JPH11198075A - 行動支援装置 - Google Patents

行動支援装置

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Publication number
JPH11198075A
JPH11198075A JP10002503A JP250398A JPH11198075A JP H11198075 A JPH11198075 A JP H11198075A JP 10002503 A JP10002503 A JP 10002503A JP 250398 A JP250398 A JP 250398A JP H11198075 A JPH11198075 A JP H11198075A
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JP
Japan
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user
motion
moving body
support device
action
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Pending
Application number
JP10002503A
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English (en)
Inventor
Tadaaki Sakamoto
忠昭 坂本
Minoru Yoshida
実 吉田
Masahiro Takeda
昌弘 竹田
Kazuo Seo
和男 瀬尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体が利用者の動作を能動的に検知し、そ
れに合わせて自律的に動作することにより、利用者の煩
雑な操作や操縦が不要な行動支援装置を得る。 【解決手段】 利用者動作計測手段8は利用者の身体各
部の姿勢、動き等を計測し、特徴量抽出手段9は利用者
動作計測手段8が計測したデータから特徴量を抽出し、
動作生成手段11は利用者の特徴量から、動作生成用情
報10を用いて、利用者の動作に合わせた移動体の次の
動作パターンを生成する。制御手段13は状態計測手段
12が計測した移動体の現在の姿勢や速度等を参照し、
動作生成手段11が生成した動作パターンに基づいて駆
動手段14を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は利用者と協調的に
動作や作業を行うように移動体を制御する行動支援装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、利用者が自分の思い通りに移動体
を動かす場合には、何らかの操作・操縦装置を用いて利
用者の動作命令を移動体に伝達する必要があった。図1
8は従来の行動支援装置の一例である電動車椅子の側面
図(a)及び後面図(b)である。図において,1は前
輪、2は後輪、3は後輪2を駆動するためのモータ、4
はモータ3に電力を供給するバッテリ、5は座席、6は
フットレスト、7は制御レバーである。
【0003】次に動作について説明する。利用者は、座
席5に座り、フットレスト6に足を乗せ、制御レバー7
をいずれかの方向に倒すことにより、バッテリ4から供
給される電力によってモータ3を回転させ、モータ3と
連動している後輪2を駆動させることにより電動車椅子
を動かすことができる。そして、制御レバー7を倒す方
向や倒す角度に応じて、左右のモータ3の回転数が制御
され、電動車椅子の移動方向や移動速度を変えることが
できる。
【0004】操作・操縦装置としては、上記の制御レバ
ーと同様に、利用者が手や足その他身体の一部を用いて
操作する接触型のものとして、ハンドル、ジョイスティ
ック、スレーブマニピュレータ等がある。また、利用者
が装置に触れることなく操作を可能とする非接触型のも
のとして、音声入力装置やジェスチュア入力装置等もあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の装
置では、いずれの装置も、移動体から見た場合、動作命
令は利用者から受動的に与えられるものであった。従っ
て、利用者が自分の思い通りに移動体を動かそうとする
場合には、基本的には移動体に対して動作命令を連続的
あるいは断続的に与える必要があった。
【0006】例えば、図18のような制御レバー操作の
電動車椅子の場合では、利用者は電動車椅子を移動させ
る間は常に制御レバー7を握り、連続的に操作しなけれ
ばならない。また、制御レバー7の代わりに音声入力装
置の付いた電動車椅子の場合では、例えば「直進」と動
作命令を最初に一回だけ与えると、後はその動作を継続
するので、常に命令を与え続けなくても良いが、曲がり
くねったコースを移動したい場合などには、曲がる度に
それに対応した動作命令を断続的に与え続けなければな
らない。このように従来の方法は、利用者が移動体の操
作や操縦に専念することを前提としていた。
【0007】ここで、電動車椅子でテニスをすることを
例にあげ、従来の行動支援装置の課題を考える。テニス
ラケットのスイング動作において、電動車椅子が不要な
健常者では、ラケットを振るといった上半身の動作だけ
でなく、それに合わせて下半身も動作することによっ
て、体全体でスムーズで力強いスイング動作を行ってい
る。従って、電動車椅子利用者がラケットスイングをす
る際にも、スムーズで力強いスイングを行うためには、
上半身の動作に合わせて電動車椅子を下半身代わりに動
かす必要がある。しかし、従来の操作装置では、利用者
は電動車椅子の操作のために自分が行っている動作を中
断しなければならないので、逆に、スイング動作のよう
な本質的に継続して行わなければならない動作を行う際
には、電動車椅子の操作はできないという課題があっ
た。
【0008】また、利用者が例えば肘で制御レバーを操
作したり音声入力装置を用いたりして、自分の動作と並
行して操作が可能である場合でも、一度に両方を行うた
め、煩雑であり集中できず操作ミスが発生しやすいとい
う課題があった。また、このように一度に両方を行うに
は、相当の熟練が必要であるという課題があった。
【0009】また別の行動支援装置の例として、人間と
の協同作業を目的とするマニピュレータを考える。これ
は、例えば、電子回路組み立て作業机の横にマニピュレ
ータが2つ配置されており、作業者が半田ごてと導線を
手に持って半田付け作業を行う際に、一方のマニピュレ
ータは作業がしやすい向きに基板を動かし、他方のマニ
ピュレータは、半田を半田付けする箇所に近づける動作
を行うといったものである。このような場合も、従来の
装置では、作業者がマニピュレータの操作のために自分
の動作を中断しなければならないため、全体の作業効率
が低下するという課題があった。
【0010】また、作業者がマニピュレータを直接操作
する必要があるため、操作可能な数のマニピュレータし
か操作できないという課題があった。すなわち、手で操
作する装置であれば、自分の手を休めたとしても同時に
2つのマニピュレータしか操作できないということであ
る。
【0011】さらに従来の技術として、特開平7−13
6957号公報に示された「インタフェース装置」があ
る。これはユーザの歩行運動を検出する検出手段と、ユ
ーザの歩行運動に応じて機械に運動指令を与える指令手
段とを備え、ユーザの腰椎を中心とした回転運動を検出
することにより、ユーザの歩行運動を検出するものであ
るが、機械はユーザの指令によって運動するだけであ
り、上記と同様の課題が存在する。
【0012】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、移動体が利用者の動作を能動的に
検知し、それに合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行うことなく、任意の数の
移動体と協調的に動作や作業を行うことを可能とする行
動支援装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る行動支援
装置は、利用者の動作を計測する利用者動作計測手段
と、上記利用者動作計測手段が計測したデータから上記
利用者の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、上記利用
者の種々の特徴量と移動体の種々の動作パターンが含ま
れている動作生成用情報と、上記特徴量抽出手段が抽出
した特徴量から、上記動作生成用情報を用いて、上記利
用者の動作に合わせた上記移動体の次の動作パターンを
生成する動作生成手段と、上記移動体の状態を計測する
状態計測手段と、上記状態計測手段が計測したデータを
参照し、上記動作生成手段が生成した動作パターンに基
づいて、上記移動体の駆動を制御する制御手段とを備え
たものである。
【0014】この発明に係る行動支援装置は、特徴量抽
出手段が抽出した特徴量と状態計測手段が計測したデー
タに基づき、動作生成手段により生成された動作パター
ンに対し補正を行う動作補正手段を備えたものである。
【0015】この発明に係る行動支援装置は、移動体の
周囲の環境を計測する環境計測手段を備え、動作補正手
段が上記環境計測手段が計測した環境を考慮し、動作生
成手段により生成された動作パターンに対し補正を行う
ものである。
【0016】この発明に係る行動支援装置は、環境計測
手段が計測した環境を蓄積する地図を備え、動作補正手
段が上記地図に蓄積された環境を利用し動作生成手段に
より生成された動作パターンに対し補正を行うものであ
る。
【0017】この発明に係る行動支援装置は、動作生成
用情報として事例ベースを用いたものである。
【0018】この発明に係る行動支援装置は、動作生成
用情報としてルールベースを用いたものである。
【0019】この発明に係る行動支援装置は、動作生成
用情報としてニューラルネットワークを用いたものであ
る。
【0020】この発明に係る行動支援装置は、利用者の
周囲の状況を検出する状況検出手段を備え、動作生成手
段が上記状況検出手段が検出した周囲の状況を考慮し移
動体の次の動作パターンを生成するものである。
【0021】この発明に係る行動支援装置は、状況検出
手段が検出した周囲の状況を蓄積する地図を備え、状況
検出手段が利用者の周囲の状況を判断する際に、上記地
図に蓄積された周囲の状況を利用するものである。
【0022】この発明に係る行動支援装置は、特徴量抽
出手段から得た特徴量と状態計測手段が計測したデータ
を用いて、動作生成用情報を生成し記憶する情報記憶手
段を備えたものである。
【0023】この発明に係る行動支援装置は、所定のパ
ラメータの値を与えることによって利用者と移動体の動
作を再現できる運動モデルと、上記運動モデルを用いた
動作シミュレーションの結果に対して、その善し悪しを
評価する評価手段と、利用者動作計測手段が計測したデ
ータを上記運動モデルに与え、上記利用者の動作を再現
することにより上記動作シミュレーションを行うと共
に、上記評価手段による評価を用いて上記移動体の適切
な動作を生成する最適化手段と、上記最適化手段により
生成された上記移動体の適切な動作を動作生成用情報と
して記憶する情報記憶手段とを備えたものである。
【0024】この発明に係る行動支援装置は、対象とす
る作業に対する知識を作業情報として持つ作業モデルを
備え、最適化手段が上記作業モデルが持つ作業情報を使
用し、移動体の適切な動作を生成するものである。
【0025】この発明に係る行動支援装置は、複数の動
作生成用情報を用意し、上記複数の動作生成用情報の中
から特定の動作生成用情報を選択する情報選択手段を備
えたものである。
【0026】この発明に係る行動支援装置は、利用者の
動作を計測したデータから上記利用者の特徴量を抽出す
る特徴量抽出手段、上記利用者の種々の特徴量と移動体
の種々の動作パターンが含まれている動作生成用情報、
上記特徴量抽出手段が抽出した特徴量から、上記動作生
成用情報を用いて、上記利用者の動作に合わせた上記移
動体の次の動作パターンを生成する動作生成手段、上記
移動体の状態を計測する状態計測手段、上記状態計測手
段が計測したデータを参照し、上記動作生成手段が生成
した動作パターンに基づいて、上記移動体の駆動を制御
する制御手段を有する第1の移動体及び第2の移動体
と、上記利用者の動作を計測し上記第1の移動体及び上
記第2の移動体の特徴量抽出手段に上記利用者の動作を
計測したデータを出力する利用者動作計測手段とを備
え、上記利用者の動作に対応して、上記第1の移動体及
び上記第2の移動体を協調的に動作させるものである。
【0027】この発明に係る行動支援装置は、第1の移
動体に、第2の移動体の状況を検出する状況検出手段を
備え、上記第1の移動体の動作生成手段が、上記状況検
出手段が検出した第2の移動体の状況を考慮し、上記第
1の移動体の次の動作パターンを生成するものである。
【0028】この発明に係る行動支援装置は、特徴量抽
出手段が抽出した特徴量と状態計測手段が計測したデー
タに基づき、動作生成手段により生成された動作パター
ンに対し補正を行う動作補正手段を第1の移動体及び第
2の移動体に有し、上記第1の移動体及び上記第2の移
動体の動作補正手段が互いに情報を通信するものであ
る。
【0029】この発明に係る行動支援装置は、特徴量抽
出手段が抽出した特徴量と状態計測手段が計測したデー
タに基づき、動作生成手段により生成された動作パター
ンに対し補正を行う動作補正手段を第1の移動体及び第
2の移動体に有し、上記第1の移動体及び上記第2の移
動体の動作補正手段から情報を入手し、上記第1の移動
体及び上記第2の移動体の動作を調整する動作調整手段
を備えたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は実施の形態1による行動支援装置
の構成を示すブロック図であり、図2は移動体としての
電動車椅子に適用した場合の構成を示す図である。図1
において、8は利用者の身体各部の姿勢、動きや脈拍、
脳波などの生体情報を計測する利用者動作計測手段、9
は利用者動作計測手段8が計測したデータから特徴量を
抽出する特徴量抽出手段、10は利用者の特徴量データ
から移動体の動作パターンを導き出すもとになる情報と
して予め蓄積されている動作生成用情報、11は利用者
の特徴量データから、動作生成用情報10を用いて、利
用者の動作に合わせた移動体の次の動作パターンを生成
する動作生成手段、12は移動体の現在の姿勢や速度等
を計測する状態計測手段、13は状態計測手段12が計
測したデータを参照しつつ、動作生成手段11が生成し
た動作パターンに基づいて駆動手段14を制御する制御
手段である。
【0031】また図2において、8aは利用者の肩や手
首に取り付けられ、その部分の加速度を計測する加速度
センサ、8bは利用者の頭部に取り付けられ、その方向
を計測する磁気方位センサ、8cは座席5を支えるフレ
ームに取り付けられ、利用者が座席5にかける圧力を計
測するための圧力センサ、8dは脈拍を測る脈拍センサ
であり、8a、8b、8c、8dは図1における利用者
動作計測手段8として動作する。
【0032】また12aは電動車椅子のモータ3の回転
数を計測する回転計、12bは電動車椅子の方向を計測
する磁気方位センサであり、12a、12bは図1にお
ける状態計測手段12として動作する。15は電動車椅
子に搭載された計算機であり、図1における特徴量抽出
手段9、動作生成用情報10、動作生成手段11、制御
手段13を備えている。なおモータ3は図1における駆
動手段14として動作する。その他の符号は従来例の図
18と同一である。
【0033】なお図2では、利用者動作計測手段8とし
て、加速度センサ8a、磁気方位センサ8b、圧力セン
サ8c、脈拍センサ8dを用いたが、磁気を用いた位置
センサ、光ファイバージャイロ、カメラ、脳波センサ、
筋電位センサなどを用いても良いし、加速度センサ8
a、磁気方位センサ8b、圧力センサ8c、脈拍センサ
8dも必要なければ使用しなくても良い。また圧力セン
サ8cは、フレームではなく座席5の表面に設置しても
良いし、臀部が当たる部分のみならず背もたれ部分に設
置しても良い。さらに、各センサから計算機15への計
測データの送信方法は有線でも良いし無線でも良い。
【0034】また図2では、状態計測手段12として、
回転計12aと磁気方位センサ12bを用いたが、モー
タ3の回転数を計測するためにモータ負荷電流計を用い
ても良いし、電動車椅子の方向を計測するために光ファ
イバージャイロを用いても良い。
【0035】次に動作について説明する。図2の電動車
椅子を用いたテニスのラケットスイングの場合、ラケッ
トでボールを打ち返す際には、まず構えた姿勢からラケ
ットを後方に振り上げるバックスイング動作が行われ、
次いでラケットを前方に振り出すスイング動作が行われ
るが、以下はバックスイング動作を行う場合について述
べる。なお、利用者は右利きであり、バックスイング動
作はラケットを右後方に振り上げるものとする。このと
き、電動車椅子が不要な健常者においては、ラケットを
右後方に振り上げながら、腰を右回りに捻るような動作
を行う。従って、電動車椅子利用者についても、バック
スイング動作時には、電動車椅子が右回りに旋回する動
きが理想的な動作であるとする。
【0036】まず、利用者の動きは加速度センサ8a、
磁気方位センサ8b、圧力センサ8c、脈拍センサ8d
の利用者動作計測手段8によって常に計測されており、
計測データは図1の特徴量抽出手段9を経由して動作生
成手段11に送られている。特徴量抽出手段9は、例え
ば複数の圧力センサ8cの測定値から利用者の重心の位
置を計算したり、図2には示していないが、例えば利用
者の上半身の画像データから肩や手首の動きを計算した
りするといったように、計測データを基にして二次的な
データ(特徴量)を計算する。これにより、4つの圧力
センサの値を重心の位置データ2つ(x座標とy座標)
に変換でき、動作生成手段11に送るパラメータの数を
減少させることができる。
【0037】なお、二次的な値を求める必要のない計測
データについては、そのまま特徴量データとして動作生
成手段11に送られる。ここでは、加速度センサ8aや
磁気方位センサ8bの値は、そのまま動作生成手段11
に送られるものとする。
【0038】動作生成用情報10には、利用者がバック
スイングを始めとする様々な動作を行う際の特徴量の時
間変化と、その時に電動車椅子が行うべき動作パターン
が蓄積されている。特徴量は、ここでは、右肩と右手首
の加速度、頭の方向、重心の位置であり、バックスイン
グ動作時の車椅子の動作パターンは、例えば右旋回を表
す「右車輪の速度を−0.1m/sec、左車輪の速度
を0.1m/secにせよ」といった動作命令もしくは
それを時系列に並べたものである。
【0039】動作生成手段11は、入力されてくる特徴
量を基に、動作生成用情報10を用いて、利用者がバッ
クスイング動作を行っていることを検知し、その時の電
動車椅子の動作パターン(右旋回動作)を得て、制御手
段13へ送る。
【0040】制御手段13は、状態計測手段12の回転
計12aや磁気方位センサ12bから得られる電動車椅
子の現在の速度や方向を参照しつつ、動作生成手段11
から送られる右旋回動作パターンを、電動車椅子のモー
タである駆動手段14を制御する制御信号に置き換え、
駆動手段14を駆動し電動車椅子を右に旋回させる。
【0041】このようにして、利用者は自分の思うよう
に上半身でバックスイング動作を行うだけで、電動車椅
子がその動作を検知し、それに合わせて右旋回動作をす
ることが可能となり、従って、利用者は煩雑な電動車椅
子の操作を行うことなく、電動車椅子と一体となったス
ムーズなスイング動作を行うことができる。
【0042】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、移動体が利用者の動作を能動的に検知し、検知した
利用者の動作に合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行う必要がないという効果
が得られる。
【0043】実施の形態2.図3は実施の形態2による
行動支援装置の構成を示すブロック図であり、実施の形
態1の図1に動作補正手段16を追加したものである。
動作補正手段16は、動作生成手段11によって生成さ
れた動作パターンに対し、実世界の様々な観測あるいは
測定データに基づく補正を行うものであり、図2の計算
機15に備えられている。
【0044】次に動作について説明する。動作生成用情
報10に蓄積されている電動車椅子の動作パターンは典
型的なあるいは理想的なバックスイング動作に基づいて
いる。例えば、動作生成用情報10の基になっているバ
ックスイング動作では、利用者と電動車椅子との初期状
態での相対方向が零、すなわち同じ方向を向いているも
のと仮定されているとする。しかし実際のスイング動作
では、利用者と電動車椅子が正確に同じ方向を向いてか
ら動作が始まるとは限らないため、動作生成手段11に
よって得られた典型的な右旋回動作パターンをそのまま
適用した場合、電動車椅子の右旋回の度合が大きすぎ
る、あるいは小さすぎるといった不自然さが残ってしま
う。
【0045】従ってこの場合、動作補正手段16は、利
用者動作計測手段8の磁気方位センサ8bと特徴量抽出
手段9から得られる利用者の頭部の方向データと、状態
計測手段12の磁気方位センサ12bから得られる電動
車椅子の方向データから、利用者と電動車椅子の方向の
ずれを計算し右旋回の度合を補正する。これによって、
電動車椅子の動作をより利用者の実際のスイング動作に
合ったものにすることができる。
【0046】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、移動体が利用者の動作を能動的に検知し、検知した
利用者の動作に合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行う必要がないという効果
が得られると共に、生成された動作パターンに対し、動
作補正手段16が実世界の様々な観測あるいは測定デー
タに基づく補正を行うことにより、移動体がより適切に
動作することができるという効果が得られる。
【0047】実施の形態3.図4は実施の形態3による
動作生成用情報10(実施の形態1の図1)の事例ベー
スを示す図である。事例ベースとしては、利用者の実際
のラケットスイング動作の実測データに基づく特徴量
と、そのときの電動車椅子の典型的な動作パターンを用
いる。図において、事例名17は事例の識別名であり、
この場合はバックスイングといった動作名であるが、他
の事例と区別できるものであれば良い。データ番号18
は、計測されたデータの番号である。ここでは、最初の
データ番号を0とし、時系列順に1ずつ大きくしてい
る。特徴量データ19は、各データにおける特徴量(右
肩と右手首の加速度、頭部方向、重心の位置)の値であ
り、動作パターン20は、その時の電動車椅子の左右車
輪の速度を表している。なおここでは、肩と手首の加速
度は、右肩と右手首のものだけを考慮している。
【0048】次に動作について説明する。図5は動作生
成手段11における動作生成手順を示すフローチャート
である。まずステップST21において、現在対象とし
ている事例があるかどうかをチェックする。最初は対象
事例はないので、ステップST22において、全ての事
例の特徴量に対して、現在入力された特徴量との類似度
を計算する。類似度は、各特徴量の値の差を基に計算さ
れ、類似度が大きいほど良く似ていることになる。
【0049】次にステップST23において、計算され
た類似度の中で閾値以上のものがあるかをチェックし、
閾値以上のものがあれば、ステップST24において、
その中で最も類似度の大きい事例を対象事例として登録
し、ステップST25において、その時の電動車椅子の
動作パターンを出力する。ステップST23において類
似度が閾値を越える事例がなければ、ステップST26
において、入力された特徴量データに対する事例が存在
しないということで、電動車椅子は減速から停止動作を
行う。なおここでは、安全面を考慮して減速動作として
いるが、その他の動作を行っても良い。
【0050】次にステップST21において、特徴量デ
ータが入力されると、再びフローチャートの処理が開始
される。上記ステップST24の処理で対象事例が登録
されたとすると、今度は対象事例が存在しているので、
ステップST27において、まずその事例の特徴量との
類似度を計算する。ステップST28において、その類
似度が閾値以上であるかをチェックし、閾値以上であれ
ば、ステップST29において、その時の電動車椅子の
動作パターンを出力する。一方閾値以上でなければ、ス
テップST30において、対象となる事例が変わったと
判断し、対象事例をクリアして、ステップST22に移
り全ての事例との類似度計算を行う。
【0051】このように、動作生成用情報10として事
例ベースを用いることによって、利用者のスイング動作
から電動車椅子の動作パターンを生成することができ
る。
【0052】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、移動体が利用者の動作を能動的に検知し、検知した
利用者の動作に合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行う必要がないという効果
が得られると共に、動作生成用情報10として事例ベー
スを用いることによって、事例に対応した動作パターン
を生成することができるという効果が得られる。
【0053】実施の形態4.この実施の形態は動作生成
用情報10としてルールベースを用いたものである。ル
ールは利用者のスイング動作の測定データを解析し、そ
れを一般化した形式で構成し直したものである。例え
ば、「右肩加速度が0.01以上0.02未満で、右手
首加速度が0.05以上0.12未満で、頭方向が−
1.0以上で、重心位置のx座標が9.0以上、y座標
が−1.0以下のときは、車椅子の右車輪速度を−0.
05、左車輪速度を0.05に設定せよ」といった形式
を持つ。一般に、ルール化できる場合には、ルールの形
にした方が蓄積される情報量が少なくて済む。このと
き、動作生成手段11は、入力された特徴量を基に、ル
ールを用いた推論を行い、最終的に得られた結果を電動
車椅子の動作パターンとして出力する。
【0054】なお、特徴量の代表的な値が0.1のと
き、入力される特徴値の条件として0.05〜0.15
といったような明確な範囲で表現できない場合には、
0.1への近さを表すメンバシップ関数を用いたファジ
ールールを用いても良い。この場合には、動作生成手段
11はファジー推論を行うことになる。
【0055】このように、動作生成用情報10としてル
ールベースを用いることによって、利用者のスイング動
作から電動車椅子の動作パターンを生成することができ
る。
【0056】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、移動体が利用者の動作を能動的に検知し、検知した
利用者の動作に合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行う必要がないという効果
が得られると共に、動作生成用情報10としてルールベ
ースを用いることによって、利用者の動作パターンを生
成することができ、蓄積される情報量が少なくて済むと
いう効果が得られる。
【0057】実施の形態5.図6は実施の形態5による
動作生成用情報10として、ニューラルネットワークを
用いた2つの構成例を示す図である。図6(a)は、3
層フィードフォワード型のニューラルネットワークであ
り、31は入力ユニット32からなる入力層、33は隠
れユニット34からなる隠れ層、35は出力ユニット3
6からなる出力層である。入力ユニット32は特徴量の
数だけ存在し、特徴量の値がそのままあるいは正規化さ
れて入力される。隠れユニット34の数や各ユニット間
のリンクの重みは、利用者のスイング動作の計測データ
を基に予め決定されている。2つの出力ユニット36は
電動車椅子の左右の車輪の速度に対応したデータを出力
し、それは入力データによって一意に決定される。
【0058】図6(b)は、フィードバックを持つリカ
レントニューラルネットワークである。図6(a)と異
なる点は、出力層35から入力層31へのフィードバッ
クが行われることと、フィードバックされたユニット3
7間で相互結合(自分自身への結合も含む)が行われて
いることである。これによって時間的なダイナミクスを
ネットワーク内に表現することができるため、利用者の
動作を表現する上で、図6(a)の枠組みでは表現し切
れなくなった場合には、こちらを用いれば良い。また、
これ以外にも、時間的なダイナミクスを表現するための
ニューラルネットワークは提案されており、適宜それら
を用いても良い。
【0059】このとき動作生成手段11は、入力された
特徴量をニューラルネットワークの入力ユニット32へ
入力し、出力ユニット36から得られた値を電動車椅子
の動作パターンとして出力する。
【0060】このように、動作生成用情報10としてニ
ューラルネットワークを用いることによって、利用者の
スイング動作から電動車椅子の動作パターンを生成する
ことができる。
【0061】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、移動体が利用者の動作を能動的に検知し、検知した
利用者の動作に合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行う必要がないという効果
が得られると共に、動作生成用情報10としてニューラ
ルネットワークを用いることによって、利用者の動作か
ら移動体の動作パターンを生成することができるという
効果が得られる。
【0062】実施の形態6.図7は実施の形態6による
行動支援装置の構成を示すブロック図である。この実施
の形態は、実施の形態1の図1に状況検出手段38を追
加したものである。
【0063】次に動作について説明する。状況検出手段
38は、超音波センサ、レーザレーダ、カメラ、マイク
等を用いて利用者の周囲を計測・観測し、状況(利用者
の動作に影響を及ぼす周囲の状態)を判断する。例え
ば、利用者がボールを持っていれば、次のスイング動作
は「サーブ」である確率が高く、持っていなければ「レ
シーブ」である確率が高いといったように、利用者の状
況を知ることにより、利用者の動作予測ができる。ま
た、「現在夜である」という状況を使い、ベッドに行っ
て就寝したいという判断の確率を高めることもできる。
判断結果は動作生成手段11に送られ、良く似た動作の
曖昧さの解消や、動作生成用情報10の検索処理の高速
化に用いられる。
【0064】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、移動体が利用者の動作を能動的に検知し、検知した
利用者の動作に合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行う必要がないという効果
が得られると共に、状況検出手段38が利用者の周囲の
状況を知ることにより、適切な動作パターンを効率良く
生成できるという効果が得られる。
【0065】実施の形態7.図8は実施の形態7による
行動支援装置の構成を示すブロック図であり、実施の形
態2の図3に、環境計測手段39を追加したものであ
る。
【0066】次に動作について説明する。環境計測手段
39は、超音波センサ、レーザレーダ、カメラ等を用い
て移動体の周囲の障害物の位置等の環境を計測する。例
えば、電動車椅子でテニスを行う場合には、ネットの支
柱や審判席といったコート上の障害物を計測し、計測デ
ータを動作補正手段16に送る。動作補正手段16は、
送られてきた計測データを基に、障害物にぶつからない
ように現在の動作パターンを補正する。このように、移
動体の周囲の環境を計測することによって、障害物が存
在する環境の中でも、回避動作等を含めた形で移動体を
より適切に制御できるようになる。
【0067】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、移動体が利用者の動作を能動的に検知し、検知した
利用者の動作に合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行う必要がないという効果
が得られると共に、環境計測手段39が移動体の周囲の
環境を計測することにより、移動体をより適切に制御で
きるという効果が得られる。
【0068】実施の形態8.図9は実施の形態8による
行動支援装置の構成を示すブロック図であり、実施の形
態6の図7と実施の形態7の図8へ地図40を追加した
ものである。図9では、状況検出手段38と環境計測手
段39の両方を含んでいるが、どちらか一方だけでも良
い。地図40は、状況検出手段38や環境計測手段39
が計測した利用者あるいは移動体の周囲の情報を蓄積し
たものであり、図2の計算機15に備えられている。
【0069】次に動作について説明する。地図40は状
況検出手段38が利用者の周囲の状況を判断する際に利
用されたり、動作補正手段16が環境計測手段39の計
測データを利用する際に、地図40に蓄積された情報と
比較することにより、データの信頼性を高めるために利
用される。計測データを蓄積することにより、毎回計測
する手間が省け、全体的な処理効率を上げることがで
き、また、誤差やノイズを軽減し計測精度を上げること
ができる。
【0070】例えば、環境計測手段39が超音波センサ
で環境を計測している場合、審判席のようにパイプ状の
ものからできている構造物は、毎回正確に発見すること
は困難である。また超音波センサは、干渉や反射等によ
り物がないにもかかわらずあるかのように反応すること
もある。過去のセンサ情報を蓄積し、地図として用いる
ことにより、物のある確率の高い場所を明確にすること
ができ、これらの状況に対処することが可能となる。
【0071】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、移動体が利用者の動作を能動的に検知し、検知した
利用者の動作に合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行う必要がないという効果
が得られると共に、地図40が計測した利用者あるいは
移動体の周囲の情報を蓄積することにより、毎回計測す
る手間が省け、全体的な処理効率を上げることができ、
誤差やノイズを軽減し計測精度を上げることができると
いう効果が得られる。
【0072】実施の形態9.図10は実施の形態9によ
る行動支援装置の構成を示すブロック図であり、実施の
形態1の図1に情報記憶手段41を追加したものであ
る。情報記憶手段41は、特徴量抽出手段9から得られ
た特徴量データと状態計測手段12から得られた移動体
の動作パターン(データ)を用いて、動作生成用情報1
0を生成し記憶するものであり、図2の計算機15に備
えられている。これにより、移動体は新しい動作生成用
情報10を自動的に獲得することができる。
【0073】次に動作について説明する。情報記憶手段
41は、特徴量抽出手段9から得られた特徴量データと
状態計測手段12から得られた移動体の動作パターン
(データ)を用いて、動作生成用情報10を生成し記憶
する。これにより、移動体は新しい動作生成用情報10
を自動的に獲得することができる。
【0074】動作生成用情報10の獲得手順を以下に示
す。まず、電動車椅子に乗った状態で利用者がスイング
動作をする。それに合わせて、第三者が遠隔操作または
手動操作で電動車椅子を動かし、理想的な動作(例えば
右旋回動作)をさせる。情報記憶手段41は、このとき
の利用者のスイング動作を特徴量データの値として記録
し、また、電動車椅子の動作パターン(左右車輪の速度
データ)を状態計測手段12の回転計12a(図2参
照)から計測し記憶する。
【0075】動作生成用情報10が事例ベースの場合に
は、図4の形式に従って記録データをそのまま記憶す
る。またルールベースの場合には、現在のルールのいず
れかと組み合わせて一般化が可能であれば一般化した形
式で記憶し、一般化できない場合にはそのまま独立のル
ールとして記憶する。
【0076】さらにニューラルネットワークの場合は、
記憶されたデータを教師データとして学習させる。学習
の方法としては、スイング動作の特徴量データを入力
し、出力データと電動車椅子の動作パターンを比較し、
その誤差を前の層に伝搬させていくバックプロパゲーシ
ョン法や、ニューラルネットワークの構造と重みを生成
する染色体コードを遺伝的アルゴリズムを用いて進化さ
せ、スイング動作の特徴量データの入力に対し、電動車
椅子の動作パターンを出力するようなネットワーク構造
を獲得していく方法等がある。
【0077】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、移動体が利用者の動作を能動的に検知し、検知した
利用者の動作に合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行う必要がないという効果
が得られると共に、情報記憶手段41が動作生成用情報
10を生成し記憶することより、移動体は新しい動作生
成用情報10を自動的に獲得することができるという効
果が得られる。
【0078】実施の形態10.図11は実施の形態10
による行動支援装置の構成を示すブロック図であり、実
施の形態1の図1に情報記憶手段41、運動モデル4
2、評価手段43及び最適化手段44を追加したもので
あり、これらは図2の計算機15に備えられている。
【0079】図11において、42は決められたパラメ
ータの値を与えることによって利用者と移動体の動作を
再現できる運動モデル、43は運動モデル42を用いて
最適化手段44が行う動作シミュレーションの結果に対
して、その善し悪しを評価する評価手段、44は利用者
動作計測手段8が計測したデータを運動モデル42に与
え、利用者の動作を再現すると共に、その時の移動体の
適切な動作を評価手段43による評価を用いて生成する
最適化手段である。これにより、移動体は第三者による
遠隔操作や手動操作を行うことなく、新しい動作生成用
情報10を自動的に獲得することができる。
【0080】次に動作について説明する。動作生成用情
報10の獲得手順を以下に説明する。まず、電動車椅子
に乗った状態で利用者がスイング動作をする。最適化手
段44は、利用者動作計測手段8が計測したデータを記
録し、運動モデル42で用いられるパラメータの値を計
算する。同時に、情報記憶手段41は、特徴量抽出手段
9の出力データである特徴量データを記録する。電動車
椅子の場合には、運動モデル42は電動車椅子と利用者
を一体化したものになる。
【0081】最適化手段44は、運動モデル42の利用
者の動作に関しては、上記の実測データに基づくパラメ
ータ値を用い、電動車椅子の動作に関しては、適当な初
期データを設定して、動作シミュレーションを行う。評
価手段43は、シミュレーションの結果として求まる利
用者の各関節の移動速度やトルク等のデータを基に、電
動車椅子の動作パターンの評価を行う。評価は、例え
ば、ラケットの先端の速度が速い方が良い、利用者の各
関節のトルクは滑らかに変化する方が良い、といった条
件や、利用者の各関節のトルクの上限値はここまで、と
いった制約に基づいた評価関数を用いて行われる。
【0082】最適化手段44は、評価手段43による評
価を考慮して、電動車椅子の動作パターンを自動的に変
更する。変更の方法としては、準ニュートン法や遺伝的
アルゴリズム等があげられる。
【0083】このようにして最適化手段44は、電動車
椅子の動作パターンを変更していき、評価手段43によ
る評価値がある基準以上になれば、その時の電動車椅子
の動作パターンは良い動作パターンということで情報記
憶手段41に送る。情報記憶手段41は、先に記録して
いる特徴量データと送られてきた電動車椅子の動作パタ
ーンを用いて、動作生成用情報10を生成し記憶する。
記憶方式は上記実施の形態9と同じである。
【0084】以上のように、この実施の形態10によれ
ば、移動体が利用者の動作を能動的に検知し、検知した
利用者の動作に合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行う必要がないという効果
が得られると共に、最適化手段44が、利用者と移動体
の動作を再現できる運動モデル42を用いて動作シミュ
レーションを行い、評価手段43がその動作シミュレー
ションの結果を評価し、最適化手段44がその評価結果
に基づき移動体の良い動作パターンを生成し、情報記憶
手段41が良い動作パターンと特徴量データより動作生
成用情報10を生成し記憶することにより、移動体は第
三者による遠隔操作や手動操作を行うことなく、新しい
動作生成用情報10を自動的に獲得することができると
いう効果が得られる。
【0085】実施の形態11.図12は実施の形態11
による行動支援装置の構成を示すブロック図であり、実
施の形態1の図1に情報選択手段45を追加し、動作生
成用情報10を複数備えたものであり、これらは図2の
計算機15に備えられている。
【0086】次に動作について説明する。情報選択手段
45は、複数の動作生成用情報10をハードウェア的あ
るいはソフトウェア的に切り替える。これによって、異
なる利用者が同じ移動体を利用したり、同じ利用者が移
動体の異なる動作パターンを利用したりできるようにな
る。例えば、テニスのスイング動作を支援する電動車椅
子であれば、スイング動作は人によって異なるため、利
用者毎の動作生成用情報10を準備し、利用する人に合
わせて切り替える。
【0087】また、同じスイング動作でもテニスと卓球
ではやはり異なるため、同じ利用者が用いる場合でも、
対象とするスポーツに応じてテニス用、卓球用といった
ように動作生成用情報10を切り替える。
【0088】切り替えは、例えば、フロッピーディスク
やCD−ROMといった記憶媒体自体を差し替える切り
替え方法を用いても良いし、装置内にあらかじめ全ての
場合の動作生成用情報10を記憶しておき、メニュー選
択など利用者の選択、もしくは自動的な選択によって切
り替える方法を用いても良い。
【0089】以上のように、この実施の形態11によれ
ば、移動体が利用者の動作を能動的に検知し、検知した
利用者の動作に合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行う必要がないという効果
が得られると共に、複数の動作生成用情報10を用意
し、利用者や目的に合わせて動作生成用情報10を選択
することにより、移動体を適切に動作させることができ
るという効果が得られる。
【0090】実施の形態12.図13は実施の形態12
による行動支援装置の構成を示すブロック図であり、図
14は移動体としての協調作業用マニピュレータに適用
した場合の構成を示す。図13は一人の利用者が複数の
移動体を動作させる場合の構成を示している。図13に
おいて、46、47は移動体A、B(第1および第2の
移動体)であり、各移動体内部の構成は上記実施の形態
1から実施の形態11に従う。移動体毎に内部構成は異
なっていても良い。なお移動体B47の内部構成は特徴
量抽出手段9のみ示し、その他は省略している。
【0091】図14において、8aは利用者の肩や手首
に取り付けられ、その部分の加速度を計測する加速度セ
ンサ、8bは利用者の頭部に取り付けられ、その方向を
計測する磁気方位センサであり、図13の利用者動作計
測手段8として動作する。48は基板49を把持するマ
ニピュレータ、50は半田51を作業箇所にあてるマニ
ピュレータ、52は利用者が持っている半田ごて、53
は利用者が半田付けをしようとしている導線である。
【0092】次に動作について説明する。図14の作業
用マニピュレータを用いた半田付け作業において、利用
者が半田付け作業をしようとして、半田ごて52と導線
53を基板49に近づけると、その動作は図13の利用
者動作計測手段8によって計測され、計測データが各マ
ニピュレータ48、50の特徴量抽出手段9に送られ
る。この計測データを基に、マニピュレータ48の動作
生成手段11では、基板49を利用者の作業のしやすい
向きに傾ける動作が生成され、マニピュレータ50の動
作生成手段11では、利用者の半田ごて52と導線53
の基板49への接近動作に合わせて半田51を半田付け
箇所に接近させる動作が生成される。
【0093】ここでは、マニピュレータが2つの場合に
ついて説明したが、3つ以上の場合も同様である。この
ようにして、一人の利用者の動作に基づいて複数の移動
体を利用者の動きに合わせて動作させ、全体として一つ
の作業を協調的に行うことが可能となる。
【0094】以上のように、この実施の形態12によれ
ば、移動体が利用者の動作を能動的に検知し、検知した
利用者の動作に合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行う必要がないという効果
が得られると共に、利用者動作計測手段8が計測したデ
ータを複数の移動体に送ることにより、利用者の動きに
合わせて複数の移動体を動作させ、全体として一つの作
業を協調的に行うことができるという効果が得られる。
【0095】実施の形態13.この実施の形態13は、
実施の形態12の移動体A46及び移動体B47とし
て、実施の形態6を用い、かつ、他の移動体の動作や状
況も検出するものである。実施の形態12の作業用マニ
ピュレータによる半田付け作業において、マニピュレー
タ50がハンドの手先に取り付けられたカメラ(実施の
形態6における図7の状況検出手段38に相当)によっ
て、基板49と半田ごて52の位置を把握できるように
する。
【0096】次に動作について説明する。利用者が基板
49から十分離れた位置において、半田ごて52の先端
と導線53の先端を接触させ半田メッキをしたい場合も
ある。マニピュレータ50の動作生成手段11は、基板
49と半田ごて52の位置関係によって、利用者が基板
49に導線53を半田付けをしたいのか半田メッキをし
たいのかを区別することができる。これにより、マニピ
ュレータ50は、基板49に付ける場合には基板49と
半田ごて52の間に半田を流し込むように移動し、半田
メッキの場合は半田ごて52と導線53の間に流し込む
ように移動する。
【0097】このように他の移動体を調べることによっ
てより適切な動作が実現できる場合がある。状況検出手
段38の検出すべき他の移動体とは、人間、機械、移動
するものなどが考えられる。センサはカメラを使っても
良いし、他の方法でも良い。
【0098】以上のように、この実施の形態13によれ
ば、移動体が利用者の動作を能動的に検知し、検知した
利用者の動作に合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行う必要がないという効果
が得られると共に、状況検出手段38が他の移動体の状
況を調べることによってより適切な協調動作が実現でき
るという効果が得られる。
【0099】実施の形態14.図15は実施の形態14
による行動支援装置の構成を示すブロック図であり、実
施の形態12における移動体A46と移動体B47とし
て、それぞれ実施の形態2を使用し、かつ、移動体A4
6と移動体B47の動作補正手段16の間で情報をやり
とりするものである。
【0100】次に動作について説明する。図14の作業
用マニピュレータを用いた半田付け作業の例において、
マニピュレータ48とマニピュレータ50がそれぞれ利
用者の動きに合わせて動いた結果、衝突する可能性があ
る。そこで、移動体A46の動作補正手段16と移動体
B47の動作補正手段16が相互に自らの姿勢、速度、
動作予定等を通信することにより、衝突を防ぐことがで
きる。なお、ここでの通信は、有線、無線によるもので
も良いし、その他の直接、間接的なものでも良い。ま
た、移動体の数は3以上でも良い。
【0101】以上のように、この実施の形態14によれ
ば、移動体が利用者の動作を能動的に検知し、検知した
利用者の動作に合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行う必要がないという効果
が得られると共に、各移動体の動作補正手段16が相互
に自らの姿勢、速度、動作予定等を通信することによ
り、衝突などを避けたり円滑に動く等のより良い制御を
行えるという効果が得られる。
【0102】実施の形態15.図16は実施の形態15
による行動支援装置の構成を示すブロック図であり、実
施の形態12における移動体A46と移動体B47とし
て、それぞれ実施の形態2を使用し、かつ、動作調整手
段58を追加したものである。この動作調整手段58は
移動体A46と移動体B47とは別に設けても良いし、
どちらかの移動体に含めても良い。
【0103】次に動作について説明する。それぞれの移
動体の動作補正手段16は、動作調整手段58に対し自
らの行動予定を知らせる。動作調整手段58はその情報
をもとに不適切な行動がないかを監視し、もしそのよう
な行動があった場合、行動を修正するように移動体に求
める。
【0104】例えば、図14の作業用マニピュレータを
用いた半田付け作業の例において、利用者が半田付けを
行おうとしている場合、基板49、半田51ともに机の
上においてあるとする。もし、マニピュレータ48とマ
ニピュレータ50が両方とも基板49を取ろうとして動
くと不都合である。このような場合には、動作調整手段
58は、片方のマニピュレータに基板49でなく半田5
1を取るように指示する。
【0105】このように動作調整手段58を設けること
により、複数の移動体の間でマクロなレベルでより適切
に行動できる。ただし、動作調整手段58は、それ以外
の調整を行っても良い。また、動作補正手段16と動作
調整手段58の間の通信は、有線、無線によるものでも
良いし、その他の直接、間接的なものでも良い。また移
動体の数は3以上でも良い。
【0106】以上のように、この実施の形態15によれ
ば、移動体が利用者の動作を能動的に検知し、検知した
利用者の動作に合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行う必要がないという効果
が得られると共に、動作調整手段58により複数の移動
体が適切に行動できるという効果が得られる。
【0107】実施の形態16.図17は実施の形態16
による行動支援装置の構成を示すブロック図であり、実
施の形態10の図11に作業モデル59を追加したもの
である。作業モデル59は、対象とする作業を行う手順
等の作業に対する知識を作業情報として持っている。運
動モデル42は動力学的にスムーズな動きを生成するの
に用いられるが、作業モデル59は作業手順に応じて生
成される動作パターンを切替えるために用いられる。な
お作業モデル59は、電動車椅子の場合には計算機15
に備えられ、マニピュレータの場合には各マニピュレー
タに備えられている。
【0108】次に動作について説明する。例えば作業用
マニピュレータを用いた半田付け作業において、「作業
机の上に置かれている基板49を作業者の手元に持って
くる」という作業を仮定する。このとき、上記作業に対
する作業モデル59としては、「基板に近付く」「基板
をつかむ」「持ち上げる」「作業位置へ接近する」とい
う一連の手順が与えられているとする。最適化手段44
は、作業モデル59に記述されている個々の手順に従っ
て、それに対する動作パターンを、マニピュレータの運
動モデル42と評価手段43を用いて生成し、それらを
統合することによって作業全体の動作パターンを生成す
る。生成された動作パターンは情報記憶手段41に送ら
れ、新たな動作生成用情報10として記憶される。記憶
方式は上記実施の形態9と同じである。作業モデル59
を用いることにより、複数の手順から構成される複雑な
作業に対しても、動作生成用情報10を自動的に獲得す
ることができる。
【0109】以上のように、この実施の形態16によれ
ば、移動体が利用者の動作を能動的に検知し、検知した
利用者の動作に合わせて自律的に動作することにより、
利用者が煩雑な操作や操縦を行う必要がないという効果
が得られると共に、作業モデル59を用いることによ
り、複数の手順から構成される複雑な作業に対しても、
移動体は第三者による遠隔操作や手動操作を行うことな
く、新しい動作生成用情報10を自動的に獲得すること
ができるという効果が得られる。
【0110】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、動作
生成手段が特徴量抽出手段が抽出した特徴量から、動作
生成用情報を用いて、利用者の動作に合わせた移動体の
次の動作パターンを生成することにより、移動体が利用
者の動作を能動的に検知し、検知した利用者の動作に合
わせて自律的に動作するので、利用者が煩雑な操作や操
縦を行う必要がないという効果がある。
【0111】この発明によれば、動作補正手段は特徴量
抽出手段が抽出した特徴量と状態計測手段が計測したデ
ータに基づき、動作生成手段により生成された動作パタ
ーンに対し補正を行うことにより、実世界の様々な観測
あるいは測定データに基づく補正が行え、移動体がより
適切に動作することができるという効果がある。
【0112】この発明によれば、環境計測手段が移動体
の周囲の環境を計測することにより、移動体をより適切
に制御できるという効果がある。
【0113】この発明によれば、状況検出手段が利用者
の周囲の状況を知ることにより、適切な動作パターンを
効率良く生成できるという効果がある。
【0114】この発明によれば、情報記憶手段が特徴量
抽出手段から得た特徴量と状態計測手段が計測したデー
タを用いて動作生成用情報を生成し記憶することより、
移動体は新しい動作生成用情報を自動的に獲得すること
ができるという効果がある。
【0115】この発明によれば、最適化手段が、利用者
と移動体の動作を再現できる運動モデルを用いて動作シ
ミュレーションを行い、評価手段がその動作シミュレー
ションの結果を評価し、最適化手段がその評価結果に基
づき移動体の良い動作パターンを生成し、情報記憶手段
が良い動作パターンと特徴量データより動作生成用情報
を生成し記憶することにより、移動体は第三者による遠
隔操作や手動操作を行うことなく、新しい動作生成用情
報を自動的に獲得することができるという効果がある。
【0116】この発明によれば、利用者動作計測手段が
計測したデータを複数の移動体に送ることにより、利用
者の動きに合わせて複数の移動体を動作させ、全体とし
て一つの作業を協調的に行うことができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による行動支援装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による行動支援装置
を電動車椅子に適用した場合の構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による行動支援装置
の構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による動作生成用情
報の事例ベースを示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による動作生成手段
の動作生成手順を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態5による動作生成用情
報として、ニューラルネットワークを用いた構成例を示
す図である。
【図7】 この発明の実施の形態6による行動支援装置
の構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態7による行動支援装置
の構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態8による行動支援装置
の構成を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態9による行動支援装
置の構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態10による行動支援
装置の構成を示すブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態11による行動支援
装置の構成を示すブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態12による行動支援
装置の構成を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態12による行動支援
装置を協調作業用マニピュレータに適用した場合の構成
を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態14による行動支援
装置の構成を示すブロック図である。
【図16】 この発明の実施の形態15による行動支援
装置の構成を示すブロック図である。
【図17】 この発明の実施の形態16による行動支援
装置の構成を示すブロック図である。
【図18】 従来の電動車椅子の構成を示す図である。
【符号の説明】
8 利用者動作計測手段、9 特徴量抽出手段、10
動作生成用情報、11動作生成手段、12 状態計測手
段、13 制御手段、16 動作補正手段、38 状況
検出手段、39 環境計測手段、40 地図、41 情
報記憶手段、42 運動モデル、43 評価手段、44
最適化手段、45 情報選択手段、46 移動体A
(第1の移動体)、47 移動体B(第2の移動体)、
58 動作調整手段、59 作業モデル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬尾 和男 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者の動作を計測する利用者動作計測
    手段と、 上記利用者動作計測手段が計測したデータから上記利用
    者の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、 上記利用者の種々の特徴量と移動体の種々の動作パター
    ンが含まれている動作生成用情報と、 上記特徴量抽出手段が抽出した特徴量から、上記動作生
    成用情報を用いて、上記利用者の動作に合わせた上記移
    動体の次の動作パターンを生成する動作生成手段と、 上記移動体の状態を計測する状態計測手段と、 上記状態計測手段が計測したデータを参照し、上記動作
    生成手段が生成した動作パターンに基づいて、上記移動
    体の駆動を制御する制御手段とを備えたことを特徴とす
    る行動支援装置。
  2. 【請求項2】 特徴量抽出手段が抽出した特徴量と状態
    計測手段が計測したデータに基づき、動作生成手段によ
    り生成された動作パターンに対し補正を行う動作補正手
    段を備えたことを特徴とする請求項1記載の行動支援装
    置。
  3. 【請求項3】 移動体の周囲の環境を計測する環境計測
    手段を備え、動作補正手段は上記環境計測手段が計測し
    た環境を考慮し、動作生成手段により生成された動作パ
    ターンに対し補正を行うことを特徴とする請求項2記載
    の行動支援装置。
  4. 【請求項4】 環境計測手段が計測した環境を蓄積する
    地図を備え、動作補正手段は上記地図に蓄積された環境
    を利用し動作生成手段により生成された動作パターンに
    対し補正を行うことを特徴とする請求項3記載の行動支
    援装置。
  5. 【請求項5】 動作生成用情報として事例ベースを用い
    たことを特徴とする請求項1記載の行動支援装置。
  6. 【請求項6】 動作生成用情報としてルールベースを用
    いたことを特徴とする請求項1記載の行動支援装置。
  7. 【請求項7】 動作生成用情報としてニューラルネット
    ワークを用いたことを特徴とする請求項1記載の行動支
    援装置。
  8. 【請求項8】 利用者の周囲の状況を検出する状況検出
    手段を備え、動作生成手段は上記状況検出手段が検出し
    た周囲の状況を考慮し移動体の次の動作パターンを生成
    することを特徴とする請求項1記載の行動支援装置。
  9. 【請求項9】 状況検出手段が検出した周囲の状況を蓄
    積する地図を備え、状況検出手段が利用者の周囲の状況
    を判断する際に、上記地図に蓄積された周囲の状況を利
    用することを特徴とする請求項8記載の行動支援装置。
  10. 【請求項10】 特徴量抽出手段から得た特徴量と状態
    計測手段が計測したデータを用いて、動作生成用情報を
    生成し記憶する情報記憶手段を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の行動支援装置。
  11. 【請求項11】 所定のパラメータの値を与えることに
    よって利用者と移動体の動作を再現できる運動モデル
    と、 上記運動モデルを用いた動作シミュレーションの結果に
    対して、その善し悪しを評価する評価手段と、 利用者動作計測手段が計測したデータを上記運動モデル
    に与え、上記利用者の動作を再現することにより上記動
    作シミュレーションを行うと共に、上記評価手段による
    評価を用いて上記移動体の適切な動作を生成する最適化
    手段と、 上記最適化手段により生成された上記移動体の適切な動
    作を動作生成用情報として記憶する情報記憶手段とを備
    えたことを特徴とする請求項1記載の行動支援装置。
  12. 【請求項12】 対象とする作業に対する知識を作業情
    報として持つ作業モデルを備え、最適化手段は上記作業
    モデルが持つ作業情報を使用し、移動体の適切な動作を
    生成することを特徴とする請求項11記載の行動支援装
    置。
  13. 【請求項13】 複数の動作生成用情報を用意し、上記
    複数の動作生成用情報の中から特定の動作生成用情報を
    選択する情報選択手段を備えたことを特徴とする請求項
    1記載の行動支援装置。
  14. 【請求項14】 利用者の動作を計測したデータから上
    記利用者の特徴量を抽出する特徴量抽出手段、上記利用
    者の種々の特徴量と移動体の種々の動作パターンが含ま
    れている動作生成用情報、上記特徴量抽出手段が抽出し
    た特徴量から、上記動作生成用情報を用いて、上記利用
    者の動作に合わせた上記移動体の次の動作パターンを生
    成する動作生成手段、上記移動体の状態を計測する状態
    計測手段、上記状態計測手段が計測したデータを参照
    し、上記動作生成手段が生成した動作パターンに基づい
    て、上記移動体の駆動を制御する制御手段を有する第1
    の移動体及び第2の移動体と、 上記利用者の動作を計測し上記第1の移動体及び上記第
    2の移動体の特徴量抽出手段に上記利用者の動作を計測
    したデータを出力する利用者動作計測手段とを備え、 上記利用者の動作に対応して、上記第1の移動体及び上
    記第2の移動体を協調的に動作させることを特徴とする
    行動支援装置。
  15. 【請求項15】 第1の移動体に、第2の移動体の状況
    を検出する状況検出手段を備え、上記第1の移動体の動
    作生成手段は、上記状況検出手段が検出した第2の移動
    体の状況を考慮し、上記第1の移動体の次の動作パター
    ンを生成することを特徴とする請求項14記載の行動支
    援装置。
  16. 【請求項16】 特徴量抽出手段が抽出した特徴量と状
    態計測手段が計測したデータに基づき、動作生成手段に
    より生成された動作パターンに対し補正を行う動作補正
    手段を第1の移動体及び第2の移動体に有し、上記第1
    の移動体及び上記第2の移動体の動作補正手段が互いに
    情報を通信することを特徴とする請求項14記載の行動
    支援装置。
  17. 【請求項17】 特徴量抽出手段が抽出した特徴量と状
    態計測手段が計測したデータに基づき、動作生成手段に
    より生成された動作パターンに対し補正を行う動作補正
    手段を第1の移動体及び第2の移動体に有し、 上記第1の移動体及び上記第2の移動体の動作補正手段
    から情報を入手し、上記第1の移動体及び上記第2の移
    動体の動作を調整する動作調整手段を備えたことを特徴
    とする請求項14記載の行動支援装置。
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