JPH11197740A - ピンチロール装置 - Google Patents

ピンチロール装置

Info

Publication number
JPH11197740A
JPH11197740A JP751198A JP751198A JPH11197740A JP H11197740 A JPH11197740 A JP H11197740A JP 751198 A JP751198 A JP 751198A JP 751198 A JP751198 A JP 751198A JP H11197740 A JPH11197740 A JP H11197740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
swing arm
cylinder
strip
fixed frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP751198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3684808B2 (ja
Inventor
Masaru Suzuki
勝 鈴木
Hiroshi Takase
寛 高世
Kenichi Ide
賢一 井出
Shinkichi Nagami
真吉 永見
Hidetoshi Asai
秀利 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP00751198A priority Critical patent/JP3684808B2/ja
Publication of JPH11197740A publication Critical patent/JPH11197740A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3684808B2 publication Critical patent/JP3684808B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール交換作業を容易に行えるピンチロール
装置を提供する。 【解決手段】 ストリップ1の幅方向に延びる下ロール
2及び上ロール3と、下ロール2のジャーナル部に嵌装
された下軸箱51を支持し且つ下軸箱51の搬送方向上
流A側上方へ延びる柱状部54を有する固定フレーム4
6と、固定フレーム46に取り付けられ且つ上ロール3
のジャーナル部に嵌装された上軸箱52を上方へ向って
付勢するバランスシリンダ47と、基端部が支持軸56
により柱状部54に枢支され且つ上軸箱52に上方から
当接するスイングアーム48と、一端部が固定フレーム
46に連結され且つ他端部がスイングアーム48の先端
部に枢支された昇降用シリンダ49とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピンチロール装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧延設備を構成するダウンコイラーの入
側には、該ダウンコイラーへ送給されるストリップの方
向を適切な状態に設定し、また、ストリップに対して張
力を付与するためのピンチロール装置が設けられてい
る。
【0003】図9は従来のピンチロール装置の一例であ
り、このピンチロール装置は、搬送方向上流A側から下
流B側へ送出されるストリップ1の幅方向に延びる下ロ
ール2及び上ロール3と、ダウンコイラーの入側におい
てストリップ1の幅方向に対峙し且つ下ロール2を支持
する固定フレーム4と、該固定フレーム4の上部に回動
可能に取り付けられ且つ上ロール3を支持するスイング
アーム5と、下ロール2に対する上ロール3の昇降手段
としての昇降用シリンダ6と、両ロール2,3のギャッ
プ調整手段としてのウォームジャッキ7とを備えてい
る。
【0004】下ロール2の両端ジャーナル部には、下軸
箱8が嵌装され、上ロール3の両端ジャーナル部には、
上軸箱9が嵌装されている。
【0005】固定フレーム4は、搬送方向上流A側寄り
に位置し且つ上方へ延びる上流側柱状部10と、搬送方
向下流B側寄りに位置し且つ上方へ延びる下流側柱状部
11とを有している。
【0006】先に述べた下軸箱8は、両柱状部10,1
1の間に形成される凹陥部12に挿入され且つボルトに
よって固定フレーム4に締結されており、左右の固定フ
レーム4の間において、下ロール2がストリップ1の通
板ラインの下側に位置するようになっている。
【0007】スイングアーム5の基端部は、ストリップ
1の幅方向に略水平に延びる支持軸13によって、固定
フレーム4の上流側柱状部10の上端に枢支されてい
る。
【0008】スイングアーム5の中間部分には、スイン
グアーム5の先端部が搬送方向下流B側を向いたとき
に、前記の下軸箱8の上方に位置するように軸箱座14
が固着されている。
【0009】先に述べた上軸箱9は、軸箱座14に挿入
され且つボルトによって軸箱座14に締結されており、
左右のスイングアーム5の間において、上ロール3がス
トリップ1の通板ラインの上側に位置するようになって
いる。
【0010】昇降用シリンダ6は、シリンダ本体15
が、固定フレーム4に設けたブラケット16にピン17
によって枢支され、ピストンロッド18が、スイングア
ーム5の先端寄り部分にピン19によって枢支されてい
る。
【0011】この昇降用シリンダ6のロッド側流体室に
流体圧を付与すると、スイングアーム5の先端部が下方
へ向って付勢され、上ロール3が下ロール2に近接する
ことになる。
【0012】また、昇降用シリンダ6のヘッド側流体室
に流体圧を付与すると、スイングアーム5の先端部が上
方へ向って付勢され、上ロール3が下ロール2から離反
することになる。
【0013】ウォームジャッキ7は、昇降部材20が上
側に位置し且つ該昇降部材20がスイングアーム5の先
端部に下方から当接するように、固定フレーム4に設け
た支持台21に取り付けられている。
【0014】図9に示すピンチロール装置では、両ロー
ル2,3のギャップがストリップ1の板厚に応じて設定
されるように、ウォームジャッキ7の昇降部材20の上
下方向の位置を適宜調整し、流体圧を昇降用シリンダ6
のロッド側流体室に付与して、上ロール3を下ロール2
に近接させ、両ロール2,3で搬送方向上流A側から下
流B側へ送出されるストリップ1を板厚方向に挾持し、
該ストリップ1をダウンコイラーへ導く。
【0015】既存の上ロール3、下ロール2を新しいも
のと交換する際には、スイングアーム5と昇降用シリン
ダ6のピストンロッド18とを連結しているピン19を
引き抜き、図9に二点鎖線で示すように、クレーンによ
り上軸箱9が上方を向くようにスイングアーム5を回動
させ、軸箱座14、固定フレーム4に対する上軸箱9、
下軸箱8のボルト締結を解除する。
【0016】次いで、既存の上ロール3、下ロール2
を、クレーンにより上軸箱9、下軸箱8とともに新しい
ものに置換し、上軸箱9、下軸箱8を、軸箱座14、固
定フレーム4に対してボルト締結する。
【0017】更に、クレーンにより上軸箱9が下方を向
くようにスイングアーム5を回動させ、スイングアーム
5と昇降用シリンダ6のピストンロッド18とをピン1
9によって連結する。
【0018】また、上述したようにスイングアーム5を
回動させることに替えて、固定フレーム4からスイング
アーム5を取り外し、上ロール3、下ロール2を、上軸
箱9、下軸箱8とともに新しいものに置換することもあ
る。
【0019】図10及び図11は従来のピンチロール装
置の他の例であり、図中、図9と同一の符号を付した部
分は同一物を表している。
【0020】このピンチロール装置は、ストリップ1の
幅方向に延びるリフティングビーム22と、下ロール2
及び上ロール3と、ダウンコイラーの入側においてスト
リップ1の幅方向に対峙し且つ下ロール2及び上ロール
3を支持するハウジング23と、下ロール2に対する上
ロール3の昇降手段としての昇降用シリンダ24とを備
えている。
【0021】リフティングビーム22の下端部は、スト
リップ1の通板ラインの側方から見て搬送方向上流A側
及び下流B側へ突出し且つストリップ1の幅方向に延び
るガイド部25を有している。
【0022】また、リフティングビーム22の両端部に
は、下方へ延びる押圧部材26を有するピストン27が
昇降可能に内装されており、リフティングビーム22の
内部のピストン27の上方の空間に油圧を付与すると、
押圧部材26が下方へ向って押し出される。
【0023】下ロール2の両端ジャーナル部には、下軸
箱28が嵌装され、上ロール3の両端ジャーナル部に
は、上軸箱29が嵌装されている。
【0024】上軸箱29の上部には、前記の押圧部材2
6が収納される空間30と、該空間30の搬送方向上流
A側及び下流B側に位置し且つリフティングビーム22
のガイド部25に上方から当接する係合部31とが設け
られており、上軸箱29が、リフティングビーム22に
沿ってストリップ1の幅方向に移動できるようになって
いる。
【0025】ハウジング23は、搬送方向上流A側寄り
に位置する上流側柱状部32と、搬送方向下流B側寄り
に位置する下流側柱状部33と、両柱状部32,33の
上端を結ぶ梁状部34とを有している。
【0026】先に述べた下軸箱28は、両柱状部32,
33の間に形成されるウインドウ部35の下部に挿入さ
れ且つコッター36によってハウジング23に固定され
ており、左右のハウジング23の間において、下ロール
2がストリップ1の通板ラインの下側に位置するように
なっている。
【0027】また、上軸箱29は、上記のウインドウ部
35の上部近傍に上下に摺動し得るように挿入されてい
る。
【0028】昇降用シリンダ24は、シリンダ本体37
が、ハウジング23の梁状部34に設けたブラケット3
8に取り付けられ、ピストンロッド39が、前記のリフ
ティングビーム22に設けたブラケット40にピン41
によって枢支されている。
【0029】この昇降用シリンダ24のヘッド側流体室
に流体圧を付与すると、リフティングビーム22が下方
へ向って付勢され、上ロール3が下ロール2に近接する
ことになる。
【0030】また、昇降用シリンダ24のロッド側流体
室に流体圧を付与すると、リフティングビーム22が上
方へ向って付勢され、上ロール3が下ロール2から離反
することになる。
【0031】更に、リフティングビーム22とハウジン
グ23との間には、リフティングビーム22の下降位置
を規制するためのウォームジャッキ(図示せず)が介在
させてある。
【0032】図10及び図11に示すピンチロール装置
では、両ロール2,3のギャップがストリップ1の板厚
に応じて設定されるように、ウォームジャッキによりリ
フティングビーム22の上下方向の位置を適宜調整し、
流体圧を昇降用シリンダ24のヘッド側流体室に付与し
て、上ロール3を下ロール2に近接させ、両ロール2,
3で搬送方向上流A側から下流B側へ送出されるストリ
ップ1を板厚方向に挾持し、該ストリップ1をダウンコ
イラーへ導く。
【0033】また、リフティングビーム22の内部のピ
ストン27の上方の空間に油圧を付与して、押圧部材2
6により上軸箱29を下方へ向って付勢し、上軸箱29
と軸受、並びに該軸受と上ロール3のジャーナル部のク
リアランスなどに起因した上ロール3の回転中心の上下
変位を抑制する。
【0034】既存の上ロール3、下ロール2を新しいも
のと交換する際には、Cフックと呼称される治具42を
用いて、ロール抜出作業を行う。
【0035】治具42は、各ロール2,3のジャーナル
部に外嵌する下方嵌合部43と、該下方嵌合部43の上
方に位置し且つクレーンによって略水平に吊り下げ支持
される上方支持部44と、該上方支持部44の一端から
下方嵌合部43へ連なる中間部45とによって構成され
ている。
【0036】上ロール3をハウジング23から抜き出す
際には、流体圧を昇降用シリンダ24のロッド側流体室
に付与して、上ロール3を下ロール2から離反させてお
く。
【0037】次いで、治具42をクレーンで吊り下げ
て、下方嵌合部43を上ロール3の一方のジャーナル部
に外嵌させ、クレーンにより治具42を若干上昇させた
うえ、該治具42をハウジング23から離反するように
横移動させると、上軸箱29の係合部31がリフティン
グビーム22のガイド部25に沿って摺動し、上ロール
3及び上軸箱29がハウジング23から抜け出る。
【0038】このようにして上ロール3を抜き出した
後、同様な手順によって下ロール2を下軸箱8とともに
抜き出す。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すピンチロール装置では、各ロール2,3の交換に際
して、スイングアーム5を回動させる作業、あるいは、
固定フレーム4に対するスイングアーム5の着脱作業を
行うため、装置休止時間が長い。
【0040】また、図10及び図11に示すピンチロー
ル装置では、ハウジング23の上部に昇降用シリンダ2
4などの機器が上ロール3の上方に位置するように取り
付けられているので、昇降用シリンダ24などと治具4
2の上方支持部44との干渉を防止するために、中間部
45を長くしなければならず、これにより、治具42が
大型化して取り扱いにくい。
【0041】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、ロール交換作業を容易に行えるピンチロール装置を
提供することを目的としている。
【0042】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載したピンチロール装置で
は、搬送方向上流側から下流側へ送出されるストリップ
の幅方向に延びる下ロール及び上ロールと、下ロールの
両端ジャーナル部に嵌装された下軸箱を支持する固定フ
レームと、基端部が固定フレームに枢支され且つ上ロー
ルの両端ジャーナル部に嵌装された上軸箱に上方から当
接し得るスイングアームと、該スイングアームを下方へ
付勢し得る昇降用シリンダと、前記の上軸箱を上方ある
いは下方へ向って付勢し得るバランスシリンダとを備え
ている。
【0043】また、本発明の請求項2に記載したピンチ
ロール装置では、搬送方向上流側から下流側へ送出され
るストリップの幅方向に延びる下ロール及び上ロール
と、下ロールの両端ジャーナル部に嵌装された下軸箱を
支持する固定フレームと、基端部が固定フレームに枢支
されたスイングアームと、該スイングアームに固着され
且つ下軸箱の上方に位置する支持ブロックと、該支持ブ
ロックに上下動可能に取り付けられ且つ上ロールの両端
ジャーナル部に嵌装された上軸箱がストリップの幅方向
へ摺動可能に嵌合するリフティングビームと、前記のス
イングアームを下方へ付勢する昇降用シリンダと、前記
の上軸箱を上方あるいは下方へ向って付勢し得るバラン
スシリンダとを備えている。
【0044】本発明の請求項3に記載したピンチロール
装置では、本発明の請求項1に記載のピンチロール装置
の構成に加えて、バランスシリンダを固定フレームに取
り付けている。
【0045】本発明の請求項4に記載したピンチロール
装置では、本発明の請求項2に記載のピンチロール装置
の構成に加えて、バランスシリンダを支持ブロックとリ
フティングビームとの間に介在させている。
【0046】本発明の請求項5に記載したピンチロール
装置では、本発明の請求項1乃至請求項4のいずれかに
記載のピンチロール装置の構成に加えて、昇降用シリン
ダをスイングアームの下側に配置している。
【0047】本発明の請求項6に記載したピンチロール
装置では、本発明の請求項1乃至請求項4のいずれかに
記載のピンチロール装置の構成に加えて、昇降用シリン
ダをスイングアームの上側に配置している。
【0048】本発明の請求項7に記載したピンチロール
装置では、本発明の請求項1乃至請求項6のいずれかに
記載のピンチロール装置の構成に加えて、昇降用シリン
ダに位置センサ付きシリンダを用いている。
【0049】本発明の請求項8に記載したピンチロール
装置では、本発明の請求項1乃至請求項6のいずれかに
記載のピンチロール装置の構成に加えて、スイングアー
ムの回動位置設定手段を有している。
【0050】本発明の請求項9に記載したピンチロール
装置では、本発明の請求項1乃至請求項8のいずれかに
記載のピンチロール装置の構成に加えて、下軸箱がスト
リップの通板方向に変位し得るように構成している。
【0051】本発明の請求項1乃至請求項9に記載した
ピンチロール装置のいずれにおいても、バランスシリン
ダにより上軸箱を上方もしくは下方へ付勢した状態で、
昇降用シリンダによりスイングアームを下方へ付勢し
て、下ロールと上ロールとの双方でストリップを挾持す
る。
【0052】また、昇降用シリンダによりスイングアー
ムを上方へ回動させ、既存の上ロール及び下ロールを新
しいものと交換する。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0054】図1及び図2は本発明のピンチロール装置
の実施の形態の第1の例を示すもので、このピンチロー
ル装置は、搬送方向上流A側から下流B側へ送出される
ストリップ1の幅方向に延びる下ロール2及び上ロール
3と、ダウンコイラーの入側においてストリップ1の幅
方向に対峙する固定フレーム46と、該固定フレーム4
6に付帯するバランスシリンダ47、スイングアーム4
8、昇降用シリンダ49、及びウォームジャッキ50と
を備えている。
【0055】下ロール2の両端ジャーナル部には、下軸
箱51が嵌装され、上ロール3の両端ジャーナル部に
は、上軸箱52が嵌装されている。
【0056】固定フレーム46は、凹陥部53と、凹陥
部53の搬送方向上流A側寄りに位置し且つ上方へ延び
る上流側柱状部54と、凹陥部53の搬送方向下流B側
寄りに位置し且つ上方へ延びる下流側柱状部55とを有
している。
【0057】先に述べた下軸箱51は、凹陥部53に挿
入され、下軸箱51と凹陥部53との間に嵌入されるコ
ッター、あるいは、下軸箱51を凹陥部53の壁面に押
圧するシリンダなどによって、固定フレーム46に対し
て拘束されており、左右の固定フレーム46の間におい
て、下ロール2がストリップ1の通板ラインの下側に位
置するようになっている。
【0058】バランスシリンダ47は、上流側柱状部5
4の搬送方向下流B側と下流側柱状部55の搬送方向上
流A側とに位置し且つピストンロッドが上向きとなるよ
うに、固定フレーム46に取り付けられている。
【0059】先に述べた上軸箱52は、該上軸箱52に
形成された搬送方向上流A側及び下流B側のそれぞれに
突出する張出し部52aに、バランスシリンダ47のピ
ストンロッドが下方から当接するように、固定フレーム
46に搭載されており、左右の固定フレーム46の間に
おいて、上ロール3がストリップ1の通板ラインの上側
に位置するようになっている。
【0060】上記のバランスシリンダ47のヘッド側流
体室に流体圧を付与すると、上軸箱52が上方へ向って
付勢されることになる。
【0061】スイングアーム48の基端部は、ストリッ
プ1の幅方向に略水平に延びる支持軸56によって、固
定フレーム46の上流側柱状部54の上端に枢支されて
いる。
【0062】この支持軸56とスイングアーム48との
枢着部分には、ローラベアリングあるいはブッシュが介
装されている。
【0063】また、スイングアーム48の先端部には、
固定フレーム46の下流側柱状部55の上端面に当接可
能なストッパ57が設けられている。
【0064】昇降用シリンダ49は、シリンダ本体58
が、固定フレーム46に設けたブラケット59にピン6
0によって枢支され、ピストンロッド61が、スイング
アーム48の先端寄り部分にピン62によって枢支され
ている。
【0065】ウォームジャッキ50は、昇降部材63が
下側に位置し且つ該昇降部材63に上軸箱52の上端面
が当接し得るように、スイングアーム48に取り付けら
れている。
【0066】前記の昇降用シリンダ49のロッド側流体
室に流体圧を付与すると、スイングアーム48の先端部
が下方へ向って付勢され、ウォームジャッキ50の昇降
部材63が上軸箱52を押圧することになる。
【0067】また、昇降用シリンダ49のヘッド側流体
室に流体圧を付与すると、スイングアーム48の先端部
が上方へ向って付勢され、ウォームジャッキ50の昇降
部材63が上軸箱52から離反することになる。
【0068】図1及び図2に示すピンチロール装置で
は、両ロール2,3のギャップがストリップ1の板厚に
応じて設定されるように、ウォームジャッキ50の昇降
部材63の上下方向の位置を適宜調整し、流体圧を昇降
用シリンダ49のロッド側流体室に付与して、上軸箱5
2を下方へ付勢することにより上ロール3を下ロール2
へ近接させ、両ロール2,3で搬送方向上流A側から下
流B側へ送出されるストリップ1を板厚方向に挾持し、
該ストリップ1をダウンコイラーへ導く。
【0069】このとき、流体圧をバランスシリンダ47
のヘッド側流体室に付与して、上軸箱52を上方へ付勢
し、上軸箱52と軸受、並びに該軸受と上ロール3のジ
ャーナル部のクリアランスなどに起因した上ロール3の
回転中心の上下変位を抑制する。
【0070】既存の上ロール3、下ロール2を新しいも
のと交換する場合には、流体圧を昇降用シリンダ49の
ヘッド側流体室に付与し、支持軸56を中心にスイング
アーム48を回動させて、該スイングアーム48を上軸
箱52から離反させ、また、流体圧をバランスシリンダ
47に対する流体圧の付与を中断し、バランスシリンダ
47のピストンロッドを下降させることにより、上軸箱
52とともに上ロール3を下降させておく。
【0071】次いで、先に述べた治具42(図11参
照)と略同構造の治具を用いて、上ロール3及び下ロー
ル2を順に軸方向に抜き出す。
【0072】このように、図1及び図2に示すピンチロ
ール装置においては、上ロール3のジャーナル部に嵌装
した上軸箱52を、固定フレーム46に取り付けたバラ
ンスシリンダ47に支持させ、昇降用シリンダ49によ
りスイングアーム48を下方へ付勢して上軸箱52を固
定フレーム46に拘束するので、昇降用シリンダ49で
スイングアーム48を上方へ回動させるだけで、上ロー
ル3の交換を行い得る状態にすることができる。
【0073】また、上ロール3の圧下手段である昇降用
シリンダ49が上ロール3の上方で上下方向に延びてい
ないので、ロール支持部分における装置高さが低くな
り、ロール抜出作業に用いる治具の小型化を図ることが
でき、治具の取り扱いが容易になる。
【0074】図3及び図4は本発明のピンチロール装置
の実施の形態の第2の例を示すもので、図中、図1及び
図2と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0075】このピンチロール装置では、図1及び図2
に示すスイングアーム48、ウォームジャッキ50に替
えて、スイングアーム64、ウォームジャッキ65を用
いている。
【0076】スイングアーム64の基端部は、ストリッ
プ1の幅方向に略水平に延びる支持軸56によって、固
定フレーム46の上流側柱状部54の上端に枢支されて
いる。
【0077】この支持軸56とスイングアーム64との
枢着部分には、ローラベアリングあるいはブッシュが介
装されている。
【0078】また、スイングアーム64の中間部分に
は、押圧部材66が上軸箱52の上端面に当接し得るよ
うに設けられている。
【0079】更に、スイングアーム64の先端部には、
昇降用シリンダ49のピストンロッド61がピン62に
よって枢支されている。
【0080】上記の昇降用シリンダ49のロッド側流体
室に流体圧を付与すると、スイングアーム64の先端部
が下方へ向って付勢され、押圧部材66が上軸箱52を
押圧することになる。
【0081】また、昇降用シリンダ49のヘッド側流体
室に流体圧を付与すると、スイングアーム64先端部が
上方へ向って付勢され、押圧部材66が上軸箱52から
離反することになる。
【0082】ウォームジャッキ65は、昇降部材67が
上側に位置し且つ該昇降部材67にスイングアーム64
の先端部に設けたショックアブソーバ68の下端面が当
接し得るように、固定フレーム46の下流側柱状部55
の上端に取り付けられている。
【0083】図3及び図4に示すピンチロール装置で
は、両ロール2,3のギャップがストリップ1の板厚に
応じて設定されるように、ウォームジャッキ65の昇降
部材67の上下方向の位置を適宜調整し、流体圧を昇降
用シリンダ49のロッド側流体室に付与して、上軸箱5
2を下方へ付勢することにより上ロール3を下ロール2
へ近接させ、両ロール2,3で搬送方向上流A側から下
流B側へ送出されるストリップ1を板厚方向に挾持し、
該ストリップ1をダウンコイラーへ導く。
【0084】このとき、流体圧をバランスシリンダ47
のヘッド側流体室に付与して、上軸箱52を上方へ付勢
し、上軸箱52と軸受、並びに該軸受と上ロール3のジ
ャーナル部のクリアランスなどに起因した上ロール3の
回転中心の上下変位を抑制する。
【0085】既存の上ロール3、下ロール2を新しいも
のと交換する場合には、図1及び図2に示すピンチロー
ル装置と同様に、昇降用シリンダ49によりスイングア
ーム64を回動させて、該スイングアーム64を上軸箱
52から離反させ、また、バランスシリンダ47に対す
る流体圧の付与を中断し、バランスシリンダ47のピス
トンロッドを下降させることにより、上軸箱52ととも
に上ロール3を下降させておく。
【0086】次いで、治具42(図11参照)と略同構
造の治具を用いて、上ロール3及び下ロール2を順に軸
方向に抜き出す。
【0087】よって、図3及び図4に示すピンチロール
装置においても、図1及び図2に示すピンチロール装置
と同様な作用効果を奏し得る。
【0088】図5及び図6は本発明のピンチロール装置
の実施の形態の第3の例を示すもので、このピンチロー
ル装置は、搬送方向上流A側から下流B側へ送出される
ストリップ1の幅方向に延びる下ロール2及び上ロール
3と、ダウンコイラーの入側においてストリップ1の幅
方向に対峙する固定フレーム69と、該固定フレーム6
9に付帯するスイングアーム70、支持ブロック71、
リフティングビーム72、バランスシリンダ73、ブロ
ック付勢機構74、昇降用シリンダ49、及びウォーム
ジャッキ75とを備えている。
【0089】下ロール2の両端ジャーナル部には、下軸
箱51が嵌装され、上ロール3の両端ジャーナル部に
は、上軸箱76が嵌装されている。
【0090】固定フレーム69は、凹陥部77と、凹陥
部77の搬送方向上流A側寄りに位置し且つ上方へ延び
る上流側柱状部78とを有している。
【0091】先に述べた下軸箱51は、凹陥部77に挿
入され、下軸箱51と凹陥部77との間に嵌入されるコ
ッター、あるいは、下軸箱51を凹陥部77の壁面に押
圧するシリンダなどによって、固定フレーム69に対し
て拘束されており、左右の固定フレーム69の間におい
て、下ロール2がストリップ1の通板ラインの下側に位
置するようになっている。
【0092】スイングアーム70の基端部は、ストリッ
プ1の幅方向に略水平に延びる支持軸56によって、固
定フレーム69の上流側柱状部78の上端に枢支されて
いる。
【0093】この支持軸56とスイングアーム70との
枢着部分には、ローラベアリングあるいはブッシュが介
装されている。
【0094】支持ブロック71は、スイングアーム70
の基端部近傍から先端部近傍へ向って延び且つスイング
アーム70に固着された受圧部79と、該受圧部79の
基端部及び先端部からそれぞれ下方へ延びる突出部80
とを有している。
【0095】リフティングビーム72は、スイングアー
ム70の受圧部79の上方に位置する連結部81と、該
連結部81の基端部及び先端部からそれぞれ受圧部79
を貫通して下方へ延びる昇降部82と、各昇降部82の
それぞれの下端から他の昇降部82の下端に向って突出
し且つ上ロール3の略全長にわたって延びるガイド部8
3とを有している。
【0096】リフティングビーム72のガイド部83に
は、先に述べた上軸箱76に形成した係合部84がガイ
ド部83に沿ってストリップ1の幅方向に摺動し得るよ
うに上方から接しており、左右のスイングアーム70の
間において上ロール3が、ストリップ1の通板ラインの
上側に位置するようになっている。
【0097】バランスシリンダ73は、ピストンロッド
が上向きとなるように、支持ブロック71の受圧部79
とリフティングビーム72の連結部81との間に配置さ
れている。
【0098】このバランスシリンダ73のヘッド側流体
室に流体圧を付与すると、リフティングビーム72が支
持ブロック71に対して上方へ付勢され、上軸箱76の
係合部84とリフティングビーム72のガイド部83と
が密着し、リフティングビーム72に上軸箱76が拘束
されるようになる。
【0099】ブロック付勢機構74は、ばねなどの弾性
部材を有し、該弾性部材により前述した支持ブロック7
1の突出部の下端を上方へ向って付勢し得るように、固
定フレーム69に設けられている。
【0100】昇降用シリンダ49は、シリンダ本体58
が、固定フレーム69に設けたブラケット59にピン6
0によって枢支され、ピストンロッド61が、スイング
アーム70の先端寄り部分にピン62によって枢支され
ている。
【0101】ウォームジャッキ75は、昇降部材85が
上側に位置するように固定フレーム69に取り付けら
れ、昇降部材85に支持ブロック71のストッパ86が
当接し得るようになっている。
【0102】前記の昇降用シリンダ49のロッド側流体
室に流体圧を付与すると、スイングアーム70の先端部
が下方へ向って付勢され、ウォームジャッキ75の昇降
部材85にストッパ86が当接することになる。
【0103】また、昇降用シリンダ49のヘッド側流体
室に流体圧を付与すると、スイングアーム70の先端部
が上方へ向って付勢され、ウォームジャッキ75の昇降
部材85からストッパ86が離反することになる。
【0104】図5及び図6に示すピンチロール装置で
は、両ロール2,3のギャップがストリップ1の板厚に
応じて設定されるように、ウォームジャッキ75の昇降
部材85の上下方向の位置を適宜調整し、流体圧を昇降
用シリンダ49のロッド側流体室に付与することによ
り、スイングアーム70、支持ブロック71及びリフテ
ィングビーム72とともに上軸箱76を下方へ付勢して
上ロール3を下ロール2へ近接させ、両ロール2,3で
搬送方向上流A側から下流B側へ送出されるストリップ
1を板厚方向に挾持し、該ストリップ1をダウンコイラ
ーへ導く。
【0105】このとき、流体圧をバランスシリンダ73
のヘッド側流体室に付与して、リフティングビーム72
を上方へ付勢し、リフティングビーム72のガイド部8
3と上軸箱76のガイド部83とのクリアランスなどに
起因した上ロール3の回転中心の上下変位を抑制する。
【0106】既存の上ロール3、下ロール2を新しいも
のと交換する場合には、ピン89によるリンク87と固
定フレーム69の上流側柱状部78との連結を解除した
後、流体圧を昇降用シリンダ49のヘッド側流体室に付
与し、支持軸56を中心にスイングアーム70を回動さ
せて、上ロール3を下ロール2から離反させる。
【0107】また、バランスシリンダ73に対する流体
圧の付与を中断し、支持ブロック71に対してリフティ
ングビーム72を下降させることにより、該リフティン
グビーム72と上軸箱76との拘束を解除する。
【0108】次いで、治具42(図11参照)と略同構
造の治具を用いて、上軸箱76がリフティングビーム7
2に沿って摺動するように、上ロール3を軸方向に抜き
出し、更に、下ロール2を軸方向に抜き出す。
【0109】このように、図5及び図6に示すピンチロ
ール装置においては、上ロール3のジャーナル部に嵌装
した上軸箱76を、スイングアーム70に対して昇降可
能なリフティングビーム72にストリップ1の幅方向へ
摺動可能に嵌合させ、バランスシリンダ73によりリフ
ティングビーム72を上方へ付勢して上軸箱76をリフ
ティングビーム72に拘束するので、昇降用シリンダ4
9でスイングアーム70を上方へ回動させ且つバランス
シリンダ73による上軸箱76の拘束を解除させるだけ
で、上ロール3の交換を行い得る状態にすることができ
る。
【0110】また、上ロール3の圧下手段である昇降用
シリンダ49が上ロール3の上方で上下方向に延びてい
ないので、ロール支持部分における装置高さが低くな
り、ロール抜出作業に用いる治具の小型化を図ることが
でき、治具の取り扱いが容易になる。
【0111】図7及び図8は本発明のピンチロール装置
の実施の形態の第4の例を示すもので、図中、図5及び
図6と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0112】このピンチロール装置では、固定フレーム
69の上流側柱状部78の上端に上方へ延びるシリンダ
支持台90を設け、図5及び図6に示すスイングアーム
70、昇降用シリンダ49に替えて、スイングアーム9
1、昇降用シリンダ92を用いている。
【0113】スイングアーム91の基端部は、ストリッ
プ1の幅方向に略水平に延びる支持軸56によって、固
定フレーム69の上流側柱状部78に上端に枢支されて
いる。
【0114】この支持軸56とスイングアーム91との
枢着部分には、ローラベアリングあるいはブッシュが介
装されている。
【0115】スイングアーム91には、リフティングビ
ーム72を昇降可能に支持する支持ブロック71が固着
されており、左右のスイングアーム91の間において上
ロール3が、ストリップ1の通板ラインの上側に位置す
るようになっている。
【0116】昇降用シリンダ92は、シリンダ本体93
が、シリンダ支持台90に設けたブラケット94にピン
95によって枢支され、ピストンロッド96が、スイン
グアーム91の先端寄り部分に設けたブラケット97に
ピン98によって枢支されている。
【0117】上記の昇降用シリンダ92のヘッド側流体
室に流体圧を付与すると、スイングアーム91の先端部
が下方へ向って付勢され、ウォームジャッキ75の昇降
部材85にストッパ86が当接することになる。
【0118】また、昇降用シリンダ92のロッド側流体
室に流体圧を付与すると、スイングアーム91の先端部
が上方へ向って付勢され、ウォームジャッキ75の昇降
部材85からストッパ86が離反することになる。
【0119】図7及び図8に示すピンチロール装置で
は、両ロール2,3のギャップがストリップ1の板厚に
応じて設定されるように、ウォームジャッキ75の昇降
部材85の上下方向の位置を適宜調整し、流体圧を昇降
用シリンダ92のヘッド側流体室に付与することによ
り、スイングアーム91、支持ブロック71及びリフテ
ィングビーム72とともに上軸箱76を下方へ付勢して
上ロール3を下ロール2へ近接させ、両ロール2,3で
搬送方向上流A側から下流B側へ送出されるストリップ
1を板厚方向に挾持し、該ストリップ1をダウンコイラ
ーへ導く。
【0120】また、このとき、流体圧をバランスシリン
ダ73のヘッド側流体室に付与して、リフティングビー
ム72を上方へ付勢し、リフティングビーム72のガイ
ド部83と上軸箱76のガイド部83とのクリアランス
などに起因した上ロール3の回転中心の上下変位を抑制
する。
【0121】既存の上ロール3、下ロール2を新しいも
のと交換する場合には、ピン89によるリンク87と固
定フレーム69の上流側柱状部78との連結を解除した
後、流体圧を昇降用シリンダ92のロッド側流体室に付
与し、支持軸56を中心にスイングアーム91を回動さ
せて、上ロール3を下ロール2から離反させる。
【0122】また、バランスシリンダ73に対する流体
圧の付与を中断し、支持ブロック71に対してリフティ
ングビーム72を下降させることにより、該リフティン
グビーム72と上軸箱76との拘束を解除する。
【0123】次いで、治具42(図11参照)と略同構
造の治具を用いて、上軸箱76がリフティングビーム7
2に沿って摺動するように、上ロール3を軸方向に抜き
出し、更に、下ロール2を軸方向に抜き出す。
【0124】このように、図7及び図8に示すピンチロ
ール装置においては、上ロール3のジャーナル部に嵌装
した上軸箱76を、スイングアーム91に対して昇降可
能なリフティングビーム72にストリップ1の幅方向へ
摺動可能に嵌合させ、バランスシリンダ73によりリフ
ティングビーム72を上方へ付勢して上軸箱76をリフ
ティングビーム72に拘束するので、昇降用シリンダ9
2でスイングアーム91を上方へ回動させ且つバランス
シリンダ73による上軸箱76の拘束を解除させるだけ
で、上ロール3の交換を行い得る状態にすることができ
る。
【0125】また、上ロール3の圧下手段である昇降用
シリンダ92のシリンダ本体93が上ロール3の上方で
上下方向に延びていないので、ロール支持部分における
装置高さが低くなり、ロール抜出作業に用いる治具の小
型化を図ることができ、治具の取り扱いが容易になる。
【0126】なお、本発明のピンチロール装置は上述し
た実施の形態のみに限定されるものではなく、昇降用シ
リンダ及びバランスシリンダに空圧式、油圧式、サーボ
油圧式、位置センサ付き油圧シリンダを適宜採用するこ
と、昇降用シリンダに位置センサ付き油圧シリンダを採
用した場合にギャップ調整機構としてのストッパやウォ
ームジャッキの装備を省略すること、あるいは、昇降用
シリンダを上ロールの搬送方向上流側に配置すること、
下ロールを下軸箱とともにストリップの通板方向へ変位
し得るように構成すること、その他、本発明の要旨を逸
脱しない範囲において変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0127】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のピンチロー
ル装置によれば下記のような種々の優れた効果を奏し得
る。
【0128】(1)本発明のピンチロール装置のいずれ
においても、上ロールの軸端ジャーナル部に嵌装された
上軸箱を、スイングアーム及び固定フレームのいずれに
も固定していないので、スイングアームを昇降用シリン
ダによって上方へ回動させるだけで、ロール交換作業を
行い得る状態にすることができる。
【0129】(2)昇降用シリンダをスイングアームの
下側に配置した場合には、ロール支持部分における装置
高さが低くなり、ロールの抜き出しに用いる治具の小型
化を図ることができ、治具の取り扱いが容易になる。
【0130】(3)昇降用シリンダに位置センサ付き油
圧シリンダを採用した場合には、ギャップ調整機構とし
てスイングアームの回動を規制するストッパやウォーム
ジャッキの装備を省略することができる。
【0131】(4)下軸箱をストリップの通板方向へ変
位できるような構成とした場合には、上ロールに対する
下ロールの位置を適宜調整することにより、ストリップ
をピンチロールの搬送方向下流側至近のダウンコイラに
導く状態と、該ダウンコイラにストリップを導かずに通
過させる状態とを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピンチロール装置の実施の形態の第1
の例のロール使用状態を示す概念図である。
【図2】本発明のピンチロール装置の実施の形態の第1
の例のロール交換状態を示す概念図である。
【図3】本発明のピンチロール装置の実施の形態の第2
の例のロール使用状態を示す概念図である。
【図4】本発明のピンチロール装置の実施の形態の第2
の例のロール交換状態を示す概念図である。
【図5】本発明のピンチロール装置の実施の形態の第3
の例のロール使用状態を示す概念図である。
【図6】本発明のピンチロール装置の実施の形態の第3
の例のロール交換状態を示す概念図である。
【図7】本発明のピンチロール装置の実施の形態の第4
の例のロール使用状態を示す概念図である。
【図8】本発明のピンチロール装置の実施の形態の第4
の例のロール交換状態を示す概念図である。
【図9】従来のピンチロール装置の一例を示す概念図で
ある。
【図10】従来のピンチロール装置の他の例を示す概念
図である。
【図11】図10に示す上ロールの抜取作業の概念図で
ある。
【符号の説明】
1 ストリップ 2 下ロール 3 上ロール 46 固定フレーム 47 バランスシリンダ 48 スイングアーム 49 昇降用シリンダ 51 下軸箱 54 上流側柱状部 56 支持軸 64 スイングアーム 69 固定フレーム 70 スイングアーム 71 支持ブロック 72 リフティングビーム 73 バランスシリンダ 76 上軸箱 90 シリンダ支持台 91 スイングアーム 92 昇降用シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井出 賢一 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内 (72)発明者 永見 真吉 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内 (72)発明者 浅井 秀利 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送方向上流側から下流側へ送出される
    ストリップの幅方向に延びる下ロール及び上ロールと、
    下ロールの両端ジャーナル部に嵌装された下軸箱を支持
    する固定フレームと、基端部が固定フレームに枢支され
    且つ上ロールの両端ジャーナル部に嵌装された上軸箱に
    上方から当接し得るスイングアームと、該スイングアー
    ムを下方へ付勢し得る昇降用シリンダと、前記の上軸箱
    を上方あるいは下方へ向って付勢し得るバランスシリン
    ダとを備えてなることを特徴とするピンチロール装置。
  2. 【請求項2】 搬送方向上流側から下流側へ送出される
    ストリップの幅方向に延びる下ロール及び上ロールと、
    下ロールの両端ジャーナル部に嵌装された下軸箱を支持
    する固定フレームと、基端部が固定フレームに枢支され
    たスイングアームと、該スイングアームに固着され且つ
    下軸箱の上方に位置する支持ブロックと、該支持ブロッ
    クに上下動可能に取り付けられ且つ上ロールの両端ジャ
    ーナル部に嵌装された上軸箱がストリップの幅方向へ摺
    動可能に嵌合するリフティングビームと、前記のスイン
    グアームを下方へ付勢する昇降用シリンダと、前記の上
    軸箱を上方あるいは下方へ向って付勢し得るバランスシ
    リンダとを備えてなることを特徴とするピンチロール装
    置。
  3. 【請求項3】 バランスシリンダを固定フレームに取り
    付けた請求項1に記載のピンチロール装置。
  4. 【請求項4】 バランスシリンダを支持ブロックとリフ
    ティングビームとの間に介在させた請求項2に記載のピ
    ンチロール装置。
  5. 【請求項5】 昇降用シリンダをスイングアームの下側
    に配置した請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のピ
    ンチロール装置。
  6. 【請求項6】 昇降用シリンダをスイングアームの上側
    に配置した請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のピ
    ンチロール装置。
  7. 【請求項7】 昇降用シリンダに位置センサ付きシリン
    ダを用いた請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のピ
    ンチロール装置。
  8. 【請求項8】 スイングアームの回動位置設定手段を有
    する請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のピンチロ
    ール装置。
  9. 【請求項9】 下軸箱がストリップの通板方向に変位し
    得るように構成した請求項1乃至請求項8のいずれかに
    記載のピンチロール装置。
JP00751198A 1998-01-19 1998-01-19 ピンチロール装置 Expired - Fee Related JP3684808B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00751198A JP3684808B2 (ja) 1998-01-19 1998-01-19 ピンチロール装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00751198A JP3684808B2 (ja) 1998-01-19 1998-01-19 ピンチロール装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11197740A true JPH11197740A (ja) 1999-07-27
JP3684808B2 JP3684808B2 (ja) 2005-08-17

Family

ID=11667819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00751198A Expired - Fee Related JP3684808B2 (ja) 1998-01-19 1998-01-19 ピンチロール装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3684808B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009082987A (ja) * 2007-09-12 2009-04-23 Jfe Steel Kk 金属帯の巻取設備および巻取方法
JP2013538694A (ja) * 2010-10-08 2013-10-17 シーメンス・ファオアーイー・メタルズ・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー 鋼ストリップ巻き取り設備のためのドライバ
CN103711798A (zh) * 2012-09-28 2014-04-09 意大利米诺公司 包括改进的外侧轴承座的滚轧机及其外侧轴承座
CN109926457A (zh) * 2019-05-08 2019-06-25 安阳复星合力新材料股份有限公司 双联夹送辊

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009082987A (ja) * 2007-09-12 2009-04-23 Jfe Steel Kk 金属帯の巻取設備および巻取方法
JP2013538694A (ja) * 2010-10-08 2013-10-17 シーメンス・ファオアーイー・メタルズ・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー 鋼ストリップ巻き取り設備のためのドライバ
JP2015083322A (ja) * 2010-10-08 2015-04-30 シーメンス・ファオアーイー・メタルズ・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー 鋼ストリップ巻き取り設備のためのドライバ
US9132460B2 (en) 2010-10-08 2015-09-15 Siemens Vai Metals Technologies Gmbh Driver for a steel strip coiler
JP2017226015A (ja) * 2010-10-08 2017-12-28 プライメタルズ・テクノロジーズ・オーストリア・ゲーエムベーハー 鋼ストリップ巻き取り設備のためのドライバ
CN103711798A (zh) * 2012-09-28 2014-04-09 意大利米诺公司 包括改进的外侧轴承座的滚轧机及其外侧轴承座
CN109926457A (zh) * 2019-05-08 2019-06-25 安阳复星合力新材料股份有限公司 双联夹送辊

Also Published As

Publication number Publication date
JP3684808B2 (ja) 2005-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6745607B2 (en) Hot rolling thin strip
JPH11197740A (ja) ピンチロール装置
JP2005533654A (ja) ロールスタンドにおいて、ワークロール対および/またはバックアップロール対を交換する方法および装置
JP6615330B2 (ja) 圧延スタンド、および、ワークロールの交換のための方法
JP2018528080A5 (ja)
JP4796276B2 (ja) 圧延装置
US4712416A (en) Six-high roll stand with offset inner backup rolls
US2557492A (en) Apparatus for guiding gripping means
JP5044191B2 (ja) 板形状矯正装置
JP3855424B2 (ja) ピンチロール装置
JP4943811B2 (ja) 板形状矯正装置
CN209953496U (zh) 一种冷轧机下支承辊安装装置
JP3241569B2 (ja) エッジング圧延機のガイド装置
JP3809720B2 (ja) ピンチロール装置及びその使用方法
US4976128A (en) Rolling mill and method of exchanging rolls of rolling mill
US4045855A (en) Truck bolster lifting device
JPH0335444Y2 (ja)
JP2009095860A (ja) クイックシフト式圧延設備及びその調整方法
JPH0699213A (ja) ローラガイド
JPS6013546Y2 (ja) 鋼板矯正用ロ−ラ−レベラ−
JP5165001B2 (ja) 圧延装置
US4915156A (en) Gate breaker
JPH0761491B2 (ja) 圧延機のロールをロール軸線方向に移動させるための装置
JP3243154B2 (ja) ユニバーサル圧延機のガイド装置
JP3385413B2 (ja) 圧延設備のサイドガイド装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041001

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050523

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080610

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080610

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090610

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees