JP3385413B2 - 圧延設備のサイドガイド装置 - Google Patents
圧延設備のサイドガイド装置Info
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Description
端部にキャンバーが発生することを防止するために用い
るサイドガイド装置に関するものである。
板厚の製品とするためには、通常、仕上圧延工程を行う
前に粗圧延工程を行う必要がある。
備は、図5にその一例の概略を示す如く、エッジングミ
ルaとホリゾンタルミルbとからなる圧延装置cをパス
ラインlに沿って多段に配列し、圧延材dを、順次圧延
装置cを通過させることにより幅圧下と厚み圧下とを繰
り返して所定のサイズに加工するようにしてある。eは
圧延材dの蛇行を防止するために圧延装置c間に設けた
サイドガイドを示す。
圧延設備の場合、各圧延装置c間にはサイドガイドeが
あって圧延材dの水平方向の位置を拘束することができ
るが、圧延装置cのエッジングミルaとホリゾンタルミ
ルbとの間には圧延材dの水平方向の位置を拘束するも
のがないので、圧延材dの後端部がエッジングミルaを
尻抜けした後、ホリゾンタルミルbに到達するまでの間
に、圧延材dの後端部が水平方向へ振れることによりキ
ャンバーfが発生する問題があり、キャンバーfが発生
すると、その部分は製品とならないので歩留りを低下さ
せてしまう問題がある。
けした圧延材の後端部にキャンバーが発生しないように
して歩留りの向上を図ることができるようにする圧延設
備のサイドガイド装置を提供しようとするものである。
決するために、エッジングミルとホリゾンタルミルとか
らなる圧延装置がパスライン方向に配列してある圧延設
備における上記エッジングミルとホリゾンタルミルとの
間の位置に、上記パスラインを挟んでサイドガイドを左
右対向させて配置し、該各サイドガイドの背面部に一端
を接続した複数本のロッドの他端部を、上記ホリゾンタ
ルミルのハウジングの外側方部へ移動自在に突出させ、
且つ上記ハウジングの外側部に、パスラインと直交する
水平方向へ延びるよう固設した支持レールと該支持レー
ルに移動自在に備えた支持フレームとからなる支持装置
を設けて、該支持装置の支持フレームに上記ロッドの他
端部を支持させ、更に、上記支持フレームと上記ハウジ
ングの外側部との間に、パスラインと直交する水平方向
に配した作動シリンダを介装した構成とする。
ときに内部の圧油を逃してサイドガイドをフリーにする
ようにした制御装置を接続した構成とするとよい。
に設けたパスラインと直交する水平方向へ延びるレール
上を転動可能としたガイドローラを設けた構成としても
よい。
間隔を調整しておいた状態において、圧延材が順次エッ
ジングミルにより幅圧延され、ホリゾンタルミルにより
厚み圧延されて、その後端部がエッジングミルを尻抜け
すると、該後端部の水平方向の変位がサイドガイドによ
り拘束されて振れが抑えられるため、キャンバーの発生
が防止されることになる。
を接続した場合、圧延材の後端から異常荷重が作用した
ときに、作動シリンダ内の圧油が逃がされるため、サイ
ドガイドはフリーな状態で後退させられる。
ドローラによりパスラインと直交する水平方向のレール
に支持させると、圧延材の後端から異常荷重が作用した
ときに、サイドガイドは円滑に後退移動させられること
になり、破損事故が防止される。
する。
ので、エッジングミル1とホリゾンタルミル2とを近接
配置してなる圧延装置3を、熱間スラブの如き圧延材4
のパスラインLに沿って多段に配列した構成を有する圧
延設備において、上記エッジングミル1とホリゾンタル
ミル2との間のパスラインLを横方向となる左右から挟
む位置に、パスラインL上の搬送ロール5を避けるよう
な形状としたサイドガイド6を対向させて配置し、該各
サイドガイド6の背面に、パスラインLと直交する水平
方向(矢印X方向)に配した前後2本のロッド7の各一
端を連結し、該各ロッド7の他端部を、ホリゾンタルミ
ル2のハウジング8を移動自在に貫通させて該ハウジン
グ8の外側方部へ導出し、且つ該各ロッド7の他端部を
上記ハウジング8の外側部に設置した支持装置9に支持
させると共に、各ロッド7の他端部にヘッド側を取り付
けた作動シリンダ10のピストンロッド先端をハウジン
グ8の外側面部に連結する。作動シリンダ10は制御装
置12によって制御されるようにし、該作動シリンダ1
0の伸縮作動でロッド7をパスラインLと直交する水平
方向へ移動させることにより上記左右のサイドガイド6
を拡縮(開閉)させて、エッジングミル1を尻抜けした
圧延材4の後端部の水平方向位置を拘束させられるよう
にし、更に、上記サイドガイド6に、その自重を支持さ
せながら移動させるようにガイドさせるためのガイドロ
ーラ11を設ける。
な構成とする。すなわち、ハウジング8の外側面におけ
る上記ロッド7の貫通部分の上部位置に、I型鋼の如き
支持レール13をパスラインLと直交する水平方向へ延
びるようにベースプレート16を介し片持ち支持させ、
且つ該支持レール13には、断面形状を凹状にして上端
部に垂直方向を拘束するガイドローラ14を、又、上部
に水平方向を拘束するガイドローラ15をそれぞれ相対
向して備えてなる支持フレーム20を、ガイドローラ1
4及び15を支持レール13の下フランジ部13aのレ
ール面となる上面及び側端面に沿い転動してパスライン
Lと直交する水平方向へ移動できるように吊り下げ、更
に、上記支持フレーム20の下端両コーナー部に、ロッ
ド7の他端部を固定し、各ロッド7を水平の支持レール
13に沿いガイドローラ14,15を介し円滑に軸方向
へ移動できるように支持させるようにする。
の先端を、上記支持レール13のベースプレート16を
介してハウジング8に接続し、ヘッド側端部を、上記支
持フレーム20を介してロッド7に連結してあり、油圧
ポンプ17、切換弁18、圧力検出器19等からなる制
御装置12により位置一定制御が行われるようにしてあ
ると共に、圧延材4側からの異常荷重が作用したときに
切換弁18が圧力検出器19からの指令で自動的に切り
換えられることにより内部の圧油が逃がされるようにし
てある。
ド6上に取り付けたブラケット25の上端部に設けら
れ、ホリゾンタルミル2の上部入側ガイド板21を保持
するサポートビーム22の側面部に沿設したレール23
上を転動し得るようにしてあり、更に、上記ブラケット
25には、上記レール23の側面と対応する位置にライ
ナ24を取り付けて、サイドガイド6に作用するスラス
ト力(パスラインL方向の力)を受け得るようにしてあ
る。
る場合は、圧延材4の幅に対応させて、左右のサイドガ
イド6を拡縮調整して配置する。この場合、図2及び図
3において、作動シリンダ10を収縮作動させると、支
持フレーム20がガイドローラ14,15の転動を介し
支持レール13に沿ってホリゾンタルミル2のハウジン
グ8へ近付く方向へ移動させられるため、ロッド7がハ
ウジング8内へ突出させられることにより左右のサイド
ガイド6の間隔が二点鎖線で示す如く狭められる。又、
この際、サイドガイド6の間隔が設定されると、制御装
置12の切換弁18を図2の如く圧油封入位置に切り換
えて、位置一定制御を行わせるようにしておく。
1とホリゾンタルミル2によって、順次、幅圧延と厚み
圧延が行われて行くことになるが、この際、圧延材4の
後端部がエッジングミル1を尻抜けすると、その位置が
左右のサイドガイド6によって拘束されるため、水平方
向の振れが抑えられることになる。したがって、圧延材
4の後端部にキャンバーが発生することを防止すること
ができる。
向の振れ力が過大であるときには、サイドガイド6は制
御装置12の作動で自動的に後退することができる。す
なわち、圧延材4の後端部からサイドガイド6に振れ力
が作用すると、その力はロッド7から支持フレーム20
を介して作動シリンダ10に伝えられるが、その力が異
常に大きい場合、制御装置12の圧力検出器19で検出
され、切換弁18が所定位置に切り換えられることによ
り作動シリンダ10内の圧油が逃がされるため、サイド
ガイド6はフリー状態で後退させられることになる。こ
の際、サイドガイド6には、ハウジング8側のサポート
ビーム22に設けたレール23に沿って転動できるよう
にしたガイドローラ11がブラケット25を介して取り
付けてあるため、大きな摩擦抵抗を受けることなく円滑
に後退移動を行うことができ、圧延材4の後端から異常
荷重が作用することによる破損事故の発生を防止するこ
とができる。なお、この場合、サイドガイド6の重量
を、ロッド7のハウジング貫通部にブッシュを装着する
ことにより支持させることも考えられるが、ブッシュを
用いると、ロッド7の摺動抵抗が発生するため、サイド
ガイド6が円滑に後退移動できない虞があり、且つブッ
シュがスケールによって削られてしまうと、サイドガイ
ド6を取り外してブッシュの交換を行わねばならず、交
換作業が大変であるが、その点、本発明においては、ブ
ッシュを用いておらず、しかも作動シリンダ10や支持
装置9がハウジング8の外部に設けてあるので、メンテ
ナンスを行う上で有利である。
2本のロッド7で支持するようにした場合を示したが、
2本に限らず、複数本であればよいこと、その他本発明
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る
ことは勿論である。
イドガイド装置によれば、エッジングミルとホリゾンタ
ルミルとの間のパスラインを挟んで左右対向させて配し
たサイドガイドを、ホリゾンタルミルのハウジングを貫
通する複数本のロッドの一端に接続し、該ロッドの他端
部を、ハウジングの外側部に設置した支持装置に支持さ
せ、且つ上記サイドガイドを、ハウジング外に配置した
作動シリンダにより拡縮できるようにしたので、圧延材
の幅に合わせて左右のサイドガイドを配置することによ
り、圧延材の後端部がエッジングミルを尻抜けしたとき
の水平方向の振れを抑えることができてキャンバーの発
生を防止することができ、これにより圧延材の歩留りの
向上を図ることができ、しかも、上記支持装置や作動シ
リンダ等をハウジングの外部に設置したことから、装置
環境がよくメンテナンスの面で有利であり、又、サイド
ガイドに、異常荷重が作用したときに圧油を逃がすよう
にした制御装置を接続することにより、異常荷重が作用
した場合にサイドガイドをフリーな状態で後退させるこ
とができ、更に、サイドガイドに、パスラインと直交す
る水平方向に延びるレールに沿って転動できるようにし
たガイドローラを設けることにより、異常荷重が作用し
たときの後退移動を円滑に行わせることができて、装置
の破損事故を防止することができる、等の優れた効果を
発揮する。
例を示す概要図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 エッジングミルとホリゾンタルミルとか
らなる圧延装置がパスライン方向に配列してある圧延設
備における上記エッジングミルとホリゾンタルミルとの
間の位置に、上記パスラインを挟んでサイドガイドを左
右対向させて配置し、該各サイドガイドの背面部に一端
を接続した複数本のロッドの他端部を、上記ホリゾンタ
ルミルのハウジングを貫通させて該ハウジングの外側方
部へ移動自在に突出させ、且つ上記ハウジングの外側部
に、パスラインと直交する水平方向へ延びるよう固設し
た支持レールと該支持レールに移動自在に備えた支持フ
レームとからなる支持装置を設けて、該支持装置の支持
フレームに上記ロッドの他端部を支持させ、更に、上記
支持フレームと上記ハウジングの外側部との間に、パス
ラインと直交する水平方向に配した作動シリンダを介装
した構成を有することを特徴とする圧延設備のサイドガ
イド装置。 - 【請求項2】 作動シリンダに、異常荷重が作用したと
きに内部の圧油を逃してサイドガイドをフリーにするよ
うにした制御装置を接続した請求項1記載の圧延設備の
サイドガイド装置。 - 【請求項3】 サイドガイドに、ハウジングの内側に設
けたパスラインと直交する水平方向へ延びるレール上を
転動可能としたガイドローラを設けた請求項1又は2記
載の圧延設備のサイドガイド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01131594A JP3385413B2 (ja) | 1994-01-06 | 1994-01-06 | 圧延設備のサイドガイド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01131594A JP3385413B2 (ja) | 1994-01-06 | 1994-01-06 | 圧延設備のサイドガイド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07195108A JPH07195108A (ja) | 1995-08-01 |
JP3385413B2 true JP3385413B2 (ja) | 2003-03-10 |
Family
ID=11774590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01131594A Expired - Fee Related JP3385413B2 (ja) | 1994-01-06 | 1994-01-06 | 圧延設備のサイドガイド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3385413B2 (ja) |
-
1994
- 1994-01-06 JP JP01131594A patent/JP3385413B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07195108A (ja) | 1995-08-01 |
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