JP3809720B2 - ピンチロール装置及びその使用方法 - Google Patents

ピンチロール装置及びその使用方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はピンチロール装置及びその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圧延設備を構成するダウンコイラーの入側には、該ダウンコイラーへ送給されるストリップの方向を適切な状態に設定し、また、ストリップに対して張力を付与するためのピンチロール装置が設けられている。
【0003】
図5は従来のピンチロール装置の一例であり、このピンチロール装置は、搬送方向上流A側から下流B側へ送出されるストリップ1の幅方向に延びる下ロール2及び上ロール3と、ダウンコイラーの入側においてストリップ1の幅方向に対峙し且つ下ロール2を支持する固定フレーム4と、該固定フレーム4の上部に回動可能に取り付けられ且つ上ロール3を支持するスイングアーム5と、下ロール2に対する上ロール3の昇降手段としての昇降用シリンダ6と、両ロール2,3のギャップ調整手段としてのウォームジャッキ7とを備えている。
【0004】
下ロール2の両端ジャーナル部には、下軸箱8が嵌装され、上ロール3の両端ジャーナル部には、上軸箱9が嵌装されている。
【0005】
固定フレーム4は、搬送方向上流A側寄りに位置し且つ上方へ延びる上流側柱状部10と、搬送方向下流B側寄りに位置し且つ上方へ延びる下流側柱状部11とを有している。
【0006】
先に述べた下軸箱8は、両柱状部10,11の間に形成される凹陥部12に挿入され且つボルトによって固定フレーム4に締結されており、左右の固定フレーム4の間において、下ロール2がストリップ1の通板ラインの下側に位置するようになっている。
【0007】
スイングアーム5の基端部は、ストリップ1の幅方向に略水平に延びる支持軸13によって、固定フレーム4の上流側柱状部10の上端に枢支されている。
【0008】
スイングアーム5の中間部分には、スイングアーム5の先端部が搬送方向下流B側を向いたときに、前記の下軸箱8の上方に位置するように軸箱座14が固着されている。
【0009】
先に述べた上軸箱9は、軸箱座14に挿入され且つボルトによって軸箱座14に締結されており、左右のスイングアーム5の間において、上ロール3がストリップ1の通板ラインの上側に位置するようになっている。
【0010】
昇降用シリンダ6は、シリンダ本体15が、固定フレーム4に設けたブラケット16にピン17によって枢支され、ピストンロッド18が、スイングアーム5の先端寄り部分にピン19によって枢支されている。
【0011】
この昇降用シリンダ6のロッド側流体室に流体圧を付与すると、スイングアーム5の先端部が下方へ向って付勢され、上ロール3が下ロール2に近接することになる。
【0012】
また、昇降用シリンダ6のヘッド側流体室に流体圧を付与すると、スイングアーム5の先端部が上方へ向って付勢され、上ロール3が下ロール2から離反することになる。
【0013】
ウォームジャッキ7は、昇降部材20が上側に位置し且つ該昇降部材20がスイングアーム5の先端部に下方から当接するように、固定フレーム4に設けた支持台21に取り付けられている。
【0014】
図5に示すピンチロール装置では、両ロール2,3のギャップがストリップ1の板厚に応じて設定されるように、ウォームジャッキ7の昇降部材20の上下方向の位置を適宜調整し、流体圧を昇降用シリンダ6のロッド側流体室に付与して、上ロール3を下ロール2に近接させ、両ロール2,3で搬送方向上流A側から下流B側へ送出されるストリップ1を板厚方向に挾持し、該ストリップ1をダウンコイラーへ導く。
【0015】
また、昇降用シリンダ6のロッド側流体室の内圧を検出して上ロール3の押付力に換算し、この押付力に基づき昇降用シリンダ6のロッド側流体室に付与する流体圧を調整している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シリンダ内圧から換算した上ロール3の押付力は、実際の押付力と異なることがあり、上ロール3の押付力が適切でない場合には、ダウンコイラーへ導かれるストリップ1が蛇行して、ダウンコイラーにストリップ1がテレスコピック状に巻き取られることになる。
【0017】
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、上ロールに対する押付力を適切な状態にできるピンチロール装置及びその使用方法を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載したピンチロール装置では、搬送方向上流側から下流側へ送出されるストリップの幅方向に延びる下ロール及び上ロールと、下ロールの両端ジャーナル部に嵌装された下軸箱を支持し且つ該下軸箱の搬送方向上流側あるいは下流側から上方へ延びる柱状部を有する固定フレームと、該固定フレームに取り付けられ且つ上ロールの両端ジャーナル部に嵌装された上軸箱を上方へ向って付勢し得るバランスシリンダと、基端部が支持軸によって前記の柱状部に枢支され且つ上軸箱の直上に位置し得るスイングアームと、該スイングアームに上軸箱の上方から当接し得るように取り付けられた荷重検出器と、一端部が固定フレームに連結され且つ他端部がスイングアームの先端部に枢支された昇降用シリンダとを備えている。
【0019】
本発明の請求項2に記載したピンチロール装置では、搬送方向上流側から下流側へ送出されるストリップの幅方向に延びる下ロール及び上ロールと、下ロールの両端ジャーナル部に嵌装された下軸箱を支持し且つ該下軸箱の搬送方向上流側あるいは下流側から上方へ延びる柱状部を有する固定フレームと、基端部が支持軸によって前記の柱状部に枢支されたスイングアームと、該スイングアームに固着され且つ下軸箱の上方に位置する支持ブロックと、該支持ブロックに上下動可能に取り付けられ且つ上ロールの両端ジャーナル部に嵌装した上軸箱がストリップの幅方向へ摺動可能に嵌合するリフティングビームと、上軸箱の上方から当接し得るように支持ブロックに取り付けられた荷重検出器と、支持ブロックとリフティングビームとの間に介在し且つ該リフティングビームを上方へ向って付勢し得るバランスシリンダと、一端部が固定フレームに連結され且つ他端部がスイングアームの先端部に枢支された昇降用シリンダとを備えている。
【0020】
本発明の請求項3に記載したピンチロール装置の使用方法では、スイングアームの先端部が下方へ付勢されるように昇降用シリンダに流体圧を付与し、搬送方向上流側から下流側へ送出されるストリップを下ロール及び上ロールによって板厚方向に挾持する際に、荷重検出器から出力される荷重検出信号に基づき、昇降用シリンダへ付与される流体圧を調整し、昇降用シリンダにより上軸箱を介して上ロールに伝達される押付力を所定値に保つ。
【0021】
本発明の請求項1に記載のピンチロール装置においては、スイングアームの先端部を昇降用シリンダで下方へ付勢した際に、上軸箱を介して上ロールに伝達される押付力を、スイングアームと上軸箱との間に介在する荷重検出器により直接検出する。
【0022】
本発明の請求項2に記載のピンチロール装置においては、スイングアームの先端部を昇降用シリンダで下方へ付勢した際に、上軸箱を介して上ロールに伝達される押付力を、支持ブロックと上軸箱との間に介在する荷重検出器により直接検出する。
【0023】
本発明の請求項3に記載のピンチロール装置の使用方法においては、スイングアームの先端部を下方に付勢する際に、上ロールに上軸箱を介して伝達される押付力が所定値になるように、昇降用シリンダに付与すべき流体圧を荷重検出器からの荷重検出信号に基づき調整する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1及び図2は本発明のピンチロール装置の実施の形態の第1の例を示すもので、このピンチロール装置は、搬送方向上流A側から下流B側へ送出されるストリップ1の幅方向に延びる下ロール2及び上ロール3と、ダウンコイラーの入側においてストリップ1の幅方向に対峙する固定フレーム22と、該固定フレーム22に付帯するバランスシリンダ23、スイングアーム24、荷重検出器(ロードセル)25、ウォームジャッキ26、及び昇降用シリンダ27とを備えている。
【0026】
下ロール2の両端ジャーナル部には、下軸箱28が嵌装され、上ロール3の両端ジャーナル部には、上軸箱29が嵌装されている。
【0027】
固定フレーム22は、凹陥部30と、凹陥部30の搬送方向上流A側寄りに位置し且つ上方へ延びる上流側柱状部31と、凹陥部30の搬送方向下流B側寄りに位置し且つ上方へ延びる下流側柱状部32とを有している。
【0028】
先に述べた下軸箱28は、凹陥部30に挿入され、下軸箱28と凹陥部30との間に嵌入されるコッター、あるいは、下軸箱28を凹陥部30の壁面に押圧するシリンダなどによって、固定フレーム22に対して拘束されており、左右の固定フレーム22の間において、下ロール2がストリップ1の通板ラインの下側に位置するようになっている。
【0029】
バランスシリンダ23は、上流側柱状部31の搬送方向下流B側と下流側柱状部32の搬送方向上流A側とに位置し且つピストンロッドが上向きとなるように、固定フレーム22に取り付けられている。
【0030】
先に述べた上軸箱29は、該上軸箱29に形成された搬送方向上流A側及び下流B側のそれぞれに突出する張出し部29aに、バランスシリンダ23のピストンロッドが下方から当接するように、固定フレーム22に搭載されており、左右の固定フレーム22の間において、上ロール3がストリップ1の通板ラインの上側に位置するようになっている。
【0031】
上記のバランスシリンダ23のヘッド側流体室に流体圧を付与すると、上軸箱29が上方へ向って付勢されることになる。
【0032】
スイングアーム24の基端部は、ストリップ1の幅方向に略水平に延びる支持軸33によって、固定フレーム22の上流側柱状部31の上端に枢支されている。
【0033】
この支持軸33とスイングアーム24との枢着部分には、ローラベアリングあるいはブッシュが介装されている。
【0034】
荷重検出器25は、前記の上軸箱29の上端面に当接し得るように、スイングアーム24の中間部分に取り付けられ、荷重検出信号25sを出力するようになっている。
【0035】
ウォームジャッキ26は、昇降部材34が上側に位置し且つ該昇降部材34にスイングアーム24の先端部に設けたショックアブソーバ35の下端面が当接し得るように、固定フレーム22の下流側柱状部32に取り付けられている。
【0036】
昇降用シリンダ27は、シリンダ本体36が、固定フレーム22に設けたブラケット37にピン38によって枢支され、ピストンロッド39が、スイングアーム24の先端寄り部分にピン40によって枢支されている。
【0037】
上記の昇降用シリンダ27のロッド側流体室に流体圧を付与すると、スイングアーム24の先端部が下方へ向って付勢され、該スイングアーム24が荷重検出器25を介して上軸箱29を押圧することになる。
【0038】
また、昇降用シリンダ27のヘッド側流体室に流体圧を付与すると、スイングアーム24の先端部が上方へ向って付勢され、荷重検出器25が上軸箱29から離反することになる。
【0039】
更に、このピンチロール装置は、流体圧ポンプや切換弁などを有する流体圧源41と、押付力設定器42及び押付力制御器43とを備えている。
【0040】
流体圧源41は、昇降用シリンダ27のヘッド側流体室に流体圧を付与するための管路45と、昇降用シリンダ27のロッド側流体室に流体圧を付与するための管路46とを有している。
【0041】
押付力設定器42は、ストリップ1の厚さなどの条件に基づいて設定される押付力設定信号42sを出力するようになっている。
【0042】
押付力制御器43は、荷重検出器25からの荷重検出信号25s及び押付力設定器42からの押付力設定信号42sに基づく流体圧制御信号43sを流体圧源41へ出力するように構成されている。
【0043】
上述したピンチロール装置では、両ロール2,3のギャップがストリップ1の板厚に応じて設定されるように、ウォームジャッキ26の昇降部材34の上下方向の位置を適宜調整し、流体圧源41から昇降用シリンダ27のロッド側流体室に流体圧を付与して、図1に示すように、スイングアーム24の先端部を下方へ向って付勢する。
【0044】
これにより、上軸箱29がスイングアーム24に取り付けた荷重検出器25で押圧され、両ロール2,3が搬送方向上流A側から下流B側へ送出されるストリップ1を板厚方向に挾持し、該ストリップ1をダウンコイラーへ導く。
【0045】
また、流体圧をバランスシリンダ23のヘッド側流体室に付与することにより、上軸箱29を上方へ付勢し、上軸箱29と軸受、並びに該軸受と上ロール3のジャーナル部のクリアランスなどに起因した上ロール3の回転中心の上下変位を抑制する。
【0046】
このとき、荷重検出器25からは、上軸箱29に対するスイングアーム24の実際の押付荷重に応じた荷重検出信号25sが出力される。
【0047】
更に、上軸箱29に押し付けられている荷重検出器25からの荷重検出信号25sと押付力設定器42からの押付力設定信号42sとに基づいた流体圧制御信号43sが、押付力制御器43より流体圧源41に対して出力され、押付力設定器42に設定された押圧力に相当する流体圧が、流体圧源41から昇降用シリンダ27のロッド側流体室に付与される。
【0048】
このように、図1及び図2に示すピンチロール装置においては、スイングアーム24と上軸箱29との間に荷重検出器25を介在させているので、バランスシリンダ23、昇降用シリンダ27、及び支持軸33の摺動抵抗などの影響を受けることなく、スイングアーム24から上軸箱29を介して上ロール3に伝達される押付力を正確に検出することができる。
【0049】
よって、この検出値に応じて昇降用シリンダ27のロッド側流体室へ付与すべき流体圧を調整することにより、上ロール3の押付力を適切な状態に保つことができ、ストリップ1の蛇行を防止できる。
【0050】
図3及び図4は本発明のピンチロール装置の実施の形態の第2の例を示すもので、このピンチロール装置は、搬送方向上流A側から下流B側へ送出されるストリップ1の幅方向に延びる下ロール2及び上ロール3と、ダウンコイラーの入側においてストリップ1の幅方向に対峙する固定フレーム47と、該固定フレーム47に付帯するスイングアーム48、支持ブロック49、リフティングビーム50、荷重検出器(ロードセル)25、バランスシリンダ51、ブロック付勢機構52、昇降用シリンダ27、及びウォームジャッキ53とを備えている。
【0051】
下ロール2の両端ジャーナル部には、下軸箱28が嵌装され、上ロール3の両端ジャーナル部には、上軸箱54が嵌装されている。
【0052】
固定フレーム47は、凹陥部55と、凹陥部55の搬送方向上流A側寄りに位置し且つ上方へ延びる上流側柱状部56とを有している。
【0053】
先に述べた下軸箱28は、凹陥部55に挿入され、下軸箱28と凹陥部55との間に嵌入されるコッター、あるいは、下軸箱28を凹陥部55の壁面に押圧するシリンダなどによって、固定フレーム47に対して拘束されており、左右の固定フレーム47の間において、下ロール2がストリップ1の通板ラインの下側に位置するようになっている。
【0054】
スイングアーム48の基端部は、ストリップ1の幅方向に略水平に延びる支持軸33によって、固定フレーム47の上流側柱状部56に上端に枢支されている。
【0055】
この支持軸33とスイングアーム48との枢着部分には、ローラベアリングあるいはブッシュが介装されている。
【0056】
支持ブロック49は、スイングアーム48の基端部近傍から先端部近傍へ向って延び且つスイングアーム48に固着された受圧部57と、該受圧部57の基端部及び先端部からそれぞれ下方へ延びる突出部58とを有している。
【0057】
リフティングビーム50は、スイングアーム48の受圧部57の上方に位置する連結部59と、該連結部59の基端部及び先端部からそれぞれ受圧部57を貫通して下方へ延びる昇降部60と、各昇降部60のそれぞれの下端から他の昇降部60の下端に向って突出し且つ上ロール3の略全長にわたって延びるガイド部61とを有している。
【0058】
リフティングビーム50のガイド部61には、先に述べた上軸箱54に形成した係合部62がガイド部61に沿ってストリップ1の幅方向に摺動し得るように上方から接しており、左右のスイングアーム48の間において上ロール3が、ストリップ1の通板ラインの上側に位置するようになっている。
【0059】
荷重検出器25は、前記の上軸箱54に上面に当接し得るように、支持ブロック49の受圧部57に取り付けられ、荷重検出信号25sを出力するようになっている。
【0060】
バランスシリンダ51は、ピストンロッドが上向きとなるように、支持ブロック49の受圧部57とリフティングビーム50の連結部59との間に配置されている。
【0061】
このバランスシリンダ51のヘッド側流体室に流体圧を付与すると、リフティングビーム50が支持ブロック49に対して上方へ付勢され、上軸箱54の係合部62とリフティングビーム50のガイド部61とが密着し、リフティングビーム50に上軸箱54が拘束されるようになる。
【0062】
ブロック付勢機構52は、ばねなどの弾性部材を有し、該弾性部材により前述した支持ブロック49の突出部58の下端を上方へ向って付勢し得るように、固定フレーム47に設けられている。
【0063】
昇降用シリンダ27は、シリンダ本体36が、固定フレーム47に設けたブラケット37にピン38によって枢支され、ピストンロッド39が、スイングアーム48の先端寄り部分にピン40によって枢支されている。
【0064】
ウォームジャッキ53は、昇降部材63が上側に位置するように固定フレーム47に取り付けられ、昇降部材63に支持ブロック49のストッパ64が当接し得るようになっている。
【0065】
上記の昇降用シリンダ27のロッド側流体室に流体圧を付与すると、スイングアーム48の先端部が下方へ向って付勢され、スイングアーム48が支持ブロック49及び荷重検出器25を介して上軸箱54を押圧することになる。
【0066】
また、昇降用シリンダ27のヘッド側流体室に流体圧を付与すると、スイングアーム48の先端部が上方へ向って付勢され、スイングアーム48とともに、支持ブロック49、リフティングビーム50、上軸箱54並びに上ロール3が、下ロール2及び下軸箱28に対して離反することになる。
【0067】
更に、このピンチロール装置は、流体圧ポンプや切換弁などを有する流体圧源41と、押付力設定器42及び押付力制御器43とを備えている。
【0068】
流体圧源41は、昇降用シリンダ27のヘッド側流体室に流体圧を付与するための管路45と、昇降用シリンダ27のロッド側流体室に流体圧を付与するための管路46とを有している。
【0069】
また、押付力設定器42及び押付力制御器43は、図1及び図2に示すものと同様に構成されている。
【0070】
上述したピンチロール装置では、両ロール2,3のギャップがストリップ1の板厚に応じて設定されるように、ウォームジャッキ53の昇降部材63の上下方向の位置を適宜調整し、流体圧源41から昇降用シリンダ27のロッド側流体室に流体圧を付与して、図3に示すように、スイングアーム48の先端部を下方へ向って付勢する。
【0071】
これにより、上軸箱54が支持ブロック49に取り付けた荷重検出器25で押圧され、両ロール2,3が搬送方向上流A側から下流B側へ送出されるストリップ1を板厚方向に挾持し、該ストリップ1をダウンコイラーへ導く。
【0072】
また、流体圧をバランスシリンダ51のヘッド側流体室に付与することにより、リフティングビーム50とともに上軸箱54を上方へ付勢し、上軸箱54の係合部62とリフティングビーム50のガイド部61とのクリアランスなどに起因した上ロール3の回転中心の上下変位を抑制する。
【0073】
このとき、荷重検出器25からは、上軸箱54に対する支持ブロック49の実際の押付荷重に応じた荷重検出信号25sが出力される。
【0074】
更に、上軸箱54に押し付けられている荷重検出器25からの荷重検出信号25sと押付力設定器42からの押付力設定信号42sとに基づいた流体圧制御信号43sが、押付力制御器43より流体圧源41に対して出力され、押付力設定器42に設定された押圧力に相当する流体圧が、流体圧源41から昇降用シリンダ27のロッド側流体室に付与される。
【0075】
このように、図3及び図4に示すピンチロール装置においては、支持ブロック49と上軸箱54との間に荷重検出器25を介在させているので、バランスシリンダ51、昇降用シリンダ27、及び支持軸33の摺動抵抗などの影響を受けることなく、スイングアーム48から支持ブロック49及び上軸箱54を介して上ロール3に伝達される押付力を正確にに検出することができる。
【0076】
よって、この検出値に応じて昇降用シリンダ27のロッド側流体室へ付与すべき流体圧を調整することにより、上ロール3の押付力を適切な状態に保つことができ、ストリップ1の蛇行を防止できる。
【0077】
なお、本発明のピンチロール装置及びその使用方法は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、昇降用シリンダ及びバランスシリンダには空圧式、油圧式、サーボ油圧式のものを適宜採用したり、あるいは、昇降用シリンダを上ロールの搬送方向上流側に配置してもよく、また、昇降用シリンダに位置センサ付きシリンダを採用してウォームジャッキなどのギャップ調整機構を省略すること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を加え得ることは勿論である。
【0078】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のピンチロール装置及びその使用方法によれば下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0079】
(1)本発明の請求項1に記載したピンチロール装置では、スイングアームと上軸箱との間に荷重検出器を介在させているので、スイングアームの先端部を昇降用シリンダで下方へ付勢した際に、バランスシリンダ、昇降用シリンダ、及び支持軸の摺動抵抗などの影響を受けることなく、スイングアームから上軸箱を介して上ロールに伝達される押付力を正確に検出することができる。
【0080】
(2)本発明の請求項2に記載したピンチロール装置では、支持ブロックと上軸箱との間に荷重検出器を介在させているので、スイングアームの先端部を昇降用シリンダで下方へ付勢した際に、バランスシリンダ、昇降用シリンダ、及び支持軸の摺動抵抗などの影響を受けることなく、スイングアームから支持ブロック及び上軸箱を介して上ロールに伝達される押付力を正確に検出することができる。
【0081】
(3)本発明の請求項3に記載したピンチロール装置の使用方法では、スイングアームの先端部を下方に付勢する際に、昇降用シリンダに付与すべき流体圧を荷重検出器からの荷重検出信号に基づき調整するので、上軸箱を介して上ロールに伝達される押付力を所定値に保つことができ、ストリップの蛇行を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピンチロール装置の実施の形態の第1の例においてスイングアームの先端部を下降させた状態を示す概念図である。
【図2】本発明のピンチロール装置の実施の形態の第1の例においてスイングアームの先端部を上昇させた状態を示す概念図である。
【図3】本発明のピンチロール装置の実施の形態の第2の例においてスイングアームの先端部を下降させた状態を示す概念図である。
【図4】本発明のピンチロール装置の実施の形態の第2の例においてスイングアームの先端部を上昇させた状態を示す概念図である。
【図5】従来のピンチロール装置の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 ストリップ
2 下ロール
3 上ロール
22 固定フレーム
23 バランスシリンダ
24 スイングアーム
25 荷重検出器
25s 荷重検出信号
27 昇降用シリンダ
28 下軸箱
29 上軸箱
31 上流側柱状部
33 支持軸
47 固定フレーム
48 スイングアーム
49 支持ブロック
50 リフティングビーム
51 バランスシリンダ
54 上軸箱
56 上流側柱状部

Claims (3)

  1. 搬送方向上流側から下流側へ送出されるストリップの幅方向に延びる下ロール及び上ロールと、下ロールの両端ジャーナル部に嵌装された下軸箱を支持し且つ該下軸箱の搬送方向上流側あるいは下流側から上方へ延びる柱状部を有する固定フレームと、該固定フレームに取り付けられ且つ上ロールの両端ジャーナル部に嵌装された上軸箱を上方へ向って付勢し得るバランスシリンダと、基端部が支持軸によって前記の柱状部に枢支され且つ上軸箱の直上に位置し得るスイングアームと、該スイングアームに上軸箱の上方から当接し得るように取り付けられた荷重検出器と、一端部が固定フレームに連結され且つ他端部がスイングアームの先端部に枢支された昇降用シリンダとを備えてなることを特徴とするピンチロール装置。
  2. 搬送方向上流側から下流側へ送出されるストリップの幅方向に延びる下ロール及び上ロールと、下ロールの両端ジャーナル部に嵌装された下軸箱を支持し且つ該下軸箱の搬送方向上流側あるいは下流側から上方へ延びる柱状部を有する固定フレームと、基端部が支持軸によって前記の柱状部に枢支されたスイングアームと、該スイングアームに固着され且つ下軸箱の上方に位置する支持ブロックと、該支持ブロックに上下動可能に取り付けられ且つ上ロールの両端ジャーナル部に嵌装した上軸箱がストリップの幅方向へ摺動可能に嵌合するリフティングビームと、上軸箱の上方から当接し得るように支持ブロックに取り付けられた荷重検出器と、支持ブロックとリフティングビームとの間に介在し且つ該リフティングビームを上方へ向って付勢し得るバランスシリンダと、一端部が固定フレームに連結され且つ他端部がスイングアームの先端部に枢支された昇降用シリンダとを備えてなることを特徴とするピンチロール装置。
  3. スイングアームの先端部が下方へ付勢されるように昇降用シリンダに流体圧を付与し、搬送方向上流側から下流側へ送出されるストリップを下ロール及び上ロールによって板厚方向に挾持する際に、荷重検出器から出力される荷重検出信号に基づき、昇降用シリンダへ付与される流体圧を調整し、昇降用シリンダにより上軸箱を介して上ロールに伝達される押付力を所定値に保つことを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載のピンチロール装置の使用方法。
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