JPH11197731A - ピンチロール装置及びその使用方法 - Google Patents

ピンチロール装置及びその使用方法

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JPH11197731A
JPH11197731A JP874298A JP874298A JPH11197731A JP H11197731 A JPH11197731 A JP H11197731A JP 874298 A JP874298 A JP 874298A JP 874298 A JP874298 A JP 874298A JP H11197731 A JPH11197731 A JP H11197731A
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fixed frame
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勝 鈴木
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寛 高世
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真吉 永見
Hidetoshi Asai
秀利 浅井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上ロールに対する押付力を適切な状態にでき
るピンチロール装置を提供する。 【解決手段】 ストリップ1の幅方向に延びる下ロール
2及び上ロール3と、下ロール2のジャーナル部に嵌装
された下軸箱28を支持し且つ下軸箱28の搬送方向上
流A側で上方へ延びる上流側柱状部31を有する固定フ
レーム22と、固定フレーム22に取り付けられ且つ上
ロール3のジャーナル部に嵌装された上軸箱29を支持
するバランスシリンダ23と、基端部が支持軸33によ
り上流側柱状部31に枢支され且つ上軸箱29の上方に
位置し得るスイングアーム24と、上軸箱29に上方か
ら当接し得るようにスイングアーム24に取り付けられ
た荷重検出器25と、一端部が固定フレーム22に連結
され且つ他端部がスイングアーム24の先端部に枢支さ
れた昇降用シリンダ27とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピンチロール装置及
びその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧延設備を構成するダウンコイラーの入
側には、該ダウンコイラーへ送給されるストリップの方
向を適切な状態に設定し、また、ストリップに対して張
力を付与するためのピンチロール装置が設けられてい
る。
【0003】図5は従来のピンチロール装置の一例であ
り、このピンチロール装置は、搬送方向上流A側から下
流B側へ送出されるストリップ1の幅方向に延びる下ロ
ール2及び上ロール3と、ダウンコイラーの入側におい
てストリップ1の幅方向に対峙し且つ下ロール2を支持
する固定フレーム4と、該固定フレーム4の上部に回動
可能に取り付けられ且つ上ロール3を支持するスイング
アーム5と、下ロール2に対する上ロール3の昇降手段
としての昇降用シリンダ6と、両ロール2,3のギャッ
プ調整手段としてのウォームジャッキ7とを備えてい
る。
【0004】下ロール2の両端ジャーナル部には、下軸
箱8が嵌装され、上ロール3の両端ジャーナル部には、
上軸箱9が嵌装されている。
【0005】固定フレーム4は、搬送方向上流A側寄り
に位置し且つ上方へ延びる上流側柱状部10と、搬送方
向下流B側寄りに位置し且つ上方へ延びる下流側柱状部
11とを有している。
【0006】先に述べた下軸箱8は、両柱状部10,1
1の間に形成される凹陥部12に挿入され且つボルトに
よって固定フレーム4に締結されており、左右の固定フ
レーム4の間において、下ロール2がストリップ1の通
板ラインの下側に位置するようになっている。
【0007】スイングアーム5の基端部は、ストリップ
1の幅方向に略水平に延びる支持軸13によって、固定
フレーム4の上流側柱状部10の上端に枢支されてい
る。
【0008】スイングアーム5の中間部分には、スイン
グアーム5の先端部が搬送方向下流B側を向いたとき
に、前記の下軸箱8の上方に位置するように軸箱座14
が固着されている。
【0009】先に述べた上軸箱9は、軸箱座14に挿入
され且つボルトによって軸箱座14に締結されており、
左右のスイングアーム5の間において、上ロール3がス
トリップ1の通板ラインの上側に位置するようになって
いる。
【0010】昇降用シリンダ6は、シリンダ本体15
が、固定フレーム4に設けたブラケット16にピン17
によって枢支され、ピストンロッド18が、スイングア
ーム5の先端寄り部分にピン19によって枢支されてい
る。
【0011】この昇降用シリンダ6のロッド側流体室に
流体圧を付与すると、スイングアーム5の先端部が下方
へ向って付勢され、上ロール3が下ロール2に近接する
ことになる。
【0012】また、昇降用シリンダ6のヘッド側流体室
に流体圧を付与すると、スイングアーム5の先端部が上
方へ向って付勢され、上ロール3が下ロール2から離反
することになる。
【0013】ウォームジャッキ7は、昇降部材20が上
側に位置し且つ該昇降部材20がスイングアーム5の先
端部に下方から当接するように、固定フレーム4に設け
た支持台21に取り付けられている。
【0014】図5に示すピンチロール装置では、両ロー
ル2,3のギャップがストリップ1の板厚に応じて設定
されるように、ウォームジャッキ7の昇降部材20の上
下方向の位置を適宜調整し、流体圧を昇降用シリンダ6
のロッド側流体室に付与して、上ロール3を下ロール2
に近接させ、両ロール2,3で搬送方向上流A側から下
流B側へ送出されるストリップ1を板厚方向に挾持し、
該ストリップ1をダウンコイラーへ導く。
【0015】また、昇降用シリンダ6のロッド側流体室
の内圧を検出して上ロール3の押付力に換算し、この押
付力に基づき昇降用シリンダ6のロッド側流体室に付与
する流体圧を調整している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリン
ダ内圧から換算した上ロール3の押付力は、実際の押付
力と異なることがあり、上ロール3の押付力が適切でな
い場合には、ダウンコイラーへ導かれるストリップ1が
蛇行して、ダウンコイラーにストリップ1がテレスコピ
ック状に巻き取られることになる。
【0017】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、上ロールに対する押付力を適切な状態にできるピン
チロール装置及びその使用方法を提供することを目的と
している。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載したピンチロール装置で
は、搬送方向上流側から下流側へ送出されるストリップ
の幅方向に延びる下ロール及び上ロールと、下ロールの
両端ジャーナル部に嵌装された下軸箱を支持し且つ該下
軸箱の搬送方向上流側あるいは下流側から上方へ延びる
柱状部を有する固定フレームと、該固定フレームに取り
付けられ且つ上ロールの両端ジャーナル部に嵌装された
上軸箱を上方へ向って付勢し得るバランスシリンダと、
基端部が支持軸によって前記の柱状部に枢支され且つ上
軸箱の直上に位置し得るスイングアームと、該スイング
アームに上軸箱の上方から当接し得るように取り付けら
れた荷重検出器と、一端部が固定フレームに連結され且
つ他端部がスイングアームの先端部に枢支された昇降用
シリンダとを備えている。
【0019】本発明の請求項2に記載したピンチロール
装置では、搬送方向上流側から下流側へ送出されるスト
リップの幅方向に延びる下ロール及び上ロールと、下ロ
ールの両端ジャーナル部に嵌装された下軸箱を支持し且
つ該下軸箱の搬送方向上流側あるいは下流側から上方へ
延びる柱状部を有する固定フレームと、基端部が支持軸
によって前記の柱状部に枢支されたスイングアームと、
該スイングアームに固着され且つ下軸箱の上方に位置す
る支持ブロックと、該支持ブロックに上下動可能に取り
付けられ且つ上ロールの両端ジャーナル部に嵌装した上
軸箱がストリップの幅方向へ摺動可能に嵌合するリフテ
ィングビームと、上軸箱の上方から当接し得るように支
持ブロックに取り付けられた荷重検出器と、支持ブロッ
クとリフティングビームとの間に介在し且つ該リフティ
ングビームを上方へ向って付勢し得るバランスシリンダ
と、一端部が固定フレームに連結され且つ他端部がスイ
ングアームの先端部に枢支された昇降用シリンダとを備
えている。
【0020】本発明の請求項3に記載したピンチロール
装置の使用方法では、スイングアームの先端部が下方へ
付勢されるように昇降用シリンダに流体圧を付与し、搬
送方向上流側から下流側へ送出されるストリップを下ロ
ール及び上ロールによって板厚方向に挾持する際に、荷
重検出器から出力される荷重検出信号に基づき、昇降用
シリンダへ付与される流体圧を調整し、昇降用シリンダ
により上軸箱を介して上ロールに伝達される押付力を所
定値に保つ。
【0021】本発明の請求項1に記載のピンチロール装
置においては、スイングアームの先端部を昇降用シリン
ダで下方へ付勢した際に、上軸箱を介して上ロールに伝
達される押付力を、スイングアームと上軸箱との間に介
在する荷重検出器により直接検出する。
【0022】本発明の請求項2に記載のピンチロール装
置においては、スイングアームの先端部を昇降用シリン
ダで下方へ付勢した際に、上軸箱を介して上ロールに伝
達される押付力を、支持ブロックと上軸箱との間に介在
する荷重検出器により直接検出する。
【0023】本発明の請求項3に記載のピンチロール装
置の使用方法においては、スイングアームの先端部を下
方に付勢する際に、上ロールに上軸箱を介して伝達され
る押付力が所定値になるように、昇降用シリンダに付与
すべき流体圧を荷重検出器からの荷重検出信号に基づき
調整する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0025】図1及び図2は本発明のピンチロール装置
の実施の形態の第1の例を示すもので、このピンチロー
ル装置は、搬送方向上流A側から下流B側へ送出される
ストリップ1の幅方向に延びる下ロール2及び上ロール
3と、ダウンコイラーの入側においてストリップ1の幅
方向に対峙する固定フレーム22と、該固定フレーム2
2に付帯するバランスシリンダ23、スイングアーム2
4、荷重検出器(ロードセル)25、ウォームジャッキ
26、及び昇降用シリンダ27とを備えている。
【0026】下ロール2の両端ジャーナル部には、下軸
箱28が嵌装され、上ロール3の両端ジャーナル部に
は、上軸箱29が嵌装されている。
【0027】固定フレーム22は、凹陥部30と、凹陥
部30の搬送方向上流A側寄りに位置し且つ上方へ延び
る上流側柱状部31と、凹陥部30の搬送方向下流B側
寄りに位置し且つ上方へ延びる下流側柱状部32とを有
している。
【0028】先に述べた下軸箱28は、凹陥部30に挿
入され、下軸箱28と凹陥部30との間に嵌入されるコ
ッター、あるいは、下軸箱28を凹陥部30の壁面に押
圧するシリンダなどによって、固定フレーム22に対し
て拘束されており、左右の固定フレーム22の間におい
て、下ロール2がストリップ1の通板ラインの下側に位
置するようになっている。
【0029】バランスシリンダ23は、上流側柱状部3
1の搬送方向下流B側と下流側柱状部32の搬送方向上
流A側とに位置し且つピストンロッドが上向きとなるよ
うに、固定フレーム22に取り付けられている。
【0030】先に述べた上軸箱29は、該上軸箱29に
形成された搬送方向上流A側及び下流B側のそれぞれに
突出する張出し部29aに、バランスシリンダ23のピ
ストンロッドが下方から当接するように、固定フレーム
22に搭載されており、左右の固定フレーム22の間に
おいて、上ロール3がストリップ1の通板ラインの上側
に位置するようになっている。
【0031】上記のバランスシリンダ23のヘッド側流
体室に流体圧を付与すると、上軸箱29が上方へ向って
付勢されることになる。
【0032】スイングアーム24の基端部は、ストリッ
プ1の幅方向に略水平に延びる支持軸33によって、固
定フレーム22の上流側柱状部31の上端に枢支されて
いる。
【0033】この支持軸33とスイングアーム24との
枢着部分には、ローラベアリングあるいはブッシュが介
装されている。
【0034】荷重検出器25は、前記の上軸箱29の上
端面に当接し得るように、スイングアーム24の中間部
分に取り付けられ、荷重検出信号25sを出力するよう
になっている。
【0035】ウォームジャッキ26は、昇降部材34が
上側に位置し且つ該昇降部材34にスイングアーム24
の先端部に設けたショックアブソーバ35の下端面が当
接し得るように、固定フレーム22の下流側柱状部32
に取り付けられている。
【0036】昇降用シリンダ27は、シリンダ本体36
が、固定フレーム22に設けたブラケット37にピン3
8によって枢支され、ピストンロッド39が、スイング
アーム24の先端寄り部分にピン40によって枢支され
ている。
【0037】上記の昇降用シリンダ27のロッド側流体
室に流体圧を付与すると、スイングアーム24の先端部
が下方へ向って付勢され、該スイングアーム24が荷重
検出器25を介して上軸箱29を押圧することになる。
【0038】また、昇降用シリンダ27のヘッド側流体
室に流体圧を付与すると、スイングアーム24の先端部
が上方へ向って付勢され、荷重検出器25が上軸箱29
から離反することになる。
【0039】更に、このピンチロール装置は、流体圧ポ
ンプや切換弁などを有する流体圧源41と、押付力設定
器42及び押付力制御器43とを備えている。
【0040】流体圧源41は、昇降用シリンダ27のヘ
ッド側流体室に流体圧を付与するための管路45と、昇
降用シリンダ27のロッド側流体室に流体圧を付与する
ための管路46とを有している。
【0041】押付力設定器42は、ストリップ1の厚さ
などの条件に基づいて設定される押付力設定信号42s
を出力するようになっている。
【0042】押付力制御器43は、荷重検出器25から
の荷重検出信号25s及び押付力設定器42からの押付
力設定信号42sに基づく流体圧制御信号43sを流体
圧源41へ出力するように構成されている。
【0043】上述したピンチロール装置では、両ロール
2,3のギャップがストリップ1の板厚に応じて設定さ
れるように、ウォームジャッキ26の昇降部材34の上
下方向の位置を適宜調整し、流体圧源41から昇降用シ
リンダ27のロッド側流体室に流体圧を付与して、図1
に示すように、スイングアーム24の先端部を下方へ向
って付勢する。
【0044】これにより、上軸箱29がスイングアーム
24に取り付けた荷重検出器25で押圧され、両ロール
2,3が搬送方向上流A側から下流B側へ送出されるス
トリップ1を板厚方向に挾持し、該ストリップ1をダウ
ンコイラーへ導く。
【0045】また、流体圧をバランスシリンダ23のヘ
ッド側流体室に付与することにより、上軸箱29を上方
へ付勢し、上軸箱29と軸受、並びに該軸受と上ロール
3のジャーナル部のクリアランスなどに起因した上ロー
ル3の回転中心の上下変位を抑制する。
【0046】このとき、荷重検出器25からは、上軸箱
29に対するスイングアーム24の実際の押付荷重に応
じた荷重検出信号25sが出力される。
【0047】更に、上軸箱29に押し付けられている荷
重検出器25からの荷重検出信号25sと押付力設定器
42からの押付力設定信号42sとに基づいた流体圧制
御信号43sが、押付力制御器43より流体圧源41に
対して出力され、押付力設定器42に設定された押圧力
に相当する流体圧が、流体圧源41から昇降用シリンダ
27のロッド側流体室に付与される。
【0048】このように、図1及び図2に示すピンチロ
ール装置においては、スイングアーム24と上軸箱29
との間に荷重検出器25を介在させているので、バラン
スシリンダ23、昇降用シリンダ27、及び支持軸33
の摺動抵抗などの影響を受けることなく、スイングアー
ム24から上軸箱29を介して上ロール3に伝達される
押付力を正確に検出することができる。
【0049】よって、この検出値に応じて昇降用シリン
ダ27のロッド側流体室へ付与すべき流体圧を調整する
ことにより、上ロール3の押付力を適切な状態に保つこ
とができ、ストリップ1の蛇行を防止できる。
【0050】図3及び図4は本発明のピンチロール装置
の実施の形態の第2の例を示すもので、このピンチロー
ル装置は、搬送方向上流A側から下流B側へ送出される
ストリップ1の幅方向に延びる下ロール2及び上ロール
3と、ダウンコイラーの入側においてストリップ1の幅
方向に対峙する固定フレーム47と、該固定フレーム4
7に付帯するスイングアーム48、支持ブロック49、
リフティングビーム50、荷重検出器(ロードセル)2
5、バランスシリンダ51、ブロック付勢機構52、昇
降用シリンダ27、及びウォームジャッキ53とを備え
ている。
【0051】下ロール2の両端ジャーナル部には、下軸
箱28が嵌装され、上ロール3の両端ジャーナル部に
は、上軸箱54が嵌装されている。
【0052】固定フレーム47は、凹陥部55と、凹陥
部55の搬送方向上流A側寄りに位置し且つ上方へ延び
る上流側柱状部56とを有している。
【0053】先に述べた下軸箱28は、凹陥部55に挿
入され、下軸箱28と凹陥部55との間に嵌入されるコ
ッター、あるいは、下軸箱28を凹陥部55の壁面に押
圧するシリンダなどによって、固定フレーム47に対し
て拘束されており、左右の固定フレーム47の間におい
て、下ロール2がストリップ1の通板ラインの下側に位
置するようになっている。
【0054】スイングアーム48の基端部は、ストリッ
プ1の幅方向に略水平に延びる支持軸33によって、固
定フレーム47の上流側柱状部56に上端に枢支されて
いる。
【0055】この支持軸33とスイングアーム48との
枢着部分には、ローラベアリングあるいはブッシュが介
装されている。
【0056】支持ブロック49は、スイングアーム48
の基端部近傍から先端部近傍へ向って延び且つスイング
アーム48に固着された受圧部57と、該受圧部57の
基端部及び先端部からそれぞれ下方へ延びる突出部58
とを有している。
【0057】リフティングビーム50は、スイングアー
ム48の受圧部57の上方に位置する連結部59と、該
連結部59の基端部及び先端部からそれぞれ受圧部57
を貫通して下方へ延びる昇降部60と、各昇降部60の
それぞれの下端から他の昇降部60の下端に向って突出
し且つ上ロール3の略全長にわたって延びるガイド部6
1とを有している。
【0058】リフティングビーム50のガイド部61に
は、先に述べた上軸箱54に形成した係合部62がガイ
ド部61に沿ってストリップ1の幅方向に摺動し得るよ
うに上方から接しており、左右のスイングアーム48の
間において上ロール3が、ストリップ1の通板ラインの
上側に位置するようになっている。
【0059】荷重検出器25は、前記の上軸箱54に上
面に当接し得るように、支持ブロック49の受圧部57
に取り付けられ、荷重検出信号25sを出力するように
なっている。
【0060】バランスシリンダ51は、ピストンロッド
が上向きとなるように、支持ブロック49の受圧部57
とリフティングビーム50の連結部59との間に配置さ
れている。
【0061】このバランスシリンダ51のヘッド側流体
室に流体圧を付与すると、リフティングビーム50が支
持ブロック49に対して上方へ付勢され、上軸箱54の
係合部62とリフティングビーム50のガイド部61と
が密着し、リフティングビーム50に上軸箱54が拘束
されるようになる。
【0062】ブロック付勢機構52は、ばねなどの弾性
部材を有し、該弾性部材により前述した支持ブロック4
9の突出部58の下端を上方へ向って付勢し得るよう
に、固定フレーム47に設けられている。
【0063】昇降用シリンダ27は、シリンダ本体36
が、固定フレーム47に設けたブラケット37にピン3
8によって枢支され、ピストンロッド39が、スイング
アーム48の先端寄り部分にピン40によって枢支され
ている。
【0064】ウォームジャッキ53は、昇降部材63が
上側に位置するように固定フレーム47に取り付けら
れ、昇降部材63に支持ブロック49のストッパ64が
当接し得るようになっている。
【0065】上記の昇降用シリンダ27のロッド側流体
室に流体圧を付与すると、スイングアーム48の先端部
が下方へ向って付勢され、スイングアーム48が支持ブ
ロック49及び荷重検出器25を介して上軸箱54を押
圧することになる。
【0066】また、昇降用シリンダ27のヘッド側流体
室に流体圧を付与すると、スイングアーム48の先端部
が上方へ向って付勢され、スイングアーム48ととも
に、支持ブロック49、リフティングビーム50、上軸
箱54並びに上ロール3が、下ロール2及び下軸箱28
に対して離反することになる。
【0067】更に、このピンチロール装置は、流体圧ポ
ンプや切換弁などを有する流体圧源41と、押付力設定
器42及び押付力制御器43とを備えている。
【0068】流体圧源41は、昇降用シリンダ27のヘ
ッド側流体室に流体圧を付与するための管路45と、昇
降用シリンダ27のロッド側流体室に流体圧を付与する
ための管路46とを有している。
【0069】また、押付力設定器42及び押付力制御器
43は、図1及び図2に示すものと同様に構成されてい
る。
【0070】上述したピンチロール装置では、両ロール
2,3のギャップがストリップ1の板厚に応じて設定さ
れるように、ウォームジャッキ53の昇降部材63の上
下方向の位置を適宜調整し、流体圧源41から昇降用シ
リンダ27のロッド側流体室に流体圧を付与して、図3
に示すように、スイングアーム48の先端部を下方へ向
って付勢する。
【0071】これにより、上軸箱54が支持ブロック4
9に取り付けた荷重検出器25で押圧され、両ロール
2,3が搬送方向上流A側から下流B側へ送出されるス
トリップ1を板厚方向に挾持し、該ストリップ1をダウ
ンコイラーへ導く。
【0072】また、流体圧をバランスシリンダ51のヘ
ッド側流体室に付与することにより、リフティングビー
ム50とともに上軸箱54を上方へ付勢し、上軸箱54
の係合部62とリフティングビーム50のガイド部61
とのクリアランスなどに起因した上ロール3の回転中心
の上下変位を抑制する。
【0073】このとき、荷重検出器25からは、上軸箱
54に対する支持ブロック49の実際の押付荷重に応じ
た荷重検出信号25sが出力される。
【0074】更に、上軸箱54に押し付けられている荷
重検出器25からの荷重検出信号25sと押付力設定器
42からの押付力設定信号42sとに基づいた流体圧制
御信号43sが、押付力制御器43より流体圧源41に
対して出力され、押付力設定器42に設定された押圧力
に相当する流体圧が、流体圧源41から昇降用シリンダ
27のロッド側流体室に付与される。
【0075】このように、図3及び図4に示すピンチロ
ール装置においては、支持ブロック49と上軸箱54と
の間に荷重検出器25を介在させているので、バランス
シリンダ51、昇降用シリンダ27、及び支持軸33の
摺動抵抗などの影響を受けることなく、スイングアーム
48から支持ブロック49及び上軸箱54を介して上ロ
ール3に伝達される押付力を正確にに検出することがで
きる。
【0076】よって、この検出値に応じて昇降用シリン
ダ27のロッド側流体室へ付与すべき流体圧を調整する
ことにより、上ロール3の押付力を適切な状態に保つこ
とができ、ストリップ1の蛇行を防止できる。
【0077】なお、本発明のピンチロール装置及びその
使用方法は上述した実施の形態のみに限定されるもので
はなく、昇降用シリンダ及びバランスシリンダには空圧
式、油圧式、サーボ油圧式のものを適宜採用したり、あ
るいは、昇降用シリンダを上ロールの搬送方向上流側に
配置してもよく、また、昇降用シリンダに位置センサ付
きシリンダを採用してウォームジャッキなどのギャップ
調整機構を省略すること、その他、本発明の要旨を逸脱
しない範囲において変更を加え得ることは勿論である。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のピンチロー
ル装置及びその使用方法によれば下記のような種々の優
れた効果を奏し得る。
【0079】(1)本発明の請求項1に記載したピンチ
ロール装置では、スイングアームと上軸箱との間に荷重
検出器を介在させているので、スイングアームの先端部
を昇降用シリンダで下方へ付勢した際に、バランスシリ
ンダ、昇降用シリンダ、及び支持軸の摺動抵抗などの影
響を受けることなく、スイングアームから上軸箱を介し
て上ロールに伝達される押付力を正確に検出することが
できる。
【0080】(2)本発明の請求項2に記載したピンチ
ロール装置では、支持ブロックと上軸箱との間に荷重検
出器を介在させているので、スイングアームの先端部を
昇降用シリンダで下方へ付勢した際に、バランスシリン
ダ、昇降用シリンダ、及び支持軸の摺動抵抗などの影響
を受けることなく、スイングアームから支持ブロック及
び上軸箱を介して上ロールに伝達される押付力を正確に
検出することができる。
【0081】(3)本発明の請求項3に記載したピンチ
ロール装置の使用方法では、スイングアームの先端部を
下方に付勢する際に、昇降用シリンダに付与すべき流体
圧を荷重検出器からの荷重検出信号に基づき調整するの
で、上軸箱を介して上ロールに伝達される押付力を所定
値に保つことができ、ストリップの蛇行を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピンチロール装置の実施の形態の第1
の例においてスイングアームの先端部を下降させた状態
を示す概念図である。
【図2】本発明のピンチロール装置の実施の形態の第1
の例においてスイングアームの先端部を上昇させた状態
を示す概念図である。
【図3】本発明のピンチロール装置の実施の形態の第2
の例においてスイングアームの先端部を下降させた状態
を示す概念図である。
【図4】本発明のピンチロール装置の実施の形態の第2
の例においてスイングアームの先端部を上昇させた状態
を示す概念図である。
【図5】従来のピンチロール装置の一例を示す概念図で
ある。
【符号の説明】
1 ストリップ 2 下ロール 3 上ロール 22 固定フレーム 23 バランスシリンダ 24 スイングアーム 25 荷重検出器 25s 荷重検出信号 27 昇降用シリンダ 28 下軸箱 29 上軸箱 31 上流側柱状部 33 支持軸 47 固定フレーム 48 スイングアーム 49 支持ブロック 50 リフティングビーム 51 バランスシリンダ 54 上軸箱 56 上流側柱状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井出 賢一 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内 (72)発明者 永見 真吉 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内 (72)発明者 浅井 秀利 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送方向上流側から下流側へ送出される
    ストリップの幅方向に延びる下ロール及び上ロールと、
    下ロールの両端ジャーナル部に嵌装された下軸箱を支持
    し且つ該下軸箱の搬送方向上流側あるいは下流側から上
    方へ延びる柱状部を有する固定フレームと、該固定フレ
    ームに取り付けられ且つ上ロールの両端ジャーナル部に
    嵌装された上軸箱を上方へ向って付勢し得るバランスシ
    リンダと、基端部が支持軸によって前記の柱状部に枢支
    され且つ上軸箱の直上に位置し得るスイングアームと、
    該スイングアームに上軸箱の上方から当接し得るように
    取り付けられた荷重検出器と、一端部が固定フレームに
    連結され且つ他端部がスイングアームの先端部に枢支さ
    れた昇降用シリンダとを備えてなることを特徴とするピ
    ンチロール装置。
  2. 【請求項2】 搬送方向上流側から下流側へ送出される
    ストリップの幅方向に延びる下ロール及び上ロールと、
    下ロールの両端ジャーナル部に嵌装された下軸箱を支持
    し且つ該下軸箱の搬送方向上流側あるいは下流側から上
    方へ延びる柱状部を有する固定フレームと、基端部が支
    持軸によって前記の柱状部に枢支されたスイングアーム
    と、該スイングアームに固着され且つ下軸箱の上方に位
    置する支持ブロックと、該支持ブロックに上下動可能に
    取り付けられ且つ上ロールの両端ジャーナル部に嵌装し
    た上軸箱がストリップの幅方向へ摺動可能に嵌合するリ
    フティングビームと、上軸箱の上方から当接し得るよう
    に支持ブロックに取り付けられた荷重検出器と、支持ブ
    ロックとリフティングビームとの間に介在し且つ該リフ
    ティングビームを上方へ向って付勢し得るバランスシリ
    ンダと、一端部が固定フレームに連結され且つ他端部が
    スイングアームの先端部に枢支された昇降用シリンダと
    を備えてなることを特徴とするピンチロール装置。
  3. 【請求項3】 スイングアームの先端部が下方へ付勢さ
    れるように昇降用シリンダに流体圧を付与し、搬送方向
    上流側から下流側へ送出されるストリップを下ロール及
    び上ロールによって板厚方向に挾持する際に、荷重検出
    器から出力される荷重検出信号に基づき、昇降用シリン
    ダへ付与される流体圧を調整し、昇降用シリンダにより
    上軸箱を介して上ロールに伝達される押付力を所定値に
    保つことを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載
    のピンチロール装置の使用方法。
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