JPH11197619A - ケースの自動洗浄装置 - Google Patents

ケースの自動洗浄装置

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JPH11197619A
JPH11197619A JP689798A JP689798A JPH11197619A JP H11197619 A JPH11197619 A JP H11197619A JP 689798 A JP689798 A JP 689798A JP 689798 A JP689798 A JP 689798A JP H11197619 A JPH11197619 A JP H11197619A
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JP
Japan
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case
cleaning
pressure liquid
ejector
cleaning unit
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JP689798A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Kushimachi
哲郎 串町
Yoshihiro Wada
吉弘 和田
Takuji Nakano
卓司 中野
Soichi Hirano
聡一 平野
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Gunze Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ケースの内外面を短時間で洗浄することを可能
にする。また、洗浄液の使用量を減少させる。 【解決手段】搬送部によって搬送されてくるケースを自
動的に洗浄するケースの自動洗浄装置において、ケース
の内面及びケースの搬送方向における前後外面側を高圧
液の噴射により洗浄するための内外面洗浄部21と、ケ
ースの左右外面側及び上下外面側を高圧液の噴射によっ
て洗浄するための外面洗浄部22とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はケースの自動洗浄装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の物品が包装されてなる個装袋とか
個装容器類は、一般にこれを一括して集合包装すること
によって出荷している。この集合包装にプラスチック等
の剛性素材によってつくられた箱容器が使用される場合
には、該箱容器は繰返し使用することを前提としてい
る。しかし、この繰返し使用では、そのまま使用するこ
とも稀にあるが、大抵は、流通過程等で付着した埃、
泥、ばい煙、手垢等の一さいの汚れを除去して再使用す
る。つまり再使用する剛性容器にとっては、その内外面
を洗浄することが必須的に行われているのが実状であ
る。
【0003】ところで、前記剛性容器の洗浄法について
は、一般に次のような方法がとられている。その一つの
方法としては、多数のノズルをトンネル状に配設した洗
浄装置の中を、該容器を搬送しつつ、高圧水を噴射し
て、内外面の全体を一挙に洗浄除去するという方法であ
る。(以下方法Aと呼ぶ)そして、その2つに、1つの
洗浄工程内に設けられた流動洗浄浴槽と前記方法Aによ
る装置との併合によりなる洗浄装置を使っての洗浄方法
である。方法Aによる洗浄の前又は後に該洗浄浴槽に浸
漬することで、特に剛性容器の内面の洗浄をより完全に
行うというものである。(以下方法Bと呼ぶ) 更に3つ目の方法としては、回転ブラシを使って、水と
共にブラッシングする方法で、これはこの回転ブラシに
よって、剛性容器の内外面のすべてを洗浄する場合と
か、前記方法A又は方法Bとを併用して洗浄する方法で
ある。(以下方法Cと呼ぶ)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の方法A及びBによる洗浄では効果上に差は見られる
にしても、特に剛性容器の内面に付着しているすべての
汚れ因子に対して、迅速に洗浄除去ができないこと。更
に、方法Aに関しては、搬送部上にある該容器に対する
内側(つまり搬送部に対して直角状態にある側板)に相
当する幅面(又は長さ面)の、特に外面部分の洗浄効果
が更に悪いこと。また両方同様に洗浄に必要な水量が非
常に多いといった問題が指摘されている。
【0005】一方、方法Cでは、洗浄除去効果は、満足
されるが、ブラッシング面に傷がつきやすいこと、複雑
な機構の為に装置自身が大きくなりこと、回転ブラシの
消耗とか、該ブラシ中に混入して付着する硬いゴミ等は
時々除去する必要もある。このことから、該装置全体と
しての保守管理に対して常に留意しておく必要があると
いう問題があった。
【0006】本発明は前記A〜C法に記載する諸問題に
対してこれを解決し、更なるより大きな洗浄除去効果を
発現する洗浄手段を見い出すために鋭意検討してなされ
たものである。その洗浄手段は次のような構造を有する
自動洗浄装置である。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記技術的課題を
解決するための本発明の第1の技術的手段は、搬送部に
よって搬送されてくるケースを自動的に洗浄するケース
の自動洗浄装置において、ケースの内面及びケースの搬
送方向における前後外面側を高圧液の噴射により洗浄す
るための内外面洗浄部21と、ケースの左右外面側及び
上下外面側を高圧液の噴射によって洗浄するための外面
洗浄部22とを備える点にある。
【0008】従って、内外面洗浄部21により、ケース
の内面及びケースの搬送方向における前後外面側を高圧
液の噴射によって洗浄することができると同時に、外面
洗浄部22により、ケースの左右外面側及び上下外面側
を高圧液の噴射によって洗浄することができ、ケースの
内外面を短時間で洗浄することが可能になる。本発明の
第2の技術的手段は、前記内外面洗浄部21への高圧液
の供給と、前記外面洗浄部22への高圧液の供給とを、
切り換えることにより、内外面洗浄部21による高圧液
の噴射と、外面洗浄部22による高圧液の噴射とを交互
に行うようにした点にある。
【0009】従って、高圧液を噴射するためのポンプ容
量が小さくて済み、ランニングコストが安上がりになる
し、洗浄液の使用量も大幅に減少する。本発明の第3の
技術的手段は、前記内外面洗浄部21は、ケースの内面
に高圧液を噴射する内面噴射体4と、ケースの搬送方向
における前後外面側に高圧液を噴射する外面噴射体5と
を有し、少なくとも前記内面噴射体4が、搬送されてく
るケース内に出退移動自在に構成されている点にある。
【0010】従って、内面噴射体4及び外面噴射体5に
より、ケースの内面及びケースの搬送方向における前後
外面側を迅速に洗浄できるし、内面噴射体4によって、
ケースの内面に高圧液を効率よく噴射して、ケースの内
面をより確実に洗浄することが可能になる。本発明の第
4の技術的手段は、ケースの搬送方向における前後に、
前記内外面洗浄部21の内面噴射体4と外面噴射体5と
が離間して設けられ、内面噴射体4がケースの内面に高
圧液を噴射すると同時に、外面噴射体5がケースの搬送
方向における前後外面側に高圧液を噴射するように構成
されている点にある。
【0011】従って、内面噴射体4と外面噴射体5とに
よって、ケースの内面及びケースの搬送方向における前
後外面側をより一層能率よく洗浄することが可能にな
る。本発明の第5の技術的手段は、前記ケースが折り畳
み可能に構成されている場合に、該ケースを搬送中及び
洗浄動作中に折り畳まれないように保持する折り畳み防
止部材2が、前記搬送部に設けられている点にある。
【0012】従って、折り畳み可能に構成されたケース
を洗浄する場合であっても、ケースが搬送中や洗浄中に
不測に折り畳まれる恐れもなくスムーズにケースを洗浄
できるようになる。本発明の第6の技術的手段は、前記
内外面洗浄部21の内面噴射体4と外面噴射体5とが、
夫々複数の噴射ノズル4c,5cを有しかつ回動可能に
構成されている点にある。
【0013】従って、内面噴射体4と外面噴射体5とに
よって、ケースの内面及びケースの搬送方向における前
後外面側を、より一層迅速かつ効果的に洗浄することが
可能になる。
【0014】
【発明実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を
参照しながら説明する。まず、図3に示す洗浄の対象と
なるケース14について説明する。本発明における洗浄
が高圧水によって行われるので、ケース14は、一般的
にはプラスチック製、木製、金属製、又はこれらの合成
により構成されて所定の剛性を有する。このケース14
は例えば包装用に用いられる。
【0015】また、ケース14の形状は、一般的には直
方形, 立方形をなしているが、これが若干湾曲的であっ
ても良いし、円柱状又は角柱状その他の形状であっても
よい。また、ケース14を形成する各側板、蓋に穴とか
窓のようなものが開けられているものも対象である。
【0016】尚、ケース14の形態として、折畳みので
きるケースもあるが、これは流通と繰返し使用に対して
有利であることから、多用されている。以下における実
施の形態では、プラスチック製の折畳み可能なケース1
4を例示するが、このケース14は、具体的には図3に
示すように一対の幅方向の側板15と一対の長手方向の
側板16と上端開口を開閉自在に塞ぐ左右一対の蓋17
と底板18とを有し、その大きさは約300×340×
510mm(長手方向の側板16の長さ510mm、幅
方向の側板15の長さ340mm)である。また、ケー
ス14は、長手方向の側板16を折り目16aで内方に
屈曲すると共に、幅方向の側板15を一端(上端)を支
点に内側に回動することにより、コンパクトに折り畳む
ことができるように構成されている。
【0017】ケース14の組立は、側板16の折り目1
6a部分を外側方に移動して長手方向の側板16を上下
方向に伸長させると共に、幅方向の側板15を一端(上
端)を支点に下側に回動させて、ケース14を直方体形
状に広げればよい。図1は、前述した折畳み可能でかつ
所定の剛性を有する包装用のケース14を想定して、こ
れを自動的に洗浄する場合の装置について、具体的に例
示した斜視図である。
【0018】図1において、まず、1は搬送部として例
示する左右一対の回動チェーンであり、これに平行し
て、その両サイドには、スライダ1aを併設している。
このスライダ1aは蓋17のあるケース14の洗浄にと
って必要なものであり、水平に開らかれた蓋17を支え
ながら、滑走するのに役立つ。一対の回動チェーン1に
は、左右一対のアタッチメント3が所定間隔をおいて複
数組設けられ、一方の回動チェーン1にL字型の折り畳
み防止部材2が所定間隔をおいて複数設けられている。
これら左右一対のアタッチメント3と折り畳み防止部材
2は、所定間隔をおいて搬送されてくるケース14の位
置に合わせて突設されている。
【0019】ここで、アタッチメント3は、ケース14
を所定位置にセットして搬送するための位置決めと、ケ
ース14の送り出しの補助とを兼用したものである。そ
して、折り畳み防止部材2はケース14が搬送及び洗浄
中に不測に折り畳まれるのを防止するためのものであ
る。即ち、ケース14の搬送及び洗浄中(特に洗浄中)
にケース14が折り畳まれること、例えば長手方向の側
板16が折り目16aで内側に折れて畳まれるようなこ
とがあると、円滑な洗浄に支障をきたす。そこで、この
危険性を防止するため、ここでは折り畳み防止部材2を
長さ方向の側板16の内側に位置させることによりケー
ス14の折り畳みを防止するのである。
【0020】前記アタッチメント3は搬送方向の前方側
に位置する側板15の内側に接して、ケース14の送り
出しを補助するが、これを搬送方向の後方側に位置する
側板15の外側に接するようにして背後からケース14
の送り出しを補助する構造としても良い。尚、図1に示
す如く幅方向の側板15の内側に接するように突設する
アタッチメント3の場合は、ケース14の折り畳みを防
止する役目もしている。
【0021】また、折り畳み防止部材2は、ここでは一
方の回動チェーン1のみに設け、一対の長手方向の側板
16のうちの一方のみを屈曲しないようにしているが、
ケース14が不測に折り畳まれる危険性を考えて、折り
畳み防止部材2を両方の回動チェーン1に設け、一対の
側板16を各折り畳み防止部材2で屈曲しないようにし
てもよい。勿論、この折り畳み防止部材2は、洗浄の対
象であるケース14として折り畳み不能な固定ケースを
用いる場合には、必要でないので、このような場合を考
えて、容易に脱着できる機構にするか、あるいは前方ま
たは後方に倒れるような機構で設けるのは好ましいこと
である。
【0022】前記アタッチメント3にしても、折り畳み
防止部材2にしても、それのある状態での洗浄は、それ
がバリアとなることで洗浄効果の点では好ましいことで
はない。従って、その形状、大きさの選定に当っては、
可能なかぎり、小さく棒状のような形状のものが良い。
更には内面噴射時このアタッチメントがバリアにならな
いように一時的に倒れる機構で設けるのが好ましい。
【0023】尚、回動チェーン1は1本でも良く、また
回動チェーンをベルトのようなものに代えても良い。つ
まり搬送部としては回動チェーンに限らないが、これに
より、特に内外面洗浄部21の内面噴射体4、外面噴射
体5の上下動がさまたげられるようなもの、例えば広幅
の回動ベルトとか搬送ローラのようなものは、別途特別
の工夫を有するので好ましくない。
【0024】次に前記搬送部に配設するケース14の自
動洗浄のための内外面洗浄部21と外面洗浄部22とに
ついて説明する。内外面洗浄部21は、ケース14の内
面及びケース14の搬送方向における前後外面側(図例
では、ケース14の各側板15の外面)を高圧液の噴射
により洗浄するためのもので、ユニット化され、内面噴
射体4、外面噴射体5、取付台6、プーリ7、モータ
8、サーボモータ9等を有している。
【0025】内面噴射体4、外面噴射体5は、一対の回
動チェーン1間の中間を通って連動して上下動すること
ができるように、回動チェーン1の直下に設けられ、内
面噴射体4、外面噴射体5を上下動させることによっ
て、内面噴射体4、外面噴射体5が、搬送されてくるケ
ース14内に出退移動自在になっている。内面噴射体
4、外面噴射体5の上下動は、サーボモータ9に連結さ
れているボールネジによって行うようにしている。勿
論、この上下動はエアシリンダ等によっても可能であ
る。
【0026】そして、内面噴射体4、外面噴射体5の上
下動はケース14が内面噴射体4、外面噴射体5の位置
まで搬送されるまでは、回動チェーン1の下にかくれる
位置まで下動し待機している。1つのケース14が外面
洗浄部21の加圧送水管13を通過し、次のケース14
が内外面洗浄部21に搬送されてくると、自動切替え弁
11の切替えにより内外面噴射部21(内面噴射体4、
外面噴射体5)への高圧水の供給が開始される。勿論、
ここでの供給の際には、加圧送水管13への高圧水の供
給は停止されている。回動チェーン1による搬送が停止
すると、内面噴射体4、外面噴射体5が上動し始め、所
定の位置で所定の時間停止する。所定の停止時間が経過
すると下動し始め、回動チェーン1の下にかくれる位置
まで下動し、待機する。以後この動作を繰返すものであ
る。
【0027】尚、内面噴射体4、外面噴射体5の回動
は、自己旋回機構でも可能であるので特定はされない。
また回動をリンク機構によってスイング方式とすること
もできる。そして、内面噴射体4、外面噴射体5は共に
左右いずれにも回転し、これはモータ8を駆動源とし
て、適宜プーリにて減速し、ベルトを介してプーリ7に
伝えることで行っている。この内面噴射体4、外面噴射
体5の回転しながらの洗浄は、あらゆる汚れに対して
も、より短時間で洗浄除去できるという点では有効であ
るが、汚れの内容によっては、あえて回転洗浄を必要と
しない場合もあるので、そのような場合には、停止状態
にしておく。
【0028】内面噴射体4、外面噴射体5は、3個の噴
射ノズル4c、5cを有する中空の円球ヘッド4b、5
bを、回動導管シャフト4a、5aの先端に、固設して
なるものである。噴射ノズル4c、5cの個数、取付位
置、方向については、洗浄面に対して、噴射水が均一に
ゆきわたるように、適宜予備実験を行って決めるのが良
い。また、ここに例示する内面噴射体4、外面噴射体5
の形状は、比較的簡単な構造で、より大きな洗浄効果を
発現する点で好ましいが、他に例えば、一本の回動導管
シャフトに適当数のノズルを適当な位置と方向をもって
周設するような形状としても良いので、図1及び図2に
示すものに特定されることはない。
【0029】尚、内面噴射体4、外面噴射体5への高圧
水の供給は、ポンプ12によって送られてくる高圧水が
自動切り替え弁11と供給ホース10を通ってロータリ
ジョイント(図示せず)を介して、導管シャフト4a、
5aに導かれて噴射ノズル4c、5cより噴出する。一
対としてユニット化される内面噴射体4、外面噴射体5
の相互関係は、内面噴射体4がケース14の内面に高圧
液を噴射してケース14の全内面を洗浄するのに対し
て、外面噴射体5は、ケース14の搬送方向における前
後外面側に高圧液を噴射するものであり、図2に示す如
く所定間隔をおいて搬送されてきた2つケース14の間
に位置して、前側のケース14の後外面側(搬送方向の
後側に位置する側板15の外面側)と、後側のケース1
4の前外面側(搬送方向の前側に位置する側板15の外
面側)とを同時に洗浄するというものである。
【0030】このように内外面洗浄部21をユニット化
することで、より少量の水でより迅速に完全に洗浄でき
ることが可能になるわけであるが、更に迅速に洗浄しよ
うと思えば、この内外面洗浄部21を複数個連設すれば
良いので、この内外面洗浄部21のユニットは1組に限
らない。尚、ここに例示する内面噴射体4、外面噴射体
5は取付台6に取付られているが、 取付スペース等の関
係から、内面噴射体4、外面噴射体5は各々別個の取付
台に設けられていても良い。
【0031】また、ここでは外面噴射体5は、幅方向の
側板15の外面を洗浄するということで例示している
が、洗浄するケース14の外面は、ケース14を縦方向
にして搬送するか、横方向にして搬送するかによって変
わる。つまり、横方向であれば長手方向の側面16の外
面が洗浄され、縦方向であれば幅方向の側板15の外面
を洗浄するということになる。
【0032】前記外面洗浄部22は、ケース14の左右
外面側及び上下外面側(図例では、ケース14の各側板
16の外面、蓋17の両面及び底板18の外面)を高圧
液の噴射によって洗浄するためのもので、外面洗浄部2
2は、内外面洗浄部21よりも搬送方向の前方に配設さ
れている。この外面洗浄部22は、P型形状の加圧送水
管13を有し、加圧送水管13には、噴射ノズル13a
が、搬送されてくるケース14の周囲を取り囲むよう
に、間隔をおいて複数個周設されている。
【0033】ここで、噴射ノズル13aの個数(ピッ
チ)、方向は、噴射される高圧水が相互に干渉しないよ
うに、適宜予備テストにて決めておくのが良い。また図
では噴射ノズル13aは一列で線状に周設されている
が、より迅速に効果的に洗浄を終了しようと思えば、こ
れを多列にして、広い幅で噴射ノズルを周設した加圧送
水管13を設けるようにすれば良い。尚、これを内外面
洗浄部21の前方に配設しても良く、更には、内外面洗
浄部21の前後に2つ配設しても良い。
【0034】尚、噴射ノズル13aの周設の中で、下側
にある両サイド3個の噴射ノズル13aは、蓋17の内
側に当たる面の洗浄用であり、従って、下から上に向か
って噴き上げるようにスライダ4の下側に位置している
ものである。また、加圧送水管13の下部の、搬送され
てくるケース14の幅方向の側板15に対応する部分に
は、あえて噴射ノズル13aは必要でないので、その間
は歯抜けの状態で噴射ノズル13aは設けられていな
い。
【0035】P型加圧送水管13への高圧水の供給は、
ポンプ12からの送水を自動切換え弁11を通って、供
給ホース10aから行われる。ここで自動切り替え弁1
1は、内面噴射体4、外面噴射体5による噴射時には、
P型加圧送水管13への高圧水の供給はストップし、逆
にP型加圧送水管13への供給時には、内面噴射体4、
外面噴射体5への高圧水の供給をストップさせるための
もので、これによって、使用水が大幅に節水できること
になる。10bは排水ホースで、自動切替え時に、一瞬
より高圧水になるのを、ここから排水して、水圧をコン
トロールする。
【0036】以上に例示する自動洗浄装置によって実際
に洗浄する場合の手順について例示すると次のとおりで
ある。まず、ケース14の開口部を下に向けて、蓋17
を直角に開いた状態で、これを回動チェーン1とスライ
ダ1a上に乗せる。ここで乗せる動作は手動によって行
うが、これを自動的に行うこともできる。ケース14を
乗せるに際しては、回動チェーン1に突設している左右
一対のアタッチメント3が、幅方向の側板15の内側に
位置するようにする。そして、折り畳み防止部材2が、
ケース14の長手方向の側板16の内側に各々当接する
ようにする。この左右一対のアタッチメント3と折り畳
み防止部材2とによる3点の支持がケース14の位置設
定にも役立っている。
【0037】そして、丁度先頭のケース14の中央部分
が、内面噴射体4の位置近くまで搬送されると内面噴射
体4、外面噴射体5からの噴射が開始され、更にケース
14の中央部分が内面噴射体4の真上の位置まで搬送さ
れると回動チェーン1は一時停止する。同時に、モータ
8により回転している内面噴射体4、外面噴射体5を、
サーボモータ9によって上昇させる。勿論ここでの噴射
中は、自動切替え弁11の動作によって、P型加圧送水
管13への高圧水の供給は停止している。この時の噴射
状態を図2の側面図で示す。
【0038】内面噴射体4、外面噴射体5がケース14
のほぼ中央位置まで上昇すると、サーボモータ9の駆動
を止め、内面噴射体4、外面噴射体5の上昇を停止させ
る。所定の時間経過後、内面噴射体4、外面噴射体5は
回動チェーン1の下まで下動し停止する。次に、一時停
止している回動チェーン1を駆動する。丁度ケース14
がP型加圧送水管13にさしかかる直前に自動切替え弁
11の切替えによる加圧送水管13内への高圧水の供給
が開始される。勿論、ここでの高圧水の供給の際には、
内面噴射体4、外面噴射体5への供給は停止されてい
る。内外面洗浄部21で、ケース14の全内面とケース
14の搬送方向における前後外面側との洗浄を終了した
ケース14は、外面洗浄部22で、搬送されながら、今
度は、残る外面のすべてが噴射ノズル13aからの噴射
によって洗浄される。これで1個のケース14の内外全
面の洗浄が終了する。以降は上記の動作が連続的に繰返
されることになる。
【0039】前記する手順に従って、次の条件で洗浄を
試みたところ、汚れは完全に除去できたことを確認し
た。 洗浄対象のケース14・・・一度流通されて返却されて
きた50個のケース。各ケースの汚れの程度には差はあ
るが、ケース表面の汚れについてはほこりやばい煙によ
る黒ずみ等があった。
【0040】搬送速度(P型加圧送水管13内の通過速
度)・・・8m/分 内面噴射体4、外面噴射体5の回転速度・・・15rp
m 噴射圧力・・・40kg/cm2 回転ノズル1個当たりの流量・・・15L/分 尚、前記洗浄条件は、種々の要因が加わるので、一義的
ではないが、多くの場合、次のような条件範囲であれ
ば、ほとんどの汚れは洗浄除去される。
【0041】つまり、搬送速度1〜15m/分、回転速
度(内面噴射体4、外面噴射体5)0〜60rpm、噴
射圧力10〜60kg/cm2、ノズル1個当りの流量
5〜25L/分である。実験結果によると、上記条件で
ケース14の内外面の全域が短時間で洗浄することが可
能になった(従来に比較して、約3/5に短縮)。ま
た、洗浄水の使用量が大幅に減少した(従来に比較して
約1/2に減少)。勿論、洗浄によるケースへの損傷は
皆無であった。
【0042】尚、回転内面噴射体4、外面噴射体5の上
動に関しては、ケース14の種類(特に高さが低く、内
容積の小さいもの)とか、ノズル4c,5cの数と噴射
角度等によって、その必要性が変わってくる。例えば高
さが低く、内容積も小さいケース14の場合には、噴射
洗浄時にあえて上動する必要はなく、回動チェーン1の
下の位置で待機しているままで噴射しても十分洗浄がで
きる。従って、上下動作をとるかどうかは、その時のケ
ース14によって決められるものである。
【0043】また、洗浄するケース14が特に高さの高
いものであれば、内外面洗浄部21の内面噴射体4、外
面噴射体5をケース14の高さの範囲内で上下動を反復
しながら高圧水を噴射する方法もとることも出来る。ま
た、洗浄液については、多くの場合水道水そのままの使
用で十分であるが、場合によっては(特に汚れがひどく
て除去しにくいものによる汚れの付着)、界面活性剤等
の洗浄補助剤を溶かした高圧液を噴射するようにしても
よい。また、本洗浄の前に予め水に浸漬するといった浸
漬工程を付加するのも良い。
【0044】また、前記実施の形態では、内外面洗浄部
21に、ケース14の内面に高圧液を噴射する内面噴射
体4と、ケース14の搬送方向における前後外面側に高
圧液の噴射する外面噴射体5とを設けているが、これに
代え、内外面洗浄部21に噴射体を1個のみ設け、1個
の噴射体により、ケースの内面に高圧液を噴射すると共
に、ケースの搬送方向における前後外面側にも高圧液を
噴射するようにしてもよい。また、内外面洗浄部21に
複数の噴射体を設け、これら複数の噴射体によって、夫
々ケースの内面に高圧液を噴射すると共に、ケースの搬
送方向における前後外面側にも高圧液を噴射するように
してもよい。
【0045】尚、前記方法に関して、各動作の切替えは
図面には図示していないが、センサによりそれをキャッ
チし、プログラマブルコントローラ(Programmable Co
ntroller)等による自動制御を行っている。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、ケースの内外面を短時
間で洗浄することが可能になった。また、洗浄液の使用
量が大幅に減少した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す装置全体の斜視図で
ある。
【図2】同側面図である。
【図3】同ケースの斜視図である。
【符号の説明】
1 回動チェーン 2 折り畳み防止部材 4 内面噴射体 5 外面噴射体 11 自動切替え弁 13 加圧送水管 14 ケース 21 内外面洗浄部 22 外面洗浄部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 聡一 大阪府茨木市藤の里2−13−44 グンゼ株 式会社SOZ事業本部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送部によって搬送されてくるケースを
    自動的に洗浄するケースの自動洗浄装置において、 ケースの内面及びケースの搬送方向における前後外面側
    を高圧液の噴射により洗浄するための内外面洗浄部(2
    1)と、ケースの左右外面側及び上下外面側を高圧液の
    噴射によって洗浄するための外面洗浄部(22)とを備
    えることを特徴とするケースの自動洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記内外面洗浄部(21)への高圧液の
    供給と、前記外面洗浄部(22)への高圧液の供給と
    を、切り換えることにより、内外面洗浄部(21)によ
    る高圧液の噴射と、外面洗浄部(22)による高圧液の
    噴射とを交互に行うようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載のケースの自動洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記内外面洗浄部(21)は、ケースの
    内面に高圧液を噴射する内面噴射体(4)と、ケースの
    搬送方向における前後外面側に高圧液を噴射する外面噴
    射体(5)とを有し、少なくとも前記内面噴射体(4)
    が、搬送されてくるケース内に出退移動自在に構成され
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載のケース
    の自動洗浄装置。
  4. 【請求項4】 ケースの搬送方向における前後に、前記
    内外面洗浄部(21)の内面噴射体(4)と外面噴射体
    (5)とが離間して設けられ、内面噴射体(4)がケー
    スの内面に高圧液を噴射すると同時に、外面噴射体
    (5)がケースの搬送方向における前後外面側に高圧液
    を噴射するように構成されていることを特徴とする請求
    項3に記載のケースの自動洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記ケースが折り畳み可能に構成されて
    いる場合に、該ケースを搬送中及び洗浄動作中に折り畳
    まれないように保持する折り畳み防止部材(2)が、前
    記搬送部に設けられていることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載のケースの自動洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記内外面洗浄部(21)の内面噴射体
    (4)と外面噴射体(5)とが、夫々複数の噴射ノズル
    (4c)(5c)を有しかつ回動可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のケー
    スの自動洗浄装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010005525A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Shibuya Machinery Co Ltd 折り畳み式容器の洗浄装置
JP2015202452A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 シブヤマシナリー株式会社 折り畳み式容器の洗浄装置

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JP2015202452A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 シブヤマシナリー株式会社 折り畳み式容器の洗浄装置

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