JPH11197020A - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JPH11197020A
JPH11197020A JP153798A JP153798A JPH11197020A JP H11197020 A JPH11197020 A JP H11197020A JP 153798 A JP153798 A JP 153798A JP 153798 A JP153798 A JP 153798A JP H11197020 A JPH11197020 A JP H11197020A
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hot water
steam
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water storage
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Takeshi Matsumoto
武司 松本
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気貯湯容器の蓋ユニット部の断熱保温機能
を向上させる。 【解決手段】 外ケースと、該外ケース内に設けられた
内容器と、該内容器の底部に設けられた加熱手段と、上
記外ケースの開口部を覆う外蓋とを備えてなる電気貯湯
容器において、上記外蓋は、本体が合成樹脂材により形
成され、かつ該本体には断熱シートを介して金属材より
なる内カバーが取付けられ、該内カバーによって上記内
容器の開口を覆うように構成されている。したがって、
熱伝導性の高い金属製内カバーからの放熱が断熱シート
によって効率良く遮断させるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、断熱保温機能を
備えた電気貯湯容器の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気貯湯容器は、貯湯用の内容器
を外装用の外ケース内に収納設置し、その上部側開口部
を開閉可能な外蓋で覆うとともに、内容器底部側に設け
た加熱手段により内容器を加熱して湯沸し又は保温を行
うように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
電気貯湯容器は、内容器底部に加熱手段を備えているた
めに、内容器の底部側からの加熱による保温機能は保た
れるが、一方、同内容器の上部側開口部は開閉可能な外
蓋によって覆われているだけであるから、断熱的な保温
性が悪く、その分余計な電力を必要とする。従って、省
エネの見地から、上記外蓋における断熱保温機能の向上
が課題となっている。
【0004】本願各発明は、このような課題を解決する
ためになされたもので、内容器の開口部を覆う外蓋部分
の断熱保温機能を向上させることによって、特に保温時
における加熱手段の電力消費量を低減できるようにした
保温効率の高い電気貯湯容器を提供することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願各発明は上記の課題
を解決するために、次のような課題解決手段を備えて構
成されている。
【0006】すなわち、先ず本願請求項1の発明の電気
貯湯容器は、外ケースと、該外ケース内に設けられた内
容器と、該内容器の底部に設けられた加熱手段と、上記
外ケースの開口部を覆う外蓋とを備えてなる電気貯湯容
器において、上記外蓋は、本体が合成樹脂材により形成
され、かつ該本体には断熱シートを介して金属材よりな
る内カバーが取付けられ、該内カバーによって上記内容
器の開口を覆うようにしている。
【0007】したがって、この構成では、外ケースの開
口部を覆う合成樹脂材よりなる外蓋本体と、内容器の開
口部を覆い、直接蒸気が接触し、しかも熱伝導性が高い
金属材よりなる内カバーとの間が、断熱性の高い断熱シ
ートにより断熱されるようになるので、従来内容器内か
ら外蓋を介して外部に生じていた放熱ロスが有効に低減
されるようになる。
【0008】また、該請求項1の発明の構成に加え、上
記請求項2の発明のように、上記断熱シートと外蓋との
間に断熱空間が設けられている場合には、上記外蓋部の
断熱性能が一層向上する。
【0009】さらに、これら請求項1,2の発明の構成
に加えて、請求項3の発明のように、上記外蓋内に外蓋
に設けた蒸気放出口から蒸気を放出する蒸気放出空間が
形成されているとともに、該蒸気放出空間内には内容器
から放出される蒸気を迂回させる蒸気迂回路を形成した
断熱シートが上記蒸気放出口に対向して設けられている
と、蒸気放出口を介して外部に連通している外蓋内の蒸
気放出空間それ自体が断熱機能を発揮するようになると
ともに、さらに当該迂回流路が上記蒸気放出口に対向し
た断熱シートによって画成されるので、上記蒸気放出空
間内の断熱性能も向上する。
【0010】さらに、外部に放出される蒸気を迂回させ
ながら、排出するようになるので、熱および結露成分の
回収および捕集が容易になる。
【0011】
【発明の効果】以上の結果、本願発明によると、放熱ロ
スが有効に低減されて、保温性能が向上し、電力消費量
が低減される。
【0012】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本願発
明の実施の形態1に係る電気貯湯容器の蓋ユニット部の
構造を示している。
【0013】この電気貯湯容器は、例えば図1に示すよ
うに、容器本体1と該容器本体1の上部に開閉自在に枢
支された蓋ユニット2とからなっている。
【0014】容器本体1は、外装部を形成する円筒状の
外ケース3と、貯湯部を形成する内容器4とを備えてお
り、上記外ケース3の底部は、合成樹脂製の底部材によ
り覆蓋されている。
【0015】上記内容器4の底面部には、当該内容器4
内に収容された水を加熱するための湯沸し及び保温用の
加熱手段であるヒータが付設されている(図示省略)。
【0016】また、この内容器4の底面部側方には、湯
沸し後保温中の湯を外部へ注出するための湯注出通路の
湯吸入口部が開口せしめられている。そして、該湯注出
通路の下流側湯吐出口部は、所定の水位センサを介して
上記容器本体1前面側の本体口部10内に設けられた湯
注出口部8側の安全用開閉バルブ(転倒止水用の電磁
弁)9部分に連通せしめられている。
【0017】上記本体口部10は、図示のように上口部
材10aと下口部材10bとを上下に嵌合一体化して形
成されており、それらの間の内部空間を利用して上記安
全用開閉バルブ9および湯注出口部8が注出方向に設け
られている。そして、上記上口部材10aの上面部側に
は各種の操作スイッチ類5aが、またその裏側には該操
作スイッチ類5aに対応した電装品収納ボックス5bが
設けられている。
【0018】そして、この電気貯湯容器おいては、上記
内容器4内に収容された水をヒータにより加熱して沸騰
させることにより湯沸しを行ない、かつ所定時間のカル
キぬきを行った後、予じめ設定された保温温度の保温状
態に保持するとともに、必要に応じて給湯ポンプを作動
させることによって、該給湯ポンプにより内容器4内の
湯が上記湯吸入口部、湯注出通路、安全用開閉バルブ9
を介して湯注出口部8から外部へ注出されるようになっ
ている。
【0019】一方、上記蓋ユニット2は、外蓋本体が合
成樹脂製の上板11と該上板11の下部に一体化された
同じく合成樹脂製の下板12とからなり、該外蓋本体の
下板12の下部に金属製の内カバー13を一体化して構
成されており、上記上板11の後端部11aをヒンジ部
14を介して上記本体側外ケース1の上部に取付けられ
た肩部材15の後端部15aに対し、上下方向に開閉可
能に軸着して設けられている。
【0020】上板11には、その中央部よりも若干後方
に寄った位置においてグリル構造の蒸気放出口16が下
面側に仕切りリブ16a,16a・・を有して凹状に設
けられているとともに、さらに、前方部位置において所
定深さの凹溝部17を形成し、該凹溝部17の前部側に
蓋ユニット開閉機構18が設けられている。この蓋ユニ
ット開閉機構18は、先ず上記凹溝部17の前部位置上
方にあって上記上板11と同一平面状態に設けられたロ
ック解除操作レバー19を有し、該ロック解除操作レバ
ー19の前部下面側前後方向に、長さの長いロック部押
圧片19aと長さの短かいストッパ片19bとをそれぞ
れ所定の間隔を保って並設しており、それらの間の左右
両側壁部に一体形成されている支軸20,20を上記上
板11の凹溝部17の両側壁部の穴に対し遊嵌して回転
可能に支持されている。
【0021】そして、上記ロック解除操作レバー19の
後部側操作端19cを上方に持ち上げて前方側上記注出
口8方向に回動させると、上記支軸20,20を支点と
して上記ロック部押圧片19aの下端が後方に回転し、
後述するロック機構の作動部材21を後方側ロック解除
方向に押圧して、同ロック機構による上記蓋ユニット2
のロック状態を解除するようになっている。
【0022】また、このロック解除操作レバー19の後
方側には、同レバー19の弧回動操作のための指挿入凹
部30が形成されている。
【0023】一方、下板12は、図示のように、その前
部部分12aの上方部側凹部が、上記上板11側の上記
凹溝部17の収容空間を形成し、それによって上記蓋ユ
ニット開閉機構18を収納可能としている。そして、同
凹部上の上記ロック解除操作レバー19の下方位置には
前後方向に延びた作動部材ガイド溝23が設けられてお
り、該作動部材ガイド溝23内に上記作動部材21がコ
イルバネ24を介して当該凹部の後部側隔壁25との間
で常時前方(ロック方向)に付勢された状態で前後方向
にスライド可能に収納されている。そして、その下面側
には内カバー取付部22が下方に延設されている。
【0024】上記作動部材21は、その前端部両側に一
対の爪状のロック片21a,21aを備え、上記蓋ユニ
ット2が閉じられることにより該ロック片21a,21
aが上記前方側上口部材10aの後部壁27に形成され
ている図示しないロック片係合穴と対応した時に、コイ
ルバネ24の付勢力により前方側ロック方向に突出させ
て係合し、ロック作用を果たすようになっている。一
方、この状態から上記作動部材21が、上記のようにロ
ック解除操作レバー19の回動により上記ロック部押圧
片19bを介してコイルバネ24の付勢方向と反対側ロ
ック解除方向に押圧されると、上記ロック片21a,2
1aを後退させてロック状態を解除するようになってい
る。
【0025】一方、上記下板12の中央部から後方部部
分は、下方から上方側上記蒸気排出口16の下方部付近
まで深く膨出成形されて蒸気パイプ部42を形成し、そ
の内側には蒸気放出空間(蒸気通路)を形成している。
【0026】この蒸気放出空間部は、緩やかな傾斜面を
有した漏斗形状の仕切板43と内カバー13とによって
先ず上下2室44,45に大きく区画され、同仕切板4
3中央の開口43aによって相互に連通せしめられてい
る一方、上室44側は、さらに上下方向に相互に所定の
間隔を保って設けられた発砲ポリエチレン等の断熱材よ
りなる2枚の断熱性シート51,52によって上下3室
に区画され、それらの各々に相互に反対方向に位置を変
えて形成された多数の穴51a,51a・・・、52
a,52a・・・によって相互に連通せしめられてい
る。
【0027】その結果、結局上記蒸気パイプ42内の蒸
気放出空間部は、上記蒸気放出口16と対向し、下方か
ら上方に相互に迂回しながら矢印のように蒸気が流れる
第1〜第4の4組の蒸気流路61〜64が形成されるこ
とになる。
【0028】また、この蒸気放出空間部の最上方側第4
室64内の蒸気放出口16の下方部部分には、後部上方
から前部下方に下降傾斜し、下降端側で開口し、蒸気放
出口16に連通させる蒸気遮蔽板47が設けられてい
る。
【0029】そして、上記仕切板43中央の開口43a
下部には転倒止水弁46が設けられているとともに、該
転倒止水弁46に対応する内カバー13部分は若干下方
に膨出され、該膨出部の中央部とその外周囲には複数の
蒸気穴が形成されている。
【0030】上記転倒止水弁46は貯湯容器転倒時に
は、上記仕切板43の開口43aを塞ぎ、上記蒸気放出
口16側への湯の漏出を防止する。
【0031】そして、以上のように構成された蓋ユニッ
ト2の下面側(下板12の下面側)全面には例えば発泡
ポリエチレン等の断熱材よりなる断熱性シート65を介
して外周縁部側面をも取り巻くように上記内カバー13
が内カバー取付部22,22・・・を利用してビスネジ
85により一体に取付けられている。
【0032】なお、符号48は上記蓋ユニット2の下部
に上記内カバー13の外周縁に嵌合して取付けられたポ
リカバーパッキンである。
【0033】そして、上記断熱性シート65および内カ
バー13には、それぞれ蒸気放出空間71に通じる蒸気
逃がし穴65a,65a・・・、13a,13a・・・
が設けられている。
【0034】したがって、以上の構成によると、次のよ
うな作用効果を得ることができる。
【0035】(1) 蓋ユニット2の合成樹脂製の下板
12と直接蒸気が接触し、熱伝導性が高い金属製の内カ
バー13との間が、発泡ポリエチレン等の断熱性の高い
断熱シート65により断熱されるので、従来内容器4内
から蓋ユニット2を介して外部に生じていた放熱ロスが
有効に、低減される。
【0036】(2) 外部に連通している蒸気パイプ4
2内の蒸気放出空間部が第1室61〜第4室65の4層
の多層室構造となり、それ自体が断熱構造を形成するよ
うになるとともに、さらに第2室62から第4室65は
上記同様の上下2枚の断熱性シート51,52によって
画成されているので、当該蒸気パイプ42内の断熱性も
向上する。
【0037】(3) さらに、上記蒸気パイプ42内の
多層構造の蒸気放出空間部は、それぞれ迂回流路を形成
しており、外部に放出される蒸気を多層状態で複数回迂
回させながら、排出するようになっているので、熱およ
び結露成分の回収および捕集が容易になる。
【0038】(4) 以上の結果、放熱ロスが低減され
て、保温性能が向上し、電力消費量が低減される。
【0039】なお、以上の構成における各断熱性シート
51,52、65は、上述のような発泡ポリエチレンを
シート状に形成したもののほか、例えばセラミックペー
パーを採用することもでき、セラミックペーパーは、原
材料であるセラミックファイバーより、未繊維化粒子
(ショット)を除去し、少量の有機バインダーと有機繊
維で抄紙して形成されたもので、表面の平滑性が高
く、厚みが平均化されている、表面飛散、端面飛散が
ほとんど無い、形状が安定している、コシが強く作
業性が良い、圧縮弾性に優れ(特に高温域)機密性が
高い、特徴を有しており、本実施の形態のような電気貯
湯容器において使用される断熱シートとして好適であ
る。
【0040】また、このようなセラミックペーパーのほ
か、さらに基材(ガラス繊維フェルト)にポリエステル
不織布をニードルパンチにて合成し、シリコンベースの
処理剤にてディッピングしたガラス繊維シートを用いて
もよい。この断熱シートも、表面の平滑性が高く、厚
みが平均化されている、表面飛散、端面飛散がほとん
ど無く、ガラス繊維特有のカユミが感じられない、引
張り強度が強い、層間強度が強く、形状が安定してい
る、コシが強く作業性が良い、圧縮弾性に優れ(特
に高温域)機密性が高い、特徴を有しており、やはり本
実施の形態のような電気貯湯容器において使用される断
熱シートとして好適である。
【0041】(実施の形態2)次に図2は、本願発明の
実施の形態2に係る電気貯湯容器の蓋ユニット部の構造
を示している。
【0042】この電気貯湯容器は、例えば図2に示すよ
うに、容器本体1と該容器本体1の上部に開閉自在に枢
支された蓋ユニット2とからなっている。
【0043】容器本体1は、外装部を形成する円筒状の
外ケース3と、貯湯部を形成する内容器4とを備えてお
り、上記外ケース3の底部は、合成樹脂製の底部材によ
り覆蓋されている。
【0044】上記内容器4の底面部には、当該内容器4
内に収容された水を加熱するための湯沸しおよび保温用
の加熱手段であるヒータが付設されている(図示省
略)。
【0045】また、この内容器4の底面部側方には、湯
沸し後保温中の湯を外部へ注出するための湯注出通路の
湯吸入口部が開口せしめられている。そして、該湯注出
通路の下流側湯吐出口部は、所定の水位センサを介して
上記容器本体1前面側の本体口部10内に設けられた湯
注出口部8側の安全用開閉バルブ(転倒止水弁)9部分
に連通せしめられている。
【0046】上記本体口部10は、図示のように上口部
材10aと下口部材10bとを上下に嵌合一体化して形
成されており、それらの間の内部空間を利用して上記安
全用開閉バルブ9および湯注出口部8が注出方向に設け
られている。そして、上記上口部材10aの上面部側に
は各種の操作スイッチ類5aが、またその裏側には該操
作スイッチ類11aに対応した電装品収納ボックス5b
が設けられている。
【0047】そして、この電気貯湯容器おいては、上記
内容器4内に収容された水をヒータにより加熱して沸騰
させることにより湯沸しを行ない、かつ所定時間のカル
キぬきを行った後、予じめ設定された保温温度の保温状
態に保持するとともに、必要に応じて給湯ポンプを作動
させることによって、該給湯ポンプにより内容器4内の
湯が上記湯吸入口部、湯注出通路、安全用開閉バルブ9
を介して湯注出口部8から外部へ注出されるようになっ
ている。
【0048】一方、上記蓋ユニット2は、外蓋本体が合
成樹脂製の上板11と該上板11の下部に一体化された
同じく合成樹脂製の下板12とからなり、該外蓋本体の
下板12の下部に実施の形態1のものと同様の断熱シー
ト65を介して金属製の内カバー13を一体化して構成
されており、上記上板11の後端部11aをヒンジ部1
4を介して上記本体側外ケース1の上部に取付けられた
肩部材15の後端部15aに対し、上下方向に開閉可能
に軸着して設けられている。
【0049】上板11には、その中央部よりも若干後方
に寄った位置においてグリル構造の蒸気放出口16が下
面側に筒状の蒸気口16bを有して凹状に設けられてい
るとともに、さらに、前方部位置において所定深さの凹
溝部17を形成し、該凹溝部17の前部側に蓋ユニット
開閉機構18が設けられている。この蓋ユニット開閉機
構18は、先ず上記凹溝部17の前部位置にあって上記
上板11と同一平面状態に設けられたロック解除操作レ
バー19を有し、該ロック解除操作レバー19の前部下
面側前後方向に、長さの長いロック部押圧片19aと長
さの短かいストッパ片19bとをそれぞれ所定の間隔を
保って並設しており、それらの間の左右両側壁部に一体
形成されている支軸20,20を上記上板11の凹溝部
17の両側壁部の穴に対し遊嵌して回転可能に支持され
ている。
【0050】そして、上記ロック解除操作レバー19の
後部側操作端19cを上方に持ち上げて前方側上記注出
口8方向に回動させると、上記支軸20,20を支点と
して上記ロック部押圧片19aの下端が後方に回転し、
後述するロック機構の作動部材21を後方側ロック解除
方向に押圧して、同ロック機構による上記蓋ユニット2
のロック状態を解除するようになっている。
【0051】また、このロック解除操作レバー19の後
方側には、当該ロック解除操作レバー19を回動操作す
るための指挿入凹部30が設けられている。
【0052】一方、下板12は、図示のように、その前
部部分12aの上方部側凹溝部が、上記上板11側の上
記凹溝部17の収容空間を形成し、それによって上記ロ
ック解除操作レバー19および指挿入凹部30を収納可
能としている。そして、同凹部上の上記ロック解除操作
レバー19の下方位置には前後方向に延びた作動部材ガ
イド溝23が設けられており、該作動部材ガイド溝23
内に上記作動部材21がコイルバネ24を介して当該凹
溝部の後部側隔壁25との間で常時前方(ロック方向)
に付勢された状態で前後方向にスライド可能に収納され
ている。そして、その下面側にはガスインジェクション
により内部に所定断面積の断熱空間部70が内カバー取
付部22部分を除いて形成され、該断熱空間部70は、
さらに後述する1室構造の蒸気放出空間部(蒸気通路)
71を取り巻く外周囲部分まで延設されて2重壁構造の
蒸気パイプ72を形成している。
【0053】上記作動部材21は、その前端部両側に一
対の爪状のロック片21a,21aを備え、上記蓋ユニ
ット2が閉じられることにより該ロック片21a,21
aが上記前方側上口部材10aの後部壁27に形成され
ている図示しないロック片係合穴と対応した時に、コイ
ルバネ24の付勢力により前方側ロック方向に突出させ
て係合し、ロック作用を果たすようになっている。一
方、この状態から上記作動部材21が、上記のようにロ
ック解除操作レバー19の回動により上記ロック部押圧
片19bを介してコイルバネ24の付勢方向と反対側ロ
ック解除方向に押圧されると、上記ロック片21a,2
1aを後退させてロック状態を解除するようになってい
る。
【0054】一方、上記下板12の中央部から後方部部
分は、上述のように断熱空間70を有した2重壁構造と
なって下方から上方側上記蒸気放出口16の下方部付近
まで深く筒状に成形されて前述のような仕切壁のない1
室構造の蒸気パイプ部72を形成しており、その内側に
は図示のような蒸気放出空間(蒸気通路)71を形成し
ている。
【0055】この蒸気パイプ部72の上端部中央には、
上記蒸気放出口16に対応した幅の開口部76が設けら
れており、該開口部76には、その後端から前方側上記
蒸気放出空間71内前方側下方に下降する状態で傾斜す
る蒸気遮蔽板77が一体成形されている。そして、この
蒸気遮蔽板77の中央部には上下方向に略鉛直に伸びる
筒体状の止水ボールホルダ78が形成され、該止水ボー
ルホルダ78内に昇降自在に止水ボール(例えば金属
球)79が収納されている。この止水ボールホルダ78
は、そのテーパ面形状の底部側に細径の穴80が形成さ
れており、貯湯容器本体の転倒時には該穴80から入っ
た湯により止水ボール79を蒸気放出口16方向に移動
させるようになっている。
【0056】一方、上記開口部76と上記蒸気放出口1
6との間には複数の小孔81,81・・・を形成した円
形プレート構造のラバー製パッキン82が上部側に設け
られたスリーブ構造の嵌合部82aを上記蒸気放出口1
6下面側同じくスリーブ構造の連結部16c内に嵌合す
ることによって上下に連通させた状態で設けられてお
り、該パッキン82によって上記開口部76から側方へ
の蒸気の漏れがシールされている。
【0057】そして、その中央部には下部側に所定の長
さの作動ガイド軸90を備えた弁体91が上下動自在に
遊嵌されており、貯湯容器本体が転倒して上記止水ボー
ル79が上昇したような時には、該弁体91が上記蒸気
放出口16下部の蒸気口16bを閉じて上記蒸気放出口
16側に上記内容器4内の湯が漏れるのを防止するよう
になっている。
【0058】そして、以上のように構成された蓋ユニッ
ト2の下板12の下面側(下板12の下面側)全面には
例えば発泡ポリプロピレン等の断熱材よりなる断熱性シ
ート65を介して外周縁部側面をも取り巻くように上記
内カバー13が内カバー取付部22,22・・・を利用
してビスネジ85により一体に取付けられている。
【0059】なお、符号48は上記蓋ユニット2の下部
に上記内カバー13の外周縁に嵌合して取付けられたポ
リカバーパッキンである。
【0060】そして、上記断熱性シート65および内カ
バー13には、それぞれ蒸気放出空間71に通じる蒸気
逃がし穴65a,65a・・・、13a,13a・・・
が設けられている。
【0061】したがって、以上の構成によると、次のよ
うな作用効果を得ることができる。
【0062】(1) 蓋ユニット2の合成樹脂製の下板
12と直接蒸気が接触し、熱伝導性が高い金属製の内カ
バー13との間が、発泡ポリエチレン等の断熱性の高い
断熱シート65により断熱されるので、従来内容器4内
から蓋ユニット2を介して外部に生じていた放熱ロスが
有効に、低減される。
【0063】(2) 外部に連通している蒸気パイプ4
2内の蒸気放出空間部の外周囲が、断熱空間70を介し
た2重壁構造となり、蒸気パイプ42自体が断熱構造を
形成するので、当該蒸気パイプ42部分の断熱性も向上
する。蒸気パイプ42の上部側開口部76部分も厚手の
ラバー製パッキン82が設けられているので、この部分
での断熱性も高い。
【0064】(3) 以上の結果、蓋ユニット部の放熱
ロスが低減されて、保温性能が向上し、電力消費量が低
減される。
【0065】(4) また、上述の実施の形態1のもの
のような止水弁取付用の仕切板や断熱シート51,52
が不要となり、部品点数を削減することができ、低コス
トになる。
【0066】(変形例)なお、上記各実施の形態のよう
な蓋ユニット構造を採用した場合において、さらに保温
性能を上げようとすると、内容器4自体に断熱保温機能
を高くすることが必要である。
【0067】この点に関し、従来から上記内容器4の外
周面に塗布される塗料中に中空ガラスビーズを混入させ
たものが知られているが、この種のものは、中空ガラス
ビーズが多くなると容器側基材との密着性が悪くなる一
方、中空ガラスビーズ量を少なくして密着性を向上させ
ると断熱性が悪化する欠点がある。
【0068】そこで、上記各実施の形態の構成におい
て、例えば上述のような耐熱性の塗料中にオレフィン系
樹脂材等の熱反応型の発泡材を混ぜて内容器に塗装する
ようにし、その後の焼付炉内おける加熱によって発泡さ
せることによって塗膜中に多数の中空部分を形成し、断
熱構造体を実現する。
【0069】このような構成によれば、内容器側基材と
の密着性が向上し、気泡密度も高くできるので、断熱性
も向上する。また、中空ガラスビーズを使用する場合に
比べてコストも安い。
【0070】(実施の形態3)次に図3は、本願発明の
実施の形態3に係る電気貯湯容器の蓋ユニット部の構成
を示している。
【0071】この実施の形態のものは、内容器4を外板
4aと内板4bとの真空二重壁構造の保温タイプのもの
で形成するとともに、蓋ユニット2の外蓋本体内の断熱
作用を果す断熱空間部230を、相互に嵌合して上下に
設けられ外蓋本体を形成する上板11と下板12との間
に可及的に蒸気パイプ40部を広く囲むように形成する
とともに上記下板12の下面との間に上述のような断熱
性シート80を介して内カバー13を設けることにより
金属製で伝熱性が高い内カバー13から蓋ユニット2の
外蓋本体側への断熱機能を向上させることによって保温
性能を高める一方、上記内容器4の開口部を広口構造と
し、その開口縁部4eに蛇腹状のパッキン90を設け、
かつ該パッキン90に対応する下板12の口縁部2b部
分の内カバー13をなくするとともに可及的にパッキン
90との接触面積を小さくするリブ84,84を設けた
ことを特徴とするものである。
【0072】すなわち、この電気貯湯容器は、例えば図
3に示すように、容器本体1と該容器本体1の上部に開
閉自在に枢支された蓋ユニット2とからなっている。
【0073】容器本体1は、外装部を形成する円筒状の
合成樹脂製の外ケース(図示省略)と、貯湯部を形成す
るステンレス製の真空二重壁構造の上下等径の内容器4
とを備えており、上記外ケースの底部は、合成樹脂製の
底部材により覆蓋されている(図示省略)。
【0074】また、本実施の形態の場合にも、本体口部
10は上口部材10aと下口部材を上下に嵌合一体化し
て形成されており、それらの間の内部空間を利用して安
全用の開閉バルブおよび湯注出口部が設けられている
(図示省略)。
【0075】一方、上記蓋ユニット2は、合成樹脂製の
上板11と該上板11の下部に嵌合一体化された同じく
合成樹脂製の下板12とから外蓋本体が形成され、さら
に、該外蓋本体の下板12の下面部に上記実施の形態1
のものと同様の断熱性能の高い断熱性シート80を介し
て金属製の内カバー13が一体化され、上記上板11の
後端部11aを図示しないヒンジ部を介して上記本体側
外ケースの上部に取付けられた肩部材の後端部に対し、
上下方向に開閉可能に軸着して設けられている。上記断
熱性シート80は、上記内カバー13の取付け時に下板
12の下面に対して同時に挟着して固着される。
【0076】上板11には、その中央部よりも若干後方
に寄った位置においてグリル構造の蒸気放出口16が下
面側にスリーブ部16bを有して凹状に設けられてい
る。
【0077】一方、下板12は、図示のように、その後
方側に寄せた位置にあって上方に向けて筒状に延びる蒸
気パイプ40が設けられている。そして、同蒸気パイプ
40の外周囲には、上記断熱空間230を形成するため
の凹部12aが設けられ、上記上板11下面側の凹部1
1bと対応して、上記スリーブ部16bを介して蒸気放
出口16と連通する上記蒸気パイプ40内の蒸気放出空
間部(蒸気通路)240の外周囲部を取り巻く断熱空間
230が可及的に広く設けられている。そして、該断熱
空間230内には、例えば発泡ポリプロピレンなどから
なる断熱材50が収納されている。
【0078】また、上記蒸気パイプ40の上部には、上
記蒸気放出口16の下部側スリーブ部16bにシール部
材94を介して接続された蒸気口82が設けられてい
る。そして、その開口部下方には傾斜面を有した蒸気遮
蔽板29が設けられている。
【0079】上記蒸気パイプ40内の蒸気放出空間部2
40は、その上下方向中央に設けられた緩やかな傾斜面
を有した漏斗形状の仕切板(栓本体)270によって第
1,第2の上下2室に区画されているとともに同仕切板
270中央の開口270aによって相互に連通せしめら
れている。
【0080】そして、上記仕切板270の開口270a
下部には転倒止水弁28が設けられているとともに該転
倒止水弁28に対応する内カバー13部分は周囲から下
方に膨出され、該膨出部13aの中央部に同転倒止水弁
28に対応した湯導入穴32が形成されている。
【0081】また、上記内カバー13の上記膨出部13
aには、上記湯導入穴32の外周囲の複数個所に蒸気放
出穴(図示省略)が形成されている。
【0082】上記転倒止水弁28は貯湯容器転倒時に
は、上記仕切板270の開口270aを塞ぎ、上記蒸気
放出口16側への湯の漏出を防止する。
【0083】なお、上記仕切板270は全体として筒状
体をなし、その筒体壁29bの下部をシール部材95を
介して下板12と内カバー13に対して支持されてい
る。
【0084】また、本実施の形態では、蛇腹状のパッキ
ン90を取付けた内容器4の開口縁部(重合溶接部)4
eに対応する上記下板12の段部構造の下部側口縁部2
b面にリング状の2本のリブ84,84が設けられてお
り、それによって内容器4側パッキン90との接触面積
を可及的に小さくすることによって相互に嵌合される口
縁部分での断熱性をできるだけ高くするようになってい
る。
【0085】以上のように、本実施の形態の電気貯湯容
器の構成では、内容器4を上下方向に等径の広口タイプ
の真空2重壁構造にするとともに、蓋ユニット2を各々
凹部11b,12aを有する上板11と下板12とを上
下に対向嵌合して形成し、それらの間に蒸気パイプ40
の蒸気放出空間部240をその上方側および下方側を含
めて可及的に広く取り巻く断熱空間230を形成し、そ
の中に断熱部材50を充填することによって、より有効
に蓋ユニット2自体の断熱保温機能を高くしている。
【0086】したがって、従来のように内容器4および
蓋ユニット2自体に特別な断熱保温構造を採用していな
いものに比べて電気貯湯容器全体の保温性が大きく向上
する。
【0087】また該構成では、上記のように熱伝導性の
高い金属製の内カバー13と外蓋本体側の下板12とを
発泡ポリエチレンシート等の断熱性シート80を介して
当接させていることから、内カバー13から上記外蓋本
体内の断熱空間230側に輻射される熱が同断熱性シー
ト80により遮断されるようになるので、より断熱性能
が向上する。しかも、同断熱性シート80は、内カバー
13を外蓋本体の下板12に取付ける時に同時に挟着一
体化されるので、組付けも簡単である。
【0088】また、上記内カバー13は、図示のよう
に、その外周縁部13cが短かく形成され、上記蓋ユニ
ット2側下板12の段部構造の口縁部2b内側の縦壁面
に沿って折り曲げられているだけで、口縁部2b部分に
はパッキンは設けられていない。したがって、内カバー
13から下板12側への断熱効果が、さらに向上する。
【0089】また、以上の構成では、内容器4の上端側
開口縁部(重合溶接部)4eに蛇腹構造のパッキン90
をカバー状に設けていることから、同開口縁部4eの溶
接部を隠すことができるとともに、当該パッキン90が
蛇腹構造となっているので、シール機能が高く、蓋ユニ
ット2側には別にシール用のパッキンを設ける必要がな
くなる。
【0090】(実施の形態4)次に図4は、本願発明の
実施の形態4に係る電気貯湯容器の蓋ユニット部の構成
を示している。
【0091】この実施の形態のものは、例えば図4に示
すように、内容器4を図3のもののように外板4aと内
板4bとの真空二重壁構造の保温タイプのもので形成す
るとともに、蓋ユニット2の断熱作用を果す断熱材50
入りの断熱空間230を、相互に嵌合して上下に設けら
れる上板11と下板12との間に、蓋ユニットの外蓋本
体全体に亘り、かつ可及的に蒸気パイプ40部を広く囲
むように形成するとともに上記下板12の下面との間に
断熱性シート80を介して内カバー13を設けることに
より、金属製で伝熱性が高い内カバー13から蓋ユニッ
ト2の外蓋本体側への断熱機能を可及的に向上させるこ
とによって保温性能を高める一方、上記内容器4の開口
縁部4eに対応して嵌合される蓋ユニット2の外蓋本体
側下板12の口縁部2bにおける内カバー外周縁部13
dに蛇腹状のパッキン91を設け、かつ該パッキン91
に対応する下板12の口縁部2b面に可及的に接触面積
を小さくする図3のものと同様のリング状のリブ84,
84を設けたことを特徴とするものである。
【0092】その他の構成は、上記実施の形態3のもの
と同様である。
【0093】以上のように、本実施の形態の電気貯湯容
器の構成では、内容器4を上下方向に等径の広口タイプ
の真空2重壁構造にするとともに、蓋ユニット2を各々
凹部11b,12aを有する上板11と下板12とを上
下に対向嵌合して形成し、それらの間に蒸気パイプ40
の蒸気放出空間部24をその上方側および下方側を含め
て可及的に広く取り巻く断熱空間を有する断熱空間23
0を形成し、その中に断熱部材50を充填することによ
って、より有効に蓋ユニット2自体の断熱保温機能を高
くしている。
【0094】したがって、従来のように内容器4および
蓋ユニット2自体に特別な断熱保温構造を採用していな
いものに比べて電気貯湯容器全体の保温性が大きく向上
する。
【0095】また該構成では、上記のように熱伝導性の
高い金属製の内カバー13と下板12とを発泡ポリエチ
レンシート等の断熱性シート80を介して当接させてい
ることから、内カバー13から上記断熱ボツクス23側
に輻射される熱が断熱性シート80により遮断されるの
で、より断熱性能が向上する。
【0096】また、本実施の形態では、内容器4の開口
縁部4eに対応する上記下板12側の蛇腹状のパッキン
91を取付けた段部構造の下部側口縁部2b面にリング
状の2本のリブ84,84が設けられており、それによ
って内カバー13の外周縁部13dを利用して取付けた
蛇腹状のパッキン91との接触面積を可及的に小さくす
るとともに内カバー13と下板12との間に隙間93を
形成することによって相互に嵌合される口縁部分での断
熱性をできるだけ高くするようになっているので、これ
によっても断熱性がさらに向上する。
【0097】(実施の形態5)次に図5は、本願発明の
実施の形態5に係る電気貯湯容器のの蓋ユニット部の構
成を示している。
【0098】この実施の形態のものは、上述の実施の形
態3,4のものと同様に内容器4を外板4aと内板4b
との真空二重壁構造の保温タイプのもので形成するとと
もに、蓋ユニット2の蒸気パイプ40側と蓋ユニット開
閉手段18側各々の断熱作用を果す第1,第2の断熱空
間230a、230bを、同様に下板12部分を第1,
第2のリブ12e,12fによって上板11に対向する
凹部を分割し、それらに対応する上板11下面側のリブ
11e,11eおよび蒸気パイプ40の側壁と後部壁4
0bを含めて相互に嵌合することによって前後方向に2
層状態で形成する一方、上記蓋ユニット2の下板12の
底板部12eを蒸気パイプ40の下方部に延設カバーす
ることによって蒸気パイプ40部分全体の断熱性能を可
及的に高くしたことを特徴とするものである。
【0099】この電気貯湯容器は、例えば図5に示すよ
うに、容器本体1と該容器本体1の上部に開閉自在に枢
支された蓋ユニット2とからなっている。
【0100】容器本体1は、外装部を形成する円筒状の
合成樹脂製の外ケース3と、貯湯部を形成するステンレ
ス製の真空二重壁構造の内容器4とを備えており、上記
外ケース3の底部は、合成樹脂製の底部材により覆蓋さ
れている(図示省略)。
【0101】また、本体口部10は上口部材10aと下
口部材10bを上下に嵌合一体化して形成されており、
それらの間の内部空間を利用して安全用の開閉バルブ
(図示省略)および湯注出口部8が設けられている。そ
して、上口部材10aの上面部側には各種の操作スイッ
チ類11cが、またその裏側には該スイッチ類11cに
対応した電装品収納ボックス11dが同様に設けられて
いる。
【0102】一方、上記蓋ユニット2は、その外蓋本体
が、合成樹脂製の上板11と、該上板11の下部に相互
のリブ11e,11e、12e,12fを介して蒸気パ
イプ40とともに嵌合一体化された同じく合成樹脂製の
下板12とからなり、該外蓋本体を形成する下板12の
下部に上述のものと同様の断熱シート80を介して一体
化された金属製の内カバー13とからなり、上記上板1
1の後端部11a側をヒンジ部14を介して本体側外ケ
ース1の上部に取付けられた肩部材15の後端部15a
に対し、上下方向に開閉可能に軸着して設けられてい
る。
【0103】上板11には、その中央部よりも若干後方
に寄った位置においてグリル構造の蒸気放出口16が下
面側に仕切りリブ16a,16a・・を有して凹状に設
けられているとともに、さらに前方部位置において所定
深さの凹溝部17を形成し、該凹溝部17内前部にレバ
ー構造の蓋ユニット開閉手段18が設けられている。こ
の蓋ユニット開閉手段18は、断面π字形の操作レバー
19を有し、該操作レバー19の操作片19aの下面側
に、長さの長いロック部押圧片19bと長さの短かいス
トッパ片19cを並設して構成されており、ロック部押
圧片19bの途中を回転支軸20を介して両側で上板1
1に対して回転可能に支持されている。そして、上記操
作片19aの一端を上方に持ち上げると、上記回転支軸
20を支点として上記ロック部押圧片19bの下端が後
方に回転し、後述するロック機構の作動部材21を後方
側ロック解除方向に押圧して蓋ユニット2のロックを解
除するようになっている。
【0104】一方、下板12は、上述のように第1,第
2のリブ12e,12fを有してなり、図示のように、
後方側第2のリブ12fには、上方側蒸気放出口16部
分から下方に向けて筒状に延びる蒸気パイプ40がシー
ルリング100を介して嵌合されている。そして、同蒸
気パイプ40の外周囲には、上記第1のリブ12eとの
間で第1の断熱空間230aを形成するための第1の凹
部112aが設けられている。該第1の凹部112aの
前部位置には、さらに上記上板11側の上記凹溝部17
および蓋ユニット開閉手段18を収納可能とするために
若干浅くなった第2の断熱空間230bを形成するため
の第2の凹部112bが設けられている。
【0105】そして、それらと上板11側リブ11e,
11eおよび蒸気パイプ40との嵌合により上記蒸気放
出口16と連通する上記蒸気パイプ40内の蒸気放出空
間部(蒸気通路)240の外周囲部を取り巻く第1の断
熱空間230aと上記蓋ユニット開閉手段18の下方に
位置する第2の断熱空間230bとが設けられている。
そして、上記第1,第2の断熱空間230a,230b
内には、それぞれ上述のものと同様の断熱材50,50
が収納されている。なお、符号100は上記嵌合部のシ
ールリングである。
【0106】そして、上記第2の断熱空間230b上方
の開閉手段収納凹部底部には、両側に一対の爪状のロッ
ク片25a,25aを備え、前後方向にスライド可能と
なった上述の作動部材21がコイルスプリング26によ
り常時上記ロック片25a,25aを前方側上口部材1
0aのロック片係合穴とのロック方向に突出させるよう
に付勢された状態で設けられている。そして、この作動
部材21が上記のように操作レバー19側のロック部押
圧片19bに対応してロック解除方向に押圧作動される
ようになっている。
【0107】また、上記蒸気パイプ40上端の開口40
cは、上記蒸気放出口16の下面部側筒状口に嵌合し、
その内側下方には中央方向に傾斜面を有した蒸気遮蔽板
29が設けられている。
【0108】また、上記蒸気パイプ40は、下方側内カ
バー13の上面位置から上方側蒸気放出口16の下部位
置付近まで筒状に長く成形されていて、その内側に蒸気
放出空間部240を形成している。
【0109】この蒸気放出空間部240は、その上下方
向中央に設けられた緩やかな傾斜面を有し、筒状壁27
0bによって支持された漏斗形状の仕切板(栓本体)2
70によって上下2室に区画されているとともに同仕切
板270中央の開口270aによって相互に連通せしめ
られている。
【0110】そして、上記仕切板270の開口270a
下方部には上記下板12の底板部12eが延設され、そ
の中央部に転倒止水弁支持筒96が設けられている。ま
た底板部12eと内カバー13との間にはシールリング
99が介装されている。そして、上記開口27aと支持
筒96との間には転倒止水弁28が設けられているとと
もに該転倒止水弁28に対応する上記内カバー13部分
は上記シールリング96を介して周囲から下方に若干膨
出され、該膨出部13aの中央部に同転倒止水弁28に
対応した湯導入穴32が形成されている。
【0111】また、上記内カバー13の上記膨出部13
aには、上記湯導入穴32の外周囲の複数個所に蒸気放
出穴(図示省略)が形成されている。
【0112】上記転倒止水弁28は貯湯容器転倒時に
は、上記仕切板270の開口270aを塞ぎ、上記蒸気
放出口16側への湯の漏出を防止する。
【0113】なお、符号4aは内容器4の開口段部、1
3dは内カバー13の外周縁部、94は同外周縁部13
dに取付けられたシール用のパッキンである。
【0114】以上のように、本実施の形態の電気貯湯容
器の構成では、内容器4を上下方向に等径の真空2重壁
構造にするとともに、蓋ユニット2を形成する上板11
と下板12とをリブ11e,11e、12e,12fを
介して蒸気パイプ40とともに相互に嵌合することによ
って、それらの間に第1,第2の断熱空間230a,2
30bを設け、それらの断熱空間によって上記蒸気放出
空間部24を有する蒸気パイプ40の全体および開閉手
段18の下方部分を断熱するとともに同蓋ユニット2の
外蓋本体の下板12と内カバー13との間を発泡ポリエ
チレンシート等の断熱性シート80を介して断熱するこ
とによって、より有効に蓋ユニット2自体の断熱保温機
能を高くしている。
【0115】したがって、従来のように内容器4および
蓋ユニット2自体に特別な断熱保温構造を採用していな
いものに比べて電気貯湯容器全体の保温性が大きく向上
する。
【0116】特に、該構成では、上記のように蒸気パイ
プ40内下方の開口領域に下板12の底板12eが延設
され、カバーされているので、放熱ロスが大きい蒸気放
出空間部分の断熱性能も向上する。
【0117】(実施の形態6)図6は、本願発明の実施の
形態6に係る電気貯湯容器の蓋ユニット部の構造を示し
ている。
【0118】すなわち、この電気貯湯容器は、例えば図
6に示すように、容器本体1と該容器本体1の上部に開
閉自在に枢支された蓋ユニット2とからなっている。
【0119】容器本体1は、外装部を形成する円筒状の
合成樹脂製の外ケース3と、貯湯部を形成するステンレ
ス製の内容器4とを備えており、上記外ケース3の底部
は、図示しない合成樹脂製の底部材により覆蓋されてい
る。
【0120】本体口部10は上口部材10aと下口部材
10bを上下に嵌合一体化して形成されており、それら
の間の内部空間を利用して上記安全用開閉バルブ9およ
び湯注出口部8が注出方向に設けられている。そして、
上記上口部材10aの上面部側には各種の操作スイッチ
類11cが、またその裏側には該操作スイッチ類11c
に対応した電装品収納ボックス11dが設けられてい
る。
【0121】上記蓋ユニット2は、その外蓋本体が、上
面部を形成する合成樹脂製の上板11と該上板11の下
部に一体化された同じく合成樹脂製の下板12とからな
り、該外蓋本体の下板12の下面部に発泡ポリエチレン
シート等の断熱性シート80を介して上記内容器4の開
口部を閉じる金属製の内カバー13が一体化されてお
り、上記上板11の後端部11aをヒンジ部14を介し
て上記本体側外ケース1の上部に取付けられた肩部材1
5の後端部15aに対し、上下方向に開閉可能に軸着し
て設けられている。
【0122】上板11には、その中央部よりも若干後方
に寄った位置においてグリル構造の蒸気放出口16が下
面側に仕切りリブ16a,16a・・を有して凹状に設
けられているとともに、さらに、前方部位置において所
定深さの凹溝部17を形成し、該凹溝部17内にレバー
構造の蓋ユニット開閉手段18が設けられている。蓋ユ
ニット開閉手段18は、断面π字形の操作レバー19を
有し、該操作レバー19の操作片19aの下面側に、長
さの長いロック部押圧片19bと長さの短かいストッパ
片19cとを並設して構成されており、ロック部押圧片
19bの途中を回転支軸20を介して両側で上板11に
対して回転可能に支持されている。そして、上記操作片
19aの一端を上方に持ち上げると、上記回転支軸20
を支点として上記ロック部押圧片19bの下端が後方に
回転し、後述するロック機構の作動部材21を後方側ロ
ック解除方向に押圧して蓋ユニット2のロックを解除す
るようになっている。
【0123】一方、上記下板12は、図示のように、そ
の前方部分12aは、その上部側が上記上板11側の上
記凹溝部17および蓋ユニット開閉手段18を収納可能
とするための所定深さの収納凹部30に形成されている
一方、その下部側にはガスインジェクション成形により
内部に所定断面積の断熱空間部を形成する断熱空間23
0が内カバー取付部22部分を除いて形成されている。
該断熱空間230は、後述する上下2室構造の蒸気放出
空間部(蒸気通路)240を取り巻くように、その外周
囲部分に連続して可及的に広く設けられている。
【0124】そして、該断熱空間230上方部の上記収
納凹部30の底部には、両側に一対の爪状のロック片
(図示省略)を備え、前後方向にスライド可能となった
上述の作動部材21がコイルスプリング26により常時
上記ロック片を前方側上口部材10aのロック片係合穴
と係合するロック方向に突出させるように付勢された状
態で設けられている。そして、この作動部材21が上記
のように操作レバー19側のロック部押圧片19bに対
応して反対側ロック解除方向に押圧作動されるようにな
っている。
【0125】また、上記下板12の中央部から後方部部
分は、下方側内カバー13部分から上方側上記蒸気放出
口16の下方部付近まで深く筒状に膨出成形されて蒸気
パイプ部40を形成し、その内側に蒸気放出空間部(蒸
気通路)240を形成している。
【0126】この蒸気放出空間部240は、蒸気パイプ
40の天井部と緩やかな傾斜面を有し、その上面部に断
熱性シート80を貼着した漏斗形状の仕切板270と内
カバー13とによって第1,第2の上下2室240a,
240bに区画されているとともに同仕切板270中央
の開口270aによって相互に連通せしめられている。
【0127】そして、上記仕切板270中央の開口27
0a下部には転倒止水弁28が設けられているとともに
該転倒止水弁28に対応する内カバー13部分は若干下
方に膨出され、該膨出部13aの中央部に同転倒止水弁
28に対応した湯導入穴32が形成されている。
【0128】また、上記内カバー13には、上記膨出部
13aの外周囲の複数個所に蒸気放出穴(図示省略)が
形成されている。
【0129】上記転倒止水弁28は貯湯容器転倒時に
は、上記湯導入穴32から導入された湯によって移動
し、上記仕切板270の開口270aを塞ぎ、上記蒸気
放出口16側への湯の漏出を防止する。
【0130】また、上記蒸気放出空間部240の上方側
第1室240aの蒸気放出口16の下方部には、吹きこ
ぼれ防止用の下方に傾斜した蒸気遮蔽板29が設けられ
ている。
【0131】なお、符号31は上記内カバー13を上記
断熱性シート80を挟着しながら下板12側の内カバー
取付部22に取付けるための取付ネジである。
【0132】一方、上記蒸気放出口16の上方には、図
示のようにグリル溝150a,150a・・を有するド
ーム状のキャップ150が上板11の嵌合孔部に無理嵌
合されて取付けられており、該キャップ150と上記蒸
気放出口16との間には傘状の弁体151が中央の軸体
152を介して上下動自在に設けられている。そして、
該弁体151は上記蒸気放出口16から吹き出される蒸
気の圧力に応じて上下動し、圧力調整作用を果すととも
に通常時は蒸気放出口16を塞いで熱の放散を防止する
ようになっている。
【0133】以上のように、本実施の形態の電気貯湯容
器の構成では、蓋ユニット2内の蒸気放出空間部(蒸気
通路)240の外周囲部分にガスインジェクション成形
による断熱空間230を可及的に広く形成して断熱空間
による断熱構造を実現する一方、断熱性シート80,8
1を介して外蓋本体と内カバー13との間、蒸気放出口
16と内カバー13との間を各々断熱し、さらに蒸気放
出口16の部分にも断熱用の弁体151を設けて断熱す
ることによって、蓋ユニット2自体の断熱保温機能を可
及的に高くしている。
【0134】したがって、従来のように蓋ユニット2自
体に特別な断熱保温構造を採用していないものに比べて
内容器4の上部開口側の保温性が良くなり、電気貯湯容
器自体の保温性が向上する。
【0135】また、上記断熱空間230の形成は、ガス
インジェクション成形により下板12の成形と同時に形
成できる一方、断熱性シート80は内カバー13の取付
時に一緒に挟着することにより、また仕切板270の断
熱性シート81は仕切板270の上面に貼着することに
より、それぞれ簡単に実現できるので、製作も容易であ
る。
【0136】(実施の形態7)さらに図7は、本願発明の
実施の形態7に係る電気貯湯容器の蓋ユニット部の構造
を示している。
【0137】この電気貯湯容器は、前述の実施の形態6
のものと同じように、容器本体1と該容器本体1の上部
に開閉自在に枢支された蓋ユニット2とからなってい
る。
【0138】そして、容器本体1は、外装部を形成する
円筒状の合成樹脂製の外ケース3と、貯湯部を形成する
ステンレス製の内容器4とを備えており、上記外ケース
3の底部は、図示しない合成樹脂製の底部材により覆蓋
されている(図6参照)。
【0139】また本体口部10は上口部材10aと下口
部材10bを上下に嵌合一体化して形成されており、そ
れらの間の内部空間を利用して上記安全用開閉バルブ9
および湯注出口部8が注出方向に設けられている。そし
て、上記上口部材10aの上面部側には各種の操作スイ
ッチ類11cが、またその裏側には該操作スイッチ類1
1cに対応した電装品収納ボックス11dが設けられて
いる(図6参照)。
【0140】一方、これに対して上記蓋ユニット2は、
その外蓋本体が上面部を形成する合成樹脂製の上板11
と、該上板11の下部に一体化された同じく合成樹脂製
の下板12とからなり、該外蓋本体の下板12の下部に
上記内容器4の開口部を後述する内蓋161を介して閉
じる金属製の内カバー13が一体化されており、上記上
板11の後端部11aをヒンジ部14を介して上記本体
側外ケース1の上部に取付けられた肩部材15の後端部
15aに対し、上下方向に開閉可能に軸着して設けられ
ている。そして、上記下板12と内カバー13間に第1
の断熱空間230が、また下板12と上板11間に第2
の断熱空間231が各々上下2層に形成されている。
【0141】また上板11には、その中央部よりも若干
後方に寄った位置においてグリル構造の蒸気放出口16
が凹状に設けられているとともに、さらに、前方部位置
において所定深さの凹溝部17を形成し、該凹溝部17
内に上記実施の形態6と同様のレバー構造の蓋ユニット
開閉手段が設けられるようになっている。
【0142】一方、下板12は、図示のように、その前
方部分は、その上部側が上記上板11側の上記凹溝部1
7および蓋ユニット開閉手段を収納可能とするための所
定深さの収納凹部30に形成され、上述のように上板1
1との間で第2の断熱空間231を形成している一方、
その下部側には内カバー13との間で第1の断熱空間2
30が蒸気パイプ40との対応部および内カバー取付部
22部分を除いて形成されている。上記第1,第2の断
熱空間230,231は、後述する上下2室構造の蒸気
放出空間部(蒸気通路)240を取り巻くように、その
外周囲部分に連続して可及的に広く設けられている。
【0143】また、上記下板12の中央部から後方部部
分は、下方側内カバー13部分から上方側上記蒸気放出
口16の下方部付近まで深く筒状に膨出成形されて蒸気
パイプ部40を形成し、その内側に蒸気放出空間部(蒸
気通路)240を形成している。
【0144】この蒸気放出空間部240は、蒸気パイプ
40の天井部と緩やかな傾斜面を有した漏斗形状の仕切
板270と内カバー13とによって第1,第2の上下2
室240a,240bに区画されているとともに同仕切
板270中央の開口270aによって相互に連通せしめ
られている。
【0145】そして、上記仕切板270中央の下方に筒
状に開口した開口270a下部には異径スリーブ構造の
弁体保持筒160が嵌合一体化されており、該弁体保持
筒160内に転倒止水弁28が設けられているとともに
上記弁体保持筒160に対応する内カバー13部分には
貫装用の開口部が形成されていて、上記弁体保持筒16
0は、その小径部が当該開口部を貫通して若干下方に突
出され、該突出部160aに例えばアルミニウム製の内
蓋161をシールリング162を介して着脱できるよう
に嵌合固定されている。
【0146】この内蓋161の上面には上述のものと同
様の断熱性シート80が貼着されている一方、その外周
には蛇腹構造のパッキン163が設けられ、該パッキン
163を介して内容器4の開口部を蓋するようになって
いる。
【0147】そして、それにより上記内カバー13と内
蓋161との間には断熱性シート80と空気断熱層18
0とからなる断熱層が形成されている。
【0148】なお、符号31は上記内カバー13を上記
下板12側の内カバー取付部22に取付けるための取付
ネジ、12fは内カバー13の外周縁部13fを嵌合す
る下板12の外筒部である。
【0149】以上のように、本実施の形態の電気貯湯容
器の構成では、蓋ユニット2の外蓋内の蒸気放出空間部
(蒸気通路)240の外周囲部分に内カバー13と下板
12、上板11と下板12よりなる第1,第2の断熱空
間230,231を可及的に広く形成して外蓋本体と内
カバー13との間、蒸気放出口16と内カバー13との
間の断熱空間による断熱構造を実現する一方、内カバー
13とは別に着脱できる内蓋161を断熱性シート80
を介して設けることにより内カバー13の内蓋161と
の間にも断熱部、断熱層を各々形成することにより十分
に断熱し、蓋ユニット2自体の断熱保温機能を可及的に
高くしている。
【0150】したがって、従来のように蓋ユニット2自
体に特別な断熱保温構造を採用していないものに比べて
内容器4の上部開口側の保温性が良くなり、電気貯湯容
器自体の保温性が有効に向上する。
【0151】また、上記内蓋161は、それ自体着脱自
在となっていて自由に取り外せるので、自由な洗浄が可
能となる。また外周囲のパッキン165の取換えも自由
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る電気貯湯容器の
蓋ユニット部の断面図である。
【図2】本願発明の実施の形態2に係る電気貯湯容器の
蓋ユニット部の断面図である。
【図3】本願発明の実施の形態3に係る電気貯湯容器の
蓋ユニット部の断面図である。
【図4】本願発明の実施の形態4に係る電気貯湯容器の
蓋ユニット部の断面図である。
【図5】本願発明の実施の形態5に係る電気貯湯容器の
蓋ユニット部の断面図である。
【図6】本願発明の実施の形態6に係る電気貯湯容器の
蓋ユニット部の断面図である。
【図7】本願発明の実施の形態7に係る電気貯湯容器の
蓋ユニット部の断面図である。
【符号の説明】
1は容器本体、2は蓋ユニット、3は外ケース、4は内
容器、11は上板、12は下板、13は内カバー、16
は蒸気放出口、51,52,65は断熱シート、70は
断熱空間、78は止水ボールホルダ、80は止水ボー
ル、82はパッキンである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外ケースと、該外ケース内に設けられた
    内容器と、該内容器の底部に設けられた加熱手段と、上
    記外ケースの開口部を覆う外蓋とを備えてなる電気貯湯
    容器において、上記外蓋は、本体が合成樹脂材により形
    成され、かつ該本体には断熱シートを介して金属材より
    なる内カバーが取付けられ、該内カバーによって上記内
    容器の開口を覆うようにしたことを特徴とする電気貯湯
    容器。
  2. 【請求項2】 断熱シートと外蓋との間には、断熱空間
    が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電気
    貯湯容器。
  3. 【請求項3】 外蓋内には、外蓋に設けた蒸気放出口か
    ら蒸気を放出する蒸気放出空間が形成されているととも
    に、該蒸気放出空間内には内容器から放出される蒸気を
    迂回させる蒸気迂回路を形成した断熱シートが上記蒸気
    放出口に対向して設けられていることを特徴とする請求
    項1又は2記載の電気貯湯容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004011925A (ja) * 2002-06-03 2004-01-15 Zojirushi Corp 貯湯容器
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JP2010022857A (ja) * 2009-10-30 2010-02-04 Zojirushi Corp 電気ポット
JP2015164647A (ja) * 2015-06-24 2015-09-17 タイガー魔法瓶株式会社 電気ポット
JP2016064259A (ja) * 2015-12-24 2016-04-28 タイガー魔法瓶株式会社 電気ポット

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