JP4000702B2 - 電気湯沸し器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として一般家庭または事務所等で使用される電気湯沸かし器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電気湯沸かし器は図7に示すようであった。1は上方を開口し上端部に外方にフランジ2を設けて底部に加熱手段であるヒーター3を備えた容器である。4は中央に円筒状の保持部5を設けて該保持部5にパッキン6を介して水密的に前記容器1を係止する上枠であり、保持部5の外は容器1内の水の重量や本体全体の締め付け力あるいは本体転倒時の衝撃に耐える剛性を得るため、中空状とし補強リブを設け、一端にヒンジ7が設けてある。8は容器1を収納する本体である。
【0003】
9は容器1上部を覆う蓋であり、蓋9の一端に取り付けたピン10を上枠4のヒンジ7に嵌着して回転する。蓋9は合成樹脂等で形成されて外郭を構成する上蓋11と蓋9の強度を維持する合成樹脂等で形成された中蓋12とステンレス鋼板等で形成された下蓋13とで構成されている。上蓋11には蒸気口14が設けられ、中蓋12には上蓋11側から下蓋13側へ貫通して貫通穴15が設けられ、蒸気口14と貫通穴15を連通する蒸気通路16が上蓋11と中蓋12とで狭持されて取り付けられている。下蓋13の貫通穴15下方近傍には蒸気抜き穴17が複数個設けてある。
【0004】
18は下蓋13の外周に備えられたシールパッキンであり、蓋9の閉塞で容器1のフランジ2を気密的にシールする。19は貫通穴15から伸設したガイドリブであり、20はステンレス鋼球で形成された転倒流出防止弁であり、転倒時に容器1内の湯の圧力に押されてガイドリブ19に誘導されて貫通穴15を閉塞して容器1内の湯が蒸気口14から流出するのを防止する。21は上蓋11と中蓋12と下蓋13とを機械的に固定する固定ねじである。
【0005】
22は容器1底部に一端を連通し、他端を本体8外方に開口した送水管23に連通した送水装置を構成する遠心ポンプである。24は上枠4の保持部5下部に位置して、容器1外側面に巻き付けられたガラス繊維の不織布で形成された断熱材である。断熱材24の下端は容器1底面と同じ高さである。
【0006】
25は蓋9のピン10と反対側に備えられて内部から外方へバネ26で付勢して、外方から内方にバネ26の付勢にうち勝って摺動するロック部材である。27はロック部材25を摺動させる操作つまみである。28は上枠4のヒンジ7と反対側に設けられた係止部である。ヒンジ7にピン10が嵌合して蓋9が回転しロック部材25が係止部28に係止して蓋9の上枠4への嵌合が完了する。このとき蓋9のシールパッキン18は容器1上端のフランジ2を気密的にシールする。
【0007】
29は外部より電気を給電する接続部である。30は容器1底部略中央に接触して備えられた温度検知素子である。31は温度検知素子30からの信号でヒーター3への通電を制御するとともに操作部32のライトタッチスイッチで構成されたスイッチ33やLEDで構成されたランプ34を制御する制御回路である。
【0008】
以上のように構成された電気湯沸かし器において、容器1に水を給水する。ピン10を軸にして蓋9を閉じるとロック部材25が係止部28に係止してシールパッキン18がフランジ2を水密的にシールする。
【0009】
次に、接続部29から電気を給電する。温度検知素子30は容器1底部を介して湯温を検知し、制御回路31が温度検知素子30からの信号でヒーター3へ通電して湯沸かしする。やがて水温が上昇し、沸騰すると温度検知素子30がこれを検知して制御回路31がヒーター3への通電を断電し、以降は温度検知素子30からの信号で制御回路31はヒーター3への通電を制御して保温温度(約95度)を維持する。
【0010】
容器1からの熱拡散を少しでも減少させるために、上枠4の保持部5下方で容器1外周には断熱材24が巻いてあるが、これにより容器1側面からの熱拡散は減少する。
【0011】
水の沸騰後は容器1内で発生した蒸気が、蒸気抜き穴17から貫通穴15を通り蒸気通路16を通って蒸気口14から放散される。
【0012】
湯を所望のときは操作部32のスイッチ33を操作して遠心ポンプ22を作動させ送水管23を介して給湯する。湯が少なくなると、次のように容器1に給水する。つまり、操作つまみ27を操作してロック部材25をバネ26の付勢力に逆らって係止部28から摺動させて係止を解除し、ヒンジ7に嵌着したピン10を軸に蓋9を回転させて開ける。そして容器1に水を給水する。温度検知素子30からの信号で制御回路31は湯を沸かして再び保温する。以上のように湯沸かしと保温と給湯を繰り返して使用される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の構成では、蓋9に操作つまみ27やロック部材25・バネ26など蓋閉止構成部材を多く備えるので、蓋9に気密の弱い部分が構成され熱が放散した。また上蓋11と中蓋12とは固定ねじ21で圧接しているだけなので中蓋12の外周から上蓋11と中蓋12で形成された空間に蒸気が進入して結露し蓋9の断熱性が低下し熱が放散した。また、上枠の保持部5の外には中空状とし補強リブを設けているので容器1上部のフランジ2近傍には構造的に断熱材24を巻くことができない構造となり、上枠4付近から熱が放散する構成であった。このように断熱性の脆弱部から熱が放散が増すという問題があった。
【0014】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、蓋閉止構成部材により蓋に生じる気密の弱い部分を小さくして蓋の断熱効果を大きくし、従って消費電力の小さい経済的な電気湯沸し器を提供することを目的とする。
【0015】
また、蓋に設ける断熱材配置スペースを広くして蓋の断熱効果を大きくし、従って消費電力の小さい経済的な電気湯沸かし器を提供することを目的とする。
【0016】
また、蓋を構成する多層部材のうち一層の気密性を高めることで蓋の断熱効果を大きくし、消費電力の小さい経済的な電気湯沸し器を提供することを目的とする。
【0017】
また、蓋を構成する上蓋と中蓋の接続部の気密性を高めることで蓋の断熱効果を大きくし、消費電力の小さい経済的な電気湯沸し器を提供することを目的とする。
【0018】
また、中蓋の中空層と上枠の中空層とが重なり合うことで上枠付近からの熱放散を小さくし、消費電力の小さい経済的な電気湯沸し器を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、液体を収納する容器と、容器内の液体を加熱する加熱手段と、容器上部を覆う蓋と、容器内の液体を取り出す送水装置と、本体側に設けた蓋の開閉ボタンと開閉ボタンと連動するロック部材と、蓋側に設けたロック部材の係止部と、容器を保持する本体上枠とを備え、蓋を複数層の部材で構成し、複数層の部材のうちの同一層に、一端に本体のヒンジと嵌着するピンを設け他端に係止部を設けるとともに、上枠は容器からロック部材下部を経由して本体外面部までを一体に連続した構成としてなるもので、蓋に生じる気密の弱い部分を小さくして蓋の断熱効果を大きくし、本体内部からの熱放散を低減して消費電力の小さい経済的な電気湯沸かし器を提供することが出来る。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、液体を収納する容器と、容器内の液体を加熱する加熱手段と、容器上部を覆う蓋と、容器内の液体を取り出す送水装置と、本体側に設けた蓋の開閉ボタンと開閉ボタンと連動するロック部材と、蓋側に設けたロック部材の係止部と、容器を保持する本体上枠とを備え、蓋を複数層の部材で構成し、複数層の部材のうちの同一層に、一端に本体のヒンジと嵌着するピンを他端に係止部を備えるとともに、上枠は容器からロック部材下部を経由して本体外面部までを一体に連続した構成としてなるもので、蓋閉止構成部材が本体側にあることで、蓋に生じる気密の弱い部分を小さくして蓋の断熱効果を大きくし、消費電力を小さくする作用がある。
【0021】
請求項に記載の発明は、容器内の液体を加熱する加熱手段と、容器内の液体を取り出す送水装置とを備え、蓋の複数層の部材の少なくともいずれか一層を中空体としたもので、蓋の断熱効果を大きくし、消費電力を小さくする作用がある。
【0022】
請求項に記載の発明は、容器内の液体を加熱する加熱手段と、容器内の液体を取り出す送水装置とを備え、蓋は上蓋と中蓋と下蓋とから成り、上蓋と中蓋とが接する外周部を密閉構成としたもので、蓋と中蓋の接続部の気密性が高まり蓋の断熱効果を大きくし、消費電力が小さくなる作用がある。
【0023】
請求項に記載の発明は、容器内の液体を加熱する加熱手段と、容器内の液体を取り出す送水装置と、本体上端部の容器を保持する上枠とを備え、蓋は上蓋と中蓋と下蓋とから成り、上枠と中蓋の外周部に中空層を備え、蓋が容器を概略閉塞したとき上枠の中空層と中蓋の中空層とが重なり合う構成としたもので、上枠付近からの熱放散を小さくし、消費電力が小さくなる作用がある。
【0024】
【実施例】
(実施例1)
以下に本発明の第1の実施例について、図1を参照しながら説明する。容器1、フランジ2、加熱手段を構成するヒーター3、保持部5、パッキン6、ヒンジ7、本体8、ピン10、下蓋13,蒸気口14、貫通穴15、蒸気通路16、蒸気抜き穴17、シールパッキン18、リブ19、転倒流出防止弁20、固定ねじ21、送水装置を構成する遠心ポンプ22、送水管23、断熱材24、接続部29、温度検知素子30、制御回路31、操作部32、スイッチ33、ランプ34は従来の実施例と同一の形状と機能であり、同一の名称と番号を使用する。
【0025】
従来と異なるのは、ロック部材41、バネ42、開閉ボタン43を上枠44内に配し、蓋45を構成する上蓋46内側のほぼ全面を覆う中蓋47の一端に取り付けたピン10と反対側に係止部48を設け、上枠44は容器1からロック部材41下部を経由して本体外面部までを一体に連続した構成とした点である。また、蓋開閉バネ49をピン10が軸になるように上枠44と蓋45との間に反発力が働くよう取り付け、開閉ボタン43の動作でロック部材41が係止部48から外れると、蓋45が自動的に開くようになっている。上記構成において、本体8の機能と動作は従来例と同じであり省略する。
【0026】
蓋45を本体側の上枠44に固定閉止する構成部材のうち、人が操作することで動作する開閉ボタン43、ロック部材41、バネ42を収納し摺動動作するには、所定のスペースが必要であり、摺動部には部品間の微小な隙間が必要であるが、これらの部品を上枠44中に設けることで、蓋45には係止部48があれば蓋45と上枠44が固定閉止する機能が達成される。これにより、蓋45には摺動部品間に必用であった微小隙間を無くすることができ、蓋45に生じる気密の弱い部分を小さくできる。また、蓋45と本体8との固定力はピン10と係止部48を両端に備える中蓋47一部品で支えられるので、中蓋47のみの強度を確保することで蓋45の閉止力を備えることができ、部品間の歪みなどで生じる隙間も生じにくくできる。以上の理由により蓋45の断熱効果を大きくして熱放散を低減し、従って消費電力を小さくする効果がある。
【0027】
また、本実施例では、上枠44は容器1からロック部材41下部を経由して本体外面部までに至る部分を一体に連続した構成としているので、ロック部材41と操作部32の回路基板との間は上枠44が開口のない隔壁となって、容器1からの蒸気漏れや万一容器1内の湯を本体前方から捨てられても操作部32の回路基板には蒸気や湯が達せず、操作部32の回路の動作不良や動作停止を低減する効果がある。
【0028】
(実施例2)
以下に本発明の第2の実施例について、図2に基づいて説明する。容器1、フランジ2、加熱手段を構成するヒーター3、保持部5、パッキン6、ヒンジ7、本体8、ピン10、下蓋13,蒸気口14、貫通穴15、蒸気通路16、蒸気抜き穴17、シールパッキン18、リブ19、転倒流出防止弁20、固定ねじ21、送水装置を構成する遠心ポンプ22、送水管23、第1の断熱材を構成する断熱材24、接続部29、温度検知素子30、制御回路31、操作部32、スイッチ33、ランプ34は従来の実施例と同一の形状と機能であり、同一の名称と番号を使用する。また、蓋開閉バネ49は前記実施例と同様のものである。
【0029】
従来と異なるのは、ロック部材51、バネ52、操作つまみ53、を上枠54内に配し、蓋55を構成する上蓋56内側のほぼ全面を覆う中蓋57の一端に取り付けたピン10と反対側に係止部58を設け、さらに、上蓋56と中蓋57の間の空間に蒸気通路16を除き容器1の開口をほぼ覆う全面に発泡ポリプロピレンなどで構成する第2断熱材59を設けた点である。上記構成において、本体8の機能と動作は従来例と同じであり省略する。
【0030】
操作つまみ53、ロック部材51、バネ52など閉止構成部材を上枠54に、係止部58を中蓋57に設けることで蓋55内部すなわち上蓋54と中蓋57の間には、蒸気通路16の部分を除いて容器1の開口に相対する部分に空間を設けることができ、また、上枠54に閉止構成部材を設けることで上蓋54の高は制約が無くなるので、上蓋54と中蓋57間の空間高さを自由に確保できる。この結果第2の断熱材59を、厚さの制約無く容器1の開口全面を覆うように設けることができ、蓋55に設ける第2の断熱材59配置スペースを広くして蓋55の断熱効果を大きくし、消費電力を小さくする効果がある。
【0031】
また、第2の断熱材59に接する側の上蓋54と中蓋57の表面をなめらかにすることで第2の断熱材59の局部的な薄肉部を無くし、断熱効果を高めることが容易にできる。
【0032】
(実施例3)
以下に本発明の第3の実施例について、図3に基づいて説明する。容器1、フランジ2、加熱手段を構成するヒーター3、上枠4、保持部5、パッキン6、ヒンジ7、本体8、ピン10、下蓋13,蒸気口14、貫通穴15、蒸気通路16、蒸気抜き穴17、シールパッキン18、リブ19、転倒流出防止弁20、固定ねじ21、送水装置を構成する遠心ポンプ22、送水管23、断熱材24、ロック部材25、バネ26、操作つまみ27、係止部28、接続部29、温度検知素子30、制御回路31、操作部32、スイッチ33、ランプ34は従来の実施例と同一の形状と機能であり、同一の名称と番号を使用する。
【0033】
従来と異なるのは、蓋61は上蓋62、中蓋63、下蓋13の3層から成り、上蓋62内側のほぼ全面を覆う中蓋63を、外表面の上側で操作つまみ27付近の微小孔64以外に開口のない中空体とした点である。上記構成において、本体8の機能と動作は従来例と同じであり省略する。
【0034】
蓋61内部には上蓋62と中蓋63、中蓋63と下蓋13によって作られる2つの空間を設けることで容器1内の熱を封じる断熱効果があるが、蓋61を構成する部品間にはロック部材25、操作つまみ27の動作のための隙間や部品間の熱膨張差などにより微小な隙間があり、この隙間から蓋61内に水蒸気が侵入して蓋61内で結露し、断熱性が低下していた。そこで、蓋61の複数層の部材の一層である中蓋63を中空体とすることで結露の生じにくい断熱層を構成され、蓋61の断熱効果が大きくなり、消費電力を小さくする効果がある。
【0035】
中蓋63に、微小孔64を設けているのは、中空内部空気の熱膨張力を抜くためであり、内部空間の外表面の上側で操作つまみ27付近に設けることで、操作つまみ27周囲の隙間を通じて外気と通じやすくし、本体内で生じる水蒸気が微小孔64に達しにくくするためである。
【0036】
中蓋63を中空体にする方法は、上下2部品を溶着したり、ブロー成形で作成するなどの方法があり、本実施例の効果に影響を及ぼすものではない。また、本実施例では蓋61を上蓋62、中蓋63、下蓋13の3層構成としたがこれに限るものでなく、2層以上を中空体としても良い。
【0037】
(実施例4)
以下に本発明の第4の実施例について、図4に基づいて説明する。容器1、フランジ2、加熱手段を構成するヒーター3、上枠4、保持部5、パッキン6、ヒンジ7、本体8、ピン10、下蓋13,蒸気口14、貫通穴15、蒸気通路16、蒸気抜き穴17、シールパッキン18、リブ19、転倒流出防止弁20、固定ねじ21、送水装置を構成する遠心ポンプ22、送水管23、断熱材24、ロック部材25、バネ26、操作つまみ27、係止部28、接続部29、温度検知素子30、制御回路31、操作部32、スイッチ33、ランプ34は従来の実施例と同一の形状と機能であり、同一の名称と番号を使用する。
【0038】
従来と異なるのは、蓋71は上蓋72、中蓋73、下蓋13の3層から成り、上蓋72の外周部と中蓋73の外周部に閉路ができるよう溶着によって一体に接続した点で(図4ではA点、B点で溶着)、さらに上蓋72と蒸気通路16および、中蓋73と蒸気通路16とは圧入し、上蓋72と中蓋73とで形成される空間74は気密性を得てある。蓋閉止機構を形成するロック部材25、バネ26などの摺動部には隙間が必用なため、これら蓋閉止機構は気密空間74の外に配してある。上記構成において、本体8の機能と動作は従来例と同じであり省略する。
【0039】
上蓋72と中蓋73と固定ねじだけで一体化したものでは、上蓋72と中蓋73の接触部には熱膨張差などにより微小な隙間が生じ、この隙間から蓋71内に水蒸気が侵入して蓋71内で結露し、断熱性が低下していた。本実施例は上蓋72と中蓋73とが接する外周部を密閉構成としたもので、上蓋72と中蓋73により形成された空間74の気密性を高めて蓋71の断熱空間とし、断熱効果を大きくし、消費電力を小さくする効果がある。なお本実施例では、上蓋72と蒸気通路16および、中蓋73と蒸気通路16とは圧入してあるので蒸気通路16周囲の気密性を得て、蓋71の断熱効果を維持することができる。また、上蓋72と蒸気通路16および、中蓋73と蒸気通路16との接続部は気密性を得るためシール材を塗布する方法でも良い。
【0040】
(実施例5)
以下に本発明の第5の実施例について、図5に基づいて説明する。容器1、フランジ2、加熱手段を構成するヒーター3、保持部5、パッキン6、ヒンジ7、本体8、ピン10、下蓋13,蒸気口14、貫通穴15、蒸気通路16、蒸気抜き穴17、シールパッキン18、リブ19、転倒流出防止弁20、固定ねじ21、送水装置を構成する遠心ポンプ22、送水管23、断熱材24、ロック部材25、バネ26、操作つまみ27、係止部28、接続部29、温度検知素子30、制御回路31、操作部32、スイッチ33、ランプ34は従来の実施例と同一の形状と機能であり、同一の名称と番号を使用する。
【0041】
従来と異なるのは、蓋81は上蓋82、中蓋83、下蓋13の3層から成り、中蓋83の外周部に下向きに凸となった中空層84を、上枠85の外周部には上向きに凸の中空層86を備えて、蓋81が容器1を覆ったとき、上枠85の中空層86と中蓋83の中空層84とが2重に重なり合う構成とした点である。この構成により中蓋の中空層84と上枠の中空層86が断熱層となり、容器1周囲のうち、断熱材24を巻き付けるのが困難な上枠85や、蓋81と上枠85の接合面付近からの熱放散を小さくし、消費電力を小さくする効果がある。
【0042】
また、中蓋83の中空層84と上枠85の中空層86は図6に示すように本体の側面側にも連続しており、図5に示す、蓋を閉止するためのロック部材25の部分を除く全周にわたって設け、断熱効果を高めるよう構成している。
【0043】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、蓋閉止構成部材が本体側にあることで、蓋に生じる気密の弱い部分を小さくして蓋の断熱効果を大きくし、消費電力を小さくする効果がある。また、蓋と本体との固定力は蓋を構成する一部品にピンと係止部を両端に備ることで支えられるので、部品間の歪みが小さく、蓋の閉止力を備えると同時に、部品間に隙間も生じにくくでき、蓋に生じる気密の弱い部分を小さくして蓋の断熱効果の低下を小さくできるので、経済的な電気湯沸し器を提供することが出来る。さらに、上枠は容器からロック部材下部を経由して本体外面部までに至る部分を一体に連続した構成としているので、ロック部材と操作部の回路基板との間は上枠が開口のない隔壁となって、操作部の回路基板には蒸気や湯が達せず、操作部の回路の動作不良や動作停止を低減する効果がある。
【0044】
また、請求項記載の発明によれば、蓋の断熱効果を大きくし、消費電力を小さくする効果がある。
【0045】
また、請求項記載の発明によれば、蓋と中蓋の接続部の気密性が高まり蓋の断熱効果を大きくし、消費電力を小さくする効果がある。
【0046】
また、請求項記載の発明によれば、上枠付近からの熱放散を小さくし、消費電力を小さくする効果がある。そして、省エネで経済的な電気湯沸し器を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す電気湯沸し器の断面図
【図2】 本発明の第2の実施例を示す電気湯沸し器の断面図
【図3】 本発明の第3の実施例を示す電気湯沸し器の断面図
【図4】 本発明の第4の実施例を示す電気湯沸し器の断面図
【図5】 本発明の第5の実施例を示す電気湯沸し器の断面図
【図6】 本発明の第5の実施例を示す電気湯沸し器の部分断面図
【図7】 従来の実施例を示す電気湯沸し器の断面図
【符号の説明】
1 容器
3 ヒーター(加熱手段)
10 ピン
13 下蓋
22 遠心ポンプ(送水装置)
41 ロック部材
43 開閉ボタン
44、54、85 上枠
45、55、61、71、81 蓋
47、63、73、83 中蓋
48 係止部
59 断熱材(第2の断熱材)
72 上蓋
84 中蓋の中空層
86 上枠の中空層

Claims (4)

  1. 液体を収納する容器と、前記容器を収容する本体と、前記容器を保持する本体上枠と、前記容器上部を覆う蓋と、前記本体に設けた前記蓋の開閉ボタンと、前記開閉ボタンと連動するロック部材と、前記蓋に設けた前記ロック部材の係止部とを有し、前記蓋を複数層の部材で構成し、前記複数層の部材のうちの同一層に、一端に本体のヒンジと嵌着するピンを設け他端に前記係止部を設けるとともに、前記本体上枠は前記容器から前記ロック部材下部を経由して本体外面部までを一体に連続した構成としてなる電気湯沸し器。
  2. 容器内の液体を加熱する加熱手段と、前記容器内の液体を取り出す送水装置とを備え、前記蓋の複数層の部材の少なくともいずれか一層を中空体とした請求項1記載の電気湯沸し器。
  3. 容器内の液体を加熱する加熱手段と、前記容器内の液体を取り出す送水装置とを備え、蓋は上蓋と中蓋と下蓋とから成り、前記上蓋と前記中蓋とが接する外周部を密閉構成とした請求項1記載の電気湯沸し器。
  4. 容器内の液体を加熱する加熱手段と、容器内の液体を取り出す送水装置と、本体上端部の容器を保持する上枠とを備え、蓋は上蓋と中蓋と下蓋とから成り、上枠と中蓋の外周部に中空層を備え、蓋が容器を概略閉塞したとき上枠の中空層と中蓋の中空層とが重なり合う構成の請求項1記載の電気湯沸し器。
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