JPH11196247A - ファイルシステムおよび該システムに使用するプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

ファイルシステムおよび該システムに使用するプログラムを記録した記録媒体

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JPH11196247A
JPH11196247A JP10200902A JP20090298A JPH11196247A JP H11196247 A JPH11196247 A JP H11196247A JP 10200902 A JP10200902 A JP 10200902A JP 20090298 A JP20090298 A JP 20090298A JP H11196247 A JPH11196247 A JP H11196247A
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JP
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data
storage
function
processing
recording
Prior art date
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Pending
Application number
JP10200902A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Suzuki
清詞 鈴木
Takashi Harada
尚 原田
Atsushi Hanai
厚 花井
Hiroshi Takahashi
浩 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Priority to US09/177,378 priority patent/US6704119B1/en
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/90Details of database functions independent of the retrieved data types
    • G06F16/93Document management systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、データの処理時に同一のデータを
自動的に蓄積しバックアップを取って該処理データを必
要なときに容易に検索し利用できるようにして、ファイ
ル作業を意識して行なうことなくデータを保管管理する
ことのできる利用性の高いファイルシステムを提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 複写機11は、具備する複写機能などの処
理命令に応じて、例えば、原稿画像から読み取って処理
する文書データをユーザIDなどの付加データと共にイ
ントラネットを介してサーバ装置12に送出し、サーバ装
置12は文書データからキーワードなどの付加データをさ
らに取得してその文書データを大容量記憶装置13、16に
蓄積させてバックアップを取るのと同時に、ハードディ
スク装置43内のデータベースにユーザID毎にその蓄積
アドレスおよび他の付加データを検索読出可能に格納し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファイルシステム
および該システムに使用するプログラムを記録した記録
媒体に関し、データの複写、ファクシミリ通信、プリン
トアウトなどのデータ処理を行なう処理システムに適用
され、取り扱うデータを意識せずにバックアップして、
該データを特定する情報により所望のデータを容易に読
み出して処理したり、取り扱うデータの再利用を希望す
る場合に高速に処理して入手などすることのできる利用
性に優れるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、重要であるために保管する文
書(画像や文字が表示された文書)や、将来使用する可
能性のある文書などの書類は、紙に記録させた状態のま
まファイルされて書棚等に整理されていた。しかし、書
類が膨大な事業所などでは、その保管に場所が取られて
しまうのと共に、所望の書類を探すのにも手間が掛かっ
ていた。
【0003】このため、近年には、データ処理技術の高
度化・高速化と共に、記憶手段の低価格化に伴って、保
管する必要のある文書は、スキャナ装置により読み取ら
せて大容量記憶装置に蓄積させておく、所謂、ファイル
システムが出現しており、このファイルシステムは、書
類が膨大な事業所などに限らずに導入されている。この
種のファイルシステムとしては、文書をデータベース中
に、その種別に応じて系統的に分類するなどして、関連
する文書なども容易に検索できるように工夫されている
ものもあり、近時には、さらに利用性を向上させるべく
様々なファイルシステムが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のファイルシステムにあっては、いずれにして
もスキャナ装置により文書を読み取らせる必要があるた
め、その都度、整理することができないときには後回し
にされて積み上げられた状態となってしまう。また、こ
のような書類を整理するためには、保管の要否を確認し
た後に、保管する必要のある文書を個々にスキャナ装置
により読み取らせるとともに分類するための入力作業を
行なわなければならず、まとめてファイル作業を行なお
うにも、作業が煩雑であるために、結局、保管する文書
を少なくするなどしてしまう。
【0005】また、文書をデータベース中に系統的に分
類するにしても、所望の文書を容易に検索するために
は、文書の種別を判断したり、文書にキーワードを付す
などの作業を行なわなければならず、作業が煩雑である
ために、これら作業を行なわずに単に蓄積するだけにな
ってしまうなど、折角のファイルシステムを有効に利用
することができない状況に陥り易いという問題があっ
た。
【0006】さらに、ファイルシステムに保管する文書
は、保管するか否かにより整理されたものであることか
ら、保管されずに廃棄された文書は後になって必要とな
っても入手することができない。このため、文書の保管
の要否を確認する際に、その判断が容易な書類ばかりと
は限らないことから、作業に時間が掛かってしまう。ま
た、そのときには、不要な書類であっても、後になって
必要になるものもある。
【0007】ところで、ファイルシステムに保管する文
書は、会議に使用するためにコピーした書類であった
り、取引先とファクシミリ装置などにより送受信した書
類であったり、ワークステーション(WS)やパーソナ
ルコンピュータ(PC)などにより作成してプリントア
ウトした書類などである。要するに、保管する文書は、
1回以上電気信号に変換処理されて用紙に記録出力など
されているものである。
【0008】このことから、本発明者は、従来のファイ
ルシステムにおける問題を解消すべく、検討を重ねるこ
とによって、このファイルシステムに保管されるまでの
文書の経過を抽出することに至り、この文書データを利
用することができないかと、鋭意開発を行ない本発明を
するに至った。さらに、スキャナ装置により文書を読み
取らせた画データを蓄積しておくものであるため、後に
その文書が必要になったときには、その画データを記録
装置に読み込ませて画像処理を施して記録出力させる必
要があり、また出力条件などの入力が必要な場合もあっ
て、同一の文書を迅速に取得することができない。特
に、本出願人が提案する後述のファイルシステムのよう
に複写作業などに伴うデータ処理に着目してそのデータ
をそのまま蓄積するようにした場合には、複写時と同一
の処理を施した文書を迅速に取得したいという要望が挙
がるのは容易に予想される。
【0009】そこで、本発明は、処理するデータと同一
のデータを当該処理時に取得して蓄積することにより、
取り扱うデータのバックアップを実現して、処理したデ
ータを必要なときに容易に利用できるようにする。ま
た、このバックアップを意識して操作する必要をなくし
て、ファイル作業自体を行なうことなくデータを保管管
理することができるようにする。さらに、再利用を希望
するデータの容易な検索や手間のない同様な処理を実現
することにより、迅速に入手などすることをできるよう
にして、利用性の高いファイルシステムを提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1に記載の発明は、画データを読み取って用紙に記
録出力する複写機能、画データや文字データを通信線を
介して送受信する伝送機能、または受け取った画データ
や文字データを用紙に記録出力する記録機能のうちの1
つ以上を少なくとも備えて該機能によりデータを処理す
る処理装置本体に、該データを蓄積する記憶手段を接続
したファイルシステムであって、前記機能により処理さ
れる同一のデータを蓄積命令の入力の有無に拘らず自動
的に記憶手段に蓄積させる蓄積管理手段と、処理命令の
入力に応じて記憶手段内のデータを読み出して出力する
出力管理手段と、を具備し、前記蓄積管理手段は、記憶
手段内に蓄積させるデータを特定する特定情報を取得す
る情報取得手段を備え、該特定情報を付加してデータを
記憶手段内に蓄積させる一方、前記出力管理手段は、記
憶手段内のデータ自体の少なくとも1部または該データ
の特定情報を表示出力する表示手段と、表示されたデー
タまたは特定情報のうちのいずれかを選択して該データ
の処理命令の入力操作を行なう操作手段とを備え、選択
されたデータを入力された処理命令に従って出力するこ
とを特徴とするものである。
【0011】この請求項1に記載の発明では、ユーザが
処理命令を入力して処理装置本体により処理させる同一
のデータが、ユーザに他の特別な入力操作を要求するこ
となく(蓄積命令の入力の有無に拘らずに)、該データ
の特定情報が付加されて自動的に記憶手段に蓄積され
る。この記憶手段内のデータは、操作手段から処理命令
を入力することにより、少なくとも1部または特定情報
が表示手段に表示出力され、そのうちから選択されるこ
とにより、接続された機能、例えば処理装置本体に出力
されて処理される。したがって、処理データは、ユーザ
が意識することなくバックアップされた後に、任意に読
み出すことができ、その出力先で処理される。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加え、前記情報取得手段は、データの特
定情報として、データの蓄積処理日時情報、データから
抽出したキーワード、データに付されている付記情報、
出力管理手段により選択出力された出力回数、処理装置
本体の操作者情報、あるいは、処理装置本体による処理
条件のうちのいずれか1つ以上を少なくとも取得して、
記憶手段内に蓄積させるデータに付加することを特徴と
するものである。
【0013】この請求項2に記載の発明では、処理され
たデータは、蓄積処理日時情報、キーワード、付記情報
(例えば、文書のタイトル)、出力回数(再利用回
数)、操作者情報あるいは処理条件(例えば、複写時の
縮小率など)のうちのいずれか1つ以上が特定情報とし
て付加されて蓄積される。したがって、記憶手段内のデ
ータは、特定情報(データの特質)により容易に選択す
ることができ、また同一の処理条件で出力するなどする
ことができる。ここで、蓄積処理日時情報は処理作業を
行なった日時から取得することができ、キーワードや付
記情報はデータ内から検索して取得することができ、出
力回数は読み出し回数などを累積して取得することがで
き、操作者情報は処理時に読み出すICカード内のユー
ザIDなどや操作状況などから取得することができ、処
理条件はデータ処理の条件などから取得することができ
る。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明の構成に加え、前記蓄積管理手段は、情報取得手
段により処理装置本体の操作者に関する特定情報を取得
したデータは該操作者毎に対応付けして記憶手段に蓄積
管理させる一方、該操作者に関する特定情報を取得でき
なかったデータは操作者の特定なく記憶手段に蓄積管理
させることを特徴とするものである。
【0015】この請求項3に記載の発明では、処理され
たデータは、操作者情報として、操作者特定なしも付加
して蓄積することができる。したがって、操作者情報を
特定する情報を取得することなく、例えば、コピースタ
ートキーを押下されるだけの操作でも、処理データのバ
ックアップを取ることができる。なお、この処理データ
は、操作者なしとして表示出力される。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明の構成に加え、前記情報取得手段は、処理装置本
体による次の処理の入力操作が先の操作者と異なるか否
かを検出するとともに、前記蓄積管理手段は、処理装置
本体の操作者に関する特定情報が情報取得手段により取
得されない限り操作者特定なしとすることを特徴とする
ものである。
【0017】この請求項4に記載の発明では、処理され
たデータは、操作者情報として、前後の処理時の異同が
確実に検出され、その操作者情報が付加されて蓄積され
る。したがって、連続して処理する場合にも誤りなく操
作者情報が処理データに付加されて蓄積される。請求項
5に記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の
発明の構成に加え、前記出力管理手段は、特定情報が共
通するデータを記憶手段内から検索するデータ検索手段
を設け、操作手段から入力指定された期間内の蓄積日時
情報が対応付けされているデータを該データ検索手段に
より記憶手段内から検索してデータ自体の少なくとも一
部または該データの特定情報を表示手段に表示出力する
ことを特徴とするものである。
【0018】この請求項5に記載の発明では、記憶手段
内の処理データは、入力指定された期間内の蓄積日時情
報が付加されたものが読み出され表示出力される。した
がって、処理日時付近を指定することにより所望の処理
データを容易に抽出して選択することができる。請求項
6に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の
発明の構成に加え、前記出力管理手段は、特定情報が共
通するデータを記憶手段内から検索するデータ検索手段
を備え、操作手段から入力された特定情報に該当するデ
ータを該データ検索手段により記憶手段内から検索して
データ自体の少なくとも一部または該データの特定情報
を表示手段に表示出力することを特徴とするものであ
る。
【0019】この請求項6に記載の発明では、記憶手段
内の処理データは、入力された特定情報を付加されたも
のが読み出され表示出力される。したがって、処理デー
タの特質に応じた特定情報を指定することにより所望の
処理データを容易に抽出して選択することができる。
【0020】そして、請求項7に記載の発明は、画デー
タを読み取って用紙に記録出力する複写機能、画データ
や文字データを通信線を介して送受信する伝送機能、ま
たは受け取った画データや文字データを用紙に記録出力
する記録機能のうちの1つ以上を少なくとも備えて該機
能によりデータを処理する処理装置本体に、接続あるい
は内蔵された中央処理装置が使用するプログラムを記録
した記憶媒体であって、前記処理装置本体により処理さ
れる同一のデータを蓄積命令の入力の有無に拘らず自動
的に記憶手段に送出して蓄積させるとともに該データを
特定する特定情報を取得して付加し蓄積させる処理と、
該記憶手段内から処理命令の入力に従って読み出して中
央処理装置に接続されている表示手段に該データ自体の
少なくとも1部または該データの特定情報を表示出力す
るとともに操作手段から選択されたデータを入力された
処理命令に従って出力する処理と、の一方の処理あるい
は双方の処理を実行するためのプログラムを中央処理装
置が読み出し可能に記録されていることを特徴とするも
のである。
【0021】この請求項7に記載の発明では、記憶媒体
内からプログラムが中央処理装置に読み出されて実行さ
れることにより、該中央処理装置が上記請求項1に記載
の発明における蓄積管理手段または出力管理手段として
機能する。請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の
発明の構成に加え、前記特定情報として処理装置本体の
操作者情報を取得してデータに対応付けして記憶手段内
に蓄積させる処理と、同一の操作者情報が対応付けされ
ているデータを記憶手段内から読み出して表示出力させ
る処理と、の一方の処理あるいは双方の処理を実行する
ためのプログラムを中央処理装置が読み出し可能に記録
されていることを特徴とするものである。
【0022】この請求項8に記載の発明では、記憶媒体
内からプログラムが中央処理装置に読み出されて実行さ
れることにより、該中央処理装置が上記請求項2ないし
4に記載の発明における蓄積管理手段または出力管理手
段として機能する。請求項9に記載の発明は、請求項7
または8に記載の発明の構成に加え、前記特定情報とし
て蓄積処理日時情報を取得してデータに対応付けして記
憶手段内に蓄積させる処理と、入力指定された期間内の
蓄積日時情報が対応付けされているデータを記憶手段内
から読み出して表示出力させる処理と、の一方の処理あ
るいは双方の処理を実行するためのプログラムを中央処
理装置が読み出し可能に記録されていることを特徴とす
るものである。
【0023】この請求項9に記載の発明では、記憶媒体
内からプログラムが中央処理装置に読み出されて実行さ
れることにより、該中央処理装置が上記請求項5に記載
の発明における蓄積管理手段または出力管理手段として
機能する。請求項10に記載の発明は、請求項7から9
のいずれかに記載の発明の構成に加え、共通する前記特
定情報が対応付けされているデータを記憶手段内から読
み出して表示出力させる処理を実行するためのプログラ
ムを中央処理装置が読み出し可能に記録されていること
を特徴とするものである。
【0024】この請求項10に記載の発明では、記憶媒
体内からプログラムが中央処理装置に読み出されて実行
されることにより、該中央処理装置が上記請求項6に記
載の発明における蓄積管理手段または出力管理手段とし
て機能する。また、請求項11に記載の発明は、画デー
タを読み取って用紙に記録出力する複写機能、画データ
や文字データを通信線を介して送受信する伝送機能、ま
たは受け取った画データや文字データを用紙に記録出力
する記録機能のうちの1つ以上を少なくとも備えて該機
能によりデータを処理する処理装置本体に、該データを
蓄積する記憶手段を接続したファイルシステムであっ
て、前記機能により処理される同一のデータを記憶手段
に蓄積させる蓄積管理手段と、処理命令の入力に応じて
記憶手段内のデータを読み出して出力する出力管理手段
と、を具備し、蓄積管理手段は、複写機能または記録機
能が処理するデータを記録手段の直前に取り込んでその
まま記憶手段に蓄積させる一方、出力管理手段は、記憶
手段内から読み出したデータをそのまま処理可能な機能
に直接出力することを特徴とするものである。
【0025】この請求項11に記載の発明では、ユーザ
が処理命令を入力して処理装置本体の記録手段により処
理させる該記録手段直前の同一のデータが、そのまま記
憶手段に蓄積される。この記憶手段内のデータは、処理
命令の入力に応じて読み出されてそのまま記録手段に直
接出力される。したがって、蓄積時に記録出力されたデ
ータがそのまま記録手段により再度記録出力される。
【0026】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の発明の構成に加えて、前記蓄積管理手段は、複写
機能および記録機能以外の機能が処理するデータも該機
能の直前に同一のデータを取り込んで記録手段によりそ
のまま記録出力可能に処理を施した後に記憶手段に蓄積
させることを特徴とするものである。この請求項12に
記載の発明では、ユーザが処理命令を入力して処理装置
本体の伝送機能などにより処理させる該機能直前の同一
のデータが、そのまま記録手段に出力して記録出力可能
な処理が施された後に記憶手段に蓄積される。この記憶
手段内のデータは、処理命令の入力に応じて読み出され
てそのまま記録手段に直接出力される。したがって、フ
ァクシミリ送信したデータなどであってもそのまま記録
手段により記録出力される。
【0027】請求項13に記載の発明は、請求項11に
記載の発明の構成に加えて、前記蓄積管理手段は、複写
機能および記録機能以外の機能が処理するデータも該機
能の直前に同一のデータを取り込んでそのまま記憶手段
に蓄積させることを特徴とするものである。この請求項
13に記載の発明では、ユーザが処理命令を入力して処
理装置本体の伝送機能などにより処理させる該機能直前
の同一のデータが、そのまま記憶手段に蓄積される。こ
の記憶手段内のデータは、処理命令の入力に応じて読み
出されてそのまま伝送機能などに直接出力される。した
がって、同一の機能により、例えばファクシミリ送信し
たデータなどはそのまま伝送機能により送信される。そ
して、請求項14に記載の発明は、画データを読み取っ
て用紙に記録出力する複写機能、画データや文字データ
を通信線を介して送受信する伝送機能、または受け取っ
た画データや文字データを用紙に記録出力する記録機能
のうちの1つ以上を少なくとも備えて該機能によりデー
タを処理する処理装置本体に、接続あるいは内蔵された
中央処理装置が使用するプログラムを記録した記憶媒体
であって、前記複写機能または記録機能により処理され
るデータを記録手段の直前から取り込んでそのまま記憶
手段に送出して蓄積させる処理と、該記憶手段内から処
理命令の入力に従って読み出してそのまま処理可能な機
能に直接出力する処理と、の一方の処理あるいは双方の
処理を実行するためのプログラムを中央処理装置が読み
出し可能に記録されていることを特徴とするものであ
る。この請求項14に記載の発明では、記憶媒体内から
プログラムが中央処理装置に読み出されて実行されるこ
とにより、該中央処理装置が上記請求項11に記載の発
明における蓄積管理手段または出力管理手段として機能
する。
【0028】請求項15に記載の発明は、請求項14に
記載の発明の構成に加えて、前記複写機能および記録機
能以外の機能が処理するデータも該機能の直前に同一の
データを取り込んで記録手段によりそのまま記録出力可
能に処理を施した後に記憶手段に蓄積させる処理を実行
するためのプログラムを中央処理装置が読み出し可能に
記録されていることを特徴とするものである。この請求
項15に記載の発明では、記憶媒体内からプログラムが
中央処理装置に読み出されて実行されることにより、該
中央処理装置が上記請求項12に記載の発明における蓄
積管理手段または出力管理手段として機能する。
【0029】請求項16に記載の発明は、請求項14に
記載の発明の構成に加えて、前記複写機能および記録機
能以外の機能が処理するデータも該機能の直前に同一の
データを取り込んでそのまま記憶手段に蓄積させる処理
を実行するためのプログラムを中央処理装置が読み出し
可能に記録されていることを特徴とするものである。こ
の請求項16に記載の発明では、記憶媒体内からプログ
ラムが中央処理装置に読み出されて実行されることによ
り、該中央処理装置が上記請求項13に記載の発明にお
ける蓄積管理手段または出力管理手段として機能する。
さらに、請求項17に記載の発明は、請求項1から6、
11から13のいずれかに記載の発明の構成に加えて、
前記蓄積管理手段は、蓄積命令の入力の有無に拘らず前
記機能により処理される同一のデータを自動的に記憶手
段に蓄積させることを特徴とするものである。この請求
項17に記載の発明では、記憶手段内には、ユーザに他
の特別な入力操作を要求することなく(蓄積命令の入力
の有無に拘らずに)、自動的に蓄積される。したがっ
て、処理データは、ユーザが意識することなくバックア
ップされた後に、任意に読み出して処理することができ
る。請求項18に記載の発明は、請求項7から10、1
4から16のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前
記機能により処理される同一のデータを記憶手段に蓄積
させる処理を、蓄積命令の入力の有無に拘らずに実行す
るためのプログラムを中央処理装置が読み出し可能に記
録されていることを特徴とするものである。この請求項
18に記載の発明では、記憶媒体内からプログラムが中
央処理装置に読み出されて実行されることにより、該中
央処理装置が上記請求項17に記載の発明における蓄積
管理手段または出力管理手段として機能する。請求項1
9に記載の発明は、請求項1から6、11から13、あ
るいは17のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記
蓄積管理手段は、前記機能により処理される同一のデー
タを記憶手段に蓄積させる動作前あるいは動作中に、蓄
積回避命令が入力されたときには、該データの蓄積を取
り消すことを特徴とするものである。
【0030】この請求項19に記載の発明では、ユーザ
の蓄積命令の入力の有無に拘らずに蓄積される処理デー
タは、蓄積動作前あるいは動作中に、蓄積回避命令が入
力されると、蓄積動作が中止されたり、蓄積データが消
去されるなどして、蓄積が取り消される。したがって、
処理データのファイル(バックアップ)を望まないとき
などに、蓄積回避命令を入力することによりバックアッ
プされることがない。請求項20に記載の発明は、請求
項7から10、14から16、あるいは18に記載の発
明の構成に加え、前記中央処理装置に実行させるための
プログラム内に、前記記憶手段にデータおよび特定情報
を蓄積させる動作前あるいは動作中に蓄積回避命令が入
力されたときには該データの蓄積を取り消す中止処理が
組み込まれて、前記中央処理装置が読み出し実行可能に
記録されていることを特徴とするものである。
【0031】この請求項20に記載の発明では、記憶媒
体内からプログラムが中央処理装置に読み出されて実行
されることにより、該中央処理装置が上記請求項20に
記載の発明における蓄積管理手段または出力管理手段と
して機能する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1〜図5は本発明に係る記憶媒体内のプログ
ラムに従って機能するファイルシステムの第1実施形態
を示す図である。図1において、10はデータを有効利用
するために構築されているデータ管理システムであり、
このデータ管理システム10は、ユーザが取り扱うデータ
をバックアップするデータバックアップシステムとして
機能するとともに、そのユーザの必要に応じてファイル
システムとしても機能してデータを再利用することがで
きるように構築されており、ユーザの事業所内のイント
ラネット上に接続されている高機能デジタル複写機(M
FP:Multi Function Printer)11と、サーバ装置12
と、大容量記憶装置(IMS:Infinit Memory Servic
e)13と、パーソナルコンピュータ(PC)14と、接続
装置(MFB:Multi Function Box)15と共に、インタ
ーネット上の後述するサービスを提供するサービス提供
会社の大容量記憶装置(WebIMS)16により構築さ
れている。
【0033】複写機11は、図2に示すように、制御部21
が装置各部を統括制御するようになっており、この制御
部21は内蔵するCPU(Central Processing Unit:中
央処理装置)がROM(Read Only Memory:記憶媒体)
内から読み出した制御プログラムに従って装置各部の駆
動条件や管理データ等の各種情報を記憶するとともに動
作する上で必要なデータを記憶するRAM(Random Acc
ess Memory)を利用して後述する各種機能と共に本発明
の各種処理を実行する。
【0034】この制御部21には、駆動条件、装置状態、
あるいは入力情報などの各種情報を表示する表示部22
と、ユーザによる設定や命令等の入力操作を行なうため
の図3に示すテンキー23a、ファンクションキー(Fキ
ー)23bおよびスタートキー23cなどが配設されたポー
トと共にIDカードC1をセットして各種情報を読み書
きするスロット23dが配設されている操作部23と、PS
TN(Public SwitchedTelephone Network)に接続され
発着信の際に所定の回線制御を実行して回線接続あるい
はその切断を行なうNCU部(網制御装置)24と、画デ
ータや各種手順信号を内蔵するモデム装置により変復調
しNCU部24を介してファクシミリ通信(送受信)を実
行するとともに不図示のI/F(インターフェイス)に
よりイントラネットに接続されて画データや文字データ
などの文書データの送受信(伝送)を実行する通信制御
部25と、送信/複写する原稿画像から画データを読み取
る読取装置26と、読取/受信した画データに基づいて感
光体ドラム27a(図12に図示)上に光書き込みをして形
成した静電潜像をトナー現像し搬送されてきた用紙Pに
転写し定着させることにより画像を記録出力する所謂、
電子写真記録方式を採用する記録装置27と、読取/受信
した画データを蓄積する画像メモリ28と、送信する画デ
ータをデータ圧縮して符号化する一方、受信した画像デ
ータを伸長して復号化するDCR(符号化復号化)とし
て機能するとともに、読取装置26の光学応答特性やセン
サのバラツキ等に応じた画像補正処理、ユーザが操作部
23から入力操作する画像の変倍処理や文字データ(コー
ドデータ)を画像メモリ28中にマップ展開して画データ
とする変換処理等の画像加工処理、および記録装置27の
書込特性等に適した画データにする画像最適化処理など
を要求に応じて行なう画像処理部29と、がバス30を介し
て接続されている。なお、記録装置27は、電子写真記録
方式以外にも、例えば、インクジェット方式、サーマル
ヘッド方式、ドットインパクト方式などであってもよい
ことは云うまでもない。
【0035】したがって、この複写機11は、画データを
伝送するファクシミリ通信や文書データをPC13間など
で伝送するデータ通信などを行なう伝送機能と、読取画
データを記録出力する複写(コピー)機能と、受信文書
データを記録出力する記録機能とを備える処理装置を構
成しており、複写機としてだけではなく、ファクシミリ
装置、プリンタ装置、スキャナ装置としても利用するこ
とができるようになっている。なお、この複写機11の操
作部23にセットされるIDカードC1には、ファクシミ
リ通信先の電話番号やPC14のアドレスまたは複写時の
縮小率などの処理条件と共にユーザIDが書き込まれて
いる。このため、複写機11は、Fキー23bの押下による
機能選択の後に(複写の場合にはそのまま)スタートキ
ー23cが押下されたときには、処理条件を読み出して容
易に各種機能を利用できるとともに、同時にユーザID
をICカードC1から読み出して(PC14により利用さ
れる場合には文書データとともに受け取って)利用した
処理機能や処理枚数などの管理情報をそのユーザID毎
に制御部21のRAM内に格納して課金処理などに利用す
ることができるようになっており、備える機能により処
理する文書データをユーザによる処理命令(PC14から
の処理命令や自機内で処理する受信文書データの記録出
力命令などを含む)に従って所望のデータ処理を行なう
のと同時に、後述するその文書データのサーバ装置12へ
の送出の際にはそのユーザIDの入力を要求することな
く流用して付加データ(特定情報)としその文書データ
に添付(付加)する。なお、このときに、複写機11がI
CカードC1をセットされることなく(ユーザIDを入
力されることなく)動作される場合には課金処理時に共
通費として使用する複写機11に予め割り振っておいた共
有IDを不揮発RAM内から読み出してユーザIDとし
て使用しその文書データは共有文書データとして処理す
る。
【0036】そして、接続装置15は、複写機11、サーバ
装置12、PC14などの端末装置のネットワークハブとし
て機能して相互間のデータ通信を中継することによりロ
ーカルエリアネットワーク(LAN)環境を構築すると
ともに、インターネットに接続して複写機11、サーバ装
置12あるいはPC14からインタネット上のサービス提供
会社にアクセスして各種情報を利用することができるよ
うに機能してイントラネット環境を構築する。
【0037】このため、PC14は、CPU、メモリ(R
OM、RAMなど)、およびI/O(Input/Ou
tput)回路等からなり、ディスプレイを見ながらキ
ーボードやマウスなどを操作することにより不図示のハ
ードディスク装置(記憶媒体)内から読み出したアプリ
ケーションプログラムに従って演算処理などを行なうこ
とにより文書や画像の作成などの各種処理を行なうシス
テムとして利用することができるようになっており、そ
の文書データは複写機11にユーザIDと共に処理命令
(指示)を送出することにより複写機11の各種機能を利
用してプリントアウトしたり、入力した送信先にファク
シミリ送信することができるとともに、複写機11がファ
クシミリ受信した画データを受け取ったり、複写機11に
読み取らせた画データを受け取ったりすることができる
ようになっている。
【0038】また、大容量記憶装置16は、サービス提供
会社の不図示の通信制御装置を介してインターネットに
接続されており、その通信制御装置は、CPUが記録媒
体内から読み出した制御プログラムに従って登録ユーザ
からのアクセスにより大容量記憶装置16を書込・読出可
能にオープンして、バックアップするための蓄積命令が
あったときには続けて送られてくる後述する付加データ
(特定情報)を対応付けられた文書データをそのまま蓄
積する一方、アクセスに続けて蓄積する文書データの参
照命令があったときにはその参照命令に従って蓄積する
データを読み出して返送し、このときにサーバ装置12に
よる付加データの特定によりアドレスを指定された文書
データの転送命令が送られてきたときにはそのアドレス
の文書データを大容量記憶装置16から読み出して返送す
るようになっている。
【0039】サーバ装置12は、図4に示すように、CP
U41、メモリ(ROM、RAMなど)42、ハードディス
ク装置(記憶媒体)43、ディスプレイ44、タッチパネル
45、キーボード46、マウス47、I/O回路48、ネットワ
ークI/F49、およびタイマ機能50を備えて、PC14と
同様に使用可能なPCにより構成されており、CPU41
がハードディスク装置43内から読み出したアプリケーシ
ョンプログラムに従って装置各部42〜49を統括制御して
本発明の各種処理を実行する。このサーバ装置12は、I
/O回路48を介して大容量記憶装置13が接続されるとと
もに、ネットワークI/F49にイントラネットを構築す
るイーサネットケーブルなどが接続されており、サービ
ス提供会社のバックアップサービスを受けるために、メ
モリ部42内の不揮発RAM内にそのサービス提供会社の
アドレス、登録ID(サービスを受けるためのユーザI
Dであり、複写機11を使用するためのIDカードC1内
のユーザIDと同一であってもよい)、およびパスワー
ドなどのインターネットに接続してサービスを受けるの
に必要なデータが格納されている。
【0040】そして、サーバ装置12は、複写機11で処理
するデータをイントラネットを介して受け取って、記憶
手段を構成するイントラネット上の大容量記憶装置13に
送ってそのまま蓄積させるようになっており、このとき
に、大容量記憶装置13の使用容量(蓄積容量)を確認し
て予め設定されている容量を超えているときには文書デ
ータの蓄積を実行する前あるいは後にメモリ部42内のサ
ービス提供会社のアドレス、登録IDおよびパスワード
などによりインターネット上のサービス提供会社にアク
セスして一定容量の文書データを古いものから順次読み
出して転送し大容量記憶装置16に蓄積させる。また、こ
のサーバ装置12は、ユーザによる要求に応じて大容量記
憶装置13に蓄積させた文書データの一部(例えば、先頭
ページのサムネイル画像)あるいは付加データを読み出
して選択可能にディスプレイ44に表示出力し、選択され
た文書データを大容量記憶装置13から読み出して複写機
11に転送し例えば、記録出力などさせることにより、フ
ァイル装置として機能してデータ管理システム10をファ
イルシステムとしても機能させるようになっており、大
容量記憶装置13から大容量記憶装置16に転送して蓄積さ
せた文書データを参照する必要がある場合にはメモリ部
42内のサービス提供会社のアドレス、登録IDおよびパ
スワードなどによりインターネット上のサービス提供会
社にアクセスして同様に処理する。すなわち、サーバ装
置12は、蓄積管理手段および出力管理手段を構成してい
る。
【0041】具体的には、複写機11は、図5のフローチ
ャートに示すように、例えば、複写機11の操作部23を操
作してファクシミリ送信などを選択する場合にはFキー
23bの押下の後にスタートキー23cを押下することによ
り、また複写を選択する場合にはそのままスタートキー
23cを押下することにより(ステップP1、P2)、読
取装置26にセットした原稿の画像を読み取った文書デー
タをファクシミリ送信あるいはコピーするのと(ステッ
プP3)並行して、操作部23にICカードC1がセット
されている場合にはそのICカードから読み出したユー
ザIDにより操作者(複写機11を使用するユーザ)を認
証設定する(ステップP4、P5)一方、ユーザIDを
取得できないときには制御部21の不揮発RAM内から読
み出した共有IDがユーザIDとされ操作者の認証は
「無設定」とする(ステップP4、P5、P7)。そし
て、複写機11は、選択された機能による処理と並行し
て、同一の文書データを画像処理部29により符号化して
圧縮した後にイントラネット上の大容量記憶装置13に蓄
積させるためにそのユーザIDと共に不図示のタイマ機
能が計時する処理時の処理日時情報(蓄積処理日時情
報)やその処理時の条件(縮小率など)を付加データと
するとともに、取得した後述する付加データをもその文
書データに付加してサーバ装置12に送出して蓄積(ファ
イル)させる(ステップP8)。
【0042】したがって、複写機11で処理する同一の文
書データは、その処理を実行する操作の他に特別な入力
操作を要求することなく(蓄積命令の入力の有無に拘ら
ずに)、該文書データを特定するための付加データが付
加(対応付け)されて自動的に蓄積されバックアップが
取られる。また、このときに、ユーザIDなしで処理す
る文書データであっても、ユーザIDの入力を要求する
ことなく、そのまま共有IDを利用して同様に蓄積され
る。なお、付加データとする蓄積処理日時情報は、サー
バ装置12のタイマ機能50が計時する蓄積処理時の日時情
報を用いてもよいことはいうまでもないが、複写機11か
らの日時情報は操作者が処理した日時情報であるので本
実施形態の方が好ましい。
【0043】ここで、複写機11が文書データに付加する
付加データとしては、この複写機11は、図3に示すよう
に、操作者を撮影するデジタルカメラ(情報取得手段)
31がバス30に接続されており、制御部21は操作者により
スタートキー23cが押下されたときに操作位置付近をデ
ジタルカメラ31により撮影して操作者情報の付加データ
とする。また、複写機11は、その操作位置に敷かれて体
重により加えられる負荷を感知して操作者の有無を検出
する圧力感知マット(情報取得手段)32がバス30に接続
されて、圧力感知マット32が感知する圧力がなくなった
ことにより操作者が処理を終了したことを検出するとと
もに(ステップP9)、処理が終了してからの時間を不
図示のタイマ機能により計時して予め設定されている一
定時間が経過したことを検出したときにも操作者による
一処理が終了したと判断するようになっており(ステッ
プP10)、このいずれかの条件を満たすときに文書デー
タの処理を行なった操作者を特定するユーザIDをクリ
アして、ユーザIDを取得できないときのためのデフォ
ルトの共有IDを設定(認証)して操作者「無設定」と
することにより、異なるユーザであるにも拘らずに同一
のユーザIDを使用してしまうことをなくすようになっ
ている(ステップP12)。そして、このステップP9、
P11において圧力感知マット32の圧力感知が継続する状
態でタイマ機能により計時される一定時間が経過せずに
他のキー入力、例えばFキー23bやスタートキー23cの
押下により新たな処理の開始命令があったときには(ス
テップP11)、同一のユーザIDを保持したままステッ
プP1に戻って同様な処理を繰り返す。
【0044】したがって、文書データには、その操作を
行なった操作者の姿や顔が周辺を含む状況とともに付加
される。また、ユーザIDは、操作者の入れ替わりが確
実に検出されて再度取得されることにより誤りなく文書
データに付加される。このとき、複写機11は、ステップ
P2〜P11の間に、蓄積回避命令を指示入力するための
操作部23に配設された不図示の「Un・Do」ボタンを
押下することにより(ステップP100)、制御プログラ
ム中のバックアップ処理のステップをスキップして備え
る機能の処理のみを継続するようになっており、ステッ
プP8の実行による文書データの蓄積が開始された後に
その「Un・Do」ボタンが押下された場合には、次の
処理命令を実行する前に蓄積中あるいは蓄積直後の蓄積
データの付加データを消去してその文書データを読出を
不能にして消去し、文書データの蓄積を取り消すように
なっている。
【0045】したがって、ユーザが複写機11の機能を利
用するための操作以外に入力操作を要求することなくバ
ックアップされる文書データは、ステップP2〜P11の
間に、操作部23の「Un・Do」ボタンを押下するだけ
でその蓄積が取り消され、例えば、秘密性の高い画像を
コピーする場合等に、その文書データを再利用可能にフ
ァイルしてしまうことを回避することができる。
【0046】また、サーバ装置12は、ファイル装置とし
て容易に使用できるように文書データを特定する付加デ
ータをCPU41が取得してその文書データに付加するよ
うになっており、この付加データとしては、PC14から
受け取った文書データに付されているタイトルなどの付
記情報を取得したり、文書データにOCR(OpticalCha
racter Reader)処理を施して文字データをコード化し
文中に繰り返し使われているキーワードを取得したり、
同一の文書データが繰り返し再利用される出力回数など
を取得して、蓄積する文書データに付加する。すなわ
ち、CPU41も情報取得手段を構成している。
【0047】したがって、大容量記憶装置13、16に蓄積
した文書データは、これら付加データによって容易に特
定することができる。そして、サーバ装置12は、大容量
記憶装置13、16に蓄積する文書データを容易に検索でき
るようにするために、付加データを格納するデータベー
スがハードディスク装置43内にユーザID毎に区分けさ
れて作成されており、このデータベースには文書データ
に付加されてくるユーザID毎にその文書データを蓄積
する大容量記憶装置13、16内のアドレスを格納するのと
共に、取得することのできた上記の付加データをその種
別毎に準備されている欄に格納する。このため、サーバ
装置12は、ユーザがユーザIDを入力して文書データの
参照を要求する場合には、CPU41がその参照命令に従
ってユーザIDに対応付けする文書データの付加データ
の一覧や、大容量記憶装置13、16から読み出したその文
書データのサムネイル画像を選択可能にディスプレイ44
に表示出力したり、このときにユーザが付加データを入
力して共通する文書データの参照(検索)を要求する場
合には、CPU41がその参照命令に従ってその付加デー
タの一致する文書データの他の付加データの一覧や、大
容量記憶装置13、16から読み出したその文書データのサ
クネイル画像を選択可能にディスプレイ44に表示出力す
ることにより、タッチパネル45、キーボード46、マウス
47を用いてスクロールするなどして容易に所望の文書デ
ータを選択できるようになっている。すなわち、ディス
プレイ44が表示手段を、タッチパネル45、キーボード4
6、マウス47が操作手段を構成しており、CPU41がデ
ータ検索手段を構成している。なお、このときに、サー
バ装置12は、ユーザが付加データとして任意の期間を日
時情報の入力により指定してこの期間に含まれる文書デ
ータの参照を要求する場合には、その期間内に蓄積した
文書データのみを対象に参照処理を実行する。
【0048】さらに、サーバ装置12は、ユーザID毎に
ユーザの顔を撮影したサムネイル画像や、氏名・ニック
ネームなどユーザを特定するための情報をハードディス
ク装置43に登録して、そのアドレスはデータベース中の
ユーザIDに対応付けするようになっており、このユー
ザの顔のサムネイル画像や文書データなどは参照を要求
して再利用する頻度の高い順にスクロール可能にディス
プレイ44に表示してタッチパネル45内の表示位置を触れ
ることによりユーザIDの入力に代えることができるよ
うになっている。
【0049】このため、サーバ装置12は、複写機11によ
り処理した文書データの参照を要求するメニューをディ
スプレイ上で選択して文書データを再利用する場合に
は、ユーザIDが入力されたり、表示する顔のサムネイ
ル画像を選択されたときに、例えば、そのユーザIDの
一致する文書データの付加データをハードディスク装置
43から読み出して最新のものから一覧表示することによ
り、マウスなどにより容易に文書データを選択して大容
量記憶装置13から読出し(処理済みの文書データを再入
手し)画像処理部29により復号化して復元した後にディ
スプレイ44に表示出力することができ、必要に応じて付
加データの処理条件を指定して複写機11に送ってプリン
トアウトするなど各種機能により処理することができ
る。このとき、サーバ装置12は、大容量記憶装置13に蓄
積するものより古い文書データの参照が指示されたとき
には、内蔵する不揮発RAM内からサービス提供会社の
アドレス、ユーザID毎の登録IDおよびパスワードな
どを読み出してインターネット上のサービス提供会社に
アクセスして文書データの参照指示を送出することによ
り、大容量記憶装置16をも同様に取り扱って蓄積する文
書データの参照処理をすることができる。
【0050】したがって、大容量記憶装置13、16に蓄積
した文書データは、付加データにより所望の文書データ
を容易に抽出して選択することができ、その文書データ
を処理した付近の日付情報を指定することにより選択す
る文書データを絞り込んで迅速に選択することもでき
る。また、このサーバ装置12は、ユーザIDの入力なく
処理した共有文書データについては、複写機11で使用す
るユーザIDが入力されることを条件に、その共有文書
データの参照指示に応じて複写機11の共有IDを参照時
に使用するユーザIDとすることにより、そのユーザI
D(共有ID)に対応付けられている文書データを同様
に参照して処理することができるようになっており、こ
の場合には付加データとして格納するデジタルカメラ31
により撮影した操作位置の操作者の姿の画像(サムネイ
ル画像としてもよい)をディスプレイ44に表示出力して
その文書データを処理した者を確認することができる。
また、この大容量記憶装置13、16内に蓄積する文書デー
タをプリントアウトする際には、ハードディスク装置43
内のデータベースに格納する文書データの整理番号や日
時情報、あるいはそのユーザIDを使用するユーザの氏
名などをヘッダ部に付加して、再利用する際に使用でき
るようにしてもよい。なお、デジタルカメラ31により撮
影した操作位置の画像は、共有IDに対応付けられてい
る文書データを処理した操作者を確認する際に利用する
だけではなく、ユーザIDを入力して操作している場合
にもディスプレイ44に表示出力してそのときの様子を確
認して文書データを特定する際に利用することができる
ことはいうまでもない。
【0051】このように本実施形態においては、複写機
11により処理される同一の文書データは、特別な入力操
作を要求することなく、ICカードC1内から読み出す
ユーザIDにより操作者を確実に認証して(ユーザID
のない場合には共有IDにより「無設定」として、また
操作者の異同を判断して)、自動的にイントラネット上
の大容量記憶装置13に蓄積させて(バックアップを取っ
て)容易に保管管理することができるとともに、大容量
記憶装置13が一杯になったときにはサービス提供会社の
サービスを利用してインターネット上の大容量記憶装置
16に蓄積させることができ、ユーザ毎に極端に大きな大
容量記憶装置を準備することなく、オーバーフローなど
を気にすることなく、複写機11を利用することができ
る。
【0052】そして、その文書データは、必要になった
ときにサーバ装置12から参照処理を指示することによ
り、表示出力する付加データの一覧から選択特定するこ
とにより大容量記憶装置13、16から転送してもらい複写
機11で記録出力などして再入手することができる。この
とき、文書データには、蓄積処理した日時情報、文書中
におけるキーワード、文書データに付記される付記情
報、読み出し回数を累積した再利用回数(出力回数)、
あるいは操作者の姿の画像などの付加データが付加され
るので、所望の文書データを参照する際には、あやふや
でも処理した日時や内容を憶えている場合には期間、キ
ーワードやタイトル(付記情報)を指定して他の付加デ
ータを一覧表示することができ、これら付加データによ
り絞られた文書データから所望の文書データを迅速かつ
容易に選択特定することができる。また、ユーザIDを
使用しないで処理した文書データでもそのときのユーザ
の姿などの状況のサムネイル画像を表示させて容易に文
書データを選択特定することができる。
【0053】したがって、複写機11により処理する文書
データをユーザに意識させることなくファイル(バック
アップ)して、複写機11で再度記録出力するなど再利用
することができ、ファイルシステムとして容易に利用す
ることができる。また、前記「Un・Do」ボタンを押
下することにより文書データの蓄積を取り消すことがで
きるので(読み出しを不能にするので)、バックアップ
の明かに不要なデータやセキュリティの必要なデータを
蓄積してしまうことを回避することができ、自動的にバ
ックアップすることによる弊害を解消することができ
る。
【0054】また、本実施形態の第1の他の態様として
は、図6に示すように、IDカードC1をセットするス
ロット23dに代えて、可搬型の情報送信カードC2から
ユーザIDなどの情報を受信装置(情報取得手段)51が
受け取るようにすることにより、カードをセットする操
作を省くことができるようにしてもよい。また、図示は
省略するが、指紋認識装置を設けて指紋により予め登録
されているユーザIDを特定することにより、カードを
持ち歩くことをなくすようにしてもよい。また、ユーザ
名を表示するFキー23bの例えば下段などにユーザID
を直接登録して選択できるようにして、その押下により
ユーザIDを確定したり、併せて、その押下をスタート
キー23cの押下に代えるようにしてもよく、また、テン
キー23aからユーザIDを入力するようにしてもよいこ
とは云うまでもない。
【0055】本実施形態の第2の他の態様としては、図
7に示すように、表示部22としてタッチスクリーン(情
報取得手段)52をバス30に接続し大容量の情報を表示出
力できるようにして、表示するテンキーや英字キーによ
りユーザIDを入力できるようにしたり、サーバ装置12
と同様にユーザの顔のサムネイル画像を登録してユーザ
IDを特定できるようにしたり、この複写機11の制御部
21などによりサーバ装置12を構成するようにして、処理
した文書データを複写機11で再入手可能にしてもよい。
【0056】本実施形態の第3の他の態様としては、図
7に示すように、マイクロホン(情報取得手段)53をバ
ス30に接続してスタートキー23cが押下されたときに、
図8(a)に示す操作状況を撮影して文書データの付加
データとする画像と同様に、図8(b)に示すように、
処理時の周囲の状況に応じた音や処理時にユーザが発声
する原稿の種別などを録音して文書データに付加データ
として付加するようにして、操作者の姿の画像と同様に
音声出力して、周囲の状況音や自己の声質や原稿の種別
などにより再利用する文書データを特定する際の補助と
して利用することができる。また、このように、処理時
に操作者の顔や音声を取得できる場合には、図9に示す
ように、画像処理や音声処理により予め登録されている
データと比較して登録されている操作者のものであるか
否かを判断し操作者を認識する装置(情報取得手段)54
を設けて、その認識結果により予め登録してあるユーザ
IDを特定できるようにしてもよい。
【0057】次に、図10は本発明に係る記憶媒体内のプ
ログラムに従って機能するファイルシステムの第2実施
形態を示す図である。なお、本実施形態は、上述実施形
態と略同様に構成されているので、その図面を流用し同
様な構成には同一の符号を付して特徴部分のみを説明す
る。図10において、63は複写機11の操作部23に配設され
たスタートキーであり、このスタートキー63は、三角形
に形成されて中央および3角(隅)の4箇所に接点が配
設されており、制御部21は、角「1」〜角「3」63a〜
63cのいずれかの押下により、「1」指定された備える
機能の実行および文書データのファイリング(バックア
ップ)、「2」ファイリングのみ、あるいは、「3」指
定された備える機能の実行のみ、のいずれかを選択設定
して、この選択後の中央の押下により選択された「1」
〜「3」のいずれかを実行する。なお、このスタートキ
ー63は、機能の実行時に点灯するLED(Light Emitti
ng Diode)を角「1」〜角「3」63a〜63cの各々に内
蔵されて、「1」〜「3」のいずれかが選択されたとき
にその選択を表示するようになっており、図5のステッ
プP9において圧力感知マット32により、またステップ
P10においてタイマ機能により処理終了が検出されたと
きには、立上げ時にデフォルトとして選択設定する
「1」に自動切替されて角「1」63aを点灯するように
なっている。
【0058】本実施形態では、上述実施形態による作用
効果に加え、ファイリングのみ、または、指定された機
能のみの実行を選択して実行することができるので、コ
ピーなどの必要のない原稿をファイリング(バックアッ
プ)だけしておく通常のファイルシステムと同様な使い
勝手でデータ管理システム10を利用することができ、ま
た「Un・Do」ボタンに代えてスタートキー63の角
「3」により同様に動作させることができる。したがっ
て、操作部23にキーを増設することなく、スタートキー
63により「Un・Do」ボタンによる機能と共に、通常
のファイルシステムとしても機能させることができ、ま
たデフォルト状態のときには中央の押下によりスタート
キー23cの場合と同様に使用することができるので使い
勝手が悪くなってしまうことがない。
【0059】また、本実施形態の第4の他の態様として
は、図示は省略するが、制御部21は、上記「2」のファ
イリングのみはテンキー23cから「0」を入力すること
により選択できるようにするとともに、スタートキー63
の角「2」63bの押下ではユーザIDにより指定されて
いる方式による暗号化処理を画像処理部29が文書データ
に施した後にサーバ装置12に送出するように構成しても
よく、この場合には、ファイルした文書データのセキュ
リティをユーザIDのみの場合よりも確実にすることが
できる。なお、スタートキー63の角「2」63bが押下さ
れたときにユーザIDが取得されていないときには操作
者にその入力を要求することになる。
【0060】次に、図11は本発明に係る記憶媒体内のプ
ログラムに従って機能するファイルシステムの第3実施
形態を示す図である。なお、本実施形態は、上述実施形
態と略同様に構成されているので、その図面を流用し同
様な構成には同一の符号を付して特徴部分のみを説明す
る。図11において、72は複写機11に接続されたバッファ
装置であり、このバッファ装置72はサーバ装置12と同様
にPCにより構成されており、このバッファ装置72は、
サーバ装置12に送出する文書データおよび付加データを
イントラネットを介すことなく複写機11から直接受け取
って大容量記憶装置73に蓄積するようになっており、そ
の文書データ等は複写機11からの受け取りが終了した後
に大容量記憶装置73内から読み出してサーバ装置12にイ
ントラネットを介して転送し、その転送処理が完了(成
功)した後に大容量記憶装置73内から消去するようにな
っている。なお、バッファ装置72は、複写機11に内蔵さ
れたタイプであってもよい。
【0061】本実施形態では、上述実施形態による作用
効果に加え、複写機11から受け取る文書データ等はバッ
ファ装置72で直接受けた後にサーバ装置12に転送するの
で、接続装置15の故障でイントラネットが使えなくなっ
た場合や、サーバ装置12が故障して文書データを受け取
ることができなくなった場合でも、複写機11で処理した
文書データ等はバッファ装置72で蓄積保持することがで
き、またサーバ装置12への転送が完了した後に消去する
のでイントラネット上で消失してしまうこともない。し
たがって、文書データおよび付加データを確実にバック
アップすることができ、ユーザが気が付かないところで
再利用できなくなってしまうことがなく、信頼性を向上
させることができる。
【0062】また、近年の複写機11においては、例え
ば、A4サイズの原稿を30枚/分などと高速処理する
能力を有するものも存在し、この場合にはサーバ装置12
を複写機11に直接接続すると8Mpixel/秒で画デ
ータのOCR処理などを実行することが必要となって、
非常に高価になってしまう。しかし、本実施形態では、
サーバ装置12の前段でバッファ装置72が高速に送られて
くる文書データを受け取るだけの処理を行なうので、こ
の後にサーバ装置12とバッファ装置72との間で他の処理
を十分に行ない得る速度で文書データの送受を行なえば
よいという効果も得られる。次に、図12および図13は本
発明に係る記憶媒体内のプログラムに従って機能するフ
ァイルシステムの第4実施形態を示す図である。なお、
本実施形態は、上述実施形態と略同様に構成されている
ので、その図面を流用し同様な構成には同一の符号を付
して特徴部分を中心に説明する。図12において、複写機
11は、図5のフローチャートに示す処理と同様にファイ
ル処理を実行するようになっており、例えば、複写機11
の操作部23を操作して複写を選択する場合にはそのまま
スタートキーを押下することにより(ステップP1、P
2)、読取装置26にセットした原稿の画像を読み取った
文書データをコピーするのと(ステップP3)並行し
て、操作部23にICカードがセットされている場合には
そのICカードから読み出したユーザIDにより操作者
(複写機11を使用するユーザ)を認証設定する(ステッ
プP4、P5)一方、ユーザIDを取得できないときに
は制御部21の不揮発RAM内から読み出した共有IDが
ユーザIDとされ操作者の認証は「無設定」とする(ス
テップP4、P5、P7)。
【0063】そして、複写機11は、読取装置26が読み取
った文書データに画像処理部29が必要な補正処理を施す
とともに要求された変倍率にするなどの加工処理を加え
記録装置27に適した画像最適化処理を行なった後に、そ
の感光体ドラム27a上への光書き込みなどを行なう電子
写真記録方式の手順に従う複写処理を行なうステップP
3と並行して、記録装置27に出力する画像最適化処理の
施されたものと同一の文書データを画像処理部29により
符号化して圧縮した後にイントラネット上の大容量記憶
装置13に蓄積させるためにそのユーザIDやその複写条
件の制御信号A(画データに付加する画像の属性情報で
あって、上記画像の変倍率の他に、原稿や用紙のサイ
ズ、複写枚数、ユーザ名、処理時刻、フィニッシャー情
報(ステープル、ソート等)、PC14からの文字データ
などの場合にはその記述言語など)と共に通信制御部25
を介してサーバ装置12に送出して蓄積(ファイル)させ
る(ステップP8)。
【0064】したがって、複写機11で処理する記録装置
27直前の同一の文書データが、その処理を実行する操作
の他に特別な入力操作を要求することなく(蓄積命令の
入力の有無に拘らずに)、I/F49を介して取得処理さ
れて添付の付加データと共に自動的にユーザIDに対応
付けされて蓄積されバックアップが取られる。また、こ
のときに、ユーザIDなしで処理する文書データであっ
ても、ユーザIDの入力を要求することなく、そのまま
共有IDを利用して同様に蓄積される。
【0065】次いで、本実施形態の複写機11は、図13の
フローチャートに示すように、ICカードの抜取りが行
なわれたときには操作者による処理終了と判断して(ス
テップP19)、また読取装置26にセットした原稿の読取
処理が終了してからの時間を不図示のタイマ機能により
計時して予め設定されている一定時間が経過したことを
検出したときにも操作者による一処理が終了したと判断
するようになっており(ステップP11)、このいずれか
の条件を満たすときに文書データの処理を行なった操作
者を特定するユーザIDをクリアして、ユーザIDを取
得できないときに認証するデフォルトの操作者「無設
定」となる共有IDを設定することにより、異なるユー
ザであるにも拘らずに同一のユーザIDを使用してしま
うことをなくすようになっている(ステップP12)。そ
して、このステップP19、P11においてICカードがセ
ットされたままでタイマ機能により計時される一定時間
が経過せずに他のキー入力、例えばFキーやスタートキ
ーの押下により新たな処理の開始命令があったときには
(ステップP10)、同一のユーザIDを保持したままス
テップP1に戻って同様な処理を繰り返す。
【0066】したがって、本実施形態においてもユーザ
IDは、操作者の入れ替わりが確実に検出されて再度取
得されることにより誤りなく文書データに付加される。
なお、ステップP2〜P11の間に、蓄積回避命令を指示
入力するための操作部23に配設された不図示の「Un・
Do」ボタンを押下されたときに(ステップP100)、
文書データの蓄積を取り消すことができるのは同様であ
る。そして、サーバ装置12は、ファイル装置として容易
に使用できるように文書データを特定する、タイトルな
どの付記情報、文書データ中のキーワード、同一の文書
データの再利用回数などの付加データをCPU41が取得
して、ハードディスク装置43内にユーザID毎に区分け
されて作成されているデータベースに大容量記憶装置1
3、16内のアドレスと共に格納することにより、例え
ば、複写機11により処理した文書データの参照を要求す
るメニューをディスプレイ44上で選択して文書データを
再利用する場合には、そのユーザIDの一致する文書デ
ータの付加データやサムネイル画像を最新のものから一
覧表示したり、またマウスなどによりその一覧から容易
に文書データを選択して大容量記憶装置13から本読出
(処理済みの全文書データを再入手)して画像処理部29
により復号化し復元した後にディスプレイ44に表示出力
して確認することをできるようにすることにより、蓄積
文書データを容易に検索できるようにする。同時に、サ
ーバ装置12は、所望の文書データであることを確認して
再処理命令を入力されたときには、その文書データと共
に付加データをI/F49を介して複写機11に送出する送
出処理を行なうようになっており、このときサーバ装置
12は、複写機11の制御部21を制御するシーケンスコント
ロールの通信手順を実行する制御信号Bの送受を行なう
ことにより通信制御部25による受信処理後の文書データ
や付加データは記録装置27に直接出力するとともに記録
装置27を駆動制御してステップP3における複写処理と
同一の条件で文書データを記録出力させる。なお、この
ときに記録装置27は、電子写真記録方式に限らず、熱転
写、インクジェット記録のいずれの方式でも、主走査方
向のライン毎に副走査方向に順次に走査した画データを
ほぼ同一の順序で書き込み処理を行なうので、処理(蓄
積)時にそのまま送って記録出力させる際や通信制御装
置25がサーバ装置12に送出する際と同様に、サーバ装置
12のI/F49による取込・送出処理においても同様に処
理すればよく、そのI/F49の取込・送出処理を行なう
ハードウエア構造を共通にすることができる(通信制御
部25が内蔵するモデム装置により他の装置に送信する構
成であっても同様)。
【0067】一方、PC14で作成し複写機11によりプリ
ントアウトする文書データは上記した画データと同様に
処理することができることは云うまでもないが、ファク
シミリ送信などする画データについては、再送信可能に
あるいは記録出力可能にバックアップするかを予め設定
することができるようになっており、再送信可能にバッ
クアップする場合には、上述の複写処理時のバックアッ
プと同様に、読取装置26による読取処理の後に画像処理
部29による補正処理、加工処理、および送信のための画
像最適化処理を施された文書データをそのまま符号化圧
縮してサーバ装置12に送出し大容量記憶装置13に相手先
の電話番号などの付加データに対応付けして蓄積ファイ
ルさせ、再処理命令を入力されたときには、その文書デ
ータと共に付加データを複写機11にI/F49を介して送
出し通信制御部25による受信処理の後にそのバックアッ
プ時の送信処理と同一の条件で画データを再送させるこ
とができる。一方、記録可能にバックアップする場合に
は、上述の複写処理時のバックアップと同様に、図12に
示す読取装置26による読取処理の後に画像処理部29によ
る補正処理、加工処理、および送信のための画像最適化
処理を施された文書データを受信画データの記録出力処
理と同様に画像処理部29による補正処理、加工処理、お
よび記録出力するための画像最適化処理を施した後に符
号化圧縮してサーバ装置12に送出し大容量記憶装置13に
付加データに対応付けて蓄積ファイルさせ、再処理命令
を入力されたときには、その文書データと共に付加デー
タをI/F49を介して送出処理して記録装置27に直接出
力することにより受信画データと同様に画像の記録出力
をさせる。したがって、付加データやサムネイル画像に
より大容量記憶装置13、16内から容易に選択・抽出した
所望の文書データは、付加データとして添付されている
処理条件に従って同一の記録形式で用紙に出力したり再
送することができる。このとき、大容量記憶装置13、16
には記録出力する記録装置27や送信する通信制御部25の
直前の文書データと同一のものを画像処理部29から取得
して蓄積し、再処理する際には大容量記憶装置13、16か
ら読み出した文書データは処理条件の付加データと共に
直接記録装置27や通信制御部25に出力することにより、
処理条件の入力操作を行なうことなく、また処理手順を
繰り返すことなく高速処理することができ、所望の資料
を同一の形式で複写機11や相手先で迅速に入手すること
ができる。
【0068】このように本実施形態においては、上述実
施形態の作用効果に加えて、大容量記憶装置13、16に
は、記録装置27や通信制御部25の直前で記録出力する、
あるいは送信するものと同一の文書データを蓄積して、
再処理時には直接記録装置27や通信制御部25に出力して
付加データに含まれる処理条件に従って記録出力あるい
は送信することができる。したがって、ユーザによる処
理条件などの入力操作や複写機11内の画像処理などを省
いて蓄積時と同一の形式で再記録や再送をすることがで
き、同一の画像を容易かつ迅速に再入手することができ
る。この結果、利用性を向上させることができる。
【0069】また、ファクシミリ送信する文書データ
は、再送信可能あるいは記録出力可能のいずれかを選択
してバックアップしておくことができるので、ユーザの
使い勝手に応じて文書データを再利用することができ
る。また、本実施形態の第5の他の態様としては、上述
実施形態と同様に、複写機11にサーバ装置を直接接続し
たり、複写機11にサーバ装置12を内蔵させてもよい。ま
た、複写機11にバッファ装置を直接接続してサーバ装置
12への文書データ等を中継するようにして、文書データ
等をイントラネットを介すことなく直接大容量記憶装置
に蓄積することによって、接続装置15やサーバ装置12に
故障があっても文書データ等がイントラネット上で消失
してしまうことをなくして確実にバックアップすること
ができるようにすることもできる。なお、設置場所の制
約などを考慮すると、複写機11とサーバ装置12はイント
ラネットを介して接続する方が自由度は高いため、この
場合にはバッファ装置を複写機11に直接接続するのが信
頼性からは最適である。そして、上述実施形態の第6の
他の態様としては、図示は省略するが、1つのユーザI
Dを取得した後に、さらに別個のユーザIDの入力を行
ない得るように構成するとともに、複数のユーザIDが
付加データとして付加されている場合には、それぞれの
ユーザID毎に文書データのアドレスおよび他の付加デ
ータなどをハードディスク装置43内のデータベースに格
納するようにして、会議用や回覧用などの共通の資料等
の場合に、各々のユーザが自分のユーザIDにより同一
の文書データを特定して再利用することができるように
してもよい。
【0070】上述実施形態の第7の他の態様としては、
図示は省略するが、圧力感知マット32による圧力感知、
ICカードの抜取りやタイマ機能による一定時間の経過
などにより同一の操作者による処理が終了したことを検
出しているが、操作部23に不図示の「文書区切り」ボタ
ンを設けて、複数の原稿を処理する場合に、操作者が処
理する文書間に「文書区切り」ボタンを押下することに
より、サーバ装置12には一文書毎に文書データを区分け
して送出し、大容量記憶装置13、16には別個の文書デー
タとして蓄積させるようにして、その一文書毎に参照し
て再利用できるようにしてもよい。
【0071】なお、上述実施形態においては、ユーザI
Dは個人毎に所有することを念頭に説明しているが、そ
のユーザIDを例えば、部署などのグループ毎に所有す
る場合であっても問題なく本実施形態を利用できること
はいうまでもない。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、処理装置本体によりデ
ータを処理、例えば、複写機能などにより原稿から画デ
ータを読み取って記録出力(コピー)する際に、ユーザ
による目的のデータ処理以外の入力を要求することな
く、自動的に特定情報を付加して同一のデータを備える
記憶手段に蓄積しておくことができる。この記憶手段内
のデータは、必要に応じて、読み出して表示出力するそ
の1部あるいは特定情報により選択することにより、所
望のデータ全体を読み出して利用することができる。し
たがって、ユーザが意識してファイル作業を行なうこと
なく、処理するデータをバックアップして保管管理する
ことができ、例えば、複写などした資料が紛失したとき
などに、そのデータを記録出力などして再入手すること
ができる。
【0073】このとき、特定情報としての、蓄積処理日
時情報では処理日時や一定幅の期間を指定して、また、
キーワードや付記情報ではデータ内から一致するものを
検索して、出力回数では再利用の頻度に応じて、操作者
情報では特定ユーザに絞って、抽出し表示出力させるこ
とにより容易に選択して再入手することができる。ま
た、特定情報としての処理条件では、同一のデータ処理
を施したり出力条件などで出力することにより同一の資
料を容易に再入手することができる。
【0074】操作者情報として、操作者特定なしも採用
したり、処理前後での異同を確実に検出することによ
り、例えば、コピースタートキーを押下するだけの操作
でも、バックアップを取ってその処理データを再利用す
ることができ、連続処理を行なう場合などにも誤りなく
操作者を対応付けしてファイルすることができる。した
がって、信頼性高く、また確実なファイルシステムとす
ることができる。また、処理装置本体の複写機能または
記録機能により画データを記録出力する際に、記録手段
直前の同一のデータを備える記憶手段に蓄積しておき、
この記憶手段内のデータは、必要に応じて読み出して記
録手段に直接出力することにより、処理装置本体の記録
手段に対して最適化されたデータをそのまま蓄積して出
力することができ、画像処理などの手順を経ることなく
処理することができる。したがって、処理装置本体によ
る処理手順やユーザによる処理条件などの入力操作を省
いて蓄積時と同一の形式で記録出力することができ、同
一の画像を容易かつ迅速に再入手することができる。
【0075】このとき、記録出力するデータ(伝送する
データも含めて)は、記録手段が電子写真等のいずれの
方式を採用する場合であっても、一般的には主走査方向
のライン毎に副走査方向に順次に走査したデータとして
書き込み処理するので、蓄積するデータの取込・送出処
理を行なうハードウエア構造、例えば、図12における取
込・送出処理を行なうI/F49のハードウエア構造を共
通にすることができる。
【0076】また、文字コードデータを記録出力する記
録機能(所謂、プリンタ)の場合は、ページ記述言語に
よって記述されたデータをそのまま記録する他に、前述
の記録手段に即時書き込み可能にされた順次走査展開済
みのデータを記録することにより、ユーザから再プリン
トの要求があった場合に、時間の掛かるページ記述言語
によるデータ解析を省いて順次走査展開済みのデータを
直接記録手段に送り出すことができ、高速にプリントア
ウトすることができる。
【0077】さらに、複写機能または記録機能以外の例
えば、伝送機能などにより処理させる該機能直前の同一
のデータは、記録手段により記録出力可能に処理した後
に蓄積して記録手段に直接出力するようにすることによ
って、例えば、ファクシミリ送信したデータなどであっ
ても記録出力して入手することができる。また、伝送機
能などにより処理させる該機能直前の同一のデータは、
そのまま蓄積して該機能に直接出力するようにすること
によって、例えば、ファクシミリ送信したデータなどを
そのまま再送することができる。
【0078】そして、ユーザに目的のデータ処理以外の
入力を要求することなく記憶手段にデータを蓄積するこ
とによって、処理するデータをユーザによる蓄積命令の
有無に拘らずに自動的にバックアップして蓄積管理した
上で任意に読出処理することができ、ユーザが意識して
ファイル作業を行なうことなく資料が紛失などしても再
記録したり再送したりして再入手などすることができ
る。
【0079】また、処理装置本体によりデータを処理す
る際に、蓄積回避命令を入力することにより、処理デー
タの蓄積処理を取り消すことができ、バックアップの明
かに不要なデータやセキュリティの必要なデータを蓄積
してしまうことを回避することができ、処理データを自
動的にファイル(バックアップ)するシステムとしたこ
とによる弊害を解消することができ、利用性を向上させ
ることができる。この結果、ファイルシステムの利用性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記憶媒体内のプログラムに従って
機能するファイルシステムの第1実施形態を示す図であ
り、その概略全体構成を示す概念図である。
【図2】そのシステム内の処理装置を示すブロック図で
ある。
【図3】その処理装置の要部を示す接続図である。
【図4】そのシステム内のファイル装置を構成する要部
を示すブロック図である。
【図5】そのファイル処理の一部を説明するフローチャ
ートである。
【図6】その第1の他の態様を示す図であり、その要部
を示す概念図である。
【図7】その第2、第3の他の態様を示す図であり、そ
の要部を示す接続図である。
【図8】その第3の他の態様を説明する概念図である。
【図9】その第3の他の態様を説明する図8と異なる概
念図である。
【図10】本発明に係る記憶媒体内のプログラムに従って
機能するファイルシステムの第2実施形態を示す図であ
り、その要部構成を示す平面図である。
【図11】本発明に係る記憶媒体内のプログラムに従って
機能するファイルシステムの第3実施形態を示す図であ
り、その概略全体構成を示す概念図である。
【図12】本発明に係る記憶媒体内のプログラムに従って
機能するファイルシステムの第4実施形態を示す図であ
り、そのファイル処理におけるデータの流れを説明する
概念図である。
【図13】そのファイル処理の一部を説明するフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10 データ管理システム(ファイルシステム) 11 複写機(処理装置) 12 サーバ装置(蓄積管理手段、出力管理手段) 13、16 大容量記憶装置(記憶手段) 14 パーソナルコンピュータ 15 接続装置 21 制御部 22 表示部 23 操作部 23a テンキー(情報取得手段) 23b ファンクションキー(情報取得手段) 23d スロット(情報取得手段) 24 NCU部 25 通信制御部 26 読取装置 27 記録装置 28 画像メモリ 29 画像処理部 31 デジタルカメラ(情報取得手段) 32 圧力感知マット(情報取得手段) 41 CPU(中央処理装置、情報取得手段、データ検
索手段) 42 メモリ 43 ハードディスク装置(記憶媒体) 44 ディスプレイ(表示手段) 45 タッチパネル(操作手段) 46 キーボード(操作手段) 47 マウス(操作手段) 51 受信装置(情報取得手段) 52 タッチスクリーン(情報取得手段、操作手段) 53 マイクロホン(情報取得手段) 54 認識装置(情報取得手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06F 15/62 330D (72)発明者 高橋 浩 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画データを読み取って用紙に記録出力する
    複写機能、画データや文字データを通信線を介して送受
    信する伝送機能、または受け取った画データや文字デー
    タを用紙に記録出力する記録機能のうちの1つ以上を少
    なくとも備えて該機能によりデータを処理する処理装置
    本体に、該データを蓄積する記憶手段を接続したファイ
    ルシステムであって、 前記機能により処理される同一のデータを蓄積命令の入
    力の有無に拘らず自動的に記憶手段に蓄積させる蓄積管
    理手段と、処理命令の入力に応じて記憶手段内のデータ
    を読み出して出力する出力管理手段と、を具備し、 前記蓄積管理手段は、記憶手段内に蓄積させるデータを
    特定する特定情報を取得する情報取得手段を備え、該特
    定情報を付加してデータを記憶手段内に蓄積させる一
    方、 前記出力管理手段は、記憶手段内のデータ自体の少なく
    とも1部または該データの特定情報を表示出力する表示
    手段と、表示されたデータまたは特定情報のうちのいず
    れかを選択して該データの処理命令の入力操作を行なう
    操作手段とを備え、選択されたデータを入力された処理
    命令に従って出力することを特徴とするファイルシステ
    ム。
  2. 【請求項2】前記情報取得手段は、データの特定情報と
    して、データの蓄積処理日時情報、データから抽出した
    キーワード、データに付されている付記情報、出力管理
    手段により選択出力された出力回数、処理装置本体の操
    作者情報、あるいは、処理装置本体による処理条件のう
    ちのいずれか1つ以上を少なくとも取得して、記憶手段
    内に蓄積させるデータに付加することを特徴とする請求
    項1に記載のファイルシステム。
  3. 【請求項3】前記蓄積管理手段は、情報取得手段により
    処理装置本体の操作者に関する特定情報を取得したデー
    タは該操作者毎に対応付けして記憶手段に蓄積管理させ
    る一方、該操作者に関する特定情報を取得できなかった
    データは操作者の特定なく記憶手段に蓄積管理させるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のファイルシステム。
  4. 【請求項4】前記情報取得手段は、処理装置本体による
    次の処理の入力操作が先の操作者と異なるか否かを検出
    するとともに、 前記蓄積管理手段は、処理装置本体の操作者に関する特
    定情報が情報取得手段により取得されない限り操作者特
    定なしとすることを特徴とする請求項3に記載のファイ
    ルシステム。
  5. 【請求項5】前記出力管理手段は、特定情報が共通する
    データを記憶手段内から検索するデータ検索手段を設
    け、操作手段から入力指定された期間内の蓄積日時情報
    が対応付けされているデータを該データ検索手段により
    記憶手段内から検索してデータ自体の少なくとも一部ま
    たは該データの特定情報を表示手段に表示出力すること
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のファイ
    ルシステム。
  6. 【請求項6】前記出力管理手段は、特定情報が共通する
    データを記憶手段内から検索するデータ検索手段を備
    え、操作手段から入力された特定情報に該当するデータ
    を該データ検索手段により記憶手段内から検索してデー
    タ自体の少なくとも一部または該データの特定情報を表
    示手段に表示出力することを特徴とする請求項1から5
    のいずれかに記載のファイルシステム。
  7. 【請求項7】画データを読み取って用紙に記録出力する
    複写機能、画データや文字データを通信線を介して送受
    信する伝送機能、または受け取った画データや文字デー
    タを用紙に記録出力する記録機能のうちの1つ以上を少
    なくとも備えて該機能によりデータを処理する処理装置
    本体に、接続あるいは内蔵された中央処理装置が使用す
    るプログラムを記録した記憶媒体であって、 前記処理装置本体により処理される同一のデータを蓄積
    命令の入力の有無に拘らず自動的に記憶手段に送出して
    蓄積させるとともに該データを特定する特定情報を取得
    して付加し蓄積させる処理と、 該記憶手段内から処理命令の入力に従って読み出して中
    央処理装置に接続されている表示手段に該データ自体の
    少なくとも1部または該データの特定情報を表示出力す
    るとともに操作手段から選択されたデータを入力された
    処理命令に従って出力する処理と、の一方の処理あるい
    は双方の処理を実行するためのプログラムを中央処理装
    置が読み出し可能に記録されていることを特徴とする記
    憶媒体。
  8. 【請求項8】前記特定情報として処理装置本体の操作者
    情報を取得してデータに対応付けして記憶手段内に蓄積
    させる処理と、同一の操作者情報が対応付けされている
    データを記憶手段内から読み出して表示出力させる処理
    と、の一方の処理あるいは双方の処理を実行するための
    プログラムを中央処理装置が読み出し可能に記録されて
    いることを特徴とする請求項7に記載の記憶媒体。
  9. 【請求項9】前記特定情報として蓄積処理日時情報を取
    得してデータに対応付けして記憶手段内に蓄積させる処
    理と、入力指定された期間内の蓄積日時情報が対応付け
    されているデータを記憶手段内から読み出して表示出力
    させる処理と、の一方の処理あるいは双方の処理を実行
    するためのプログラムを中央処理装置が読み出し可能に
    記録されていることを特徴とする請求項7または8に記
    載の記憶媒体。
  10. 【請求項10】共通する前記特定情報が対応付けされて
    いるデータを記憶手段内から読み出して表示出力させる
    処理を実行するためのプログラムを中央処理装置が読み
    出し可能に記録されていることを特徴とする請求項7か
    ら9のいずれかに記載の記憶媒体。
  11. 【請求項11】画データを読み取って用紙に記録出力す
    る複写機能、画データや文字データを通信線を介して送
    受信する伝送機能、または受け取った画データや文字デ
    ータを用紙に記録出力する記録機能のうちの1つ以上を
    少なくとも備えて該機能によりデータを処理する処理装
    置本体に、該データを蓄積する記憶手段を接続したファ
    イルシステムであって、 前記機能により処理される同一のデータを記憶手段に蓄
    積させる蓄積管理手段と、処理命令の入力に応じて記憶
    手段内のデータを読み出して出力する出力管理手段と、
    を具備し、 蓄積管理手段は、複写機能または記録機能が処理するデ
    ータを記録手段の直前に取り込んでそのまま記憶手段に
    蓄積させる一方、出力管理手段は、記憶手段内から読み
    出したデータをそのまま処理可能な機能に直接出力する
    ことを特徴とするファイルシステム。
  12. 【請求項12】前記蓄積管理手段は、複写機能および記
    録機能以外の機能が処理するデータも該機能の直前に同
    一のデータを取り込んで記録手段によりそのまま記録出
    力可能に処理を施した後に記憶手段に蓄積させることを
    特徴とする請求項11に記載のファイルシステム。
  13. 【請求項13】前記蓄積管理手段は、複写機能および記
    録機能以外の機能が処理するデータも該機能の直前に同
    一のデータを取り込んでそのまま記憶手段に蓄積させる
    ことを特徴とする請求項11に記載のファイルシステ
    ム。
  14. 【請求項14】画データを読み取って用紙に記録出力す
    る複写機能、画データや文字データを通信線を介して送
    受信する伝送機能、または受け取った画データや文字デ
    ータを用紙に記録出力する記録機能のうちの1つ以上を
    少なくとも備えて該機能によりデータを処理する処理装
    置本体に、接続あるいは内蔵された中央処理装置が使用
    するプログラムを記録した記憶媒体であって、 前記複写機能または記録機能により処理されるデータを
    記録手段の直前から取り込んでそのまま記憶手段に送出
    して蓄積させる処理と、 該記憶手段内から処理命令の入力に従って読み出してそ
    のまま処理可能な機能に直接出力する処理と、の一方の
    処理あるいは双方の処理を実行するためのプログラムを
    中央処理装置が読み出し可能に記録されていることを特
    徴とする記憶媒体。
  15. 【請求項15】前記複写機能および記録機能以外の機能
    が処理するデータも該機能の直前に同一のデータを取り
    込んで記録手段によりそのまま記録出力可能に処理を施
    した後に記憶手段に蓄積させる処理を実行するためのプ
    ログラムを中央処理装置が読み出し可能に記録されてい
    ることを特徴とする請求項14に記載の記憶媒体。
  16. 【請求項16】前記複写機能および記録機能以外の機能
    が処理するデータも該機能の直前に同一のデータを取り
    込んでそのまま記憶手段に蓄積させる処理を実行するた
    めのプログラムを中央処理装置が読み出し可能に記録さ
    れていることを特徴とする請求項14に記載の記憶媒
    体。
  17. 【請求項17】前記蓄積管理手段は、蓄積命令の入力の
    有無に拘らず前記機能により処理される同一のデータを
    自動的に記憶手段に蓄積させることを特徴とする請求項
    1から6、11から13のいずれかに記載のファイルシ
    ステム。
  18. 【請求項18】前記機能により処理される同一のデータ
    を記憶手段に蓄積させる処理を、蓄積命令の入力の有無
    に拘らずに実行するためのプログラムを中央処理装置が
    読み出し可能に記録されていることを特徴とする請求項
    7から10、14から16のいずれかに記載の記憶媒
    体。
  19. 【請求項19】前記蓄積管理手段は、前記機能により処
    理される同一のデータを記憶手段に蓄積させる動作前あ
    るいは動作中に、蓄積回避命令が入力されたときには、
    該データの蓄積を取り消すことを特徴とする請求項1か
    ら6、11から13、あるいは17のいずれかに記載の
    ファイルシステム。
  20. 【請求項20】前記中央処理装置に実行させるためのプ
    ログラム内に、前記記憶手段にデータおよび特定情報を
    蓄積させる動作前あるいは動作中に蓄積回避命令が入力
    されたときには該データの蓄積を取り消す中止処理が組
    み込まれて、前記中央処理装置が読み出し実行可能に記
    録されていることを特徴とする請求項7から10、14
    から16、あるいは18のいずれかに記載の記憶媒体。
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