JPH11195787A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH11195787A
JPH11195787A JP10000598A JP59898A JPH11195787A JP H11195787 A JPH11195787 A JP H11195787A JP 10000598 A JP10000598 A JP 10000598A JP 59898 A JP59898 A JP 59898A JP H11195787 A JPH11195787 A JP H11195787A
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JP
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gate electrode
insulating film
conductive layer
semiconductor device
buried conductive
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JP10000598A
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English (en)
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Masanori Tsukamoto
雅則 塚本
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 BMD構造では、ゲート電極と、ソース・ド
レイン上に接続する埋め込み層との距離を確保する必要
が生じるため、寄生抵抗は大きくなり、セル面積が拡大
し、LSIの高速化を阻害していた。 【解決手段】 電界効果トランジスタ(MOSFET1
0)のゲート電極22の両側におけるソース・ドレイン
29,30上には、それに接続する埋め込み導電層3
7,38が備えられていて、一方の埋め込み導電層37
は、ゲート電極22に絶縁膜(オフセット絶縁膜25、
サイドウォール26等)を介して、平面視ゲート電極2
2の当該埋め込み導電層37側に少なくとも一部分が重
なる状態に形成され、他方の埋め込み導電層38も同様
に、絶縁膜(オフセット絶縁膜25、サイドウォール2
6等)を介して、平面視ゲート電極22の当該埋め込み
導電層38側に少なくとも一部分が重なる状態に形成さ
れているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、詳しくは絶縁ゲート型の電界効果トランジスタのゲ
ート電極とそのソース・ドレイン上に形成されるいわゆ
る埋め込み導電層とに関する。
【0002】
【従来の技術】システムコストの低減、低消費電力化、
高速化を目的にメモリ素子/ロジック素子の同一チップ
への混載が行われている。特に3次元グラフィックデバ
イス等への応用においては、高速データ転送化を目的と
して、バンド幅の広いメモリ素子が必要であり、これは
大容量のメモリ素子を高速ロジックデバイスに混載する
ことによって達成される。
【0003】高速ロジック素子では、寄生抵抗、寄生容
量の低減を目的として拡散層上に金属シリサイドを自己
整合的に形成したサリサイド(Self-Aligned Silicide
)が適用され、拡散層の抵抗は数Ω/□程度に低減さ
れている。サリサイド構造は、拡散層(ソース・ドレイ
ン領域)上に自己整合的に形成されるために、拡散層を
開口部形状と同程度の狭い幅の領域に形成することが可
能であり、屈曲したゲート電極(いわゆる、ベンディン
グゲート構造)を有するMOSFET(Metal-Oxide-Se
miconductor Field Effect Transistor )構造への応用
が可能である。このベンディングゲート構造を用いるこ
とによって、MOSFETのレイアウトの自由度が向上
し、チップ面積の縮小やLSIの高速化を行うことがで
きる。
【0004】ところが、ロジックデバイスにDRAMの
ようなメモリ素子を混載する場合には、チタンシリサイ
ド(TiSi2 )やコバルトシリサイド(CoSi2
等のシリサイド形成後に、メモリセル形成のための高温
プロセスが付加されるためサリサイドの抵抗が上昇し
て、ロジックデバイスの性能を低下させる。この熱処理
による抵抗上昇はシリサイドの細線部分で特に顕著に現
れる。
【0005】その問題を解決する技術として、Symp.on
VLSI Tech.,(1997) Tsukamoto et al.,p.23 に、DRA
M素子の形成後に拡散層上にタングステンの埋め込み層
を形成するBMD(Buried Metal on Diffusion layey
)構造が報告されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、BMD
構造では自己整合プロセスで形成されるものではないた
めに、図8の(1),(2)に示すように、MOSFE
T110のゲート電極121と、そのソース・ドレイン
122,123上に接続する埋め込み層131,132
との距離dを確保する必要が生じる。したがって、ベン
ディングゲート構造の狭い領域にBMDを形成すること
は困難であり、そのことがチップ面積の縮小やLSIの
高速化を阻害する要因となっている。また上記距離dが
長いため、その間のソース・ドレイン122,123の
距離も長くなるので、それによる寄生抵抗は大きくな
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置であり、すなわち、電
界効果トランジスタを備えた半導体装置であって、その
電界効果トランジスタのゲート電極の両側におけるソー
ス・ドレイン上には、それに接続する埋め込み導電層が
備えられていて、一方の埋め込み導電層は、ゲート電極
に絶縁膜を介して、平面視ゲート電極の当該埋め込み導
電層側に少なくとも一部分が重なる状態に形成され、他
方の埋め込み導電層は、ゲート電極に絶縁膜を介して、
平面視前記ゲート電極の当該埋め込み導電層側に少なく
とも一部分が重なる状態に形成されているものである。
【0008】上記半導体装置では、電界効果トランジス
タのソース・ドレイン上に、それに接続する埋め込み導
電層が備えられていて、その一方の埋め込み導電層は、
ゲート電極に絶縁膜を介して、平面視ゲート電極の当該
埋め込み導電層側に少なくとも一部分が重なる状態に形
成され、他方の埋め込み導電層は、ゲート電極に絶縁膜
を介して、平面視ゲート電極の当該埋め込み導電層側に
少なくとも一部分が重なる状態に形成されていることか
ら、ゲート電極の形成領域の一部と埋め込み導電層の形
成領域の一部とを平面視重複させることが可能になる。
そのため、ベンディングゲート構造の狭い領域にも上記
埋め込み導電層の形成が可能になる。また、ゲート電極
に絶縁膜を介して、平面視ゲート電極の当該埋め込み導
電層側に少なくとも一部分が重なる状態に形成されるこ
とから、ゲートと埋め込み導電層との間のソース・ドレ
インの長さが短縮されるので、寄生抵抗が低減される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置に係わる実施
形態の一例を、図1の概略構成図によって説明する。図
1では、半導体装置としてNMOSFETを示し、
(1)にレイアウト図を示し、(2)にレイアウト図に
おけるA−A線断面図を示す。
【0010】図1に示すように、半導体基板(例えばシ
リコン基板)11には、素子形成領域12を電気的に分
離する素子分離領域13が形成されている。上記素子形
成領域12にはしきい値電圧Vthを調整したNMOSチ
ャネル領域14が形成されている。さらに図示はしない
が、Pウエル領域(図示省略)、トランジスタのパンチ
スルー阻止を目的とした埋め込み層(図示省略)が形成
されている。
【0011】上記素子形成領域12上にはゲート絶縁膜
21が、例えば5nmの厚さに形成されている。このゲ
ート絶縁膜21上には、ゲート電極22が形成されてい
る。このゲート電極22は、例えば100nmの厚さの
リンをドーピングしたポリシリコン膜23と、100n
mの厚さのタングステンシリサイド膜24との積層膜か
らなり、そのほぼ中央部22Cの両方向に連続する延出
部分22A,22Bが互いに平行でかつ直線状を成し、
ほぼ中央部22Cは延出部分22A,22Bに対して斜
め形状を成す、いわゆるベンディング構造になってい
る。さらにゲート電極22上にはオフセット絶縁膜25
が例えば150nmの厚さのノンドープトシリケートガ
ラス(NSG)膜で形成されている。
【0012】上記ゲート電極22の側壁には、例えば酸
化シリコン膜からなるサイドウォール26が形成されて
いる。そのサイドウォール26の下部における半導体基
板11にはLDD27,28が形成されている。さら
に、ゲート電極22の両側における素子形成領域12の
上層に、このゲート電極22側にLDD領域27,28
を介してN型のソース・ドレイン領域29,30が形成
されている。上記のごとくに、MOSFET10が構成
されている。
【0013】上記半導体基板11上には、上記MOSF
ET10を被覆する第1層間絶縁膜31が形成されてい
る。この第1層間絶縁膜31は、例えば10nmの厚さ
の酸化シリコン膜32、例えば30nmの厚さの窒化シ
リコン膜33、および例えば300nmの厚さのホウ素
リンシリケートガラス(BPSG)膜34からなる。そ
してBPSG膜34の表面は平坦化されている。
【0014】上記第1層間絶縁膜31には、いわゆる、
ベンディング形状のゲート電極22のほぼ中央部22C
より両方向に連続して延出する延出部分22A,22B
の互いと平行でかつ直線状を成すもので、かつ、一方の
延出部分22Aとは離間した状態であるとともに他方の
延出部分22Bとはその側部でゲート幅方向にそって平
面視重なる状態の溝35が、ゲート電極22に達するこ
となく一方のソース・ドレイン29に達する状態に形成
されている。それとともに、同第1層間絶縁膜31に
は、他方の延出部分22Bとは離間した状態であるとと
もに一方の延出部分22Aとはその側部でゲート幅方向
にそって平面視重なる状態の溝36が、ゲート電極22
に達することなく他方のソース・ドレイン30に達する
状態に形成されている。
【0015】そして上記溝35,36の内部には埋め込
み導電層37,38が、例えばタングステンにより形成
されている。したがって、一方の埋め込み導電層37
は、ゲート電極22に対して絶縁膜としてオフセット絶
縁膜25、サイドウォール26等を介して、平面視ゲー
ト電極22の当該埋め込み導電層37側に少なくとも一
部分が重なる状態に形成されている。具体的には、ゲー
ト電極22の一方の延出部分22Aとはほぼ平行、かつ
サイドウォール26および第1層間絶縁膜31を介して
平面視離間した状態であるとともに、ゲート電極22の
他方の延出部分22Bとはほぼ平行かつその側部でゲー
ト幅方向にそって、絶縁膜となるオフセット絶縁膜25
およびサイドウォール26を介して平面視重なる状態に
形成されている。さらに他方の埋め込み導電層38は、
ゲート電極22に対して絶縁膜としてオフセット絶縁膜
25、サイドウォール26等を介して、平面視ゲート電
極22の当該埋め込み導電層38側に少なくとも一部分
が重なる状態に形成されている。具体的には、ゲート電
極22の他方の延出部分22Bとはほぼ平行、かつサイ
ドウォール26および第1層間絶縁膜31を介して平面
視離間した状態であるとともに、ゲート電極22の一方
の延出部分22Aとはほぼ平行かつその側部でゲート幅
方向にそって絶縁膜となるオフセット絶縁膜25および
サイドウォール26を介して平面視重なる状態に形成さ
れている。
【0016】さらに上記第1層間絶縁膜31上には埋め
込み導電層37,38を覆う第2層間絶縁膜39が形成
されている。この第2層間絶縁膜39には埋め込み導電
層37,38のそれぞれに対応して通じる接続孔40,
41が形成されている。そして接続孔40,41内には
タングステンからなる導電性プラグ42,43が形成さ
れている。さらに上記第2層間絶縁膜39上に上記導電
性プラグ42,43のそれぞれに対応するように接続す
る配線44,45が、例えばアルミニウム、アルミニウ
ム合金等により形成されている。このようにして、例え
ばCMOS回路が構成されている。
【0017】上記説明では、NMOSFETについて記
載したが、PMOSFETについても、ドーパントを代
えることによって、上記同様の構成を成すことが可能で
ある。また上記埋め込み導電層の構造をCMOSデバイ
スに適用することも可能である。
【0018】上記MOSFET10では、ソース・ドレ
イン29,30上に、それに接続する埋め込み導電層3
7,38が備えられていて、その一方の埋め込み導電層
37は、ゲート電極22にオフセット絶縁膜25、サイ
ドウォール26等の絶縁膜を介して、平面視ゲート電極
22の当該埋め込み導電層37側に少なくとも一部分が
重なる状態に形成され、他方の埋め込み導電層38は、
ゲート電極22にオフセット絶縁膜25、サイドウォー
ル26等の絶縁膜を介して、平面視ゲート電極22の当
該埋め込み導電層38側に少なくとも一部分が重なる状
態に形成されていることから、ゲート電極22の形成領
域の一部と埋め込み導電層37,38の形成領域の一部
とを平面視重複させることが可能になる。そのため、ベ
ンディング構造のゲート電極22を有する狭い領域にも
上記埋め込み導電層37,38が形成されることにな
る。したがって、セル面積の縮小化が可能になる。ま
た、ゲート電極22にオフセット絶縁膜25、サイドウ
ォール26等の絶縁膜を介して、平面視ゲート電極22
の当該埋め込み導電層37,38側に少なくとも一部分
が重なる状態に形成されることから、ゲート電極22と
埋め込み導電層37,38との間のソース・ドレイン2
9,30の長さがサイドウォール26の幅に短縮される
ので、寄生抵抗が低減される。
【0019】次に前記図1によって説明した半導体装置
の製造方法にかかわる実施形態を、図2〜図3の製造工
程図によって説明する。図2〜図3では、一例として、
NMOSFETを形成する工程図を示し、左側にレイア
ウト図を示し、右側にB−B線断面図を示す。また前記
図1によって説明した構成部品と同様のものには同一符
号を付与して示す。
【0020】図2の(1)に示すように、半導体基板
(例えばシリコン基板)11には、例えば局所酸化法
〔例えば、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)
法〕によって、素子形成領域12を電気的に分離する素
子分離領域13を形成する。このLOCOS酸化は、例
えば、950℃のウエット酸化により行う。NMOSF
ETを形成する上記素子形成領域12に、例えば、Pウ
エル領域(図示省略)の形成やトランジスタのパンチス
ルー阻止を目的とした埋め込み層(図示省略)を形成す
るためのイオン注入やしきい値電圧Vthを調整するため
のイオン注入を行ってNMOSチャネル領域14を形成
する。
【0021】次いで、例えば上記半導体基板11の素子
形成領域12上にゲート絶縁膜21を、例えば水素と酸
素との混合雰囲気を850℃に加熱するパイロジェニッ
ク酸化によって、5nmの厚さの酸化シリコンを生成す
ることにより形成する。続いて、上記ゲート絶縁膜21
上にリンをドーピングした非晶質シリコン膜51を、例
えば減圧CVD法により、100nmの厚さに形成す
る。この減圧CVD法による成膜条件は、一例として、
原料ガスにモノシランとホスフィンとを用い、成膜温度
を550℃に設定した。続いて上記非晶質シリコン膜5
1上にタングステンシリサイド(WSi2 )膜24を、
例えば減圧CVD法によって、100nmの厚さに形成
する。このタングステンシリサイドを堆積する減圧CV
D条件は、一例として、原料ガスに六フッ化タングステ
ンとジクロロシランとを用い、成膜温度を580℃に設
定した。さらにオフセット絶縁膜25となるノンドープ
トシリケートガラス(NSG)膜を、例えば常圧CVD
法によって、150nmの厚さに形成する。このNSG
を堆積する常圧CVD条件は、一例として、原料ガスに
モノシランと酸素とを用い、成膜温度を420℃に設定
した。
【0022】次いで、レジスト塗布技術により上記オフ
セット絶縁膜25上にレジスト膜(図示省略)を形成し
た後、リソグラフィー技術により平面視で屈曲した形状
の、いわゆるベンディング形状のゲート電極をエッチン
グにより形成する際のマスク(図示省略)を上記レジス
ト膜で形成する。このマスクパターンは、そのほぼ中央
部の両方向に連続する部分が互いに平行でかつ直線状を
成し、ほぼ中央部が斜め形状を成す。
【0023】そしてそのレジストマスク(図示省略)を
用いて異方性エッチングを行うことにより、いわゆる、
ベンディング形状のゲートパターン52を形成する。す
なわち、このゲートパターン52は、そのほぼ中央部5
2Cの両方向に連続する延出部分52A,52Bが互い
に平行でかつ直線状を成し、ほぼ中央部52Cが延出部
分52A,52Bに対して斜め形状を成すように形成さ
れる。そしてこのゲートパターン52中、後にポリシリ
コンとなる非晶質シリコン膜51とタングステンシリサ
イド膜24で形成されている部分がゲート電極22とな
る。したがって、ゲート電極22も、そのほぼ中央部2
2Cの両方向に連続する延出部分22A,22Bが互い
に平行でかつ直線状を成し、ほぼ中央部22Cが斜め形
状を成す。上記エッチングでは、フルオロカーボンをエ
ッチングガスに用いてNSGからなるオフセット絶縁膜
25をエッチングし、塩素と酸素との混合ガスをエッチ
ングガスに用いたECR(Electron Cycrotron Resonan
ce)エッチングによりタングステンシリサイド膜24と
非晶質シリコン膜51のエッチングを行った。
【0024】その後、上記レジストマスクを除去する。
次いで図2の(2)に示すように、上記ゲートパターン
52のオフセット絶縁膜25、上記素子分離領域13等
をマスクにして素子形成領域12の半導体基板11に、
N型不純物の一例としてヒ素をイオン注入して、ゲート
パターン52の両側における素子形成領域12の半導体
基板11の上層にN型のLDD領域27,28を形成す
る。このイオン注入は、一例として、ドーズ量を5×1
13個/cm2 、エネルギーを20keVに設定した。
【0025】次いで上記ゲートパターン52を覆う状態
に絶縁膜として例えば酸化シリコン膜を、例えば減圧C
VD法により堆積した後、異方性エッチングにより、ゲ
ートパターン52の側壁に上記酸化シリコン膜を残し
て、その他の上記酸化シリコン膜を除去して、サイドウ
ォール26を形成する。
【0026】さらに、上記オフセット絶縁膜25、上記
サイドウォール26、上記素子分離領域13等をマスク
にして素子形成領域12の半導体基板11に、N型不純
物の一例としてヒ素をイオン注入する。それによって、
ゲート電極22の両側における素子形成領域12の半導
体基板11の上層に、このゲート電極22側にLDD領
域27,28を介してN型のソース・ドレイン領域2
9,30を形成する。このイオン注入は、一例として、
ドーズ量を5×1015個/cm2 、エネルギーを20k
eVに設定した。
【0027】その後、RTA(Rapid Thermal Annealin
g )により、1000℃で10秒程度の熱処理を行い、
ドーピングされている不純物の活性化を行う。このよう
にして、MOSFET10が完成する。その際、上記非
晶質シリコン膜51の結晶化され、ポリシリコン膜23
となる。
【0028】上記説明では、NMOSFETについて記
載したが、PMOSFETについても、ドーパントを代
えることによって、上記同様のプロセスにより形成する
ことが可能である。またCMOS構造に形成することも
可能である。
【0029】次いで図2の(3)に示すように、MOS
FET10を覆うように半導体基板11上に、例えば酸
化シリコン膜32を例えば10nmの厚さに堆積し、窒
化シリコン膜33を例えば30nmの厚さに堆積し、さ
らにBPSG膜34を例えば300nmの厚さに堆積し
て、第1層間絶縁膜31を形成する。続いて850℃の
窒素雰囲気中で10分のアニーリングを行うことによっ
てBPSG膜34をリフローしてその表面を平坦化す
る。
【0030】次いで、レジスト塗布技術により上記BP
SG膜34上にレジスト膜(図示省略)を形成した後、
リソグラフィー技術により、いわゆるベンディング形状
のゲート電極22のほぼ中央部22Cより両方向に連続
して延出する延出部分22A,22Bの互いと平行でか
つ直線状を成すもので、かつ、一方の延出部分22Aと
は離間した状態であるとともに他方の延出部分22Bと
はその側部でゲート幅方向にそって平面視重なる状態の
溝パターンと、および他方の延出部分22Bとは離間し
た状態であるとともに一方の延出部分22Aとはその側
部でゲート幅方向にそって平面視重なる状態の溝パター
ンとを有するマスク(図示省略)を上記レジスト膜で形
成する。
【0031】そして上記レジストマスク(図示省略)を
用いて、上記第1層間絶縁膜31を異方性エッチングす
る。このエッチングでは、例えばフルオロカーボンをエ
ッチングガスに用いた。上記エッチングでは、窒化シリ
コン膜33がエッチングストッパとなる。引き続いて、
異方性エッチングによって窒化シリコン膜33と酸化シ
リコン膜32とをエッチングする。
【0032】その結果、いわゆる、ベンディング形状の
ゲート電極22のほぼ中央部22Cより両方向に連続し
て延出する延出部分22A,22Bの互いと平行でかつ
直線状を成すもので、かつ、一方の延出部分22Aとは
離間した状態であるとともに他方の延出部分22Bとは
その側部でゲート幅方向にそって平面視重なる状態の溝
35が一方のソース・ドレイン領域29に達する状態
に、第1層間絶縁膜31に形成されるとともに、他方の
延出部分22Bとは離間した状態であるとともに一方の
延出部分22Aとはその側部でゲート幅方向にそって平
面視重なる状態の溝36が、他方のソース・ドレイン領
域30に達する状態に第1層間絶縁膜31に形成され
る。その際、上記溝35,36はゲート電極22に達す
る状態に形成されることはない。したがって、溝35,
36はゲート電極22に対していわゆる自己整合的に形
成される。
【0033】その後、上記レジストマスクを除去する。
次いで図3の(1)に示すように、上記各溝35,36
内を埋め込む状態に、導電層を、例えばCVDによりタ
ングステンを堆積して形成する。そしてその導電層をエ
ッチバックして、第1層間絶縁膜31上の導電層を除去
することにより、溝35,36内のみに残した導電層
で、ソース・ドレイン29に接続する埋め込み導電層3
7とソース・ドレイン30に接続する埋め込み導電層3
8とを形成する。
【0034】続いて図3の(2)に示すように、上記第
1層間絶縁膜31上に上記埋め込み導電層37,38を
覆う第2層間絶縁膜39を、上記第1層間絶縁膜31と
同様なる方法で成膜する。続いてレジスト塗布およびリ
ソグラフィー技術により第2層間絶縁膜39に接続孔を
形成するためのエッチバック時に用いるレジストマスク
を(図示省略)形成した後、それをマスクに用いて第2
層間絶縁膜39を異方性エッチングすることにより、例
えば埋め込み導電層37,38のそれぞれに対応して通
じる接続孔40,41を形成する。この異方性エッチン
グではエッチングガスに例えばフルオロカーボンを用い
る。
【0035】その後、上記レジストマスクを除去する。
さらに、CVD法により上記接続孔40,41内にタン
グステンを埋め込み、エッチバックにより第2層間絶縁
膜39上に形成されているタングステンを除去する。こ
のようにして上記接続孔40,41内に対応するように
タングステンからなる導電性プラグ42,43を形成す
る。さらに通常の配線形成技術により、上記第2層間絶
縁膜39上に上記導電性プラグ42,43のそれぞれに
対応するように接続する配線44,45を、例えばアル
ミニウム、アルミニウム合金等により形成する。このよ
うにして、例えばCMOS回路を構成する。
【0036】上記製造方法に係わる実施形態では、ベン
ディングゲート構造のゲートを有するトランジスタに対
して埋め込み導電層37,38を形成する際に、ゲート
電極22に対して自己整合的に形成することによって、
ゲート電極22と埋め込み導電層37,38との距離を
縮小することが可能になり、それにともなって拡散層領
域(ソース・ドレイン29,30)を縮小することがで
きる。したがって、セル面積の縮小や、拡散層接合容量
の低減による高速化が可能になる。また、ベンディング
ゲート構造によって配線層のレイアウトの自由度が向上
し、チップ面積の縮小化や配線容量の低減による高速化
が可能になる。さらに、埋め込み導電層37,38によ
って、拡散層がいわゆる裏打ちされることになるので、
ゲート電極22と埋め込み導電層37,38との距離が
サイドウォール26の幅に縮小化され、それによってM
OSFET10の寄生抵抗が低減するので、MOSFE
T10の駆動電流向上が可能となり、素子の高速化が図
れる。
【0037】次に上記実施形態で説明した埋め込み導電
層を形成したMOSFETをDRAMを混載したLSI
に適用した一例を、図4の概略構成図によって説明す
る。図4では、左側にDRAMを示し、右側にロジック
素子のトランジスタを示す。また前記図1〜図3によっ
て説明した構成部品と同様のものには同一符号を付与し
て示す。
【0038】図4に示すように、半導体基板11には、
ロジック素子の形成領域となる第1の領域51(前記図
1中の素子形成領域12に相当)とDRAMの形成領域
となる第2の領域52とを分離する素子分離領域13が
形成されている。上記第1の領域51には前記図1によ
って説明したのと同様のMOSFET10が形成されて
いるとともに、上記第2の領域52にはDRAMのメモ
リトランジスタ53,54が形成されている。
【0039】上記半導体基板11上にはメモリトランジ
スタ53,54およびMOSFET10を覆う第1層間
絶縁膜61が形成されている。この第1層間絶縁膜61
は、前記図1で説明したのと同様に、例えば酸化シリコ
ン膜62を例えば10nmの厚さに堆積し、窒化シリコ
ン膜63を例えば30nmの厚さに堆積し、BPSG膜
64を例えば300nmの厚さに堆積して成るももので
ある。またBPSG膜64の表面は平坦化されている。
【0040】上記第1層間絶縁膜61には、上記メモリ
トランジスタ53,54の拡散層(図示省略)に通じる
コンタクトホール(図示省略)が形成されている。上記
第1層間絶縁膜61上には、上記コンタクトホールを介
してメモリトランジスタ53,54の拡散層に通じるビ
ット線91がタングステンポリサイド構造で形成されて
いる。さらに上記第1層間絶縁膜61上には、上記ビッ
ト線91を覆う第2層間絶縁膜65が形成されている。
【0041】上記第2層間絶縁膜65から第1層間絶縁
膜61にかけてメモリトランジスタ53,54の拡散層
55,56に通じるコンタクトホール66,67が形成
されている。上記第2層間絶縁膜65上には、コンタク
トホール66,67を通じて上記拡散層55,56に通
じるもので例えばシリンダ型を有するキャパシタノード
電極81が、例えばドープポリシリコンで形成されてい
る。このキャパシタノード電極81の表面には、酸化シ
リコンと窒化シリコンとの積層膜で形成されているキャ
パシタ誘電体膜82を介して例えばドープポリシリコン
からなるプレート電極83が形成されている。上記の如
くにDRAMのキャパシタ84が構成されている。
【0042】さらに上記キャパシタ84を覆う第3層間
絶縁膜68が、例えばBPSG膜で形成されている。上
記第1層間絶縁膜61からこの第3層間絶縁膜68まで
が前記図1によって説明した第1層間絶縁膜31に相当
する。
【0043】以下、()内に示した符号は、本図では表
れない構成部品であって、前記図1のレイアウト図を参
照していただきたい。上記第3層間絶縁膜68から第1
層間絶縁膜61にかけて、上記ゲート電極22のほぼ中
央部(22C)より両方向に連続して延出する延出部分
(22A,22B)の互いと平行でかつ直線状を成すも
ので、かつ、一方の延出部分(22A)とは離間した状
態であるとともに他方の延出部分(22B)とはその側
部でゲート幅方向にそって平面視重なる状態の溝35
が、ゲート電極22に達することなく、一方のソース・
ドレイン領域29に達する状態に形成されている。それ
とともに、他方の延出部分(22B)とは離間した状態
であるとともに一方の延出部分(22A)とはその側部
でゲート幅方向にそって平面視重なる状態の溝36が、
ゲート電極22に達することなく、他方のソース・ドレ
イン領域30に達する状態に形成されている。上記各溝
35,36内には、タングステンからなる埋め込み導電
層37,38が形成されている。
【0044】上記層間絶縁膜68上には、上記埋め込み
導電層37,38を覆う第4層間絶縁膜69(前記図3
の第2層間絶縁膜39に相当)が形成されている。この
第4層間絶縁膜69の表面は平坦化されている。上記第
4層間絶縁膜69には、埋め込み導電層38に通じる接
続孔70が形成されている。また図示はしていないが、
他の埋め込み導電層37に通じる接続孔も形成されてい
る。上記接続孔70内には、タングステンからなる導電
性プラグ71が形成されている。さらに上記第4層間絶
縁膜69上には、上記導電性プラグ71に接続する配線
72が、例えばアルミニウム、アルミニウム合金等によ
り形成されている。
【0045】上記図4によって説明した半導体装置で
は、前記図1によって説明したMOSFET10と同様
に、一方の埋め込み導電層37は、ゲート電極22にオ
フセット絶縁膜25、サイドウォール26等の絶縁膜を
介して、平面視ゲート電極22の当該埋め込み導電層3
7側に少なくとも一部分が重なる状態に形成され、他方
の埋め込み導電層38は、ゲート電極22にオフセット
絶縁膜25、サイドウォール26等の絶縁膜を介して、
平面視ゲート電極22の当該埋め込み導電層38側に少
なくとも一部分が重なる状態に形成されていることか
ら、ベンディング構造のゲート電極22を有する狭い領
域にも上記埋め込み導電層37,38が形成される。そ
のため、ゲート電極22と埋め込み導電層37,38と
の距離を縮小することが可能になる。それによってMO
SFET10の寄生抵抗が低減するので、MOSFET
10の駆動電流向上が可能となり、素子の高速化が図れ
る。また拡散層領域(ソース・ドレイン29,30)を
縮小することができるので、セル面積の縮小が可能にな
る。
【0046】さらにベンディング構造のゲート電極22
を形成したことから、配線層のレイアウトの自由度が向
上し、チップ面積の縮小化や配線容量の低減による高速
化が可能になる。また埋め込み導電層37,38によっ
て、拡散層がいわゆる裏打ちされることになるので、拡
散層接合容量の低減による高速化が可能になる。
【0047】またさらに、埋め込み導電層37,38の
形成によってロジック素子が形成される第1の領域51
とDRAMが形成される第2の領域52の段差を低減す
ることが可能となる。それによって、タングステンから
なる導電性プラグ70をロジック素子の形成領域とDR
AM素子の形成領域とでほぼ同様の深さで形成すること
が可能になる。
【0048】次に前記図4によって説明した半導体装置
の製造方法にかかわる実施形態を、図5〜図7の製造工
程図によって説明する。図5〜図7では、左側にレイア
ウト図を示し、右側にB−B線断面図を示す。また前記
図4によって説明した構成部品と同様のものには同一符
号を付与して示す。
【0049】図5に示すように、半導体基板11にロジ
ック素子の形成領域となる第1の領域51(前記図1中
の素子形成領域12に相当)とDRAMの形成領域とな
る第2の領域52とを分離する素子分離領域13を形成
する。そして通常のプロセスによって、上記DRAMの
素子形成領域52、DRAMのメモリトランジスタ5
3,54を形成するとともに、前記図2の(1),
(2)によって説明したのと同様にして、ロジックトラ
ンジスタとしてMOSFET10を形成する。
【0050】その後、メモリトランジスタ53,54お
よびMOSFET10を覆う第1層間絶縁膜61を形成
する。この第1層間絶縁膜61は、前記図2の(3)で
説明したのと同様に、例えば酸化シリコン膜62を例え
ば10nmの厚さに堆積し、窒化シリコン膜63を例え
ば30nmの厚さに堆積し、BPSG膜64を例えば3
00nmの厚さに堆積して形成する。続いて850℃の
窒素雰囲気中で10分のアニーリングを行うことによっ
てBPSG膜64をリフローしてその表面を平坦化す
る。
【0051】通常のレジスト塗布、およびリソグラフィ
ー技術により形成したレジストマスク(図示省略)を用
いたエッチングにより、第1層間絶縁膜61にメモリト
ランジスタ53,54の拡散層(図示省略)に通じるコ
ンタクトホール(図示省略)を形成する。次いで通常の
配線形成技術により、上記第1層間絶縁膜61上に、上
記コンタクトホールを介してメモリトランジスタ53,
54の拡散層に通じるビット線71をタングステンポリ
サイド構造で形成する。例えば、このビット線91は、
コンタクトホール内に埋め込む状態で上記第1層間絶縁
膜61上にドープポリシリコンを堆積し、さらにタング
ステンシリサイドを堆積した後、通常のレジスト塗布、
およびリソグラフィー技術により形成したレジストマス
ク(図示省略)を用いたエッチングにより形成すればよ
い。
【0052】次いで上記第1層間絶縁膜61上に、上記
ビット線91を覆う第2層間絶縁膜65を形成する。
【0053】上記第2層間絶縁膜65から第1層間絶縁
膜61にかけてメモリトランジスタ53,54の拡散層
55,56に通じるコンタクトホール66,67を形成
する。さらに第2層間絶縁膜65上に、コンタクトホー
ル66,67内に通じるもので、例えばシリンダ型を有
するキャパシタノード電極81を、例えばドープポリシ
リコンで形成する。次いでキャパシタ誘電体膜82を酸
化シリコンと窒化シリコンとの積層膜で形成する。さら
にプレート電極83をドープポリシリコンで形成するこ
とによって、DRAMのキャパシタ84を形成する。
【0054】次いで上記キャパシタ84を覆う第3層間
絶縁膜68を、例えばBPSG膜で形成する。その後、
850℃の窒素雰囲気中で10分間のリフロー処理を行
って、第3層間絶縁膜68の平坦化処理を行う。上記第
1層間絶縁膜61からこの第3層間絶縁膜68までが前
記図3によって説明した第1層間絶縁膜31に相当す
る。
【0055】次いで図6に示すように、レジスト塗布技
術により上記第3層間絶縁膜68上にレジスト膜(図示
省略)を形成した後、前記図2の(3)によって説明し
たのと同様にして、レジスト塗布、リソグラフィー技術
により形成したレジストマスクを用いたエッチングによ
り、上記第3層間絶縁膜68から第1層間絶縁膜61を
異方性エッチングする。
【0056】以下、()内に示した符号は、本図では表
れない構成部品であって、前記図2のレイアウト図を参
照していただきたい。そして、ゲート電極22のほぼ中
央部(22C)より両方向に連続して延出する延出部分
(22A,22B)の互いと平行でかつ直線状を成すも
ので、かつ、一方の延出部分(22A)とは離間した状
態であるとともに他方の延出部分(22B)とはその側
部でゲート幅方向にそって平面視重なる状態の溝35が
一方のソース・ドレイン領域29に達する状態に、第3
層間絶縁膜68から第1層間絶縁膜61にかけて形成さ
れるとともに、他方の延出部分(22B)とは離間した
状態であるとともに一方の延出部分(22A)とはその
側部でゲート幅方向にそって平面視重なる状態の溝36
が、他方のソース・ドレイン領域30に達する状態に第
3層間絶縁膜68から第1層間絶縁膜61にかけて形成
される。その際、上記溝35,36はゲート電極22に
達する状態に形成されることはない。したがって、溝3
5,36はゲート電極22に対していわゆる自己整合的
に形成される。
【0057】その後、レジストマスクを除去する。次い
で上記各溝35,36内を埋め込む状態に、導電層を、
例えばCVDによりタングステンを堆積して形成する。
そしてその導電層をエッチバックして、第3層間絶縁膜
68上の導電層を除去することにより、溝35,36の
みに残した導電層で埋め込み導電層37,38を形成す
る。
【0058】続いて図7に示すように、上記第3層間絶
縁膜68上に上記埋め込み導電層37,38を覆う第4
層間絶縁膜69(前記図3の第2層間絶縁膜39に相
当)を成膜する。この第4層間絶縁膜69を形成する前
に、DRAMの形成領域とロジック素子の形成領域との
段差を低減するダミーパターンを形成することが望まし
い。そして上記第4層間絶縁膜69を形成した後、例え
ば化学的機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Poli
shing )によってDRAMの形成領域とロジック素子の
形成領域との段差を低減する。
【0059】続いてレジスト塗布およびリソグラフィー
技術により第4層間絶縁膜69に接続孔を形成するため
のエッチバック時に用いるレジストマスクを(図示省
略)形成した後、それをマスクに用いて第4層間絶縁膜
69を異方性エッチングすることにより、埋め込み導電
層38に通じる接続孔70を形成する。図示はしていな
いが、他の埋め込み導電層37に通じる接続孔も形成さ
れる。この異方性エッチングではエッチングガスに例え
ばフルオロカーボンを用いる。
【0060】その後、上記レジストマスクを除去する。
さらに、CVD法により上記接続孔70内にタングステ
ンを埋め込み、エッチバックにより第4層間絶縁膜69
上に形成されているタングステンを除去する。このよう
にして上記接続孔70内に対応するようにタングステン
からなる導電性プラグ71を形成する。さらに通常の配
線形成技術により、上記第4層間絶縁膜69上に上記導
電性プラグ71に接続する配線72を、例えばアルミニ
ウム、アルミニウム合金等により形成する。このように
して、例えばCMOS回路を構成する。
【0061】上記図5〜図7によって説明した製造方法
では、DRAMのキャパシタ84を形成する際に高温プ
ロセスが必要となるが、DRAMのキャパシタ84を形
成した後に埋め込み導電層37,38を形成するので、
埋め込み導電層37,38は上記高温プロセスの影響を
受けない。
【0062】またベンディングゲート構造のゲート電極
22を有するトランジスタに対して埋め込み導電層3
7,38を形成する際に、いわゆる自己整合コンタクト
構造と同様の構造とすることによって、ゲート電極22
と埋め込み導電層37,38との距離を縮小することが
可能になる。それによってMOSFET10の寄生抵抗
が低減するので、MOSFET10の駆動電流向上が可
能となり、素子の高速化が図れる。また拡散層領域(ソ
ース・ドレイン29,30)を縮小することができるの
で、セル面積の縮小が可能になる。ベンディングゲート
構造によって配線層のレイアウトの自由度が向上し、チ
ップ面積の縮小化や配線容量の低減による高速化が可能
になる。さらに、埋め込み導電層37,38によって、
拡散層がいわゆる裏打ちされることになるので、拡散層
接合容量の低減による高速化が可能になる。
【0063】さらに、埋め込み導電層37,38の形成
によってロジック素子が形成される第1の領域51とD
RAMが形成される第2の領域52の段差を低減するこ
とが可能となる。それによって、タングステンからなる
導電性プラグ70をロジック素子の形成領域とDRAM
素子の形成領域とでほぼ同様の深さで形成することが可
能になる。
【0064】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
いわゆるベンディング構造のゲート電極に対して、一方
の埋め込み導電層は、ゲート電極に絶縁膜を介して、平
面視ゲート電極の当該埋め込み導電層側に少なくとも一
部分が重なる状態に形成され、他方の埋め込み導電層
は、ゲート電極に絶縁膜を介して、平面視ゲート電極の
当該埋め込み導電層側に少なくとも一部分が重なる状態
に形成されているので、ゲート電極の形成領域の一部と
埋め込み導電層の形成領域の一部とを平面視重複させる
ことが可能になる。そのため、いわゆる自己整合コンタ
クト構造と同様となり、ゲート電極と埋め込み導電層と
の距離を縮小することが可能になる。それによってMO
SFETの寄生抵抗が低減することができるので、MO
SFETの駆動電流向上が可能となる。また拡散層領域
(ソース・ドレイン)を縮小することができる。したが
って、セル面積の縮小や、寄生抵抗の低減による高速化
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置に係わる実施形態の一例を
説明するレイアウト図およびその断面図である。
【図2】本発明の半導体装置に係わる製造方法の一例を
説明する製造工程図である。
【図3】本発明の半導体装置に係わる製造方法の一例を
説明する製造工程図(続き)である。
【図4】DRAMと本発明の構成を適用したロジック素
子とを混載した半導体装置の概略構成断面図である。
【図5】DRAMと本発明の構成を適用したロジック素
子とを混載した半導体装置の製造方法の製造工程図
(1)である。
【図6】DRAMと本発明の構成を適用したロジック素
子とを混載した半導体装置の製造方法の製造工程図
(2)である。
【図7】DRAMと本発明の構成を適用したロジック素
子とを混載した半導体装置の製造方法の製造工程図
(3)である。
【図8】ベンディングゲート構造に係わる課題の接続図
である。
【符号の説明】
10…MOSFET、22…ゲート電極、25…オフセ
ット絶縁膜、26…サイドウォール、29,30…ソー
ス・ドレイン、37,38…埋め込み導電層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界効果トランジスタを備えた半導体装
    置において、 前記電界効果トランジスタのゲート電極の両側における
    ソース・ドレイン上に、該ソース・ドレインに接続する
    埋め込み導電層が備えられていて、 前記一方の埋め込み導電層は、前記ゲート電極に絶縁膜
    を介して、平面視前記ゲート電極の当該埋め込み導電層
    側に少なくとも一部分が重なる状態に形成され、 前記他方の埋め込み導電層は、前記ゲート電極に絶縁膜
    を介して、平面視前記ゲート電極の当該埋め込み導電層
    側に少なくとも一部分が重なる状態に形成されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記ゲート電極は、そのほぼ中央部の両方向に連続する
    延出部分が互いに平行でかつ直線状を成し、ほぼ中央部
    が前記延出部分に対して斜め形状を成すものであり、 前記一方の埋め込み導電層は、前記ゲート電極の一方の
    延出部分とはほぼ平行かつ平面視離間した状態に形成さ
    れているとともに、前記ゲート電極の他方の延出部分と
    はほぼ平行かつその側部でゲート幅方向にそって前記絶
    縁膜を介して平面視重なる状態に形成されていて、 前記他方の埋め込み導電層は、前記ゲート電極の他方の
    延出部分とはほぼ平行かつ平面視離間した状態に形成さ
    れているとともに、前記ゲート電極の一方の延出部分と
    はほぼ平行かつその側部でゲート幅方向にそって前記絶
    縁膜を介して平面視重なる状態に形成されていることを
    特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置において、 前記電界効果トランジスタは半導体基板の第1の領域に
    形成され、 前記第1の領域とは別の第2の領域を前記半導体基板に
    有することを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の半導体装置において、 前記電界効果トランジスタは半導体基板の第1の領域に
    形成され、 前記第1の領域とは別の第2の領域を前記半導体基板に
    有することを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の半導体装置において、 前記第2の領域にはDRAMのメモリセルが形成されて
    いることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の半導体装置において、 前記第2の領域にはDRAMのメモリセルが形成されて
    いることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の半導体装置において、 前記DRAMのメモリセルには、酸化シリコン膜からな
    るキャパシタ誘電体膜、窒化シリコン膜からなるキャパ
    シタ誘電体膜、または酸化シリコン膜と窒化シリコン膜
    との積層膜からなるキャパシタ誘電体膜を備えたキャパ
    シタが形成されていることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の半導体装置において、 前記DRAMのメモリセルには、酸化シリコン膜からな
    るキャパシタ誘電体膜、窒化シリコン膜からなるキャパ
    シタ誘電体膜、または酸化シリコン膜と窒化シリコン膜
    との積層膜からなるキャパシタ誘電体膜を備えたキャパ
    シタが形成されていることを特徴とする半導体装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6803287B2 (en) 1999-09-24 2004-10-12 Nec Corporation Method for forming a semiconductor device having contact wires of different sectional areas
JP2010045344A (ja) * 2008-07-18 2010-02-25 Nec Electronics Corp 半導体装置の製造方法および半導体装置
US11069617B2 (en) 2018-08-10 2021-07-20 Toshiba Memory Corporation Semiconductor device and nonvolatile memory

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