JPH11195382A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
プラズマディスプレイパネルInfo
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- JPH11195382A JPH11195382A JP14198A JP14198A JPH11195382A JP H11195382 A JPH11195382 A JP H11195382A JP 14198 A JP14198 A JP 14198A JP 14198 A JP14198 A JP 14198A JP H11195382 A JPH11195382 A JP H11195382A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プラズマディスプレイパネルの高信頼性化を
図る。 【解決手段】 ガラス基板上に形成されてきた表示電極
12やアドレス電極22を表面にポリシラザンの熱分解
によるSiO2 層13aでコーティングすることによっ
て、誘電体ガラス層13を薄く形成しても絶縁耐圧を確
保し、加えて放電電圧の上昇を抑え、かつ、高輝度のプ
ラズマディスプレイパネルを得ることができる。
図る。 【解決手段】 ガラス基板上に形成されてきた表示電極
12やアドレス電極22を表面にポリシラザンの熱分解
によるSiO2 層13aでコーティングすることによっ
て、誘電体ガラス層13を薄く形成しても絶縁耐圧を確
保し、加えて放電電圧の上昇を抑え、かつ、高輝度のプ
ラズマディスプレイパネルを得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示デバイスなど
に用いるプラズマディスプレイパネルに関し、特にプラ
ズマディスプレイパネルの誘電体層の改良及び誘電体ガ
ラス層の材料の改良に関するものである。
に用いるプラズマディスプレイパネルに関し、特にプラ
ズマディスプレイパネルの誘電体層の改良及び誘電体ガ
ラス層の材料の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年ハイビジョンをはじめとする高品
位、大画面テレビへの期待が高まっている。CRTは解
像度・画質の点でプラズマディスプレイや液晶に対して
優れているが、奥行きと重量の点で40インチ以上の大
画面には向いていない。一方液晶は、消費電力が少な
く、駆動電圧も低いという優れた性能を有しているが、
画面の大きさや視野角に限界がある。これに対して、プ
ラズマディスプレイは、大画面の実現が可能であり、す
でに40インチクラスの製品が開発されている(例え
ば、機能材料1996年2月号Vo1.16,No.2
7ページ)。
位、大画面テレビへの期待が高まっている。CRTは解
像度・画質の点でプラズマディスプレイや液晶に対して
優れているが、奥行きと重量の点で40インチ以上の大
画面には向いていない。一方液晶は、消費電力が少な
く、駆動電圧も低いという優れた性能を有しているが、
画面の大きさや視野角に限界がある。これに対して、プ
ラズマディスプレイは、大画面の実現が可能であり、す
でに40インチクラスの製品が開発されている(例え
ば、機能材料1996年2月号Vo1.16,No.2
7ページ)。
【0003】図6は、従来の交流型(AC型)のプラズ
マディスプレイパネルの要部斜視図を示したものであ
る。図6において51は、フロート法による硼硅酸ナト
リウム系ガラスよりなる前面ガラス基板(フロントカバ
ープレート)であり、この前面ガラス基板51上に銀電
極から成る表示電極52が存在し、この上をコンデンサ
の働きをする誘電体ガラス層53と酸化マグネシウム
(MgO)誘電体保護層54が覆っている。
マディスプレイパネルの要部斜視図を示したものであ
る。図6において51は、フロート法による硼硅酸ナト
リウム系ガラスよりなる前面ガラス基板(フロントカバ
ープレート)であり、この前面ガラス基板51上に銀電
極から成る表示電極52が存在し、この上をコンデンサ
の働きをする誘電体ガラス層53と酸化マグネシウム
(MgO)誘電体保護層54が覆っている。
【0004】55は背面ガラス基板(バックプレート)
であり、この背面ガラス基板55上にアドレス電極(銀
電極)56,誘電体ガラス層57が設けられ、その上に
隔壁58、蛍光体層59が設けられており、隔壁58間
が放電ガスを封入する放電空間60となっている。
であり、この背面ガラス基板55上にアドレス電極(銀
電極)56,誘電体ガラス層57が設けられ、その上に
隔壁58、蛍光体層59が設けられており、隔壁58間
が放電ガスを封入する放電空間60となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年期待されているフ
ルスペックのハイビジョンテレビの画素レベルは、画素
数が1920×1125となり、セルピッチも42イン
チクラスで、0.15mm×0.48mmで1セルの面
積は0.072mm2の細かさになる。同じ42インチ
の大きさでハイビジョンテレビを作製したとき、1画素
の面積で従来のNTSC(画素数640×480個、セ
ルピッチ0.43mm×1.29mm、1セルの面積
0.55mm2)と比較すると、1/7〜1/8の細か
さとなる。
ルスペックのハイビジョンテレビの画素レベルは、画素
数が1920×1125となり、セルピッチも42イン
チクラスで、0.15mm×0.48mmで1セルの面
積は0.072mm2の細かさになる。同じ42インチ
の大きさでハイビジョンテレビを作製したとき、1画素
の面積で従来のNTSC(画素数640×480個、セ
ルピッチ0.43mm×1.29mm、1セルの面積
0.55mm2)と比較すると、1/7〜1/8の細か
さとなる。
【0006】従って、放電電極(表示電極)間距離が短
くなるばかりでなく、放電空間も狭くなるため、特に誘
電体ガラス層は、セル面積が減少するためにコンデンサ
としての同一容量を確保しようとすれば、膜厚を従来よ
りも薄くすることが必要となる。
くなるばかりでなく、放電空間も狭くなるため、特に誘
電体ガラス層は、セル面積が減少するためにコンデンサ
としての同一容量を確保しようとすれば、膜厚を従来よ
りも薄くすることが必要となる。
【0007】ところが従来使用されている誘電体ガラス
(酸化鉛系ガラスまたは酸化ビスマス系ガラス)は、本
来電極に使用されている銀,クロム,銅とは濡れ性が悪
く、薄く均一にこれらの誘電体ガラスを形成することは
困難であった。
(酸化鉛系ガラスまたは酸化ビスマス系ガラス)は、本
来電極に使用されている銀,クロム,銅とは濡れ性が悪
く、薄く均一にこれらの誘電体ガラスを形成することは
困難であった。
【0008】それに加えて表示電極およびアドレス電極
それぞれが前面・背面ガラス基板上に作製されていた
(図6の52,56)従来のプラズマディスプレイパネ
ルにおいては、通常、誘電体ガラス層側には電極がその
厚み相当突入しているので、誘電体ガラス層の電極周辺
で電界が局所的に大きくなりやすく、例えば、表示電極
とアドレス電極間に信号を送る時(アドレス放電をおこ
す時)などに、絶縁破壊を惹起されやすいという絶縁耐
圧の点で課題があった。
それぞれが前面・背面ガラス基板上に作製されていた
(図6の52,56)従来のプラズマディスプレイパネ
ルにおいては、通常、誘電体ガラス層側には電極がその
厚み相当突入しているので、誘電体ガラス層の電極周辺
で電界が局所的に大きくなりやすく、例えば、表示電極
とアドレス電極間に信号を送る時(アドレス放電をおこ
す時)などに、絶縁破壊を惹起されやすいという絶縁耐
圧の点で課題があった。
【0009】この問題を解決するために電極と誘電体ガ
ラス層の間に中間膜としてゾルゲル法によるSiO2や
Al2O3をスピンコート法や浸漬法(デッピング法)に
よって500〜1000Å形成する方法が開発されてい
るが十分な特性は得られていない(例えば、特開昭62
−194225号公報)。
ラス層の間に中間膜としてゾルゲル法によるSiO2や
Al2O3をスピンコート法や浸漬法(デッピング法)に
よって500〜1000Å形成する方法が開発されてい
るが十分な特性は得られていない(例えば、特開昭62
−194225号公報)。
【0010】そこで本発明は、このような絶縁耐圧の課
題等を克服することによって、精細なセル構造の場合に
も信頼性の高いプラズマディスプレイパネルを提供する
ことを目的とする。
題等を克服することによって、精細なセル構造の場合に
も信頼性の高いプラズマディスプレイパネルを提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、第1の電極と当該第1の電極を覆う誘電
体ガラス層とを配したフロントカバープレートと、第2
の電極と蛍光体層とを配したバックプレートとが対向し
てなるプラズマディスプレイパネルであって、前記第1
または第2の電極上にポリシラザンをコーティング後大
気中で熱分解して、SiO2膜を形成し、その上に誘電
体ガラス層またはCVD法でSiO2,Al2O3また
は、SiO2とAl2O3の化合物を形成することによ
り、誘電体ガラス層や誘電体層の膜厚を薄く形成しても
絶縁破壊されにくいという効果を有する。
成するために、第1の電極と当該第1の電極を覆う誘電
体ガラス層とを配したフロントカバープレートと、第2
の電極と蛍光体層とを配したバックプレートとが対向し
てなるプラズマディスプレイパネルであって、前記第1
または第2の電極上にポリシラザンをコーティング後大
気中で熱分解して、SiO2膜を形成し、その上に誘電
体ガラス層またはCVD法でSiO2,Al2O3また
は、SiO2とAl2O3の化合物を形成することによ
り、誘電体ガラス層や誘電体層の膜厚を薄く形成しても
絶縁破壊されにくいという効果を有する。
【0012】すなわち、ポリシラザンの大気中で熱分解
して形成されたSiO2膜は、ポリシラザン〔(SiH2
−NH)n〕中に炭素(C)成分を含有していないため
に、下地の電極とは、濡れ性が良く(なじみが良く)緻
密であり、しかも従来例(例えば特開昭62−1942
25公報)である、アルコキシド系を使用するゾルゲル
膜のような熱分解中に膜の収縮や残留炭素の問題も発生
せずSiO2膜にクラックが入ったりしない(例えばコ
ンバーテック1995年4月号)。
して形成されたSiO2膜は、ポリシラザン〔(SiH2
−NH)n〕中に炭素(C)成分を含有していないため
に、下地の電極とは、濡れ性が良く(なじみが良く)緻
密であり、しかも従来例(例えば特開昭62−1942
25公報)である、アルコキシド系を使用するゾルゲル
膜のような熱分解中に膜の収縮や残留炭素の問題も発生
せずSiO2膜にクラックが入ったりしない(例えばコ
ンバーテック1995年4月号)。
【0013】したがって、ポリシラザンの熱分解によっ
て得られたSiO2膜上に、CVD法によってSiO2や
Al2O3膜を形成させたり、誘電体ガラス層を形成して
も、絶縁破壊されにくい信頼性の高い誘電体層が薄く形
成できる。したがって放電電圧を低くすると同時に、誘
電体の絶縁耐圧の向上を図ることができる。
て得られたSiO2膜上に、CVD法によってSiO2や
Al2O3膜を形成させたり、誘電体ガラス層を形成して
も、絶縁破壊されにくい信頼性の高い誘電体層が薄く形
成できる。したがって放電電圧を低くすると同時に、誘
電体の絶縁耐圧の向上を図ることができる。
【0014】又、誘電体層を薄くすることによってパネ
ルの輝度の向上も図ることが出来る。ただし、ポリシラ
ザンを用いて、SiO2膜を厚くすることは可能である
が本方法では3μmが限界である。
ルの輝度の向上も図ることが出来る。ただし、ポリシラ
ザンを用いて、SiO2膜を厚くすることは可能である
が本方法では3μmが限界である。
【0015】
【発明の実施の形態】はじめに、本発明について概説す
る。まず図6において、表示電極52の面積をS,表示
電極上の誘電体ガラス層の厚みをd,誘電体ガラス層の
誘電率をε,誘電体ガラス層上の電荷をQとすると表示
電極52とアドレス電極56との間の静電容量Cは、下
記式1で表示される。
る。まず図6において、表示電極52の面積をS,表示
電極上の誘電体ガラス層の厚みをd,誘電体ガラス層の
誘電率をε,誘電体ガラス層上の電荷をQとすると表示
電極52とアドレス電極56との間の静電容量Cは、下
記式1で表示される。
【0016】(式1) C=εS/d 又、表示電極52とアドレス電極56との間に印加され
る電圧をV,表示電極52上の誘電体ガラス層上にたま
る電荷量Qとすると、VとQとの間には下記式2の関係
がある。
る電圧をV,表示電極52上の誘電体ガラス層上にたま
る電荷量Qとすると、VとQとの間には下記式2の関係
がある。
【0017】(式2) V=dQ/εS (ただし放電空間は、放電中はプラズマ状態なので導電
体となる。)上記式1,式2において、dを小さくする
とコンデンサーとしての静電容量Cが大きくなり、又ア
ドレス時や表示時の放電電圧Vが低下することになる。
体となる。)上記式1,式2において、dを小さくする
とコンデンサーとしての静電容量Cが大きくなり、又ア
ドレス時や表示時の放電電圧Vが低下することになる。
【0018】つまり、誘電体ガラス層の厚さを薄くする
ことにより、同じ電圧を印加しても電荷がたくさん溜ま
るので、高容量化と放電電圧の低減を図ることができ
る。
ことにより、同じ電圧を印加しても電荷がたくさん溜ま
るので、高容量化と放電電圧の低減を図ることができ
る。
【0019】しかし、単に誘電体ガラス層の膜厚を薄く
すると絶縁耐圧が低減し、アドレスパルスや表示パルス
を印加する時に誘電体層が絶縁破壊されやすくなってし
まう。
すると絶縁耐圧が低減し、アドレスパルスや表示パルス
を印加する時に誘電体層が絶縁破壊されやすくなってし
まう。
【0020】そこで発明者らは、フロントカバープレー
ト及びバックプレート上の電極上にポリシラザンをコー
トしたのち大気中で焼成して、SiO2膜を0.1μm
〜3.0μmコートした後、酸化鉛系ガラスまたは、酸
化ビスマス系ガラス等をコーティングして、誘電体層と
する方法か、または、ポリシラザンから形成されたSi
O2膜上にCVD法によってSiO2,Al2O3または、
SiO2とAl2O3の化合物をコートする方法を取るこ
とによって、従来のNTSC並以下の放電電圧とセルの
静電容量を確保しつつ、絶縁耐圧の向上を図った。
ト及びバックプレート上の電極上にポリシラザンをコー
トしたのち大気中で焼成して、SiO2膜を0.1μm
〜3.0μmコートした後、酸化鉛系ガラスまたは、酸
化ビスマス系ガラス等をコーティングして、誘電体層と
する方法か、または、ポリシラザンから形成されたSi
O2膜上にCVD法によってSiO2,Al2O3または、
SiO2とAl2O3の化合物をコートする方法を取るこ
とによって、従来のNTSC並以下の放電電圧とセルの
静電容量を確保しつつ、絶縁耐圧の向上を図った。
【0021】即ち、フロントカバープレートまたはパッ
クプレート上の電極上にポリシラザンをコートした後大
気中焼成して、SiO2膜を0.1μm〜3.0μmと
薄くコートすることによって、この上に設ける誘電体ガ
ラス層または、CVD法によるSiO2,Al2O3膜の
電極に対する濡れ不良を解決でき、しかも誘電体ガラス
層やCVD法によるSiO2,Al2O3膜中に気泡の発
生や凹凸の発生のない均一で緻密なガラス層やSi
O2,Al2O3層が形成するため絶縁破壊が発生しにく
くなる。
クプレート上の電極上にポリシラザンをコートした後大
気中焼成して、SiO2膜を0.1μm〜3.0μmと
薄くコートすることによって、この上に設ける誘電体ガ
ラス層または、CVD法によるSiO2,Al2O3膜の
電極に対する濡れ不良を解決でき、しかも誘電体ガラス
層やCVD法によるSiO2,Al2O3膜中に気泡の発
生や凹凸の発生のない均一で緻密なガラス層やSi
O2,Al2O3層が形成するため絶縁破壊が発生しにく
くなる。
【0022】従って、絶縁耐圧の向上を図りながら誘電
体ガラス層や誘電体層を従来の15μm以下の厚みに薄
くすることが可能となる。これによって放電電圧を低く
すると共に、アドレッシングの信頼性を向上させること
が可能となり、又、パネル輝度の向上を図ることもでき
る。
体ガラス層や誘電体層を従来の15μm以下の厚みに薄
くすることが可能となる。これによって放電電圧を低く
すると共に、アドレッシングの信頼性を向上させること
が可能となり、又、パネル輝度の向上を図ることもでき
る。
【0023】ここで、従来から用いられてきた、誘電率
εが約10のPbO−B2O3−SiO2系,PbO−B2
O3−SiO2−ZnO、又は,PbO−B2O3−SiO2
−Al2O3系の誘電体ガラスはもち論、誘電率εが4以
上のCVD法によるSiO2,Al2O3等の誘電体を用い
れば、輝度の向上及び放電電圧を低くする効果はより顕
著になる。
εが約10のPbO−B2O3−SiO2系,PbO−B2
O3−SiO2−ZnO、又は,PbO−B2O3−SiO2
−Al2O3系の誘電体ガラスはもち論、誘電率εが4以
上のCVD法によるSiO2,Al2O3等の誘電体を用い
れば、輝度の向上及び放電電圧を低くする効果はより顕
著になる。
【0024】(実施の形態)図1は、本実施の形態に係
る交流面放電型プラズマディスプレイパネル(以下「P
DP」という)の要部斜視図、図2は、図1におけるX
−X線矢視断面図、図3は、図1におけるY−Y線矢視
断面図である。なお、これらの図では便宜上セルが3つ
だけ示されているが、実際には赤(R),緑(G),青
(B)の各色を発光するセルが多数配列されてPDPが
構成されている。
る交流面放電型プラズマディスプレイパネル(以下「P
DP」という)の要部斜視図、図2は、図1におけるX
−X線矢視断面図、図3は、図1におけるY−Y線矢視
断面図である。なお、これらの図では便宜上セルが3つ
だけ示されているが、実際には赤(R),緑(G),青
(B)の各色を発光するセルが多数配列されてPDPが
構成されている。
【0025】このPDPは、各図に示すように前面ガラ
ス基板(フロントカバープレート)11に放電電極(表
示電極)12があり、その上に、ポリシラザンから空気
中で熱分解されたSiO2層13a、および誘電体ガラ
スまたはCVD法で作成されたSiO2,Al2O3また
はSiO2とAl2O3の化合物(誘電体ガラス層13)
が配されてなる前面パネル10と、背面ガラス基板(バ
ックプレート)21にアドレス電極22があり、その上
にポリシラザンの熱分解から成るSiO2層23a、お
よび誘電体ガラスまたは、SiO2,Al2O3層23,
隔壁24,R,G,B各色の蛍光体層25が配されてな
る背面パネル20とを張り合わせ、前面パネル10と背
面パネル20の間に形成される放電空間30内に放電ガ
スが封入された構成となっており、以下に示すように作
製される。
ス基板(フロントカバープレート)11に放電電極(表
示電極)12があり、その上に、ポリシラザンから空気
中で熱分解されたSiO2層13a、および誘電体ガラ
スまたはCVD法で作成されたSiO2,Al2O3また
はSiO2とAl2O3の化合物(誘電体ガラス層13)
が配されてなる前面パネル10と、背面ガラス基板(バ
ックプレート)21にアドレス電極22があり、その上
にポリシラザンの熱分解から成るSiO2層23a、お
よび誘電体ガラスまたは、SiO2,Al2O3層23,
隔壁24,R,G,B各色の蛍光体層25が配されてな
る背面パネル20とを張り合わせ、前面パネル10と背
面パネル20の間に形成される放電空間30内に放電ガ
スが封入された構成となっており、以下に示すように作
製される。
【0026】(前面パネル10の作成:作製方法(その
1))前面パネル10は、前面ガラス基板11に放電電
極(表示電極)12を作成し、その上を本実施の形態で
は、ポリシラザンをコートした後空気中で焼成して得ら
れたSiO2層13aを形成後、誘電率εが5以上の誘
電体ガラス層13で覆い、更に、誘電体ガラス層13の
表面上に保護層14を形成することによって作製する。
1))前面パネル10は、前面ガラス基板11に放電電
極(表示電極)12を作成し、その上を本実施の形態で
は、ポリシラザンをコートした後空気中で焼成して得ら
れたSiO2層13aを形成後、誘電率εが5以上の誘
電体ガラス層13で覆い、更に、誘電体ガラス層13の
表面上に保護層14を形成することによって作製する。
【0027】(前面パネル10の作成:作製方法(その
2))ポリシラザンをコートした後空気中で焼成して得
られたSiO2層13aにCVD法でSiO2,Al2O3
またはこれらの化合物を5μm〜15μm付着させた層
13で放電電極を覆い、更にこの上に保護層14を形成
することによって作製する2つの方法がある。放電電極
12は、以下のようにして、前面ガラス基板11に形成
する。図4を用いながら説明する。
2))ポリシラザンをコートした後空気中で焼成して得
られたSiO2層13aにCVD法でSiO2,Al2O3
またはこれらの化合物を5μm〜15μm付着させた層
13で放電電極を覆い、更にこの上に保護層14を形成
することによって作製する2つの方法がある。放電電極
12は、以下のようにして、前面ガラス基板11に形成
する。図4を用いながら説明する。
【0028】まず、前面ガラス基板11上に厚さ5μm
のフォトレジストを塗布、放電電極12が形成されると
ころだけをフォトレジストがなくなるように露光、現像
しフォトレジストを取り除き、次にその部分に銀電極用
ペーストをスクリーン印刷法にて前面ガラス基板11の
前記レジストを取り除いた所に埋め込み、乾燥後レジス
トのみを剥離液を用いる等して剥離し、その後Agを焼
成することによって、第1の電極としての銀電極(放電
電極12)を形成する。
のフォトレジストを塗布、放電電極12が形成されると
ころだけをフォトレジストがなくなるように露光、現像
しフォトレジストを取り除き、次にその部分に銀電極用
ペーストをスクリーン印刷法にて前面ガラス基板11の
前記レジストを取り除いた所に埋め込み、乾燥後レジス
トのみを剥離液を用いる等して剥離し、その後Agを焼
成することによって、第1の電極としての銀電極(放電
電極12)を形成する。
【0029】SiO2層をポリシラザンを用いて、Ag
電極が形成されているガラス基板上にコートする方法を
図7を用いながら説明する。
電極が形成されているガラス基板上にコートする方法を
図7を用いながら説明する。
【0030】(ポリシラザンを用いたSiO2層の形成
について)図7は、ポリシラザンを用いたSiO2層1
3a,23aを形成する際に用いる塗布装置の概略図で
ある。
について)図7は、ポリシラザンを用いたSiO2層1
3a,23aを形成する際に用いる塗布装置の概略図で
ある。
【0031】この塗布装置は、細長いスリット状のノズ
ル72からポリシラザン(SiH2−NH)nの溶液(キ
シレン80重量%,ポリシラザン20重量%)71を吐
出させて、放電電極またはアドレス電極74が設けられ
たガラス基板73上にノズル72または、基板73を移
動させてポリシラザンを塗布するものである。
ル72からポリシラザン(SiH2−NH)nの溶液(キ
シレン80重量%,ポリシラザン20重量%)71を吐
出させて、放電電極またはアドレス電極74が設けられ
たガラス基板73上にノズル72または、基板73を移
動させてポリシラザンを塗布するものである。
【0032】ポリシラザンの膜厚のコントロールは、ポ
リシラザンの分子量の増減、溶剤であるキシレンの量、
ヘッドまたはステージの移動速度によって調整する。
リシラザンの分子量の増減、溶剤であるキシレンの量、
ヘッドまたはステージの移動速度によって調整する。
【0033】そして、ポリシラザン溶液が塗布された
後、乾燥,空気中での焼成をへて、電極付き基板上にS
iO2膜を形成する。なお、ポリシラザンを空気中で焼
成してSiO2を得る反応は、(式3)のように表され
る。
後、乾燥,空気中での焼成をへて、電極付き基板上にS
iO2膜を形成する。なお、ポリシラザンを空気中で焼
成してSiO2を得る反応は、(式3)のように表され
る。
【0034】 (式3) (SiH2−NH)+O2 → SiO2+NH3 尚、ポリシラザンの空気中の熱分解によるSiO2層の
膜厚は、0.1μm〜3μmに設定する。このようなポ
リシラザンのSiO2膜への軟化は、水素(H2)以外の
有機成分の離脱がないため、緻密で残留炭素がないため
に、電極であるAgやCr,Cuとは密着力や濡れ性が
良好である。
膜厚は、0.1μm〜3μmに設定する。このようなポ
リシラザンのSiO2膜への軟化は、水素(H2)以外の
有機成分の離脱がないため、緻密で残留炭素がないため
に、電極であるAgやCr,Cuとは密着力や濡れ性が
良好である。
【0035】次にポリシラザンの熱分解によるSiO2
上にCVD法で誘電体層(SiO2,Al2O3または、
SiO2とAl2O3の化合物層)を以下のようにして作
成する。図5を用いながら説明する。
上にCVD法で誘電体層(SiO2,Al2O3または、
SiO2とAl2O3の化合物層)を以下のようにして作
成する。図5を用いながら説明する。
【0036】(CVD法によるSiO2,Al2O3層お
よび保護層の形成について)図5は、SiO2,Al2O
3層13a,23aおよび保護層(MgO)14を形成
する際に用いるCVD装置の概略図である。
よび保護層の形成について)図5は、SiO2,Al2O
3層13a,23aおよび保護層(MgO)14を形成
する際に用いるCVD装置の概略図である。
【0037】このCVD装置は、熱CVD及びプラズマ
CVDのいずれも行うことができるものであって、CV
D装置本体45の中には、ガラス基板47(図1におけ
る放電電極12及または誘電体層13を形成した前面ガ
ラス基板11)を加熱するヒータ部46が設けられ、C
VD装置本体45内は排気装置49で減圧にすることが
できるようになっている。また、CVD装置本体45の
中にプラズマを発生させるための高周波電源48が設置
されている。
CVDのいずれも行うことができるものであって、CV
D装置本体45の中には、ガラス基板47(図1におけ
る放電電極12及または誘電体層13を形成した前面ガ
ラス基板11)を加熱するヒータ部46が設けられ、C
VD装置本体45内は排気装置49で減圧にすることが
できるようになっている。また、CVD装置本体45の
中にプラズマを発生させるための高周波電源48が設置
されている。
【0038】Arガスボンベ41a,41bは、キャリ
アであるアルゴン[Ar]ガスを、気化器(バブラー)
42,43を経由してCVD装置本体45に供給するも
のである。気化器42は、金属酸化物層の原料(ソー
ス)となる金属キレートを加熱して貯え、Arガスボン
ベ41aからArガスを吹き込むことによって、この金
属キレートを蒸発させてCVD装置本体45に送り込む
ことができるようになっている。
アであるアルゴン[Ar]ガスを、気化器(バブラー)
42,43を経由してCVD装置本体45に供給するも
のである。気化器42は、金属酸化物層の原料(ソー
ス)となる金属キレートを加熱して貯え、Arガスボン
ベ41aからArガスを吹き込むことによって、この金
属キレートを蒸発させてCVD装置本体45に送り込む
ことができるようになっている。
【0039】キレートの具体例としては、誘電体保護層
であるMgOの原料として、アセチルアセトンマグネシ
ウム[Mg(C5H7O2)2],又誘電体層であるSiO
2,Al2O3の原料として、テトラエトキシシラン[S
i(O・C2H5)4],アセチルアセトンアルミニウム
[Al(C5H7O2)3]又は、これらの混合物を挙げる
ことが出来る。
であるMgOの原料として、アセチルアセトンマグネシ
ウム[Mg(C5H7O2)2],又誘電体層であるSiO
2,Al2O3の原料として、テトラエトキシシラン[S
i(O・C2H5)4],アセチルアセトンアルミニウム
[Al(C5H7O2)3]又は、これらの混合物を挙げる
ことが出来る。
【0040】酸素ボンベ44は、反応ガスである酸素
[O2]をCVD装置本体45に供給するものである。
[O2]をCVD装置本体45に供給するものである。
【0041】(1)このCVD装置を用いて熱CVDを
行う場合、ヒータ部46の上に、誘電体層を上にしてガ
ラス基板47を置き、所定の温度(250℃)に加熱す
ると共に、反応容器内を排気装置49で減圧にする(数
十Torr程度)。
行う場合、ヒータ部46の上に、誘電体層を上にしてガ
ラス基板47を置き、所定の温度(250℃)に加熱す
ると共に、反応容器内を排気装置49で減圧にする(数
十Torr程度)。
【0042】そして、誘電体層(SiO2,Al
2O3),13’,23’を形成する時は気化器42を保
護層(MgO)14を形成する時は気化器43で、ソー
スとなるキレートまたはアルコキシド化合物を、所定の
気化温度に加熱しながら、Arガスボンベ41a又は4
1bからArガスを送り込む。また、これと同時に、酸
素ボンベ44から酸素を流す。
2O3),13’,23’を形成する時は気化器42を保
護層(MgO)14を形成する時は気化器43で、ソー
スとなるキレートまたはアルコキシド化合物を、所定の
気化温度に加熱しながら、Arガスボンベ41a又は4
1bからArガスを送り込む。また、これと同時に、酸
素ボンベ44から酸素を流す。
【0043】これによって、CVD装置本体45内に送
り込まれるキレートもしくはアルコキシド化合物が、酸
素と反応しポリシラザンの熱分解によるSiO2上にS
iO2,Al2O3またはSiO2とAl2O3の化合物層が
誘電体層として形成される。
り込まれるキレートもしくはアルコキシド化合物が、酸
素と反応しポリシラザンの熱分解によるSiO2上にS
iO2,Al2O3またはSiO2とAl2O3の化合物層が
誘電体層として形成される。
【0044】上記構成のCVD装置を用いて、プラズマ
CVDを行う場合も、熱CVDの場合とほぼ同様に行う
が、ヒータ部46によるガラス基板47の加熱温度は2
50℃程度に設定し、排気装置49を用いて反応容器内
を10Torr程度に減圧し、高周波電源48を駆動し
て13.56MHzの高周波電界を印加することによ
り、CVD装置本体45内にプラズマを発生させなが
ら、SiO2,Al2O3層またはMgOからなる保護層
を形成する。
CVDを行う場合も、熱CVDの場合とほぼ同様に行う
が、ヒータ部46によるガラス基板47の加熱温度は2
50℃程度に設定し、排気装置49を用いて反応容器内
を10Torr程度に減圧し、高周波電源48を駆動し
て13.56MHzの高周波電界を印加することによ
り、CVD装置本体45内にプラズマを発生させなが
ら、SiO2,Al2O3層またはMgOからなる保護層
を形成する。
【0045】このように熱CVD法またはプラズマCV
D法によって、SiO2,Al2O3層またはMgO保護
層を形成すれば、Al2O3,SiO2または、MgOの
表面にOH基が形成しやすい酸化物結晶が緩やかに成長
するようコントロールされ、緻密な金属酸化物層や保護
層を形成することができる。
D法によって、SiO2,Al2O3層またはMgO保護
層を形成すれば、Al2O3,SiO2または、MgOの
表面にOH基が形成しやすい酸化物結晶が緩やかに成長
するようコントロールされ、緻密な金属酸化物層や保護
層を形成することができる。
【0046】(スクリーン印刷法による誘電体ガラス層
の形成について)ポリシラザンの熱分解によるSiO2
上に誘電体ガラス層を設ける方法。
の形成について)ポリシラザンの熱分解によるSiO2
上に誘電体ガラス層を設ける方法。
【0047】次に、これに本実施の形態で誘電率εが5
以上の誘電体ガラス層13を形成する場合は、誘電体ガ
ラス層13の素材としては、例えば、酸化鉛(Pb
O),酸化硼素(B2O3),酸化硅素(SiO2)及び
酸化アルミニウム(Al2O3)からなるガラス、また
は、酸化ビスマス(Bi2O3),酸化亜鉛(ZnO),
酸化硼素(B2O3),酸化硅素(SiO2),酸化カル
シウム(CaO)からなるガラスを用いて焼成されたガ
ラスを用いる。
以上の誘電体ガラス層13を形成する場合は、誘電体ガ
ラス層13の素材としては、例えば、酸化鉛(Pb
O),酸化硼素(B2O3),酸化硅素(SiO2)及び
酸化アルミニウム(Al2O3)からなるガラス、また
は、酸化ビスマス(Bi2O3),酸化亜鉛(ZnO),
酸化硼素(B2O3),酸化硅素(SiO2),酸化カル
シウム(CaO)からなるガラスを用いて焼成されたガ
ラスを用いる。
【0048】この誘電体ガラス層13は、前記各酸化物
を有機バインダと混合した誘電体ガラスペーストをスク
リーン印刷し、例えば540℃で焼成して形成される。
を有機バインダと混合した誘電体ガラスペーストをスク
リーン印刷し、例えば540℃で焼成して形成される。
【0049】誘電体ガラス層の厚みは、薄いほどパネル
輝度の向上と放電電圧を低減するという効果は顕著にな
るので、絶縁耐圧が低下しない範囲内であればできるだ
け薄く設定するのが望ましい。
輝度の向上と放電電圧を低減するという効果は顕著にな
るので、絶縁耐圧が低下しない範囲内であればできるだ
け薄く設定するのが望ましい。
【0050】従って、本実施の形態では、誘電体ガラス
層13の厚みを、従来の厚み略15μmよりも薄い所定
厚みに設定する。
層13の厚みを、従来の厚み略15μmよりも薄い所定
厚みに設定する。
【0051】次に、誘電体ガラス層13上にMgOから
なる保護層14を形成する。本実施の形態では、CVD
法(熱CVD法またはプラズマCVD法)を用いて、
(100)面または(110)面配向の酸化マグネシウ
ム(MgO)からなる保護層を形成する。CVD法によ
る保護層14の形成については、金属酸化物と同様の方
法で形成する。本実施の形態では、プラズマCVD法で
1.0μmの厚みに形成している。
なる保護層14を形成する。本実施の形態では、CVD
法(熱CVD法またはプラズマCVD法)を用いて、
(100)面または(110)面配向の酸化マグネシウ
ム(MgO)からなる保護層を形成する。CVD法によ
る保護層14の形成については、金属酸化物と同様の方
法で形成する。本実施の形態では、プラズマCVD法で
1.0μmの厚みに形成している。
【0052】背面パネル20の作製:まず、背面ガラス
基板21に前述したフォトレジスト法によりレジストの
凹部を形成し、凹部に放電電極12と同様にして第2の
電極としてのアドレス電極22を形成し(リフトオフ
法)、その上に前面パネル10の場合と同様にポリシラ
ザンの熱分解によるSiO2層23aを形成後スクリー
ン印刷法と焼成によって前記PbO−B2O3−SiO2
−Al2O3系または前記Bi2O3−ZnO−B2O 3−S
iO2−CaO系の誘電体ガラス層またはCVD法によ
って、SiO2,Al2O3層23を形成する。
基板21に前述したフォトレジスト法によりレジストの
凹部を形成し、凹部に放電電極12と同様にして第2の
電極としてのアドレス電極22を形成し(リフトオフ
法)、その上に前面パネル10の場合と同様にポリシラ
ザンの熱分解によるSiO2層23aを形成後スクリー
ン印刷法と焼成によって前記PbO−B2O3−SiO2
−Al2O3系または前記Bi2O3−ZnO−B2O 3−S
iO2−CaO系の誘電体ガラス層またはCVD法によ
って、SiO2,Al2O3層23を形成する。
【0053】そして、スクリーン印刷法によって作成さ
れたガラス製の隔壁24を所定のピッチで固着する。そ
して、隔壁24に挟まれた各空間内に、赤色(R)蛍光
体,緑(G)蛍光体,青色(B)蛍光体の中の1つを配
設することによって蛍光体層25を形成する。各色R,
G,Bの蛍光体としては、一般的にPDPに用いられて
いる蛍光体を用いることができるが、ここでは次の蛍光
体を用いる。
れたガラス製の隔壁24を所定のピッチで固着する。そ
して、隔壁24に挟まれた各空間内に、赤色(R)蛍光
体,緑(G)蛍光体,青色(B)蛍光体の中の1つを配
設することによって蛍光体層25を形成する。各色R,
G,Bの蛍光体としては、一般的にPDPに用いられて
いる蛍光体を用いることができるが、ここでは次の蛍光
体を用いる。
【0054】赤色蛍光体 : Y2O3:Eu3+ 緑色蛍光体 : Zn2SiO4:Mn2+ 青色蛍光体 : BaMgAl10O17:Eu2+ 前面パネル10及び背面パネル20の張り合わせによる
PDPの作製:次に、前述のようにして作製した前面パ
ネル10と背面パネル20とを封着用ガラスを用いて張
り合わせると共に、隔壁24で仕切られた放電空間30
内を高真空(8×10-7Torr)に排気した後、所定
の組成の放電ガスを所定の圧力で封入することによって
PDPを作製する。
PDPの作製:次に、前述のようにして作製した前面パ
ネル10と背面パネル20とを封着用ガラスを用いて張
り合わせると共に、隔壁24で仕切られた放電空間30
内を高真空(8×10-7Torr)に排気した後、所定
の組成の放電ガスを所定の圧力で封入することによって
PDPを作製する。
【0055】このようにして作製されたPDPは、各電
極(表示電極及びアドレス電極)が誘電体ガラス層と緻
密に結合し、気泡が極めて少ない構造をなしている。
極(表示電極及びアドレス電極)が誘電体ガラス層と緻
密に結合し、気泡が極めて少ない構造をなしている。
【0056】なお、本実施の形態では、PDPのセルサ
イズは、40インチクラスのハイビジョンテレビに適合
するよう、セルピッチを0.2mm以下、放電電極12
の電極間距離dを0.1mm以下に設定する。
イズは、40インチクラスのハイビジョンテレビに適合
するよう、セルピッチを0.2mm以下、放電電極12
の電極間距離dを0.1mm以下に設定する。
【0057】また、封入する放電ガスの組成は、従来か
ら用いられているNe−Xe系であるが、Xeの含有量
を5体積%以上に、封入圧力は500〜760Torr
に設定することで、セルの発光輝度の向上を図ってい
る。
ら用いられているNe−Xe系であるが、Xeの含有量
を5体積%以上に、封入圧力は500〜760Torr
に設定することで、セルの発光輝度の向上を図ってい
る。
【0058】以上のように本実施の形態のPDPは、放
電電圧の低減を図れるので、動作時にパネル各構成部位
に掛かる負荷が低減される。しかも絶縁耐圧が向上され
ているので、例えば長期に及ぶ繰り返し使用に対して、
高いパネル輝度や低い放電電圧等の優れた初期性能を維
持することができ、信頼性に優れたものである。
電電圧の低減を図れるので、動作時にパネル各構成部位
に掛かる負荷が低減される。しかも絶縁耐圧が向上され
ているので、例えば長期に及ぶ繰り返し使用に対して、
高いパネル輝度や低い放電電圧等の優れた初期性能を維
持することができ、信頼性に優れたものである。
【0059】
【実施例】(実施例1〜6,8〜10,12〜14,及
び比較例7,11,15,16)
び比較例7,11,15,16)
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】表1〜3に示した試料No.1〜6,8〜
10および12〜14のPDPは、前記実施の形態に基
づいて放電電極及びアドレス電極双方上をポリシラザン
の空気中の熱分解で作成したSiO2層でおおい、その
上に試料番号1〜6は、CVD法によってSiO2,A
l2O3または、SiO2とAl2O3の化合物から成る誘
電体層を形成した構成である。
10および12〜14のPDPは、前記実施の形態に基
づいて放電電極及びアドレス電極双方上をポリシラザン
の空気中の熱分解で作成したSiO2層でおおい、その
上に試料番号1〜6は、CVD法によってSiO2,A
l2O3または、SiO2とAl2O3の化合物から成る誘
電体層を形成した構成である。
【0064】同じく試料番号8〜10は、PbO−B2
O3−SiO2−Al2O3系から成る誘電体ガラス層を形
成した構成であり、同じく試料番号12〜14は、Bi
2O3−ZnO−B2O3−SiO2−CaO系から成る誘
電体層を形成した構成であって、PDPのセルサイズ
は、42インチのハイビジョンテレビ用のディスプレイ
に合わせて、隔壁24の高さは0.15mm、隔壁24
の間隔(セルピッチ)は0.15mmに設定し、放電電
極12の電極間距離dは0.05mmに設定した。
O3−SiO2−Al2O3系から成る誘電体ガラス層を形
成した構成であり、同じく試料番号12〜14は、Bi
2O3−ZnO−B2O3−SiO2−CaO系から成る誘
電体層を形成した構成であって、PDPのセルサイズ
は、42インチのハイビジョンテレビ用のディスプレイ
に合わせて、隔壁24の高さは0.15mm、隔壁24
の間隔(セルピッチ)は0.15mmに設定し、放電電
極12の電極間距離dは0.05mmに設定した。
【0065】そして、Xeの含有量が5体積%のNe−
Xe系の混合ガスを封入圧600Torrに封入した。
MgO保護層14の形成方法については、保護層をプラ
ズマCVD法で作製した。また、プラズマCVD法にお
いては、Magnesium Acetylacetone〔Mg(C5H7O2)
2〕をソースとして用いた。
Xe系の混合ガスを封入圧600Torrに封入した。
MgO保護層14の形成方法については、保護層をプラ
ズマCVD法で作製した。また、プラズマCVD法にお
いては、Magnesium Acetylacetone〔Mg(C5H7O2)
2〕をソースとして用いた。
【0066】その他の条件としては、プラズマCVD法
では、気化器の温度125℃、ガラス基板47の加熱温
度は250℃、Arガスは1L/分、酸素は2L/分で
1分間ガラス基板47上に流し、10Torrに減圧
し、高周波電源48から13.56MHzの高周波電界
300Wで20秒間印加して膜厚1.0μmのMgO保
護層を形成した(膜形成速度1.0μm/分)。
では、気化器の温度125℃、ガラス基板47の加熱温
度は250℃、Arガスは1L/分、酸素は2L/分で
1分間ガラス基板47上に流し、10Torrに減圧
し、高周波電源48から13.56MHzの高周波電界
300Wで20秒間印加して膜厚1.0μmのMgO保
護層を形成した(膜形成速度1.0μm/分)。
【0067】このようにして形成したMgO保護層をX
線解析で結晶面を調べたところ、全ての試料において
(200)面に配向した結晶であった。
線解析で結晶面を調べたところ、全ての試料において
(200)面に配向した結晶であった。
【0068】試料番号7,11,15,16のPDPは
比較例であって、電極上にSiO2をコートしていない
以外は、試料番号1〜6,8〜10,12〜14と同様
の設定にしてある。
比較例であって、電極上にSiO2をコートしていない
以外は、試料番号1〜6,8〜10,12〜14と同様
の設定にしてある。
【0069】(実験) 実験1;以上のようにして作製した試料No.1〜16
のPDPについて、パネル輝度を測定した。この輝度
は、各試作PDPで絶縁破壊しにくい条件である放電維
持電圧150V程度,周波数30KHz程度で放電させ
た時の測定値である。前記表1〜3に結果を併記した。
のPDPについて、パネル輝度を測定した。この輝度
は、各試作PDPで絶縁破壊しにくい条件である放電維
持電圧150V程度,周波数30KHz程度で放電させ
た時の測定値である。前記表1〜3に結果を併記した。
【0070】実験2;次に、試料No.1〜16のPD
Pと同様のものを20枚づつ作製し、これらを加速寿命
テストに供した。
Pと同様のものを20枚づつ作製し、これらを加速寿命
テストに供した。
【0071】この加速寿命テストは、通常の使用条件よ
りもかなり過酷な条件下で行い、放電維持電圧200
V、周波数50KHzで4時間連続で放電した。その
後、パネル内の誘電体ガラス層等の破壊状況(パネルの
絶縁耐圧不良)を調べた。この結果も表1〜3に併記し
た。
りもかなり過酷な条件下で行い、放電維持電圧200
V、周波数50KHzで4時間連続で放電した。その
後、パネル内の誘電体ガラス層等の破壊状況(パネルの
絶縁耐圧不良)を調べた。この結果も表1〜3に併記し
た。
【0072】考察;試料No.1〜16の輝度の測定結
果では、従来のPDPのパネル輝度が400cd/m2
程度(日経エレクトロニクス 1997年 Vol.5
−5 106頁参照)であるのに比べ、優れたパネルの
輝度を示している。
果では、従来のPDPのパネル輝度が400cd/m2
程度(日経エレクトロニクス 1997年 Vol.5
−5 106頁参照)であるのに比べ、優れたパネルの
輝度を示している。
【0073】これより誘電体ガラス層を薄く形成するこ
とにより、パネル輝度を向上できることが分かる。
とにより、パネル輝度を向上できることが分かる。
【0074】加速寿命テストの結果から電極をポリシラ
ザンの熱分解によるSiO2でコートして作製した試料
No.1〜6,8〜10および12〜14のPDPで
は、電極をポリシラザンの熱分解によるSiO2でコー
トしていない試料No.7,11,15,16のPDP
と比べて、絶縁耐圧に優れていることが明らかである。
ザンの熱分解によるSiO2でコートして作製した試料
No.1〜6,8〜10および12〜14のPDPで
は、電極をポリシラザンの熱分解によるSiO2でコー
トしていない試料No.7,11,15,16のPDP
と比べて、絶縁耐圧に優れていることが明らかである。
【0075】これらの結果から、電極をポリシラザンの
熱分解によるSiO2でコートすれば誘電体ガラス層や
CVD法によるSiO2,Al2O3層を従来よりも薄い
15μm以下に形成して輝度の向上を図る場合でも、絶
縁耐圧の向上を図ることができることが分かる。
熱分解によるSiO2でコートすれば誘電体ガラス層や
CVD法によるSiO2,Al2O3層を従来よりも薄い
15μm以下に形成して輝度の向上を図る場合でも、絶
縁耐圧の向上を図ることができることが分かる。
【0076】なお、試料No.7,11,16のPDP
で、SiO2のコートしていないサンプルは、電極上の
誘電体ガラス層の厚みが、試料No.1〜6,8〜10
および12〜14と比べて厚いにも関らず絶縁破壊しや
すいことがわかる。
で、SiO2のコートしていないサンプルは、電極上の
誘電体ガラス層の厚みが、試料No.1〜6,8〜10
および12〜14と比べて厚いにも関らず絶縁破壊しや
すいことがわかる。
【0077】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明のプラズ
マディスプレイパネルによると、第1の電極と当該第1
の電極を覆う誘電体層とを配したフロントカバープレー
トと、第2の電極と蛍光体層とを配したバックプレート
とが対向してなるプラズマディスプレイパネルにおい
て、前記第1の電極上にポリシラザンの熱分解によって
作成されたSiO2を設けること、および、この金属酸
化物上に誘電体ガラス層または、CVD法によるSiO
2,Al2O3およびSiO2とAl2O3の化合物層を設け
ることにより、低い放電電圧で高輝度の、又、アドレッ
シングや耐久性における信頼性が高いプラズマディスプ
レイパネルが得られる。
マディスプレイパネルによると、第1の電極と当該第1
の電極を覆う誘電体層とを配したフロントカバープレー
トと、第2の電極と蛍光体層とを配したバックプレート
とが対向してなるプラズマディスプレイパネルにおい
て、前記第1の電極上にポリシラザンの熱分解によって
作成されたSiO2を設けること、および、この金属酸
化物上に誘電体ガラス層または、CVD法によるSiO
2,Al2O3およびSiO2とAl2O3の化合物層を設け
ることにより、低い放電電圧で高輝度の、又、アドレッ
シングや耐久性における信頼性が高いプラズマディスプ
レイパネルが得られる。
【0078】また、前記バックプレートが、第2の電極
を覆う第2の誘電体ガラス層を配してなるものである場
合に、前記第2の電極上にポリシラザンの熱分解による
SiO2膜を設けた後に誘電体ガラス層を配することに
より、更に、信頼性の向上を図ることができる。
を覆う第2の誘電体ガラス層を配してなるものである場
合に、前記第2の電極上にポリシラザンの熱分解による
SiO2膜を設けた後に誘電体ガラス層を配することに
より、更に、信頼性の向上を図ることができる。
【0079】また、前記第1の誘電体ガラス層及び第2
の誘電体ガラス層の少なくとも一方に誘電率が4以上の
ものを用いれば、放電電圧を低減する効果及びパネル輝
度を向上させる効果は顕著になる。
の誘電体ガラス層の少なくとも一方に誘電率が4以上の
ものを用いれば、放電電圧を低減する効果及びパネル輝
度を向上させる効果は顕著になる。
【0080】この誘電率5以上の誘電体ガラス層として
は、酸化鉛(PbO),酸化硼素(B2O3),酸化硅素
(SiO2),酸化アルミニウム(Al2O3)からなる
ものや、酸化ビスマス(Bi2O3),酸化亜鉛(Zn
O),酸化硼素(B2O3),酸化珪素(SiO2),酸
化カルシウム(CaO)からなるものを用いることもで
きる。又CVD法によって、SiO2,Al2O3および
SiO2とAl2O3の化合物層を用いることによって、
容易に誘電率を4以上に設定することによっても特性が
向上する。
は、酸化鉛(PbO),酸化硼素(B2O3),酸化硅素
(SiO2),酸化アルミニウム(Al2O3)からなる
ものや、酸化ビスマス(Bi2O3),酸化亜鉛(Zn
O),酸化硼素(B2O3),酸化珪素(SiO2),酸
化カルシウム(CaO)からなるものを用いることもで
きる。又CVD法によって、SiO2,Al2O3および
SiO2とAl2O3の化合物層を用いることによって、
容易に誘電率を4以上に設定することによっても特性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるプラズマディス
プレイパネルの要部斜視図
プレイパネルの要部斜視図
【図2】同プラズマディスプレイパネルのX−X線矢視
断面図
断面図
【図3】同プラズマディスプレイパネルのY−Y線矢視
断面図
断面図
【図4】同前面ガラス基板への電極の形成方法を示す模
式図
式図
【図5】本実施の形態におけるプラズマディスプレイパ
ネルを製造る際に用いるCVD装置の概略図
ネルを製造る際に用いるCVD装置の概略図
【図6】従来の交流型のプラズマディスプレイパネルの
要部斜視図
要部斜視図
【図7】本実施の形態におけるポリシラザンコーティン
グする際に用いるコーティング装置の概略図
グする際に用いるコーティング装置の概略図
10 前面パネル 11 前面ガラス基板 12 放電電極(表示電極) 13 誘電体ガラス層 13a ポリシラザンの熱分解によるSiO2層 14 保護膜 20 背面パネル 21 背面ガラス基板 22 アドレス電極 23 誘電体ガラス層 23a CVD法によるSiO2,Al2O3及びSiO2
とAl2O3の化合物層 24 隔壁 25 蛍光体層 30 放電空間 40 CVD装置 41a,41b アルゴンガスボンベ 42,43 気化器 44 酸素ガスボンベ 45 CVD装置本体 46 基板加熱ヒータ 47 誘電体ガラス層が形成された前面ガラス基板 48 高周波電源 49 排気装置 71 ポリシラザン(SiH2−NH)nの溶液
とAl2O3の化合物層 24 隔壁 25 蛍光体層 30 放電空間 40 CVD装置 41a,41b アルゴンガスボンベ 42,43 気化器 44 酸素ガスボンベ 45 CVD装置本体 46 基板加熱ヒータ 47 誘電体ガラス層が形成された前面ガラス基板 48 高周波電源 49 排気装置 71 ポリシラザン(SiH2−NH)nの溶液
Claims (5)
- 【請求項1】第1の電極と当該第1の電極を覆う誘電体
層とを配したフロントカバープレートと、第2の電極と
それを覆う誘電体層および蛍光体層とを配したバックプ
レートとが対向してなるプラズマディスプレイパネルで
あって、 前記第1の電極上または、第2の電極上にポリシラザン
をコーティング後大気中で熱分解して、酸化硅素(Si
O2)膜を形成後、CVD法によってSiO2,酸化アル
ミニウム(Al2O3)または、SiO2とAl2O3の化
合物を誘電体層として設けたことを特徴とするプラズマ
ディスプレイパネル。 - 【請求項2】第1の電極と当該第1の電極を覆う誘電体
層とを配したフロントカバープレートと、第2の電極と
それを覆う誘電体層および蛍光体層とを配したバックプ
レートとが対向してなるプラズマディスプレイパネルで
あって、 前記第1の電極上または、第2の電極上にポリシラザン
をコーティング後大気中で熱分解して、SiO2膜を形
成後、誘電体ガラス層を設けて誘電体層とすることを特
徴とするプラズマディスプレイパネル。 - 【請求項3】ポリシラザンの大気中での熱分解によるS
iO2膜の厚みが0.1μm〜3.0μmで、誘電体ガ
ラス層の厚みが5μm〜14μmであることを特徴とす
る請求項2記載のプラズマディスプレイパネル。 - 【請求項4】ポリシラザンの分子式が(SiH2−N
H)nで、その平均分子量が600〜10,000であ
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプ
ラズマディスプレイパネル。 - 【請求項5】前記第1の誘電体ガラス層または第2の誘
電体ガラス層は、酸化鉛(PbO),酸化硼素(B
2O3),酸化硅素(SiO2),酸化アルミニウム(A
l2O3)から成るガラスまたは、酸化ビスマス(Bi2
O3),酸化亜鉛(ZnO),酸化硼素(B2O3),酸
化珪素(SiO2),酸化カルシウム(CaO)から成
るガラスであることを特徴とする請求項2または3記載
のプラズマディスプレイパネル。
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---|---|---|---|
JP14198A JP3414236B2 (ja) | 1998-01-05 | 1998-01-05 | プラズマディスプレイパネル |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14198A JP3414236B2 (ja) | 1998-01-05 | 1998-01-05 | プラズマディスプレイパネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11195382A true JPH11195382A (ja) | 1999-07-21 |
JP3414236B2 JP3414236B2 (ja) | 2003-06-09 |
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ID=11465757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP14198A Expired - Fee Related JP3414236B2 (ja) | 1998-01-05 | 1998-01-05 | プラズマディスプレイパネル |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3414236B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000067283A1 (fr) | 1999-04-28 | 2000-11-09 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Ecran a plasma |
WO2003087228A1 (fr) * | 2002-04-12 | 2003-10-23 | Clariant International Ltd. | Composition de copolymere contenant du silicium, copolymere contenant du silicium reticule soluble dans un solvant, et articles durcis obtenus a partir de ladite composition |
JP2006324076A (ja) * | 2005-05-18 | 2006-11-30 | Japan Pionics Co Ltd | ガラスパネル及びその製造方法、並びにそれを用いたプラズマディスプレイパネル |
US7501762B2 (en) | 2005-07-13 | 2009-03-10 | Panasonic Corporation | Plasma display panel and process for producing the same |
US8004171B2 (en) | 2007-05-11 | 2011-08-23 | Panasonic Corporation | Dielectric layer containing carbon for a plasma display panel |
JP2013544222A (ja) * | 2010-11-17 | 2013-12-12 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 銀のエレクトロマイグレーションの低減方法及びそれによって製造される物品 |
-
1998
- 1998-01-05 JP JP14198A patent/JP3414236B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
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US7371433B2 (en) | 2002-04-12 | 2008-05-13 | Az Electronic Materials Usa Corp. | Composition of silicon-containing copolymer, solvent-soluble crosslinked silicon-containing copolymer, and cured articles obtained therefrom |
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JP3414236B2 (ja) | 2003-06-09 |
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