JPH11194316A - 表示装置 - Google Patents

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JPH11194316A
JPH11194316A JP36679197A JP36679197A JPH11194316A JP H11194316 A JPH11194316 A JP H11194316A JP 36679197 A JP36679197 A JP 36679197A JP 36679197 A JP36679197 A JP 36679197A JP H11194316 A JPH11194316 A JP H11194316A
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一郎 秋山
Hiroyoshi Murata
浩義 村田
Hiroshi Kimura
浩 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源電圧レベルを制約することなく電力損失を
低減する。 【解決手段】複数の画素電極が配置されたアレイ基板
と、コモン電極が配置された対向基板と、これら基板間
に保持される液晶層と、これら画素電極を駆動するXお
よびYドライバと、コモン電極を駆動するコモン電極駆
動回路とを備え、コモン電極駆動回路は電源端子+VDD,-
VEE 間に直列に接続されるCMOSトランジスタTR3,TR
4 を所定周期で交互に導通させてCMOSトランジスタ
の接続点の電圧VCOMをコモン電極に出力するインバータ
部TR3,TR4 と、第1電源端子+VDDからインバータ部TR3,
TR4 に供給される第1電圧VCOMH および第2電源端子-V
EEからインバータ部TR3,TR4 に供給される第2電圧VCOM
L を調整する電圧調整部TR1,TR2,MPX, R1-R10, VR1,VR
2,OP1-OP4とを備え、電圧調整部は外部電源電圧を抵抗
分割しこの分割割合に応じて第1および第2電圧を設定
する分圧回路R3,R4,VR2 を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコモン電極が例えば
液晶セルを介して複数の画素電極のマトリクスアレイに
対向する表示装置に関し、特にコモン電極駆動回路がコ
モン電極の電位を周期的にシフトさせるために組み込ま
れた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、液晶表示装置が薄型軽量、さ
らに低消費電力という利点からかなり普及しつつある。
一般的な液晶表示装置は、液晶セルがアレイ基板および
対向基板間に保持される構造を有する。アレイ基板およ
び対向基板は各々絶縁性および光透過性を有し、液晶セ
ルはアレイ基板と対向基板との間隙に液晶組成物を充填
して形成される。アレイ基板は複数の画素電極のマトリ
クスアレイと、これら画素電極の行に沿ってそれぞれ形
成される複数の走査線と、これら画素電極の列に沿って
それぞれ形成され複数の信号線と、複数の画素電極のマ
トリクスアレイを全体的に覆う第1配向膜とを有する。
複数の走査線はそれぞれ画素電極の行を選択し、複数の
信号線はそれぞれ選択行の画素電極に信号電圧を印加す
るために設けられる。対向基板は複数の画素電極のマト
リクスアレイに対向するコモン電極と、このコモン電極
を全体的に覆う第2配向膜とを有する。これら第1およ
び第2配向膜は画素電極およびコモン電極間に電位差が
ないときに液晶セル内の液晶分子をツイストネマチック
(TN)配向させるために設けられる。偏光が一方の基
板側から液晶層に入射すると、この偏光が液晶層の厚さ
方向の軸上に並ぶ液晶分子のねじれに沿って旋回し、他
方の基板へ導かれ、さらに偏光板を選択的に透過する。
電位差が画素電極およびコモン電極に与えられると、液
晶分子が画像を表示する基板表面に平行な平面からこの
電位差に比例した角度だけチルトアップし、偏光の透過
率を変化させる。
【0003】アクティブマトリクス型液晶表示装置で
は、複数の薄膜トランジスタ(TFT)が走査線および
信号線の交差位置に隣接してそれぞれ形成され、各々対
応する画素電極を選択的に駆動するスイッチング素子と
して用いられる。各TFTのゲートは1走査線に接続さ
れ、ドレインは1信号線に接続され、ソースは1画素電
極に接続される。このTFTは走査線からの走査パルス
の立ち上がりに伴って導通したときに信号線からの信号
電圧を画素電極に供給する。画素電極およびコモン電極
間の液晶容量CLCはこの信号電圧によって充電され、
画素電極の電位はTFTが走査パルスの立ち上がりに伴
って非導通となった後も保持される。
【0004】ところで、電界方向が一方向に維持される
と、液晶以外の物質がこの電界によって液晶セル内を移
動し、一方の電極側に集まってしまう。これは液晶セル
の寿命を短縮する原因となる。従来、この解決策とし
て、例えば1フレーム期間毎に電界方向を逆にするため
にコモン電極の電位を基準電位として信号電圧を極性反
転させる技術が知られる。さらに、信号電圧の極性反転
はフリッカーを低減するために例えば1水平走査期間毎
にも行われることがある。こうした場合、信号電圧の振
幅は通常の2倍となる。コモン電極駆動回路はこの信号
電圧振幅の増大を回避する目的で積極的に基準電位をシ
フトさせるために用いられ、コモン電極の電位はコモン
電極駆動回路から発生されるコモン電圧VCOMにより
制御される。この場合、信号電圧はその中心レベルを基
準にしてレベル反転され、コモン電圧VCOMはこの信
号電圧のレベル反転毎に高レベルVCOMHおよび低レ
ベルVCOMLの一方から他方に反転される。但し、画
素電極の電位はTFTが非導通になったときにゲート・
ソース間容量CGSの影響を受ける。すなわち、画素電
極上の電荷が容量CGSを充電するために移動し、これ
が画素電極の電位レベルVP(1.3V程度)だけ低下
させてしまう。信号電圧が0Vから+5Vの範囲で変化
する場合には、高レベルVCOMHを+3.7Vに設定
し、低レベルVCOMLを−1.3Vに設定する必要が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のコモン電極駆動
回路は上述のようなコモン電圧VCOMをプッシュプル
回路から得ている。このプッシュプル回路は、+3.7
Vの高レベルVCOMHを出力するために正の電源端子
および出力端子間に接続されるNPNトランジスタと、
−1.3Vの低レベルVCOMLを出力するために出力
端子および負の電源端子間に接続されるPNPトランジ
スタを有し、これらトランジスタのベースに供給される
極性反転信号POLに応じて高レベルVCOMHおよび
低レベルVCOMLの一方が選択される。トランジスタ
のベースエミッタ間電圧VBEに対応する電圧降下、オペ
アンプの出力電圧範囲、およびつきぬけ電圧のバラツキ
(電源電圧から1.5Vくらいまでは出力できない)を
考慮すると、正および負の電源端子の電圧はそれぞれ+
6.5V、−5V程度に固定されなければならない。し
かし、これら電源電圧はコモン電極駆動回路を除いて液
晶表示装置で使用されない。従って、これら電源電圧の
使用が通常+5Vに設定される外部供給電圧から液晶表
示装置に必要とされる様々な電源電圧を生成するDC/
DCコンバータの構造を複雑化する結果となる。また、
電圧VBEに対する電圧降下は電力損失となる。
【0006】本発明の目的は、電源電圧レベルを制約す
ることなく電力損失を低減できるコモン電極駆動回路を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
第1電極が配置された第1電極基板と、第2電極が配置
された第2電極基板と、第1および第2電極基板間に保
持される光変調層と、複数の第1電極を駆動する第1電
極駆動回路と、第2電極を駆動する第2電極駆動回路と
を備え、前記第2電極駆動回路は、第1電源端子と第2
電源端子との間に直列に接続されるCMOSトランジス
タを所定周期で交互に導通させてCMOSトランジスタ
の接続点の電圧を第2電極に出力するインバータ部と、
第1電源端子からインバータ部に供給される第1電圧お
よび第2電源端子からインバータ部に供給される第2電
圧を調整する電圧調整部とを備え、電圧調整部は外部か
ら供給される電源電圧を抵抗分割しこの分割割合に応じ
て第1および第2電圧を設定する抵抗分割手段を含む表
示装置が提供される。
【0008】この表示装置では、インバータ部が第1電
源端子および第2電源端子間に直列に接続されるCMO
Sトランジスタを有し、電圧調整部がこれら第1電源端
子からインバータ部に供給される第1電圧および第2電
源端子からインバータ部に供給される第2電圧を調整す
る。この場合、インバータ部での電圧降下がほとんど生
じないため、電源電圧を適切に選定することによってコ
モン電極駆動回路の電力損失を低減できる。さらに、電
源電圧は電圧調整部によって調整されるため、安定化さ
れた状態で電源端子に供給される必要がない。このた
め、液晶表示装置に供給される外部電源電圧あるいは液
晶表示装置において外部電源電圧から生成される様々な
電源電圧を第2電極駆動回路の電源電圧とすることがで
きる。いいかえれば、第2電極駆動回路だけに使用され
るような電源電圧を液晶表示装置において生成する必要
をなくすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態に係
るアクティブマトリクス型液晶表示装置を図面を参照し
て説明する。図1はこの液晶表示装置に組み込まれるコ
モン電極駆動回路の回路構成を示し、図2はこの液晶表
示装置の回路構成を概略的に示す。
【0010】図2に示す液晶表示装置は、例えばカラー
表示可能なノーマリホワイトの液晶パネル10と、この
液晶パネル10に電気的に接続されるXドライバ12お
よびYドライバ14と、これらXドライバ12およびY
ドライバ14を制御する液晶コントローラ16とを備え
る。
【0011】液晶パネル10は、液晶セルアレイ基板お
よび対向基板間に保持される従来と同様な構造を有す
る。すなわち、アレイ基板および対向基板は各々絶縁性
および光透過性を有し、液晶セルはアレイ基板と対向基
板との間隙に液晶組成物を充填して形成される。アレイ
基板は(640×3)×480個の画素電極20のマト
リクスアレイと、これら画素電極20の行に沿ってそれ
ぞれ形成される走査線Y1からY480と、これら画素
電極20の行に沿ってそれぞれ形成され信号線X1から
X640×3と、これら画素電極20のマトリクスアレ
イを全体的に覆う第1配向膜とを有する。走査線Y1か
らY480はそれぞれ画素電極20の行を選択し、信号
線X1からX640×3はそれぞれ選択行の画素電極2
0に信号電圧を印加するために設けられる。対向基板は
画素電極20のマトリクスアレイに対向するコモン電極
22と、このコモン電極22を全体的に覆う第2配向膜
とを有する。第1および第2配向膜は画素電極20およ
びコモン電極22間に電位差がないときに液晶セル内の
液晶分子をツイストネマチック(TN)配向させるため
に設けられている。アレイ基板および対向基板の外側表
面は互いに直交する向きに設定される2枚の偏光板で覆
われる。
【0012】アレイ基板については、(640×3)×
480個の薄膜トランジスタ(TFT)24がさらに走
査線Y1からY480および信号線X1からX640×
3の交差位置に隣接してそれぞれ形成される。各々対応
する画素電極20を選択的に駆動するスイッチング素子
として用いられる。各TFT24のゲートは走査線Y1
からY480のうちの1本に接続され、ドレインは信号
線X1からX640×3のうちの1本に接続され、ソー
スは全画素電極20のうちの1個に接続される。また、
補助容量線26が画素電極20の行に沿って形成され
る。各画素電極20はコモン電極22との容量結合によ
り液晶容量CLCを形成し、補助容量線26との容量結
合により補助容量CSを形成する。また、各TFT24
のゲートおよびソースはこれらの間に形成される寄生容
量CGSを持つ。
【0013】液晶コントローラ16は外部から画素単位
に供給される階調データを受け取り、階調データの供給
タイミングに同期してスタートパルスSTおよびシフト
クロックCKを発生し、階調データをスタートパルスS
TおよびシフトクロックCKと共にXドライバ12に供
給する。スタートパルスSTは1水平走査期間毎に発生
され、シフトクロックCKはスタートパルスSTに同期
して順次に供給される640×3個の階調データの各供
給タイミング毎に発生される。液晶コントローラ16は
さらに1水平走査期間毎に走査線Y1からY480のう
ちの1本を選択する選択信号を発生し、これをYドライ
バ14に供給する。シフトクロックCKは階調データが
外部から供給されなくなったときに停止される。この場
合、液晶コントローラ16は完全な黒を表す所定値に固
定された階調データをXドライバ12に供給し、これと
同時に0Vから+5Vに立ち上がるシャットダウン信号
SHUTを図1に示すコモン電極駆動回路に供給する。
また、液晶コントローラ16は画素電極のフレーム反転
駆動およびライン反転駆動を行うために1フレーム期間
および1水平走査期間毎に交互に0Vおよび+5Vの一
方から他方に変化する極性反転信号POLをXドライバ
12に供給する。この極性反転信号POLは図1に示す
コモン電極駆動回路にも供給される。
【0014】Xドライバ12は640×3段のシフトレ
ジスタ、D/A変換器、および640×3個のラッチ回
路等で構成される。シフトレジスタはシフトクロックC
Kに応答してスタートパルスSTを後段に転送する。D
/A変換器はシフトクロックCKに応答し、電源電圧+
VDD(+5V)から得られる0Vから+5Vまでの範
囲において階調データを信号電圧レベルに変換する。6
40×3個のラッチ回路は各々シフトレジスタの対応段
に転送されたスタートパルスSTに応答してD/A変換
器の出力をラッチし、液晶コントローラ16から次に供
給されるスタートパルスSTに応答してラッチ電圧を信
号電圧としてそれぞれ信号線X1からX640×3に持
続的に供給する。尚、階調データが液晶コントローラ1
6によって所定値に固定された場合、D/A変換器はこ
の階調データを+5Vの信号電圧レベルに変換する。ま
た、D/A変換器は液晶コントローラ16から供給され
る極性反転信号POLが+5Vであるときに階調データ
から変換される信号電圧レベルを0Vから+5Vの範囲
の中心レベルである+2.5Vを基準にして反転する。
【0015】Yドライバ14は液晶コントローラ16か
らの選択信号に基づいて走査線Y1からY480を順次
選択し、電源電圧−VOFFに等しい−12Vから電源
電圧+VONに等しい+19Vに立ち上がる走査パルス
を選択走査線に供給する。非選択走査線の電位は電源電
圧−VOFFに等しい−12Vに維持される。
【0016】各TFT24は対応走査線からの走査パル
スの立ち上がりに伴って導通したときに対応信号線から
の信号電圧を画素電極20に供給する。画素電極20お
よびコモン電極22間の液晶容量CLCおよび画素電極
20および補助容量26間の補助容量CSはこの信号電
圧によって充電される。TFT24は走査パルスの立ち
下がりに伴って非導通となるが、画素電極20の位置は
この後もコモン電極22の電位を基準にして保持され、
TFT24が1フレーム期間後に再び導通したときにキ
ャンセルされる。
【0017】図1に示すコモン電極駆動回路は図2に示
す液晶パネルのコモン電極22を駆動するために上述の
液晶表示装置に組み込まれる。この液晶表示装置では、
図1に示すように+5Vの電源電圧がコンピュータ等か
ら外部電源端子VEXを介してDC/DCコンバータC
NVおよび電源端子+VDDに供給される。DC/DC
コンバータCNVは外部電源端子VEXからの+5Vの
電源電圧を安定な+19V、−12V、および−3Vの
電源電圧に変換し、それぞれ電源端子+VON、−VO
FF、および−VEEに供給する。コモン電極駆動回路
は電源端子+VON、−VEE、+VDDに供給される
+19V、−3Vおよび+5Vの電源電圧で動作する。
ここで、+19Vおよび−3Vの電源電圧はDC/DC
コンバータCNVにより安定化されているが、+5Vの
電源電圧は外部電源端子VEXから直接供給されるため
安定化されていない。
【0018】コモン電極駆動回路は図1に示すようにM
OSトランジスタTR1−TR4、固定抵抗R1−R1
0、平滑コンデンサC1およびC2、可変抵抗VR1お
よびVR2、オペアンプOP1−OP4、並びにマルチ
プレクサMPXを有する。MOSトランジスタTR1お
よびTR3はPチャネル型で構成され、MOSトランジ
スタTR2およびTR4はNチャネル型で構成される。
オペアンプOP1−OP4は+5Vおよび−3Vの電源
電圧で動作し、これら電圧レベルにほぼ等しい出力を得
ることができるレールトゥレール型で構成される。マル
チプレクサMPXは例えば+5Vの電源電圧で動作する
HC4053型で構成される。
【0019】PチャネルMOSトランジスタTR1のカ
レントパスは電源端子+VDDおよび抵抗R9の一端間
に接続され、PチャネルMOSトランジスタTR3のカ
レントパスは抵抗R9の他端およびコモン電圧出力端子
VCOM間に接続される。NチャネルMOSトランジス
タTR4のカレントパスはコモン電圧出力端子VCOM
および抵抗R10の一端間に接続され、NチャネルMO
SトランジスタTR2のカレントパスは抵抗R10の他
端および電源端子−VEE間に接続される。MOSトラ
ンジスタTR3およびTR4はマルチプレクサMPXに
よって制御されるゲート電圧に応じて相補的な関係で導
通し、電源端子+VDDからMOSトランジスタTR1
および抵抗R9を介して印加される正電圧(VOCM
H)および電源端子−VEEからMOSトランジスタT
R2および抵抗R10を介して印加される負電圧(VC
OML)の一方をコモン電圧出力端子VCOMに出力す
るCMOSインバータを構成する。平滑コンデンサC1
はCMOSインバータに印加される正電圧を平滑化する
ためMOSトランジスタTR1と抵抗R9との接続点お
よび接地端子(0V)間に接続される。平滑コンデンサ
C2はCMOSインバータに印加される負電圧を平滑化
するためにMOSトランジスタTR4と抵抗R10との
接続点および接地端子間に接続される。
【0020】マルチプレクサMPXは図2に示す液晶コ
ントローラ16からの極性反転信号POLが+5Vに立
ち上がったときに電源端子−VEEから得られる−3V
の電源電圧を選択し、この極性反転信号POLが0Vに
立ち下がったときに電源端子+VDDから得られる+5
Vの電源電圧を選択し、こうして選択される電圧をゲー
ト電圧としてMOSトランジスタTR3およびTR4に
供給する。また、マルチプレクサMPXは液晶コントロ
ーラ16からのシャットダウン信号SHUTが+5Vに
立ち上がったときに電源端子−VEEから得られる−3
Vの電源電圧を選択し、シャットダウン信号SHUTが
0Vに立ち下がったときにオペアンプOP1の出力電圧
を選択し、こうして選択された電圧をゲート電圧として
MOSトランジスタTR1に供給し、さらにMOSトラ
ンジスタTR3およびTR4にも供給する。
【0021】オペアンプOP1−OP4は各々非反転入
力端子および反転入力端子間の電位差に応じた出力電圧
を出力端子から発生する。オペアンプOP1の出力端子
はマルチプレクサMPXに接続され、オペアンプOP1
の出力端子はMOSトランジスタTR2のゲートに接続
される。オペアンプOP1の非反転入力端子は抵抗R9
とMOSトランジスタTR3との接続点に抵抗R6を介
して接続され、オペアンプOP2の非反転入力端子は抵
抗R10とMOSトランジスタTR4との接続点に抵抗
R8を介して接続される。抵抗R3は電源端子+VDD
および可変抵抗VR2に一端間に接続され、抵抗R4は
可変抵抗VR2の他端および接地端子間に接続れ、可変
抵抗VR2の中間タップはオペアンプOP1反転入力端
子およびオペアンプOP2の反転入力端子に接続され
る。オペアンプOP3の出力端子は抵抗R5を介してオ
ペアンプOP1の非反転入力端子に接続されると共に、
オペアンプOP3の反転入力端子に接続される。オペア
ンプOP4の出力端子は抵抗R7を介してオペアンプO
P2の非反転入力端子に接続されると共に、オペアンプ
OP4の反転入力端子に接続される。抵抗R1は電源端
子−VEEおよびオペアンプOP3の非反転入力端子間
に接続され、可変抵抗VR1はオペアンプOP3の非反
転入力端子およびオペアンプOP4の非反転入力端子間
に接続され、抵抗R2はオペアンプOP4の非反転入力
端子および電源端子+VON間に接続される。可変抵抗
VR1の中間タップは可変抵抗VR1の一端に接続され
る。
【0022】すなわち、抵抗R3、可変抵抗VR2、お
よび抵抗R4は電源端子+VDDおよび接地端子間の電
圧を抵抗比により分圧する分圧回路を構成し、コモンセ
ンター電圧VCOMC、すなわちコモン電圧VCOMの
高レベルVCOMHおよび低レベルVCOMLの平均を
設定するために用いられる。他方、抵抗R1、可変抵抗
VR1、および抵抗VR2は電源端子−VEEおよび+
VON間の電圧を抵抗比により分圧する分圧回路を構成
し、コモン電圧VCOMの振幅VCOM(p−p)、す
なわち高レベルVCOMHおよび低レベルVCOMLの
差を設定するために用いられる。
【0023】ここで、実際VCOMH、VCOML、V
COMC、およびVCOM(p−p)の値について説明
する。この実施形態の液晶パネル10では、信号電圧が
電源端子+VDDの電圧から生成され、階調デ―タに応
じて0Vから+5Vの範囲で変化する。図4に示すよう
に、例えば走査線Y1がYドライバ14からの走査パル
スにより−12Vから+19Vに立ち上がると、対応T
FT24が導通し、Xドライバ12から第1信号線Y1
に供給される信号電圧を対応画素電極20に印加する。
このとき、信号電圧が+5Vであると、画素電極20の
画素電位は+5Vまで変化する。ところが、TFT24
のゲートおよびソースはこれらの間に形成される寄生容
量CGSを持つため、TFT24が非導通になったとき
に、画素電極20上の電荷が容量CGSを充電するため
に移動し、これが画素電極20の電位を所定レベルVP
(1.3V程度)だけ低下させ、+3.7Vにしてしま
う。また、信号電圧のレベル変換がフレーム反転駆動お
よびライン反転駆動のために行われた場合には、信号電
圧がこの反転を行わない場合の同一階調データの下で0
Vとなる。この場合、画素電極20の画素電位が0Vま
で変化し、TFT24が非導通になった後寄生容量CG
Sのためにさらに所定レベルVP(1.3V程度)だけ
低下し、−1.3Vにしてしまう。画素電極20および
コモン電極22間に必要とされる5Vの電位差を得るた
め、VCOMHはVP+3.7Vに設定され、VCOM
Lは−1.3Vに設定される。この場合、VCOM(p
−p)は+5Vに設定され、VCOMCは+1Vに設定
される。
【0024】抵抗R5、R7およびR8の抵抗値はそれ
ぞれ次の関係を満足するよう選定される。 R5:R6=R7:R8 …(1) コモン電圧VCOMの高レベルVCOMHおよび低レベ
ルVCOMLはそれぞれMOSトランジスタTR1のソ
ース電圧およびMOSトランジスタTR4のソース電圧
に等しい。これらVCOMH、VCOML、VCOM
C、およびVCOM(p−p)はオペアンプOP1およ
びOP2の各反転入力電圧V0、オペアンプOP3の出
力電圧V1、およびオペアンプOP4の出力電圧V2を
用いて次のように表される。 VCOMH=V0+(V0−V1)R6/R5 =V0(R5+R6)/R5−V1・R6/R5 …(2) VCOML=V0+(V0−V2)R8/R7 =V0(R7+R8)/R7−V2・R8/R7 …(3) VCOMC=(VCOMH+VCOML)/2 =V0(R5+R6)/R5−(V1+V2)R6/2・R5 …(4) VCOM(p−p)=VCOMH−VCOML =(V2−V1)R6/R5 ところで、電圧V0は電源端子+VDDの電圧変動によ
り変化し、図3に示す関係でコモンセンター電圧VCO
MCを設定する。すなわち、電源端子+VDDおよび接
地端子間の電圧は抵抗R3、可変抵抗VR2、および抵
抗R4の分圧回路によって分圧されるため、電圧V0の
変動率はこの分圧回路の分圧比(抵抗比)に依存する。
このため、電圧V0はコモンセンター電圧VCOMCが
電源端子+VDDの電圧変動時に液晶パネル10の種類
によって決まる最適値にシフトするよう予め決定され
る。電圧V1およびV2は液晶パネル10にそれぞれ固
有のVCOM(p−p)およびVCOMCと、電源電圧
変動時にコモンセンター電圧VCOMCを最適値とする
電圧V0、および式(4)および式(5)から決定され
る。抵抗R1およびR2はこうして決定された電圧V1
およびV2が得られるように選定される。
【0025】実際の値としては、抵抗R1=8.2k
Ω,R2=68kΩ,R3=47kΩ,R4=6.8k
Ω,R5=4.7kΩ,R6=4.7kΩ,VR1=2
2kΩ,VR2=47kΩに選定されている。
【0026】ここで、このコモン電極駆動回路の動作を
説明する。
【0027】オペアンプOP3およびOP4は可変抵抗
VR1でコモン電圧振幅VCOM(p−p)を設定した
分圧回路によって分圧された電圧に応じた出力電圧を低
インピーダンス化してそれぞれ出力する。オペアンプO
P1の非反転入力端子は抵抗R5を介して供給されるオ
ペアンプOP3の出力電圧および抵抗R6を介して供給
されるMOSトランジスタTR3のソース電圧に応じた
電位に設定され、オペアンプOP1の反転入力端子は可
変抵抗VR2でコモンセンター電圧VCOMCを設定し
た分圧回路によって分圧された電圧に応じた電位に設定
される。オペアンプOP1はこれらの電位差に応じた出
力電圧を発生し、マルチプレクサMPXに供給する。マ
ルチプレクサMPXはシャットダウン信号SHUTが0
Vに維持されるときこのオペアンプOP1の出力電圧を
ゲート電圧としてMOSトランジスタTR1に供給す
る。これにより、MOSトランジスタTR1での電圧降
下が制御され、MOSトランジスタTR3のソース電圧
を上述のVCOMHに安定化する、他方、オペアンプO
P2の非反転入力端子は抵抗R7を介して供給されるオ
ペアンプOP4の出力電圧および抵抗R8を介して供給
されるMOSトランジスタTR4のソース電圧に応じた
電位に設定され、オペアンプOP2の反転入力端子の電
位は上述のコモンセンター電圧VCOMCが得られるよ
うに可変抵抗VR2を調整した分圧回路からの電圧に応
じた位置に設定される。オペアンプOP2はこれらの電
位差に応じた出力電圧を発生し、この出力電圧をゲート
電圧としてMOSトランジスタTR2に供給する。これ
により、MOSトランジスタTR1での電圧降下が制御
されMOSトランジスタTR3のソース電圧を上述VC
OMLに安定化する。
【0028】マルチプレクサMPXは極性反転信号PO
Lが画素電極20の画素電位のレベル反転に伴って変化
する毎にゲート電圧をMOSトランジスタTR3のゲー
ト電圧を−3Vおよび+5Vの一方から他方に変化させ
る。MOSトランジスタTR3はゲート電圧が−3Vに
設定されたときに導通し、ゲート電圧が+5Vに設定さ
れたときに非導通となる。また、MOSトランジスタT
R4はゲート電圧が+5Vに設定されたときに導通し、
ゲート電圧が−3Vに設定されたときに非導通となる。
すなわち、安定な+3.7VのVCOMHおよび安定な
−1.3VのVCOMLがそれぞれMOSトランジスタ
TR3およびTR4を介して交互にコモン電圧端子VC
OMに印加される。これにより、液晶セル内の電界方向
は画素電極20およびコモン電極22間の電位差を変化
させずに逆転される。
【0029】もし、電源端子+VDDの電源電圧が変動
すると、オペアンプOP1およびOP2の非反転入力端
子の電位がこの電圧変動に伴って変化し、コモンセンタ
ー電圧VCOMCが最適値にシフトし、VCOMHおよ
びVCOMLがこのコモンセンター電圧VCOMCのシ
フトに対応してシフトする。
【0030】また、シャットダウン信号SHUTがシフ
トクロックCKの停止に伴って+5Vに変化すると、マ
ルチプレクサMPXは−3Vのゲート電圧をMOSトラ
ンジスタTR1,TR3,およびTR4に供給する。こ
のため、コモン電圧VCOMがMOSトランジスタTR
1およびTR3を介して+5Vに設定される。
【0031】上述の実施形態の液晶表示装置では、CM
OSインバータが電源端子+VDDおよび電源端子−V
EE間に直列に接続されるCMOSトランジスタTR3
およびTR4を有し、オペアンプOP1およびMOSト
ランジスタTR1のフィードバックループが可変電圧降
下手段として電源端子+VDDからCMOSインバータ
に印加される正電圧および負電源端子−VEEからCM
OSインバータに印加される負電圧をそれぞれを所望レ
ベルVCOMHおよびVCOMLに調整する。この場
合、CMOSインバータでの電圧降下がほとんど生じな
いため、液晶表示装置DC/DCコンバータCNVから
得られるVCOMHおよびVCOMLに近い+5Vおよ
び−3Vを利用することができ、これによりコモン電極
駆動回路の電力損失を低減できる。さらに、電源端子+
VDDおよび−VEEの電源電圧は可変電圧降下手段に
よって調整されるため、安定化された状態でこの電源端
子+VDDに供給される必要がない。従って、液晶表示
装置に供給される外部電源電圧あるいは液晶表示装置に
おいて外部電源電圧から生成される様々な電源電圧をこ
のコモン電極駆動回路の電源電圧とすることができる。
いいかえれば、コモン電極駆動回路だけに使用されるよ
うな電源電圧を液晶表示装置において生成する必要をな
くすことができる。
【0032】また、この実施形態では、液晶パネル10
においてVCOMHおよびVCOMLの差が適切となる
ようにVR1を調整することによりコモン電圧振幅VC
OM(p−p)を設定し、液晶パネル10においてフリ
ッカーが無くなるようにVR2の調整することによりコ
モンセンター電圧VCOMCを設定すれば、この後で電
源端子+VDDの電圧が変動しても、コモンセンター電
圧VCOMCがこの電圧変動に応じてシフトされる。こ
のため、フリッカーが電源端子+VDDの電圧変動のた
めに発生することを防止できる。
【0033】さらに、この実施形態では、シフトクロッ
クCKが液晶表示装置において停止したときに、コモン
電圧VCOMがこのときの信号電圧+5Vに等しく設定
されるため、不必要な直流電圧の印加から液晶セルを保
護することができる。
【0034】次に、本発明の第2実施形態に係るアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置を説明する。この液晶表
示装置は、コモン電極駆動回路が図5に示すように構成
されることを除いて図2に示す第1実施形態と同様に構
成される。このため、第1実施形態と共通部分は図5に
おいて同一参照符号で示され、その説明が省略される。
この第2実施形態はDC/DCコンバータCNVにおい
てコモン電極駆動回路専用の電源電圧を生成することが
許される場合に適用されるもので、コモン電極駆動回路
は第1実施形態と同様に液晶パネル10のコモン電極2
2を駆動するために液晶表示装置に組み込まれる。
【0035】この液晶表示装置では、図5に示すように
+5Vの電源電圧がコンピュータ等から外部電源端子V
EXを介してDC/DCコンバータCNVおよび電源端
子+VDDに供給される。DC/DCコンバータCNV
は外部電源端子VEXからの+5Vの電源電圧を安定な
+19V,−12V,−1.3V,および−3Vの電源
電圧に変換し、それぞれ電源端子+VON,−VOF
F,−VBBおよび−VEEに供給する。コモン電極駆
動回路は電源端子−VBB,−VEE,+VDDに供給
される−1.3V,−3V,および+5Vの電源電圧で
動作する。ここで、−3Vの電源電圧はDC/DCコン
バータCNVにより安定化されているが、+5Vの電源
電圧は外部電源端子VEXから直接供給されるため安定
化されていない。また、DC/DCコンバータCNVは
VCOMLに等しい−1.3Vの電源電圧が外部電源端
子VEXから供給される電源電圧の変動に対応して変化
し、この変化の割合が調整信号ADJによって可変でき
るように構成される。電源端子−VBBの電源電圧の変
化割合はフリッカー現象を生じさせなくするために信号
電圧の中心レベルに対応して適切に調整される。
【0036】図5に示すコモン電極駆動回路はMOSト
ランジスタTR1,TR3およびTR4、固定抵抗R
3,R6,R9、平滑コンデンサC1、可変抵抗VR、
オペアンプOP1、マルチプレクサMPX、並びにツェ
ナーダイオードZDを有する。MOSトランジスタTR
1およびTR3はPチャネル型で構成され、MOSトラ
ンジスタTR4はNチャネル型で構成される。オペアン
プOP1は+5Vおよび−1.3Vの電源電圧で動作
し、電圧レベルにほぼ等しい出力を得ることができるレ
ールトゥレール型で構成される。マルチプレクサMPX
は例えば+5Vの電源電圧で動作するHC4053型で
構成される。
【0037】このコモン電極駆動回路では、抵抗R3が
電源端子+VDDおよびオペアンプOP1の反転入力端
子間に接続され、ツェナーダイオードZDがコモン電圧
振幅の基準を設定するためにオペアンプOP1の反転入
力端子および電源端子−VBB間に逆方向接続される。
オペアンプOP1の非反転入力端子は抵抗R9とMOS
トランジスタTR3との接続点に抵抗R6を介して接続
され、さらにコモン電圧振幅を調整するための可変抵抗
VRを介して電源端子−VBBに接続される。可変抵抗
VRの中間タップは可変抵抗VRの一端に接続される。
MOSトランジスタTR4のカレントパスはコモン電極
出力端子VCOMおよび電源端子−VBB間に接続され
る。オペアンプOP1の反転入力端子は電源端子−VB
BよりもツェナーダイオードZDのツェナー電圧VD1
だけ高い電位に設定され、オペアンプOP1の非反転入
力端子は抵抗R6および可変抵抗VRによって分圧され
た電位に設定される。
【0038】MOSトランジスタTR3のソース電圧は
コモン電圧VCOMの高レベルVCOMHとして用いら
れ、次のように表される。 VCOMH=VCOML+(1+R6/VR1)VD1 …(6) すなわち、VCOMHおよびVCOMLの差は可変抵抗
VR1を調整することにより設定される。
【0039】動作において、オペアンプOP1は非反転
入力端子の電位が反転入力端子の電位に等しくなるよう
な出力電圧を発生し、マルチプレクサMPXに供給す
る。マルチプレクサMPXはシャットダウン信号SHU
Tが0Vに維持されるときこのオペアンプOP1の出力
電圧をゲート電圧としてMOSトランジスタTR1に供
給する。これにより、MOSトランジスタTR1での電
圧降下が制御され、MOSトランジスタTR3のソース
電圧を上述のVCOMHに安定化する。
【0040】マルチプレクサMPXは極性反転信号PO
Lが画素電極20の画素電位のレベル反転に伴って変化
する毎にゲート電圧をMOSトランジスタTR3のゲー
ト電圧を−3Vおよび+5Vの一方から他方に変化させ
る。MOSトランジスタTR3はゲート電圧が−3Vに
設定されたときに導通し、ゲート電圧が+5Vに設定さ
れたときに非導通となる。また、MOSトランジスタT
R4はゲート電圧が+5Vに設定されたときに導通し、
ゲート電圧−3Vに設定されたときに非導通となる。す
なわち、安定な+3.7VのVCOMHおよび安定な−
1.3VのVCOMLがそれぞれMOSトランジスタT
R3およびTR4を介して交互にコモン電圧端子VCO
Mに印加される。これにより、液晶セル内の電界方向は
画素電極20およびコモン電極22間の電位差を変化さ
せずに逆転される。
【0041】もし、電源端子+VDDの電源電圧が変動
すると、電源端子−VBBの電位がこの電圧変動に伴っ
て変化し、コモンセンター電圧VCOMCが最適値にシ
フトし、VCOMHおよびVCOMLがこのコモンセン
ター電圧VCOMCのシフトに対応してシフトする。
【0042】また、シャットダウン信号SHUTがシフ
トクロックCKの停止に伴って+5Vに変化すると、マ
ルチプレクサMPXは−3Vのゲート電圧をMOSトラ
ンジスタTR1,TR3,およびTR4に供給する。こ
のため、コモン電圧VCOMがMOSトランジスタTR
1およびTR3を介して+5Vに設定される。
【0043】上述の第2実施形態によれば、少ない部品
数でコモン電極駆動回路を構成することができ、かつ第
1実施形態と同様の効果が得られる。
【0044】次に、本発明の第3実施形態に係るアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置を説明する。この液晶表
示装置は、コモン電極駆動回路が図6に示すように構成
されることを除いて図2に示す第1実施形態と同様に構
成される。このため、第1実施形態と共通部分は図6に
おいて同一参照符号で示され、その説明が省略される。
【0045】図6に示すコモン電極駆動回路はMOSト
ランジスタTR1−TR4、固定抵抗R1−R11、平
滑コンデンサC1およびC2、遅延用コンデンサC3、
可変抵抗VR1およびVR2、オペアンプOP1−OP
4、マルチプレクサMPX、インバータINV1−IN
V4、並びにアンドゲートAND1−AND2を有す
る。
【0046】このコモン電極駆動回路では、インバータ
部がMOSトランジスタTR3およびTR4を含むCM
OSインバータと、マルチプレクサMPX、インバータ
INV1−INV4、アンドゲートAND1−AND
2、抵抗R11、およびコンデンサC3を含む制御回路
とで構成される。MOSトランジスタTR3およびTR
4は相補的な関係で導通し、電源端子+VDDからMO
SトランジスタTR1および抵抗R9を介して印加され
る正電圧(VCOMH)および電源端子−VEEからM
OSトランジスタTR2および抵抗R10を介して印加
される負電圧(VCOML)の一方をコモン電圧出力端
子VCOMに選択的に出力する。制御回路は、トランジ
スタTR3およびTR4を時間的に重複させずに導通さ
せるように変化するゲート電圧を発生する。
【0047】マルチプレクサMPXは極性反転信号PO
Lの立ち上がりに伴って電源端子−VEEから得られる
−3Vの電源電圧を出力し、この極性反転信号POLの
立ち下がりに伴って電源端子+VDDから得られる+5
Vの電源電圧を出力する。マルチプレクサMPXの出力
電圧はインバータINV1およびアンドゲートAND2
に供給されると共に、抵抗R11およびコンデンサC3
で構成される遅延回路を介してインバータINV2に供
給される。この遅延回路は抵抗R11およびコンデンサ
C3の時定数に対応してマルチプレクサMPXの出力電
圧を遅延する。アンドゲートAND1はインバータIN
V1の出力電圧およびインバータINV2の出力電圧に
対応した出力電圧を発生し、この出力電圧をインバータ
INV4を介してMOSトランジスタTR3のゲートに
ゲート電圧として供給する。アンドゲートAND2はイ
ンバータINV2の出力電圧およびマルチプレクサMP
Xの出力電圧に対応した出力電圧を発生し、この出力電
圧をMOSトランジスタTR4のゲートにゲート電圧と
して供給する。
【0048】この液晶表示装置では、上述の制御回路の
コンポーネンツがそれぞれ図7に示すような波形で変化
する出力電圧を発生する。コモン電圧VCOMをレベル
反転させる際、トランジスタTR3およびTR4のゲー
ト電圧はトランジスタTR3およびTR4の両方を一旦
非導通に設定し、この後これらトランジスタTR3およ
びTR4の一方を導通させるように変化する。すなわ
ち、制御回路はトランジスタTR3およびTR4の両方
を同時に導通させることがないため、貫通電流がこれら
トランジスタTR3およびTR4を介して流れることが
防止される。従って、この液晶表示装置の低消費電力化
を計ることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、電源電圧レベルを制約
することなく電力損失を低減できる液晶表示装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置に組
み込まれるコモン電極駆動回路の構成を示す回路図であ
る。
【図2】図1に示すコモン電極駆動回路を備える液晶表
示装置の構成を概略的に示す回路図である。
【図3】図1に示すコモン電極駆動回路において電源電
圧+VDDに依存するコモンセンター電圧を示すグラフ
である。
【図4】図1に示すコモン電極駆動回路の動作を説明す
るためのタイムチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態に係る液晶表示装置に組
み込まれるコモン電極駆動回路の構成を示す回路図であ
る。
【図6】本発明の第3実施形態に係る液晶表示装置に組
み込まれるコモン電極駆動回路の構成を示す回路図であ
る。
【図7】図6に示すコモン電極駆動回路のインバータ部
の動作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
OP1−OP4…オペアンプ TR1−TR4…MOSトランジスタ MPX…マルチプレクサ R1−R11…固定抵抗 VR1,VR2…可変抵抗 C1,C2…平滑用コンデンサ C3…遅延用コンデンサ INV1−INV4…インバータ AND1,AND2…アンドゲート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の第1電極が配置された第1電極基
    板と、第2電極が配置された第2電極基板と、前記第1
    および第2電極基板間に保持される光変調層と、前記複
    数の第1電極を駆動する第1電極駆動回路と、前記第2
    電極を駆動する第2電極駆動回路とを備え、前記第2電
    極駆動回路は、第1電源端子と第2電源端子との間に直
    列に接続されるCMOSトランジスタを所定周期で交互
    に導通させてCMOSトランジスタの接続点の電圧を前
    記第2電極に出力するインバータ部と、前記第1電源端
    子から前記インバータ部に供給される第1電圧および前
    記第2電源端子から前記インバータ部に供給される第2
    電圧を調整する電圧調整部とを備え、前記電圧調整部は
    外部から供給される電源電圧を抵抗分割しこの分割割合
    に応じて前記第1および第2電圧を設定する抵抗分割手
    段を含むことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第1電極基板は前記第1電極として
    マトリクス状に配列される複数の画素電極、これら画素
    電極にそれぞれ接続される複数のスイッチング素子、各
    々対応行の画素電極をこれら画素電極に対応するスイッ
    チング素子により選択する複数の走査線、および選択行
    の画素電極の電位をこれら画素電極に対応するスイッチ
    ング素子を介してそれぞれ設定する複数の信号線を含
    み、前記第2電極基板は前記第2電極として前記画素電
    極に対向するコモン電極を含むことを特徴とする請求項
    1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記第1電極駆動回路は前記複数の走査
    線を順次駆動するYドライバと、前記外部電源電圧の下
    で複数の信号電圧を発生しこれら信号電圧で前記複数の
    信号線をそれぞれ駆動するXドライバを含むことを特徴
    とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記抵抗分割手段は、前記第1および第
    2電圧が前記画素電極の寄生容量のために前記外部電源
    電圧に依存した前記第2電極の電位シフト量の変動に追
    従するよう構成されることを特徴とする請求項3記載の
    表示装置。
  5. 【請求項5】 前記第1電極は前記第1電極基板におい
    て補助容量線と容量結合し、前記第2電極はこの補助容
    量線に接続されることを特徴とする請求項1に記載の表
    示装置。
  6. 【請求項6】 前記インバータ部は、前記CMOSトラ
    ンジスタを構成する2つのトランジスタが時間的に重複
    せずに導通するよう制御する制御回路を含むことを特徴
    とする請求項3に記載の表示装置。
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