JPH11194320A - 表示装置 - Google Patents

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JPH11194320A
JPH11194320A JP36679297A JP36679297A JPH11194320A JP H11194320 A JPH11194320 A JP H11194320A JP 36679297 A JP36679297 A JP 36679297A JP 36679297 A JP36679297 A JP 36679297A JP H11194320 A JPH11194320 A JP H11194320A
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JP
Japan
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voltage
power supply
push
circuit
liquid crystal
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JP36679297A
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English (en)
Inventor
Ichiro Akiyama
一郎 秋山
Hiroyoshi Murata
浩義 村田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源電圧レベルを制約せずにコモン電極駆動で
の電力損失を低減する。 【解決手段】画素電極が配置されたアレイ基板と、コモ
ン電極が配置された対向基板と、これら基板間に保持さ
れる液晶層と、画素電極を駆動するドライバと、コモン
電極を駆動するコモン電極駆動回路とを備える。この駆
動回路は不安定な正電圧が供給される電源端子+VDD、安
定な負電圧が供給される電源端子-VEE、電源端子+VDD,-
VEE 間においてプッシュプル接続されるバイポーラトラ
ンジスタTR1,TR2 を含み電源端子+VDDからの正電圧およ
び電源端子-VEEからの負電圧を所定周期で交互にコモン
電極に出力するプッシュプル回路、このプッシュプル回
路からコモン電極に出力される正電圧の基準値を設定す
る電圧設定回路OP1 、およびプッシュプル回路から出力
される正電圧を基準値に一致させるようプッシュプル回
路を制御する作動増幅器OP2 とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コモン電極が液晶
セルを介して複数の画素電極のマトリクスアレイに対向
する液晶表示装置に関し、特にこのコモン電極の電位が
周期的にシフトされる液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、液晶表示装置が薄型軽量、さ
らに低消費電力という利点からかなり普及しつつある。
一般的な液晶表示装置は、液晶セルがアレイ基板および
対向基板間に保持される構造を有する。アレイ基板およ
び対向基板は各々絶縁性および光透過性を有し、液晶セ
ルはアレイ基板と対向基板との間隙に液晶組成物を充填
して形成される。アレイ基板は複数の画素電極のマトリ
クスアレイと、これら画素電極の行に沿ってそれぞれ形
成される複数の走査線と、これら画素電極の列に沿って
それぞれ形成され複数の信号線と、複数の画素電極のマ
トリクスアレイを全体的に覆う第1配向膜とを有する。
複数の走査線はそれぞれ画素電極の行を選択し、複数の
信号線はそれぞれ選択行の画素電極に信号電圧を印加す
るために設けられる。対向基板は複数の画素電極のマト
リクスアレイに対向するコモン電極と、このコモン電極
を全体的に覆う第2配向膜とを有する。第1および第2
配向膜は画素電極およびコモン電極間に電位差がないと
きに液晶セル内の液晶分子をツイストネマチック(T
N)配向させるために設けられる。偏光が一方の基板側
から液晶層に入射すると、この偏光が液晶層の厚さ方向
の軸上に並ぶ液晶分子のねじれに沿って旋回し、他方の
基板へ導かれ、さらに偏光板を介して選択的に透過され
る。電位差が画素電極およびコモン電極に与えられる
と、液晶分子が画像が表示される基板表面に平行な平面
からこの電位差に比例した角度だけチルトアップし、偏
光の透過率を変化させる。
【0003】アクティブマトリクス型液晶表示装置で
は、複数の薄膜トランジスタ(TFTが走査線および信
号線の交差位置に隣接してそれぞれ形成され、各々対応
する画素電極を選択的に駆動するスイッチング素子とし
て用いられる。各TFTのゲートは1走査線に接続さ
れ、ドレインは1信号線に接続され、ソースは1画素電
極に接続される。このTFTは走査線からの走査パルス
の立ち上がりに伴って導通したときに信号線からの信号
電圧を画素電極に供給する。画素電極およびコモン電極
間の液晶容量CLCはこの信号電圧によって充電され、
画素電極の電位はTFTが走査パルスの立ち上がりに伴
って非導通となった後も保持される。
【0004】ところで、電界方向が一方向に維持される
と、液晶以外の物質がこの電界によって液晶セル内を移
動し、一方の電極側に集まってしまう。これは液晶セル
の寿命を短縮する原因となる。従来、この解決策とし
て、例えば1フレーム期間毎に電界方向を反対方向にす
るためにコモン電極の電位を基準電位として信号電圧を
極性反転させる技術が知られる。さらに、信号電圧の極
性反転はフリッカーを低減するために例えば1水平走査
期間毎にも行われることがある。こうした場合、信号電
圧の振幅は通常の2倍となる。コモン電極駆動回路はこ
の信号電圧振幅の増大を回避する目的で積極的に基準電
位をシフトさせるために用いられ、コモン電極の電位は
コモン電極駆動回路から発生されるコモン電圧VCOM
により制御される。この場合、信号電圧はその中心レベ
ルを基準にしてレベル反転され、コモン電圧VCOMは
この信号電圧のレベル反転毎に高レベルVCOMHおよ
び低レベルVCOMLの一方から他方に反転される。但
し、画素電極の電位はTFTが非導通になったときにゲ
ート・ソース間容量CGSの影響を受ける。すなわち画
素電極上の電荷が容量CGSを充電するために移動し、
これが画素電極の電位レベルVP(1.3V程度)だけ
低下させてしまう。信号電圧が0Vから+5Vの範囲で
変化する場合には、高レベルVCOMHを+3.7Vに
設定し、低レベルVCOMLを−1.3Vに設定する必
要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のコモン電極駆動
回路は上述のようなコモン電圧VCOMをプッシュプル
回路から得ている。このプッシュプル回路は、+3.7
Vの高レベルVCOMHを出力するために正の電源端子
および出力端子間に接続されるNPNトランジスタと、
−1.3Vの低レベルVCOMLを出力するために出力
端子および負の電源端子間に接続されるPNPトランジ
スタを有し、これらトランジスタのベースに供給される
極性反転信号POLに応じて高レベルVCOMHおよび
低レベルVCOMLの一方が選択される。トランジスタ
のベースエミッタ間電圧VBEに対応する電圧降下、オペ
アンプの出力電圧範囲、およびつきぬけ電圧のバラツキ
(電源電圧から1.5Vくらいは出力できない。)を考
慮すると、正および負の電源端子の電圧はそれぞれ+
6.5V、−5V程度に固定されなければならない。し
かし、これら電源電圧はコモン電極駆動回路を除いて液
晶表示装置で使用されない。従って、これら電源電圧の
使用が通常+5Vに設定される外部供給電圧から液晶表
示装置に必要とされる様々な電源電圧を生成するDC/
DCコンバータの構造を複雑化する結果となる。また、
電圧VBEに対する電圧降下は電力損失となる。
【0006】本発明の目的は、電源電圧レベルを制約す
ることなくコモン電極を駆動するために生じる電力損失
を低減できる表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
第1電極が配置された第1電極基板と、第2電極が配置
された第2電極基板と、第1および第2の電極基板間に
保持される光変調層と、第1電極を駆動する第1電極駆
動回路と、第2電極を駆動する第2電極駆動回路とを備
え、第2電極駆動回路は正電圧が安定化されずに供給さ
れる第1電源端子、負電圧が安定化されて供給される第
2電源端子、これら第1および第2電源端子間において
プッシュプル接続される1対のバイポーラトランジスタ
を含み第1電源端子からの正電圧および第2電源端子か
らの負電圧を交互に第2電極に出力するプッシュプル回
路、このプッシュプル回路から第2電極に出力される正
電圧の基準値を設定する電圧設定回路、およびプッシュ
プル回路から出力される正電圧をこの電圧設定回路によ
って設定された基準値に一致させるようプッシュプル回
路を制御する作動増幅器とを含む表示装置が提供され
る。
【0008】この表示装置では、プッシュプル回路の正
電源端子は外部から供給される電源に接続され、差動増
幅器によってプッシュプル回路の出力が差動増幅器の正
入力と同じになるように制御される。プッシュプルの出
力段では電源電圧からの電圧降下はほとんど生じないた
め差動増幅器の出力が所望レベルよりトランジスタのに
ベースエミッタ間電圧分だけ高い電圧を出力できるよう
にすれば、コモン回路の消費電力の大部分をしめるプッ
シュプル回路の電源電圧を所望レベルに近い電源電圧を
選定することによりコモン電極駆動回路の電力損失を低
減できる。さらに、コモン回路の出力電圧は電圧設定回
路によって設定されるため、プッシュプル回路の電源は
安定化された状態で電源端子に供給される必要がないこ
のため、液晶表示装置に供給される外部電源電圧あるい
は液晶表示装置において外部電源電圧から生成される様
々な電源電圧をこのプッシュプル回路の電源電圧とする
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態に係
るアクティブマトリクス型液晶表示装置を図面を参照し
て説明する。図1はこの液晶表示装置に組み込まれるコ
モン電極駆動回路の回路構成を示し、図2はこの液晶表
示装置の回路構成を概略的に示す。
【0010】図2に示す液晶表示装置は、例えばカラー
表示可能なノーマリホワイトの液晶パネル10と、この
液晶パネル10に電気的に接続されるXドライバ12お
よびYドライバ14と、これらXドライバ12およびY
ドライバ14を制御する液晶コントローラ16とを備え
る。
【0011】液晶パネル10は、液晶セルアレイ基板お
よび対向基板間に保持される従来と同様な構造を有す
る。すなわち、アレイ基板および対向基板は各々絶縁性
および光透過性を有し、液晶セルはアレイ基板と対向基
板との間隙に液晶組成物を充填して形成される。アレイ
基板は(640×3)×480個の画素電極20のマト
リクスアレイと、これら画素電極20の行に沿ってそれ
ぞれ形成される走査線Y1からY480と、これら画素
電極20の行に沿ってそれぞれ形成され信号線X1から
X640×3と、これら画素電極20のマトリクスアレ
イを全体的に覆う第1配向膜とを有する。走査線Y1か
らY480はそれぞれ画素電極20の行を選択し、信号
線X1からX640×3はそれぞれ選択行の画素電極2
0に信号電圧を印加するために設けられる。対向基板は
画素電極20のマトリクスアレイに対向するコモン電極
22と、このコモン電極22を全体的に覆う第2配向膜
とを有する。第1および第2配向膜は画素電極20およ
びコモン電極22間に電位差がないときに液晶セル内の
液晶分子をツイストネマチック(TN)配向させるため
に設けられている。アレイ基板および対向基板の外側表
面は互いに直交する向きに設定される2枚の偏光板で覆
われる。
【0012】アレイ基板については、(640×3)×
480個の薄膜トランジスタ(TFT)24がさらに走
査線Y1からY480および信号線X1からX640×
3の交差位置に隣接してそれぞれ形成される。各々対応
する画素電極20を選択的に駆動するスイッチング素子
として用いられる。各TFT24のゲートは走査線Y1
からY480のうちの1本に接続され、ドレインは信号
線X1からX640×3のうちの1本に接続され、ソー
スは全画素電極20のうちの1個に接続されるまた、補
助容量線26が画素電極20の行に沿って形成される。
各画素電極20はコモン電極22との容量結合により液
晶容量CLCを形成し、補助容量線26との容量結合に
より補助容量CSを形成する。また、各TFT24のゲ
ートおよびソースはこれらの間に形成される寄生容量C
GSを持つ。
【0013】液晶コントローラ16は外部から画素単位
に供給される階調データを受け取り階調データの供給タ
イミングに同期してスタートパルスSTおよびシフトク
ロックCKを発生し、階調データをスタートパルスST
およびシフトクロックCKと共にXドライバ12に供給
する。スタートパルスSTは1水平走査期間毎に発生さ
れ、シフトクロックCKはスタートパルスSTに同期し
て順次に供給される640×3個の階調データの各供給
タイミング毎に発生される。液晶コントローラ16はさ
らに1水平走査期間毎に走査線Y1からY480のうち
の1本を選択する選択信号を発生し、これをYドライバ
14に供給する。シフトクロックCKは階調データが外
部から供給されなくなったときに停止される。この場
合、液晶コントローラ16は完全な黒を表す所定値に固
定された階調データをXドライバ12に供給し、これと
同時に0Vから+5Vに立ち上がるシャットダウン信号
SHUTを図1に示すコモン電極駆動回路に供給する。
また、液晶コントローラ16は画素電極のフレーム反転
駆動およびライン反転駆動を行うために1フレーム期間
および1水平走査期間毎に交互に0Vおよび+5Vの一
方から他方に変化する極性反転信号POLをXドライバ
12に供給する。この極性反転信号POLは図1に示す
コモン電極駆動回路にも供給される。
【0014】Xドライバ12は640×3段のシフトレ
ジスタ、D/A変換器、および640×3個のラッチ回
路等で構成される。シフトレジスタはシフトクロックC
Kに応答してスタートパルスSTを後段に転送する。D
/A変換器はシフトクロックCKに応答し、電源電圧+
VDD(+5V)から得られる0Vから+5Vまでの範
囲において階調データを信号電圧レベルに変換する。6
40×3個のラッチ回路は各々シフトレジスタの対応段
に転送されたスタートパルスSTに応答してD/A変換
器の出力をラッチし、液晶コントローラ16から次に供
給されるスタートパルスSTに応答してラッチ電圧を信
号電圧としてそれぞれ信号線X1からX640×3に持
続的に供給する。尚、階調データが液晶コントローラ1
6によって所定値に固定された場合、D/A変換器はこ
の階調データを+5Vの信号電圧レベルに変換する。ま
た、D/A変換器は液晶コントローラ16から供給され
る極性反転信号POLが+5Vであるときに階調データ
から変換される信号電圧レベルを0Vから+5Vの範囲
の中心レベルである+2.5Vを基準にして反転する。
【0015】Yドライバ14は液晶コントローラ16か
らの選択信号に基づいて走査線Y1からY480を順次
選択し、電源電圧−VOFFに等しい−12Vから電源
電圧+VONに等しい+19Vに立ち上がる走査パルス
を選択走査線に供給する。非選択走査線の電位は電源電
圧−VOFFに等しい−12Vに維持される。
【0016】各TFT24は対応走査線からの走査パル
スの立ち上がりに伴って導通したときに対応信号線から
の信号電圧を画素電極20に供給する。画素電極20お
よびコモン電極22間の液晶容量CLCおよび画素電極
20および補助容量26間の補助容量CSはこの信号電
圧によって充電される。TFT24は走査パルスの立ち
下がりに伴って非導通となるが、画素電極20の位置は
この後もコモン電極22の電位を基準にして保持され、
TFT24が1フレーム期間後に再び導通したときにキ
ャンセルされる。
【0017】図1に示すコモン電極駆動回路は図2に示
す液晶パネルのコモン電極22を駆動するために上述の
液晶表示装置に組み込まれる。この液晶表示装置では、
図1に示すように+5Vの電源電圧がコンピュータ等か
ら外部電源端子VEXを介してDC/DCコンバータC
NVおよび電源端子+VDDに供給される。DC/DC
コンバータCNVは外部電源端子VEXからの+5Vの
電源電圧を安定な+19V、−12V、+6.5Vおよ
び−3Vの電源電圧に変換し、それぞれ電源端子+VO
N、−VOFF、+VBB、および−VEEに供給す
る。コモン電極駆動回路は電源端子+VBB、−VE
E、+VDDに供給される+6.5V、−3Vおよび+
5Vの電源電圧で動作する。ここで、+6.5Vおよび
−3Vの電源電圧はDC/DCコンバータCNVにより
安定化されているが、+5Vの電源電圧は外部電源端子
VEXから直接供給されるため安定化されていない。
【0018】コモン電極駆動回路は図1に示すようにバ
イポーラトランジスタTR1、TR2、固定抵抗R1−
R4、可変抵抗VR1およびVR2、オペアンプOP
1、OP2を有する。バイポーラトランジスタTR1は
NPN型で構成され、バイポーラトランジスタTR2は
PNP型で構成される。オペアンプOP1、OP2は+
6.5Vおよび−3Vの電源電圧で動作し、負電源側は
−3Vにほぼ等しい出力を得ることができる単電源オペ
アンプで構成される。
【0019】オペアンプOP1の反転入力端子は抵抗R
4を介して極性反転信号POLに接続される。オペアン
プOP1の非反転入力は可変抵抗VR2を介して接地端
子GNDに接続され、抵抗R1、R3を介して電源端子
+VBBに接続され、抵抗R1、R2を介して電源端子
+VDDに接続される。オペアンプOP1の出力は可変
抵抗VR2を介して反転入力端子に帰還される。極性反
転信号POLはハイレベルがVDD、ロウレベルが0V
であるような矩形波である。オペアンプOP1の出力電
圧は、電圧振幅VCOM(p−p)が
【0020】
【数1】 ★ センター電圧が
【0021】
【数2】 ★ であるような矩形波である。ただし、矩形波の高電圧
側、低電圧側の電圧はそれぞれオペアンプの出力範囲を
超えない。また、オペアンプOP1の入力電圧がオペア
ンプの入力範囲を超えた場合は上記の式には従わない。
可変抵抗VR2を変化させて電圧振幅VCOM(p−
p)を所望値に設定した後に可変抵抗VR1を変化させ
ることで電圧振幅VCOM(p−p)、センター電圧V
COMCをそれぞれ調整することができる。
【0022】オペアンプOP2の非反転入力はオペアン
プOP1の出力が入力され、非反転入力にはトランジス
タTR1、TR2のエミッタが接続される。オペアンプ
OP2の出力はトランジスタTR1、TR2のベースに
入力される。トランジスタTR1のコレクタには電源電
圧+VDDが、トランジスタTR2のコレクタには電源
電圧−VEEが入力される。オペアンプOP2はトラン
ジスタTR1、TR2のエミッタ出力がオペアンプOP
1の出力と同じになるようにトランジスタTR1、TR
2を駆動する。トランジスタTR1、TR2のエミッタ
出力は液晶パネルのコモン電極に接続され、このコモン
電極を駆動する。
【0023】ここで、実際のセンター電圧VCOMC、
および電圧振幅VCOM(p−p)の値について説明す
る。この実施形態の液晶パネル10では、信号電圧が電
源端子+VDDの電圧から生成され、階調データに応じ
て0Vから+5Vの範囲で変化する。図3に示すように
例えば走査線Y1がYドライバ14からの走査パルスに
より−12Vから+19Vに立ち上がると、対応TFT
24が導通し、Xドライバ12から第1信号線Y1に供
給される信号電圧を対応画素電極20に印加する。この
とき、信号電圧が+5Vであると、画素電極20の画素
電位は+5Vまで変化する。ところが、TFT24のゲ
ートおよびソースはこれらの間に形成される寄生容量C
GSを持つため、TFT24が非導通になったときに、
画素電極20上の電荷が容量CGSを充電するために移
動し、これが画素電極20の電位を所定レベルVP
(1.3V程度)だけ低下させ、+3.7Vにしてしま
う。また、信号電圧のレベル変換がフレーム反転駆動お
よびライン反転駆動のために行われた場合には、信号電
圧がこの反転を行わない場合の同一階調データの下で0
Vとなる。この場合、画素電極20の画素電位が0Vま
で変化し、TFT24が非導通になった後寄生容量CG
Sのためにさらに所定レベルVP(1.3V程度)だけ
低下し、−1.3Vにしてしまう。画素電極20および
コモン電極22間に必要とされる5Vの電位差を得るた
め、VCOMHはVP+3.7Vに設定され、VCOM
Lは−1.3Vに設定される。この場合、VCOM(p
−p)は+5Vに設定され、VCOMCは+1Vに設定
される。
【0024】上述の実施形態の液晶表示装置では、トラ
ンジスタTR1のコレクタが電源端子+VDDに接続さ
れ、トランジスタTR2のコレクタが電源端子−VEE
に接続されている。このコモン電極駆動回路の消費電力
の大部分はトランジスタTR1、TR2につながる電源
から供給される。
【0025】トランジスタTR1は+VDDから0.2
Vほど下がった電圧まで、トランジスタTR2は−VE
Eから02Vほど上がった電圧まで出力できる。一方ト
ランジスタTR1はベース電圧より0.7Vほど下がっ
た電圧まで、トランジスタTR2はベース電圧より0.
7Vほど上がった電圧までしか出力できない。本回路で
はオペアンプOP1、OP2の正電源に+6.5Vの電
源を用いることで+5Vの近くまで出力できるようにし
ている。またオペアンプOP1、OP2を単一電源型の
オペアンプを使用することでベース抵抗の電圧を−3V
近くまで出せるようにしている。このようにすること
で、コモン電極駆動回路の消費電力の大部分を占める部
分の電源にDC/DCコンバータCNVから得られるコ
モンロー電圧に近い−3Vおよび外部供給される+5V
を利用することができ、これによりコモン電極駆動回路
で電力損失を低減できる。
【0026】次に、本発明の第2実施形態に係るアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置を図4を参照して説明す
る。この液晶表示装置では、コモン電極駆動回路が第1
実施形態と同様に図2に示す液晶パネル10のコモン電
極22を駆動するために組み込まれる。この実施形態
は、オペアンプOP1、OP2に電源電圧にほぼ等しい
出力を得ることのできるレールトゥレールオペアンプを
使用する場合に適用される。尚、このコモン電極駆動回
路は以下に述べることを除いて第1実施形態と同様に構
成される。第1実施形態と共通部分は図4において同一
参照符号で示され、その説明が省略される。
【0027】この液晶表示装置では、図4に示すように
+5Vの電源電圧がコンピュータ等から外部電源端子V
EXを介してDC/DCCNVおよび電源端子+VDD
に供給される。DC/DCコンバータCNVは外部電源
端子VEXからの+5Vの電源電圧を安定な+19V、
−12V、−3Vの電源電圧に変換し、それぞれ電源端
子+VON、−VOFF、および−VEEに供給する。
コモン電極駆動回路は電源端子+VON、−VEE、お
よび+VDDに供給される+19V、−3V、および+
5Vの電源電圧で動作する。ここで、−3Vの電源電圧
はDC/DCコンバータCNVにより安定化されている
が、+5Vの電源電圧は外部電源端子VEXから供給さ
れるため安定化されていない。
【0028】コモン電極駆動回路は図1に示すようにバ
イポーラトランジスタTR1、TR2、固定抵抗R1−
R4、可変抵抗VR1およびVR2、オペアンプOP
1、OP2を有する。バイポーラトランジスタTR1は
NPN型で構成され、バイポーラトランジスタTR2は
PNP型で構成される。オペアンプOP1、OP2は+
5Vおよび−3Vの電源電圧で動作し、電源電圧にほぼ
等しい出力を得ることのできるレールトゥレールオペア
ンプで構成される。
【0029】オペアンプOP1の反転入力端子はR4を
介して極性反転信号POLに接続される。オペアンプO
P1の非反転入力はVR2を介して接地端子GNDに接
続され、抵抗R1、R3を介して電源端子+VBBに接
続され、さらに抵抗R1、R2を介して電源端子+VD
Dに接続される。オペアンプOP1の出力は可変抵抗V
R2を介して反転入力端子に帰還している。極性反転信
号POLはハイレベルがVDD、ロウレベルが0Vであ
るような矩形波である。オペアンプOP1の出力電圧は
電圧振幅VCOM(p−p)が
【0030】
【数3】 ★ センター電圧が
【0031】
【数4】 ★ であるような矩形波である。ただし、矩形波の高電圧
側、低電圧側の電圧はそれぞれオペアンプの出力範囲を
超えない。また、オペアンプOP1の入力電圧はオペア
ンプの入力範囲を超えた場合は上記の式には従わない。
可変抵抗VR2を変化させて電圧振幅VCOM(p−
p)を所望の値に設定した後に可変抵抗VR1を変化さ
せることで電圧振幅VCOM(p−p)、センター電圧
VCOMCをそれぞれ調整することができる。
【0032】オペアンプOP2の非反転入力はオペアン
プOP1の出力が入力され、非反転入力にはトランジス
タTR1、TR2のエミッタが接続される。オペアンプ
OP2の出力はトランジスタTR1、TR2のベースに
入力される。トランジスタTR1のコレクタには電源電
圧+VDDが、トランジスタTR2のコレクタには電源
電圧−VEEが入力される。オペアンプOP2はトラン
ジスタTR1、TR2のエミッタ出力がオペアンプOP
1の出力と同じになるようにトランジスタTR1、TR
2を駆動する。トランジスタTR1、TR2のエミッタ
出力は液晶パネルのコモン電極に接続され、このコモン
電極を駆動する。
【0033】上述の実施形態の液晶表示装置では、トラ
ンジスタTR1のコレクタが電源端子+VDDに、トラ
ンジスタTR2のコレクタは電源端子−VEEに接続さ
れている。トランジスタTR1はベース電圧より0.7
Vほど下がった電圧まで、トランジスタTR2はベース
電圧より0.7Vほど上がった電圧までしか出力できな
い。コモン電極駆動回路において、オペアンプOP1、
OP2はレールトゥレールオペアンプを使用することで
ベース抵抗の電圧を−3V近くから+5V近くまで出せ
るようにしている。このようにすることで、DC/DC
コンバータCNVから得られるコモンロー電圧に近い−
3Vおよび外部供給される+5Vを利用することがで
き、これによりコモン電極駆動回路の電力損失を低減で
きる。従って、液晶表示装置に供給される外部電源電圧
あるいは液晶表示装置において外部電源電圧から生成さ
れる様々な電源電圧をこのコモン電極駆動回路の電源電
圧とすることができる。いいかえれば、コモン電極駆動
回路だけに使用されるような電源電圧を液晶表示装置に
おいて生成する必要をなくすことができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、電源電圧レベルを制約
することなくコモン電極を駆動するために生じる電力損
失を低減できる液晶表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るアクティブマトリ
クス型液晶表示装置に組み込まれるコモン電極駆動回路
の構成を示す回路図である。
【図2】図1に示すコモン電極駆動回路を組み込むアク
ティブマトリクス型液晶表示装置の構成を概略的に示す
回路図である。
【図3】図1に示すコモン電極駆動回路において電源電
圧+VDDに依存するコモンセンター電圧を示すグラフ
である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るアクティブマトリ
クス型液晶表示装置に組み込まれるコモン電極駆動回路
の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
OP1−OP2…オペアンプ TR1−TR2…バイポーラトランジスタ R1−R4…固定抵抗 VR1,VR2…可変抵抗

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の第1電極が配置された第1電極基
    板と、第2電極が配置された第2電極基板と、前記第1
    および第2の電極基板間に保持される光変調層と、前記
    第1電極を駆動する第1電極駆動回路と、前記第2電極
    を駆動する第2電極駆動回路とを備え、前記第2電極駆
    動回路は正電圧が安定化されずに供給される第1電源端
    子、負電圧が安定化されて供給される第2電源端子、こ
    れら第1および第2電源端子間においてプッシュプル接
    続される1対のバイポーラトランジスタを含み前記第1
    電源端子からの正電圧および第2電源端子からの負電圧
    を所定周期で交互に前記第2電極に出力するプッシュプ
    ル回路、このプッシュプル回路から前記第2電極に出力
    される正電圧の基準値を設定する電圧設定回路、および
    前記プッシュプル回路から出力される正電圧をこの電圧
    設定回路によって設定された基準値に一致させるようプ
    ッシュプル回路を制御する作動増幅器とを含むことを特
    徴とする表示装置。
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