JPH11194280A - 光素子および光フィルタ - Google Patents

光素子および光フィルタ

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JPH11194280A
JPH11194280A JP36150997A JP36150997A JPH11194280A JP H11194280 A JPH11194280 A JP H11194280A JP 36150997 A JP36150997 A JP 36150997A JP 36150997 A JP36150997 A JP 36150997A JP H11194280 A JPH11194280 A JP H11194280A
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JP
Japan
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electrode layer
optical
lower electrode
upper electrode
fiber
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JP36150997A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kogure
和男 小暮
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性に優れた光素子を提供する。 【解決手段】 光素子41は光ファイバ42の所定箇所
に組み込まれている。光素子41は、光ファイバ42内
に形成されたファイバーグレーティング43と、ファイ
バーグレーティング43を囲むように設けられた下部電
極層44と、下部電極44を囲むように設けられた圧電
体43と、圧電体43を囲むように設けられた上部電極
46と、下部電極44と上部電極46との間に所定の電
圧を印加する電源47とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファイバーグレー
ティングを用いた光素子、光フィルタ、光変調装置、光
スイッチおよびレーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーのコア部の所定領域にブラ
ッグ回折格子を形成した光フィルタが知られている。こ
のような光フィルタは、光ファイバーのコア部を伝搬し
てブラッグ回折格子に入射した光のうち、ブラッグ回折
格子の屈折率に応じた中心波長周辺の非常に狭い範囲内
の波長を持つ光のみを反射して逆方向に伝搬させ、それ
以外の波長の光を透過させる。ところで、従来から、こ
のようなブラッグ回折格子の屈折率を可変にできる光フ
ィルタの開発が行われている。
【0003】例えば、特開平9−211348号公報に
は、図18に示すように、コア部の所定領域に光回折格
子2を形成した光ファイバ1を、支持部材4,5によっ
て支持し、支持部材4,5の間に圧電トランスデューサ
7を配置した波長可変光フィルタが開示されている。当
該公報の波長可変光フィルタは、圧電トランスデューサ
7を軸方向(光ファイバ1の長手方向)に伸縮させ、一
対の支持部材4,5を介して、光回折格子2を伸縮させ
る。当該伸縮により、光回折格子2の屈折率が変わり、
ブラッグ波長が変化する。また、当該公報には、光回折
格子2の一例として、チャープトグレーティング、すな
わち、ファイバブラッググレーティング(FBG)が開
示されている。このファイバブラッググレーティング
は、光ファイバのコア部の長さ方向に周期的な屈折率分
布を形成したものであり、ブラッグ回折により特定波長
の光を反射する。ここで、光ファイバの長さ方向にz軸
をとり、ファイバーグレーティングの位置を0≦z≦L
とすると、この位置でのコア部の屈折率n(z)は下記
式(1),(2)で示される。
【0004】
【数1】 n(z)=n0 +Δn・cos(K・z) …(1)
【0005】
【数2】 K=2π/Λ …(2)
【0006】ここで、上記式(1)におけるn0 はファ
イバーグレーティングのコアの平均屈折率を示し、Δn
は屈折率変化量を示す。また、上記式(2)におけるΛ
はファイバーグレーティングの周期である。このような
ファイバーグレーティングは、真空中の波長が下記式
(3)で示されるブラッグ波長近傍の光を選択的に反射
する。
【0007】
【数3】 λn =2n0 ・Λ …(3)
【0008】また、特開平5−502951号公報に
は、図19に示すように、ブラッグフィルタを含む光フ
ァイバ11の一部を、圧電シリンダ15cの外周に巻き
付け、信号源17から圧電シリンダ15cに電気信号を
印加する光フィルタ構造10cが開示されている。この
光フィルタ構造10cでは、信号源17からの電気信号
に応じて圧電シリンダ15cを膨張させることで、光フ
ァイバ11を伸長し、ブラッグフィルタの波長を変動さ
せている。
【0009】また、ファイバブラッググレーティングを
半導体レーザの外部共振器として用いることにより、レ
ーザ発振波長の安定化および発振スペクトルの狭線幅化
を図る技術が知られている。図20は、ファイバブラッ
ググレーティングを用いた従来のハイブリッドレーザ2
1の構成図である。図20に示すハイブリッドレーザ2
1は、光ファイバ24のコア部22に固定した屈折率を
持つファイバーグレーティング23が形成してある。ハ
イブリッドレーザ21では、LD素子25において発生
した光が、LD素子25の高反射面25bとファイバー
グレーティング23との間で共振し、所定の発振スペク
トルを持つ光が、高反射面25bから出射される。すな
わち、LD素子25の高反射面25bとファイバーグレ
ーティング23との間で外部共振器が構成される。
【0010】図21は一般的なファブリ・ペロー型のレ
ーザダイオードの発振スペクトルを示す図、図22は、
図20に示すハイブリッドレーザ21の発振スペクトル
を示す図である。図21および図22から、ハイブリッ
ドレーザ21によれば、ファイバーグレーティング23
からの波長帰還により、一般的なファブリ・ペロー型の
レーザダイオードに比べて発振スペクトルが狭線幅化で
きることが分かる。また、ハイブリッドレーザ21によ
れば、所望の発振波長に応じた固定の屈折率を持つファ
イバーグレーティング23を用いることで、所望の特性
を持つレーザを出射できる。そのため、このようなハイ
ブリッドレーザ21は、波長多重伝送などで実用化が期
待されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した特
開平9−211348号公報の波長可変光フィルタで
は、圧電トランスデューサ7を軸方向に伸縮させたとき
に、支持部材4,5が相互の間隔を伸縮し、光ファイバ
1の樹脂被覆3と支持部材4,5との摩擦力によって、
光ファイバ1が軸方向に伸縮される。しかしながら、こ
の波長可変光フィルタでは、圧電トランスデューサ7の
伸縮を繰り返すと、支持部材4,5との間の摩擦によっ
て光ファイバ1の樹脂被覆3が磨耗し、光ファイバ1の
伝送特性が劣化することがあるという問題がある。ま
た、光ファイバ1の樹脂被覆3が磨耗した結果、樹脂被
覆3と支持部材4,5との間の摩擦係数が変化し、圧電
トランスデューサ7の軸方向の伸縮量と光ファイバ1の
伸縮量とが一致しなくなり、圧電トランスデューサ7に
印加された電圧に応じた波長特性が得られなくなるとい
う問題がある。また、圧電トランスデューサ7を伸長さ
せたときに、支持部材4,5によって、光ファイバ1が
軸方向に直接的に引っ張れる。その結果、図18に示す
ように、光ファイバ1における支持部材4,5と圧電ト
ランスデューサ7との接合点付近の領域Aの応力集中が
高くなり、当該領域Aが破損する可能性があるという問
題がある。さらに、圧電トランスデューサ7の伸縮を繰
り返すと、光ファイバ1の当該領域Aが疲労し、破損す
る可能性がさらに高くなるという問題がある。
【0012】また、前述した特開平5−502951号
公報の光フィルタ構造10cでは、図19に示すよう
に、光ファイバ11を圧電シリンダ15cに巻き付ける
構造であることから、大規模化してしまうという問題が
ある。また、圧電シリンダ15cに巻き付けられた光フ
ァイバ11内のブラッグ回折格子領域上の位置によっ
て、圧電シリンダ15cの中心軸との間の距離が異な
り、屈折率の精度が低下してしまうという問題もある。
【0013】また、上述した従来のハイブリッドレーザ
21では、ファイバーグレーティング23を形成した光
ファイバ24を製造した後は、ファイバーグレーティン
グ23の屈折率を変えることができないため、発振波長
を可変にできない。そのため、異なる発振波長のレーザ
を得るには、当該発振波長に応じた屈折率を得るのに必
要な異なるファイバーグレーティングを形成したハイブ
リッドレーザを用いる必要がある。
【0014】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされ、ファイバーグレーティングの屈折率を繰り返
して変更した場合の耐久性に優れた光素子、光フィルタ
を提供することを目的とする。また、本発明は、当該光
素子を応用した光変調装置および光スイッチを提供する
ことを目的とする。さらに、本発明は、レーザの発振波
長を変えることができるハイブリッドレーザを提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の
光素子は、光ファイバ内に形成されたファイバーグレー
ティングと、前記ファイバーグレーティングを囲むよう
に設けられた下部電極層と、前記下部電極を囲むように
設けられた圧電体層と、前記圧電体層を囲むように設け
られた上部電極層と、前記下部電極層と前記上部電極層
との間に所定の電圧を印加する電圧印加手段とを有す
る。
【0016】本発明の光素子では、電圧印加手段によっ
て、前記下部電極層と前記上部電極層との間に所定の電
圧が印加されると、例えば、圧電体層が膨張し、光ファ
イバが押圧され、長手方向に伸長される。これにより、
ファイバーグレーティングの長手方向における周期的な
屈折率分布が変化し、反射率が変わる。
【0017】また、本発明の光フィルタは、光ファイバ
内に形成されたファイバーグレーティングと、前記ファ
イバーグレーティングを囲むように設けられた下部電極
層と、前記下部電極を囲むように設けられた圧電体層
と、前記圧電体層を囲むように設けられた上部電極層
と、前記下部電極層と前記上部電極層との間に所定の電
圧を印加する電圧印加手段とを有する。
【0018】また、本発明の変調装置は、光ファイバ内
に形成されたファイバーグレーティングと、前記ファイ
バーグレーティングを囲むように設けられた下部電極層
と、前記下部電極を囲むように設けられた圧電体層と、
前記圧電体層を囲むように設けられた上部電極層と、所
定の波長の光を、前記光ファイバの前記ファイバーグレ
ーティングが形成された領域に向かって出射する光源
と、変調対象のデジタル信号が第1のレベルのときに前
記ファイバーグレーティングが前記光源から出射される
波長の光を透過し、前記デジタル信号が第2のレベルの
ときに前記ファイバーグレーティングが前記光源から出
射される波長の光を反射するように、前記下部電極層と
前記上部電極層との間に電圧を印加する変調手段とを有
する。
【0019】また、本発明の第1の観点の光スイッチ
は、第1の光ファイバから分岐した第2の光ファイバに
設けられた第1の光素子と、前記第1の光ファイバから
分岐した第3の光ファイバに設けられた第2の光素子と
を有し、前記第1の光素子および第2の光素子のそれぞ
れは、光ファイバ内に形成されたファイバーグレーティ
ングと、前記ファイバーグレーティングを囲むように設
けられた下部電極層と、前記下部電極を囲むように設け
られた圧電体層と、前記圧電体層を囲むように設けられ
た上部電極層と、前記下部電極層と前記上部電極層との
間に所定の電圧を印加する電圧印加手段とを有する。
【0020】また、本発明の第2の観点の光スイッチ
は、複数の光ファイバを接続し、当該光ファイバから入
力した光を、当該光を入力した光ファイバと所定方向に
隣接する光ファイバに出力する光サーキュレータと、前
記光サーキュレータに接続された少なくとも一つの光フ
ァイバに設けられた光素子とを有し、前記光素子は、光
ファイバ内に形成されたファイバーグレーティングと、
前記ファイバーグレーティングを囲むように設けられた
下部電極層と、前記下部電極を囲むように設けられた圧
電体層と、前記圧電体層を囲むように設けられた上部電
極層と、前記下部電極層と前記上部電極層との間に所定
の電圧を印加する電圧印加手段とを有する。
【0021】また、本発明のレーザ装置は、半導体レー
ザ素子と、コア部の一端が前記半導体レーザ素子に指向
された光ファイバと、前記光ファイバに組み込まれた光
素子とを有し、前記光素子は、光ファイバ内に形成され
たファイバーグレーティングと、前記ファイバーグレー
ティングを囲むように設けられた下部電極層と、前記下
部電極を囲むように設けられた圧電体層と、前記圧電体
層を囲むように設けられた上部電極層と、前記下部電極
層と前記上部電極層との間に所定の電圧を印加する電圧
印加手段とを有する。
【0022】本発明のレーザ装置では、電圧印加手段に
よって、前記下部電極層と前記上部電極層との間に所定
の電圧が印加されると、例えば、圧電体層が膨張し、光
ファイバが押圧され、長手方向に伸長される。これによ
り、ファイバーグレーティングの長手方向における周期
的な屈折率分布が変化し、反射率が変わる。これによ
り、半導体レーザ素子から出射されるレーザの波長を変
えることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係わる
光素子について説明する。光素子 図1(A)は光ファイバ42に組み込まれた本実施形態
の光素子41の構成図、図1(B)は図1(A)に示す
コア部42a、クラッド部42b、下部電極44、圧電
体45および上部電極46の積層構造を説明するための
図である。図1(A)に示すように、光素子41は、フ
ァイバーグレーティング43と、下部電極44と、圧電
体45と、上部電極46と、電源47と、コントローラ
48とで構成され、光ファイバ42の所定箇所に組み込
まれている。
【0024】ファイバーグレーティング43は、図1
(B)に示すように、光ファイバ42の長手方向(軸方
向)の所定領域において、コア部42aに形成されてい
る。ファイバーグレーティング43は、圧電体45が膨
張していない状態で、前記式(3)に示す所定の値の平
均屈折率n0 およびグレーティング周期Λを持ち、図3
において実線で示すように、波長1550nm(=
λ1 )付近の光を最も多く反射する。当該波長λ1 は、
ファイバーグレーティング43の材質および製造方法な
どによって決定される。
【0025】また、ファイバーグレーティング43は、
圧電体45が膨張すると、光ファイバ42のクラッド部
42bによって光ファイバ42の中心軸に向かって押圧
され、当該中心軸の方向に伸びる。これにより、ファイ
バーグレーティング43における、光ファイバ42の長
手方向の周期的な屈折率分布が変化し、それに応じて、
前記式(3)に示す平均屈折率n0 およびグレーティン
グ周期Λが変化する。その結果、ファイバーグレーティ
ング43は、図3において点線で示すように、波長15
58nm(=λ2 )付近の光を最も多く反射するように
なる。
【0026】下部電極44は、前記ファイバーグレーテ
ィング43に対応する領域において、光ファイバ42の
クラッド部43bの外周に形成されている。下部電極4
4には、図2に示すように、配線47bがはんだなどで
接続されている。下部電極44には、電源47から配線
47bを介して所定の電位が印加される。下部電極44
は、例えば、層厚が10nmであり、チタン(Ti)と
金(Au)とを混合して蒸着法で形成される。圧電体4
5は、下部電極44の外周に形成されている。圧電体4
5は、下部電極44と上部電極46との間の電圧Vに応
じて、光ファイバ42の中心軸と直交する方向に膨張あ
るいは縮小する。圧電体45は、例えば、スパッタ法で
ZnO層を形成して得られる。なお、圧電体45として
は、例えば強誘電体などを用いてもよい。上部電極46
は、圧電体45の外周に形成されている。また、上部電
極46には、図2に示すように、配線47aがはんだな
どで接続されている。上部電極46には、電源47から
配線47aを介して所定の電位が印加される。上部電極
46は、層厚が50nmであり、金を用いて蒸着法で形
成される。
【0027】電源47は、コントローラ48からの制御
信号S48に基づいて、引き出し線47aおよび47b
を介して、それぞれ上部電極46および下部電極44に
所定の電位を印加する。すなわち、下部電極44と上部
電極46との間に、所定の電圧Vを発生させる。コント
ローラ48は、例えば、ユーザによる操作手段(図示せ
ず)の操作に応じた指示信号S49に基づいて、電源4
7の電位制御を示す制御信号S48を生成し、当該制御
信号S48を電源47に出力する。
【0028】次に、光素子41の作用について説明す
る。先ず、電源47から下部電極44および上部電極4
6に電位0Vが印加される。この状態では、下部電極4
4と上部電極46との間の電圧は0Vであり、圧電体4
5は膨張せず、光ファイバ42は圧縮されない。このと
き、ファイバーグレーティング43は、図3において実
線で示すように、波長λ1 の光を最も多く反射する。次
に、電源47によって、下部電極44に0Vが印加さ
れ、上部電極46に5Vが印加される。これにより、図
4に示すように、下部電極44と上部電極46との間に
5Vの電圧が発生して圧電体45が図4中実線矢印の向
きに膨張し、光ファイバ42が中心軸に向かって押圧さ
れる。これにより、光ファイバ42およびファイバーグ
レーティング43は、図4中点線矢印の向きに光ファイ
バ42の長手方向に向かって伸長し、ファイバーグレー
ティング43における、光ファイバ42の長手方向の周
期的な屈折率分布が変化する。すなわち、前記式(3)
に示す平均屈折率n0 およびグレーティング周期Λが変
化する。その結果、ファイバーグレーティング43は、
図3において点線で示すように、波長λ2 付近の光を最
も多く反射するようになる。
【0029】以上説明したように、光素子41によれ
ば、コントローラ48および電源47によって、ファイ
バーグレーティング43の屈折率を変化させることがで
きる。また、光素子41によれば、圧電体45が膨張し
たときに、図4に示すように、光ファイバ42が中心軸
に向かって押圧される構造であり、光ファイバ42は当
該押圧方向に対しては強度が高いことから、光ファイバ
42が破損することを効果的に抑制できる。すなわち、
光素子41によれば、図18に示す従来の波長可変光フ
ィルタの光素子のように、強度が弱い軸方向の引っ張り
力を光ファイバ4に加えないことから、当該従来の波長
可変光フィルタに比べて寿命を長くできる。さらに、光
素子41によれば、図19に示す光フィルタ構造に比べ
て、大幅な小規模化を図ることができる。
【0030】光フィルタ 図1に示した光素子41は、光フィルタとして用いるこ
とができる。図5は、本実施形態の光フィルタ51を説
明するための図である。光フィルタ51は、前述した図
1に示す光素子41と同じ構成をしている。すなわち、
下部電極44および上部電極46にそれぞれ0Vを印加
した場合には図3の実線で示すように波長λ1 の光を反
射し、下部電極44および上部電極46にそれぞれ0V
および5Vを印加した場合には図3の点線で示すように
波長λ2 の光を反射する。
【0031】光フィルタ51の作用について説明する。
先ず、図1に示す下部電極44および上部電極46に、
それぞれ0Vが印加され、図5(A)に示すように、波
長λ1 〜λn の光を含む入力光52が光ファイバ42を
介して光フィルタ51に入射される。この場合には、図
1に示すファイバーグレーティング43の平均屈折率n
0 およびグレーティング周期Λは、製造時のままであ
り、ファイバーグレーティング43にて波長λ1 の光の
みが最も多く反射され、入射方向と逆方向に伝搬する。
一方、入力光52のうち、波長λ1以外の波長λ2 〜λ
n の光は、ファイバーグレーティング23にて反射され
ないで、光フィルタ51を透過して、透過光54として
伝搬される。
【0032】次に、光フィルタの特性を変更するため
に、ユーザによる操作手段の操作に応じた指示信号S4
9がコントローラ48に入力される。そして、コントロ
ーラ48において、指示信号S49に基づいて、下部電
極44および上部電極46にそれぞれ0Vおよび5Vを
印加することを示す制御信号S48が生成され、制御信
号S48が電源47に出力される。
【0033】そして、電源47から、下部電極44に0
Vが印加され、上部電極46に5Vが印加される。これ
により、下部電極44と上部電極46との間に5Vの電
圧が生じ、ファイバーグレーティング43が図4に示す
実線矢印の向きに膨張し、光ファイバ42が点線矢印の
向きに押圧される。その結果、光ファイバ42およびフ
ァイバーグレーティング43が、図4中点線矢印の向き
に光ファイバ42の長手方向に向かって伸長し、ファイ
バーグレーティング43における、光ファイバ42の長
手方向の周期的な屈折率分布が変化し、波長λ2 付近の
光を最も多く反射するようになる。そのため、図5
(B)に示すように、波長λ2 の光のみが最も多くファ
イバーグレーティング43にて反射され、反射光55と
して、入射方向と逆方向に伝搬する。一方、入力光52
のうち、波長λ2以外の波長λ1 ,λ3 〜λn の光は、
ファイバーグレーティング23にて反射されずに、光フ
ィルタ51を透過して、透過光56として伝搬される。
【0034】以上説明したように、光フィルタ51は、
光フィルタとして機能を有し、下部電極44および上部
電極46に印加する電位を変えることでフィルタ特性を
変更できる。また、光フィルタ51によれば、前述した
光素子41の効果も同様に得ることができる。
【0035】光変調装置 図1に示す光素子41は、光変調装置にも応用できる。
図6は、本実施形態の変調装置61の構成図である。図
6に示すように、変調装置61は、変調器63、光源6
4、アイソレータ65および光素子41によって構成さ
れる。光源64は、光ファイバ68の一端部に設けら
れ、光ファイバ68のコア部に波長λ1 の光を出射す
る。アイソレータ65は、光ファイバ68上の光源64
と光素子41との間に設けられ、光素子41からの反射
光を遮光し、当該反射光が光源64に入射することを阻
止する。光素子41は、下部電極44および上部電極4
6にそれぞれ配線47bおよび47aを介して変調器6
3から電位を印加する点を除いて、図1に示す光素子4
1と同じである。
【0036】信号源62は、所定のデジタル信号S62
を変調器63に出力する。変調器63は、信号源62か
らのデジタル信号S62のレベルに応じて、配線47a
および47bを介して、それぞれ光素子41の上部電極
46および下部電極44に所定の電位を印加する。具体
的には、例えば、信号源62は、デジタルS62がハイ
レベルのときに、下部電極44に0Vを印加し、上部電
極46に5Vを印加する。また、信号源62は、デジタ
ルS62がローレベルのときに、下部電極44に0Vを
印加し、上部電極46に0Vを印加する。
【0037】次に、変調装置61の作用について説明す
る。ここでは、図6に示す信号源62から図7(A)に
示す波形のデジタル信号S62が変調器63に出力され
ている場合について説明する。図7(A)に示すよう
に、デジタル信号S62は、所定期間だけハイレベルと
なるパルスを含むパルス信号である。デジタル信号S6
2がハイレベルになると、変調器63において、配線4
7aおよび47bを介して、光素子41の上部電極46
および下部電極44に、それぞれ5Vおよび0Vが印加
される。これにより、ファイバーグレーティング43が
膨張し、図8に示すように、光源64から出射された波
長λ1 の入力光70が、ファイバーグレーティング43
を透過して透過光71として伝搬し、フォトダイオード
66に結像する。これにより図7(B)に示すように、
フォトダイオード66から出力される強度信号S46の
振幅が、フォトダイオード66に結像した透過光71の
光強度に応じて高くなる。そして、復調器67におい
て、強度信号S46の振幅が検出され、復調信号がハイ
レベルになる。
【0038】一方、デジタル信号S62がローレベルに
なると、変調器63において、配線47aおよび47b
を介して、光素子41の上部電極46および下部電極4
4に、それぞれ0Vおよび0Vが印加される。これによ
り、ファイバーグレーティング43は縮小して元の大き
さになり、光源64から出射された波長λ1 の入力光7
0が、ファイバーグレーティング43にて反射され、図
9に示すように、反射光72としてアイソレータ65に
入射する。すなわち、入力光70は光素子41において
遮光され、フォトダイオード66には結像しない。その
ため、図7(B)に示すように、強度信号S46の振幅
が0になる。そして、復調器67において、強度信号S
46の振幅が検出され、復調信号がローレベルになる。
【0039】以上説明したように、変調装置61によれ
ば、信号源62から出力されるデジタル信号S62のレ
ベルに応じた強度の光がフォトダイオード66で検出さ
れ、復調器67において、フォトダイオード66からの
強度信号S66の振幅に基づいて、デジタル信号を復調
できる。
【0040】光スイッチ 図1に示す光素子41は、光スイッチにも応用できる。
図10は、本実施形態の光スイッチ81の構成図であ
る。図10に示すように、光スイッチ81は、光素子8
3および84を備えている。光素子83および84は、
図1に示す光素子41と同じである。光ファイバ85
は、フォトカプラ88によって、光ファイバ86および
87に分岐されている。光素子83は、光ファイバ86
に組み込まれている。また、光素子84は、光ファイバ
86に組み込まれている。光ファイバ85の一端部に
は、光源64が設けられ、光源64とフォトカプラ88
との間にアイソレータ65が設けられている。ここで、
光源64およびアイソレータ65は、図9に示すものと
同じである。
【0041】次に、光スイッチ81の作用について説明
する。図11(A)に示すように、光素子83および8
4において、図1に示すコントローラ48による制御信
号S48に応じて、電源47から、配線47bを介して
下部電極44に0Vが印加され、配線47aを介して上
部電極46に0Vが印加されている。この場合には、光
源64から出射された波長λ1 の入力光82が、光素子
83および84のファイバーグレーティング23にて反
射され、アイソレータ65に向かって伝搬される。すな
わち、入力光82は、光素子83および84の双方を透
過しない。
【0042】次に、図11(B)に示すように、光素子
83において、図1に示すコントローラ48による制御
信号S48に応じて、電源47から、配線47bを介し
て下部電極44に0Vが印加され、配線47aを介して
上部電極46に5Vが印加されている。また、光素子8
4において、図1に示すコントローラ48による制御信
号S48に応じて、電源47から、配線47bを介して
下部電極44に0Vが印加され、配線47aを介して上
部電極46に0Vが印加されている。この場合には、光
源64から出射された波長λ1 の入力光82のうち光素
子83に入射したものが、光素子83を透過し、透過光
91として伝搬される。一方、光源64から出射された
波長λ1 の入力光82のうち光素子84に入射したもの
が、光素子84のファイバーグレーティング23にて反
射され、アイソレータ65に向かって伝搬される。な
お、透過光91の光強度は、入力光82の光強度の略半
分である。
【0043】次に、図11(C)に示すように、光素子
84において、図1に示すコントローラ48による制御
信号S48に応じて、電源47から、配線47bを介し
て下部電極44に0Vが印加され、配線47aを介して
上部電極46に5Vが印加されている。また、光素子8
3において、図1に示すコントローラ48による制御信
号S48に応じて、電源47から、配線47bを介して
下部電極44に0Vが印加され、配線47aを介して上
部電極46に0Vが印加されている。この場合には、光
源64から出射された波長λ1 の入力光82のうち光素
子84に入射したものが、光素子84を透過し、透過光
91として伝搬される。一方、光源64から出射された
波長λ1 の入力光82のうち光素子83に入射したもの
が、光素子83のファイバーグレーティング23にて反
射され、アイソレータ65に向かって伝搬される。
【0044】次に、図11(D)に示すように、光素子
83および84において、図1に示すコントローラ48
による制御信号S48に応じて、電源47から、配線4
7bを介して下部電極44に0Vが印加され、配線47
aを介して上部電極46に5Vが印加されている。この
場合には、光源64から出射された波長λ1 の入力光8
2のうち光素子83および84に入射したものが、それ
ぞれ光素子83および84を透過し、透過光91として
伝搬される。
【0045】以上説明したように、光スイッチ81によ
れば、図1に示す構造の2個の光素子83,84を用い
ることで、スイッチ機能を発揮できる。また、光スイッ
チ81によれば、光ファイバの分岐のパターンを多様化
することで、複雑なスイッチング動作を実現できる。さ
らに、光スイッチ81を、光論理素子として用いること
で、論理回路を構築することができる。
【0046】光スイッチのその他の実施形態 図12は、その他の光スイッチ200の構成図である。
図12に示すように、光スイッチ200は、光ファイバ
202,204,205に接続された光サーキュレータ
203と、前述した図1に示す光素子41とで構成され
る。光サーキュレータ203は、光ファイバから入力し
た光を、当該光ファイバに矢印の向きに隣接した光ファ
イバに向かって出力する。具体的には、光ファイバ20
2から入力した入力光201を光ファイバ204に向か
って出力する。また、光ファイバ204から入力した光
を、光ファイバ205に向かって出力する。さらに、光
ファイバ205から入力した光を光ファイバ202に向
かって出力する。
【0047】以下、光スイッチ200の作用について説
明する。先ず、図13(A)に示すように、光素子41
において、配線47aを介して上部電極46に0Vが印
加され、配線47bを介して下部電極44に0Vが印加
されている場合について述べる。この場合には、光ファ
イバ202を介して伝搬した入力光201が光サーキュ
レータ203において光ファイバ204に向かって出力
され、光素子41で反射され、反射光210として光サ
ーキュレータ203に戻る。この反射光210は、光サ
ーキュレータ203において、光ファイバ205に向か
って出力される。すなわち、入力光201が光ファイバ
204にそのまま出力され、光強度が低下することは殆
どない。
【0048】また、図13(B)に示すように、光素子
41において、配線47aを介して上部電極46に5V
が印加され、配線47bを介して下部電極44に0Vが
印加されている場合について述べる。この場合には、光
ファイバ202を介して伝搬した入力光201が光サー
キュレータ203において光ファイバ204に向かって
出力され、光素子41を透過して、そのまま光ファイバ
204を伝搬する。従って、入力光201は、光ファイ
バ205には伝搬されない。
【0049】以上説明したように、光スイッチ200に
よれば、光サーキュレータ203および光素子41を用
いることで、スイッチ機能を発揮できる。また、光スイ
ッチ200によれば、複数の光サーキュレータ203を
組み合わせて使用したり、光サーキュレータ203に対
しての光ファイバの接続形態を多様化することで、複雑
なスイッチング動作を実現できる。さらに、光スイッチ
200を、光論理素子として用いることで、論理回路を
構築することができる。
【0050】ハイブリッドレーザ 本実施形態では、図1に示す光素子41を半導体レーザ
に適用し、ファイバブラッググレーティングを半導体レ
ーザの外部共振器として用いたハイブリッドレーザにつ
いて説明する。図14は、本実施形態のハイブリッドレ
ーザ101の構成図である。図14に示すハイブリッド
レーザ101は、光ファイバ102の所定箇所に、図1
に示す光素子41と同じ構造の光素子103が組み込ま
れている。但し、光素子103では、ファイバーグレー
ティングとして、外力が加わっていない状態で、波長1
548nmの光を反射するファイバーグレーティング1
43が用いられている。光ファイバ102のコア部の一
端は先球レンズ104になっている。この先球レンズ1
04は、LD素子25の低反射面25aに指向されてい
る。LD(Laser Diode) 素子25としては、例えば、A
lGaAsやInGaAsPなど半導体レーザ素子が用
いられる。図14に示すハイブリッドレーザ101で
は、図1に示すコントローラ48からの制御信号S48
に基づいて、電源47から配線47aおよび47bを介
して、下部電極44および上部電極46に印加される電
位を変えることで、ファイバーグレーティング23の屈
折率を変える。これにより、LD素子25の高反射面2
5bとファイバーグレーティング43との間の共振周波
数を変えることができ、その結果、レーザ発振波長を変
えることができる。
【0051】次に、ハイブリッドレーザ101の作用に
ついて説明する。先ず、図15(A)に示すように、コ
ントローラ48からの制御信号S48に基づいて、電源
47から配線47aおよび47bを介して、下部電極4
4および上部電極46に0Vが印加されている場合に
は、ファイバーグレーティング143は波長1548n
mの光を反射する。この場合には、LD素子25で発生
した光が、高反射面25bとファイバーグレーティング
143との間で共振し、図16に示すように、波長15
48nmの光強度が最も強い発振スペクトルを持つレー
ザ光が、高反射面25bを透過して出射される。すなわ
ち、LD素子25の高反射面25bとファイバーグレー
ティング23との間で外部共振器が構成される。
【0052】また、図15(B)に示すように、コント
ローラ48からの制御信号S48に基づいて、電源47
から配線47aおよび47bを介して、上部電極46お
よび下部電極44に、それぞれ5Vおよび0Vが印加さ
れている場合には、ファイバーグレーティング143は
波長1552nmの光を反射する。この場合には、LD
素子25で発生した光が、高反射面25bとファイバー
グレーティング143との間で共振し、図17に示すよ
うに、波長1552nmの光強度が最も強い発振スペク
トルを持つレーザ光が、高反射面25bを透過して出射
される。ハイブリッドレーザ101によれば、図1に示
すコントローラ48からの制御信号S48に応じて、高
反射面25bから射出されるレーザ光の波長を変えるこ
とができる。また、ハイブリッドレーザ101によれ
ば、一般的なファブリ・ペロー型のレーザダイオードに
比べて、発振スペクトルの安定化および狭線幅化を図れ
る。
【0053】本発明は上述した実施形態には限定されな
い。例えば、上述した実施形態では、図1に示す光素子
41において、下部電極44に0Vを印加し、上部電極
46に0Vおよび5Vを選択的に印加したが、下部電極
44および上部電極46に印加する電位は任意である。
例えば、上部電極46に、−5Vを印加してもよいし、
また、上部電極46を0Vにし、下部電極44に0V、
5V、−5Vを選択的に印加してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光素子、
光フィルタ、光変調装置および光スイッチによれば、優
れた耐久性を持つことができ、ファイバーグレーティン
グの屈折率を繰り返して変更しても光ファイバが損傷す
ることがない。また、本発明の光素子、光フィルタ、光
変調装置および光スイッチによれば、小規模化が図れ
る。また、本発明のレーザ装置によれば、レーザの発振
波長を容易に変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、光ファイバに組み込まれた本発明の実
施形態の光素子の構成図である。
【図2】図2は、図1に示す光ファイバの下部電極およ
び上部電極に対しての配線の接続形態を説明するための
図である。
【図3】図3は、図1に示す光素子の特性を説明するた
めの図である。
【図4】図4は、図1に示す光素子の作用を説明するた
めの図である。
【図5】図5は、本発明の実施形態の光フィルタを説明
するための図である。
【図6】図6は、本発明の実施形態の変調装置の構成図
である。
【図7】図7は、図6に示す信号源から出力されるデジ
タル信号およびフォトダイオードから出力される強度信
号の波形図である。
【図8】図8は、図6に示す変調装置の作用を説明する
ための図である。
【図9】図9は、図6に示す変調装置の作用を説明する
ための図である。
【図10】図10は、本発明の実施形態の光スイッチの
構成図である。
【図11】図11は、図10に示す光スイッチの作用を
説明するための図である。
【図12】図12は、本発明の実施形態のその他の光ス
イッチの構成図である。
【図13】図13は、図12に示す光スイッチの作用を
説明するための図である。
【図14】図14は、本発明の実施形態のハイブリッド
レーザの構成図である。
【図15】図15は、図14に示すハイブリッドレーザ
の作用を説明するための図である。
【図16】図16は、図14に示すハイブリッドレーザ
から出射されるレーザ光の波長を説明するための図であ
る。
【図17】図17は、図14に示すハイブリッドレーザ
から出射されるレーザ光の波長を説明するための図であ
る。
【図18】図18は、従来の波長可変フィルタの構成図
である。
【図19】図19は、従来のその他の波長可変フィルタ
の構成図である。
【図20】図20は、ファイバブラッググレーティング
を用いた従来のハイブリッドレーザの構成図である。
【図21】図21は、一般的なファブリ・ペロー型のレ
ーザダイオードの発振スペクトルを示す図である。
【図22】図22は、図20に示すハイブリッドレーザ
の発振スペクトルを示す図である。
【符号の説明】
25…LD素子、41,83,84…光素子、42…光
ファイバ、42a…コア部、42b…クラッド部、4
3,143…ファイバーグレーティング、44…下部電
極、45…圧電体、46…上部電極、47…電源、47
a,47b…配線、48…コントローラ、51…光フィ
ルタ、61…変調装置、62…信号源、63…変調器、
64…光源、65…アイソレータ、66…フォトダイオ
ード、67…復調器、81…光スイッチ、88…フォト
カプラ、101…ハイブリッドレーザ、102…光ファ
イバ、104…先球レンズ

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバ内に形成されたファイバーグレ
    ーティングと、 前記ファイバーグレーティングを囲むように設けられた
    下部電極層と、 前記下部電極を囲むように設けられた圧電体層と、 前記圧電体層を囲むように設けられた上部電極層と、 前記下部電極層と前記上部電極層との間に所定の電圧を
    印加する電圧印加手段とを有する光素子。
  2. 【請求項2】前記ファイバーグレーティングは、前記光
    ファイバのコア部に形成されており、 前記下部電極は前記光ファイバのクラッド部の外周に形
    成されている請求項1に記載の光素子。
  3. 【請求項3】前記電圧印加手段は、前記ファイバーグレ
    ーティングが所望の屈折率を持つように、前記下部電極
    層と前記上部電極層との間に所定の電圧を印加する請求
    項1または請求項2に記載の光素子。
  4. 【請求項4】前記電圧印加手段は、前記下部電極層と前
    記上部電極層との間に、複数の電圧を選択的に印加する
    請求項3に記載の光素子。
  5. 【請求項5】前記下部電極層、前記圧電体層および上部
    電極層は筒型をしている請求項1〜4のいずれかに記載
    の光素子。
  6. 【請求項6】光ファイバ内に形成されたファイバーグレ
    ーティングと、 前記ファイバーグレーティングを囲むように設けられた
    下部電極層と、 前記下部電極を囲むように設けられた圧電体層と、 前記圧電体層を囲むように設けられた上部電極層と、 前記下部電極層と前記上部電極層との間に所定の電圧を
    印加する電圧印加手段とを有する光フィルタ。
  7. 【請求項7】前記ファイバーグレーティングは、前記光
    ファイバのコア部に形成されており、 前記下部電極は前記光ファイバのクラッド部の外周に形
    成されている請求項6に記載の光フィルタ。
  8. 【請求項8】前記電圧印加手段は、前記ファイバーグレ
    ーティングが所望の屈折率を持つように、前記下部電極
    層と前記上部電極層との間に所定の電圧を印加する請求
    項6または請求項7に記載の光フィルタ。
  9. 【請求項9】前記電圧印加手段は、前記下部電極層と前
    記上部電極層との間に、複数の電圧を選択的に印加する
    請求項8に記載の光フィルタ。
  10. 【請求項10】前記下部電極層、前記圧電体層および上
    部電極層は筒型をしている請求項6〜9のいずれかに記
    載の光フィルタ。
  11. 【請求項11】光ファイバ内に形成されたファイバーグ
    レーティングと、 前記ファイバーグレーティングを囲むように設けられた
    下部電極層と、 前記下部電極を囲むように設けられた圧電体層と、 前記圧電体層を囲むように設けられた上部電極層と、 所定の波長の光を、前記光ファイバの前記ファイバーグ
    レーティングが形成された領域に向かって出射する光源
    と、 変調対象のデジタル信号が第1のレベルのときに前記フ
    ァイバーグレーティングが前記光源から出射される波長
    の光を透過し、前記デジタル信号が第2のレベルのとき
    に前記ファイバーグレーティングが前記光源から出射さ
    れる波長の光を反射するように、前記下部電極層と前記
    上部電極層との間に電圧を印加する変調手段とを有する
    変調装置。
  12. 【請求項12】前記ファイバーグレーティングは、前記
    光ファイバのコア部に形成されており、 前記下部電極は前記光ファイバのクラッド部の外周に形
    成されている請求項11に記載の変調装置。
  13. 【請求項13】前記下部電極層、前記圧電体層および上
    部電極層は筒型をしている請求項11または請求項12
    に記載の変調装置。
  14. 【請求項14】第1の光ファイバから分岐した第2の光
    ファイバに設けられた第1の光素子と、 前記第1の光ファイバから分岐した第3の光ファイバに
    設けられた第2の光素子とを有し、 前記第1の光素子および第2の光素子のそれぞれは、 光ファイバ内に形成されたファイバーグレーティング
    と、 前記ファイバーグレーティングを囲むように設けられた
    下部電極層と、 前記下部電極を囲むように設けられた圧電体層と、 前記圧電体層を囲むように設けられた上部電極層と、 前記下部電極層と前記上部電極層との間に所定の電圧を
    印加する電圧印加手段とを有する光スイッチ。
  15. 【請求項15】前記ファイバーグレーティングは、前記
    光ファイバのコア部に形成されており、 前記下部電極は前記光ファイバのクラッド部の外周に形
    成されている請求項14に記載の光スイッチ。
  16. 【請求項16】前記電圧印加手段は、前記ファイバーグ
    レーティングが所望の屈折率を持つように、前記下部電
    極層と前記上部電極層との間に所定の電圧を印加する請
    求項14または請求項15に記載の光スイッチ。
  17. 【請求項17】前記電圧印加手段は、前記下部電極層と
    前記上部電極層との間に、複数の電圧を選択的に印加す
    る請求項16に記載の光スイッチ。
  18. 【請求項18】前記下部電極層、前記圧電体層および上
    部電極層は筒型をしている請求項14〜17のいずれか
    に記載の光スイッチ。
  19. 【請求項19】複数の光ファイバを接続し、当該光ファ
    イバから入力した光を、当該光を入力した光ファイバと
    所定方向に隣接する光ファイバに出力する光サーキュレ
    ータと、 前記光サーキュレータに接続された少なくとも一つの光
    ファイバに設けられた光素子とを有し、前記光素子は、 光ファイバ内に形成されたファイバーグレーティング
    と、 前記ファイバーグレーティングを囲むように設けられた
    下部電極層と、 前記下部電極を囲むように設けられた圧電体層と、 前記圧電体層を囲むように設けられた上部電極層と、 前記下部電極層と前記上部電極層との間に所定の電圧を
    印加する電圧印加手段とを有する光スイッチ。
  20. 【請求項20】前記ファイバーグレーティングは、前記
    光ファイバのコア部に形成されており、 前記下部電極は前記光ファイバのクラッド部の外周に形
    成されている請求項19に記載の光スイッチ。
  21. 【請求項21】前記電圧印加手段は、前記ファイバーグ
    レーティングが所望の屈折率を持つように、前記下部電
    極層と前記上部電極層との間に所定の電圧を印加する請
    求項19または請求項20に記載の光スイッチ。
  22. 【請求項22】前記電圧印加手段は、前記下部電極層と
    前記上部電極層との間に、複数の電圧を選択的に印加す
    る請求項21に記載の光スイッチ。
  23. 【請求項23】前記下部電極層、前記圧電体層および上
    部電極層は筒型をしている請求項19〜22のいずれか
    に記載の光スイッチ。
  24. 【請求項24】半導体レーザ素子と、 コア部の一端が前記半導体レーザ素子に指向された光フ
    ァイバと、 前記光ファイバに組み込まれた光素子とを有し、 前記光素子は、 光ファイバ内に形成されたファイバーグレーティング
    と、 前記ファイバーグレーティングを囲むように設けられた
    下部電極層と、 前記下部電極を囲むように設けられた圧電体層と、 前記圧電体層を囲むように設けられた上部電極層と、 前記下部電極層と前記上部電極層との間に所定の電圧を
    印加する電圧印加手段とを有するレーザ装置。
  25. 【請求項25】前記半導体レーザ素子は、高反射面と、
    当該高反射面と対向して位置する低反射面とを有し、 前記光フィイバは、前記半導体レーザ素子の低反射面に
    指向されており、 前記半導体レーザ素子の高反射面と、前記ファイバーグ
    レーティングとで外部発振器が構成される請求項24に
    記載のレーザ装置。
  26. 【請求項26】前記電圧印加手段は、前記ファイバーグ
    レーティングが所望の屈折率を持つように、前記下部電
    極層と前記上部電極層との間に所定の電圧を印加する請
    求項24または25に記載のレーザ装置。
  27. 【請求項27】前記電圧印加手段は、前記下部電極層と
    前記上部電極層との間に、複数の電圧を選択的に印加す
    る請求項24〜26のいずれかに記載のレーザ装置。
  28. 【請求項28】前記下部電極層、前記圧電体層および上
    部電極層は筒型をしている請求項24〜27のいずれか
    に記載のレーザ装置。
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