JP2002076509A - レーザ光源 - Google Patents

レーザ光源

Info

Publication number
JP2002076509A
JP2002076509A JP2000256271A JP2000256271A JP2002076509A JP 2002076509 A JP2002076509 A JP 2002076509A JP 2000256271 A JP2000256271 A JP 2000256271A JP 2000256271 A JP2000256271 A JP 2000256271A JP 2002076509 A JP2002076509 A JP 2002076509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
laser light
wavelength
unit
traveling wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000256271A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniaki Uchiumi
邦昭 内海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000256271A priority Critical patent/JP2002076509A/ja
Publication of JP2002076509A publication Critical patent/JP2002076509A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドップラシフト等による光信号の波長の揺ら
ぎの影響を受けることなく、安定した所望の波長で発振
するレーザ光源を提供することである。 【解決手段】 本発明のレーザ光源は、半導体レーザ光
源部と反射部20とを備えている。反射部20は、光音
響光学結晶21を基板とし、その上面にくし形電極22
が配置され、RF電源23から印加される高周波信号の
周波数に応じた表面弾性波201を発生させる。表面弾
性波201は、端面24で反射し反射表面弾性波202
となる。この表面弾性波201と反射表面弾性波202
との干渉により、定在波203が発生する。定在波20
3は、その波長に対応した周期的屈折率変化を生じさせ
る。したがって、入力光信号は、定在波203による屈
折率変化の周期と一致する波長の光信号のみ反射され、
反射光信号となって半導体レーザ光源部に戻る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光源に関
し、より特定的には、音響光学効果を用いてレーザ光源
の出力光信号の波長を制御することが可能なレーザ光源
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、Fabry−Perotレーザダ
イオードの一方の端面に無反射膜を施し、波長選択性の
ある素子を使用して上記レーザダイオードに帰還をかけ
ることにより、他方の端面との間で外部共振器を形成
し、利得条件と位相条件とが反射損失や散乱損失等の損
失にうち勝った場合に、上記レーザダイオードはレーザ
発振することが知られている。このような上記レーザダ
イオードから出射された出射光の中から、任意の波長の
レーザ光を上記レーザダイオードに帰還させることによ
り、上記レーザダイオードは可変波長レーザ光源にな
る。この可変波長レーザ光源は、簡単に所用の波長のレ
ーザ光を発生させることができるために、波長多重通信
や信号処理などの光周波数帯域利用光デバイスとして、
光通信・光情報処理システムへの適用が期待されてい
る。
【0003】この可変波長レーザ光源の従来例として、
特開平9−298331号公報で開示されたレーザ光源
がある。当該レーザ光源においては、レーザ光源部から
の出射光を光音響光学結晶へ入射し、この光音響光学結
晶に音響波入力手段により音響波を入力することによ
り、レーザ光源部からの出射光の波長を選択するように
なっている。図9は、当該レーザ光源における波長選択
手段の構成を示す図である。以下、図9を用いて、当該
レーザ光源における波長選択手段について説明する。
【0004】図9において、複屈折の性質を有する光音
響光学結晶100の中に、入射光101が入射される。
さらに、光音響光学結晶100の中に、周波数ωaの音
響波105を与えると、音響波105の周波数ωaに応
じた特定波長の回折光102が得られ、非回折光103
は外部に出射される。この光音響光学結晶100で回折
される回折光102に対して、全反射ミラー110と所
定の透過性を有する出射側ミラー120とを配置する
と、全反射ミラー110と出射側ミラー120との間を
回折光102が往復するレーザ共振器が構成される。
【0005】なお、回折光102の波長λoは、光音響
光学結晶100の中に発生する音響波105の周波数ω
aによって決定される。例えば、光音響光学結晶100
に圧電素子130を添着し、RF電源140により圧着
素子130を周波数ωaで駆動させて当該圧着素子13
0に歪みを生じさせる。これにより、当該歪みに応じた
周波数ωaの音響波105が光音響光学結晶100に発
生するため、RF電源140の周波数制御により回折光
102の波長λoを可変制御することが可能である。し
たがって、レーザ出力光104の波長λoは、RF電源
140の周波数制御により可変制御され、レーザ発振の
際の波長同調を高速に行うことができる。また、回折光
102の回折効率は音響波105の強度により決定され
るので、RF電源140の入力強度の制御によりレーザ
出力104の可変制御が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来例においては、光音響光学結晶100が作る音響波1
05が進行波であるため、回折光102はドップラシフ
トを受ける。つまり、回折されるたびに、回折光102
はそれだけ波長λoが変化する。すなわち、厳密な意味
では1つの波長では発振しないことになり、レーザ出力
光104は波長の揺らぎを持って発振するという課題を
有していた。
【0007】それ故に、本発明の目的は、ドップラシフ
ト等による光信号の波長の揺らぎの影響を受けることな
く、レーザ光源に加える高周波信号の周波数を設定する
ことにより、安定した所望の波長で発振するレーザ光源
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達成するために、本発明は、以下に述べるような特
徴を有している。第1の発明は、レーザ発振する光の波
長を可変するレーザ光源であって、レーザ発振し、光を
出力するレーザ光源部と、レーザ光源部からの光を、音
響光学効果による定在波に応じた屈折率変化によって反
射し、レーザ光源部に帰還させる反射部とを備える。
【0009】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、レーザ光源部からの光と定在波とを、直交さ
せることを特徴とする。
【0010】第1および第2の発明によれば、反射部で
は、光軸方向には進行しない定在波で光信号を反射する
ため、従来のレーザ光源で影響されたドップラシフトを
受けることなく、安定した波長で発振することができ
る。
【0011】第3の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、反射部は、音響光学効果による進行波に応じ
た屈折率変化を生成する進行波生成手段と、進行波を反
射し、その反射波を発生させる端面とを備え、定在波
は、進行波と反射波とが交わり、互いに干渉することに
より生成されることを特徴とする。
【0012】第3の発明によれば、1つの進行波生成手
段から発生する進行波と、端面で反射したその反射波と
の干渉により定在波が生成される。この進行波と反射波
とは、その周波数は同じになるので、容易に定在波を生
成することができる。
【0013】第4の発明は、第3の発明に従属する発明
であって、レーザ発振する光の波長λoは、進行波の波
長をΛsとし、反射部の基板媒体に依存する定数をkと
し、進行波の進行方向とレーザ光源部からの光の光軸と
の角度をαとし、自然数をmとした場合、 λo=(k・Λs)/(m・cosα) の関係式で表されることを特徴とする。
【0014】第4の発明によれば、角度αを固定して考
えた場合、レーザ発振する光の波長λoは、進行波の波
長Λsに比例する。したがって、進行波の波長Λsに応
じた波長λoでレーザ発振することができる。
【0015】第5の発明は、第3の発明に従属する発明
であって、進行波生成手段は、高周波電圧を加えられる
ことにより進行波を生成するくし形電極を備える。
【0016】第6の発明は、第5の発明に従属する発明
であって、反射部の基板の上面には、光導波路が形成さ
れ、光導波路は、レーザ光源部からの光を伝搬すること
を特徴とする。
【0017】第5および第6の発明によれば、定在波
は、くし形電極に高周波電圧を加えることにより発生す
る表面弾性波の干渉により生成される。この表面弾性波
および定在波は、光音響効果結晶の上面付近に発生する
ため、当該上面に光導波路を形成し、その内部に光信号
を伝搬させることにより、効率よく反射することができ
る。また、反射部を伝搬する光信号は、光導波路に閉じ
こめられるため、伝送に伴う損失も小さくすることがで
きる。
【0018】第7の発明は、第3の発明に従属する発明
であって、進行波生成手段は、高周波電圧を加えられる
ことにより進行波を生成する圧電素子を備える。
【0019】第8の発明は、第7の発明に従属する発明
であって、レーザ光源部からの光は、平行光に変換され
た後、反射部に伝搬されることを特徴とする。
【0020】第7および第8の発明によれば、定在波
は、圧電素子に高周波電圧を加えることにより発生する
音響波の干渉により生成される。この音響波および定在
波は、光音響効果結晶の内部に発生するため、光信号を
平行光に変換し、光音響効果結晶の内部に光信号を伝搬
させることにより、効率よく反射することができる。
【0021】第9の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、反射部は、音響光学効果による第1の進行波
に応じた屈折率変化を生成する第1の進行波生成手段
と、音響光学効果による第2の進行波に応じた屈折率変
化を生成する第2の進行波生成手段とを備え、定在波
は、第1の進行波と第2の進行波とが交わり、互いに干
渉することにより生成されることを特徴とする。
【0022】第9の発明によれば、2つの進行波生成手
段から発生するそれぞれの進行波同士を干渉させること
により、定在波が生成される。この定在波は、第3の発
明と比較すると、光信号と定在波とが交会する距離が長
くなり、光信号の反射効率が向上することから、第3の
発明より低損失なレーザ光源として用いることができ
る。
【0023】第10の発明は、第9の発明に従属する発
明であって、レーザ発振する光の波長λoは、第1およ
び第2の進行波の波長をΛsとし、反射部の基板媒体に
依存する定数をkとし、第1および第2の進行波の進行
方向とレーザ光源部からの光の光軸との角度をαとし、
自然数をmとした場合、 λo=(k・Λs)/(m・cosα) の関係式で表されることを特徴とする。
【0024】第10の発明によれば、角度αを固定して
考えた場合、レーザ発振する光の波長λoは、第1およ
び第2の進行波の波長Λsに比例する。したがって、第
1および第2の進行波の波長Λsに応じた波長λoでレ
ーザ発振することができる。
【0025】第11の発明は、第9の発明に従属する発
明であって、第1の進行波生成手段は、高周波電圧を加
えられることにより第1の進行波を生成する第1のくし
形電極を備え、第2の進行波生成手段は、高周波電圧を
加えられることにより第2の進行波を生成する第2のく
し形電極を備える。
【0026】第12の発明は、第11の発明に従属する
発明であって、反射部の基板の上面には、光導波路が形
成され、光導波路は、レーザ光源部からの光を伝搬する
ことを特徴とする。
【0027】第11および第12の発明によれば、定在
波は、第1および第2のくし形電極に高周波電圧を加え
ることにより発生する2つの表面弾性波の干渉により生
成される。この2つの表面弾性波および定在波は、光音
響効果結晶の上面付近に発生するため、当該上面に光導
波路を形成し、その内部に光信号を伝搬させることによ
り、効率よく反射することができる。また、反射部を伝
搬する光信号は、光導波路に閉じこめられるため、伝送
に伴う損失も小さくすることができる。
【0028】第13の発明は、第9の発明に従属する発
明であって、第1の進行波生成手段は、高周波電圧を加
えられることにより第1の進行波を生成する第1の圧電
素子を備え、第2の進行波生成手段は、高周波電圧を加
えられることにより第2の進行波を生成する第2の圧電
素子を備える。
【0029】第14の発明は、第13の発明に従属する
発明であって、レーザ光源部からの光は、平行光に変換
された後、反射部に伝搬されることを特徴とする。
【0030】第13および第14の発明によれば、定在
波は、2つの圧電素子に高周波電圧を加えることにより
発生する2つの音響波の干渉により生成される。この2
つの音響波および定在波は、光音響効果結晶の内部に発
生するため、光信号を平行光に変換し、光音響効果結晶
の内部に光信号を伝搬させることにより、効率よく反射
することができる。
【0031】第15の発明は、第1の発明に従属する発
明であって、反射部は、定在波の波長を変える可変手段
をさらに備えている。
【0032】第15の発明によれば、定在波の波長を変
えることにより、反射する光信号の波長を変えることが
できるため、当該レーザ光源は可変波長レーザ光源とし
て用いることができる。
【0033】第16の発明は、第15の発明に従属する
発明であって、反射部は、くし形電極と、その駆動周波
数を制御するRF電源とを備え、可変手段は、RF電源
が制御する駆動周波数を変えることである。
【0034】第16の発明によれば、RF電源から印加
する高周波信号の周波数を制御することにより、くし形
電極から発生する進行波の波長を制御することができ
る。また、進行波の波長と定在波の波長とは比例関係に
ある。したがって、RF電源から印加する高周波信号の
周波数に応じた波長の光信号で発振することが可能であ
る。しかも、上記高周波信号の周波数を変えることによ
り、容易に発振波長を変えることが可能となる。
【0035】第17の発明は、第15の発明に従属する
発明であって、反射部は、圧電素子と、その駆動周波数
を制御するRF電源とを備え、可変手段は、RF電源が
制御する駆動周波数を変えることである。
【0036】第17の発明によれば、RF電源から印加
する高周波信号の周波数を制御することにより、圧電素
子から発生する進行波の波長を制御することができる。
また、進行波の波長と定在波の波長とは比例関係にあ
る。したがって、RF電源から印加する高周波信号の周
波数に応じた波長の光信号で発振することが可能であ
る。しかも、上記高周波信号の周波数を変えることによ
り、容易に発振波長を変えることが可能となる。
【0037】第18の発明は、第1の発明に従属する発
明であって、レーザ光源部は、半導体レーザであること
を特徴とする。
【0038】第18の発明によれば、半導体レーザを用
いることにより、波長制御が必要な波長多重伝送用の光
源のような光通信の場合に有効であり、また、レーザ光
源全体の小型化が可能である。
【0039】第19の発明は、第1の発明に従属する発
明であって、レーザ光源部と反射部とは、集積化される
ことを特徴とする。
【0040】第19の発明によれば、レーザ光源部と反
射部とを、単一部品として集積化する。集積化すること
により、レーザ光源部と反射部との光結合部を省略する
ことができ、レーザ光源部の光信号が反射部に効率よく
伝搬することができる。また、集積化により、さらに小
型化が可能となり、モジュール等への実装も容易とな
る。
【0041】第20の発明は、第1の発明に従属する発
明であって、レーザ光源部と反射部とは、光結合部を介
して結合されることを特徴とする。
【0042】第20の発明によれば、レーザ光源部と反
射部との間に光結合部を設けることによって、両者の結
合効率を上げ、光信号の損失を低減することができる。
【0043】第21の発明は、第1の発明に従属する発
明であって、レーザ光源部からの光は、光フィルタを介
して反射部に伝搬されることを特徴とする。
【0044】第21の発明によれば、反射部で反射され
る光信号の波長は、定在波の波長と一致する条件を満足
する波長の光信号が全て反射されるが、レーザ光源部で
発振できる波長は限定されているため、両者が満足する
波長で発振することになる。したがって、両者が満足す
る波長が単数である場合は、シングルモード発振するこ
とが可能である。しかし、両者が満足する波長が複数の
場合は、光信号が発振する経路の途中に、発振させたい
波長を中心波長にもつ波長選択性透過フィルタを挿入す
れば、前述同様にシングルモード発振が可能となる。
【0045】第22の発明は、第1の発明に従属する発
明であって、レーザ光源部は、温度安定化手段をさらに
備えている。
【0046】第23の発明は、第1の発明に従属する発
明であって、反射部は、温度安定化手段をさらに備えて
いる。
【0047】第22および第23の発明によれば、レー
ザ光源部および反射部は、ともに周辺温度の影響を受
け、発振波長が変化する場合があるため、その場合、両
者の温度安定化を図ることにより、安定した波長でレー
ザ発振することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態に係るレーザ光源の構成を示す図で
ある。以下、図1を参照して、第1の実施形態について
説明する。
【0049】図1において、当該レーザ光源1は、半導
体レーザ光源部10と反射部20とを備えている。半導
体レーザ光源部10の光出力側端面12は光を反射する
へき開面であり、半導体レーザ光源部10と反射部20
との間には、不要な光信号の反射を除去するための無反
射膜11が設けられている。
【0050】次に、当該レーザ光源1の動作について説
明する。図1において、半導体レーザ光源部10は、励
起され、レーザ発振して光信号を出力する。この光信号
は、直接あるいは端面12で反射した後、無反射面11
を通過し、反射部20に入射する。反射部20は、入力
光信号の中から特定の波長の光信号を反射する機能を有
しており(反射部20の構造、機能については後述す
る)、特定の波長の光信号が反射光信号として半導体レ
ーザ光源部10に戻る。したがって、当該レーザ光源1
では、反射部20と端面12との間で、特定の波長の光
信号が発振し、出力光として端面12から出力される。
【0051】次に、反射部20について説明する。図2
は、反射部20の構造を示す図である。なお、図2
(a)は反射部20の上面図であり、図2(b)は図2
(a)の断面a−a’をb方向から見た断面図である。
以下、図2を参照して、反射部20について説明する。
【0052】図2において、反射部20は、複屈折の性
質を有する光音響光学結晶21を基板とし、その上面に
くし形電極22が配置されている。光音響光学結晶21
の材料としては、水晶、TeO2、PbMoO4、In
P、LiNbO3、As2Se3、Al2O3、TiO
2等が用いられる。くし形電極22は、RF電源23と
接続され、RF電源23から印加される高周波信号の周
波数に応じた表面弾性波201を発生させる。また、表
面弾性波201の反射表面弾性波202が到達する光音
響光学結晶21の側面には、吸収体25が備えられてい
る。また、光音響光学結晶21には、その上面に断面矩
形状の光導波路26が設けられ、光導波路26の光軸方
向と垂直に端面24が形成されている。
【0053】次に、反射部20の動作について説明す
る。図2において、前述したように、くし形電極22
は、RF電源23から印加される高周波信号の周波数に
応じた表面弾性波201を発生させる。この表面弾性波
201は、光音響光学結晶21の表面付近に、音響光学
効果によって表面弾性波201の波長に対応した屈折率
変化を生じさせる。表面弾性波201は、光音響光学結
晶21の表面付近を伝搬した後、端面24で反射し反射
表面弾性波202となる。反射表面弾性波202は、光
音響光学結晶21の表面付近を伝搬した後、吸収体25
に到達し吸収される。この表面弾性波201と反射表面
弾性波202との干渉により、定在波203が発生す
る。定在波203は、光音響光学結晶21の表面付近に
端面24に対して平行に発生し、表面弾性波201と反
射表面弾性波202とは同じ周波数であるため、光導波
路26の光軸方向には進行しない。また、定在波203
も、表面弾性波201と同様に、その波長に対応した周
期的屈折率変化を生じさせる。なお、吸収体25につい
ては、表面弾性波が反射を続け、定在波203に影響を
与えることを防止するために設けられているが、反射表
面弾性波202の減衰が大きく、定在波203に影響を
与えない場合はなくてもかまわない。
【0054】一方、前述したように、半導体レーザ光源
部10からの入力光信号が、反射部20に入射する。こ
の入力光信号は、光導波路26の端面24と反対の面か
ら入射し、光導波路26を伝搬した後、定在波203と
直交する。前述したように、定在波203は、光導波路
26に音響光学効果による周期的屈折率変化を発生させ
ている。したがって、入力光信号は、屈折率変化の周期
と一致する波長の光信号のみ反射され、反射光信号とな
って半導体レーザ光源部10に戻る。
【0055】ここで、屈折率変化の周期と一致しない波
長の光信号は、端面24で反射されることになるが、こ
の光信号はレーザ発振には不要であるので、端面24に
光反射防止コーティング等を形成することにより反射を
防止し、上記周期と一致する波長の光信号のみが半導体
レーザ光源部10に戻るようにする。
【0056】ところで、反射光信号の波長λoは、光音
響光学結晶21の中に発生する定在波203の波長Λq
によって決定される。また、定在波203の波長Λq
は、表面弾性波201の波長Λsに比例している。ここ
で、図2に示すように、表面弾性波201の進行方向と
光導波路26の光軸との角度をαとすると、波長λo
は、 λo=(k・Λs)/(m・cosα) k:光音響光学結晶21の媒質に依存する定数、m:自
然数 の関係式で表される。また、表面弾性波201の波長Λ
sは、表面弾性波201の周波数ωaに反比例してい
る。すなわち、反射光信号の波長λoは、表面弾性波2
01の周波数ωaによって決定される。ここでは、光音
響光学結晶21の上面に、RF電源23により駆動され
るくし形電極22を添着し、RF電源23によりくし形
電極22を周波数ωaで駆動させる。この駆動周波数ω
aに応じた表面弾性波201が、光音響光学結晶21に
発生するため、RF電源23の周波数制御により反射光
信号の波長λoを可変制御することが可能である。した
がって、レーザ発振する光信号の波長λoは、RF電源
23の周波数制御により可変制御される。
【0057】また、反射部20で反射される光信号の波
長λoは、上記関係式と一致する波長の光信号が全て反
射されるが、半導体レーザ光源部10で発振できる波長
は限定されているため、両者が満足する波長で発振する
ことになる。したがって、両者が満足する波長が単数で
ある場合は、シングルモード発振することが可能であ
る。また、両者が満足する波長が複数の場合は、光信号
が発振する経路の途中に、発振させたい波長を中心波長
にもつ波長選択性透過フィルタを挿入すれば、前述同様
にシングルモード発振が可能である。
【0058】なお、上記定在波203の波長は、温度の
影響を受けて変化する場合があり、その場合、反射部2
0で反射する波長も変化することになる。また、半導体
レーザ光源部10の発振状態も温度の影響を受ける。し
たがって、必要な出力波長精度および周囲の環境条件等
を考慮して、必要に応じて、反射部20あるいは半導体
レーザ光源部10、もしくはレーザ光源1全体を温度安
定化する。これは、反射部20あるいは半導体レーザ光
源部10、もしくはレーザ光源1全体を、直接あるいは
マウントを介してペルチェ素子(図示しない)の上面に
配置し、当該ペルチェ素子を温度制御回路(図示しな
い)等で温度制御することにより、レーザ光源1の温度
安定化を図ることができる。
【0059】このように、第1の実施形態に係るレーザ
光源では、RF電源23から印加する高周波信号の周波
数を制御することにより、その周波数に応じた波長の光
信号をシングルモード発振することが可能である。しか
も、上記高周波信号の周波数を変えることにより、容易
に発振波長を変えることが可能であり、可変波長レーザ
光源として用いることができる。また、反射部20で
は、光軸方向には進行しない定在波203で光信号を反
射するため、従来のレーザ光源で影響されたドップラシ
フトを受けることなく、安定した波長で発振することが
できる。さらに、定在波203は、光音響効果結晶21
の上面付近に発生するため、当該上面に光導波路26を
形成し、その内部に入力光信号を伝搬させることによ
り、効率よく反射することができる。また、反射部20
を伝搬する入力光信号および反射光信号は、光導波路2
6に閉じこめられるため、伝送に伴う損失も小さくする
ことができる。
【0060】なお、当該レーザ光源の光源部として半導
体レーザを用いたが、当該レーザ光源の光源部は、いず
れの方式のレーザを用いてもかまわない。半導体レーザ
は、波長制御が必要な波長多重伝送用の光源のような光
通信の場合に有効であり、小型化が可能な点を考慮して
有用な構成であるが、このような利点を期待しない場合
は、いずれの方式のレーザを光源として用いても、当該
レーザ光源は上述同様の効果を得ることが可能である。
【0061】また、半導体レーザ光源部10と反射部2
0とは、単一部品として集積化してもかまわない。集積
化することにより、半導体レーザ光源部10と反射部2
0との光結合部を省略することができ、半導体レーザ光
源部10の光信号を反射部20に効率よく伝搬すること
ができる。また、集積化により、さらに小型化が可能と
なり、モジュール等への実装も容易となる。
【0062】(第2の実施形態)図3は、本発明の第2
の実施形態に係るレーザ光源の反射部20の構造を示す
図であり、図3(a)は反射部20の上面図、図3
(b)は図3(a)の断面c−c’をd方向から見た断
面図である。なお、反射部20以外の構成については、
上記第1の実施形態と同一であるので、説明を省略す
る。以下、図3を参照して、第2の実施形態について説
明する。
【0063】図3において、反射部20は、複屈折の性
質を有する光音響光学結晶21を基板とし、その上面に
くし形電極22−1および22−2が配置されている。
光音響光学結晶21の材料としては、水晶、TeO2、
PbMoO4、InP、LiNbO3、As2Se3、
Al2O3、TiO2等が用いられる。くし形電極22
−1および22−2は、それぞれRF電源23−1およ
び23−2が接続され、RF電源23−1および23−
2から印加される高周波信号の周波数に応じた表面弾性
波201−1および201−2を発生させる。ここで、
RF電源23−1から印加される高周波信号の周波数
と、RF電源23−2から印加される高周波信号の周波
数とは同一にするため、表面弾性波201−1の波長と
表面弾性波201−2の波長とは同一になる。また、表
面弾性波201−1および201−2が到達する光音響
光学結晶21の側面には、吸収体25−1および25−
2が備えられている。また、光音響光学結晶21には、
その上面に断面矩形状の光導波路26が設けられてい
る。
【0064】次に、光導波路26と表面弾性波201−
1および201−2との位置関係について説明する。な
お、図4は、説明を簡単にするために不要な部品を省略
し、当該位置関係を模式的に表した反射部20の上面図
である。図4において、光導波路26の光軸Xと表面弾
性波201−1の進行方向とは、角度αで交わってい
る。また、光導波路26の光軸Xと表面弾性波201−
2の進行方向とは、角度βで交わっている。ここでは、
角度αと角度βとは、関係式α=βとなるように、表面
弾性波201−1および201−2を発生させる。すな
わち、くし形電極22−1および22−2を、上記関係
式が満足するように配置する。また、前述したように、
表面弾性波201−1の波長と表面弾性波201−2の
波長とは同一である。これらにより、後述する定在波2
03を、光軸Xに対して垂直に発生させることができ
る。
【0065】次に、反射部20の動作について説明す
る。図3において、前述したように、くし形電極22−
1および22−2は、それぞれRF電源23−1および
23−2から印加される高周波信号の周波数に応じた表
面弾性波201−1および201−2を発生させる。こ
の表面弾性波201−1および201−2は、それぞれ
光音響光学結晶21の表面付近に、音響光学効果によっ
て表面弾性波201−1および201−2の波長に対応
した屈折率変化を生じさせる。表面弾性波201−1お
よび201−2は、それぞれ光音響光学結晶21の表面
付近を伝搬した後、吸収体25−1および25−2に到
達し吸収される。この表面弾性波201−1と201−
2との干渉により、定在波203が発生する。定在波2
03は、くし形電極22−1および22−2を前述のよ
うに配置することにより、光音響光学結晶21の表面付
近に光導波路26の光軸方向に対して垂直に発生する。
また、前述したように、表面弾性波201−1と201
−2とは同じ周波数であるため、定在波203は光導波
路26の光軸方向には進行しない。また、定在波203
も、表面弾性波201−1および201−2と同様に、
その波長に対応した周期的屈折率変化を生じさせる。な
お、吸収体25−1および25−2については、表面弾
性波が反射を続け、定在波203に影響を与えることを
防止するために設けられているが、表面弾性波201−
1および201−2の減衰が大きく、定在波203に影
響を与えない場合は、なくてもかまわない。
【0066】一方、前述したように、半導体レーザ光源
部10からの入力光信号が、反射部20に入射する。こ
の入力光信号は、光導波路26の端面27と反対の面か
ら入射し、光導波路26を伝搬した後、定在波203と
直交する。前述したように、定在波203は、光導波路
26に音響光学効果による周期的屈折率変化を発生させ
ている。したがって、入力光信号は、屈折率変化の周期
と一致する波長の光信号のみ反射され、反射光信号とな
って半導体レーザ光源部10に戻る。
【0067】ここで、屈折率変化の周期と一致しない波
長の光信号は、端面27で反射されることになるが、こ
の光信号はレーザ発振には不要であるので、端面27に
光反射防止コーティング等を形成することにより反射を
防止し、上記周期と一致する波長の光信号のみが半導体
レーザ光源部10に戻るようにする。
【0068】ところで、反射光信号の波長λoは、光音
響光学結晶21の中に発生する定在波203の波長Λq
によって決定される。また、定在波203の波長Λq
は、表面弾性波201−1および201−2の波長Λs
に比例している。ここで、図4に示すように、表面弾性
波201−1の進行方向と光軸Xとの角度をαとし、表
面弾性波201−2の進行方向と光軸Xとの角度をβと
すると、前述したようにα=βであるので、波長λo
は、 λo=(k・Λs)/(m・cosα) k:光音響光学結晶21の媒質に依存する定数、m:自
然数 の関係式で表される。また、表面弾性波201−1およ
び201−2の波長Λsは、表面弾性波201−1およ
び201−2の周波数ωaに反比例している。すなわ
ち、反射光信号の波長λoは、表面弾性波201−1お
よび201−2の周波数ωaによって決定される。ここ
では、光音響光学結晶21の上面に、それぞれRF電源
23−1および23−2により駆動されるくし形電極2
2−1および22−2を添着し、RF電源23−1およ
び23−2によりそれぞれくし形電極22−1および2
2−2を同じ周波数ωaで駆動させる。この駆動周波数
ωaに応じた表面弾性波201−1および201−2
が、光音響光学結晶21に発生するため、RF電源23
−1および23−2の周波数制御により反射光信号の波
長λoを可変制御することが可能である。したがって、
レーザ発振する光信号の波長λoは、RF電源23−1
および23−2の周波数制御により可変制御される。
【0069】また、反射部20で反射される光信号の波
長λoは、上記関係式と一致する波長の光信号が全て反
射されるが、半導体レーザ光源部10で発振できる波長
は限定されているため、両者が満足する波長で発振する
ことになる。したがって、両者が満足する波長が単数で
ある場合は、シングルモード発振することが可能であ
る。また、両者が満足する波長が複数の場合は、光信号
が発振する経路の途中に、発振させたい波長を中心波長
にもつ波長選択性透過フィルタを挿入すれば、前述同様
にシングルモード発振が可能である。
【0070】なお、上記定在波203の波長は、温度の
影響を受けて変化する場合があり、その場合、反射部2
0で反射する波長も変化することになる。また、半導体
レーザ光源部10の発振状態も温度の影響を受ける。し
たがって、必要な出力波長精度および周囲の環境条件等
を考慮して、必要に応じて、反射部20あるいは半導体
レーザ光源部10、もしくはレーザ光源1全体を温度安
定化する。これは、反射部20あるいは半導体レーザ光
源部10、もしくはレーザ光源1全体を、直接あるいは
マウントを介してペルチェ素子(図示しない)の上面に
配置し、当該ペルチェ素子を温度制御回路(図示しな
い)等で温度制御することにより、レーザ光源1の温度
安定化を図ることができる。
【0071】このように、第2の実施形態に係るレーザ
光源では、RF電源23−1および23−2から印加す
る高周波信号の周波数を制御することにより、その周波
数に応じた波長の光信号をシングルモード発振すること
が可能である。しかも、上記高周波信号の周波数を変え
ることにより、容易に発振波長を変えることが可能であ
り、可変波長レーザ光源として用いることができる。ま
た、反射部20では、光軸方向には進行しない定在波2
03で光信号を反射するため、従来のレーザ光源で影響
されたドップラシフトを受けることなく、安定した波長
で発振することができる。さらに、定在波203は、光
音響効果結晶21の上面付近に発生するため、当該上面
に光導波路26を形成し、その内部に入力光信号を伝搬
させることにより、効率よく反射することができる。ま
た、反射部20を伝搬する入力光信号および反射光信号
は、光導波路26に閉じこめられるため、伝送に伴う損
失も小さくすることができる。さらに、第1の実施形態
と比較すると、入力光信号と定在波203とが交会する
距離が長くなり、入力光信号の反射効率が向上すること
から、第1の実施形態より低損失なレーザ光源として用
いることができる。
【0072】なお、第2の実施形態においても、第1の
実施形態と同様に、当該レーザ光源の光源部は、いずれ
の方式のレーザを用いてもかまわない。半導体レーザ
は、波長制御が必要な波長多重伝送用の光源のような光
通信の場合に有効であり、小型化が可能な点を考慮して
有用な構成であるが、このような利点を期待しない場合
は、いずれの方式のレーザを光源として用いても、当該
レーザ光源は上述同様の効果を得ることが可能である。
【0073】また、第2の実施形態においても、第1の
実施形態と同様に、半導体レーザ光源部10と反射部2
0とは、単一部品として集積化してもかまわない。集積
化することにより、半導体レーザ光源部10と反射部2
0との光結合部を省略することができ、半導体レーザ光
源部10の光信号が反射部20に効率よく伝搬すること
ができる。また、集積化により、さらに小型化が可能と
なり、モジュール等への実装も容易となる。
【0074】(第3の実施形態)図5は、本発明の第3
の実施形態に係るレーザ光源の構成を示す図である。以
下、図5を参照して、第3の実施形態について説明す
る。
【0075】図5において、当該レーザ光源1は、半導
体レーザ光源部10と反射部30とコリメートレンズ4
0とを備えている。半導体レーザ光源部10の光出力側
端面12は光を反射するへき開面であり、半導体レーザ
光源部10と反射部30との間には、不要な反射を除去
するための無反射膜11が設けられている。
【0076】次に、当該レーザ光源1の動作について説
明する。図5において、半導体レーザ光源部10は、励
起され、レーザ発振して光信号を出力する。この光信号
は、直接あるいは端面12で反射した後、無反射面11
を通過し、コリメートレンズ40に入射する。光信号
は、コリメートレンズ40により平行光に変換され、反
射部30に入射する。反射部30は、入力光信号の中か
ら特定の波長の光信号を反射する機能を有しており(反
射部30の構造、機能については後述する)、特定の波
長の光信号が反射光信号として半導体レーザ光源部10
に戻る。したがって、当該レーザ光源1では、反射部3
0と端面12との間で、特定の波長の光信号が発振し、
出力光として端面12から出力される。
【0077】次に、反射部30について説明する。図6
は、反射部30の構造を示す図である。なお、図6
(a)は反射部30の上面図であり、図6(b)は図6
(a)の断面e−e’をf方向から見た断面図である。
以下、図6を参照して、反射部30について説明する。
【0078】図6において、反射部30は、複屈折の性
質を有する光音響光学結晶31を基板とし、その側面に
圧電素子32が配置されている。光音響光学結晶31の
材料としては、水晶、TeO2、PbMoO4、In
P、LiNbO3、As2Se3、Al2O3、TiO
2等が用いられる。圧電素子32は、RF電源33と接
続され、RF電源33から印加される高周波信号の周波
数に応じた音響波301を発生させる。また、音響波3
01の反射音響波302が到達する光音響光学結晶31
の側面には、吸収体35が備えられている。また、光音
響光学結晶31には、半導体レーザ光源部10からの入
力光信号の光軸方向と垂直に端面34が形成されてい
る。
【0079】次に、反射部30の動作について説明す
る。図6において、前述したように、圧電素子32は、
RF電源33から印加される高周波信号の周波数に応じ
た音響波301を発生させる。この音響波301は、光
音響光学結晶31の内部に、音響光学効果によって音響
波301の波長に対応した屈折率変化を生じさせる。音
響波301は、光音響光学結晶31の内部を伝搬した
後、端面34で反射し反射音響波302となる。反射音
響波302は、光音響光学結晶31の内部を伝搬した
後、吸収体35に到達し吸収される。この音響波301
と反射音響波302との干渉により、定在波303が発
生する。定在波303は、光音響光学結晶31の内部に
端面34に対して平行に発生し、音響波301と反射音
響波302とは同じ周波数であるため、入力光信号の光
軸方向には進行しない。また、定在波303も、音響波
301と同様に、その波長に対応した周期的屈折率変化
を生じさせる。なお、吸収体35については、音響波が
反射を続け、定在波303に影響を与えることを防止す
るために設けられているが、反射音響波302の減衰が
大きく、定在波303に影響を与えない場合は、なくて
もかまわない。
【0080】一方、前述したように半導体レーザ光源部
10からの入力光信号が、反射部30に入射する。この
入力光信号は、平行光に変換されて光音響光学結晶31
の端面34と反対の面から入射し、光音響光学結晶31
を伝搬した後、定在波303と直交する。前述したよう
に、定在波303は、光音響光学結晶31に音響光学効
果による周期的屈折率変化を発生させている。したがっ
て、入力光信号は、屈折率変化の周期と一致する波長の
光信号のみ反射され、反射光信号となって半導体レーザ
光源部10に戻る。
【0081】ここで、屈折率変化の周期と一致しない波
長の光信号は、端面34で反射されることになるが、こ
の光信号はレーザ発振には不要であるので、端面34に
光反射防止コーティング等を形成することにより反射を
防止し、上記周期と一致する波長の光信号のみが半導体
レーザ光源部10に戻るようにする。
【0082】ところで、反射光信号の波長λoは、光音
響光学結晶31の中に発生する定在波303の波長Λq
によって決定される。また、定在波303の波長Λq
は、音響波301の波長Λsに比例している。ここで、
図6に示すように、音響波301の進行方向と入力光信
号の光軸との角度をαとすると、波長λoは、 λo=(k・Λs)/(m・cosα) k:光音響光学結晶31の媒質に依存する定数、m:自
然数 の関係式で表される。また、音響波301の波長Λs
は、音響波301の周波数ωaに反比例している。すな
わち、反射光信号の波長λoは、音響波301の周波数
ωaによって決定される。ここでは、光音響光学結晶3
1の側面に、RF電源33により駆動される圧電素子3
2を添着し、RF電源33により圧電素子32を周波数
ωaで駆動させる。この駆動周波数ωaに応じた音響波
301が、光音響光学結晶31に発生するため、RF電
源33の周波数制御により反射光信号の波長λoを可変
制御することが可能である。したがって、レーザ発振す
る光信号の波長λoは、RF電源33の周波数制御によ
り可変制御される。
【0083】また、反射部30で反射される光信号の波
長λoは、上記関係式と一致する波長の光信号が全て反
射されるが、半導体レーザ光源部10で発振できる波長
は限定されているため、両者が満足する波長で発振する
ことになる。したがって、両者が満足する波長が単数で
ある場合は、シングルモード発振することが可能であ
る。また、両者が満足する波長が複数の場合は、光信号
が発振する経路の途中に、発振させたい波長を中心波長
にもつ波長選択性透過フィルタを挿入すれば、前述同様
にシングルモード発振が可能である。
【0084】なお、上記定在波303の波長は、温度の
影響を受けて変化する場合があり、その場合、反射部3
0で反射する波長も変化することになる。また、半導体
レーザ光源部10の発振状態も温度の影響を受ける。し
たがって、必要な出力波長精度および周囲の環境条件等
を考慮して、必要に応じて、反射部30あるいは半導体
レーザ光源部10、もしくはレーザ光源1全体を温度安
定化する。これは、反射部30あるいは半導体レーザ光
源部10、もしくはレーザ光源1全体を、直接あるいは
マウントを介してペルチェ素子(図示しない)の上面に
配置し、当該ペルチェ素子を温度制御回路(図示しな
い)等で温度制御することにより、レーザ光源1の温度
安定化を図ることができる。
【0085】このように、第3の実施形態に係るレーザ
光源では、RF電源33から印加する高周波信号の周波
数を制御することにより、その周波数に応じた波長の光
信号をシングルモード発振することが可能である。しか
も、上記高周波信号の周波数を変えることにより、容易
に発振波長を変えることが可能であり、可変波長レーザ
光源として用いることができる。また、反射部30で
は、光軸方向には進行しない定在波303で光信号を反
射するため、従来のレーザ光源で影響されたドップラシ
フトを受けることなく、安定した波長で発振することが
できる。
【0086】なお、当該レーザ光源の光源部として、半
導体レーザを用いたが、当該レーザ光源の光源部は、い
ずれの方式のレーザを用いてもかまわない。半導体レー
ザは、波長制御が必要な波長多重伝送用の光源のような
光通信の場合に有効であり、小型化が可能な点を考慮し
て有用な構成であるが、このような利点を期待しない場
合は、いずれの方式のレーザを光源として用いても、当
該レーザ光源は上述同様の効果を得ることが可能であ
る。
【0087】(第4の実施形態)図7は、本発明の第4
の実施形態に係るレーザ光源の反射部30の構造を示す
図であり、図7(a)は反射部30の上面図、図7
(b)は図7(a)の断面g−g’をh方向から見た断
面図である。なお、反射部30以外の構成については、
上記第3の実施形態と同一であるので、説明を省略す
る。以下、図7を参照して、第4の実施形態について説
明する。
【0088】図7において、反射部30は、複屈折の性
質を有する光音響光学結晶31を基板とし、その側面に
圧電素子32−1および32−2が配置されている。光
音響光学結晶31の材料としては、水晶、TeO2、P
bMoO4、InP、LiNbO3、As2Se3、A
l2O3、TiO2等が用いられる。圧電素子32−1
および32−2は、それぞれRF電源33−1および3
3−2が接続され、RF電源33−1および33−2か
ら印加される高周波信号の周波数に応じた音響波301
−1および301−2を発生させる。ここで、RF電源
33−1から印加される高周波信号の周波数と、RF電
源33−2から印加される高周波信号の周波数とは同一
とするため、音響波301−1の波長と音響波301−
2の波長とは同一になる。また、音響波301−1およ
び301−2が到達する光音響光学結晶31の側面に
は、吸収体35−1および35−2が備えられている。
【0089】次に、入力光信号と音響波301−1およ
び301−2との位置関係について説明する。なお、図
8は、説明を簡単にするために不要な部品を省略し、当
該位置関係を模式的に表した反射部30の上面図であ
る。図8において、入力光信号の光軸Xと音響波301
−1の進行方向とは、角度αで交わっている。また、入
力光信号の光軸Xと音響波301−2の進行方向とは、
角度βで交わっている。ここでは、角度αと角度βと
は、関係式α=βとなるように、音響波301−1およ
び301−2を発生させる。すなわち、圧電素子32−
1および32−2を、上記関係式が満足するように配置
する。また、前述したように、音響波301−1の波長
と音響波301−2の波長とは同一である。これらによ
り、後述する定在波303を、光軸Xに対して垂直に発
生させることができる。
【0090】次に、反射部30の動作について説明す
る。図7において、前述したように、圧電素子32−1
および32−2は、それぞれRF電源33−1および3
3−2から印加される高周波信号の周波数に応じた音響
波301−1および301−2を発生させる。この音響
波301−1および301−2は、それぞれ光音響光学
結晶31の内部に、音響光学効果によって音響波301
−1および301−2の波長に対応した屈折率変化を生
じさせる。音響波301−1および301−2は、それ
ぞれ光音響光学結晶31の内部を伝搬した後、吸収体3
5−1および35−2に到達し吸収される。この音響波
301−1と301−2との干渉により、定在波303
が発生する。定在波303は、圧電素子32−1および
32−2を前述のように配置することにより、光音響光
学結晶31の内部に入力光信号の光軸方向に対して垂直
に発生する。また、音響波301−1と301−2とは
同じ周波数であるため、定在波303は入力光信号の光
軸方向には進行しない。また、定在波303も、音響波
301−1および301−2と同様に、その波長に対応
した周期的屈折率変化を生じさせる。なお、吸収体35
−1および35−2については、音響波が反射を続け、
定在波303に影響を与えることを防止するために設け
られているが、音響波301−1および301−2の減
衰が大きく、定在波303に影響を与えない場合は、な
くてもかまわない。
【0091】一方、前述したように半導体レーザ光源部
10からの入力光信号が、平行光に変換された後、反射
部30に入射する。この入力光信号は、光音響光学結晶
31の端面37と反対の面から入射し、光音響光学結晶
31の内部を伝搬した後、定在波303と直交する。前
述したように、定在波303は、光音響光学結晶31の
内部に音響光学効果による周期的屈折率変化を発生させ
ている。したがって、入力光信号は、屈折率変化の周期
と一致する波長の光信号のみ反射され、反射光信号とな
って半導体レーザ光源部10に戻る。
【0092】ここで、屈折率変化の周期と一致しない波
長の光信号は、端面37で反射されることになるが、こ
の光信号はレーザ発振には不要であるので、端面37に
光反射防止コーティング等を形成することにより反射を
防止し、上記周期と一致する波長の光信号のみが半導体
レーザ光源部10に戻るようにする。
【0093】ところで、反射光信号の波長λoは、光音
響光学結晶31の中に発生する定在波303の波長Λq
によって決定される。また、定在波303の波長Λq
は、音響波301−1および301−2の波長Λsに比
例している。ここで、図8に示すように、音響波301
−1の進行方向と光軸Xとの角度をαとし、音響波30
1−2の進行方向と光軸Xとの角度をβとすると、前述
したようにα=βであるので、波長λoは、 λo=(k・Λs)/(m・cosα) k:光音響光学結晶31の媒質に依存する定数、m:自
然数 の関係式で表される。また、音響波301−1および3
01−2の波長Λsは、音響波301−1および301
−2の周波数ωaに反比例している。すなわち、反射光
信号の波長λoは、音響波301−1および301−2
の周波数ωaによって決定される。ここでは、光音響光
学結晶31の側面に、それぞれRF電源33−1および
33−2により駆動される圧電素子32−1および32
−2を添着し、RF電源33−1および33−2により
それぞれ圧電素子32−1および32−2を同じ周波数
ωaで駆動させる。この駆動周波数ωaに応じた音響波
301−1および301−2が、光音響光学結晶31に
発生するため、RF電源33−1および33−2の周波
数制御により反射光信号の波長λoを可変制御すること
が可能である。したがって、レーザ発振する光信号の波
長λoは、RF電源33−1および33−2の周波数制
御により可変制御される。
【0094】また、反射部30で反射される光信号の波
長λoは、上記関係式と一致する波長の光信号が全て反
射されるが、半導体レーザ光源部10で発振できる波長
は限定されているため、両者が満足する波長で発振する
ことになる。したがって、両者が満足する波長が単数で
ある場合は、シングルモード発振することが可能であ
る。また、両者が満足する波長が複数の場合は、光信号
が発振する経路の途中に、発振させたい波長を中心波長
にもつ波長選択性透過フィルタを挿入すれば、前述同様
にシングルモード発振が可能である。
【0095】なお、上記定在波303の波長は、温度の
影響を受けて変化する場合があり、その場合、反射部3
0で反射する波長も変化することになる。また、半導体
レーザ光源部10の発振状態も温度の影響を受ける。し
たがって、必要な出力波長精度および周囲の環境条件等
を考慮して、必要に応じて、反射部30あるいは半導体
レーザ光源部10、もしくはレーザ光源1全体を温度安
定化する。これは、反射部30あるいは半導体レーザ光
源部10、もしくはレーザ光源1全体を、直接あるいは
マウントを介してペルチェ素子(図示しない)の上面に
配置し、当該ペルチェ素子を温度制御回路(図示しな
い)等で温度制御することにより、レーザ光源1の温度
安定化を図ることができる。
【0096】このように、第4の実施形態に係るレーザ
光源では、RF電源33−1および33−2から印加す
る高周波信号の周波数を制御することにより、その周波
数に応じた波長の光信号をシングルモード発振すること
が可能である。しかも、上記高周波信号の周波数を変え
ることにより、容易に発振波長を変えることが可能であ
り、可変波長レーザ光源として用いることができる。ま
た、反射部30では、光軸方向には進行しない定在波3
03で光信号を反射するため、従来のレーザ光源で影響
されたドップラシフトを受けることなく、安定した波長
で発振することができる。さらに、第3の実施形態と比
較すると、入力光信号と定在波303とが交会する距離
が長くなり、入力光信号の反射効率が向上することか
ら、第3の実施形態より低損失なレーザ光源として用い
ることができる。
【0097】なお、第4の実施形態においても、第3の
実施形態と同様に、当該レーザ光源の光源部は、いずれ
の方式のレーザを用いてもかまわない。半導体レーザ
は、波長制御が必要な波長多重伝送用の光源のような光
通信の場合に有効であり、小型化が可能な点を考慮して
有用な構成であるが、このような利点を期待しない場合
は、いずれの方式のレーザを光源として用いても、当該
レーザ光源は上述同様の効果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るレーザ光源を示
す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るレーザ光源の反
射部を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るレーザ光源の反
射部を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るレーザ光源の反
射部における、2つの表面弾性波と光導波路の光軸との
位置関係を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係るレーザ光源を示
す図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るレーザ光源の反
射部を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係るレーザ光源の反
射部を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係るレーザ光源の反
射部における、2つの音響波と入力光信号の光軸との位
置関係を示す図である。
【図9】従来の音響波による波長選択手段の構成を示す
図である。
【符号の説明】
1…レーザ光源 10…半導体レーザ光源部 11…無反射膜 12、24、27、34、37…端面 20、30…反射部 21、31…光音響光学結晶 22…くし形電極 23、33…RF電源 25、35…吸収体 26…光導波路 32…圧電素子 40…コリメートレンズ 201…表面弾性波 202…反射表面弾性波 203、303…定在波 301…音響波 302…反射音響波

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発振する光の波長を可変するレー
    ザ光源であって、 レーザ発振し、光を出力するレーザ光源部と、 前記レーザ光源部からの光を、音響光学効果による定在
    波に応じた屈折率変化によって反射し、前記レーザ光源
    部に帰還させる反射部とを備える、レーザ光源。
  2. 【請求項2】 前記レーザ光源部からの光と前記定在波
    とを、直交させることを特徴とする、請求項1に記載の
    レーザ光源。
  3. 【請求項3】 前記反射部は、音響光学効果による進行
    波に応じた屈折率変化を生成する進行波生成手段と、 前記進行波を反射し、その反射波を発生させる端面とを
    備え、 前記定在波は、前記進行波と前記反射波とが交わり、互
    いに干渉することにより生成されることを特徴とする、
    請求項1に記載のレーザ光源。
  4. 【請求項4】 前記レーザ発振する光の波長λoは、前
    記進行波の波長をΛsとし、前記反射部の基板媒体に依
    存する定数をkとし、前記進行波の進行方向と前記レー
    ザ光源部からの光の光軸との角度をαとし、自然数をm
    とした場合、 λo=(k・Λs)/(m・cosα) の関係式で表されることを特徴とする、請求項3に記載
    のレーザ光源。
  5. 【請求項5】 前記進行波生成手段は、高周波電圧を加
    えられることにより前記進行波を生成するくし形電極を
    備える、請求項3に記載のレーザ光源。
  6. 【請求項6】 前記反射部の基板の上面には、光導波路
    が形成され、 前記光導波路は、前記レーザ光源部からの光を伝搬する
    ことを特徴とする、請求項5に記載のレーザ光源。
  7. 【請求項7】 前記進行波生成手段は、高周波電圧を加
    えられることにより前記進行波を生成する圧電素子を備
    える、請求項3に記載のレーザ光源。
  8. 【請求項8】 前記レーザ光源部からの光は、平行光に
    変換された後、前記反射部に伝搬されることを特徴とす
    る、請求項7に記載のレーザ光源。
  9. 【請求項9】 前記反射部は、音響光学効果による第1
    の進行波に応じた屈折率変化を生成する第1の進行波生
    成手段と、 音響光学効果による第2の進行波に応じた屈折率変化を
    生成する第2の進行波生成手段とを備え、 前記定在波は、前記第1の進行波と前記第2の進行波と
    が交わり、互いに干渉することにより生成されることを
    特徴とする、請求項1に記載のレーザ光源。
  10. 【請求項10】 前記レーザ発振する光の波長λoは、
    前記第1および第2の進行波の波長をΛsとし、前記反
    射部の基板媒体に依存する定数をkとし、前記第1およ
    び第2の進行波の進行方向と前記レーザ光源部からの光
    の光軸との角度をαとし、自然数をmとした場合、 λo=(k・Λs)/(m・cosα) の関係式で表されることを特徴とする、請求項9に記載
    のレーザ光源。
  11. 【請求項11】 前記第1の進行波生成手段は、高周波
    電圧を加えられることにより前記第1の進行波を生成す
    る第1のくし形電極を備え、 前記第2の進行波生成手段は、高周波電圧を加えられる
    ことにより前記第2の進行波を生成する第2のくし形電
    極を備える、請求項9に記載のレーザ光源。
  12. 【請求項12】 前記反射部の基板の上面には、光導波
    路が形成され、 前記光導波路は、前記レーザ光源部からの光を伝搬する
    ことを特徴とする、請求項11に記載のレーザ光源。
  13. 【請求項13】 前記第1の進行波生成手段は、高周波
    電圧を加えられることにより前記第1の進行波を生成す
    る第1の圧電素子を備え、 前記第2の進行波生成手段は、高周波電圧を加えられる
    ことにより前記第2の進行波を生成する第2の圧電素子
    を備える、請求項9に記載のレーザ光源。
  14. 【請求項14】 前記レーザ光源部からの光は、平行光
    に変換された後、前記反射部に伝搬されることを特徴と
    する、請求項13に記載のレーザ光源。
  15. 【請求項15】 前記反射部は、前記定在波の波長を変
    える可変手段をさらに備えている、請求項1に記載のレ
    ーザ光源。
  16. 【請求項16】 前記反射部は、くし形電極と、その駆
    動周波数を制御するRF電源とを備え、 前記可変手段は、前記RF電源が制御する前記駆動周波
    数を変えることである、請求項15に記載のレーザ光
    源。
  17. 【請求項17】 前記反射部は、圧電素子と、その駆動
    周波数を制御するRF電源とを備え、 前記可変手段は、前記RF電源が制御する前記駆動周波
    数を変えることである、請求項15に記載のレーザ光
    源。
  18. 【請求項18】 前記レーザ光源部は、半導体レーザで
    あることを特徴とする、請求項1に記載のレーザ光源。
  19. 【請求項19】 前記レーザ光源部と前記反射部とは、
    集積化されることを特徴とする、請求項1に記載のレー
    ザ光源。
  20. 【請求項20】 前記レーザ光源部と前記反射部とは、
    光結合部を介して結合されることを特徴とする、請求項
    1に記載のレーザ光源。
  21. 【請求項21】 前記レーザ光源部からの光は、光フィ
    ルタを介して前記反射部に伝搬されることを特徴とす
    る、請求項1に記載のレーザ光源。
  22. 【請求項22】 前記レーザ光源部は、温度安定化手段
    をさらに備えている、請求項1に記載のレーザ光源。
  23. 【請求項23】 前記反射部は、温度安定化手段をさら
    に備えている、請求項1に記載のレーザ光源。
JP2000256271A 2000-08-25 2000-08-25 レーザ光源 Pending JP2002076509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000256271A JP2002076509A (ja) 2000-08-25 2000-08-25 レーザ光源

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000256271A JP2002076509A (ja) 2000-08-25 2000-08-25 レーザ光源

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002076509A true JP2002076509A (ja) 2002-03-15

Family

ID=18744905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000256271A Pending JP2002076509A (ja) 2000-08-25 2000-08-25 レーザ光源

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002076509A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006019516A (ja) * 2004-07-01 2006-01-19 Fujitsu Ltd 波長可変レーザ及びその制御方法
JP2006135256A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Hamamatsu Photonics Kk 半導体レーザ素子
JP2015004986A (ja) * 2014-09-01 2015-01-08 株式会社東芝 音響光学素子
US9010155B2 (en) 2013-01-22 2015-04-21 Samsung Display Co., Ltd. Laser annealing apparatus
US9436061B2 (en) 2011-09-21 2016-09-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Acousto-optic modulator

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006019516A (ja) * 2004-07-01 2006-01-19 Fujitsu Ltd 波長可変レーザ及びその制御方法
JP2006135256A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Hamamatsu Photonics Kk 半導体レーザ素子
JP4536488B2 (ja) * 2004-11-09 2010-09-01 浜松ホトニクス株式会社 半導体レーザ素子
US9436061B2 (en) 2011-09-21 2016-09-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Acousto-optic modulator
US9891499B2 (en) 2011-09-21 2018-02-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Acousto-optic modulator
US9010155B2 (en) 2013-01-22 2015-04-21 Samsung Display Co., Ltd. Laser annealing apparatus
JP2015004986A (ja) * 2014-09-01 2015-01-08 株式会社東芝 音響光学素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3863244B2 (ja) 音響光学チューナブルフイルタ
US9190799B2 (en) Q-switched all-fiber laser
JPH04297081A (ja) 光学掃引発振器
US20070014319A1 (en) Continuously Tunable External Cavity Diode Laser Sources With High Tuning And Switching Rates And Extended Tuning Ranges
JP2004193545A (ja) スペクトル依存性空間フィルタリングによるレーザの同調方法およびレーザ
JPH07175024A (ja) 光外部変調器
US6930819B2 (en) Miniaturized external cavity laser (ECL) implemented with acoustic optical tunable filter
JP3460724B2 (ja) 光学発振器
JP2000261086A (ja) 波長可変光源
JP2002076509A (ja) レーザ光源
US7372612B2 (en) High performance compact external cavity laser (ECL) for telecomm applications
US4974923A (en) Gap tuned optical waveguide device
JP4719198B2 (ja) 半導体レーザモジュールおよびレーザ光源
JP2006019516A (ja) 波長可変レーザ及びその制御方法
JPH085834A (ja) 光フィルタ及び発振波長安定化光源
WO2011058599A1 (ja) 波長変換光源装置
JPH11194280A (ja) 光素子および光フィルタ
JP2003307759A (ja) 光波長変換装置、及び光波長変換方法
JP3633045B2 (ja) 波長フィルタ
JPS62229890A (ja) 可変波長半導体光源
JP6497699B2 (ja) 光変調装置及び光変調システム
JP2004253782A (ja) 外部共振器型レーザモジュール
JP7385158B2 (ja) 波長可変レーザダイオード
JPH051989B2 (ja)
JP3422804B2 (ja) レーザ発振器のスペクトル線幅制御装置