JP2004253782A - 外部共振器型レーザモジュール - Google Patents

外部共振器型レーザモジュール Download PDF

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昌鎬 鄭
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Abstract

【課題】周囲の温度が変化しても、温度制御回路を用いずに、発振波長のずれに起因するモードホッピングを防止することのできる外部共振器型レーザモジュールを得ること。
【解決手段】外部共振器型レーザモジュール200は、熱膨張率の低い材料からなるベース201上に第1の支持部202を介して半導体レーザ203を配置し、反射用のミラー211は温度特性補償板212を介してベース201上の第3の支持部213に取り付けている。半導体レーザ203とミラー211を取り付けた第3の支持部213との間隔は温度によって変動するが、温度変化に応じて温度特性補償板212が相殺する方向に移動して、半導体レーザ203とミラー211の間隔を一定に保つ。
【選択図】図1

Description

本発明は外部共振器型レーザモジュールに係わり、特に波長多重光通信に代表される光通信、光情報処理、光計測、分光用光源等の分野で好適に使用できる外部共振器型レーザモジュールに関する。
インターネット等の通信ネットワークが急速に発展しており、これと共に大容量で安価な光通信システムとしての高密度波長多重化(DWDM:Dense Wavelength Division Multiplexing)による光通信が注目されている。高密度波長多重化通信を実現する上で、光源の出力する波長の安定化が重要である。波長が安定すれば光ファイバ中をより多くの多重化した光を伝搬させることができる。
たとえば、このような高密度波長多重化通信に使用される光ファイバ用の光源として、一般に分布帰還型半導体レーザ(DFB)が使用されている。分布帰還型半導体レーザは界面欠陥が少ない等の利点がある一方で、温度による波長のシフトが0.1nm/℃程度と大きい。光通信の分野では、光ファイバ用の光源の動作環境の温度範囲は−5℃〜+75℃であり、この範囲では0.8nmもの波長シフトが発生する。このような波長シフトを防止するために、波長ロッカを使用して高精度な温度制御を行うことが波長帯域の効率的な活用に必須となる。
しかしながら、レーザモジュールに波長ロッカを使用すると幾つかの問題が発生する。1つは、波長ロック用の光を取り出すために、光信号として伝送されている光を途中で分岐する必要があり、光信号にこの分の損失が発生する。また、波長ロッカ用の素子を必要とするので、その分だけレーザモジュール自体のサイズが大型化する。また、波長ロッカ用の素子は高価なため、レーザモジュールのコストダウンを図りにくいという問題も生じる。
この問題を解決するために、低コスト化の要請から外部変調器を使用せず、レーザを直接変調することが提案されている。ところが、レーザを直接変調すると、主に変調器内部で生じる屈折率変動を原因として、レーザ固有の波長チャーピング(wavelength chirping)が発生してしまう。ここで波長チャーピングとは、光変調を行う際に、光強度の変調に伴って光の波長が過渡的に変動を受ける現象をいう。波長チャーピングによって伝送路の波長分散を原因とする波形の劣化が生じる。この結果、通常のシングルモードファイバを用いた伝送路では、伝送距離が100Km程度あるいはそれ以下に制限されてしまう。
そこで、屈折率の変動の原因となる温度変化を防止するために、レーザ光源を構成するレーザダイオードや集光レンズといった部品をヒートシンク上に配置すると共に、サーミスタとペルチェ素子を使用して、希望の発振周波数が得られるようにこれらの温度制御を行うようにすることが提案されている(特許文献1参照)。この第1の提案では、半導体レーザと外部反射鏡を用いて外部共振器を形成し、この外部共振器中にバンドパスフィルタ等の波長選択素子を挿入した半導体レーザ光源を実現している。
この提案の外部共振器型レーザモジュールはヒートシンクの下にペルチェ素子を配置する必要がある。このため、モジュールのサイズが大きくなるという問題がある。また、サーミスタの検出した温度データを温度制御回路に入力してペルチェ素子の通電を制御するので、高精度の温度制御を実現するための回路が必要となり、全体的なコストアップにつながるという問題もある。
また、従来の外部共振器型レーザモジュールでは、温度変動やモジュールを構成する部品の機械的な膨張を原因としてモードホッピングという問題が発生している。ここでモードホッピングとは、設定波長と実際の発振縦モード波長とのずれが大きくなっていって、発振波長が隣接した縦モードの波長にシフトする現象をいう。この現象を外部共振器型レーザモジュールの原理と共に説明する。
図10は、外部共振器型レーザモジュールの構成の概容を表わしたものである。外部共振器型レーザモジュール100は、端面に反射を低減あるいは防止するためのAR(Anti Reflective)コートを施したゲイン媒質としてのレーザダイオード101とミラー102の間に、レーザダイオード101から射出されるレーザ光103を平行光にするコリメータレンズ104と、波長の選択を行うフィルタ等の波長選択手段105を配置した構成となっている。レーザ光103は、レーザダイオード101のARコート端面106の反対側の端面に形成された反射膜107とミラー102との間を往復するようになっている。
図11は、外部共振器型レーザの発振原理を示したものである。図10と共に説明する。図11(a)は、レーザダイオード101の利得と波長の関係の一例を示したものである。図で横軸は波長λを、縦軸は利得の変化を表わしている。同図(b)は離散的に発生する外部共振器モードの位置をそれぞれ示しており、同図(c)はエタロン効果による半導体レーザの内部モードのリップルを示しており、同図(d)は波長選択手段105の選択特性の一例を示している。
図10に示したような外部共振器型レーザモジュール100の動作原理は、レーザ光が外部共振器を構成する反射膜107とミラー102の間を往復する際の利得(ゲイン)と損失(ロス)を用いて簡単に説明することができる。まず、レーザダイオード101内と空間を光が伝搬する際に、5〜15dB程度の損失が発生する。次に、レーザダイオード101内のARコート端面106と反射膜107の間で、光の反射による内部干渉が生じる。内部干渉の周期は、ゲイン媒質としてのレーザダイオード101の光軸方向の長さに依存する。レーザダイオード101は、外部より電気的にあるいは光によって励起されたとき、外部共振器モードでの損失を利得が上回ったときに発振する。フィルタ等の波長選択手段105は、反射膜107とミラー102の間を往復する光の波長を特定の波長域に制限する。したがって、波長選択手段105の損失が、半導体レーザ101の利得の大きな波長領域の波長λでピークであったとすると、外部共振器型レーザモジュール100はこの波長λに最も近い外部共振器モードの波長で発振することになる。
この発振状態で波長選択手段105の選択する波長が別の波長にシフトしたとする。すると、このシフト後に一番損失が小さくなるような周囲のあるいは隣接する外部共振器モードに外部共振器型レーザモジュール100の発振モードが跳ぶことになる。これをモードホップという。
ところで、半導体レーザのARコート端面106の反射率が十分小さいものではない場合、図11(c)で示した半導体レーザの内部モードのリップルが大きくなる。この状態で同図(d)に示す波長選択手段105の特性曲線のフィルタ半値幅が内部モードのリップル成分の周期間隔に比べて広めだとすると、発振の際に発振モードの隣に抑圧しきれないサイドモードが現われる。最悪の場合には、半導体レーザ101の内部モードのピーク間が不安定になる。この結果、モードピーク間でモードホップが生じたり、マルチモード発振が行われる。このような不具合を発生させないためには、ARコート端面106の反射率が0.1%以下であることが好ましい。
以上説明したような温度変動を原因とするモードホップを生じさせないようにするために、導波路を使用して外部共振器をアサーマル化する第2の提案が行われている(たとえば特許文献2)。
図12は、この第2の提案のレーザの断面構造を表わしたものである。シリコン基板111上の一端部にはレーザ光を出力する半導体レーザ112が配置されており、その出力側には石英導波路のコア113が形成され、その周囲がクラッド114で覆われている。コア113の途中には、コア113およびクラッド114を分断するように溝115が切られており、その部分に温度係数調整材料116が充填されている。この溝115から見て半導体レーザ112と反対側の所定位置のコア部分には光誘起グレーティング117が配置されている。
このような第2の提案のレーザでは、半導体レーザ112に注入電流を流し発光させると、光誘起グレーティング117の反射スペクトルに対応した周波数の光のみがこの光誘起グレーティング117で反射される。従って、半導体レーザ112の後端面から光誘起グレーティング117までの区間をレーザキャビティとして発振する。この提案では温度係数調整材料116の屈折率温度係数が半導体レーザ112の屈折率温度係数と逆の材料となっている。これにより、レーザキャビティ中において温度変化による半導体レーザ112の光路長変化を打ち消すことができる。この結果、レーザキャビティの共振周波数の温度係数を小さくすることができ、屈折率温度係数が半導体レーザ112の屈折率温度係数と逆の材料を搭載する領域の大きさを適切に設計することで、縦モードの温度係数をグレーティングの反射中心周波数の温度係数に一致させることができる。これにより、モードホップのないモードホップフリー状態あるいは単一縦モード発振が実現する。
しかしながら、この第2の提案の外部共振器型レーザモジュールでは、温度係数調整材料116が10pm(ピコメートル)/℃程度と大きな温度変動を有している。このため、発振波長の安定度は高密度波長多重化に対応できるものではない。また、溝115に充填される温度係数調整材料116によって光の大幅な損失が発生する。そこで、温度変化に対応させて機械的に光路長を変える第3の提案が行われている(たとえば特許文献3参照)。
図13は、この第3の提案による外部共振器型レーザモジュールの概要を表わしたものである。この外部共振器型レーザモジュールでは、半導体レーザ121から図で左側に向けて出力されたレーザ光122が第1のレンズ123によってコリメートされ、第1の1/4波長板124を通過して、偏光状態が直線偏光から円形偏光に変化されるようになっている。第1の1/4波長板124を通過した光は、第2のレンズ125によって収束光とされて、補正素子126と透過性基板127の対向した平行な2面によって構成されるエタロン128を通過し、第2の1/4波長板129を更に通過してリトロレフレクタ131に到達するようになっている。リトロレフレクタ131と半導体レーザ121の後部フェーセット132のいずれか一方あるいは双方は、完全にあるいは部分的に反射特性を有している。
このような第3の提案による外部共振器型レーザモジュールは、断面が楔形となった補正素子126を用いることにより、温度変化が生じてもモードホッピングが発生しないようになっている。すなわち、補正素子126は屈折率が一様な光学素子であり、圧電素子等からなる並進機構133の上に上下動自在に配置されていて、チューナ134によってその上下方向の移動を制御されるようになっている。そして、図示しない発振波長モニタ用のフィードバック素子の検出出力を用いて並進機構133により補正素子126を並進させて、光路の平均屈折率を変化させる。補正素子126とエタロン128を同期させることで、レーザ光の通過する光路に沿った平均屈折率が同調波長と正比例し、半波長の同一整数倍の波長を外部共振器内に維持する。これにより、波長を移動していってもモードホッピングが発生しない。
特開平6−326382号公報(第0006段落、図1) US6320888B1号公報(第5欄、図1) 特表2002−528902号公報(第0027〜0029段落、図1、図2A)
しかしながら、この第3の提案による外部共振器型レーザモジュールは、検出された温度に応じて補正素子126を上下方向に移動させる高精度な並進機構133を必要とするだけでなく、補正素子126が並進機構133によって機械的に移動する構造のために、外部からの衝撃に対して弱いという問題がある。また、並進機構133やチューナ134等の部品により、外部共振器型レーザモジュールのサイズが大型化し、コストダウンを図りにくいという問題がある。
そこで本発明の目的は、周囲の温度が変化しても、温度制御回路を用いずに、発振波長のずれに起因するモードホッピングを防止することのできる外部共振器型レーザモジュールを提供することにある。
請求項1記載の発明では、(イ)光を出力する2つの端面のうちの一方に光の反射を増加させる膜としての反射膜を形成し、他方の端面に反射を減少させる膜としての無反射膜を形成したゲイン媒質と、(ロ)このゲイン媒質の前記した2つの端面のうちの一方と間隔を置いて対向配置され入射光を反射する反射部品と、(ハ)ゲイン媒質と反射部品の間に配置され、ゲイン媒質から出力される光の特定波長を選択して透過する波長選択素子と、(ニ) 所定の線膨張率のベース材と、(ホ)このベース材に第1の固定位置でその一端を固定すると共にゲイン媒質を保持した第1の保持部材と、(ヘ)ベース材に第1の固定位置と異なる第2の固定位置でその一端を固定した第2の保持部材と、(ト)ゲイン媒質と反射部品を結ぶ光路上あるいはその延長線上でこの反射部品に一端を保持され、第2の保持部材に他端を保持されて、ベース材の温度変化による伸縮を相殺する方向に温度変化と共に伸縮する温度特性補正手段とを外部共振器型レーザモジュールに具備させる。
すなわち請求項1記載の発明では、ゲイン媒質と反射部品の間で波長選択素子を透過する波長の光を往復させてレーザ光を出力する外部共振器型レーザモジュールの温度に応じて変化するゲイン媒質と反射部品の間の光学長を、温度特性補正手段の温度に応じた伸縮によって相殺するようにしている。ここで温度特性補正手段は第2の保持部材によってベース材に固定されているが、同じくベース材に第1の保持部材を介して固定されているゲイン媒質と温度変化に対して伸縮の方向が同一である必要はない。すなわち、一方が伸びるときは他方が伸びる必要はなく縮んでもよい。伸縮の方向が反対である場合には負の線膨張率を持てばよく、このようなものは機械的な機構等で実現できる。
請求項2記載の発明では、(イ)光を出力する2つの端面のうちの一方に光の反射を増加させる膜としての反射膜を形成し、他方の端面に反射を減少させる膜としての無反射膜を形成したゲイン媒質と、(ロ)このゲイン媒質の前記した2つの端面のうちの一方と間隔を置いて対向配置され入射光を反射する反射部品と、(ハ)ゲイン媒質と反射部品の間に配置され、ゲイン媒質から出力される光の特定波長を選択して透過する波長選択素子と、(ニ)所定の線膨張率のベース材と、(ホ)このベース材に第1の固定位置でその一端を固定すると共にゲイン媒質を保持した第1の保持部材と、(へ)ベース材に第1の固定位置と異なる第2の固定位置でその一端を固定した第2の保持部材と、(ト)ゲイン媒質と反射部品を結ぶ光路の延長線上でこの反射部品に一端を保持され、ゲイン媒質と反対方向に所定長だけ離れた特定箇所を第2の保持部材の第2の固定位置で固定すると共に、ベース材の温度変化による伸縮と同一方向に温度変化と共に伸縮する温度特性補正手段とを外部共振器型レーザモジュールに具備させる。
すなわち請求項2記載の発明では、ゲイン媒質と反射部品の間で波長選択素子を透過する波長の光を往復させてレーザ光を出力する外部共振器型レーザモジュールの温度に応じて変化するゲイン媒質と反射部品の間の光学長を、温度特性補正手段の温度に応じた伸縮によって相殺するようにしている。ここで温度特性補正手段は第2の保持部材によってベース材に固定されているが、本発明の場合には、同じくベース材に第1の保持部材を介して固定されているゲイン媒質と温度変化に対して伸縮の方向が同一である場合を扱っている。
以上説明したように本発明によれば、高価な半導体レーザチップを使用する必要なく、また、レーザモジュールの温度調整を特に行う必要なく、波長の安定した光を出力することができ、波長のずれをモニタするための基準の波長を用意したり、波長のずれに応じて半導体レーザの発振を制御する特別な制御回路が不要になる。また、直接変調を行うことにすれば、外部変調器を省略することが可能であり、この場合には、伝送システムの下流の加入者系ネットワークから、都市内メトロネットワークあるいは長距離基地局間ネットワークに至るまで、さまざまな伝送システムにおける長距離伝送のための送信機を安価に構成することができる。これにより、本発明は単に従来の分布帰還型半導体レーザの代替品としての用途を見込めるだけでなく、これら従来品よりも性能が優れるので、都市内ネットワークや加入者系にまでWDMを大きく展開できる足掛かりとなることができる。
また、本発明で半導体レーザ等のゲイン媒質を直接変調するようにした場合、通常の分布帰還型半導体レーザ(WDM(Wavelength Division Multiplexing))に比べて、波長チャープが非常に小さくなる。これによって、通常の光ファイバ伝送路における波長分散により制限される伝送距離を飛躍的に延ばすことができる。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施例における外部共振器型レーザモジュールの構成の概要を表わしたものである。この第1の実施例の外部共振器型レーザモジュール200は、スーパインバ等の熱膨張率の低い材料からなるベース201上に第1の支持部202を介して半導体レーザ203を配置している。半導体レーザ203は図で左側の端面に反射膜204を形成しており、これと反対側の端面にはフレネル反射を防止するための無反射膜205を形成している。半導体レーザ203から無反射膜205を透過して出力されるレーザ光206は、図示を省略した第2の支持部によって位置を固定されたコリメートレンズ208に入射し、平行光となるようになっている。この平行光はベース201上に固定された光バンドパスフィルタ209に入射するようになっている。光バンドパスフィルタ209は、たとえば透明なフィルタ基板上に誘電体多層膜を形成することによって製造することができる干渉型のフィルタ(誘電体多層膜干渉フィルタ)である。この光バンドパスフィルタ209は、半導体レーザ203の発振波長を決定するために使用される。光バンドパスフィルタ209を通過したレーザ光は、ミラー211によって反射される。ミラー211はその裏面側に温度特性補償板212の一端が固着されておりその他端は、ベース201に固定された第3の支持部213の側部に固着されている。
このような構成の外部共振器型レーザモジュール200は、半導体レーザの反射膜204とミラー211が外部共振器を構成している。今、半導体レーザ203の光路長をLとし、半導体レーザの無反射膜205から第3の支持部213の温度特性補償板212を固定した側部までの距離をLとする。また、温度特性補償板212の光軸方向の厚さをLとする。更に、半導体レーザ203の熱膨張率をKとし、ベース201の熱膨張率をKとする。更に、温度特性補償板212の熱膨張率をKとする。この場合、周囲の温度変化に依らずに外部共振器の光路長が一定に保たれるためには、次の(1)式が成立すればよい。ただし、ミラー211の厚さは無視している。
(L×K)+(L×K)−(L×K)=0 ……(1)
この(1)式を満たせば外部共振器の光路長が温度変化に依らずに常に一定となる。したがって、温度制御を一切行う必要なく、外部共振器型レーザモジュール200の発振する波長を一定に保つことになる。また、(1)式を厳密には満たさない場合であっても、モードホッピングを生じない範囲であれば、レーザ光の波長を一定に保つことができる。
本実施例の外部共振器型レーザモジュール200の具体例を示す。半導体レーザ203の物理長を300μmとし、その屈折率を3.18とする。この具体例の半導体レーザ203の光路長Lは、物理長300μmと屈折率3.18の積の954μmとなる。半導体レーザ203の熱膨張率Kが3.16×10−5/mであるとする。半導体レーザ203を取り付けた第1の支持部202と第3の支持部213の間隔Lを2.5mmとし、ベース201の熱膨張率Kを1.9×10−6/mであるとする。更に、温度特性補償板212としてその熱膨張率Kが17.02×10−6/mの材料を使用するものとする。
この例の場合、温度制御を必要としないようにするためには、(1)式を満足する温度特性補償板212の厚さLを求めればよい。上記した各値を(1)式に代入すると、温度特性補償板212の厚さLは1.96mmとなる。すなわち、熱膨張率Kが17.02×10−6/mの材料を1.96mmの厚さに設定した温度特性補償板212を使用することで、温度変化が生じても外部共振器型レーザモジュール200の発振するレーザ光の波長を一定に保持することができる。ただし、以上の説明では光バンドパスフィルタ209の温度変化を考慮していない。
ところで、外部共振器型レーザモジュール200の外部縦モード間隔は、次の(2)式で与えられる。
f=c/2L ……(2)
ここで符号fは縦モード間隔の周波数を表わしており、符合cは光速を表わしている。また、符号Lは外部共振器長(L+L−L)である。
この(2)式により外部縦モード間隔は、60GHzとなる。
ところで、一般に光バンドパスフィルタ209の温度依存性は低く、一例としては1pm/℃程度である。このため、仮に外部共振器型レーザモジュール200が80℃の温度変化を生じる環境に置かれていても、外部共振器型レーザモジュール200の波長変化は80pmにとどまる。これは光の速度をc、周波数をfおよび波長をλとすると、次の(3)式を基にして演算し、10GHzの変化に相当することが分かる。
Figure 2004253782
この(3)式は、光の速度を表わす次の(4)式を波長λで微分した(5)式より得られる。
c=fλ ……(4)
Figure 2004253782
したがって、光バンドパスフィルタ209の透過帯域を0.7nm(87.5GHz)とすると、フィルタ半値幅(3dBの幅)は、87.5GHzを2で割った43.5GHzとなる。したがって、中心に縦モードが重なれば、60GHz離れた前後のモードは3dB以上のロスを受けることになる。これにより、本実施例の外部共振器型レーザモジュール200は単一縦モードで発振する。すなわち、温度変化に対する光バンドパスフィルタ209の波長変動が10GHz程度なので、外部縦モードが跳ぶことがない。
なお、以上説明した第1の実施例の外部共振器型レーザモジュール200では、光バンドパスフィルタ209を誘電体多層膜で構成したが、回折格子を使用して光バンドパスフィルタを構成することができる。回折格子を使用した光バンドパスフィルタの場合には、これを図示しない回転テーブル上に配置して、選択する波長を調整するために入射角度を変化させるようにしてもよい。
図2は本発明の第2の実施例における外部共振器型レーザモジュールの構成の概要を表わしたものである。図2で図1と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。第2の実施例の外部共振器型レーザモジュール300は、スーパインバ(Super Invar:Ni 31, Co 4, Mn 0.3, Fe bal)等の熱膨張率の低い材料からなるベース201上に第1の支持部202を介して半導体レーザ203を配置している。コリメートレンズ208から出力される平行光は、回折格子301に入射する。回折格子301は、温度特性補償板302を介して第3の支持部213の側部に固着されている。
本実施例の外部共振器型レーザモジュール300で、回折格子301は図1に示した第1の実施例におけるミラー211と同様に、半導体レーザの反射膜204と同様に外部共振器を構成している。したがって、先の(1)式を満足するように温度特性補償板302の長さを設定すれば、環境温度が変化しても外部共振器型レーザモジュール300は温度制御を行うことなく発振する波長を一定に保つことができる。
<第2の実施例の変形例>
図3は、第2の実施例の変形例を示したものである。この変形例の外部共振器型レーザモジュール300Aでは、回折格子301がその傾斜角に沿って傾斜した温度特性補償板302Aの傾斜した端面に固着されている。第3の支持部213Aは、その上半分が回折格子301の傾斜に沿った傾斜部分となっており、この傾斜部分が温度特性補償板302Aの他方の端面を固着している。他の部分の構成は、第2の実施例の外部共振器型レーザモジュール300と全く同一である。
図2に示した第2の実施例の外部共振器型レーザモジュール300の場合には、温度特性補償板302の水平方向の長さが回折格子301の下端部から上端部に向けて次第に長くなっている。このため、外部共振器型レーザモジュール300の温度が変化すると、これらの部分の長さの違いによる温度特性補償板302の伸縮に微妙な相違が発生し、回折格子301の傾斜角が微妙に変化するおそれがある。
これに対して、図3に示した変形例の外部共振器型レーザモジュール300Aでは、温度特性補償板302Aの水平方向の伸縮が上下方向のどの位置でも温度に応じて同一量となる。したがって、温度が変化しても回折格子301の傾斜角は変動しない。
図4は本発明の第3の実施例における外部共振器型レーザモジュールのパッケージ内部を側面から見たものである。第3の実施例の外部共振器型レーザモジュール400は、極低膨張合金としてのスーパインバからなるベース401上に、各種部品を配置した構造となっている。すなわち、ベース401上には、同じくスーパインバからなる取付台としての第1の支持部402を介してレンズ403が取り付けられており、第2の支持部404を介して半導体レーザ405が取り付けられている。半導体レーザ405からこの図で左方向に出射した出射光406は、光ファイバ407に光学的に結合されるようになっている。
半導体レーザ405からこの図で右方向に射出した出射光408は、第3の支持部409によって支持されたコリメートレンズ411に入射し、平行光に変換されるようになっている。この平行光は、ベース401上に垂設された光バンドパスフィルタ412に入射し、これを透過した光が分岐ミラー413の表面で反射する。光バンドパスフィルタ412は、たとえば透明なフィルタ基板上に誘電体多層膜を形成することによって製造することができる干渉型のフィルタである。分岐ミラー413によって反射した光は、光バンドパスフィルタ412とコリメートレンズ411を順に通過して、再び半導体レーザ405に入射するようになっている。本実施例で分岐ミラー413は、内部が空洞となった筒状の温度特性補償板414の一端に取り付けられている。温度特性補償板414の他端は、温度特性補償板414の円筒状の空洞部分と対応する箇所が同じく円筒状にくり抜かれたスーパインバからなる第4の支持部415によってベース401上に固定されている。第4の支持部415の空洞部分には、出力モニタ用フォトダイオード416が配置されており、分岐ミラー413を一部透過した光がこれに入射して、半導体レーザ405の出力レベルがモニタされるようになっている。
図5は、本実施例の外部共振器型レーザモジュールのパッケージ内部を上から見たものである。半導体レーザ405を取り付けた第2の支持部404の上には、これを直接変調する変調回路421が配置されている。一般に外部共振器型レーザモジュールは低波長チャープ(揺らぎ)であり、直接変調を行うことは長距離伝送時に有利である。また、光バンドパスフィルタ412は光軸に対して所定の角度だけ傾斜している。これは、光バンドパスフィルタ412から反射される阻止波長の光が共振器内の光軸上に垂直に反射されて半導体レーザ405にそのまま戻ってしまうことで、発振を阻害することを防止するためである。
このような構成の本実施例の外部共振器型レーザモジュール400を、その製造の工程と共に具体的に説明する。本実施例ではゲインチップとしての半導体レーザ405として、たとえば廉価なファイブリペロー型半導体レーザを使用することができる。半導体レーザ405は、キャリアとしての第2の支持部404にダイボンドされ、同じく第2の支持部404上に配置された駆動回路421との間でワイヤボンディングを施す。この後、半導体レーザ405は、出力用の光ファイバ407側に面した出力用端面側に10〜40%程度の反射膜422を形成する。その場合、外部共振器の反対側に位置する分岐ミラーの反射率はたとえば80〜100%程度の高反射膜423とする。このように外部共振器を構成する半導体レーザの外側の端面と分岐ミラーの反射膜の反射率は、信号光を出力する側が低反射率となり、その反対側を高反射率とする。高反射率の反射膜と対向して出力モニタ用フォトダイオードが配置される場合には、反射膜の反射率をたとえば85%に設定して、この反射膜を部分透過する光を出力モニタ用フォトダイオードに導くことになる。
以上のような半導体レーザ405をマウントした第2の支持部404は、線膨張係数が非常に小さい極低膨張合金としてのスーパインバからなるベース401上に搭載される。半導体レーザ405の無反射膜423側から出力される出射光408は、コリメートレンズ411を用いて平行ビーム化される。このために、第3の支持部409をその保持するコリメートレンズ411がちょうど焦点距離となるようにベース401上に配置する。コリメートレンズ411によってコリメートされた光ビームは、波長選択素子である光バンドパスフィルタ412を透過し、それによって選択された波長のみが、分岐ミラー413で反射され、反射膜422と分岐ミラー413の反射面の間の外部共振器内を往復することになる。分岐ミラー413は、温度特性補償板414によって補正される。ここで温度特性補償板414は、外部共振器を構成する光路上の媒質(部品)としての半導体レーザ405、コリメートレンズ411および光バンドパスフィルタ412の光路長換算の温度係数の総和と等しい線膨張係数と長さを持っている。
この温度特性補償板414の線膨張率をKcとし、長さをLcとする。温度特性補償板414の線膨張は、次の(6)式で与えられる。
KcLc=ΣKm(nL)m ……(6)
ここで(nL)mは各媒質の光路長である。それぞれの光路長は屈折率とその媒質の物理的長さの積として求めることができる。Kmは物理的長さの線膨張係数を示している。
ところで外部共振器型レーザモジュール400の特性を良好なものとするためには、光バンドパスフィルタ412のフィルタ半値幅、すなわちピークの半分の高さにおける波形の幅は極力狭く設計し、また、フィルタの損失も小さく設計する。たとえば0.1〜0.3nm程度の細いフィルタ半値幅とし、フィルタの損失は1dB以下とすることが理想的である。このような光バンドパスフィルタ412としては、一例として、高屈折率材料と低屈折率材料を交互に積層成膜した誘電体多層膜フィルタが適当である。99%程度の高反射率の二つの反射面を対にしたファブリペローエタロン型のフィルタ(ファブリペローエタロンフィルタ)であってもよい。
前者の誘電体多層膜フィルタの場合には、シングルキャビティ型、あるいはマルチキャビティ型によって、ほぼ任意のフィルタ形状を設計することができる。後者のファブリペローエタロン型の場合には、周期的透過率を有する。したがって、単一モード発振を行わせるには、そのFSR(Free Spectral Range)がゲインチップとしての半導体レーザ405のゲイン幅より十分広く、フィネス(透過域の狭さ)も高い(狭い)ことが望まれる。これらのフィルタは、成膜方法や基板材質を最適化することによって1pm/℃以下の透過波長の温度変動を得ることができる。
ところで、外部共振器モード間隔Δfeclは次の(7)式で表わされる。
Δfecl=c/2(ΣnL) ……(7)
光バンドパスフィルタ412のフィルタ半値幅をBWとする。この外部共振器モード間隔Δfeclが光バンドパスフィルタ412のフィルタ半値幅BW以上になるようにするためには、外部共振器を短くする必要がある。このために分岐ミラー413が配置されている。たとえば半導体レーザ405の長さが300μmでその屈折率が3.5であるとする。また、コリメートレンズ411のレンズ厚は1mmで屈折率が1.8、焦点からレンズ端面までの距離が0.3mmであるとする。光バンドパスフィルタ412は1mm厚で、屈折率が1.46であるとする。更に、コリメートレンズ411と光バンドパスフィルタ412の空間の距離が0.5mmで、光バンドパスフィルタ412と分岐ミラー413との空間の距離が0.5mmであるとする。この例の場合、光路長の総和は5.5mmとなる。これは、(7)式で表わした外部共振器モード間隔Δfeclで、(3)式を変形した次の(8)式を用いることで25GHz(=0.2nm)となる。
Figure 2004253782
この値0.2nmは、フィルタ半値幅BW(0.2nm)の半分の値(0.1nm)よりも十分大きい。
(6)式を適用するに際して、半導体レーザ405、コリメートレンズ411、光バンドパスフィルタ412および温度特性補償板414の線膨張係数を個々に事前に求めておいて総和を求めるか、あるいは温度特性補償板414が配置されていない状態での共振器状態で外部共振器モードの温度係数を求めておけば、温度特性補償板414として条件を満足し得る線膨張係数と長さを決定することができる。たとえば、温度変化をΔTで表わすとき、相殺補償を行わない状態で外部共振器モードの温度変動が波長軸でΔλ/ΔTであったとする。この場合に、温度変化による光路長の変動を相殺するのに必要な温度特性補償板414の線膨張KcLcは、次の(9)式で表わされる。
KcLc=Δλ/ΔTxΣ(nL)/λs ……(9)
ここで、Σ(nL)は共振器の光路長を示しており、符号λsは発振波長を示している。したがって、温度特性補償板414の線膨張率Kcがなるべく大きな金属等の材料を選べば、温度特性補償板414の長さLcは小さくて済み、外部共振器型レーザモジュール400の全体のサイズを小型化することができる。
分岐ミラー413の前後の位置を微調整することによって、外部共振器モードの波長位置を調整し、これと平行して光バンドパスフィルタ412のフィルタチップ内の透過波長分布あるいは入射角度を調整することによってフィルタの透過波長を調整する。所定の発振波長において外部モードのいずれかとフィルタの中心ピークが重なるように調整し、調整の終了した時点で光バンドパスフィルタ412および第4の支持部415をベース401に対して半田などで接着固定する。
以上のようにして作製された外部共振器型レーザモジュール400は、外部縦モードの間隔が十分離れているので、温度変化によるモードホップは生じない。たとえば光バンドパスフィルタ412の温度変動分が1pm/℃であり、±30℃の環境温度変化に対して、±30pmのずれが生じたとする。この場合でも、隣接の外部縦モードが十分離れているので、モードホップが起こることはあり得ない。発振波長の安定度は、温度によって相殺される補償の精度によってのみ決定されるからである。
ここで、単一縦モードにおけるモードホップについて、まとめて説明する。ここでは本実施例の図4あるいは図5に示す部品を例に採って説明を行う。
図6は、モードホップとフィルタ半値幅BWと外部共振器モード間隔Δfeclの関係を説明するためのものである。外部共振器型レーザは、バンドパスフィルタ(波長選択素子)412によって選択的に透過される波長が半導体レーザ405にフィードバックされ、そのフィードバックされた波長で単一縦モード発振を行う。図6では、各縦モード“1”、“2”……“6”とバンドパスフィルタ412のフィルタ特性波形Fを示している。外部共振器モード間隔Δfeclは、各縦モード“1”、“2”……“6”の間隔である。
図6で点線で示すフィルタ特性波形Fにおける中心透過波長と、外部共振器縦モードの重畳損失が最小となる縦モードで、外部共振器型レーザモジュール400の発振波長が決定する。図6(a)で示す例では、縦モード“3”の位置の波長で発振することになる。ところが、温度変化によって外部共振器型レーザモジュール400を構成する部品が伸縮すると、縦モード“1”、“2”……“6”の位置やフィルタ特性波形F自体が変化する。たとえば図6(b)に示すように縦モード“1”、“2”……“6”の位置がずれたり、フィルタ特性波形Fにおける中心透過波長がずれると、この例では縦モード“2”の位置が重畳損失が最小となる縦モードとなる。この結果として、先に選択された、縦モード“3”の位置から、縦モード“2”の位置へと縦モードが非連続的に移動する。これがモードホップである。モードホップが生じると、外部共振器型レーザモジュール400の発振波長が新たな縦モード“3”の位置に対応した値に変化してしまう。このようなモードホップを生じさせず外部共振器型レーザモジュール400の発振波長を安定させることが必要である。
外部共振器型レーザモジュール400を構成する素子の特性にはバラツキがあり、温度変化に応じた部品の伸縮を利用してモードホップをあらゆる温度に対して全く生じさせないようにすることは不可能である。しかしながら、本発明の原理を用いて、実用的な所定の温度範囲でモードホップを生じさせないようにすることは可能である。このための条件は、たとえば次の式で表わすことができる。
BW/2<Δfecl ……(10)
|dfecl/dT|・ΔT+|dF/dT|・ΔT<|Δfecl|/2……(11)
dF/dT〜<1pm/degC,
つまり|dF/dT|・ΔT=35pm(ただし0℃〜70℃の範囲内で適用)
……(12)
一例として(10)式は、フィルタ半値幅BWが0.3nmであるとすると、外部共振器モード間隔Δfeclはその半分の0.15nmよりも広いことが必要ということになる。すなわち、バンドパスフィルタ412のフィルタ特性波形Fとしてのフィルタ半値幅BWが狭いほど、外部共振器モード間隔Δfeclの変動に対して外部共振器型レーザモジュール400の発振が安定化することになる。
フィルタ半値幅BWがたとえば前記した0.3nmである場合、外部共振器モード間隔Δfeclの温度変動の許容範囲は、次の(13)式の条件式のようになり、この外部共振器モード間隔Δfeclが自動的に外部共振器型レーザ光源の発振波長の安定度Δfcとなる。
Δfc =Δfecl=|dfecl/dT|・ΔT<5MHz(40pm)
(ただしΔT=70℃) ……(13)
この(13)式で示す範囲で温度特性を補償するか、あるいは前記したようにバンドパスフィルタ412のフィルタ半値幅BWを外部共振器モード間隔Δfeclのおおよそ2倍よりも狭く設定することで、あるいは逆に外部共振器モード間隔Δfeclをフィルタ半値幅BWの半分よりも広くすることによって、発振縦モードを1つの縦モードとする選択性を高めることができる。また、同時に、外部共振器型レーザモジュール400の発振時のサイドモードに対する抑圧比を高めることもできる。
本実施例の外部共振器型レーザモジュール400では、これを構成する部材の加工精度や、作製精度などにより相殺補償が十分ではなく、数pm/℃オーダの変動があるような場合でも、通常のDFB(Distributed Feedback Laser:分布帰還型)レーザの場合よりも波長変動が数十倍抑制されている。したがって、半導体レーザ405から光ファイバ407側に出力された光を、図示しない分岐器によって一部分岐し、これを用いて基準となる波長とのずれを求めて発振する光の波長を補正するといったクローズドループ制御を行うことなく、所望の波長の光を安定して発振させることができる。また、比較的粗い数℃の範囲内の温度調整だけで、発振波長安定度および発振波長の精度を補助的に向上させることもできる。
このように第3の実施例による外部共振器型レーザモジュール400では、従来のように外部に波長基準をおいて半導体レーザ405を温度調整し、クローズドループで厳しく波長制御をする必要なく、極めて発振波長が安定なレーザ送信機を実現することができる。しかも、外部共振器後部の分岐ミラー413の反射率が90%程度のものを使用したとすると、半導体レーザ405から出力され分岐ミラー413に入射した光の残りの部分がこれを透過する。この透過光は、筒状の温度特性補償板414および第4の支持部415の空洞部分を通過し、出力モニタ用フォトダイオード416がこれを検出する。したがって、出力モニタ用フォトダイオード416が光電変換した電流値によって、半導体レーザ405から出力用の光ファイバ407に向けて出力された光の強度をモニタすることができる。本実施例では、このようなモニタ機能が外部共振器型レーザモジュール400に付加されているので、出力される光の強度を所定のレベルに保持することができる。
また、半導体レーザ405の前面にコリメートレンズを置けば、この前面方向に空間平行ビーム出力を得ることが可能である。そこで、この空間平行ビーム出力を集光レンズで光ファイバに結合すると共にその光ファイバを筐体に固定すれば、光ファイバ付きの半導体レーザとしてのファイバピッグテイル付きのレーザ送信機デバイスを構成することができる。
<第3の実施例の変形例>
図7は本発明の第3の実施例の変形例における外部共振器型レーザモジュールのパッケージ内部を側面から見たものである。図7で図4と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。この変形例の外部共振器型レーザモジュール400Aは、第1の支持部402Aの上に出力モニタ用フォトダイオード416を配置しており、第3の実施例で出力用の光ファイバ407に出力していた光で半導体レーザ405の出力をモニタするようになっている。そして、第3の実施例で出力モニタ用フォトダイオード416の配置されていた分岐ミラー413の空洞部にコリメートレンズ451を配置して、光バンドパスフィルタ412および分岐ミラー413を通過した平行光を、出力モニタ用フォトダイオード416と反対側に配置した出力用の光ファイバ407に結合させるようにしている。
このように変形例の外部共振器型レーザモジュール400Aは、第3の実施例における外部共振器型レーザモジュール400と対比すると、半導体レーザ405に対する出力用の光ファイバ407と出力モニタ用フォトダイオード416の配置関係が反転している。したがって、出力用の光ファイバ407と結合するための光を半導体レーザ405における分岐ミラー413に向いた側から出力することにし、出力モニタ用フォトダイオード416は半導体レーザ405のこれと反対側に配置している。一般的に外部共振器型レーザでは、分岐ミラー413側を透過した光を出力用の光ファイバ407に結合する構成の方が、発振スペクトラムの信号対ノイズ比が良好である。
一方、図4および図5に示した第3の実施例の外部共振器型レーザモジュール400のように、半導体レーザ405の反射膜422側を透過した光を光ファイバ407に結合する構成は、レンズ付き光ファイバを使用したような場合に、構成が簡略化するといったメリットがある。更に、半導体レーザ405からの出力光と光ファイバ407との間に、図示しない光アイソレータを集積化等により配置した場合には、光ファイバ407端側での反射光が共振器内に戻ってノイズとなることを抑制することができるという利点がある。
図8は本発明の第4の実施例における外部共振器型レーザモジュールのパッケージ内部を側面から見たものであり、図9は上方から見たものである。この第4の実施例の外部共振器型レーザモジュール500では、極低膨張合金としてのスーパインバからなるベース501上に、スーパインバからなる取付台としての第1の支持部502と、シリコン基板からなる光導波路回路503と、スーパインバからなる取付台としての第2の支持部504を順に配置している。第1の支持部502の上には、第3の実施例における出力モニタ用フォトダイオード416と同様の出力モニタ用フォトダイオード505とゲインチップとしての半導体レーザ506が図7と同様の配置関係で配置されている。
半導体レーザ506は、光導波路回路503の反対側に面した出力用端面側に80〜95%程度の高反射の反射膜508を形成しており、光導波路回路503側に面した端面は、無反射コーティングを施して、無反射膜509とされている。光導波路回路503には、Y字型の光導波路511が形成されており、その途中に溝512が切られている。溝512には光バンドパスフィルタ513が差し込まれている。
第2の支持部504には、分岐ミラー514を一端に取り付けた温度特性補償板515の他端が固定されている。分岐ミラー514および温度特性補償板515は、図7に示した分岐ミラー413および温度特性補償板414と全く構成上同一の部品を使用することができる。本実施例では円筒状の温度特性補償板415内に収束用のレンズ516を配置しており、第2の支持部505の空洞部分を経て出力される半導体レーザ506からの光が、図示しない光ファイバに光学的に結合するようになっている。
このような構成の外部共振器型レーザモジュール500では、導体レーザ506から無反射膜509を経て出力された光は光導波路511を伝搬して光バンドパスフィルタ513まで到達する。光バンドパスフィルタ513は、たとえば透明なフィルタ基板上に誘電体多層膜を形成することによって製造することができる干渉型のフィルタである。光バンドパスフィルタ513によって反射した光は、V字状に形成された他方の導波路部分を進行して光導波路回路503の外部に放出される。光バンドパスフィルタ513を透過した光は、そのまま光導波路511を直線状に進行して光導波路回路503の端部から放出されて分岐ミラー514に入射する。分岐ミラー514によって反射した光は、光バンドパスフィルタ513を通過して、再び半導体レーザ506に入射するようになっている。出力モニタ用フォトダイオード505側については、図7における出力モニタ用フォトダイオード416と半導体レーザ405の関係と同じなので、その説明を省略する。
本実施例の外部共振器型レーザモジュール500の温度補償の原理は、先の実施例等と同様である。ただし、本実施例では光導波路回路503を使用しているので、導体レーザ506と分岐ミラー514の間では、空気ではなく光導波路511の線膨張係数を考慮することになる。
このように第4の実施例の外部共振器型レーザモジュール500では、光導波路回路503を使用したので、導体レーザ506から分岐ミラー514までの間にレンズを配置する必要なく光ビームを伝搬誘導させることができる。このため、製造時における各部品の配置調整が容易になり、たとえば自動機械を使用して自動化を行いやすい。
<発明のその他の変形可能性>
以上説明した本発明の外部共振器型レーザを光信号送信機として応用するとき、半導体レーザ等のゲインチップを連続励起してCW(Continuous Wave、連続)発振させると共に、外部に変調器を設けて、出力されたレーザ光の信号変調を行うことが可能である。あるいは、ゲインチップの長さを最適化すると、2.5Gbps〜10Gbps程度までの高速な直接変調も可能となる。
なお、本発明による外部共振器型レーザモジュールは、通信波長帯だけではなく、ゲイン媒質やコーティング、フィルタの波長帯を調整することによって、紫外、可視、近赤外、遠赤外などの波長領域に対しても適用することができ、センサや医療などの応用分野での光源としても適応可能である。
また、実施例および変形例では、ペルチェ素子等の温度調整素子を使用せずに外部共振器型レーザモジュールの発振を安定化させることにしたが、温度検出素子とペルチェ素子等の温度調整素子および温度調整のための簡易な制御回路を使用して、ラフな温度制御を併せて行ってもよいことは当然である。これにより、ゲインチップやベース材等の構成部品の選択および長さの設定がより容易になるだけでなく、外部共振器型レーザモジュールの発振を安定して行う温度範囲をより広く設定することができる。
更に実施例および変形例では、温度の上昇に応じて膨張する材料を温度特性補償板として使用したが、温度の上昇に応じて収縮する材料、あるいはバイメタル等の機構を使用して温度に応じて特定の2点間の距離が短くなる機構を、反射部品よりもゲイン媒質に近い側に配置し、同様にベース材の温度変化による伸縮を相殺するようにしてもよい。
本発明の第1の実施例における外部共振器型レーザモジュールのパッケージ内部の概略構成図である。 本発明の第2の実施例における外部共振器型レーザモジュールのパッケージ内部の概略構成図である。 第2の実施例の変形例における外部共振器型レーザモジュールのパッケージ内部の概略構成図である。 本発明の第3の実施例における外部共振器型レーザモジュールのパッケージ内部の側面図である。 第3の実施例の外部共振器型レーザモジュールの内部の平面図である。 モードホップとフィルタ半値幅BWと外部共振器モード間隔Δfeclの関係を示す説明図である。 本発明の第3の実施例の変形例における外部共振器型レーザモジュールのパッケージ内部の側面図である。 本発明の第4の実施例における外部共振器型レーザモジュールのパッケージ内部の側面図である。 第4の実施例における外部共振器型レーザモジュールのパッケージ内部の平面図である。 外部共振器型レーザモジュールの構成の概容を表わした概略構成図である。 外部共振器型レーザの発振原理を示した説明図である。 従来行われた第2の提案によるレーザの断面図である。 従来行われた第3の提案による外部共振器型レーザモジュールの概略構成図である。
符号の説明
200、300、400、400A、500 外部共振器型レーザモジュール
201、401 ベース
202、402、402A、502 第1の支持部
203、405、506 半導体レーザ
204、422、508 反射膜
205、423、509 無反射膜
208、451 コリメートレンズ
209、412、513 光バンドパスフィルタ
211 ミラー
212、302、414、501 温度特性補償板
213 第3の支持部
301 回折格子
407 光ファイバ
413、514 分岐ミラー
415 第4の支持部
416、505 出力モニタ用フォトダイオード
503 光導波路回路
511 光導波路
516 レンズ

Claims (12)

  1. 光を出力する2つの端面のうちの一方に光の反射を増加させる膜としての反射膜を形成し、他方の端面に反射を減少させる膜としての無反射膜を形成したゲイン媒質と、
    このゲイン媒質の前記2つの端面のうちの一方と間隔を置いて対向配置され入射光を反射する反射部品と、
    前記ゲイン媒質と反射部品の間に配置され、ゲイン媒質から出力される光の特定波長を選択して透過する波長選択素子と、
    所定の線膨張率のベース材と、
    このベース材に第1の固定位置でその一端を固定すると共に前記ゲイン媒質を保持した第1の保持部材と、
    前記ベース材に第1の固定位置と異なる第2の固定位置でその一端を固定した第2の保持部材と、
    前記ゲイン媒質と前記反射部品を結ぶ光路上あるいはその延長線上でこの反射部品に一端を保持され、前記第2の保持部材に他端を保持されて、前記ベース材の温度変化による伸縮を相殺する方向に温度変化と共に伸縮する温度特性補正手段
    とを具備することを特徴とする外部共振器型レーザモジュール。
  2. 光を出力する2つの端面のうちの一方に光の反射を増加させる膜としての反射膜を形成し、他方の端面に反射を減少させる膜としての無反射膜を形成したゲイン媒質と、
    このゲイン媒質の前記2つの端面のうちの一方と間隔を置いて対向配置され入射光を反射する反射部品と、
    前記ゲイン媒質と反射部品の間に配置され、ゲイン媒質から出力される光の特定波長を選択して透過する波長選択素子と、
    所定の線膨張率のベース材と、
    このベース材に第1の固定位置でその一端を固定すると共に前記ゲイン媒質を保持した第1の保持部材と、
    前記ベース材に第1の固定位置と異なる第2の固定位置でその一端を固定した第2の保持部材と、
    前記ゲイン媒質と前記反射部品を結ぶ光路の延長線上でこの反射部品に一端を保持され、前記ゲイン媒質と反対方向に所定長だけ離れた特定箇所を前記第2の保持部材の前記第2の固定位置で固定すると共に、前記ベース材の温度変化による伸縮と同一方向に温度変化と共に伸縮する温度特性補正手段
    とを具備することを特徴とする外部共振器型レーザモジュール。
  3. 前記温度特性補正手段は、前記ゲイン媒質の前記反射膜と前記反射部品の反射面までに存在する各媒質の長さにそれぞれの線膨張率を掛け合わせた値の総和が、前記温度特性補正手段の前記光路あるいはその延長線上における補正する長さと線膨張率を掛け合わせた値と等しくなるようにこの温度特性補正手段の線膨張率あるいは長さが設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の外部共振器型レーザモジュール。
  4. 前記ゲイン媒質の外部縦モード間隔は、前記波長選択素子のフィルタ半値幅の半分以上の値であり、この波長選択素子の中心透過波長の温度変動は1pm/℃以下であり、前記ゲイン媒質の前記反射膜と前記反射部品の反射面までに存在する各媒質の長さにそれぞれの線膨張率を掛け合わせた値の総和を前記温度特性補正手段によって補正した後の温度に対する変動量が前記外部縦モード間隔の半分以下であるように、前記各媒質の長さあるいは線膨張率が設定されていることを特徴とする請求項3記載の外部共振器型レーザモジュール。
  5. 前記ゲイン媒質は、半導体レーザであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の外部共振器型レーザモジュール。
  6. 前記波長選択素子は、誘電体多層膜干渉フィルタであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の外部共振器型レーザモジュール。
  7. 前記波長選択素子は、回折格子であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の外部共振器型レーザモジュール。
  8. 前記波長選択素子は、ファブリペローエタロンフィルタであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の外部共振器型レーザモジュール。
  9. 温度変化を検出する温度変化検出素子と、この温度変化検出素子の検出した温度に応じてモジュール内部の温度を簡易に調整する簡易温度調整手段を更に具備することを特徴とする請求項1または請求項2記載の外部共振器型レーザモジュール。
  10. 前記半導体レーザを直線変調する直接変調手段を具備することを特徴とする請求項7記載の外部共振器型レーザモジュール。
  11. 前記ゲイン媒質の前記無反射膜側から出力された光で前記反射部品を透過したものを集光する集光手段と、この集光手段によって集光された光と結合する光ファイバとを更に具備することを特徴とする請求項1または請求項2記載の外部共振器型レーザモジュール。
  12. 前記ゲイン媒質の前記反射膜側から出力された光を集光する集光手段と、この集光手段によって集光された光と結合する光ファイバとを更に具備することを特徴とする請求項1または請求項2記載の外部共振器型レーザモジュール。
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