JPH11192623A - 樹脂成形体製造用金型 - Google Patents
樹脂成形体製造用金型Info
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- JPH11192623A JPH11192623A JP10000084A JP8498A JPH11192623A JP H11192623 A JPH11192623 A JP H11192623A JP 10000084 A JP10000084 A JP 10000084A JP 8498 A JP8498 A JP 8498A JP H11192623 A JPH11192623 A JP H11192623A
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Abstract
線部にバリ等が発生することなく、外観の良好な樹脂成
形体を製造するための金型を開発する。 【解決手段】合成樹脂成形体製造用金型において、一の
金型と、この金型の外周面の全部または一部に摺動可能
な摺動金型と、パ−ティング面が該摺動金型の外周上面
に当接可能な他の金型および、前記摺動金型の外周部と
前記他の金型を機械的に結合させる機械的クランプ機構
を有し、前記摺動金型の摺動方向が一の金型と他の金型
との両金型の開閉方向と同一であり、一の金型と摺動金
型との摺動面がこの合成樹脂成形体製造用金型により成
形される樹脂成形体の金型の開閉方向の平面投影図の外
周線よりも内側になるように配されてなる樹脂成形体製
造用金型を提供する。
Description
塑性樹脂成形体を製造するための金型に関する。
金型を使用し、両金型間に供給された溶融状の樹脂を型
締により圧縮して合成樹脂成形体を製造することはよく
知られている。しかし、このような従来方法において
は、図1に示すように、得られるべき合成樹脂成形体の
型締方向の平面投影図の外周線部に雌雄両金型の摺動面
または当接面が設けられていたために、該摺動面または
当接面間に溶融樹脂が入り込むことにより発生するバリ
が成形品の外周部分に発生していた。そのために、成形
体の外周部分に曲線部を設けることができず、また、バ
リのために作業者が手を切ったり、ライン輸送時に製品
が引っかかってトラブルを起こす等の問題が生じ、この
ような問題を避けるためにバリ取りといった非常に手間
のかかる作業を必要としていた。さらに、成形体に穴明
き部分を設けるためには雌型または雄型にピンを立て、
そのピンが他方の金型に当たるような構造とするのが通
常であるが、従来の金型構造では型締方向と同一方向に
しかピンを建てることができず、穴明き部分や穴明きの
方向が限定されていた。
の金型と、この金型に摺動自在な摺動金型と、この摺動
金型に噛合する他の金型と、摺動金型に具備された伸縮
装置とからなる上下分離型の合成樹脂成形用金型が知ら
れている。(特公平3−16893号) しかし、このような金型において、摺動金型と他の金型
とは伸縮装置により固定されており、この伸縮装置では
成形条件や使用する樹脂によっては摺動金型と他の金型
との固定が十分でないという問題があった。
本発明者らは、上記金型を改良し、摺動金型と他の金型
とを十分に固定し、しかも得られるべき合成樹脂成形体
の型締方向の平面投影図の外周線部にバリ等が発生する
ことのない樹脂成形体製造用金型を開発すべく検討の結
果、本発明に至った。
体製造用金型において、一の金型と、この金型の外周面
の全部または一部に摺動可能な摺動金型と、パ−ティン
グ面が該摺動金型の外周上面に当接可能な他の金型およ
び、前記摺動金型の外周部と前記他の金型を機械的に結
合させる機械的クランプ機構を有し、前記摺動金型の摺
動方向が一の金型と他の金型との両金型の開閉方向と同
一であり、一の金型と摺動金型との摺動面がこの合成樹
脂成形体製造用金型により成形される樹脂成形体の金型
の開閉方向の平面投影図の外周線よりも内側になるよう
に配されてなることを特徴とする樹脂成形体製造用金型
を提供するものである。
る樹脂成形体製造用金型について説明する。図1に本発
明の樹脂成形体製造用金型を、上下に開閉する金型の場
合についてその例を製造工程とともに断面概略図で示す
が、同図に示す金型は金型A(1)と、この金型Aの外
周部に設けられて該金型Aに自在に摺動可能な摺動金型
(2)と、摺動金型に噛合する金型B(3)とからなっ
ており、成形完了時には金型A(1)の成形面と摺動金
型(2)の成形面とでいわゆる上下型の金型における下
金型としての成形面を形成するようになっている。金型
A(1)と摺動金型(2)の間隙には適当な摺動クリア
ランス(6)を有する摺動部(5)が存在し、金型A
(1)の摺動面(5a)と摺動金型(2)の摺動面(5
b)とで両金型は自在に摺動可能となっている。
孔(7a)を有するくさび柱(7)が設けられており、
一方、摺動金型(2)の上記パ−ティング面に対向する
外周端部は油圧シリンダ−(14)に接続され、該摺動
金型(2)の周縁部には上記くさび柱(7)が嵌め込ま
れるための貫通孔ないしは溝(10)が設けられてお
り、更に、上記油圧シリンダ−には摺動金型(2)の周
縁部に設けた貫通孔ないしは溝(10)を通過したくさ
び柱(7)のくさび孔(7a)に嵌合可能なくさび
(8)が設けられ、該くさび(8)は水平方向に進退可
能となっている。また、摺動金型(2)の下部には伸縮
装置(16)が必要に応じて設けられている。この伸縮
装置は型締開始前に摺動金型(2)を所定の位置まで上
昇させてキャビティクリアランスを調整する目的で使用
されるため、これを設置する場合であっても基本的には
摺動金型(2)を上昇させるだけの作用があればよいた
め、これを設ける場合であってもその先端部は摺動金型
(2)に固定させる必要性は必ずしもなく、型締開始時
には該伸縮装置のみが摺動金型と切り離されて下方に降
下すればよい。もちろん、予め型締開始前の摺動金型の
位置が固定されているときは、伸縮装置を設ける必要は
ない。
動作を説明しながら樹脂成形体を製造する方法について
説明する。図1Aは成形開始前の金型状態であって、金
型A(1)及び摺動金型(2)と金型B(3)は開放状
態にあり、摺動金型(2)と金型B(3)も分離された
状態にある。この時、摺動金型(2)は成形開始時にお
ける所定のキャビティクリアランスになる位置まで伸縮
装置により押し上げられた状態となっている。この状態
で金型B(3)を下降させて金型を閉じ、金型A(1)
の成形面部分を除いて所定の製品形状のキャビティを形
成させる。この過程において、金型B(3)にとりつけ
たくさび柱(7)が摺動金型(2)の周縁部に設けた貫
通孔ないしは溝(10)を通過し、くさび柱(7)に設
けたくさび孔(7a)の上端部が摺動金型(2)の下面
に位置する状態になったときに、くさび(8)が油圧シ
リンダ−(14)の作動によりくさび孔(7a)に挿入
される。これにより、くさび柱(7)を介して摺動金型
(2)と金型B(3)は強固に機械的に結合、一体化さ
れ、あたかも1つの金型形状となる。この間、金型A
(1)のキャビティ面は対向する金型B(3)のキャビ
ティ面と接触しないような適宜の位置に配置されてい
る。
(3)が機械的に固定された後、金型A(1)のキャビ
ティ面と金型B(3)のキャビティ面とのクリアランス
が成形完了時のそれよりも広く、所定の型締代を残すよ
うに、金型A(1)を上昇または下降させて調整する。
もっとも、このキャビティクリアランスの調整は摺動金
型(2)と金型B(3)が機械的に固定される前に行な
っていてもよい。また、通常の生産においては上記キャ
ビティクリアランスは一定であるので、そのキャビティ
クリアランスになる位置まで摺動金型(2)を伸縮装置
により金型(1)から押し上げ、摺動金型(2)が金型
B(3)に機械的に固定されたのちに伸縮装置から解除
してもよい。(図1B)
供給口(11)を通じて、所定量の溶融樹脂(12)を
金型A(1)と金型B(3)との間に供給する。(図1
C) 溶融樹脂の供給後あるいは供給開始後、任意のタイミン
グで型締を行なう。(図1D) このときの型締は、摺動金型(2)と結合、一体化され
た金型B(3)を下降させるか、金型A(1)を上昇さ
せることにより行なわれるが、このときの型締は金型A
(1)の摺動面(5a)と摺動金型(2)の摺動面(5
b)に沿って行なわれる。
脂が冷却固化し、 型開きを行なうまでの間に、油圧シリ
ンダ−(14)を作動させてくさび孔(7a)に挿入し
たくさび(8)を引き抜いて摺動金型(2)と金型B
(3)との結合状態を解除し、 金型A(1)と金型B
(3)を開放し(図1E)、成形体を得る。
うに金型B(3)と摺動金型(2)とを固定一体化した
際に形成される固定されたキャビティ空間部分を構成す
る金型B(3)の部分に、当該部分の成形面を貫通する
摺動可能なピン(15)を設けておき、以下、先と同様
の方法で成形することによって、型締方向とは異なった
方向で穴のあいた成形品を得ることができる。この場合
には、前記方法に従って金型B(3)と摺動金型(2)
とを固定、一体化した後に、油圧シリンダ−等の適宜の
移動手段により摺動可能なピン(15)を前進させてそ
の先端が摺動金型(2)の成形面に当たるまでキャビテ
ィ内に挿入し(図2B)、その後、前記した方法と同様
にして溶融樹脂の供給、型締、冷却を行なえばよい。
尚、挿入された摺動可能なピン(15)の先端部は前記
したように摺動金型(2)の成形面に当接させるのみで
もよいが、該ピンが当接する位置の摺動金型(2)の成
形面に予め該ピンを受けるためのピン穴を設けておき、
該ピンをピン穴に挿入するようにしていてもよい。挿入
された摺動可能なピン(15)は、金型B(3)と摺動
金型(2)とが結合状態を解かれ、開放される前に後退
させて、引き抜かれ、これにより、摺動可能なピン(1
5)に相当する部分が穴明き部(20)となった成形品
を得ることができる。
(1)内に設けているが、金型B(3)内に設けられて
いてもよい。また、金型外部より直接キャビティ内に溶
融樹脂を供給することが可能な場合には金型内に樹脂通
路を設けなくてもよい。
(3)に設けたが、くさび柱を金型B(3)に向かって
摺動金型(2)の周縁部に設け、金型B(3)に該くさ
び柱が挿入可能な孔ないしは切り込みを設けるととも
に、挿入されたくさび柱に設けられているくさび孔(7
a)にくさび(8)が挿入可能な穴を設けて、前記した
と同様にして金型B(3)と摺動金型(2)とを固定、
一体化することもできる。
B(3)の成形面外周端と摺動金型(2)の成形面外周
端とが結合されて目的とする成形品の外周部分に摺動部
が存在しないために、該摺動部に起因するバリが成形品
の外周部に発生せず、外観の良好な製品を得ることがで
きる。
は、摺動金型(2)と金型B(3)を固定、一体化する
ものであれば特に限定されないが、前記したようなくさ
び孔(7a)を有するくさび柱(7)およびくさび
(8)から構成されてなるものが代表的な例の一つであ
る。かかるくさび孔(7a)を有するくさび柱(7)お
よびくさび(8)の具体例を図3に示すが、くさび孔
(7a)を有するくさび柱(7)は摺動金型(2)と機
械的にクランプさせる金型(先の例では金型B)に一体
化されていることが重要であるため、金型自体の構造と
して金型と一体的になっていてもよいし、予め製造した
くさび孔(7a)を有するくさび柱(7)をねじ込み等
によって金型に取り付けてもよい。
び柱(7)は摺動金型(2)と金型B(3)を固定、一
体化する目的で使用されるため機械的強度が要求され、
型締圧力と使用する本数によって強度計算されて設計さ
れねばならない。また、くさび(8)は上記くさび柱
(7)に設けられているくさび孔(7a)に緊密に挿入
され、また引き抜きを行なわねばならないために、例え
ばくさびの断面形状が四角であるような場合には、くさ
び(8)の金型の型締方向に垂直な上もしくは下面(1
8)のいずれか一方、またはその両方がある程度のテ−
パ−角a°を有していることが好ましい。(図3A−C
の右側図) このテ−パ−角a°はそれが小さければ挿入しにくく、
それが大きすぎると抜け易くなるために3°〜15°程
度にすることが望ましい。
び(8)の挿入、引き抜きが可能であり、くさび(8)
を挿入することによって金型の型締方向に対して垂直な
くさびの面(18)がくさび孔の型締方向に対して垂直
な方向の面と当接する大きさであれば特に制限はない。
また、くさび孔(7a)にはくさび(8)のテ−パ−角
に対応して同じテ−パ−角を付けることが好ましい。
(図3C) くさび(8)の型締方向と同方向の面に関しては、通常
くさび孔(7a)よりも小さめに設定していることが好
ましい。すなわち、くさび(8)をくさび孔(7a)に
挿入することによって、型締方向に金型B(3)と摺動
金型(2)が遊びなく固定されなければならない。この
くさび(8)に関しても先のくさび柱(7)と同様に機
械的強度が要求され、型締圧力、使用する本数、材質な
どによって十分に強度計算されて設計されねばならな
い。尚、先の例ではくさび(8)のくさび孔(7a)へ
の挿入、引き抜きを油圧シリンダ−で行なう例について
述べたが、挿入、引き抜き操作が可能であれば油圧シリ
ンダ−に限られず、いかなる手段であってもよい。
定、一体化するための機械的クランプ機構の他の例とし
て、図4に示されるようなコの字型クランプ(9)と摺
動金型(2)および金型B(3)の所定の位置に設けら
れた溝または挿入孔から構成され、コの字クランプの二
つの爪(9a、9b)を摺動金型(2)および金型B
(3)の所定の位置に設けられた溝または挿入孔に嵌め
ることによって、摺動金型(2)および金型B(3)が
固定、一体化されるクランプ機構が挙げられる。
金型A(1)と金型B(3)が完全に開放状態であっ
て、金型B(3)と摺動金型(2)固定状態を解除され
ている状態においては、コの字型クランプ(9)の二つ
の爪(9a、9b)の両方が摺動金型(2)および金型
B(3)に設けられた溝または挿入孔から引き抜かれて
いてもよいし、どちらか一方の爪が引き抜かれ、他方の
爪は上記溝または挿入孔のいずれかに挿入された状態で
あってもよい。後者の場合には、コの字型クランプ
(9)の二つの爪(9a、9b)のいずれか一方の爪を
長くし、この爪の先端部を例えば金型B(3)の外周側
面に設けた挿入孔に挿入しておき、他方の短い爪はその
先端面が金型の開閉時に他な金型の外周端側面に接触し
ないようにしておけばよい。(図4A) 前者の場合には二つの爪の長さは同一であっても異なっ
ていてもよいが、その長さを変える必要はない。
(9)の二つの爪(9a、9b)の長さが異なり、金型
B(3)に設けたクランプ爪が長さ方向に摺動可能なク
ランプ爪挿入孔又は溝(10)に長い爪(9a)が嵌め
込まれているような場合において(図4A) 、金型A
(1)と金型B(3)が閉鎖され、金型B(3)と摺動
金型(2)が固定、一体化される位置になったときに、
油圧シリンダ−(17)などの駆動装置により長い爪
(9a)を上記の挿入孔又は溝(10)内に更に押し込
みながら、コの字クランプ(9)の短い爪(9b)を摺
動金型(2)に設けた挿入孔又は溝(10)に嵌め込む
ことによって金型B(3)と摺動金型(2)とを固定、
一体化し(図4B)、前記と同様の成形操作を行ない、
固定状態を解除するときには油圧シリンダ−(17)に
よってコの字クランプ(9)を後退させ、短い爪(9
b)を初期状態になるまで引き抜けばよい。
も、先のくさび(8)と同様に挿入を容易ならしめるた
めに二つの爪(9a、9b)のいずれか一方又は両方に
ある程度のテ−パ−角b°を設けておくことが好まし
く、このテ−パ−角b°も先のくさびの場合と同様にそ
の角度が小さければ挿入し難く、大きければ抜け易くな
るために3〜15°の範囲が好ましい。(図5) 又、このテ−パ−角は、爪の断面が四角形であるような
場合には、コの字クランプ(9)の金型の開閉方向に垂
直な面の両面であってもよいし、どちらか一方の片面で
あってもよく、必要あればその全面であってもよい。
(9)の爪(9a、9b)の挿入が可能であり、その挿
入によってコの字クランプ(9)の型締方向に垂直な方
向の面が溝の型締方向に垂直な方向の面に当接する大き
さであれば特に制限はない。この溝についても、前記の
くさび(8)とくさび孔(7a)の場合と同様に、爪に
対応したテ−パ−角を設けることが好ましくい。コの字
クランプ(9)の爪(9a、9b)における金型の開閉
方向に平行な面に関しては、溝(10)よりも小さめに
設定していることが好ましい。すなわち、爪(9a、9
b)を挿入孔又は溝(10)に嵌め込むことによって、
型締方向に金型B(3)と摺動金型(2)が遊びなく固
定されなければならない。もちろん、このようなコの字
クランプ(9)を用いる場合も、クランプ自体の強度、
挿入孔や溝を設けることによる各金型の強度は十分でな
ければならず、型締圧力、使用個数、材質等により十分
に強度設計されねばならないことは言うまでもない。
を強固に結合、一体化するための機械的クランプ機構
(4)は、金型全体のバランスをとるように例えば製品
に対して対象の位置に設けるなど通常複数配置され、例
えば金型形状が四角のような場合には金型の4コ−ナ−
にそれぞれ設けられ、また、できるだけ金型キャビティ
面に近い部分に設けたり、型締圧が高いような場合には
その数を増やして各機械的クランプにかかる負荷を小さ
くすることが好ましい。
うな金型A(1)が雌型で金型B(3)が雄型である場
合のみならず、金型A(1)が雄型で金型B(3)が雌
型であってもよいし、摺動金型と固定する相手の金型が
金型A(1)であってもよいし金型B(3)であっても
よく、また、金型の型締方向も上下方向に限られず左右
方向であってもよく、これらの相違は本質的ではない。
公平3−16893号公報に示されるような従来より公
知の伸縮装置と併用してもよい。このような伸縮装置と
しては、一般的には鋼製ばね、ウレタンスプリング、油
圧シリンダ、油圧プレスのクッション等があるが、ガス
圧スプリングを使用することが好ましい。特に、本発明
でいう機械的クランプ機構とこのような伸縮装置との併
用は、一つの金型から多数の製品を製造するための多数
個取り金型で成形品と成形品の間に機械的クランプ機構
を導入することができない場合には、その導入できない
場所に伸縮装置を設けることによって、金型B(3)と
摺動金型(2)等の固定すべき金型間をより強固に固定
することができる。
体を製造するに当たり、適用される熱可塑性樹脂として
は、一般の射出成形、射出圧縮成形、押出成形、スタン
ピング成形などで通常使用されているものであれば特に
制限なく使用することができ、例えば、ポリエチレンや
ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリスチレ
ン、アクリル樹脂、スチレン・アクリロニトリル共重合
体、アクリロニトリル・スチレン・ブタジエン共重合
体、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリカーボネート、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリフェニレンエーテルなどの一般的な熱可塑性
樹脂の他、各種熱可塑性エラストマー、これらの混合物
あるいはこれらを用いたポリマーアロイなどが挙げら
れ、本発明でいう熱可塑性樹脂とはこれらのすべてを含
むものである。また、これらの樹脂は必要に応じてタル
ク、ガラス繊維、ワラストナイトなどの充填材を含有し
ていてもよく、もちろん、通常使用される酸化防止剤、
紫外線防止剤などの各種の添加剤が含有されていてもよ
い。
樹脂成形体を製造すれば、合成樹脂成形体の型締方向の
平面投影図の外周線部にバリ等が発生することなく、外
観の良好な樹脂成形体が得られる。
る製造工程を示す。
る製造工程を示す。
を示すものである。
す。
Claims (4)
- 【請求項1】合成樹脂成形体製造用金型において、一の
金型と、この金型の外周面の全部または一部に摺動可能
な摺動金型と、パ−ティング面が該摺動金型の外周上面
に当接可能な他の金型および、前記摺動金型の外周部と
前記他の金型を機械的に結合させる機械的クランプ機構
を有し、前記摺動金型の摺動方向が一の金型と他の金型
との両金型の開閉方向と同一であり、一の金型と摺動金
型との摺動面がこの合成樹脂成形体製造用金型により成
形される樹脂成形体の金型の開閉方向の平面投影図の外
周線よりも内側になるように配されてなることを特徴と
する樹脂成形体製造用金型。 - 【請求項2】機械的クランプが、くさび孔を有するくさ
び柱とくさび孔に緊密に挿入可能なくさびから構成さ
れ、くさび柱が他の金型にくさびが摺動金型にそれぞれ
設けられ、あるいはくさび柱が摺動金型にくさびが他の
金型にそれぞれ設けられてなる請求項1に記載の樹脂成
形体製造用金型。 - 【請求項3】機械的クランプが、コの字型のクランプか
らなり、該クランプの両端部が挿入可能に、他の金型と
摺動金型の所定の位置に溝もしくは挿入孔を設けてなる
請求項1に記載の樹脂成形体製造用金型。 - 【請求項4】溶融状熱可塑性樹脂を金型間に供給するた
めの金型面に開口する溶融樹脂通路を一の金型内または
他の金型内に有してなる請求項1に記載の樹脂成形体製
造用金型。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00008498A JP3944984B2 (ja) | 1998-01-05 | 1998-01-05 | 樹脂成形体製造用金型 |
EP98124817A EP0927618B1 (en) | 1998-01-05 | 1998-12-30 | Metal mold for producing a synthetic resin molded product free of burrs |
DE69801306T DE69801306T2 (de) | 1998-01-05 | 1998-12-30 | Metallische Spritzgiessform zur gratenfreien Herstellung von Produkten aus synthetischem Kunstharz |
US09/224,060 US6294123B1 (en) | 1998-01-05 | 1998-12-31 | Metal mold for producing a synthetic resin molded product |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00008498A JP3944984B2 (ja) | 1998-01-05 | 1998-01-05 | 樹脂成形体製造用金型 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006298613A Division JP4375384B2 (ja) | 2006-11-02 | 2006-11-02 | 樹脂成形体製造用金型 |
Publications (2)
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