JPH11191544A - 半導体基板およびその製造方法 - Google Patents

半導体基板およびその製造方法

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JPH11191544A
JPH11191544A JP36036997A JP36036997A JPH11191544A JP H11191544 A JPH11191544 A JP H11191544A JP 36036997 A JP36036997 A JP 36036997A JP 36036997 A JP36036997 A JP 36036997A JP H11191544 A JPH11191544 A JP H11191544A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 その上に積層すべきエピタキシャル層の特性
低下を有効に防止できる半導体基板を提供する。 【解決手段】 半導体基板をコロイダルシリカを含有す
る研磨剤で鏡面研磨した後、アミン系洗浄剤でpH1
0.5〜14に維持しつつ、該研磨後の基板を洗浄して
前記研磨剤を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板、およ
び積層体に関し、より詳しくは、その上に積層すべきエ
ピタキシャル層の特性低下を有効に防止可能な半導体基
板、および該半導体基板上にエピタキシャル層を配置し
てなる積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、化合物半導体を始めとする半導体
は、その種々の特性を活かして、応用範囲が更に広がっ
て来ている。例えば、高速素子、光通信素子ないしマイ
クロ波素子作製用のエピタキシャル成長の下地基板とし
て、化合物半導体は特に有用である。
【0003】このようなエピタキシャル成長の下地基板
として半導体(化合物半導体を含む)を用いる場合、該
半導体の表面は、ひずみの無い鏡面とする必要がある。
このため、半導体の単結晶インゴットの切断、ラッピン
グ、エッチング等の、いわゆる「前加工」の後に、得ら
れたウエハに対して、通常は鏡面研磨が施されている。
【0004】この鏡面研磨においては、例えば、コロイ
ダルシリカを含む研磨剤を用いて該半導体ウエハ表面を
研磨(例えば、特開昭64−87147号公報)した
後、純水洗浄する方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
より得られた半導体基板の上に、エピタキシャル層を配
置してなる積層体を用いて製作したデバイスにおいて
は、良好な歩留まりが得にくいという欠点があったた
め、このような欠点を解消した半導体基板の開発が強く
切望されていた。
【0006】本発明の目的は、上記した従来技術の欠点
を解消した半導体基板、ないしはエピタキシャル層/半
導体構造を有する積層体を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、その上に積層すべき
エピタキシャル層の特性低下を有効に防止できる半導体
基板を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、エピタキシャル層の
特性低下を有効に防止したエピタキシャル層/半導体構
造を有する積層体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、エピタキシャル層/半導体単結晶の積層構造を含
むデバイスにおける欠陥の発生は、エピタキシャル層/
半導体基板界面にパイルアップ(蓄積)されたシリコン
に起因することを見出した。
【0010】本発明者らは上記した知見に基づいて更に
研究を進めた結果、シリカを含有する研磨剤を用いて研
磨した場合であっても、特定のアミン系洗浄剤を用いて
洗浄することにより、上記したエピタキシャル層/半導
体基板界面へのシリコンのパイルアップを効果的に防止
した半導体基板が作製可能であることを見出した。
【0011】本発明の半導体基板は上記知見に基づくも
のであり、より詳しくは、鏡面研磨され、且つ低Si濃
度の表面を有する半導体基板であって;且つ、前記低S
i濃度が、前記鏡面研磨された基板表面上へ半導体エピ
タキシャル層を製膜した際に、該製膜により形成された
エピタキシャル層/基板の界面において8×1017cm
-3以下となるSi濃度であることを特徴とするものであ
る。
【0012】本発明によれば、更に、半導体基板と、該
基板の鏡面研磨された表面上に配置された半導体エピタ
キシャル層とからなる積層体であって、且つ該エピタキ
シャル層/基板界面におけるSi濃度が、8×1017
-3以下である積層体が提供される。
【0013】本発明によれば、更に、半導体基板をコロ
イダルシリカを含有する研磨剤で鏡面研磨する研磨工程
と;アミン系洗浄剤でpH10.5〜14に維持しつ
つ、前記研磨剤を洗浄により除去する洗浄工程とを有す
る半導体基板の製造方法が提供される。
【0014】本発明者の知見によれば、本発明において
はコロイダルシリカ含有の研磨剤を除去する際に、特定
のアミン系洗浄剤を用いているため、該シリカのゾルを
アミンが安定化してシリカがゲルを形成し難くする(換
言すれば、シリカ粒子同士を付着・凝集し難くする)も
のと推定される。この結果、本発明によれば、研磨後の
工程に純水洗浄を用いた場合であっても、鏡面化された
基板表面上に存在するシリカが、極めて効果的に除去さ
れて、その後の工程におけるエピタキシャル層/半導体
基板界面へのシリコンのパイルアップが効果的に防止さ
れるものと推定される。
【0015】これに対して、従来法においては、コロイ
ダルシリカを含む研磨剤を使用て半導体を研磨した後、
純水洗浄する際に、該コロイダルシリカが凝集して基板
に付着してしまうため、この工程の後に、いくら純水洗
浄、有機洗浄、ないしはエッチングを行っても、上記に
より付着したシリカを除去することは出来なかった。
【0016】本発明者の知見によれば、この原因は以下
のように推定される。
【0017】すなわち、コロイダルシリカは図1(縦軸
は相対値たる「シリカ安定性」を表す)に示すように、
pHによってその形態が変化する。ウエハ表面の研磨剤
として使用する際のpHは、通常、酸と混合することに
よってpH3以下にコントロールされており、このpH
では該シリカはコロイダル状となり液中に安定的に分散
して存在する。
【0018】しかしながら、(コロイダルシリカ研磨剤
を用いた研磨後に)研磨された半導体表面を純水で洗浄
するとpHが中性側に変化して、シリカが凝集してしま
う。研磨後の純水洗浄で凝集する前に、該洗浄によりシ
リカを完全に除去出来れば問題は生じないが、シリカ凝
集反応の速度がシリカ除去速度より大きい傾向があるた
め、不可避的に基板上にシリカが凝集・付着してしまう
こととなる。
【0019】研磨・洗浄後、乾燥加熱された基板が、研
磨用の定盤から剥離されるが、この際にシリカが残存す
ると、剥離された基板に固体状となって付着してしまう
ため、その後に純水洗浄、有機洗浄、酸等によるエッチ
ングを行っても、一旦基板の表面に付着したシリカを除
去することは出来なかったものと推定される。
【0020】このようにシリカが表面に付着したウエハ
上に、半導体材料等からなるエピタキシャル層を成長さ
せると、エピタキシャル層/ウエハ界面へのシリコンの
パイルアップにより該界面のシリコン濃度が高くなり、
結果として生じた高濃度のシリコンが、該エピタキシャ
ル層/ウエハ積層体を加工して作成したデバイスの特性
を低下させていたものと推定される。
【0021】これに対して、本発明によれば、上記のア
ミン系洗浄剤の作用により(研磨剤等に由来する)シリ
カがゲルを形成し難く、しかもシリカ粒子同士が付着・
凝集し難くなっているため、研磨後に純水洗浄した場合
であっても、鏡面化された基板表面上に存在するシリカ
が極めて効果的に除去され、その後の工程におけるエピ
タキシャル層/半導体基板界面へのシリコンのパイルア
ップが効果的に防止されるものと推定される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、必要に応じて図面を参照し
つつ本発明を更に具体的に説明する。以下の記載におい
て量比を表す「部」および「%」は、特に断らない限り
重量基準とする。
【0023】(基板材料)その表面ないし界面における
微少量のシリコン(Si)の存在が重要なファクターな
いし問題点となる材料である限り、特に制限されない。
このような材料としては、例えば、GaAs、InP、
InSb、InAs、GaP等の化合物半導体等が挙げ
られる。
【0024】本発明は、典型的には、種々のデバイスの
構成要素となる(シリコン以外の)半導体材料(Ge
等)ないしは化合物半導体に好適に応用でき、特に、シ
リコンの存在がシビアな問題となるレーザ素子、HEM
T(高電子移動トランジスタ)素子等の構成要素となる
GaAs、InP、InSb、InAs、GaP等の化
合物半導体に好適に応用できる。
【0025】(基板)本発明の基板の基本的な態様を図
2の模式断面図に示す。図2を参照して、該基板1は鏡
面研磨された表面1aを有し、且つ該表面1aには、従
来無かった低レベルのシリコン濃度(Sa)を有する基
板である。
【0026】より具体的には、該基板の表面1a(シリ
コン濃度=Sa)上へ半導体エピタキシャル層(例え
ば、化合物の一種たるInP)を製膜して、図3の態様
の積層体とした際に、形成されるエピタキシャル層/基
板界面1bにおけるSi濃度(Sb)が、8×1017
-3以下である。該Si濃度(Sb)は、以下の方法で
好適に測定可能である。
【0027】< Si濃度の測定方法>SIMS(二次
イオン質量分析法)を用いて、以下の条件下で、標準試
料を用いた検量線法で測定する。このSIMSの詳細に
ついては、例えば文献(日本学術振興会・結晶加工と評
価技術 第145委員会編「表面界面の超精密創成・評
価技術」第262頁、1991年、サイエンスフォーラ
ム社発行)を参照することが可能である。
【0028】 SIMS装置:IMS−3F、カメカ社製 一次イオン:Ce+ 加速電圧:10kV <半導体エピタキシャル層の積層>上記Si濃度(S
b)を測定するために使用する半導体(InP)エピタ
キシャル層は、フロライドVPE、ハイドライドVP
E、OMVPE、MBE等の手法を用いて積層する。
【0029】(積層体)本発明の積層体の基本的な態様
を、図3の模式断面図に示す。図3を参照して、該積層
体3は、半導体基板1と、該基板表面上に配置された半
導体エピタキシャル層2とからなり、該エピタキシャル
層/基板界面1bにおけるSi濃度(Sb)が、8×1
17cm-3以下である。
【0030】(製造方法)上記したSi濃度(Saまた
はSb)を有する限り、本発明の基板1ないし積層体3
の製造方法は特に制限されない。研磨剤を完全に除去す
るためには、研磨すべき基板(例えば、化合物半導体単
結晶ウエハ)をコロイダルシリカを含有する研磨剤で鏡
面研磨した後、その研磨剤を洗浄・除去する工程におい
て、pH10.5〜14に維持可能なアミン系洗浄剤で
洗浄することが好ましい。
【0031】(鏡面研磨)本発明においては、鏡面研磨
方法ないし条件は、公知のものを特に制限なく使用する
ことが可能である。
【0032】(研磨剤)本発明においては、基板のフラ
ットネスやラフネス等の表面品質を向上させるために、
(研磨粒子として)コロイダルシリカを含有する研磨剤
が好適に使用される。本発明においては、研磨後のシリ
カ粒子を特定のアミン系洗浄剤で効果的に除去できるた
め、コロイダルシリカ含有の研磨剤を用いた場合であっ
ても、シリコンが基板表面(ないしはエピタキシャル層
/基板界面)に残存する虞はない。
【0033】(洗浄方法)従来の研磨方法においては、
鏡面研磨終了後に、通常は該研磨表面を純水で洗浄して
いた。しかしながら、本発明の基板製造方法において
は、(純水による洗浄に先だって)鏡面研磨工程終了直
後に、(純水ではなく)pH10.5〜14のアミン系
洗浄剤を用いた洗浄を行うことが特徴である。このpH
10.5〜14の領域においては、コロイダルシリカは
ゾル状のまま溶解するため、pH6付近で発生するシリ
カ凝固反応(ゲル化)は生じない。
【0034】本発明においては、このアミン系洗浄剤に
よる洗浄の後、純水洗浄により洗浄液を完全に除去し乾
燥することによって、ウエハ表面へのシリカの凝集・付
着を抑制することができ、その結果清浄度の高いウエハ
を製造することが出来る。
【0035】上記した研磨直後の洗浄工程で純水洗浄を
用いた場合には、前述した図1のグラフに示したよう
に、(洗浄によるシリカの除去より優先して)コロイダ
ルシリカのゲル化反応が生じてシリカが凝集してしま
う。このため、該純水洗浄によりウエハ上にシリカが凝
集・付着して、その後の洗浄でも該凝集・付着したシリ
カを完全に除去することができない。これに対して、本
発明におけるように、研磨終了直後にpHl0.5〜1
4のアミン系洗浄剤で洗浄することにより、シリカをゲ
ル化させることなく溶解することが出来るため、ウエハ
表面にシリカが凝集・付着させることなく、シリカ濃度
の低いウエハ表面を作成することができる。
【0036】(アミン系洗浄剤)本発明においては、上
記した10.5〜14のpHを与えることが可能である
限り、用いるアミン系洗浄剤は特に制限されない。本発
明においては、より具体的には、下記のアミン系洗浄剤
が好適に使用可能である。
【0037】 エチルヒドロキシルアミン C25ONH2 2−エトキシエチルアアミン C25OCH2NH2 ジエタノールアミン(HOCH2CH23N ジエタノールアミン(HOCH2CH22NH エチルアミン C25NH2 トリメチルアミン(CH33N ジエチルアミン(C252NH エタノールアミン HOCH2CH2NH2 トリメチル(2−ヒドロキシメチル)アンモニウムヒド
ロキシド(CH33+CH2CH2OH・OH- チトラエチルアンモニウムヒドロキシド (C254
+・OH- テトラメチルアンモニウムヒドロキシド (CH34
+・OH- (洗浄方法)洗浄剤による洗浄工程において用いるべき
洗浄方法は、特に制限されない。すなわち、例えば、該
洗浄剤を入れた洗浄漕に、洗浄すべき基板を浸漬し(漬
け込んで)もよく、また該洗浄剤を含む洗浄液を流水化
(スプレーないし霧状でウエハ表面に付与することを含
む)して、これをウエハ表面にかける方法を用いてもよ
い。
【0038】(超音波)この洗浄の際に、超音波を印加
すると、更に洗浄効果を向上させることができる。この
ような目的に使用する超音波は、研磨剤の除去能力の
点、および基板へのダメージを抑制する点からは、下記
のような条件で印加することが好ましい。
【0039】 周波数:100kHz以上(更には 200〜2000
kHz) 出力: 5w以上(更には10〜400w) 印加時間:60秒以上(更には1〜60分) 以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
【0040】
【実施例】実施例1 公知の方法(LEC法)により作製した直径2インチ、
長さが約25cmのZnドープInP単結晶インゴット
をスライスして、厚さ400μmの2インチ−Znドー
プ1nPウエハを得た。
【0041】このウエハを、公知の鏡面研磨方法により
研磨した。より具体的には、回転定盤に発泡ポリウレタ
ン系の人工皮革ないしは軟質クロスを、ワックス系接着
剤を用いて貼り付け、該回転定盤を30〜60rpmで
回転させ、20〜150kg/cm2の圧力下で、コロ
イダルシリカを含有する研磨剤(塩素系酸化剤(有効塩
素0.05wt.%)+コロイダルシリカ10wt.%)
を2〜15リッター/hrの割合で供給しながら、予め
接着用ワックスでプレート上に貼り付けた上記ウエハの
表面を鏡面研磨した。
【0042】研磨終了後、直ちに、1%濃度のテトラメ
チルアンモニウムヒドロキシド水溶液(pH=12)中
に、20℃で20分浸漬した。次いで、常法に従って純
水(抵抗率:18MΩ)で洗浄した後、窒素ガスを用い
て乾燥した。上記の接着用ワックスを100℃で溶解さ
せて上記ウエハをプレートから剥離し、次いで常法に従
ってアルコ−ル、アセトン等で洗浄して、低Si濃度表
面を有するウエハを得た。
【0043】実施例2 研磨直後に1%濃度のテトラメチルアンモニウムヒドロ
キシド水溶液に浸漬する工程で1000kHz、150
wの超音波振動を洗浄剤に印加した以外は、すべて実施
例1と同様の条件を用いて低Si濃度表面を有するウエ
ハを得た。
【0044】比較例 研磨直後に1%濃度のテトラメチルアンモニウムヒドロ
キシド水溶液に浸漬せず(該水溶液への浸漬なし)に、
直ぐに純水洗浄した以外は、すべて実施例1と同様の条
件を用いてウエハを得た。
【0045】上記実施例・比較例で得られたウエハ(3
種類)上に、OMVPE(有機金属気相成長)法を用い
て、InPエピタキシャル層(厚さ2μm)を成長させ
た。この際に用いたOMVPE条件は、以下の通りであ
った。
【0046】< OMVPE条件> 成長温度:650℃ 成長圧力:60torr 成長速度:2μm/H V/IV比:250 上記により得られたウエハ表面の深さ方向のSi濃度分
布をSIMS法を用いてエピタキシャル層/ウエハ界面
のSi濃度として、以下の数値が得られた。
【0047】<エピタキシャル層/ウエハ界面のSi濃
度> 実施例1 8×1017cm-3 実施例2 6×1017cm-3 比較例 80×1017cm-3
【0048】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、鏡面研
磨され、且つ低Si濃度の表面を有する半導体基板であ
って;且つ、前記低Si濃度が、前記鏡面研磨された基
板表面上へ半導体エピタキシャル層を製膜した際に、該
製膜により形成されたエピタキシャル層/基板の界面に
おいて8×1017cm-3以下となるSi濃度である半導
体基板が提供される。
【0049】本発明によれば、更に、半導体基板と、該
基板の鏡面研磨された表面上に配置された半導体エピタ
キシャル層とからなる積層体であって、且つ該エピタキ
シャル層/基板界面におけるSi濃度が、8×1017
-3以下である積層体が提供される。
【0050】本発明によれば、更に、半導体基板をコロ
イダルシリカを含有する研磨剤で鏡面研磨する研磨工程
と;アミン系洗浄剤でpH10.5〜14に維持しつ
つ、前記研磨剤を洗浄により除去する洗浄工程とを有す
る半導体基板の製造方法が提供される。
【0051】本発明によれば、その上に積層すべきエピ
タキシャル層の特性低下を有効に防止することが可能な
半導体基板、ないしはエピタキシャル層の特性低下を有
効に防止したエピタキシャル層/半導体構造を有する積
層体が提供される。
【0052】本発明の基板ないし積層体の用途は特に制
限されないが、その低Si濃度特性を活かして、レーザ
素子(大電流が流れ、裏の基板にも電流流れる)や、H
EMT(表面側に素子を作製するため、裏側は完全に絶
縁である必要あり;該裏側にSiが存在すると、電流が
流れて隣接する素子に影響し、ノイズとなる)に、特に
好適に使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コロイダルシリカ含有の研磨剤に対するpHの
影響を示すグラフである。
【図2】本発明の低Si濃度表面を有する基板の基本的
な態様を示す模式断面図である。
【図3】本発明の低Si濃度のエピタキシャル層/基板
界面を有する積層体の基本的な態様を示す模式断面図で
ある。
【図4】実施例により得られたエピタキシャル層/基板
界面を有する積層体の深さ方向のSIMS分析結果(S
i濃度分布)を示すグラフである。
【図5】比較例により得られたエピタキシャル層/基板
界面を有する積層体の深さ方向のSIMS分析結果(S
i濃度分布)を示すグラフである。
【符号の説明】
1…基材、1a…低Si濃度表面、1b…低Si濃度の
エピタキシャル層/基板界面、2…エピタキシャル層、
3…積層体。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡面研磨され、且つ低Si濃度の表面を
    有する半導体基板であって;且つ、 前記低Si濃度が、前記鏡面研磨された基板表面上へ半
    導体エピタキシャル層を製膜した際に、該製膜により形
    成されたエピタキシャル層/基板の界面において8×1
    17cm-3以下となるSi濃度であることを特徴とする
    半導体基板。
  2. 【請求項2】 前記基板表面が、コロイダルシリカを含
    有する研磨剤で鏡面研磨されている請求項1記載の半導
    体基板。
  3. 【請求項3】 前記半導体が、化合物半導体である請求
    項1記載の半導体基板。
  4. 【請求項4】 半導体基板と、該基板の鏡面研磨された
    表面上に配置された半導体エピタキシャル層とからなる
    積層体であって、且つ該エピタキシャル層/基板界面に
    おけるSi濃度が、8×1017cm-3以下であることを
    特徴とする積層体。
  5. 【請求項5】 半導体基板をコロイダルシリカを含有す
    る研磨剤で鏡面研磨する研磨工程と;アミン系洗浄剤で
    pH10.5〜14に維持しつつ、前記研磨剤を洗浄に
    より除去する洗浄工程とを有することを特徴とする半導
    体基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記洗浄工程において、鏡面研磨された
    表面を、純水以外の洗浄液で洗浄する請求項5記載の半
    導体基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記洗浄工程において、100kHz以
    上の超音波を印加しつつ該洗浄を行う請求項5または6
    記載の半導体基板の製造方法。
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