JPH11191489A - 有機電界発光装置 - Google Patents

有機電界発光装置

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JPH11191489A
JPH11191489A JP10287988A JP28798898A JPH11191489A JP H11191489 A JPH11191489 A JP H11191489A JP 10287988 A JP10287988 A JP 10287988A JP 28798898 A JP28798898 A JP 28798898A JP H11191489 A JPH11191489 A JP H11191489A
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茂雄 藤森
Yoshio Himeshima
義夫 姫島
Toru Kohama
亨 小濱
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発光層パターニング工程などで発光領域に欠陥
部分が導入された場合でも装置全体の諸特性の悪化を抑
制することが可能な、より信頼性の高い構造をもち、か
つ、条件によっては発光層パターニング工程数を発光領
域の発光色数より少なくすることが可能な構造をもつ有
機電界発光装置を提供する。 【解決手段】本発明の有機電界発光装置は、基板上に形
成された第一電極と、前記第一電極上に形成された有機
化合物からなる発光層と前記発光層上に形成されたキャ
リア輸送層とを少なくとも含む薄膜層と、前記薄膜層上
に形成された第二電極とを含み、少なくとも前記発光層
がパターニングされた有機電界発光装置であって、前記
発光層と前記キャリア輸送層とがそれぞれ異なる平面形
状を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示素子、フラッ
トパネルディスプレイ、バックライト、インテリアなど
の分野に利用可能な、有機電界発光素子によるそれぞれ
異なる色で発光する発光領域を同一基板上に備えた有機
電界発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、新しい発光素子として有機電界発
光素子が注目されている。本素子は陽極から注入された
正孔と陰極から注入された電子とが両極に挟まれた有機
発光層内で再結合することにより発光するものであり、
低電圧で高輝度に発光することがコダック社のC.W.
Tangらによって初めて示された(Appl.Phy
s.Lett.51(12)21,p.913,198
7)。
【0003】図28は有機電界発光素子の代表的な構造
を示す断面図である。ガラス基板1に形成された透明な
第一電極(陽極)2上に正孔輸送層5、有機発光層(兼
電子輸送層)6、第二電極(陰極)8が積層され、駆動
源9による駆動で生じた発光は第一電極およびガラス基
板を通じて外部に取り出される。このような有機電界発
光素子では薄型、低電圧駆動下での高輝度発光や有機発
光材料を選択することによる多色発光が可能であり、表
示素子やディスプレイなどの発光装置に応用する検討が
盛んである。
【0004】有機電界発光素子を利用した従来の発光装
置の一例を図29〜31に示す。この有機電界発光装置
は日経エレクトロニクス1996.1.29(No.6
54)p.102や特開平9−115672号公報など
で示されたものと基本的には同様の構造を有する単純マ
トリクス型カラーディスプレイである。つまり、カラー
表示を可能とするために、それぞれ異なる3色で発光す
る発光領域に応じて発光層6および電子輸送層7がパタ
ーニングされている。
【0005】上記のとおり従来の有機電界発光装置の構
造では発光層と電子輸送層が基本的に同一平面形状に形
成されるので、両層は同一の工程にてパターニングされ
ることになる。例えば、前記の特開平9−115672
号公報に示された技術では、基板に対するシャドーマス
クの位置を一定に保ったまま発光材料と電子輸送材料を
順次蒸着することで、同一平面形状をもつ発光層と電子
輸送層がパターニングされる。図29〜31に示した有
機電界発光装置の両層をマスク法によってパターニング
する場合も同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
シャドーマスクの位置ずれやシャドーマスクに付着した
異物などの影響を受けた場合に、図32および図33に
示す従来の有機電界発光装置の構造では発光領域中に発
光層6も電子輸送層7も存在しない欠陥部分15が形成
されることになる。この欠陥部分では第一電極2と第二
電極8との間に正孔輸送層5しか存在しないために、た
とえ欠陥部分の面積がわずかであっても両電極間の短絡
やリーク電流の増大が起こり、その発光領域の非発光化
だけでなく消費電力増大やクロストーク発生が起こる可
能性が大きかった。つまり、わずかな欠陥部分の存在が
有機電界発光装置全体の諸特性に大きく影響するという
問題があった。発光層が電子輸送機能を兼ねるタイプの
有機電界発光装置においても、この問題は同様であっ
た。
【0007】また、従来の有機電界発光装置の構造では
3色の発光領域を形成するために、例えばシャドーマス
クの位置を変えるなどして、少なくとも3回以上の工程
で発光層をパターニングする必要があった。有機電界発
光装置の製造をより容易に実現し、前記欠陥部分の形成
の可能性をより小さくするためには、工程数は少ない方
が望ましい。
【0008】本発明はかかる問題を解決し、発光層パタ
ーニング工程などで発光領域に欠陥部分が導入された場
合でも装置全体の諸特性の悪化を抑制することが可能
な、より信頼性の高い構造をもち、かつ、条件によって
は発光層パターニング工程数を発光領域の発光色数より
少なくすることが可能な構造をもつ有機電界発光装置を
提供することが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の有機電界発光装
置は、基板上に形成された第一電極と、前記第一電極上
に形成された有機化合物からなる発光層と前記発光層上
に形成されたキャリア輸送層とを少なくとも含む薄膜層
と、前記薄膜層上に形成された第二電極とを含み、少な
くとも前記発光層がパターニングされた有機電界発光装
置であって、前記発光層と前記キャリア輸送層とがそれ
ぞれ異なる平面形状を有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明における有機電界発光装置
とは、有機電界発光素子による複数の発光領域を同一基
板上に備えたものである。以下で本発明を説明するが、
本発明は例示された形式や構造をもつ有機電界発光装置
に限定されるわけではなく、セグメント型、単純マトリ
クス型、アクティブマトリクス型などの形式や発光領域
の発光色数を問わず、任意の構造の有機電界発光装置に
適用することが可能である。
【0011】本発明の有機電界発光装置は、発光層と第
二電極との間に形成されたキャリア輸送層が前記発光層
と異なる平面形状を有することを特徴とする。その一例
を図1〜3に示す。基板1上に形成されたストライプ状
の第一電極2と、各第一電極上にパターニングされた有
機化合物からなる発光層6を含む薄膜層10と、第一電
極に対して直交するストライプ状の第二電極8とが積層
されており、両電極の交点に有機電界発光素子構造をも
つ複数の発光領域が形成されている。各発光領域は発光
層に異なる材料を用いることで赤(R)、緑(G)、青
(B)に発光するので、この単純マトリクス型発光装置
を線順次駆動することにより画像などをカラー表示する
ことが可能である。ここで、電子輸送層7はRGBの各
発光領域にまたがって平面連続的に形成されている。し
たがって、何らかの原因で発光層に欠陥部分が導入され
ても、全面に形成された電子輸送層が前記欠陥部分を覆
うために、短絡やリーク電流の増大を抑制する効果があ
る。場合によっては前記欠陥部分では電子輸送層が発光
するために発光領域中に発光色の異なる部分が発生する
こともあるが、欠陥部分の面積がわずかであればこのこ
とは無視できる。したがって、結果的には有機電界発光
装置の信頼性が大きく向上する。以下では、この構造を
例にして本発明の有機電界発光装置を詳しく説明する。
【0012】以下では、発光層と第二電極との間に形成
されたキャリア輸送層の形状について電子輸送層を例に
して説明するが、本発明における前記キャリア輸送層の
種類は限定されるものではなく、正孔輸送層であっても
電子輸送層であってもかまわない。
【0013】本発明においては発光層と第二電極との間
に形成されたキャリア輸送層が前記発光層と異なる平面
形状を有するが、その形状は特に限定されない。したが
って、図1〜3に示したように電子輸送層7がRGBの
各発光領域の全てにまたがって平面連続的に形成されて
いてもよいが、例えば図4に示すように、第一の電子輸
送層7aがRGの各発光領域にまたがって平面連続的に
形成され、第二の電子輸送層7bがB発光領域にのみ形
成されていてもよい。この場合には、第一および第二の
電子輸送層はそれぞれ同一の材料からなっていても異な
る材料からなっていてもかまわない。また、図1〜3で
はB発光層と電子輸送層が同一の材料からなっていても
よいし、図4では第二の電子輸送層7bを形成せずに省
略することもできる。
【0014】電子輸送層は多層構造であってもよく、例
えば図5に示すように、第一の電子輸送層7aはそれぞ
れRGBの各発光領域に対応して形成されており、前記
第一の電子輸送層上に第二の電子輸送層7bがRGBの
各発光領域の全てにまたがって平面連続的に形成されて
いてもよい。この場合にも、各発光領域に対応する第一
の電子輸送層や、第一および第二の電子輸送層は、それ
ぞれ同一の材料からなっていても異なる材料からなって
いてもかまわない。
【0015】本発明においては前記キャリア輸送層の一
部分を発光層として機能させることも可能である。例え
ば図6〜8に示すように、RG発光層6上にB発光層を
兼用する電子輸送層7がRGBの各発光領域の全てにま
たがって平面連続的に形成されていてもよい。前記電子
輸送層はRGの各発光領域に対してキャリア輸送層とし
てのみ機能するが、B発光領域に対しては発光層として
も機能する。この場合には、RGB3色の発光領域を形
成するために、発光層のパターニング工程はRGの2回
で済ますことができる。
【0016】電子輸送層の一部を発光層として機能させ
る場合にも、電子輸送層の形状は特に限定されるもので
はない。例えば図9に示すように、第一の電子輸送層7
aがR発光領域にのみ形成され、第二の電子輸送層7b
がGBの各発光領域にまたがって平面連続的に形成され
てもよい。前記第二の電子輸送層はG発光領域に対して
はキャリア輸送層としてのみ機能するが、B発光領域に
対しては発光層としても機能する。この場合にも、第一
および第二の電子輸送層はそれぞれ同一の材料からなっ
ていても異なる材料からなっていてもよい。また、図6
〜8では、例えばG発光領域の発光の一部がG発光層6
だけでなく電子輸送層で生じてもよいし、B発光領域の
発光の一部あるいは全部が正孔輸送層5で生じてもよ
い。
【0017】本発明の有機電界発光装置におけるキャリ
ア輸送層は必ずしも発光能をもつ必要はないが、一般的
には発光能をもつことが多い。キャリア輸送層が発光層
に接して形成されている場合には、キャリア輸送層によ
る望ましくない発光やエネルギー失活によって発光層に
おける発光の色純度や効率が低下するのを防ぐために、
前記キャリア輸送層の発光エネルギーが前記発光層の発
光エネルギーのうち最も高いものと同程度かそれ以上で
あることが好ましい。例えば図1〜3では、電子輸送層
7の発光エネルギーは発光層6のうち最も高エネルギー
で発光するB発光層の発光エネルギーと同程度かそれ以
上であることが好ましい。前記電子輸送層7が多層構造
である場合には、電子輸送層のうち発光層に接する層の
発光エネルギーがB発光層の発光エネルギーと同程度か
それ以上であることが好ましく、その上に形成された残
りの電子輸送層の発光エネルギーは特に限定されるもの
ではない。また、図4では、第一の電子輸送層7aの発
光エネルギーはG発光層の発光エネルギーと同程度かそ
れ以上であることが好ましい。
【0018】本発明の有機電界発光装置はその製造方法
を限定するものではなく、公知技術を用いてそれを製造
することができる。
【0019】第一および第二電極は有機電界発光素子の
発光に十分な電流が供給できる導電性をもてばよいが、
光を取り出すために少なくとも一方の電極が透明である
ことが好ましい。
【0020】透明な電極は可視光線透過率が30%以上
あれば使用に大きな障害はないが、理想的には100%
に近い方が好ましい。基本的には可視光全域において同
程度の透過率を持つことが好ましいが、発光色を変化さ
せたい場合には積極的に光吸収性を付与させることも可
能である。このような場合にはカラーフィルターや干渉
フィルターを用いて変色させる方法が技術的には容易で
ある。透明電極材料としては、インジウム、錫、金、
銀、亜鉛、アルミニウム、クロム、ニッケル、酸素、窒
素、水素、アルゴン、炭素から選ばれる少なくとも一種
類の元素からなることが多いが、ヨウ化銅、硫化銅など
の無機導電性物質、ポリチオフェン、ポリピロール、ポ
リアニリンなどの導電性ポリマーを用いることも可能で
あり、特に限定されるものでない。
【0021】好ましい第一電極材料の例としては、透明
基板上に形成された酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウ
ム、酸化バナジウム、酸化錫インジウム(ITO)など
を挙げることができる。パターニングを行うディスプレ
イ用途などでは、加工性に優れたITOを第一電極に用
いることが特に好ましい。導電性向上のためにITOに
は少量の銀や金などの金属が含まれていてもよく、ま
た、錫、金、銀、亜鉛、インジウム、アルミニウム、ク
ロム、ニッケルをITOのガイド電極として使用するこ
とも可能である。とりわけクロムはブラックマトリック
スとガイド電極との両方の機能を持たせることができる
ので好ましいガイド電極材料である。有機電界発光装置
の消費電力の観点からITOの抵抗は低いことが好まし
い。300Ω/□以下のITO基板であれば第一電極と
して機能するが、現在では10Ω/□程度のITO基板
の供給も容易になっていることから、低抵抗品を使用す
ることも可能である。ITOの厚みは抵抗値に合わせて
任意に選択できるが、通常は厚みが100〜300nm
のITOを用いることが多い。透明基板の材質は特に限
定されず、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリ
エステル、ポリイミド、アラミドからなるプラスチック
板やフィルムを用いることができるが、好ましい例とし
てガラス板を挙げることができる。ガラスの材質につい
ては、無アルカリガラスや酸化ケイ素膜などのバリアコ
ートを施したソーダライムガラスなどが使用できる。ま
た、厚みは機械的強度を保てればよいので、0.5mm
以上あれば十分である。ITOの形成方法は、電子ビー
ム蒸着、スパッタリング蒸着、化学反応法など特に制限
されるものではない。
【0022】第二電極材料についても特に限定されない
が、第一電極としてITOを使用する場合にはITOが
一般的に陽極として機能するために、第二電極には有機
電界発光素子に電子を効率良く注入できる陰極としての
機能が求められる。したがって、第二電極材料としては
アルカリ金属などの低仕事関数金属を使用することも可
能であるが、電極の安定性を考えると、白金、金、銀、
銅、鉄、錫、アルミニウム、マグネシウム、インジウム
などの金属、またはこれら金属と低仕事関数金属との合
金などを使用することが好ましい。また、あらかじめ有
機電界発光素子の薄膜層に低仕事関数金属を微量にドー
ピングしたり、薄膜層上にフッ化リチウムなど金属塩の
層を薄く形成するなどし、その後に比較的安定な金属を
第二電極として形成することで、電子注入効率を高く保
ちながら安定な電極を得ることもできる。第二電極の形
成方法も抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着、スパッタリン
グ蒸着、イオンプレーティング法などドライプロセスで
あれば特に限定されない。
【0023】有機電界発光素子に含まれる薄膜層として
は、1)正孔輸送層/発光層、2)正孔輸送層/発光層
/電子輸送層、3)発光層/電子輸送層のいずれであっ
てもよい。すなわち、素子構成として有機化合物からな
る発光層と、前記発光層と第二電極との間に形成された
キャリア輸送層とが存在していればよい。本発明の説明
においては、基板/第一電極(陽極)/正孔輸送層/発
光層/電子輸送層/第二電極(陰極)の積層構造が専ら
例示されるが、素子構造は特に限定されるものではな
く、例えば前記構造とは逆の積層構造、つまり、基板/
第一電極(陰極)/電子輸送層/発光層/正孔輸送層/
第二電極(陽極)の積層構造であってもよい。
【0024】正孔輸送層は正孔輸送材料単独で、あるい
は正孔輸送材料と高分子結着剤により形成される。正孔
輸送材料としては、低分子化合物ではN,N’−ジフェ
ニル−N,N’−ジ(3−メチルフェニル)−1,1’
−ジフェニル−4,4’−ジアミン(TPD)やN,
N’−ジフェニル−N,N’−ジナフチル−1,1’−
ジフェニル−4,4’−ジアミン(NPD)などに代表
されるトリフェニルアミン類、N−イソプロピルカルバ
ゾール、ピラゾリン誘導体、スチルベン系化合物、ヒド
ラゾン系化合物、オキサジアゾール誘導体やフタロシア
ニン誘導体に代表される複素環化合物などを、また、ポ
リマー系では前記低分子化合物を側鎖に有するポリカー
ボネートやスチレン誘導体、ポリビニルカルバゾール、
ポリシランなどを好ましい例として挙げることができ
る。
【0025】単純マトリクス型発光装置の用途では各有
機電界発光素子の発光時間は短く、パルス電流を流すこ
とで瞬間的に高輝度に発光させることが必要になる。こ
のような場合に正孔輸送材料には優れた正孔輸送特性と
安定した薄膜形成能だけでなく、正孔輸送層中の電子の
漏れによる発光効率低下を防ぐために良好な電子ブロッ
キング特性が要求される。上記特性をバランスよく満足
させるために、本発明においては下記に示すビスカルバ
ゾリル骨格を含む有機化合物からなる有機層を形成する
ことが特に好ましい。
【0026】
【化1】 ここで、R1、R2は、水素、アルキル、ハロゲン、ア
リール、アラルキルおよびシクロアルキルの中から選ば
れる。また、カルバゾリル骨格にはアルキル、アリー
ル、アラルキル、カルバゾリル、置換カルバゾリル、ハ
ロゲン、アルコキシ、ジアルキルアミノおよびトリアル
キルシリル基から選ばれる置換基が1つ以上連結されて
いてもよい。
【0027】発光材料としては、低分子化合物では以前
から発光体として知られていたアントラセン誘導体、ピ
レン誘導体、8−ヒドロキシキノリンアルミニウム誘導
体、ビススチリルアントラセン誘導体、テトラフェニル
ブタジエン誘導体、クマリン誘導体、オキサジアゾール
誘導体、ジスチリルベンゼン誘導体、ピロロピリジン誘
導体、ペリノン誘導体、シクロペンタジエン誘導体、オ
キサジアゾール誘導体、チアジアゾロピリジン誘導体な
どを、ポリマー系ではポリフェニレンビニレン誘導体、
ポリパラフェニレン誘導体、ポリチオフェン誘導体など
を好ましい例として挙げることができる。また、発光層
にドーピングするドーパントとしては、ルブレン、キナ
クリドン誘導体、フェノキサゾン誘導体、DCM、ペリ
ノン誘導体、ペリレン誘導体、クマリン誘導体、ジアザ
インダセン誘導体などを好ましい例として挙げることが
できる。
【0028】電子輸送材料には陰極から注入された電子
を効率良く輸送することが要求されるので、大きな電子
親和力、大きな電子移動度、安定した薄膜形成能を有す
ることが好ましい。このような特性を満足させる材料と
して、8−ヒドロキシキノリンアルミニウム誘導体、ヒ
ドロキシベンゾキノリンベリリウム誘導体、2−(4−
ビフェニル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,
3,4−オキサジアゾール(t−BuPBD)や1,3
−ビス(4−t−ブチルフェニル−1,3,4−オキサ
ジゾリル)ビフェニレン(OXD−1)、1,3−ビス
(4−t−ブチルフェニル−1,3,4−オキサジゾリ
ル)フェニレン(OXD−7)などのオキサジアゾール
誘導体、トリアゾール誘導体、フェナントロリン誘導体
などを好ましい例として挙げることができる。
【0029】上記の正孔輸送層、発光層、電子輸送層に
用いられる材料は単独で各層を形成することができる
が、高分子結着剤としてポリ塩化ビニル、ポリカーボネ
ート、ポリスチレン、ポリ(N−ビニルカルバゾー
ル)、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリ
レート、ポリエステル、ポリスルフォン、ポリフェニレ
ンオキサイド、ポリブタジエン、炭化水素樹脂、ケトン
樹脂、フェノキシ樹脂、ポリサルフォン、ポリアミド、
エチルセルロース、酢酸ビニル、ABS樹脂、ポリウレ
タン樹脂などの溶剤可溶性樹脂や、フェノール樹脂、キ
シレン樹脂、石油樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、
シリコーン樹脂などの硬化性樹脂に分散させて用いるこ
ともできる。
【0030】上記正孔輸送層、発光層、電子輸送層など
の形成方法は、抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着、スパッ
タリング蒸着法など特に限定されないが、一般的には抵
抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着などの方法が特性面で好ま
しい。有機層の厚みはその抵抗値にも関係するので限定
できないが、経験的には10〜1000nmの間から選
ばれる。
【0031】また、キャリア輸送層の全体、もしくは一
部分に無機材料を用いることも可能である。好ましい例
として炭化ケイ素、窒化ガリウム、セレン化亜鉛、硫化
亜鉛系の無機半導体材料を挙げることができる。
【0032】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるも
のではない。
【0033】実施例1 発光層パターニング用として、図10に示したようにマ
スク部分と補強線とが同一平面内に形成された構造のシ
ャドーマスクを用意した。シャドーマスクの外形は12
0×84mm、マスク部分31の厚さは25μmであ
り、長さ64mm、幅300μmのストライプ状開口部
32がピッチ900μmで横方向に92本配置されてい
る。各ストライプ状開口部には、開口部と直交する幅2
0μm、厚さ25μmの補強線33が1.8mmおきに
形成されている。また、シャドーマスクは外形が等しい
幅4mmのステンレス鋼製フレーム34に固定されてい
る。
【0034】第二電極パターニング用として、図11お
よび12に示すようにマスク部分31の一方の面35と
補強線33との間に隙間36が存在する構造のシャドー
マスクを用意した。シャドーマスクの外形は120×8
4mm、マスク部分の厚さは170μmであり、長さ1
00mm、幅770μmのストライプ状開口部32がピ
ッチ900μmで横方向に66本配置されている。マス
ク部分の上には、幅45μm、厚さ40μm、対向する
二辺の間隔が200μmの正六角形構造からなるメッシ
ュ状の補強線が形成されている。隙間の高さはマスク部
分の厚さと等しく170μmである。また、シャドーマ
スクは外形が等しい幅4mmのステンレス鋼製フレーム
34に固定されている。
【0035】第一電極は以下のとおりパターニングし
た。厚さ1.1mmの無アルカリガラス基板表面にスパ
ッタリング蒸着法によって厚さ130nmのITO透明
電極が形成されたITOガラス基板(ジオマテック社
製)を120×100mmの大きさに切断した。ITO
基板上にフォトレジストを塗布して、通常のフォトリソ
法による露光、現像によってフォトレジストをパターニ
ングした。ITOの不要部分をエッチングした後にフォ
トレジストを除去することで、ITOを長さ90mm、
幅270μmのストライプ形状にパターニングした。図
13に示したように、このストライプ状第一電極2は3
00μmピッチで横方向に272本配置されている。
【0036】次に、ポリイミド系の感光性コーティング
剤(東レ社製、UR−3100)をスピンコート法によ
り前記ITO基板上に塗布して、クリーンオーブンによ
る窒素雰囲気下で80℃、1時間プリベーキングした。
さらに、前記塗布膜にフォトマスクを介して紫外光を露
光して所望部分を光硬化させ、現像液(東レ社製、DV
−505)を用いて現像した。最後にパターニングされ
た前記塗布膜をクリーンオーブン中で180℃、30分
間、さらに、250℃、30分間ベーキングして、図1
4および図15に示したように第一電極に直交するスペ
ーサー4を形成した。このスペーサーは長さ90mm、
幅150μm、高さ4μmであり、900μmピッチで
横方向に67本配置されている。また、このスペーサー
は良好な電気絶縁性を有していた。
【0037】上記スペーサーを形成したITO基板を洗
浄した後で真空蒸着機内にセットした。また、上記発光
層用シャドーマスク3枚、第二電極用シャドーマスク1
枚を真空蒸着機内にセットした。本真空蒸着機では、真
空中においてそれぞれが10μm程度の精度で基板と位
置合わせができるように、上記4種類のシャドーマスク
を交換することが可能である。
【0038】薄膜層は抵抗線加熱方式による真空蒸着法
によって以下のように形成した。なお、蒸着時の真空度
は2×10-4Pa以下であり、蒸着中は蒸着源に対して
基板を回転させた。
【0039】まず、図16に示した配置において、水晶
振動子方式の膜厚モニター表示値で銅フタロシアニンを
20nm、ビス(N−エチルカルバゾール)を200n
m基板全面に蒸着して正孔輸送層5を形成した。
【0040】次に、第一の発光層用シャドーマスクを基
板前方に配置して両者を密着させ、基板後方にはフェラ
イト系板磁石(日立金属社製、YBM−1B)を配置し
た。この際、図17および図18に示したように、スト
ライプ状第一電極2がシャドーマスクのストライプ状開
口部32の中心に位置し、補強線33がスペーサー4の
位置と一致するように、両者は位置合わせされている。
この状態で8−ヒドロキシキノリン−アルミニウム錯体
(Alq3)を100nm蒸着して、G発光層をパター
ニングした。次に、前記G発光層のパターニングと同様
にして第二の発光層用シャドーマスクを使用し、1wt
%の4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6−(パ
ラジメチルアミノスチリル)−4−ピラン(DCM)を
ドーピングしたAlq3を100nm蒸着して、R発光
層をパターニングした。さらに、同様にして第三の発光
層用シャドーマスクを使用し、4,4’−ビス(2,
2’ジフェニルビニル)ビフェニル(DPVBi)を1
00nm蒸着して、B発光層をパターニングした。
【0041】さらに、図19に示したような配置におい
て、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10
−フェナントロリン(BTCPN)を20nm、基板全
面に蒸着して電子輸送層7を形成した。この後に、薄膜
層をリチウム蒸気にさらしてドーピング(膜厚換算量
0.5nm)した。
【0042】第二電極は抵抗線加熱方式による真空蒸着
法によって以下のように形成した。なお、蒸着時の真空
度は3×10-4Pa以下であり、蒸着中は2つの蒸着源
に対して基板を回転させた。
【0043】上記発光層のパターニングと同様に、第二
電極用シャドーマスクを基板前方に配置して両者を密着
させ、基板後方には磁石を配置した。この際、図20お
よび図21に示したように、スペーサー4がマスク部分
31の位置と一致するように両者は位置合わせされてい
る。この状態でアルミニウムを400nmの厚さに蒸着
して第二電極8をパターニングした。
【0044】最後に、図19に示したような配置におい
て、一酸化ケイ素を200nm電子ビーム蒸着法によっ
て基板全面に蒸着して、保護層を形成した。
【0045】上記のようにして、図22〜24に模式的
に示すように、幅270μm、ピッチ300μm、本数
272本のITOストライプ状第一電極2上に、パター
ニングされたRGB発光層6と、各発光領域の全てにま
たがって平面連続的に形成された電子輸送層7を含む薄
膜層10が形成され、前記第一電極と直交するように幅
750μm、ピッチ900μmのストライプ状第二電極
8が66本配置された単純マトリクス型カラー発光装置
を作製した。RGBからなる3つの発光領域が1画素を
形成するので、本発光装置は900μmピッチで90×
66画素を有する。
【0046】各ストライプ状第二電極はシャドーマスク
の補強線によって分断されることなく100mmの長さ
方向に渡って電気的に十分低抵抗であった。一方、幅方
向に隣り合う第二電極同士の短絡は皆無で、完全に絶縁
されていた。
【0047】各発光領域は270×750μmの大きさ
でRGBそれぞれ独立の色で発光した。また、この発光
装置を線順次駆動することで、明瞭なパターン表示とそ
のマルチカラー化をすることが可能であった。
【0048】実施例2 正孔輸送層を形成するまでは実施例1と同様に行った。
次に、第一の発光層用シャドーマスクを基板前方に配置
して両者を密着させ、基板後方にはフェライト系板磁石
(日立金属社製、YBM−1B)を配置した。この際、
図17および図18に示したように、ストライプ状第一
電極2がシャドーマスクのストライプ状開口部32の中
心に位置し、補強線33がスペーサー4の位置と一致す
るように、両者は位置合わせされている。この状態でA
lq3を30nm蒸着して、G発光層をパターニングし
た。次に、前記G発光層のパターニングと同様にして第
二の発光層用シャドーマスクを使用し、1wt%のDC
MをドーピングしたAlq3を40nm蒸着して、R発
光層をパターニングした。さらに、同様にして第三の発
光層用シャドーマスクを使用し、DPVBiを30nm
蒸着して、B発光層をパターニングした。
【0049】さらに、図19に示したような配置におい
て、DPVBiを90nm、Alq3を30nm基板全
面に蒸着して電子輸送層7を形成した。この後に、薄膜
層をリチウム蒸気にさらしてドーピング(膜厚換算量
0.5nm)した。
【0050】その後、第二電極のパターニングおよび保
護層の形成は実施例1と同様に行った。
【0051】上記のようにして、実施例1と同様の、幅
270μm、ピッチ300μm、本数272本のITO
ストライプ状第一電極2上に、パターニングされたRG
B発光層6と、各発光領域の全てにまたがって平面連続
的に形成された電子輸送層7を含む薄膜層10が形成さ
れ、前記第一電極と直交するように幅750μm、ピッ
チ900μmのストライプ状第二電極8が66本配置さ
れた単純マトリクス型カラー発光装置を作製した。RG
Bからなる3つの発光領域が1画素を形成するので、本
発光装置は900μmピッチで90×66画素を有す
る。
【0052】各ストライプ状第二電極は、実施例1と同
様に長さ方向に渡って電気的に十分低抵抗であり、短絡
は皆無であった。
【0053】各発光領域は270×750μmの大きさ
でRGBそれぞれ独立の色で発光した。また、この発光
装置を線順次駆動することで、明瞭なパターン表示とそ
のマルチカラー化をすることが可能であった。
【0054】実施例3 正孔輸送層を形成するまでは実施例1と同様に行った。
次に、第一の発光層用シャドーマスクを基板前方に配置
して両者を密着させ、基板後方にはフェライト系板磁石
(日立金属社製、YBM−1B)を配置した。この際、
図17および図18に示したように、ストライプ状第一
電極2がシャドーマスクのストライプ状開口部32の中
心に位置し、補強線33がスペーサー4の位置と一致す
るように、両者は位置合わせされている。この状態でA
lq3を30nm蒸着して、G発光層をパターニングし
た。次に、前記G発光層のパターニングと同様にして第
二の発光層用シャドーマスクを使用し、1wt%のDC
MをドーピングしたAlq3を30nm蒸着して、R発
光層をパターニングした。なお、第三の発光層用シャド
ーマスクは使用せず、本実施例ではB発光層のパターニ
ングは行わなかった。
【0055】さらに、図19に示したような配置におい
て、DPVBiを90nm、Alq3を30nm基板全
面に蒸着してB発光層を兼用する電子輸送層7を形成し
た。この後に、薄膜層をリチウム蒸気にさらしてドーピ
ング(膜厚換算量0.5nm)した。その後、第二電極
のパターニングおよび保護層の形成は実施例1と同様に
行った。
【0056】上記のようにして、図25〜27に模式的
に示すように、幅270μm、ピッチ300μm、本数
272本のITOストライプ状第一電極2上に、パター
ニングされたRG発光層6と、RG発光領域に対して電
子輸送層としてのみ機能するがB発光領域に対してはB
発光層としても機能する電子輸送層7を含む薄膜層10
が形成され、前記第一電極と直交するように幅750μ
m、ピッチ900μmのストライプ状第二電極8が66
本配置された単純マトリクス型カラー発光装置を作製し
た。RGBからなる3つの発光領域が1画素を形成する
ので、本発光装置は900μmピッチで90×66画素
を有する。
【0057】各ストライプ状第二電極は、実施例1と同
様に長さ方向に渡って電気的に十分低抵抗であり、短絡
は皆無であった。
【0058】各発光領域は270×750μmの大きさ
でRGBそれぞれ独立の色で発光した。また、この発光
装置を線順次駆動することで、実施例2と同様に明瞭な
パターン表示とそのマルチカラー化をすることが可能で
あった。したがって、本実施例における発光層パターニ
ング工程は2回であるが、RGBの3色の発光領域を有
し、実施例2で作製したものと同様の性能をもつ有機電
界発光装置が得られたことになる。
【0059】実施例4 正孔輸送層を形成するまでは実施例1と同様に行った。
次に、第一の発光層用シャドーマスクを基板前方に配置
して両者を密着させ、基板後方にはフェライト系板磁石
(日立金属社製、YBM−1B)を配置した。この際、
ストライプ状第一電極2はシャドーマスクのストライプ
状開口部32の中心に位置するが、補強線33はスペー
サー4の位置から少しずれるように両者を位置合わせし
た。この状態でAlq3を30nm蒸着してG発光層を
パターニングしたので、G発光領域はG発光層によって
完全には被覆されていない。このようにすることで、シ
ャドーマスクの位置ずれやシャドーマスクに付着した異
物などの影響を受けて、発光領域中に発光層がわずかに
存在しない欠陥部分が形成される事態を擬似的に再現し
た。
【0060】次に、第二の発光層用シャドーマスクを使
用し、図17および図18に示したように、ストライプ
状第一電極2がシャドーマスクのストライプ状開口部3
2の中心に位置し、補強線33がスペーサー4の位置と
一致するように両者を位置合わせした。この状態で1w
t%のDCMをドーピングしたAlq3を40nm蒸着
して、R発光層をパターニングした。さらに、前記R発
光層のパターニングと同様にして第三の発光層用シャド
ーマスクを使用し、DPVBiを30nm蒸着して、B
発光層をパターニングした。その後、電子輸送層の形
成、第二電極のパターニングおよび保護層の形成は実施
例2と同様に行った。
【0061】上記のようにして、基本的には図22〜2
4で模式的に示した構造と同じ、幅270μm、ピッチ
300μm、本数272本のITOストライプ状第一電
極2上に、パターニングされたRGB発光層6と、各発
光領域の全てにまたがって平面連続的に形成された電子
輸送層7を含む薄膜層10が形成され、前記第一電極と
直交するように幅750μm、ピッチ900μmのスト
ライプ状第二電極8が66本配置された単純マトリクス
型カラー発光装置を作製した。RGBからなる3つの発
光領域が1画素を形成するので、本発光装置は900μ
mピッチで90×66画素を有する。
【0062】各ストライプ状第二電極は、実施例2と同
様に長さ方向に渡って電気的に十分低抵抗であり、第二
電極同士の短絡は皆無であった。
【0063】RB発光領域は270×750μmの大き
さでそれぞれ独立の色で発光した。G発光領域について
は、発光領域全体の大きさは同じであったが、顕微鏡観
察によりG発光領域の端部にわずかながらB発光領域が
認められた。ただし、肉眼で観察したところでは、この
わずかなB発光領域の存在は認識できなかった。
【0064】この発光装置を線順次駆動することで、実
施例2と同様に明瞭なパターン表示とそのマルチカラー
化をすることが可能であった。また、前記のわずかなB
発光領域の存在による表示特性などへの影響も認められ
なかった。
【0065】比較例1 正孔輸送層を形成するまでは実施例1と同様に行った。
次に、第一の発光層用シャドーマスクを基板前方に配置
して両者を密着させ、基板後方にはフェライト系板磁石
(日立金属社製、YBM−1B)を配置した。この際、
実施例4と同様に、ストライプ状第一電極2はシャドー
マスクのストライプ状開口部32の中心に位置するが、
補強線33はスペーサー4の位置から少しずれるように
両者を位置合わせした。この状態でAlq3を30nm
蒸着してG発光層をパターニングし、続けてDPVBi
を90nm、Alq3を30nm蒸着してG発光層と同
一平面形状のG電子輸送層をパターニングした。G発光
領域はG発光層およびG電子輸送層によって完全には被
覆されていない。このようにすることで、シャドーマス
クの位置ずれやシャドーマスクに付着した異物などの影
響を受けて、発光領域中に発光層および電子輸送層がわ
ずかに存在しない欠陥部分が形成される事態を擬似的に
再現した。
【0066】次に、第二の発光層用シャドーマスクを使
用し、実施例4と同様に、ストライプ状第一電極2がシ
ャドーマスクのストライプ状開口部32の中心に位置
し、補強線33がスペーサー4の位置と一致するように
両者を位置合わせした。この状態で1wt%のDCMを
ドーピングしたAlq3を40nm蒸着してR発光層を
パターニングし、続けてDPVBiを90nm、Alq
3を30nm蒸着してR発光層と同一平面形状のR電子
輸送層をパターニングした。さらに、前記R発光層のパ
ターニングと同様にして第三の発光層用シャドーマスク
を使用し、DPVBiを30nm蒸着してB発光層をパ
ターニングし、続けてDPVBiを90nm、Alq3
を30nm蒸着してB発光層と同一平面形状のB電子輸
送層をパターニングした。その後、第二電極のパターニ
ングおよび保護層の形成は実施例2と同様に行った。
【0067】上記のようにして、基本的には図29〜3
1で模式的に示した構造と同じ、幅270μm、ピッチ
300μm、本数272本のITOストライプ状第一電
極2上に、同一平面形状にパターニングされたRGB発
光層6およびRGB電子輸送層7を含む薄膜層10が形
成され、前記第一電極と直交するように幅750μm、
ピッチ900μmのストライプ状第二電極8が66本配
置された単純マトリクス型カラー発光装置を作製した。
RGBからなる3つの発光領域が1画素を形成するの
で、本発光装置は900μmピッチで90×66画素を
有する。
【0068】各ストライプ状第二電極は、実施例1と同
様に長さ方向に渡って電気的に十分低抵抗であり、第二
電極同士の短絡は皆無であった。
【0069】RB発光領域は270×750μmの大き
さでそれぞれ独立の色で発光した。G発光領域について
は、発光領域全体の大きさがわずかに小さく、第一電極
と第二電極とが短絡に近い状態となり発光しないもの
や、発光はするもののリーク電流が多いために発光が不
安定になるものが認められた。
【0070】この発光装置を実施例4と同様に線順次駆
動したが、非発光化したG発光領域が目立ち、また、リ
ーク電流に起因するクロストーク現象が発生したため、
明瞭なパターン表示をすることができなかった。
【0071】実施例5 発光層パターニング用として、図10に示したマスク部
分と補強線とが同一平面内に形成された構造のシャドー
マスクを用意した。シャドーマスクの外形は120×8
4mm、マスク部分31の厚さは25μmであり、長さ
64mm、幅100μmのストライプ状開口部32がピ
ッチ300μmで横方向に272本配置されている。各
ストライプ状開口部には、開口部と直交する幅20μ
m、厚さ25μmの補強線33が1.8mmおきに形成
されている。また、シャドーマスクは外形が等しい幅4
mmのステンレス鋼製フレーム34に固定されている。
【0072】第二電極パターニング用として、図11お
よび図12に示したマスク部分31の一方の面35と補
強線33との間に隙間36が存在する構造のシャドーマ
スクを用意した。シャドーマスクの外形は120×84
mm、マスク部分の厚さは100μmであり、長さ10
0mm、幅245μmのストライプ状開口部32がピッ
チ300μmで横方向に200本配置されている。マス
ク部分の上には、幅40μm、厚さ35μm、対向する
二辺の間隔が200μmの正六角形構造からなるメッシ
ュ状の補強線が形成されている。隙間の高さはマスク部
分の厚さと等しく100μmである。また、シャドーマ
スクは外形が等しい幅4mmのステンレス鋼製フレーム
34に固定されている。
【0073】まず、実施例1と同様の工程で第一電極の
ITOを長さ90mm、幅70μmのストライプ形状に
パターニングした。図13に示したように、このストラ
イプ状第一電極2は100μmピッチで横方向に816
本配置されている。
【0074】次に、実施例1と同様のフォトリソ工程に
より、図14および図15に示したような第一電極に直
交するスペーサー4を形成した。このスペーサーは、長
さ90mm、幅60μm、高さ4μmであり、300μ
mピッチで横方向に201本配置されている。また、こ
のスペーサーは良好な電気絶縁性を有していた。
【0075】上記のシャドーマスクを使用して、実施例
2と同様にして単純マトリクス型カラー発光装置を作製
した。この発光装置では、図22〜24に模式的に示し
たように、幅70μm、ピッチ100μm、本数816
本のITOストライプ状第一電極2上に、パターニング
されたRGB発光層6と、各発光領域の全てにまたがっ
て平面連続的に形成された電子輸送層7を含む薄膜層1
0が形成され、前記第一電極と直交するように幅240
μm、ピッチ300μmのストライプ状第二電極8が2
00本配置されている。RGBからなる3つの発光領域
が1画素を形成するので、本発光装置は300μmピッ
チで272×200画素を有する。
【0076】各ストライプ状第二電極は、長さ方向に渡
って電気的に十分低抵抗であり、第二電極同士の短絡は
皆無であった。
【0077】各発光領域は70×240μmの大きさで
RGBそれぞれ独立の色で発光した。また、この発光装
置を線順次駆動することで、明瞭なパターン表示とその
マルチカラー化をすることが可能であった。
【0078】実施例6 スペーサーを形成するまでは実施例5と同様に行った。
まず、図16に示したような配置において、水晶振動子
方式の膜厚モニター表示値で銅フタロシアニンを30n
m、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジナフチル−
1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミン(NPD)
を120nm基板全面に蒸着して正孔輸送層5を形成し
た。
【0079】次に、第一の発光層用シャドーマスクを基
板前方に配置して両者を密着させ、基板後方にはフェラ
イト系板磁石(日立金属社製、YBM−1B)を配置し
た。この際、図17および図18に示したように、スト
ライプ状第一電極2がシャドーマスクのストライプ状開
口部32の中心に位置し、補強線33がスペーサー4の
位置と一致し、かつ補強線とスペーサーが接触するよう
に、両者は位置合わせされている。この状態で、0.3
wt%の1,3,5,7,8−ペンタメチル−4,4−
ジフロロ−4−ボラ3a,4a−ジアザ−s−インダセ
ン(PM546)をドーピングしたAlq3を43nm
蒸着して、G発光層をパターニングした。次に、前記G
発光層のパターニングと同様にして第二の発光層用シャ
ドーマスクを使用し、1wt%の4−(ジシアノメチレ
ン)−2−メチル−6−(ジュロリジルスチリル)−ピ
ラン(DCJT)をドーピングしたAlq3を30nm
蒸着して、R発光層をパターニングした。さらに、同様
にして第三の発光層用シャドーマスクを使用し、DPV
Biを40nm蒸着して、B発光層をパターニングし
た。それぞれの発光層は図20に示したようにストライ
プ状第一電極2の3本おきに配置され、前記第一電極の
露出部分を完全に覆っている。
【0080】さらに、図19に示したような配置におい
て、DPVBiを70nm、Alq3を20nm基板全
面に蒸着して電子輸送層7を形成した。この後に、薄膜
層10をリチウム蒸気にさらしてドーピング(膜厚換算
量0.5nm)した。
【0081】その後、第二電極のパターニングおよび保
護層の形成は実施例5と同様にした。上記のようにし
て、図1〜3に模式的に示すように、幅70μm、ピッ
チ100μm、本数816本のITOストライプ状第一
電極2上に、パターニングされたRGB発光層6を含む
薄膜層10が形成され、前記第一電極と直交するように
幅240μm、ピッチ300μmのストライプ状第二電
極8が200本配置された単純マトリクス型カラー発光
装置を作製した。RGBからなる3つの発光領域が1画
素を形成するので、本発光装置は300μmピッチで2
72×200画素を有する。
【0082】各ストライプ状第二電極は、長さ方向に渡
って電気的に十分低抵抗であり、第二電極同士の短絡は
皆無であった。
【0083】各発光領域は70×240μmの大きさで
RGBそれぞれ独立の色で発光し、発光層へのドーピン
グにより実施例5に比べて発光色純度が向上した。ま
た、シャドーマスクに付着した異物の影響により発光領
域中に発光層が存在しない部分が形成され、肉眼では確
認できないその微小領域がB発光したが、短絡やリーク
電流の増加は起きておらず、その発光領域が安定に発光
することを確認した。さらに、本発光装置を線順次駆動
することで、明瞭なパターン表示とそのマルチカラー化
をすることが可能であった。
【0084】上記のように、本実施例における有機電界
発光装置の薄膜層の膜厚は実施例4に比べて薄いが、発
光層に導入された欠陥によるリーク電流の増大を実施例
4と同様に抑制することができた。
【0085】比較例2 正孔輸送層を形成するまでは実施例6と同様に行った。
次に、第一の発光層用シャドーマスクを基板前方に配置
して両者を密着させ、基板後方にはフェライト系板磁石
(日立金属社製、YBM−1B)を配置した。この際、
実施例6と同様に、基板とシャドーマスクとは位置合わ
せされている。この状態で、0.3wt%の1,3,
5,7,8−ペンタメチル−4,4−ジフロロ−4−ボ
ラ3a,4a−ジアザ−s−インダセン(PM546)
をドーピングしたAlq3を43nm蒸着してG発光層
をパターニングし、続けてDPVBiを70nm、Al
3を20nm蒸着して、G発光層と同一平面形状のG
電子輸送層をパターニングした。
【0086】次に、第二の発光層用シャドーマスクを使
用し、1wt%の4−(ジシアノメチレン)−2−メチ
ル−6−(ジュロリジルスチリル)−ピラン(DCJ
T)をドーピングしたAlq3を30nm蒸着してR発
光層をパターニングし、続けてDPVBiを70nm、
Alq3を20nm蒸着して、R発光層と同一平面形状
のR電子輸送層をパターニングした。さらに、同様にし
て第三の発光層用シャドーマスクを使用し、DPVBi
を40nm蒸着してB発光層をパターニングし、続けて
DPVBiを70nm、Alq3を20nm蒸着して、
B発光層と同一平面形状のB電子輸送層をパターニング
した。
【0087】この後に、薄膜層10全面をリチウム蒸気
にさらしてドーピング(膜厚換算量0.5nm)した。
【0088】その後、第二電極のパターニングおよび保
護層の形成は実施例6と同様にした。上記のようにし
て、図29〜31に模式的に示すように、幅70μm、
ピッチ100μm、本数816本のITOストライプ状
第一電極上2に、パターニングされたRGB発光層6お
よびRGB電子輸送層7を含む薄膜層10が形成され、
前記第一電極と直交するように幅240μm、ピッチ3
00μmのストライプ状第二電極8が200本配置され
た単純マトリクス型カラー発光装置を作製した。RGB
からなる3つの発光領域が1画素を形成するので、本発
光装置は300μmピッチで272×200画素を有す
る。
【0089】各ストライプ状第二電極は、長さ方向に渡
って電気的に十分低抵抗であり、第二電極同士の短絡は
皆無であった。
【0090】発光可能な発光領域は70×240μmの
大きさでRGBそれぞれ独立の色で発光した。しかしな
がら、シャドーマスクに付着した異物の影響により発光
層および電子輸送層が存在しない部分が形成されたた
め、短絡やリーク電流の増加によって非発光化した発光
領域が多数認められた。本発光装置を実施例6と同様に
線順次駆動したが、非発光化した発光領域が目立ち、ま
た、リーク電流に起因するクロストーク現象が発生した
ため、明瞭なパターン表示をすることができなかった。
【0091】
【発明の効果】本発明の有機電界発光装置には以下の効
果がある。
【0092】(1)発光層と第二電極との間に存在する
キャリア輸送層が前記発光層と異なる平面形状を有する
ので、何らかの原因で発光層に欠陥部分が導入されても
前記キャリア輸送層が前記欠陥部分を覆うために短絡や
リーク電流の増大を抑制することが可能である。したが
って、表示特性など装置全体の特性が悪化する可能性が
より低減されるので、有機電界発光装置の信頼性が大き
く向上するという効果がある。
【0093】(2)キャリア輸送層を、ある発光領域に
対してはキャリア輸送層としてのみ機能させ、ある発光
領域に対しては発光層としても機能させることが可能で
ある。このことを利用すれば、発光層パターニング工程
数を発光領域の発光色数より少なくすることも可能とな
るので、製造工程をより容易でき、欠陥部分が導入され
る可能性をより低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有機電界発光装置の一例を示す平面
図。
【図2】図1のXX′断面図。
【図3】図1のYY′断面図。
【図4】本発明の有機電界発光装置の別の一例を示すX
X′断面図。
【図5】本発明の有機電界発光装置の別の一例を示すX
X′断面図。
【図6】本発明の有機電界発光装置の別の一例を示す平
面図。
【図7】図6のXX′断面図。
【図8】図6のYY′断面図。
【図9】本発明の有機電界発光装置の別の一例を示すX
X′断面図。
【図10】実施例1で使用した発光層パターニング用の
シャドーマスクを示す平面図。
【図11】実施例1で使用した第二電極パターニング用
のシャドーマスクを示す平面図。
【図12】図11のXX′断面図。
【図13】実施例1でパターニングした第一電極パター
ンを示す平面図。
【図14】実施例1で形成したスペーサーを示す平面
図。
【図15】図14のYY′断面図。
【図16】実施例1における正孔輸送層の形成方法を説
明するXX′断面図。
【図17】実施例1における発光層パターニング方法の
一例を説明するXX′断面図。
【図18】実施例1における発光層パターニング方法の
一例を説明するYY′断面図。
【図19】実施例1における電子輸送層の形成方法を説
明するXX′断面図。
【図20】実施例1における第二電極パターニング方法
の一例を説明するXX′断面図。
【図21】実施例1における第二電極パターニング方法
の一例を説明するYY′断面図。
【図22】実施例1で製造した有機電界発光装置を示す
平面図。
【図23】図22のXX′断面図。
【図24】図22のYY′断面図。
【図25】実施例3で製造した有機電界発光装置を示す
平面図。
【図26】図25のXX′断面図。
【図27】図25のYY′断面図。
【図28】従来の有機電界発光素子の一例を示す断面
図。
【図29】従来の有機電界発光装置の一例を示す断面
図。
【図30】図29のXX′断面図。
【図31】図29のYY′断面図。
【図32】従来の有機電界発光装置に存在する欠陥部分
の一例を説明する平面図。
【図33】図32のXX′断面図。
【符号の説明】
1 基板 2 第一電極 4 スペーサー 5 正孔輸送層 6 発光層 7 電子輸送層 7a 第一の電子輸送層 7b 第二の電子輸送層 8 第二電極 9 駆動源 10 薄膜層 11 正孔輸送材料 12 発光材料 13 電子輸送材料 14 第二電極材料 15 欠陥部分 30 シャドーマスク 31 マスク部分 32 開口部 33 補強線 34 フレーム 35 マスク部分の一方の面 36 隙間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成された第一電極と、前記第一
    電極上に形成された有機化合物からなる発光層と前記発
    光層上に形成されたキャリア輸送層とを少なくとも含む
    薄膜層と、前記薄膜層上に形成された第二電極とを含
    み、少なくとも前記発光層がパターニングされた有機電
    界発光装置であって、前記発光層と前記キャリア輸送層
    とがそれぞれ異なる平面形状を有することを特徴とする
    有機電界発光装置。
  2. 【請求項2】キャリア輸送層が異なる色で発光する発光
    領域にまたがって平面連続的に形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の有機電界発光装置。
  3. 【請求項3】キャリア輸送層が異なる3色で発光する発
    光領域にまたがって平面連続的に形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の有機電界発光装置。
  4. 【請求項4】キャリア輸送層がすべての発光領域にまた
    がって平面連続的に形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の有機電界発光装置。
  5. 【請求項5】キャリア輸送層が少なくとも1つの発光領
    域に対して発光層を兼ねることを特徴とする請求項1記
    載の有機電界発光装置。
  6. 【請求項6】第一電極は横方向に間隔をあけて基板上に
    配置された複数のストライプ状電極であり、第二電極は
    横方向に間隔をあけて配置され、前記第一電極に対して
    交差する複数のストライプ状電極であることを特徴とす
    る請求項1記載の有機電界発光装置。
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