JPH11190305A - 油圧制御回路、および油圧制御回路用の遠隔制御弁 - Google Patents

油圧制御回路、および油圧制御回路用の遠隔制御弁

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JPH11190305A
JPH11190305A JP35701697A JP35701697A JPH11190305A JP H11190305 A JPH11190305 A JP H11190305A JP 35701697 A JP35701697 A JP 35701697A JP 35701697 A JP35701697 A JP 35701697A JP H11190305 A JPH11190305 A JP H11190305A
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pressure
dither
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JP35701697A
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Inventor
Kozo Yoshikawa
耕造 吉川
Hiroaki Sakai
宏彰 坂井
Katsuya Takenaka
克也 竹中
Yoichiro Yamazaki
洋一郎 山▲崎▼
Takahiro Kobayashi
隆博 小林
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Kobe Steel Ltd
Nabco Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Nabco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧パイロット式切換弁のヒステリシスを解
消し、遠隔制御弁の操作による切換弁のパイロット圧に
対してスプールストロークを正確に対応させる。 【解決手段】 遠隔制御弁1にスプール押圧室15を設
け、微小振動を持った電気入力信号を供給される電磁比
例弁の二次圧をこのスプール押圧室15に導入すること
により、遠隔制御弁1の二次圧にディザーを乗せ、この
ディザー付き二次圧を油圧パイロット式切換弁2にパイ
ロット圧として供給するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は手動操作される遠隔
制御弁(所謂リモコン弁)により油圧パイロット式の切
換弁を切換えて油圧アクチュエータの作動を制御する油
圧制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】操作レバーによって直接スプールをスト
ローク作動させる所謂直動式の切換弁を用いる油圧制御
回路においては、切換弁のレバー操作量とスプールスト
ロークがほぼ1:1で対応し、微小なレバー操作に対し
てもスプールストロークが比較的正確に追従変化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、遠隔制御弁
によって切換弁を操作する油圧制御回路においては、切
換弁のスプールに作用する摩擦(静摩擦、動摩擦)によ
り、図5,6に示すようにパイロット圧(遠隔制御弁二
次圧)P2と、これに基づいて作動するスプールストロ
ークSの関係においてヒステリシスが発生する。
【0004】このヒステリシスにより、動き始めの微小
操作に対してスプールが反応しない不感帯αが生じるた
め、オペレータが違和感を感じる等、操作性に問題があ
った。
【0005】なお、スプール弁において摩擦等の影響を
減少させてヒステリシス特性を改善するためにディザー
を加えることは公知である。
【0006】ディザーとは、スプール弁等で摩擦、固着
現象等の影響を減少させて、その特性を改善するために
与える比較的高い周波数の振動をいう(JISB014
2)。
【0007】たとえば、電気ジョイスティックの操作に
よって電磁切換弁を作動させる油圧制御回路において、
電磁切換弁の入力信号にディザーを加える方法がとられ
ている。
【0008】しかし、遠隔制御弁によって油圧パイロッ
ト式の切換弁を作動させる回路では、従来、このディザ
ー印加方式は活用されておらず、ヒステリシスの改善は
なされていなかった。
【0009】そこで本発明は、油圧パイロット式切換弁
のヒステリシスを解消し、遠隔制御弁の操作による切換
弁のパイロット圧に対してスプールストロークを正確に
対応させることができる油圧制御回路、および油圧制御
回路用遠隔制御弁を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明(油圧制
御回路)は、操作レバーの操作量に応じた二次圧を発生
する遠隔制御弁と、この遠隔制御弁で発生した二次圧が
パイロット圧として付与されて切換わり作動する油圧パ
イロット式の切換弁と、この切換弁の作動に応じて駆動
される油圧アクチュエータとを備えた油圧制御回路にお
いて、上記遠隔制御弁の二次圧にディザーを与えるディ
ザー印加手段が設けられたものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、ディザー印加手段が、遠隔制御弁の二次圧に乗せる
ディザーの圧力レベルまたは振動波形を調節可能に構成
されたものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1または2の構
成において、遠隔制御弁に、スプールに対してプッシュ
ロッドと対抗する圧力を加えるスプール押圧室が設けら
れ、ディザー印加手段がこのスプール押圧室にディザー
を乗せたパイロット圧力を加えるように構成されたもの
である。
【0013】請求項4の発明は、請求項3の構成におい
て、スプール押圧室がタンク圧室に連通して設けられ、
ディザー印加手段によるディザーを乗せたパイロット圧
力がスプール押圧室とタンク圧室とに加えられるように
構成されたものである。
【0014】請求項5の発明は、請求項3または4の構
成において、ディザー印加手段として電磁比例弁が用い
られ、この電磁比例弁の二次圧ラインがスプール押圧室
に接続されたものである。
【0015】請求項6の発明は、請求項1または2の構
成において、ディザー印加手段として、遠隔制御弁のス
プールに接続されて同スプールを振動させる発振器が用
いられたものである。
【0016】請求項7の発明(油圧制御回路用の遠隔制
御弁)は、操作レバーの操作力が、カムを介して一対の
プッシュロッドの各先端に接続されたスプールに伝達さ
れ、このスプールの作動によって入力された一次圧が減
圧されて二次圧として出力されるように構成された油圧
制御回路用の遠隔制御弁において、上記両スプールの先
端部に、上記プッシュロッドに対抗する圧力を加えるス
プール押圧室が、上記一次圧が入力される油路および二
次圧が出力される油路とは別に設けられたものである。
【0017】請求項1〜6の構成によると、遠隔制御弁
の二次圧にディザー印加手段(請求項5では電磁比例
弁、請求項6では発振器)によるディザーが乗せられ、
このディザー付きの二次圧が油圧パイロット式切換弁に
パイロット圧として加えられることにより、同切換弁が
摩擦の影響を殆ど受けることなく切換わり作動する。
【0018】すなわち、切換弁のヒステリシスが解消さ
れ、パイロット圧に対してスプールストロークが正確に
対応する。これにより、オペレータの操作通りにアクチ
ュエータが作動し、操作性を改善することができる。
【0019】ここで、油圧パイロット式切換弁のヒステ
リシスは、切換弁スプールの摩擦抵抗によるところが大
きく、この摩擦抵抗は切換弁スプールのサイズ(表面
積、重量)および内径の加工度(面粗度、円筒度、真円
度)によって生み出されると考えられる。従って、切換
弁が異なればヒステリシスを解消するに足る最適なディ
ザーの圧力レベル、振動波形も異なり、調整機能が必要
となる。
【0020】具体的には、ディザーが小さければヒステ
リシスが解消できず、ディザーが大き過ぎれば切換弁本
来の制御特性(パイロット圧vsストローク特性)にま
で影響を及ぼすことになる。
【0021】この点、請求項2の構成によると、ディザ
ーの圧力レベルまたは振動波形(振幅、周波数)を、切
換弁に応じて、ヒステリシスを解消し、かつ、切換弁本
来の制御特性に影響を与えない最適なものに調整するこ
とができる。
【0022】また、請求項3の構成によると、ディザー
圧力が遠隔制御弁のスプール押圧室からスプールに加え
られ、ディザー圧力によりスプールが振動し、遠隔制御
弁の二次圧にディザーが乗って切換弁に伝えられる。
【0023】こうすれば、ディザー付きの圧力を直接プ
ッシュロッドに加える場合と比較して、遠隔制御弁に入
力されるディザーと出力されるディザーの増幅率を大き
くとることが可能となる。
【0024】従って、同じ出力ディザーを得るのに入力
ディザーを小さくすることができるため、遠隔制御弁の
操作反力変動としての影響(レバーを操作する手に振動
を感じる)を抑えることができる。
【0025】この場合、請求項4の構成によると、スプ
ール押圧室が、遠隔制御弁が元々備えたタンク圧室に連
通して設けられているため、タンクポートとは別に新た
にディザー入力ポートを設ける必要がない。すなわち、
既存の遠隔制御弁をそのまま利用することができる。
【0026】一方、請求項6のように発振器の振動をデ
ィザーとして直接スプールに加える構成とすることによ
り、電磁比例弁等の別の弁、およびそのための油圧配
管、油圧源が不要となる。
【0027】そして、請求項7の遠隔制御弁によると、
上記のようにディザー付きの二次圧を切換弁に加えて切
換弁のヒステリシスを解消する場合に、ディザー付きの
圧力を直接プッシュロッドに加える場合と比較して、入
力されるディザーと出力されるディザーの増幅率を大き
くとって操作反力変動としての影響を抑えることができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図によって説
明する。
【0029】第1実施形態(図1〜図4参照) 図1において、1は遠隔制御弁(以下、通称に従ってリ
モコン弁という)、2はこのリモコン弁1の二次圧(パ
イロット圧)P2によって切換わり作動する油圧パイロ
ット式の切換弁、3はこの切換弁2によって制御される
油圧アクチュエータとしての油圧シリンダである。
【0030】なお、4はリモコン弁1に対する一次圧
源、5は油圧シリンダ3の油圧源としての油圧ポンプ、
6はリリーフ弁である。
【0031】リモコン弁1は、図2にその具体的構造を
示すように、操作レバー7を傾ける操作力が、カム8を
介して一対のプッシュロッド9の各先端に接続されたス
プール11に伝達され、このスプール11の作動によっ
て入力された一次圧P0が減圧されて二次圧P2として出
力されるように構成されている。
【0032】図1中、PTはタンク圧、図1,2中、1
0aはプッシュロッド9とスプール11との間に設けら
れたバネ、10bは操作反力バネ、図2中、12は一次
圧P0が入力される油路としての一次圧室、13は二次
圧P2が出力される油路としての二次圧室、14はタン
ク圧室である。
【0033】また、このリモコン弁11には、図1〜図
3に示すように、スプール11の先端面(プッシュロッ
ド9と反対側の面)11aに対してプッシュロッド9と
対抗する圧力を加えるスプール押圧室15が、一次圧室
12および二次圧室13とは別に設けられている。
【0034】この油圧制御回路においては、図1に示す
ように、リモコン弁1に一次圧P0を供給する一次圧ラ
イン16にディザー印加手段としての電磁比例弁18が
接続され、この電磁比例弁18の二次圧ライン19がリ
モコン弁1のスプール押圧室15に接続されている。1
7はタンクラインである。
【0035】電磁比例弁18には、微小振動を持った電
気入力信号が供給され、これにより二次圧P1にディザ
ー(微小な油圧振動)が加えられる。
【0036】そして、このディザー付きの比例弁二次圧
1がリモコン弁1のスプール押圧室15からスプール
端面11aに加えられることにより、リモコン弁二次圧
(切換弁2に対するパイロット圧)P2に増幅されたデ
ィザーが乗り、これが切換弁2にパイロット圧信号とし
て供給される。
【0037】このときのリモコン弁1のスプール11の
力のバランスは図3において下記式により表すことがで
きる。
【0038】
【数1】k・x+AT・PT=A2・P2+A1・P1 ここで、ATはスプール11の操作入力側の受圧面積、
1はスプール端面11aの受圧面積、A2はスプール1
1において上記受圧面積A1に作用する圧力と反対の圧
力を受ける部分の受圧面積(段付きスプール11の段部
での有効受圧面積)、kはバネ10のバネ定数、xはバ
ネ変位量である。
【0039】上記数1のうちPTはタンク圧(ほぼ0)
のため無視すると、次式のように簡略化することができ
る。
【0040】
【数2】k・x=A2・P2+A1・P1 また、バネ定数kを一定とし、比例弁二次圧P1の振動
成分ΔP1により、リモコン弁二次圧P2がΔP2だけ変
動するとき、力のバランスは、
【0041】
【数3】 k・x=A2・(P2+ΔP2)+A1・(P1+ΔP1) なる。
【0042】数3および数2から、ΔP1とΔP2の関係
は、
【0043】
【数4】A2・ΔP2=−A1・ΔP1 ΔP2=−(A1/A2)・ΔP1 が成立する。
【0044】従って、A1/A2の比を大きくとれば、P
1を小さく振動させることで大きな振幅を持った逆位相
のリモコン弁二次圧P2を得ることができる。
【0045】こうして、切換弁2にディザー付きのパイ
ロット圧P2を加えることにより、切換弁2のパイロッ
ト圧P2vsスプールストローク特性のヒステリシスを
解消することができる。
【0046】これを図4に示しており、パイロット圧P
2に対してスプールストロークSが正確に追従し、図
5,6に示すディザーを付加したパイロット圧P2が無
い場合のような不感帯αが発生しない。
【0047】ここで、電磁比例弁18の二次圧P1に乗
る油圧振動の周波数、振幅は、同比例弁18に供給され
る操作信号によって任意に調節することができ、図4に
示す切換弁パイロット圧P2vsスプールストロークS
が得られるようにこの比例弁二次圧P1を調節すればよ
い。
【0048】図7は、このような調節を加えない場合の
パイロット圧P2vsスプールストロークSの特性を示
し、ディザーを付加したパイロット圧P2の振動が大き
くなり過ぎてスプールストロークSに影響を与え、アク
チュエータ作動が振動を伴う等の弊害が生じる。
【0049】第2実施形態 第1実施形態との相違点のみを説明する。
【0050】第2実施形態においては、図8に示すよう
に、電磁比例弁18の二次圧ライン19がリモコン弁1
のスプール押圧室15とタンク圧室14に接続されてい
る。
【0051】この場合のリモコン弁スプール11に働く
力のバランスは、
【0052】
【数5】k・x+AT・PT=A2・P2+A1・PT k・x+(AT−A1)PT=A2・P2 バネ定数kを一定とし、PTの振動成分ΔPTによりリモ
コン弁二次圧P2がΔP2だけ変動するとき、力のバラン
スは、
【0053】
【数6】k・x+(AT−A1)(PT+ΔPT)=A2(P2
+ΔP2) となる。
【0054】数5,6から、
【0055】
【数7】(AT−A1)・ΔPT=A2・ΔP2 ΔP2={(AT−A1)/A2}・ΔPT ΔPTによってΔP2を増幅するためには、
【0056】
【数8】{(AT−A1)/A2}≧1 AT≧A1+A2 となり、スプール11をこの条件下で設計することによ
り、第1実施形態と同じ作用効果を得ることができる。
【0057】この第2実施形態に使用されるリモコン弁
1の具体的構造を図9に示している。ここに示すリモコ
ン弁1は、従来からあるリモコン弁をそのまま使用し、
タンク圧室14に比例弁二次圧ライン19を接続するだ
けでよい。
【0058】このため、第1実施形態の場合のようにタ
ンク圧室とは別に比例弁二次圧Pを入力するためのポ
ートとしてのスプール押圧室を設ける必要がない。
【0059】第3実施形態(図10,11参照) 第3実施形態においては、第1実施形態のリモコン弁構
成を前提として、第1実施形態と異なるディザー印加手
段が用いられている。
【0060】すなわち、リモコン弁1のスプール押圧室
15に、第1および第2両減圧弁20,21と、この両
減圧弁20,21の一方の二次圧を選択する電磁切換弁
22から成るディザー回路23が接続されている。
【0061】両減圧弁20,21の二次圧P3,P4
は、P3<P4に設定され、図11(ロ)に示すように
電磁切換弁22が一定周期でオン・オフ操作されること
により、同図(イ)に示すように両電磁切換弁20,2
1の設定二次圧P3,P4が交互にスプール押圧室15
に加えられる。
【0062】これにより、ディザー付き圧力P1がリモ
コン弁1に加えられ、第1および第2実施形態の場合と
同様にリモコン弁1からディザー付き二次圧P2が出力
される。
【0063】第4実施形態(図12参照) 第4実施形態においては、ディザー印加手段として電気
信号により加振力を発する発振器24が用いられてい
る。
【0064】発振器24はリモコン弁1のスプール11
に取付けられ、加振力がこのスプール11の端面11a
に直接加えられてディザー付きの二次圧Pがパイロッ
ト圧として図1の切換弁2に供給される。
【0065】この構成によっても、基本的に第1乃至第
3各実施形態と同じ作用効果を得ることができる。
【0066】また、この第4実施形態によると、第1お
よび第2両実施形態の電磁比例弁18や第3実施形態の
ディザー回路23を設ける必要がなく、そのための油圧
配管および油圧源も不要となる。
【0067】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、遠隔
制御弁の二次圧にディザー印加手段(請求項5の発明で
は電磁比例弁、請求項6の発明では発振器)によるディ
ザーを印加し、このディザー付きの二次圧を油圧パイロ
ット式切換弁に油圧振動付きのパイロット圧として加え
る構成としたから、同切換弁のヒステリシスを解消し、
パイロット圧に対してスプールストロークを正確に対応
させることができる。
【0068】これにより、オペレータの操作通りにアク
チュエータが作動するため、オペレータに違和感を感じ
させず、操作性を改善することができる。
【0069】また、請求項2の構成によると、ディザー
の圧力レベルまたは振動波形を、切換弁に応じて、ヒス
テリシスを解消し、かつ、切換弁本来の制御特性に影響
を与えない最適なものに調整することができる。
【0070】さらに、請求項3の発明によると、ディザ
ー圧力が遠隔制御弁のスプール押圧室からスプールに加
えられ、ディザー圧力によりスプールが振動し、遠隔制
御弁の二次圧にディザーが乗って切換弁に伝えられる。
【0071】このため、ディザー付きの圧力を直接プッ
シュロッドに加える場合と比較して、遠隔制御弁に入力
されるディザーと出力されるディザーの増幅率を大きく
とることが可能となる。
【0072】従って、同じ出力ディザーを得るのに入力
ディザーを小さくすることができるため、遠隔制御弁の
操作反力変動としての影響(レバーを操作する手に振動
を感じる)を抑えることができる。
【0073】この場合、請求項4の発明によると、スプ
ール押圧室が、遠隔制御弁が元々備えたタンク圧室に連
通して設けられているため、タンクポートとは別に新た
にディザー入力ポートを設ける必要がない。すなわち、
既存の遠隔制御弁をそのまま利用することができる。
【0074】一方、請求項6の発明によると、発振器の
振動をディザーとして直接スプールに加えるため、電磁
比例弁等の別の弁、およびそのための油圧配管、油圧源
が不要となり、コストを安くすることができる。
【0075】そして、請求項7の発明(遠隔制御弁)に
よると、上記のようにディザー付きの二次圧を切換弁に
加えて切換弁のヒステリシスを解消する場合に、ディザ
ー付きの圧力を直接プッシュロッドに加える場合と比較
して、入力されるディザーと出力されるディザーの増幅
率を大きくとって操作反力変動としての影響を抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる油圧回路図であ
る。
【図2】同実施形態におけるリモコン弁の具体的構造を
示す断面図である。
【図3】同リモコン弁のスプールに働く力のバランスを
説明するための図である。
【図4】第1実施形態による切換弁のパイロット圧とス
プールストロークの変化状況を示す波形図である。
【図5】従来回路による切換弁のパイロット圧とスプー
ルストロークの変化状況を示す波形図である。
【図6】同切換弁のパイロット圧とスプールストローク
の関係を示す特性図である。
【図7】第1実施形態においてディザーの周波数および
振幅を調節しない場合の図4相当図である。
【図8】本発明の第2実施形態を示す図3相当図であ
る。
【図9】第2実施形態におけるリモコン弁の具体的構造
を示す断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態を示す油圧回路図であ
る。
【図11】(イ)は第3実施形態においてリモコン弁の
スプール押圧室に加えられる圧力の変化状況、(ロ)は
この圧力変化を発生させる電磁切換弁のオン・オフ状況
をそれぞれ示す図である。
【図12】本発明の第4実施形態におけるリモコン弁の
具体的構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 遠隔制御弁 2 油圧パイロット式切換弁 3 油圧アクチュエータとしての油圧シリンダ 7 リモコン弁の操作レバー 11 同スプール 12 同一次圧室 13 同二次圧室 14 タンク圧室 15 スプール押圧室 18 ディザー印加手段としての電磁比例弁 19 電磁比例弁の二次圧ライン 23 ディザー印加手段としてのディザー回路 20,21 ディザー回路の減圧弁 22 同電磁切換弁 24 ディザー印加手段としての発振器
フロントページの続き (72)発明者 竹中 克也 兵庫県神戸市西区福吉台1617番1 株式会 社ナブコ西神工場内 (72)発明者 山▲崎▼ 洋一郎 兵庫県明石市大久保町八木740番地 株式 会社神戸製鋼所大久保建設機械工場内 (72)発明者 小林 隆博 兵庫県明石市大久保町八木740番地 株式 会社神戸製鋼所大久保建設機械工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作レバーの操作量に応じた二次圧を発
    生する遠隔制御弁と、この遠隔制御弁で発生した二次圧
    がパイロット圧として付与されて切換わり作動する油圧
    パイロット式の切換弁と、この切換弁の作動に応じて駆
    動される油圧アクチュエータとを備えた油圧制御回路に
    おいて、上記遠隔制御弁の二次圧にディザーを与えるデ
    ィザー印加手段が設けられたことを特徴とする油圧制御
    回路。
  2. 【請求項2】 ディザー印加手段が、遠隔制御弁の二次
    圧に乗せるディザーの圧力レベルまたは振動波形を調節
    可能に構成されたことを特徴とする請求項1記載の油圧
    制御回路。
  3. 【請求項3】 遠隔制御弁に、スプールに対してプッシ
    ュロッドと対抗する圧力を加えるスプール押圧室が設け
    られ、ディザー印加手段がこのスプール押圧室にディザ
    ーを乗せたパイロット圧力を加えるように構成されたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の油圧制御回路。
  4. 【請求項4】 スプール押圧室がタンク圧室に連通して
    設けられ、ディザー印加手段によるディザーを乗せたパ
    イロット圧力がスプール押圧室とタンク圧室とに加えら
    れるように構成されたことを特徴とする請求項3記載の
    油圧制御回路。
  5. 【請求項5】 ディザー印加手段として電磁比例弁が用
    いられ、この電磁比例弁の二次圧ラインがスプール押圧
    室に接続されたことを特徴とする請求項3または4記載
    の油圧制御回路。
  6. 【請求項6】 ディザー印加手段として、遠隔制御弁の
    スプールに接続されて同スプールを振動させる発振器が
    用いられたことを特徴とする請求項1または2記載の油
    圧制御回路。
  7. 【請求項7】 操作レバーの操作力が、カムを介して一
    対のプッシュロッドの各先端に接続されたスプールに伝
    達され、このスプールの作動によって入力された一次圧
    が減圧されて二次圧として出力されるように構成された
    油圧制御回路用の遠隔制御弁において、上記両スプール
    の先端部に、上記プッシュロッドに対抗する圧力を加え
    るスプール押圧室が、上記一次圧が入力される油路およ
    び二次圧が出力される油路とは別に設けられたことを特
    徴とする油圧制御回路用の遠隔制御弁。
JP35701697A 1997-12-25 1997-12-25 油圧制御回路、および油圧制御回路用の遠隔制御弁 Withdrawn JPH11190305A (ja)

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