JPH11190295A - 電動送風機および該電動送風機を用いた電気掃除機 - Google Patents

電動送風機および該電動送風機を用いた電気掃除機

Info

Publication number
JPH11190295A
JPH11190295A JP35666697A JP35666697A JPH11190295A JP H11190295 A JPH11190295 A JP H11190295A JP 35666697 A JP35666697 A JP 35666697A JP 35666697 A JP35666697 A JP 35666697A JP H11190295 A JPH11190295 A JP H11190295A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
centrifugal fan
electric
electric blower
sealing member
blower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35666697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisanori Toyoshima
久則 豊島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP35666697A priority Critical patent/JPH11190295A/ja
Publication of JPH11190295A publication Critical patent/JPH11190295A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】遠心ファンの排気流の循環を確実に防止して送
風機の性能を向上させる。 【解決手段】多孔質の弾性を有するシール部材を採用
し、その空孔部に油あるいはグリース等の充填材,潤滑
材を充填、あるいはシール部材の表面に塗布した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動機の回転軸に直
結された遠心ファンを有する送風機の空力性能向上に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】遠心ファン、その外周側にディフューザ
及びそれらを覆うケーシングからなる送風機において、
遠心ファンの排気流の遠心ファン入口への循環が送風機
の性能低下を引き起こすことはよく知られており、これ
を防止する手段として、従来、遠心ファンの入口部に回
転摺接するシール部材として弾性材を使用する例は紹介
されていた。特に高周速となる送風機の場合、シール材
としては摩擦熱に対する耐熱性や摩擦損失増加低減のた
めの低摩擦材等が考慮されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】弾性材を遠心ファンの
入口部に回転摺接するように設けても、金属製の遠心フ
ァンの回転によって弾性材の接触部分が削りとられて溝
ができてしまい、遠心ファンと弾性シール部材との接触
が完全でなくなりシール性に問題があった。
【0004】そこで本発明は、上記シール性を向上し、
電動送風機の効率向上することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、弾性を有するシール部材には多孔質の材料を採用
し、その空孔部に油あるいはグリース等の充填材,潤滑
材を充填、あるいはシール部材の表面に塗布した。
【0006】これにより、遠心ファンの回転によってシ
ール部材が削りとられ摺接部に溝ができて隙間が形成さ
れても、充填あるいは塗布された充填材等が回転による
摩擦熱によって溶融し隙間にしみ出して隙間をシールし
て、気密性を向上することができる。従って、送風機と
して前述の循環流を防止して、性能向上が達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明について図を用いて詳細に
説明する。図1は電気掃除機に用いられる電動送風機1
の内部構造を示した断面図である。電動送風機1はハウ
ジング2とハウジング2に固定された固定子3,ハウジ
ング2に設けられた軸受4Aとエンドブラケット16に
設けられた軸受4Bによって保持される回転軸5,回転
軸5に固定された回転子6,回転軸5に固定された整流
子7、整流子7との電気的接続を行うブラシ8とそれを
保持するとともにハウジング2に固定するためのブラシ
ホルダ9,ねじ17により回転軸5の一端に固定される
遠心ファン12,遠心ファン12から出た空気流を整流
するディフューザ13,遠心ファン12とディフューザ
13を覆うケーシング14によって構成される。
【0008】ケーシング14には、その内面の内周部に
遠心ファン12の入口径(内径)と摺接するように設け
られたシール部材15が、固定部材18とケーシング1
4に挟着固定されている。シール部材15は、多孔質の
弾性材、例えばポリテトラフロロエチレン等の耐熱性が
ありかつ低摩擦材によって構成され、さらに空孔部分,
摺接表面には潤滑油あるいはグリース等が充填,塗布さ
れている。
【0009】電動送風機1が通電され運転を開始すると
まず回転子6が回転し、回転子6の回転軸5に固定され
た遠心ファン12が回転する。遠心ファン12が回転す
るとケーシング14の空気取り入れ口14Aから空気が
流入し、遠心ファン12,ディフューザ13を通り電動
機内部へと流れ込み、電動機内部を通過してハウジング
2の孔部2Aから外部へ排気される。
【0010】遠心ファン12の排気流は、ディフューザ
13内にて動圧から静圧へ変換されるが、このとき、図
2に示される矢印の如く、ケーシング14と遠心ファン
12の入口部に隙間が生じた場合に循環流が発生し、上
記のディフューザ13での静圧回収率が低下して送風機
として性能が低下する。
【0011】従来、この循環流を防止するために、遠心
ファン12の入口径(内径)と摺接する弾性を有するシ
ール部材15を設けた例があるが、図3の如く金属製の
遠心ファン12の回転によってシール部材15が削りと
られてしまい、その接触部分に溝15Aが形成されてし
まう。この溝15Aは、遠心ファン12の入口径の真円
度,同心度の狂い及びキズ等によって入口部の厚みより
も広い幅に形成されてしまうために、部分的に隙間が生
じてシール性が低下して送風機性能低下を引き起こして
いた。
【0012】遠心ファン12は一般的に、アルミニウム
や鋼板等の薄い金属板で構成され、プレス成形にて製作
されるために、真円度,同心度等の精度管理が難しいこ
とと、薄板のため取り扱いにおいて凹みやつぶれ等のキ
ズがつきやすく、上記シール性の低下が問題となってい
た。特に、電気掃除機においてはその吸込力の増加に伴
い、上記シール部材15にかかる圧力が増加してシール
性能向上が必要となってきた。
【0013】本発明においては、シール部材15は、多
孔質の弾性材、例えばポリテトラフロロエチレン等の耐
熱性がありかつ低摩擦の材料によって構成され、さらに
空孔部分あるいは摺接表面に潤滑油あるいはグリース等
が充填,塗布されている。
【0014】これによって、遠心ファン12の回転によ
ってシール部材が削りとられ摺接部に溝ができて隙間が
形成されても、充填あるいは塗布された油あるいはグリ
ース等が回転による摩擦熱によって溶融し、上記の隙間
12Aにしみ出して隙間をシールして、気密性を向上す
ることができる。
【0015】前記充填材は、回転中、液状となって隙間
をうめるため摩擦が増加することもなく、シリコン等潤
滑性を有する材料を用いることによってさらに摩擦低減
効果を得ることも可能となる。また金属製の潤滑粉末あ
るいは潤滑グリース等をシール部材15の表面に塗布す
ることによって摺接による摩擦損失を低減可能で、従っ
て、送風機として前述の循環流を防止して、性能向上が
達成される。
【0016】
【発明の効果】本発明においては、シール部材15は、
多孔質の弾性材にて構成し、その空孔部分あるいは摺接
表面に潤滑油あるいはグリース等が充填,塗布したこと
によって、遠心ファン12の回転によってシール部材が
削りとられ摺接部に溝15Aができて隙間が形成されて
も、充填あるいは塗布された油あるいはグリース等が回
転による摩擦熱によって溶融し、上記溝15Aの隙間に
しみ出して隙間をシールして、気密性を向上することが
できる。また金属製の潤滑粉末あるいは潤滑グリース等
をシール部材15の表面に塗布することによって摺接に
よる摩擦損失を低減可能で、送風機として前述の循環流
を防止して、性能向上が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電動送風機1の断面
図。
【図2】従来例を示す電動送風機1の一部断面図と空気
流の流れを示す断面図。
【図3】従来例を示すシール部材15と遠心ファン12
の接触部の断面図。
【図4】本発明の一実施例におけるシール部材15と遠
心ファン12の接触部の断面図。
【符号の説明】
1…電動送風機、2…ハウジング、5…回転軸、6…回
転子、12…遠心ファン、14…ケーシング、15…シ
ール部材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動機の回転軸に直結された遠心ファン、
    該遠心ファンの外周側にディフューザ及びそれらを覆う
    ケーシングからなる送風機を有し、該送風機による空気
    流が前記電動機側に排気される電動送風機において、前
    記遠心ファンの入口部に回転摺接するシール手段を前記
    ケーシングに設け、前記シール手段は弾力性を有し、か
    つ充填材が充填あるいは潤滑材が塗布されたシール部材
    で構成されたことを特徴とする電動送風機および該電動
    送風機を用いた電気掃除機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記シール部材は多孔
    質の材料で、各々の空孔に前記潤滑材が充填されたこと
    を特徴とする電動送風機および該電動送風機を用いた電
    気掃除機。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記シール部材の前記
    遠心ファンとの摺接側表面に前記潤滑材を塗布したこと
    を特徴とする電動送風機および該電動送風機を用いた電
    気掃除機。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記シール部材は多孔
    質のポリテトラフロロエチレン材に前記潤滑材を充填あ
    るいは塗布して構成したことを特徴とする電動送風機お
    よび該電動送風機を用いた電気掃除機。
JP35666697A 1997-12-25 1997-12-25 電動送風機および該電動送風機を用いた電気掃除機 Pending JPH11190295A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35666697A JPH11190295A (ja) 1997-12-25 1997-12-25 電動送風機および該電動送風機を用いた電気掃除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35666697A JPH11190295A (ja) 1997-12-25 1997-12-25 電動送風機および該電動送風機を用いた電気掃除機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11190295A true JPH11190295A (ja) 1999-07-13

Family

ID=18450180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35666697A Pending JPH11190295A (ja) 1997-12-25 1997-12-25 電動送風機および該電動送風機を用いた電気掃除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11190295A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177281A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Shimadzu Corp 高速回転機器
WO2015059893A1 (ja) * 2013-10-21 2015-04-30 株式会社デンソー 遠心送風機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177281A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Shimadzu Corp 高速回転機器
WO2015059893A1 (ja) * 2013-10-21 2015-04-30 株式会社デンソー 遠心送風機
JP2015108369A (ja) * 2013-10-21 2015-06-11 株式会社デンソー 遠心送風機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5145266A (en) Bearing apparatus
JPH11190295A (ja) 電動送風機および該電動送風機を用いた電気掃除機
JP4742834B2 (ja) クリーナモータ用軸受
JP2004248481A (ja) スピンドルモータ及びハードディスク駆動装置
JPH1122694A (ja) 遠心ファンおよびその遠心ファンを用いた電動送風機ならびに電気掃除機
KR100431416B1 (ko) 동압 베어링이 적용된 모터의 실링 구조
WO2012124001A1 (ja) 電動送風機およびそれを用いた電気掃除機
JP4639666B2 (ja) ターボ形高速回転機器
KR0126517Y1 (ko) 교류발전기의 이물질 침입 방지장치
US4558999A (en) Vane type pump device
JP3575055B2 (ja) ファンモータの軸受部
JP4009547B2 (ja) 軸封装置
JPH077889A (ja) ファンモータの防塵構造
JPH073248B2 (ja) 軸受装置
JPS61132797A (ja) タ−ボ分子ポンプの軸受装置
JPH02236068A (ja) 軸封装置
KR100382452B1 (ko) 밀폐형 압축기
JPH10225046A (ja) モータの軸受け構造
JP2004286081A (ja) 電動機の軸受用潤滑油の封止構造
JPH0583540U (ja) 密封装置
JPH0549206A (ja) 外側回転子電動機及び固定軸に支承される回転板の軸封装置
KR200181381Y1 (ko) 전동기의 누유방지구조
JPH08219046A (ja) オイルフリーベーン型流体機械
JPH09256993A (ja) ウォータポンプ用メカニカルシール
JPH11336695A (ja) 遠心羽根車およびそれを用いた電動送風機