JPH11190128A - 滑り支承の取付け方法 - Google Patents

滑り支承の取付け方法

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JPH11190128A
JPH11190128A JP36115097A JP36115097A JPH11190128A JP H11190128 A JPH11190128 A JP H11190128A JP 36115097 A JP36115097 A JP 36115097A JP 36115097 A JP36115097 A JP 36115097A JP H11190128 A JPH11190128 A JP H11190128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding bearing
sliding
bearing
plate
temporary fixing
Prior art date
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Pending
Application number
JP36115097A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Sato
勝憲 佐藤
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な手段によって、滑り支承を仮固定できる
滑り支承の取付け方法を提供することを課題としてい
る。 【解決手段】滑り板5の吊穴及び免震台9内の袋ナット
を利用して4本のボルト13により、4本のアングル材
1を井桁状に滑り板5を囲むように仮止めする。次に、
中央部の養生ベニヤを取り外し、上側から滑り支承14
を載置する。次に、符号Aの位置でアングル材1の立上
り部と滑り支承14のフランジ部との間に、ライナ部材
を介挿したのち、くさびを打ち込んで滑り支承14の水
平移動を拘束する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物を免震支承す
る滑り支承の取付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、滑り支承を設ける場合には、次
のようにして施工させる。まず、構造物基礎の上に免震
台用の配筋等を行い、所定高さ位置に滑り板を支持させ
た状態でコンクリートを打設養生して免震台を構築す
る。ここで、上記滑り板にはステンレス製の滑り板本体
が一体に構成されている。
【0003】次に、図8に示すように、上記滑り板50
の上に、滑り支承51を上から載置し、その滑り支承5
1の上に上部躯体52を構築する。上記滑り支承51
は、例えば,上記滑り板50に接触するテフロン板51
aの上に積層ゴムが取り付けられ、調節鋼管51bの上
部が上部躯体52への取付け部を構成する。図6中、符
号53は免震台を構成する。なお、上記滑り板50のう
ち、上記滑り支承51が接触する部分はステンレス製と
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、滑り板
50の上に載置された滑り支承51は、上部躯体52の
構築を始めるまでは、構造的には軸力を受けているだけ
であるので、平面上、上記施工段階にあっては拘束が何
もなくフリー状態となっている。
【0005】このため、例えば,作業員が自己の感覚で
滑り支承51の位置を合わせ支持した状態で、上部躯体
52の取付け施工を開始したり、上記調節鋼管51bに
ネジ穴や支保工取付け金具を設けておき、その取付け金
具等に支保工を接続して滑り支承51を拘束しようとし
ているために、手間が掛かる等の問題があった。
【0006】そこで、本発明は、上記のような問題点に
着目したもので、簡易な手段によって、滑り支承を仮固
定できる滑り支承の取付け方法を提供することを課題と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明うち請求項1に記載した滑り支承の取付け方
法は、滑り板の上に滑り支承を載置し、その滑り支承に
上部躯体を取り付ける滑り支承構造において、上記滑り
板の外周に、上記滑り支承の側面と対向可能な立上り部
を備えた仮止め金具を仮止めした後に、上記滑り板の上
に滑り支承を載置し、次に、上記仮止め金具の立上り部
と滑り支承との間にライナ部材を介挿すると共にくさび
を差し込んで滑り支承の水平移動を拘束した後に、当該
滑り支承に上部躯体の取付け作業を開始することを特徴
とするものである。
【0008】本発明によれば、仮止め金具とライナ部材
及びくさびによって、簡易に滑り板に載置した滑り支承
の位置が仮固定される。次に、請求項2に記載した発明
は、請求項1に記載した発明に対し、上記仮止め金具は
アングル材であって、4本のアングル材を井桁状に組み
付けることを特徴とするものである。
【0009】本発明によれば、安価なアングル材によっ
て仮止め金具が確保され、そのアングル材を井桁状に組
むことで滑り板の周りが囲まれ、このアングル材によっ
て、滑り板は、当該滑り板外周における施工の際の打設
コンクリート等から保護可能となる。
【0010】次に、請求項3に記載した発明は、請求項
1又は請求項2に記載した構成に対し、滑り板外周に
は、予め、上記仮止め金具を仮止め手段が設けられてい
ることを特徴とするものである。
【0011】予め仮止め金具を設けておくことで、簡易
に、仮止め金具の取付け精度が確保可能となる。次に、
請求項4に記載した発明は、請求項3に記載された発明
に対し、上記仮止め手段は、滑り板の四隅に設けられた
吊穴に対向可能な位置で,当該滑り板を固定する免震台
に埋設された袋ナットと、その袋ナットに螺合するボル
トとを備えて、上記仮止め金具を、その袋ナットにボル
ト止めすることを特徴とするものである。
【0012】本発明によれば、従来から存在する吊穴に
よって簡易に位置決めが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。ここで、本実施形態では、4本
のアングル材1を仮止め金具とし、平面図である図1に
示すような、滑り支承のフランジ部14a外端面に係合
可能なアールがついた立方体状の木片をライナ部材2を
4個,用意している。
【0014】本実施形態の滑り支承の取付け施工は、例
えば,次にようにして行われる。まず、図2を参照しつ
つ説明すると、構造物基礎3の上に、免震台9用の配筋
や滑り板を支持する支持部材4を設置する。上記支持部
材4の上端面には、滑り板5(滑り板本体6)外周に設
けられた吊穴7と上下で対向可能な位置に、開口部を上
にした袋ナット8を設置しておき、袋ナット8の上部を
マスキングしておく。ここで、上記滑り板5は、鋼板の
上に、エポキシ樹脂性接着材でステンレス製の滑り板本
体6を貼り付けて構成されたものである。
【0015】次に、上記滑り板5を当該滑り板5に開口
した吊穴7を利用して吊り込んで、上記支持部材4の上
に水平に設置し後に、コンクリートを打設して免震台9
を構築する。
【0016】平面図である図3が、その構築された状態
を示すものであるが、この状態では、免震台9のコンク
リート天端9aが滑り板5上面よりも低い位置となって
いる。また、図3中、10,11は、滑り板本体6の養
生ベニヤであって、中央部10と外周部11の二つから
なりテープ等によって仮止めされているる。また、12
は吊穴7の位置を示し、この状態では、ボルト13が仮
止めされている。
【0017】次に、図4に示すように、同軸となってい
る上記吊穴7及び袋ナット8を利用して4本のボルト1
3により、4本のアングル材1を井桁状に、つまり滑り
板5を囲むように仮止めする。このとき、アングル材1
の下に養生ベニヤ11があるため、板材からなる嵩上げ
プレート18で上げている。符号Aは、ライナ部材2の
取付け位置を示している。
【0018】次に、滑り板5下部の最終的なグラウト注
入作業を行い、免震台9と滑り板5を一体とする。上記
図4は、最終的な滑り板5のグラウト注入作業完了後の
状態を示している。このとき、上記アングル材1に対し
ては、滑り板本体6側にグラウト材が流れ込まないよう
に阻止する役割を持たせても良い。
【0019】次に、中央部の養生ベニヤ10を取り外
し、上側から滑り支承14を載置する。次に、図5に示
すように、各アングル材1の長手方向中央部位置(図4
中A位置参照)で、当該アングル材1の立上り部と滑り
支承14のフランジ部14aとの間に、上記ライナ部材
2を介挿したのち、くさび15を打ち込んで滑り支承1
4の水平移動を拘束する。
【0020】次に、上部躯体構築時の最初の作業とし
て、滑り支承14の上部フランジ部14bに梁底型枠1
6の一端部をセットして上部躯体17の施工を開始す
る。ここで、上記梁底型枠16を取り付けることで滑り
支承14の回転が拘束されて水平変位が完全に止められ
る。また、上記上部フランジ部14bは、上部躯体より
も型枠が載せられるように始め大きくしてあり、釘止め
用の穴もあいている。
【0021】コンクリート強度発現後に取り外したライ
ナ部材2やアングル材1等は、別の施工現場で再利用す
る。このように、本発明にあっては、滑り支承14に何
ら細工を加えることなく、簡易なアングル材1、及び木
片からなるライナ部材2によって極めて簡単に滑り支承
14の仮固定ができる。
【0022】また、以前からある滑り板5の吊穴7を基
準にアングル材1が位置決めされるので、アングル材1
の取付け精度も簡易に確保される。ここで、ライナ部材
2として木片を利用しているのは、コストが安く、簡易
に加工できると共に当接した滑り支承14を傷つけない
ようにするためである。勿論、滑り支承14と当接する
部分にゴム材を取りつけた金具等からライナ部材を構成
してもよい。
【0023】上記実施形態では、滑り板5の吊穴7を利
用して位置決め等を行っているが、滑り板5外周の免震
台9位置に別途,仮止め手段を設け、その仮止め手段に
仮止め金具を仮固定させるように構成してもよい。
【0024】また、上記実施形態は、滑り板5を直接免
震台9に打ち込んで一体化する場合を例に説明している
が、滑り板5及び免震台9の構築のための工法はこれに
限定されるものではない。例えば、図6に示すように、
予めPCa版20に滑り板5を打ち込んでおき、図7に
示すように、その滑り板付きPCa版20を免震台9に
打ち込む工法であってもよい。図7中、符号21は、注
入されたグラウトを示している。この工法の場合には、
滑り板5をPCa版20に打ち込む時に、予め袋ナット
8を滑り板5下面側に配置して置けば、滑り板5の吊穴
7の下側に袋ナット8が設置されて、上述した本願発明
に基づく滑り支承取付け方法が採用可能となる。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の滑り
支承の取付け方法を採用すると、滑り支承自体になんら
細工を施すことなく、極めて簡単に滑り支承の仮固定が
できるという効果がある。
【0026】このとき、請求項2の発明を採用すると、
材料費が安く且つ簡易に仮止め金具が確保できる。ま
た、アングル材外周にコンクリートを打設する際などに
おいては、アングル材を井桁状に組むことで滑り板自体
が保護されるという効果がある。
【0027】また、請求項3又は請求項4の発明を採用
すると、予め仮止め金具の仮止め位置が確定しているの
で、仮止め金具に対して簡易に所定精度の取付け精度が
確保できるという効果がある。
【0028】特に請求項4の発明を採用すると、吊穴に
よって簡易に位置決めが行われるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るライナ部材を示す平
面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る仮止め手段などを説
明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る免震台に滑り板を固
定した状態を示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るアングル材の設置、
及びライナ部材の取付け位置を示す平面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る滑り支承を示す側面
図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る滑り板とPC版が一
体となっている断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る別の工法例を説明す
るための図である。
【図8】従来の滑り支承の施工を説明するための側面図
である。
【符号の説明】
1 アングル材(仮止め金具) 2 ライナ部材 3 構造基礎 4 支持部材 5 滑り板 6 滑り板本体 7 吊穴 8 袋ナット 9 免震台 10 養生ベニヤ 11 養生ベニヤ 13 ボルト 14 滑り支承 14a フランジ部 15 くさび 16 型枠 17 上部躯体 18 嵩上げプレート A ライナ取付け位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 滑り板の上に滑り支承を載置し、その滑
    り支承に上部躯体を取り付ける滑り支承構造において、 上記滑り板の外周に、上記滑り支承の側面と対向可能な
    立上り部を備えた仮止め金具を仮止めした後に、上記滑
    り板の上に滑り支承を載置し、次に、上記仮止め金具の
    立上り部と滑り支承との間にライナ部材を介挿すると共
    にくさびを差し込んで滑り支承の水平移動を拘束した後
    に、当該滑り支承に上部躯体の取付け作業を開始するこ
    とを特徴とする滑り支承の取付け方法。
  2. 【請求項2】 上記仮止め金具はアングル材であって、
    4本のアングル材を井桁状に組み付けることを特徴とす
    る請求項1に記載した滑り支承の取付け方法。
  3. 【請求項3】 滑り板外周には、予め、上記仮止め金具
    を仮止めするための仮止め手段が設けられていることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載した滑り支承の
    取付け方法。
  4. 【請求項4】 上記仮止め手段は、滑り板の四隅に設け
    られた吊穴に対向可能な位置で,当該滑り板を固定する
    免震台に埋設された袋ナットと、その袋ナットに螺合す
    るボルトとを備えて、上記仮止め金具を、その袋ナット
    にボルト止めすることを特徴とする請求項3に記載され
    た滑り支承の取付け方法。
JP36115097A 1997-12-26 1997-12-26 滑り支承の取付け方法 Pending JPH11190128A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108385852A (zh) * 2018-03-23 2018-08-10 浙江鸿安建设有限公司 一种建筑用环保减震装置
CN110857590A (zh) * 2018-08-24 2020-03-03 中铁一局集团天津建设工程有限公司 一种新型多用混凝土柱模定位装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108385852A (zh) * 2018-03-23 2018-08-10 浙江鸿安建设有限公司 一种建筑用环保减震装置
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