JPH11189831A - 自溶炉用スラグ樋 - Google Patents

自溶炉用スラグ樋

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JPH11189831A
JPH11189831A JP36057797A JP36057797A JPH11189831A JP H11189831 A JPH11189831 A JP H11189831A JP 36057797 A JP36057797 A JP 36057797A JP 36057797 A JP36057797 A JP 36057797A JP H11189831 A JPH11189831 A JP H11189831A
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JP
Japan
Prior art keywords
slag
gutter
copper
groove
smelting furnace
Prior art date
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Pending
Application number
JP36057797A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Yonekawa
寿 米川
Yuji Tanioka
雄二 谷岡
Takenori Kikuta
武徳 菊田
Makoto Hamamoto
真 浜本
Masayoshi Hara
正好 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Publication of JPH11189831A publication Critical patent/JPH11189831A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 銅製錬プロセスにおける自溶炉に用いられる
長寿命、かつ局部的な補修を可能とするスラグ樋を提供
する。 【解決手段】 冷却水を流す貫通孔が貫設された銅ブロ
ック12〜16を、その内面に形成される溝部11の形状がU
字状になるように樋深さ方向に組み立ててスラグ樋を構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅製錬プロセスに
おける自溶炉に用いられるスラグ樋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、銅を製錬するプロセスは、銅の主
要鉱石である黄銅鉱(CuFeS2)を浮遊選鉱により25〜35
%Cuの精鉱石とし、SiO2等のフラックスを調合した後、
乾式酸化溶錬によりマット(matte)を経て粗銅とし、電
解精製により電気銅とするのが一般的である。このマッ
トに濃縮する工程では通常自溶炉が用いられ、Cuと共存
するFeS を酸化してスラグ(slag) とし、Cu品位が50〜
70%程度のマットとするのである。
【0003】この自溶炉は図2に示すように、セットラ
と称する炉本体1の上部にリアクションシャフト2とア
ップテーク3が設けられて構成される。そして、気流乾
燥された精鉱石をリアクションシャフト2に装入し、12
00〜1300℃の高温下で空気もしくは酸素富化された空気
によって酸化、溶融し、炉本体1内で比重差によってマ
ットとスラグとに分離する。
【0004】溶融されたマットは、炉本体1の長手方向
の炉底部近くに設けられた複数のタップホール4(孔径
が30〜50mmφ)からマット樋5を介してレードル6にバ
ッチ的に抜き出される。このマットは、次工程の転炉に
おいて酸素でさらに酸化されて、銅品位が98%以上のブ
リスタとされる。一方、溶融状態のスラグは炉本体1の
幅方向の上側部に設けられるスラグホール7からスラグ
樋8を介して錬かん炉もしくは水砕工程に流出させるよ
うになっている。
【0005】また、炉本体1内で発生した排ガスは、ア
ップテーク3から炉外に排出されるが、高い濃度のSO2
ガス以外にダストを含んでいるため、サイクロンやコッ
トレル等で除塵処理が施されたのち次工程の硫酸工場に
送られて硫酸に転化される。図3に、上記した自溶炉に
用いられている従来のスラグ樋の一例を断面図として示
した。このスラグ樋8は、U字状の鉄板8aを外面に、
U字状の銅板8bを内面にして両者をP部でろう付けな
どで溶接してジャケット8cを形成して水で冷却するよ
うに構成されている。
【0006】また、特公昭56− 34621号公報には、内部
に4本の給水孔が穿設された連続又は半連続鋳造銅製の
一体構造樋が示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のスラグ樋には以下のような問題点があった。すなわ
ち、前者にあっては、水漏れ事故を発生し易いため、そ
の寿命が30〜60日間と短く、その修理に際しては、損傷
部位のみの局部的な補修ができないこともあって、1回
当たり約4時間程度もかかるという問題があった。ま
た、後者では、樋を一体鋳造物として製作するには、強
度確保上での特別な鋳造技術が必要となって製造コスト
面から不利であり、さらに、一体物であるが故に損傷部
位のみの局部的な補修・交換も不可能であった。
【0008】なお、長時間の補修は、炉内の溶体レベル
が上昇するのを防止する必要あり、自溶炉への鉱石供給
を停止せざるを得ないため、生産ダウンにもつながるこ
とになる。そこで、本発明は、上記のような従来技術の
有する課題を解決して、長寿命を有し、かつ損傷部位の
みを局部的に補修・交換することができる自溶炉用スラ
グ樋を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討・実験を繰り返した結果、水漏
れの原因となる溶接部をなくすと共に、簡単な鋳造技術
で製作することができ、しかも局部的な補修・交換がで
きるように改良する必要があることを見出して、本発明
を完成させるに至ったものである。
【0010】すなわち、本発明は、自溶炉のスラグ樋で
あって、冷却水を流す貫通孔が貫設された複数個の銅ブ
ロックを、前記スラグ樋の内面に形成される溝の形状が
U字状になるように樋深さ方向に組み立ててなることを
特徴とする自溶炉用スラグ樋であり、前記銅ブロック
は、前記溝の底部を1個で形成し、各側部をそれぞれ1
個以上で形成するように組み立てるのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施の形
態について、図面を参照して詳しく説明する。図1は本
発明の実施例を示す断面図である。この図面に示すよう
に、本発明のスラグ樋10は、その内面に形成される溝部
11の形状がU字状になるように、複数個の銅ブロック1
2, 13, 14, 15, 16を樋深さ方向に組み立てることによ
って構成される。これら銅ブロック12〜16の外面は、固
定部材17, 18によって適宜の間隔でボルトなどにより固
定される。
【0012】ここで、U字状の溝部11の底部を1個の銅
ブロックで形成し、各側部を1個以上とするのが好まし
い。この理由は、現場での樋全体の構築に際し、側部に
配置する銅ブロックの位置決めを容易に行うことがで
き、また、使用中における局部的な補修・交換をより少
ない工数でかつ容易に組み立てることができるからであ
る。なお、図1では溝部11の底部を1個とし、各側部を
2個ずつとした例で示したが、本発明ではこれに限定さ
れることなく、スラグ樋のサイズに応じて銅ブロック数
を増減すればよい。
【0013】また、銅ブロック12〜16にはあらかじめ貫
通孔12a〜16aがそれぞれ貫設されており、この貫通孔
12a〜16aに冷却水を流すことによって、その内表面の
温度上昇を抑制する。これによって、従来例のジャケッ
ト8cのような溶接部を無くすことができるから、熱歪
みによる水漏れ事故を起こす恐れが全くない。このよう
に、スラグ樋10を銅ブロック12〜16で一体的に構成して
水冷するようにしたので、スラグが通過する時の接触摩
擦による摩耗が大きくさえなければ、長期間にわたって
安定して使用することができる。また、銅ブロックは小
型鋳造物として製作できるので特別の鋳造技術を要する
ことなく簡単に製作することができる。
【0014】さらに、スラグ樋を構成する複数個の銅ブ
ロックのうち、損傷した銅ブロックのみの交換・補修が
できるので、樋の補修に伴う生産ダウンを抑制すること
ができ、操業の安定化に寄与することができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスラグ樋
によれば、冷却水を流す貫通孔が貫設された複数個の銅
ブロックを、その内面に形成される溝の形状がU字状に
なるように樋深さ方向に組み立てるようにしたので、樋
の寿命を延ばすことが可能であり、しかも損傷した銅ブ
ロックのみの補修ができるという優れた効果を奏する。
【0016】また、銅ブロックは小型鋳造物であるので
容易に製作することができ、設備コストの低減にも寄与
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】自溶炉の従来例を示す正面図である。
【図3】スラグ樋の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 炉本体 2 リアクションシャフト 3 アップテーク 4 タップホール 5 マット樋 6 レードル 7 スラグホール 8 スラグ樋(従来) 8a 鉄板 8b 銅板 8c ジャケット 8d 溝部 10 スラグ樋(本発明) 11 溝部 12〜16 銅ブロック 12a〜16a 貫通孔 17, 18 固定部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜本 真 岡山県玉野市日比6−1−1 三井金属鉱 業株式会社日比製煉所内 (72)発明者 原 正好 岡山県玉野市日比6−1−1 三井金属鉱 業株式会社日比製煉所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自溶炉のスラグ樋であって、 冷却水を流す貫通孔が貫設された複数個の銅ブロック
    を、前記スラグ樋の内面に形成される溝の形状がU字状
    になるように樋深さ方向に組み立ててなることを特徴と
    する自溶炉用スラグ樋。
  2. 【請求項2】 前記銅ブロックは、前記溝の底部を1個
    で形成し、各側部をそれぞれ1個以上で形成するもので
    あることを特徴とする請求項1記載の自溶炉用スラグ
    樋。
JP36057797A 1997-12-26 1997-12-26 自溶炉用スラグ樋 Pending JPH11189831A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014206303A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 住友金属鉱山株式会社 金属熔体用の樋ユニット
JP2015183201A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 株式会社日向製錬所 フェロニッケル製錬用スラグ樋
CN105841495A (zh) * 2016-05-24 2016-08-10 云南锡业股份有限公司铜业分公司 一种高温熔体连续排放溜槽前床
CN105865211A (zh) * 2016-06-21 2016-08-17 永兴县金业冶炼有限责任公司 熔炼炉渣料收集系统

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CN105865211B (zh) * 2016-06-21 2017-11-21 永兴县金业冶炼有限责任公司 熔炼炉渣料收集系统

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