JPH0630151U - 銅の精製炉 - Google Patents

銅の精製炉

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JPH0630151U
JPH0630151U JP6607292U JP6607292U JPH0630151U JP H0630151 U JPH0630151 U JP H0630151U JP 6607292 U JP6607292 U JP 6607292U JP 6607292 U JP6607292 U JP 6607292U JP H0630151 U JPH0630151 U JP H0630151U
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JP
Japan
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furnace
copper
molten metal
inlet
jacket
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Withdrawn
Application number
JP6607292U
Other languages
English (en)
Inventor
豊 西山
秀哉 佐藤
眞一 吉澤
Original Assignee
三菱マテリアル株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湯面からのスプラッシュや樋から内部に流入
する際に飛散する溶湯が流入口の周方向の端部に付着し
ても、炉本体の損傷を抑制することができるとともに、
付着したスプラッシュを容易に除去することができる精
製炉を提供することを目的とする。 【構成】 円筒状の炉本体21に粗銅が流入する流入口
30が周方向に延びて開口して設けられ、前記炉本体2
1が軸線のまわりに傾転させられ、前記流入口30から
炉内に流入した粗銅を精製して品位の高い銅を生成する
銅の精製炉において、前記流入口30の少なくとも周方
向の端部に冷却用のジャケット41,42が取り付けら
れたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、炉内に流入した粗銅を精製して品位の高い銅を生成する銅の精製炉 (以下、単に精製炉)に関する。
【0002】
【従来の技術】
前記精製炉は銅を連続的に製錬する銅連続製錬装置中に設置されるものである 。この銅連続製錬装置は、図4に示すように、酸素富化空気とともに供給された 銅精鉱を溶解、酸化し、硫化銅及び硫化鉄の混合物を主成分とするカワと、銅精 鉱中の脈石や溶剤、酸化鉄等からなるカラミとを生成する溶錬炉1と、この溶錬 炉1で生成されたカワとカラミとを分離する分離炉2と、カワをさらに酸化して 粗銅を生成する製銅炉3と、この製銅炉3で生成された粗銅を精製して、銅品位 が高い銅を生成する精製炉4とにより構成されている。
【0003】 なお、図中5は、二重管構造をしたランスであり、6はカワとカラミとを加熱 する電極であり、1A,2A,3Aは溶湯流出口であり、7A,7Bは溶湯が流 通する樋であり、2B,3Bはカラミ流出口である。
【0004】 また、前記製銅炉3と精製炉4とは溶湯流路である樋11Bにより接続されて いる。
【0005】 前記精製炉4は、図5に示すように、両端部の鏡板21aと胴部21bとから なる閉塞された円筒状の炉本体21を有するものであり、その胴部21bに設け られたガイドリング22に接する支持環(図示せず)により、軸線を水平にした 状態でその軸線のまわりに傾転自在に支持されている。そして、炉本体21の一 端側に設置された傾動歯車24に駆動歯車(図示せず)を噛み合わせることによ り炉本体21を傾転させるようになっている。また、炉本体21に他端側には周 方向に延びて開口する煙道口(流入口)30が形成され、この煙道口30はカバ ー(図示せず)によって覆われ、さらに、前記煙道口30には前記分岐樋11B の端部11Cが臨ませて接続されている。なお、図中の26は炉内の溶湯の温度 を調整するためのバーナーであり、27は炉内に空気又は酸素富化空気や還元剤 を供給するための羽口であり、28は精製された銅をアノードに鋳込む際の出湯 口であり、29はアノード屑などの塊状物を炉内に挿入するための装入口である 。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の精製炉4では、分岐樋11Bから連続的に溶湯を流入さ せつつ炉本体21を軸線のまわりに傾転させることができるように、流入口とし ての煙道口30が周方向に延びるように形成されているので、煙道口30の周方 向の端部が炉内の溶湯の湯面に近くなり、酸化、還元等の際に湯面から発生する スプラッシュが前記端部に付着することがある。樋11Bから流入する溶湯が飛 散して前記端部に付着することもある。この付着により、煙道口30を形成して いる炉本体21(通常、耐火レンガの周りを鉄板で内張りされている。)の損傷 が進行したり、付着して固化したスプラッシュ又は溶湯を除去するのに多くの手 間がかかるとともに除去の際に炉本体を損傷させることがあるという問題がある 。
【0007】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、湯面からのスプラッシュ又は溶 湯が流入口の周方向の端部に付着しても、炉本体の損傷を抑制することができる とともに、付着したスプラッシュ又は溶湯を容易に除去することができる精製炉 を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の精製炉は、円筒状の炉本体に粗銅が流入する流入口が周方向に延びて 開口して設けられ、前記炉本体が軸線のまわりに傾転させられ、前記流入口から 炉内に流入した粗銅を精製して品位の高い銅を生成する銅の精製炉において、前 記流入口の少なくとも周方向の端部に冷却用のジャケットが取り付けられたこと を特徴とする。
【0009】
【作用】
本考案の精製炉においても、流入口は炉本体の周方向に延びて開口して設けら れているので、この流入口の周方向の端部が炉内の溶湯の湯面に近くなり、この 端部に湯面から発生するスプラッシュ又は溶湯が飛散して付着する。しかしなが ら、本考案の精製炉においては、前記流入口の少なくとも周方向の端部に冷却用 のジャケットが取り付けられているので、この端部にスプラッシュ又は溶湯が付 着してもすぐに冷却され、ジャケット及び流出口付近の炉本体を損傷することが 防止される。さらに、飛散したスプラッシュ又は溶湯はジャケットの表面に付着 して固化しているので、耐火レンガの周りに付着したスプラッシュ又は溶湯より も容易にかつきれいに除去することができる。したがって、付着したスプラッシ ュ又は溶湯を除去する手間が大幅に削減することができるとともに、除去中にジ ャケットを損傷させることもない。
【0010】
【実施例】
以下に、図面を参照して本考案の一実施例の精製炉について説明する。なお、 図5と同一構成要素には同一符号を付して説明する。
【0011】 図1〜図3に示すように、炉本体21の胴部21bには、溶湯が流入する煙道 口30が形成されている。この煙道口30は前記炉本体21の胴部21bの周方 向に延びて開口しており、その内面は耐火レンガ30aにより形成されている。
【0012】 前記煙道口30の周方向の端部30b,30cの外側には、鉄製又は銅合金製 のジャケット41,42が取り付けられている。このジャケット41,42は、 前記煙道口30の内周面に沿った円弧面41c,42cを備えている。また、前 記一方のジャケット41の側面には、冷却水が流入する流入口41aと、ジャケ ット41内を循環した冷却水が流出する流出口41bとが形成されている。前記 他方のジャケット42の側面にも、同様に冷却水が流入する流入口42aと、ジ ャケット42内を循環した冷却水が流出する流出口41bとが形成されている。
【0013】 前記一方のジャケット41の流入口41aは図示しない冷却水供給装置に接続 された配管43が連結されており、前記一方のジャケット41の流出口41bは 配管44を介して前記他方のジャケット42の流入口42aと連結されている。 前記他方のジャケット42の流出口42bは配管45を介して前記冷却水供給装 置と接続されている。
【0014】 次に、本実施例の精製炉の作用について説明する。
【0015】 まず、冷却水供給装置から冷却水を配管43を介して一方のジャケット41の 流入口41aからジャケット41内に供給し、流出口41bから排出するととも に、この排出された冷却水を配管44を介して他方のジャケット42の流入口4 2aからジャケット42内に供給して流出口42bから排出する。これにより、 ジャケット41,42が冷却される。
【0016】 次に、溶湯を製銅炉3から樋11Bを通して炉本体21内に供給する。この供 給と並行して溶湯の酸化を行なう。そして、炉本体21内に所定量の溶湯が溜ま ったら、羽口27を通して酸素を富化した空気を供給して溶湯を酸化して溶湯中 に含まれる不純物をカラミとして除去するとともに、硫黄をSO2ガスとして除 去する。次に、この前記羽口27から還元剤を供給して溶湯中に溶け込んだ酸素 を除去する。さらに、前記炉本体21を軸線のまわりに傾転させ、出湯口28か ら溶湯を流出させてアノードに鋳込む。
【0017】 本実施例によれば、煙道口30が炉本体21の周方向に延びて形成されている ので、煙道口30の周方向の端部30b,30cが炉本体21内に溜まった溶湯 の湯面に最も近接した位置となる。したがって、前記したように酸素や還元剤を 供給したとき、あるいは炉本体21を軸線周りに傾転させたときに、湯面から飛 散するスプラッシュ又は溶湯が前記煙道口30の周方向の端部に付着する。従来 では、このスプラッシュ又は溶湯により煙道口30を構成する耐火レンガを損傷 させることがあったが、本実施例では、最も湯面に近くなる前記端部30b,3 0cの外側に鉄製又は銅合金製のジャケット41,42が取り付けられているの で、ジャケット41,42にプラッシュが付着してもすぐに冷却される。したが って、スプラッシュ又は溶湯の熱によってジャケット41,42が損傷すること が防止できる。さらに、飛散したスプラッシュ又は溶湯は前記ジャケット41, 42の表面に付着して固化しているので、従来の耐火レンガの周りの鉄板に付着 したスプラッシュ又は溶湯よりも容易に除去することができる。しかも、ジャケ ット41,42が鉄製又は銅合金で強度が耐火レンガの周りの鉄板よりも大きい ので、付着したスプラッシュ又は溶湯を除去する際に、ジャケット41,42を 損傷させることもない。
【0018】 なお、前記実施例では、流入口たる煙道口30の周方向の端部30b,30c に冷却用のジャケット41,42を設けているが、前記煙道口30の全周を取り 囲むように冷却用のジャケットを設けるようにしてもよい。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の精製炉によれば、円筒状の炉本体に粗銅が流入 する流入口が周方向に延びて開口して設けられ、前記炉本体が軸線のまわりに傾 転させられ、前記流入口から炉内に流入した粗銅を精製して品位の高い銅を生成 する銅の精製炉において、前記流入口の少なくとも周方向の端部に冷却用のジャ ケットが取り付けられたので、湯面からのスプラッシュ又は溶湯が流入口の周方 向の端部に付着しても、すぐに冷却され炉本体の損傷を抑制することができると ともに、付着したスプラッシュ又は溶湯を容易に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の製錬炉の煙道口付近を示す正面図であ
る。
【図2】図1中のイ−イ断面図である。
【図3】図2中のロ矢視図である。
【図4】従来の銅連続製錬装置を示す平面図である。
【図5】従来の製錬炉を示す側面図である。
【符号の説明】
21 炉本体 30 煙道口(流入口) 30b,30c 煙道口の周方向の端部 41,42 ジャケット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の炉本体に粗銅が流入する流入口
    が周方向に延びて開口して設けられ、前記炉本体が軸線
    のまわりに傾転させられ、前記流入口から炉内に流入し
    た粗銅を精製して品位の高い銅を生成する銅の精製炉に
    おいて、前記流入口の少なくとも周方向の端部に冷却用
    のジャケットが取り付けられたことを特徴とする銅の精
    製炉。
JP6607292U 1992-09-22 1992-09-22 銅の精製炉 Withdrawn JPH0630151U (ja)

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JP6607292U JPH0630151U (ja) 1992-09-22 1992-09-22 銅の精製炉

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JPH0630151U true JPH0630151U (ja) 1994-04-19

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ID=13305276

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019135317A (ja) * 2018-02-05 2019-08-15 住友金属鉱山株式会社 銅製錬用の転炉

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19970306