JPH1183329A - 溶解保持炉 - Google Patents

溶解保持炉

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Publication number
JPH1183329A
JPH1183329A JP23448097A JP23448097A JPH1183329A JP H1183329 A JPH1183329 A JP H1183329A JP 23448097 A JP23448097 A JP 23448097A JP 23448097 A JP23448097 A JP 23448097A JP H1183329 A JPH1183329 A JP H1183329A
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JP
Japan
Prior art keywords
holding furnace
melting
furnace
molten metal
holding
Prior art date
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Pending
Application number
JP23448097A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Shigeizumi
健 茂泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
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Publication of JPH1183329A publication Critical patent/JPH1183329A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重金属の偏析を防止し、高品質の鋳造部品を
得る。 【解決手段】 金属原料を溶解する溶解炉13と、この
溶解炉13で溶解された溶解金属を一時貯留し保持する
保持炉15とを備えた溶解保持炉において、保持炉15
が、溶解炉から流出した溶解金属が一時貯留される第1
の保持炉16と、この第1の保持炉16の上部から溢流
した溶解金属が一時貯留される第2の保持炉17と、こ
の第2の保持炉17の下部から流出した溶解金属が一時
貯留される第3の保持炉18とを備えている。なお、第
2の保持炉17内に当該保持炉17内の溶解金属を撹拌
する撹拌手段19が設けられていることが好ましい。ま
た、第2の保持炉内に当該保持炉内の溶解金属中に溶解
又は混入したガスを除去する脱ガス手段が設けられてい
ることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属材料を溶解し
て一時貯留する溶解保持炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、溶解保持炉1として
は、金属原料2をバーナー6で溶解する溶解炉3と、こ
の溶解炉で溶解された溶解金属4を一時貯留し保持する
保持炉5とを備えたものが一般的である。この溶解保持
炉1では保持炉5に一時貯留された溶解金属をラドル等
で汲み取って、鋳型に流し込んで鋳造部品を製造するよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶解保
持炉1では溶解金属が溶解炉3の底面を伝って保持炉5
内に流入するようになっているので、流入している際に
水素ガスやエア−等が溶解金属に溶解し鋳造部品の鋳造
欠陥の原因となるおそれがあった。
【0004】また、このように流入した溶解金属をただ
単に保持炉5に一時貯留するようにしているので、長期
間使用していると保持炉5の底部に重金属(例えば溶解
金属がアルミ合金の場合は鉄等あるいは化合物)が偏析
し、保持炉5に貯留された溶解金属の成分が不安定にな
るといった問題がある。この結果、鋳造された鋳造部品
の機械的性質等にバラツキが発生する場合があった。
【0005】したがって、重量偏析の度合いが著しくな
る前に定期的に保持炉5内の溶解金属をすべて排出して
入れ替える作業が必要となり、この作業工数が過大とな
る。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、重量偏析を防止することができ、高品質の鋳造部品
を得ることができる溶解保持炉を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の溶解保持炉は、
金属原料を溶解する溶解炉と、この溶解炉で溶解された
溶解金属を一時貯留し保持する保持炉とを備えた溶解保
持炉において、前記保持炉が、溶解炉から流出した溶解
金属が一時貯留される第1の保持炉と、この第1の保持
炉の上部から溢流した溶解金属が一時貯留される第2の
保持炉と、この第2の保持炉の下部から流出した溶解金
属が一時貯留される第3の保持炉とを備えていることを
特徴とする。
【0008】なお、前記第2の保持炉内に当該保持炉内
の溶解金属を撹拌する撹拌手段が設けられることが好ま
しい。前記第2の保持炉内に当該保持炉内の溶解金属中
に溶解又は混入したガスを除去する脱ガス手段が設けら
れていることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態の溶
解保持炉を添付図面に基づいて説明する。本溶解保持炉
は、車両用のエンジンの高強度シリンダヘッドを鋳造す
るために金属(例えばAl−Si−Mg系合金)を溶解
して溶解金属を鋳造されるまでの間一時貯留するもので
ある。
【0010】図1に示すように、本溶解保持炉10は、
金属原料を溶解する溶解炉13と、この溶解炉13で溶
解された溶解金属を一時貯留し保持する保持炉15とを
備えて概略構成される。
【0011】保持炉15は、3つの保持炉16,17,
18から構成されている。すなわち、溶解炉13から流
出した溶解金属が一時貯留される第1の保持炉16と、
この第1の保持炉16の上部から溢流した溶解金属が一
時貯留される第2の保持炉17と、この第2の保持炉1
7の下部から流出した溶解金属が一時貯留される第3の
保持炉18とから構成される。
【0012】第1の保持炉16にはその上流側に溶解炉
13から出湯される溶解金属を導くために溶湯口16a
が形成されていると共にその下流側に第2の保持炉17
の上流側と区画する第1の堰16bが設けられている。
この第2の堰16b上を溶解金属が溢流して第2の保持
炉17に導入されるように構成されている。
【0013】第2の保持炉17と第3の保持炉18とは
第2の堰18bにより区画されており、この第2の堰1
8bは湯面の高さよりも所定高さ高くなるように設定さ
れているとともに、最下部には第1の保持炉17の下部
から第3の保持炉18に溶解金属を流出させるための通
路18aが形成されている。
【0014】ちなみに、第1の保持炉16の大きさは1
00Kgの溶解金属が貯留できる大きさとなっており、
第2の保持炉17の大きさは1tonの溶解金属を貯留
できる大きさとなっており、第3の保持炉18の大きさ
は2tonの溶解金属を貯留できる大きさとなってい
る。第3の保持炉18の大きさは、連続操業した場合に
その中の溶解金属を約2時間で使いきれる大きさに設定
されている。
【0015】第2の保持炉17内には第2の保持炉17
内に貯留された溶解金属を撹拌する撹拌手段19が設け
られている。この撹拌手段19は回転軸19aの先端に
インペラー19bが取り付けられたもので、インペラー
19bを第2の保持炉17の底部付近に配置し、回転軸
19aを炉上を覆ったカバー21に固定されたモーター
20(図2参照)により回転駆動するようにしたもので
ある。
【0016】第2の保持炉17及び第3の保持炉18の
底部や側壁には電気ヒータ22が埋め込まれており当該
保持炉17,18内の溶解金属の保温を図っている。
【0017】次に、かかる実施の一形態の溶解保持炉1
0の作用について説明する。
【0018】溶解炉13から溶け出した溶解金属は、ま
ず第1の保持炉16内に流入し、第1の堰16bの上部
から横溢して第2の保持炉17内に流入する。第2の保
持炉17に流入した溶解金属はインペラー19bにより
撹拌された後に第3の保持炉18の下部に形成された通
路18aから第3の保持炉18内に流入する。
【0019】この際、第1の保持炉16の上部から横溢
した溶解金属が第2の保持炉17内に流入するようにし
ているので、比重の大きなゴミ(例えば炉体のかけら
等)は第2の保持炉17に流入することなく第1の保持
炉内に沈殿し除去される。したがって、これらのゴミが
第2及び第3の保持炉17,18に流れ込んで鋳造部品
の品質を害することがない。
【0020】第2の保持炉17内では溶解金属には下方
に向けた流れが発生し、さらにインペラー19bにより
撹拌されて第3の保持炉18内に流入するので、重量偏
析は発生しない。
【0021】さらに、第2の保持炉17内の溶解金属は
下部の通路18aから第3の保持炉18内に流入するよ
うにしているので、溶解金属よりも比重の小さなスラグ
分等は第2の保持炉17の上部に浮遊したまま溜まり、
第3の保持炉18内に流入することがない。清浄な溶解
金属が第3の保持炉18内に流入するので、第3の保持
炉18に貯留された溶解金属を用いて鋳造される鋳造部
品の品質を向上させることができる。
【0022】このような第1の保持炉16、第2の保持
炉17、第3の保持炉18の作用により溶解金属におけ
る重量偏析等が防止され、溶解金属を用いて鋳造された
鋳造部品であるシリンダヘッドの品質を飛躍的に向上さ
せることができる。
【0023】なお、前記実施の形態の溶解保持炉10で
は第2の保持炉17において撹拌手段19により溶解金
属を撹拌するようにしているが、撹拌することは必須の
構成要素ではない。すなわち、撹拌手段19は重金属の
偏析状態を見て必要な場合に付加し運転すればよいもの
である。
【0024】また、前記実施の形態の溶解保持炉10で
用いた撹拌手段19の代わりに又は併せて、前記第2の
保持炉17内に、保持炉17内の溶解金属中に溶解又は
混入したガスを除去する脱ガス手段を設けるようにして
もよい。この脱ガス手段としては、前記撹拌手段19の
インペラー19bの先端からアルゴンガスを細かな気泡
として溶解金属内に噴射するとともにインペラー19b
により撹拌し、水素ガスや酸化物等の不純物をスラグと
して除去するものが好ましい。この際生成したスラグは
浮上して第2の保持炉17の上部に溜まるので、第3の
保持炉18内には流入せず、溶解金属を汚染することは
ない。脱ガスされた溶解金属を用いれば上記実施の形態
と比べて更に鋳造部品の品質を向上させることができ
る。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、重金
属の偏析を防止することができ、高品質の鋳造部品を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の溶解保持炉を示す断面
図である。
【図2】図1の溶解保持炉を示す平面図である。
【図3】従来の溶解保持炉を示す断面図である。
【符号の説明】
10 溶解保持炉 13 溶解炉 15 保持炉 16 第1の保持炉 17 第2の保持炉 18 第3の保持炉 19 撹拌手段 19a 回転軸 19b インペラー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属原料を溶解する溶解炉と、この溶解
    炉で溶解された溶解金属を一時貯留し保持する保持炉と
    を備えた溶解保持炉において、前記保持炉が、溶解炉か
    ら流出した溶解金属が一時貯留される第1の保持炉と、
    この第1の保持炉の上部から溢流した溶解金属が一時貯
    留される第2の保持炉と、この第2の保持炉の下部から
    流出した溶解金属が一時貯留される第3の保持炉とを備
    えていることを特徴とする溶解保持炉。
  2. 【請求項2】 前記第2の保持炉内に当該保持炉内の溶
    解金属を撹拌する撹拌手段が設けられた請求項1記載の
    溶解保持炉。
  3. 【請求項3】 前記第2の保持炉内に当該保持炉内の溶
    解金属中に溶解又は混入したガスを除去する脱ガス手段
    が設けられている請求項1又は2記載の溶解保持炉。
JP23448097A 1997-08-29 1997-08-29 溶解保持炉 Pending JPH1183329A (ja)

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JP23448097A JPH1183329A (ja) 1997-08-29 1997-08-29 溶解保持炉

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JP23448097A JPH1183329A (ja) 1997-08-29 1997-08-29 溶解保持炉

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JPH1183329A true JPH1183329A (ja) 1999-03-26

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ID=16971686

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23448097A Pending JPH1183329A (ja) 1997-08-29 1997-08-29 溶解保持炉

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JP (1) JPH1183329A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010096401A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Sanken Sangyo Co Ltd 非鉄金属溶解炉

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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