JPH11189359A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JPH11189359A
JPH11189359A JP9358587A JP35858797A JPH11189359A JP H11189359 A JPH11189359 A JP H11189359A JP 9358587 A JP9358587 A JP 9358587A JP 35858797 A JP35858797 A JP 35858797A JP H11189359 A JPH11189359 A JP H11189359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording paper
curl
paper roll
roll
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9358587A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Sugiyama
秀昭 椙山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP9358587A priority Critical patent/JPH11189359A/ja
Publication of JPH11189359A publication Critical patent/JPH11189359A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、記録紙ロールの直径の大きさにかか
わりなく、終始安定した記録紙に対する巻き癖緩和効果
を得ることができるロール記録紙記録装置を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】記録紙ロールPRを自由な状態で装填する
記録紙装填部13と、記録紙ロールから繰出された記録
紙に印字を行なう感熱記録部15,16と、記録紙装填
部に支持点22を中心として上下方向に揺動自在に設け
られ記録紙装填部に装填された記録紙ロールの外周面上
部を上側から接触して記録紙ロールの直径が縮小するに
伴い下向きに揺動し、且つ先端に記録紙ロールから引き
出される記録紙を押えて記録紙ロールの巻き癖とは逆向
きに曲げた後に感熱記録部へ案内する巻き癖緩和部21
aを有する可動巻き癖緩和部材21とを具備することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロール状態に巻回さ
れた記録紙を用いる記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置における記録部などに
設けられるロール状に巻回された記録紙を用いる記録装
置には、感熱記録紙からなる記録紙に直接感熱ヘッドの
熱で印字を行う方式と、普通紙からなる記録紙にインク
リボンを介して感熱ヘッドの熱で印字を行う熱転写方式
とがある。
【0003】前者の感熱記録紙からなる記録紙に直接感
熱ヘッドの熱で印字を行う方式の記録装置は、長尺の感
熱記録紙をロール状に巻回してなる記録紙ロールを記録
紙装填部に装填し、この記録紙装填部に装填されている
記録紙ロールから記録紙を繰出して感熱ヘッドとプラテ
ンローラとの間を通し、プラテンローラの回転により記
録紙ロールを移動させながら感熱ヘッドの熱により印字
を行なうものである。
【0004】ところで、この記録装置に用いる記録紙ロ
ールは帯状の記録紙をロール状に巻回した形態であるか
ら、巻回部から繰出した部分には巻回部によって付与さ
れた巻き癖を有している。この巻き癖を有したままの記
録紙を感熱ヘッドとプラテンローラの間を通すと、記録
紙が感熱ヘッドに良好に接触せず、この結果印字が良好
に行なわれないことがある。そこで、記録紙ロールから
繰出された記録紙が感熱ヘッドに到達するまでに、繰出
した記録紙に存在する巻き癖をできるだけ緩和しておく
必要がある。
【0005】従来の記録装置では、記録紙装填部と感熱
ヘッドとの間における記録紙の移動路に複数個の固定し
た記録紙案内部材を設けて、この記録紙案内部材で記録
紙を案内して移動させることにより、記録紙を巻き癖と
逆向きに湾曲させるとともに記録紙に張力を付与して巻
き癖を緩和する方式を採用している。
【0006】図4は感熱記録紙からなる記録紙に直接感
熱ヘッドの熱で印字を行う方式の従来の感熱記録装置を
示している。この記録装置では帯状の記録紙Pをロール
状に巻回したロールPRを用いている。
【0007】図中1は感熱記録装置の装置本体で、この
装置本体1の内部には記録紙装填部2が形成されてい
る。この記録紙装填部2には記録紙ロールPRが自由な
状態で回転自在に水平に装填されており、記録紙ロール
PRの外周面上部から記録紙Pを繰出すようになってい
る。装置本体1の側壁には送出口3が形成されており、
装置本体1の内部には記録紙装填部2と送出口3との間
に感熱ヘッド4と図示しない回転駆動装置により回転さ
れるプラテンローラ5とが設けてある。
【0008】また、記録紙装填部3と感熱ヘッド4との
間には記録紙ロールPRから繰出された記録紙Pにおけ
る巻き癖(カール)を緩和(逆カール)するための固定
案内部材6が設けてあり、この部材6は装置本体1に固
定されている。固定案内部材6は感熱ヘッド4より下側
に位置する下端がく字形に形成されており、この下端が
記録紙装填部3に装填された記録紙ロールPRから繰出
された記録紙Pに対して上側から記録紙ロールPRの巻
き癖とは逆向きに湾曲させて感熱ヘッド4へ案内するよ
うになっている。なお、記録紙装填部2には、固定案内
部材6に対して記録紙移動方向上流側に位置して補助案
内部材7が形成されている。この補助案内部材7は記録
紙ロールPRから繰出された記録紙Pを下側から支えて
固定案内部材6に案内するものである。
【0009】このように構成された記録装置は、記録紙
装填部3に装填した記録紙ロールPRの外周面上部から
記録紙Pを繰出して補助案内部材7の上側を通して固定
案内部材6に支持し、さらに感熱ヘッド5とプラテンロ
ーラ4との間を通して装置本体1の記録紙送出口4から
外部へ引き出す。そして、プラテンローラ6を図中矢印
で示す記録紙移動回転方向に回転すると、記録紙ロール
PRが回転して記録紙Pが順次繰出されて補助案内部材
7と固定案内部材6に順次支持されて移動する。ここ
で、補助案内部材7と固定案内部材6の案内部6aによ
って記録紙Pには移動方向に沿う張力が付与され、上側
から記録紙ロールPRの巻き癖とは逆向きに湾曲(逆カ
ール)されて感熱ヘッド4へ案内される。その後、記録
紙Pは感熱ヘッド5とプラテンローラ4との間を通って
感熱ヘッド5の熱により直接印字がされて装置本体1の
記録紙送出口4から外部へ送出する。このように記録紙
Pが記録紙装填部3と感熱ヘッド5との間を移動する過
程で記録紙ロールPRにおける巻き癖が緩和され、ロー
ル記録紙Pは巻き癖が小さい状態で感熱ヘッド5にほぼ
平坦に接触しながら通過するので印字を良好に行うこと
ができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の感
熱記録装置には次に述べる問題がある。すなわち、従来
は記録紙ロールPRから繰出された記録紙Pにおける巻
き癖を緩和するためには、一定位置に固定した固定案内
部材6を用いている。一方、記録紙ロールPRは図4に
おける実線で示す最大直径の状態から図4における破線
で示すように順次記録紙Pを繰出して行くに伴い直径が
縮小して行く。そして、記録紙ロールPRから繰出され
る記録紙Pが有する巻き癖の強さは、記録紙ロールPR
の外周円の曲率の関係から記録紙ロールPRの直径の大
きさの変化に伴って変化して行く。すなわち、記録紙ロ
ールPRの直径が順次小さくなって行くに従って繰出さ
れた記録紙Pが有する巻き癖が順次強くなって行く。
【0011】ところが、固定案内部材6は一定位置に固
定されているために、記録紙ロールPRから繰出された
記録紙Pに対して常に一定の状態で巻き癖とは逆向きに
湾曲させている。すなわち、固定案内部材6を用いた場
合には、記録紙ロールPRの直径が最大から最小まで
(使い始めから終りまで)、巻き癖を緩和する量が一定
である。従って、記録紙ロールPRの直径が小さくなっ
た場合には、充分に記録紙Pの巻き癖を緩和することが
できなくなり、記録紙ロールPRの直径の大きさにかか
わりなく、終始安定した記録紙に対する巻き癖緩和効果
を得ることができない。
【0012】そこで、記録紙ロールPRの直径が最小
(巻芯)に近い部分における巻き癖を緩和するために、
固定案内部材6が記録紙Pを逆向きに湾曲する度合いを
強くすると、記録紙ロールPRの直径が最大に近い部分
から繰出された記録紙Pに対して逆向きの湾曲を形成す
ることになる。このような事態の発生を防止するために
逆に固定案内部材6が記録紙Pを逆向きに湾曲する度合
いを弱くすると、記録紙ロールPRの直径が最小(巻
芯)に近い部分における巻き癖を緩和することが困難に
なる。
【0013】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、記録紙ロールの直径の大きさにかかわりなく、終始
安定した記録紙に対する巻き癖緩和効果を得ることがで
きるロール記録紙記録装置を提供することを課題とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1のロール記録紙
記録装置は、長尺の記録紙をロール状に巻回してなる記
録紙ロールを自由な状態で装填しこの記録紙ロールの外
周面上部から記録紙を繰出す記録紙装填部と、前記記録
紙ロールの外周面上部から繰出された記録紙を感熱ヘッ
ドと回転するプラテンローラとで挟持して移動させなが
ら感熱ヘッドの熱により前記記録紙に印字を行なう感熱
記録部と、前記記録紙装填部に支持点を中心として上下
方向に揺動自在に設けられ前記記録紙装填部に装填され
た前記記録紙ロールの外周面上部に上側から接触して前
記記録紙ロールの直径が縮小するに伴い下向きに揺動
し、且つ先端に前記記録紙ロールから繰出される記録紙
を押えて前記記録紙ロールの巻き癖とは逆向きに曲げた
後前記感熱記録部へ案内する巻き癖緩和部を有する可動
巻き癖緩和部材とを具備することを特徴とする。
【0015】この発明の構成によれば、記録紙装填部に
装填された記録紙ロールの直径の縮小に伴い可動巻き癖
緩和部材が常時記録紙ロールの外周面に接触しながら揺
動して、巻き癖緩和部と記録紙ロール外周面とがなす角
度を小さくして記録紙に対する巻き癖緩和の度合い強め
るために、記録紙ロールの直径の大きさにかかわりな
く、終始安定した記録紙に対する巻き癖緩和効果を得る
ことができる。
【0016】請求項2の発明は、請求項1に記載のロー
ル記録紙記録装置において、直径が最大にある時の前記
記録紙ロールの外周面上部に接触する前記巻き癖緩和部
材の巻き癖緩和部より低い位置にあって、前記記録紙を
前記感熱記録部へ案内する固定案内部材を設けたことを
特徴とする。
【0017】この発明の構成によれば、記録紙を熱記録
部へ安定して導入するように案内することができる。
【0018】請求項3の発明は、請求項1に記載のロー
ル記録紙記録装置において、前記可動巻き癖緩和部材に
おける前記記録紙ロールの外周面に接触する面にブレー
キ材を設けたことを特徴とする。
【0019】この発明の構成によれば、記録紙ロールが
軽量である時に可動巻き癖緩和部材が記録紙ロールに対
して抵抗を与えることにより、記録紙ロールの記録紙の
最後の部分まで巻き癖を良好に緩和することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1ないし図3を参照して説明する。この実施の形態は本
発明の感熱記録装置をファクシミリ装置における記録部
に適用したもので、図1ないし図3は感熱記録部を破断
して示すファクシミリ装置の側面図であり、図1は記録
紙ロールが最大直径にある状態であり、図2は記録紙ロ
ールの直径が最大値より縮小した状態であり、図3は記
録紙ロールの直径がさらに縮小した状態である。記録紙
ロールPRは長尺の感熱記録紙Pを巻芯にロール状に巻
回したものである。
【0021】図中11はファクシミリ装置(感熱記録装
置)の装置本体で、この装置本体11は記録紙Pを出入
れするために上面部が開放され、この開放部には開閉可
能なカバー12が設けられている。装置本体11の内部
には記録紙ロールPRを自由に回転できる状態で装填す
る記録紙装填部13が形成されており、この記録紙装填
部13は装置本体11における上面開放部を通して記録
紙ロールPRを出し入れするようになっており、内部は
記録紙ロールPRを装填できる深さを有する断面ほぼ半
円弧形をなす空間部が形成されている。すなわち、記録
紙ロールPRは記録紙装填部3に水平な状態で装填して
内周面に接触して回転自在に収容され、外周面上部から
記録紙Pを順次繰出すようになっている。これにより装
填された記録紙ロールPRは図1から図3に示すように
直径が順次縮小して、外周面上端が順次下降して行く。
【0022】装置本体11における記録紙装填部13と
平行な側壁には水平方向に沿う記録紙送出口14が形成
されており、記録紙装填部13に装填した記録紙ロール
PRから繰出した記録紙Pを記録紙送出口4まで移動し
て外方へ送り出すようになっている。
【0023】装置本体11の内部には、記録紙装填部1
3と記録紙送出口14との間において、感熱ヘッド15
と、この感熱ヘッド15の下側に位置して感熱ヘッド1
5に接触するプラテンローラ16とが記録紙装填部13
と平行して設けてある。感熱ヘッド15は装置本体11
に上下変位可能に設けられ図示しないばねによりプラテ
ンローラ16に向けて力が加えられている。これにより
感熱ヘッド15は弾性体により接触力を与えられて常時
プラテンローラ16に接触されている。なお、プラテン
ローラ16は図示しない回転駆動装置により回転され
る。
【0024】また、装置本体11の記録紙装填部13に
は金属または合成樹脂からなる可動巻き癖緩和部材21
が設けられている。この可動巻き癖緩和部材21は、ほ
ぼ記録紙ロールPRの記録紙Pの幅に相当する長さと、
記録紙ロールPRの最大直径に相当する幅を有する矩形
板をなすものである。記録紙装填部13において感熱ヘ
ッド15に面する側部とは反対側の側部には、最大直径
を有する記録紙ロールPRの外周面上端にほぼ相当する
高さの位置に、記録紙ロールPRの軸線と平行な枢軸2
2が回転自在に設けてあり、この枢軸22には可動巻き
癖緩和部材21における幅方向の一側端が取付けられて
いる。これにより可動巻き癖緩和部材21は枢軸22を
支点として上下方向に揺動自在に設けられる。すなわ
ち、記録紙装填部13に装填された最大直径の記録紙ロ
ールPRの外周面上端に上側から接触するほぼ水平な位
置と、最小直径の記録紙ロールPRの外周面(巻芯の外
周面)に接触する傾斜位置との間を上下方向に揺動でき
るように可動形として設けられている。
【0025】可動巻き癖緩和部材21の他側端(支持点
とは反対側端)には、その長さ方向に沿って可動巻き癖
緩和部21aが一体に形成されている。この可動巻き癖
緩和部21aは、記録紙装填部13に装填された記録紙
ロールPRの巻き癖とは逆向きに曲げた後に感熱ヘッド
15とプラテンローラ16との間に向けて案内するよう
に下向きにく字形に屈曲したものである。この可動巻き
癖緩和部21aは可動巻き癖緩和部材21と一体に移動
する。
【0026】可動巻き癖緩和部材21における記録紙ロ
ールPRに面する面には、フェルト、コルクなどからな
るブレーキ材23が全体にわたりシート状に取付けてあ
る。このブレーキ材23は記録紙ロールPRの外周面に
接触してその回転に対して摩擦抵抗を付与して空転を阻
止するものである。
【0027】なお、可動巻き癖緩和部材21は記録紙ロ
ールPRの直径の縮小に伴い下向きに揺動させるが、そ
の手段として部材21自身の重量を利用する、あるいは
図示しないがばねにより常時下向きの力を加えることが
挙げられる。
【0028】装置本体11の内部における記録紙装填部
13と感熱ヘッド14との間の箇所に固定案内部材17
が固定して設けてある。この案内部材17は直径が最大
にある時の記録紙ロールPRの外周面上部に接触する巻
き癖緩和部材21の巻き癖緩和部21aより低い位置に
案内部17aを有している。この案内部17aは、記録
紙ロールPRの直径が最大にある時には記録紙Pの巻き
癖を緩和し、記録紙ロールPRの直径がそれ以下である
時には記録紙Pを感熱ヘッド14へ案内するものであ
る。
【0029】図中18は装置本体11の外部に取付けら
れ送出口14から送出された記録紙Pを受けるスタッカ
である。
【0030】このように構成された記録装置の作動につ
いて説明する。まず、装置本体11のカバー12を開
き、記録紙装填部13に設けた可動巻き癖緩和部材21
を垂直上側に振り上げて、図1に示すように未使用で最
大直径を有する記録紙ロールPRを装置本体11の記録
紙装填部13に装填する。その後、可動巻き癖緩和部材
21を下向きに揺動して記録紙ロールPRの外周面上端
に載せる。これにより可動巻き癖緩和部材21はほぼ水
平な状態にあって記録紙ロールPRの外周面上端に接触
して上側からこの外周面上端を押える。
【0031】記録紙ロールPRの外周面上端から巻回し
てある記録紙Pを繰出し、この繰出した記録紙Pを固定
案内部材17の案内部17aの下面に支持された後、感
熱ヘッド15とプラテンローラ16との間に通す。この
場合、繰出した記録紙Pは可動巻き癖緩和部材21の巻
き癖緩和部21aに支持されず、これより下側にある固
定案内部材17の案内部17aのみに支持される。
【0032】そして、プラテンローラ16を図中矢印で
示すように回転すると、記録紙Pが図中矢印で示すよう
に前進移動するとともに、記録紙装填部13に装填され
ている記録紙ロールPRが図示矢印で示すように回転す
る。これにより記録紙Pは記録紙ロールPRの外周面上
端から順次繰出される。順次繰出された記録紙Pは固定
案内部材17の案内部17aに支持されて記録紙ロール
PRによる巻き癖とは逆向きに曲げられ張力を与えられ
て巻き癖が緩和されてほぼ平坦になる。その後、記録紙
Pは感熱ヘッド15とプラテンローラ14との間を通っ
て感熱ヘッド15の熱により直接印字がされて装置本体
1の記録紙送出口4から外部へ送出する。この場合、記
録紙Pは平坦な状態であるために良好な印字が施され
る。
【0033】このように記録紙ロールPRから記録紙P
を順次繰出して記録を行っていくと、図2に示すように
記録紙装填部13に装填されている記録紙ロールPRの
直径が縮小する。可動巻き癖緩和部材21は記録紙ロー
ルPRの外周面上部に常時接触しているために、記録紙
ロールPRの直径が縮小すると枢軸22を中心として下
向きに揺動する。これにより可動巻き癖緩和部材21は
直径が縮小した記録紙ロールPRの外周面上部に接触し
て上側から押える状態を維持する。この段階では、可動
巻き癖緩和部材21の巻き癖緩和部21aは固定案内部
材17の案内部17aより下側へ移動する。このため、
記録紙ロールPRの外周面上部から繰出された記録紙P
は、まず可動巻き癖緩和部材21の巻き癖緩和部21a
の下面に支持され、その後巻き癖緩和部21aから固定
案内部材17の案内部17aに達し、案内部17aにお
ける感熱ヘッド15側に面に沿って移動して感熱ヘッド
15とプラテンローラ14との間に入る。すなわち、記
録紙ロールPRの外周面上部から繰出された記録紙P
は、下向きに屈曲する可動巻き癖緩和部材21の巻き癖
緩和部21aに支持されて移動することにより、記録紙
ロールPRによる巻き癖とは逆向きに曲げられ長さ方向
に張力を与えられて感熱ヘッド15へ案内される。これ
により記録紙Pは巻き癖が緩和されてほぼ平坦になる。
【0034】この段階の直径の記録紙ロールPRから繰
出される記録紙Pに存在する巻き癖は、最大直径の記録
紙ロールPRから繰出される記録紙Pに存在する巻き癖
より強いものである。可動巻き癖緩和部材21がこの段
階の直径の記録紙ロールPRの外周面に接触して下向き
に傾斜することにより、巻き癖緩和部21aと繰出され
る記録紙Pとがなす角度Aは、この段階の記録紙ロール
PRにおける記録紙Pの巻き癖を確実に緩和できる大き
さである。このため、この段階で可動巻き癖緩和部材2
1の巻き癖緩和部21aは記録紙ロールPRから繰出さ
れる記録紙Pを巻き癖に応じた強さで曲げて巻き癖を確
実に緩和することができる。
【0035】なお、記録紙ロールPRに巻回されている
記録紙Pは、記録紙ロールPRの外周面から繰出す前に
可動巻き癖緩和部材21が接触している部分を通過する
ために、可動巻き癖緩和部材21により上側(外側)か
ら押える。このため、記録紙Pは安定した状態で記録紙
ロールPRの外周面から繰出して可動巻き癖緩和部材2
1の巻き癖緩和部21aに支持されるために確実に巻き
癖を緩和(逆カール)できる。
【0036】さらに、このように巻き癖を緩和された記
録紙Pは、固定案内部材17の案内部17aによって案
内されて感熱ヘッド15へ移動する。すなわち、固定案
内部材17によって記録紙Pは感熱ヘッド15へ安定し
て移動する。
【0037】さらに、図3に示すように記録紙装填部1
3に装填されている記録紙ロールPRの直径が縮小する
と、可動巻き癖緩和部材21は記録紙ロールPRの外周
面上部に接触したまま枢軸22を中心として下向きに揺
動する。すなわち、可動巻き癖緩和部材21は記録紙ロ
ールPRの直径の縮小度合いに応じた角度で下向きに揺
動する。そして、記録紙ロールPRの外周面上部から繰
出された記録紙Pは、まず可動巻き癖緩和部材21の巻
き癖緩和部21aの下面に支持され、その後巻き癖緩和
部21aから固定案内部材17の案内部17aに達し、
案内部17aにおける感熱ヘッド15側に面に沿って移
動して感熱ヘッド15とプラテンローラ14との間に入
る。
【0038】この段階の直径の記録紙ロールPRから繰
出される記録紙Pに存在する巻き癖は、図2に示す直径
の記録紙ロールPRから繰出される記録紙Pに存在する
巻き癖より強いものである。可動巻き癖緩和部材21が
この段階の直径の記録紙ロールPRの外周面に接触して
下向きに傾斜することにより、巻き癖緩和部21aと繰
出される記録紙Pとがなす角度Aは、この段階の記録紙
ロールPRにおける記録紙Pの巻き癖を確実に緩和でき
る大きさである。このため、可動巻き癖緩和部材21の
巻き癖緩和部21aは記録紙ロールPRから繰出される
記録紙Pを巻き癖に応じた強さで曲げて巻き癖を確実に
緩和することができる。
【0039】また、記録紙ロールPRの直径の変化に伴
う自重の変化により、可動巻き癖緩和部材21の巻き癖
緩和部21aが記録紙ロールPRから繰出す記録紙Pに
作用する張力が変化する。図3に示すように記録紙ロー
ルPRの直径が小さくなると記録紙ロールPRの重量が
減少して軽量になる。このため、可動巻き癖緩和部材2
1の巻き癖緩和部21aが記録紙Pを引くことにより記
録紙ロールPRが簡単に回転してしまい、可動巻き癖緩
和部材21の巻き癖緩和部21aと記録紙ロールPRと
の間における記録紙Pに作用する張力が小さくなり、記
録紙Pの巻き癖が強くなるのにもかかわらず充分な巻き
癖の緩和を行えなくなる。
【0040】そこで、可動巻き癖緩和部材21において
記録紙ロールPRと接触する面にブレーキ材23を設け
ることにより、記録紙ロールPRに対する摩擦を増大し
て回転抵抗を付与する、これにより可動巻き癖緩和部材
21の巻き癖緩和部21aと記録紙ロールPRとの間に
おける記録紙Pに作用する張力を増大させて充分な巻き
癖の緩和を行うことができる。従って、記録紙ロールP
Rにおける最後の記録紙まで良好に巻き癖を緩和するこ
とができる。
【0041】このように上下に揺動可能な可動巻き癖緩
和部材21を記録紙装填部に装填された記録紙ロールの
外周面に接触させることにより、記録紙ロールPRの直
径の縮小に伴い可動巻き癖緩和部材21が揺動して記録
紙ロールPRの直径に応じた位置に移動して、記録紙ロ
ールPRの直径に応じた巻き癖に応じた強さで巻き癖を
緩和するために、記録紙ロールPRの直径にかかわらず
常に充分な巻き癖を緩和する効果を安定して得ることが
できる。
【0042】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されずに、種々変形して実施することができる。例えば
本発明は感熱記録紙からなる記録紙ロールに直接感熱ヘ
ッドの熱で印字を行う方式の記録装置に限定されずに、
普通紙からなる記録紙ロールにインクリボンを介して感
熱ヘッドの熱で印字を行う熱転写方式の記録装置に適用
しても同様な効果を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明の記録装置によれば、記
録紙装填部に装填された記録紙ロールの直径の縮小に伴
い可動巻き癖緩和部材が常時記録紙ロールの外周面に接
触しながら揺動して、記録紙に対する巻き癖緩和の度合
い強めるために、記録紙ロールの直径の大きさにかかわ
りなく、終始安定した記録紙に対する巻き癖緩和効果を
得ることができる。
【0044】請求項2の発明によれば、記録紙を熱記録
部へ安定して導入するように案内することができる。
【0045】請求項3の発明によれば、記録紙ロールが
軽量である時に可動巻き癖緩和部材が記録紙ロールに対
して抵抗を与えることにより、記録紙ロールの記録紙の
最後の部分まで巻き癖を良好に緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施の形態における記録装置を示
す断面図。
【図2】同実施の形態における記録装置を示す断面図。
【図3】同実施の形態における記録装置を示す断面図。
【図4】従来の形態における記録装置を示す断面図。
【符号の説明】
11…装置本体、 13…記録紙装填部、 14…記録紙送出口、 15…感熱ヘッド、 16…プラテンローラ、 17…固定案内部材、 21…可動巻き癖緩和部材、 21a…巻き癖緩和部、 22…枢軸、 23…ブレーキ材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の記録紙をロール状に巻回してなる
    記録紙ロールを自由な状態で装填しこの記録紙ロールの
    外周面上部から記録紙を繰出す記録紙装填部と、前記記
    録紙ロールの外周面上部から繰出された記録紙を感熱ヘ
    ッドと回転するプラテンローラとで挟持して移動させな
    がら感熱ヘッドの熱により前記記録紙に印字を行なう感
    熱記録部と、前記記録紙装填部に支持点を中心として上
    下方向に揺動自在に設けられ前記記録紙装填部に装填さ
    れた前記記録紙ロールの外周面上部を上側から接触して
    前記記録紙ロールの直径が縮小するに伴い下向きに揺動
    し、且つ先端に前記記録紙ロールから繰出される記録紙
    を押えて前記記録紙ロールの巻き癖とは逆向きに曲げた
    後前記感熱記録部へ案内する巻き癖緩和部を有する可動
    巻き癖緩和部材とを具備することを特徴とする記録装
    置。
  2. 【請求項2】 直径が最大にある時の前記記録紙ロール
    の外周面上部に接触する前記巻き癖緩和部材の巻き癖緩
    和部より低い位置にあって、前記記録紙を前記感熱記録
    部へ案内する固定案内部材を設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記可動巻き癖緩和部材における前記記
    録紙ロールの外周面に接触する面にブレーキ材が設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
JP9358587A 1997-12-25 1997-12-25 記録装置 Pending JPH11189359A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9358587A JPH11189359A (ja) 1997-12-25 1997-12-25 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9358587A JPH11189359A (ja) 1997-12-25 1997-12-25 記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11189359A true JPH11189359A (ja) 1999-07-13

Family

ID=18460087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9358587A Pending JPH11189359A (ja) 1997-12-25 1997-12-25 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11189359A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007160652A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Seiko Epson Corp 記録装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007160652A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Seiko Epson Corp 記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3249200B2 (ja) カール矯正装置
JPS5945515B2 (ja) リボン駆動手段
JPH11189359A (ja) 記録装置
JPH05147793A (ja) デカール装置
US6499394B1 (en) Stencil printer
JP3791048B2 (ja) 紙送り装置
JPS60204559A (ja) 帯状部材の適正繰出し装置
JPH07329937A (ja) インクジェット記録装置を備えた包装機械
JP2548200B2 (ja) 転写型感熱記録装置
JP2524555Y2 (ja) 手動印字機
JPH0640627A (ja) カール矯正装置
JPH0568999U (ja) 記録紙搬送装置
JPH0361260A (ja) デカール機構及び前記デカール機構を用いた記録装置
JPH0547658Y2 (ja)
JP2652067B2 (ja) デカール機構及び前記デカール機構を用いた記録装置
JPH0577993A (ja) 記録紙の供給装置
JPS61195874A (ja) インクリボンカセツト
JP2001158555A (ja) サーマルプリンタにおける用紙搬送機構
JPH07267449A (ja) 巻き出し装置
JPH0925036A (ja) 記録装置
JPH082766A (ja) 印画記録装置および該装置のカール取り除き方法
JPH0427661Y2 (ja)
JPH04260564A (ja) デカール機構
JPH0245012Y2 (ja)
JPS5917642Y2 (ja) リボンカセツト

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees