JPH11189142A - 車両の旋回制御装置 - Google Patents

車両の旋回制御装置

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JPH11189142A
JPH11189142A JP10293995A JP29399598A JPH11189142A JP H11189142 A JPH11189142 A JP H11189142A JP 10293995 A JP10293995 A JP 10293995A JP 29399598 A JP29399598 A JP 29399598A JP H11189142 A JPH11189142 A JP H11189142A
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vehicle
turning
control
outside
wheel
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JP10293995A
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Mamoru Sawada
護 沢田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員の旋回要求およびスピン傾向に応じてス
ピンがそれ以上過大とならないようにする。 【解決手段】 乗員による車両旋回要求に相当する値と
スピン状態傾向とにより旋回外輪に制動力を与えて、車
体安定性を保つようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両旋回時に左右
駆動輪に各々制動トルクを加えることで、車両旋回時の
操縦性、安定性、限界性能を向上させる車両の旋回制御
装置に関する。 [従来の技術]従来より、車両旋回時の走行安定性を向
上するための装置として、左右従動輪の回転速度差に基
づき車両の旋回走行を検出し、車両の旋回時には旋回内
輪となる駆動輪のブレーキ装置を駆動してその回転を抑
制することが考えられている(特開昭58−78832 号)。
【0002】この装置は車両の加速旋回走行時に旋回内
輪となる駆動輪に発生する加速スリップを防止するため
になされたもので、旋回加速走行時の走行安定性を向上
することができる。
【0003】また特に後輪駆動車では、車両旋回時に旋
回内輪となる後輪の回転が抑制されるため、車体に加わ
るヨーモーメントを増加して車体姿勢を速やかに旋回方
向に制御することができ、旋回時の操縦性を向上するこ
ともできる。
【0004】即ち一般に自動車は直進時の走行安定性を
向上するため、その旋回特性がアンダステアリングとな
るよう設計されており、車両旋回時にはステアリングの
操舵角度が一定であっても車速に応じて旋回半径が大き
くなるが、上記のように車両旋回時に旋回内輪となる後
輪に制動力を加えると、車体に加わるヨーモーメントが
増加し、車両のアンダステアリング特性を弱めて旋回半
径を小さくすることができるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記技術で
は、車両の加速旋回時にのみ旋回内輪となる駆動輪に制
動を加えるため、車両定常走行時に旋回内輪となる後輪
に制動を加えてその旋回半径を小さくするといったこと
はできず、この結果車両定常走行時の旋回特性を向上す
ることはできなかった。
【0006】また車両旋回時に旋回内輪となる後輪に常
に制動を与えるようにすると、車両の走行状態によって
は車体に働くヨーモーメントが増加し過ぎて、車両がス
ピンしてしまうことがある。
【0007】そこで本発明は、車両の旋回挙動状態すな
わちスピン状態と乗員の旋回要求とを組み合わせて旋回
外輪に制動力を与えることで車体に働くヨーモーメント
を制御し、スピン状態が過大となることを職力防止する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち上記目的を達するた
めになされた本発明では、車両旋回時に、制御手段が、
車両運転者の旋回要求と車両のスピン状態に応じて、旋
回外輪に制動力を加えるようにする。このため車両旋回
時には、車両運転者の旋回要求に応じて、車体に働くヨ
ーモーメントを制御することが可能となり、車両の操縦
性の向上およびスピンが過大となることを防止すること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施例を図面と
共に説明する。尚以下の実施例は発明の一態様を示すも
のであり、本発明は要旨を逸脱しない限り、他の態様も
含むものである。図1は後輪駆動に適用された実施例の
旋回制御装置全体の構成を表わす概略構成図である。
【0010】図に示す如く、本実施例の旋回制御装置
は、ディファレンシャルギヤ4を介して内燃期間6に接
続された左右後輪(駆動輪)10RL,10RRの回転速度
VRL,VRR、及び左右前輪(従動輪)10FL, 10FRの
回転速度VFL, VFRを各々検出する車輪速度センサ12
RL, 12RR, 12FL,12FRと、ステアリングの操舵角
θを検出する操舵角センサ14と、上記各センサからの
検出信号に基づき車両旋回時の左右後輪10RL,10RR
の制動制御量を算出する、CPU16a,ROM16
b,RAM16c等によりマイクロコンピュータとして
構成された電子制御回路16と、電子制御回路16で算
出された制動制御量に応じて各後輪10RL,10RRのブ
レーキ装置を駆動制御するブレーキ制御装置18と、か
ら構成されている。
【0011】ここでブレーキ制御装置18は、図2に示
す如く、左右後輪10RL,10RRに設けられた油圧ブレ
ーキ装置40RL,40RRのブレーキ油圧を、ポンプ42
によりリザーパ44から汲みだされ、アキュムレータ4
6により一定油圧に調圧されたブレーキ油を用いて制御
し、左右後輪10RL,10RRに制動をかけるためのもの
である。
【0012】ブレーキ制御装置18は、車両運転者によ
るブレーキペダルの操作によって車両を制動できるよう
に、通常、図示しないブレーキマスタシリンダと左右の
油圧ブレーキ装置40RL,40RRとを、夫々、油圧管路
切替弁48及び左油圧制御弁50RL、油圧管路切替弁4
8及び右油圧制御弁50RRを介して連結する。油圧管論
切替弁48は、油圧ブレーキ装置40RL,40RRの駆動
に用いる油圧を、ブレーキマスタシリンダからの油圧に
するかポンプ42からの油圧にするかを切り替えるため
の2位置弁で、通常はブレーキマスタシリンダ側に切り
替えられ、車両旋回時に電子制御回路16から制動制御
実行信号Soが出力されると、2位置弁駆動回路52に
よりポンプ42側に切り替えられる。
【0013】また左右の油圧制御弁50RL,50RRは、
制動制御実行時に、ポンプ42からの圧油を用いて油圧
ブレーキ装置40RL,40RRのブレーキ油圧を個々に制
御するための3位置弁で、通常はブレーキマスタシリン
ダからの油圧によって各油圧ブレーキ装置40RL,40
RRを駆動できるように、油圧管路切替弁48側管路と油
圧ブレーキ装置40RL,40RRとを連通し、油圧管路切
替弁48がポンプ42側に切り替えられると、電子制御
回路16から出力される制御信号BL,BL により3位置
弁駆動回路54RL,54RRを介して位置制御される。
【0014】3位置弁駆動回路54RL,54RRは、電子
制御回路16から出力される制動制御実行信号Soによ
って起動され、その後制動制御実行信号Soが停止され
るまでの間、電子制御回路16からの制御信号BL ,B
R に応じて油圧制御弁50RL,50RRを駆動制御するた
めのもので、制御信号BL ,BR に応じて図3(A)に
示す如く設定される増圧又は減圧デューティ比Dによ
り、油圧ブレーキ装置40RL,40RRのブレーキ油圧を
増減制御する。
【0015】即ち電子制御回路16からの制御信号に応
じて所定時間T当りにブレーキ油圧を増圧又は減圧する
時間(t=D+T)を求め、その値に応じて図3(B)
に示す如く油圧制御弁50RL,50RRを駆動制御して、
各油圧ブレーキ装置50RL,RRのブレーキ油圧を制御す
るものである。尚、所定時間Tは路面摩擦係数に応じて
予め定められたマップにより変化する。そして所定時間
Tにおいて油圧制御信号を増圧から保持とすることもで
きるし、T´のように保持から増圧とすることもでき
る。また所定時間Tの途中で電子制御回路16からの新
たな制御信号がえられたときには、今までの制御を中止
して、その時点より新たな制御が開始される。
【0016】また、油圧制御弁50RL,50RRには、油
圧管路切替弁48と油圧ブレーキ装置40RL、RRとを連
通する増圧モードaの他、ブレーキ制御実行時に2位置
弁56を介してリザーバ44と連通される低圧管路と油
圧ブレーキ装置40RL,40RRとを連通する減圧モード
bと、これら各部を遮断してブレーキ油圧を保持する保
持モードcとが形成されており、位置弁駆動回路54RL
及び54RRは、ブレーキ油圧増圧時には油圧制御弁50
RL及び50RRを夫々モードa−c間でデューティ制御
し、ブレーキ油圧減圧時には油圧制御弁50RL及び50
RRを夫々モードb−c間でデューティ制御する。
【0017】また更に2位置弁56は、通常はリザーバ
44と低圧管路とを遮断し、電子制御回路16からの制
動制御実行Soによって2位置弁駆動回路58によりリ
ザーバ44と低圧管路とを連通するよう駆動される。次
に電子制御回路16で実行される車両の旋回制御につい
て説明する。まず図4は車両走行中繰り返し実行される
メインルーチンを表している。
【0018】図に示す如くこの処理が開始されるとまず
ステップ100を実行して、現在車両運転者がブレーキ
操作を行っているか否かによって当該旋回制御の実行条
件が成立しているか否かを判断する。そして車両運転者
によりブレーキ操作がなされておれば、旋回制御の実行
条件が成立していないと判断して、ステップ110に移
行し、左右後輪10RL,10RRの制動制御の実行指令を
行うための制御実行フラグF1をリセットして制動制御
の実行を禁止した後、一旦処理を終了する。
【0019】一方ステップ100で、現在車両運転者に
よりブレーキ操作がなられておらず、旋回制御実行条件
が成立していると判断されると、続くステップ120に
移行して、上記各車輪速度センサ12FL,12FR,12
RL,12RRからの検出信号に基づき、各車輪の回転速度
VFL,VFR,VRL,VRRを算出し、ステップ130に移
行する。
【0020】ステップ130では、上記ステップ120
で今回算出した左右後輪10RL,10RRの回転速度VR
L,VRRと前回算出した左右後輪10RL,10RRの回転
速度とから左右後輪10RL,10RRの回転加速度VRL,
VRRを算出する。また続くステップ140では、上記ス
テップ120で求めた左右前輪の回転速度VFL,VFRの
平均値(VFL+VFR)/2を車体速度Vcとして算出
し、続くステップ150に移行して、その算出した車体
速度Vc前回算出した車体速度とに基づき車体加速度V
cを算出する。
【0021】次にステップ160では操舵角センサ14
からの検出信号に基づきステアリングの操舵角θを算出
し、続くステップ170に移行して、その算出した操舵
角θと前回算出した操舵角とに基づきステアリングの操
舵角速度θを算出する。また次にステップ180では、
制御実行フラグF1がセットされているか否かを判断す
る。即ち制御実行フラグF1は後述の処理によって左右
後輪10RL,10RRの制動制御を実行する場合にセット
されるフラグであるため、このステップ180では、こ
の制御実行フラグF1により、現在後輪10RL,10RR
の制動制御がなられているか否かを判断するのである。
【0022】そしてこのステップ180で制御実行フラ
グF1がリセット状態であり、後輪10RL,10RRの制
動制御が実行されていないと判断されると、ステップ2
60に移行し、そうでなければステップ190に移行す
る。ステップ190では、上記ステップ140で算出し
た車体速度Vcと、ステップ160で求めたステアリン
グの操舵角θとに基づき、左右後輪10RL,10RR位置
での車体速度(左右後輪位置速度)VcRL,VcRRを算
出し、続くステップ200に移行して、その算出した左
右後輪位置速度VcRL,VcRRとステップ120で求め
た左右後輪速度VRL VRRとに基づき左右後輪10RL,
10RRのスリップ率SRL,SRRを算出する。
【0023】尚左右後輪10RL,10RRのスリップ率S
RL,SRRを算出するにあたっては次式(1),(2)の
如き演算式が使用される。 SRL=(VcRL−VRL)/VcRL ・・・(1) SRR=(VcRR−VRR)/VcRR ・・・(2) そして続くステップ210では、上記算出した左右後輪
10RL,10RRのスリップ率SRL,SRRのいずれかが急
増したか否かを判断し、スリップ率SRL,SRRのいずれ
かが急増している場合には、制動制御の実行によって左
右後輪10RL,10RRのいずれかに制動スリップが発生
したと判断してステップ220に移行し、制動スリップ
を防止すべくブレーキ油圧の減圧指令を行なうための減
圧指令フラグF2をセットし、一旦処理を終了する。
【0024】一方ステップ210で左右後輪10RL,1
0RRのスリップ率SRL,SRRは急増していないと判断さ
れると、ステップ230に移行し、上記ステップ130
で算出された左右後輪加速度
【0025】
【外1】 のいずれかが急減したか否か、即ち左右後輪10RL,1
0RRのいずれかの回転が急激に落ち込んだか否かを判断
する。そしてこのステップ230で左右後輪速度
【0026】
【外2】 のいずれかが急減したと判断されると、上記と同様に制
動制御によって後輪10RL,10RRに制動スリップが発
生したと判断してステップ220に移行し、減圧指令フ
ラグF2をセットした後一旦処理を終了する。次にステ
ップ230で左右後輪加速度
【0027】
【外3】 のいずれも急減していないと判断された場合、つまり左
右後輪10RL,10RRに制動スリップは発生していない
と判断された場合には、ステップ240に移行して減圧
指令フラグF2をリセットした後、ステップ250に移
行し、今度は左右後輪位置での路面の摩擦係数μRL,μ
RRを算出する。尚この摩擦係数μRL及びμRRは、後述の
制動制御によって左右後輪10RL,10RRに加えた制動
力と左右後輪速度の変化量(減速度)とから算出され
る。次にステップ260では、上記算出された車体速度
Vc、車体加速度
【0028】
【外4】 ステアリングの操舵角θ、及び左右後輪位置での路面摩
擦係数μRL,μRRに基づき車両運転者の旋回要求(即ち
ステアリングの操舵角速度
【0029】
【外5】 に基づき制動制御パターンを設定するための基準値
【0030】
【外6】 及び制御実行時の制動制御量Kjiを設定する。尚本実
施例ではこの基準値
【0031】
【外7】 及び制動制御量Kijとして、図5に示す如く、左右の
後輪10RL,10RR毎に大小2種(1,2)の値
【0032】
【外8】 及びKRL1,KRR2,KRR1,KRR2が設定される。そ
してこれら各値に付した添え字iはRL,RR(左右後輪)
をjは1,2(種別)を夫々を表している。ステップ2
60で基準値
【0033】
【外9】 及び制動制御量Kijが設定されると、今度は続くスッ
テプ270に移行して、その設定された基準値
【0034】
【外10】 とステップ170で算出したステアリングの操舵角速度
【0035】
【外11】 とに基づき制動制御パターンを選択する。この制動制御
パターンの選択は、図5に示す如く、ステアリングの操
舵角速度
【0036】
【外12】 と基準値
【0037】
【外13】 とを比較し、例えば、操舵角速度
【0038】
【外14】 が左後輪10RLの第1の基準値
【0039】
【外15】 以上となったときには左後輪10RLの制御パターンとし
て第1の制御量KRL1によるブレーキ油圧の増圧制御を
選択し、更に操舵角速度
【0040】
【外16】 が上昇して第2の基準値
【0041】
【外17】 以上となったときには左後輪10RLの制御パターンとし
て第2の制御量KRL2(>KRL1)によるブレーキ油圧
の増圧制御を選択し、その後操舵角速度
【0042】
【外18】 が減少して第2の基準値
【0043】
【外19】 を下回ったときには左後輪10RLの制御パターンとして
第1の制御量KRL1によるブレーキ油圧の減圧制御を選
択し、更に操舵速度
【0044】
【外20】 が第1の
【0045】
【外21】 を下回ると左後輪10RLの制御パターンとして第2の制
御量KRL2によるブレーキ油圧の減圧制御選択する、と
いった手順で実行される。このように左右後輪のブレー
キ装置の制御パターンが選択されると、続くステップ2
80に移行して、制御実行プラグF1がリセット状態で
ある否か、即ち現在左右後輪10RL,10RRの制動制御
が実行されていないか否かを判断する。そしてこのステ
ップ280で制御実行フラグF1がリセット状態でない
と判断されると一旦処理を終了し、そうでなければ(即
ち現在左右後輪10RL,10RRの制動制御が実行されて
いなければ)、ステップ290に移行して、上記ステッ
プ270で選択された制御パターンがブレーキ油圧の増
圧制御であるか否かを判断する。
【0046】ステップ290で、上記選択された制御パ
ターンがブレーキ油圧の増圧制御であると判断される
と、ステップ300に移行してブレーキ制御装置18に
制御実行信号Soを出力し、ステップ310に移行して
制御実行フラグF1をセットした後、一旦処理を終了す
る。つまり図5に示す如く、ステアリングが操舵され、
その操舵角速度
【0047】
【外22】 が基準値
【0048】
【外23】 以上となって左後輪10RLのブレーキ油圧増圧パターン
が選択されると、ブレーキ制御装置18に制御実行信号
Soを出力してブレーキ制御装置18を制動制御実行可
能な状態に制御し、制御実行フラグF1をセットして制
動制御の実行指令を行なうのである。尚ステップ290
で上記選択された制御パターンがブレーキ油圧の増圧制
御でないと判断された場合には、そのまま一旦処理を終
了する。
【0049】次に上記ステップ260で実行される基準
値及び制御量の算出処理に付いて説明する。この処理
は、図6に示す如く、車体速度Vc、車体加速度
【0050】
【外24】 ステアリングの操舵角θ、及び左右後輪10RL,10RR
の路面摩擦係数μRL,μRRに基づき、基準値
【0051】
【外25】 及び制動制御量Kijの補正値を算出し(ステップ26
1〜ステップ264)、その算出結果に基づき予め設定
された基準値及び制動制御量の初期値
【0052】
【外26】 及びKoijを補正する(ステップ265,ステップ2
66)、といった手順で実行される。まずステップ26
1は、基準値
【0053】
【外27】 及び制動制御量Kijの車体速度補正値
【0054】
【外28】 及びCKVijを算出するための処理で、例えば左後輪
10RLの第1基準値
【0055】
【外29】 及び制御量KRL1を決定するための車体速度補正値
【0056】
【外30】 及びCKVRL1を算出する場合には、図7に示す如きマ
ップが使用される。図7に示す如く、この車体速度補正
値算出用のマップは、車体速度Vcが大きい程、基準値
【0057】
【外31】 の補正値
【0058】
【外32】 を小さく、制動制御量KRL1の補正値CKVRL1を大き
く設定するようにされている。これは車速が大きくなる
程ステアリングの操舵角速度
【0059】
【外33】 が小さくても左駆動輪の制動制御が実行され、しかもそ
の制御量が大きくなるようにすることで、車速が大きく
なる程車体に加わるヨーモーメントを増大させて、車両
が速やかに旋回できるようにするためである。またこの
マップは、車速速度Vcが所定値Vco以上となると補
正値
【0060】
【外34】 を負の値に設定して、基準値
【0061】
【外35】 を負の値に補正できるようにされている。これは車両高
速走行時の基準値
【0062】
【外36】 を負の値に補正することで、例えば車両の右旋回に旋回
外輪となる左後輪10RLに制動が加わり、車体に加わる
ヨーモーメントを抑制して車両がスピンするのを防止で
きるようにするためである。つまり車両高速走行時にス
テアリングを操舵すると、車体に加わるヨーモーメント
がスピン発生限界以上となって車両がスピンすることが
あるが、このような運転状態下てみ、図5に示す各基準
【0063】
【外37】 の正負を反転して、例えばステアリングが右方向に旋回
された場合に旋回外輪となる左後輪10RLに制動を加え
て、車体に加わるヨーモーメントを抑制し、車両がスピ
ンするのを防止できるようにされているのである。尚図
7は、左後輪10RLの第1の基準値
【0064】
【外38】 及び制御量KRL1を決定するための車体速度補正値
【0065】
【外39】 及びCKVRL1を算出するのに使用されるマップである
が、図5に示す左後輪10RLの第2の基準値
【0066】
【外40】 及び制御量KRL2を決定するための車体速度補正値
【0067】
【外41】 及びCKVRL2を算出する場合には、図7と同様の形状
で、各補正値
【0068】
【外42】 及びCKVRL2の絶対値が大きい値に設定されたマップ
が使用される。また右後輪10RRの基準値
【0069】
【外43】 及び
【0070】
【外44】 を決定するための車体速度補正値
【0071】
【外45】 及び
【0072】
【外46】 を算出する場合には、夫々、左後輪10RLの車体速度補
正値
【0073】
【外47】 及び
【0074】
【外48】 を算出する場合に使用されるマップと略同様で正負の反
転されたマップが使用され、右後輪10RRの制御量KRR
1,KRR2を決定するための車体速度補正値CKVRR1
及びCKVRR2を算出する場合には、夫々、左後輪10
RLの車体速度補正値CKVRL1及びCKVRL2を算出す
るのに使用されるマップと略同様のマップが使用され
る。
【0075】次にステップ262は、基準値
【0076】
【外49】 及び制御制御量Kijの車体加速度補正値
【0077】
【外50】 及び
【0078】
【外51】 を算出するための処理で、例えば左後輪10RLの第1の
基準値
【0079】
【外52】 及び制御量KRL1を決定するための車体加速度補正値
【0080】
【外53】 及び
【0081】
【外54】 を算出する場合には、図8に示す如きマップが使用され
る。図8に示す如く、この車体加速度補正値算出用のマ
ップは、車体加速度
【0082】
【外55】 が大きい程、基準値
【0083】
【外56】 の補正値
【0084】
【外57】 を大きく、制動制御量KRL1の補正値
【0085】
【外58】 を小さく設定するようにされている。これは左右後輪1
0RL及び10RRを連結するディファレンシャルギヤ4の
働きにより、車体加速度が大きくなるに従い左右後輪の
駆動力差が大きくなって、旋回内輪に制動力を与えなく
ても旋回要求に応じた旋回特性が得られるようになるた
めである。なお図8は、左後輪10RLの第1の基準値
【0086】
【外59】 及び制御量KRL1を決定するための車体速度補正値
【0087】
【外60】 及び
【0088】
【外61】 を算出するのに使用されるマップであるが、左後輪10
RLの第2の基準値
【0089】
【外62】 及び制御量KRL2を決定するための車体速度補正値
【0090】
【外63】 及び
【0091】
【外64】 を算出する場合、或は右後輪10RRの基準値
【0092】
【外65】 及び制御量KRR1,KRR2を決定するための車体加速度
補正値
【0093】
【外66】 及び
【0094】
【外67】 を算出する場合には、図8のマップに対して上記車体速
度補正値を算出する場合と同様の関係を持つマップが使
用される。また次にステップ263は、基準値
【0095】
【外68】 及び制動制御量Kijの操舵角補正値
【0096】
【外69】 及びCKθijを算出するための処理で、例えば左右後
輪10RL,10RRの第1の基準値
【0097】
【外70】 及び制御量KRL1,KRR1を決定するための操舵角補正
【0098】
【外71】 及び制御量CKθRL1,CKθRR1を算出する場合に
は、図9に示す如きマップが用いられる。図9に示す如
く、この操舵角補正値算出用マップは、操舵角θが左方
向に大きくなる程、基準値
【0099】
【外72】 の補正値
【0100】
【外73】 を小さく、制動声量KRL1の補正値CKθRL1を大きく
設定し、逆に操舵角θが右方向に大きくなる程、基準値
【0101】
【外74】 の補正値(負の値)
【0102】
【外75】 の絶対値を小さく、制動制御量KRR1の補正値CKθRR
1を大きく設定するようにされている。これはステアリ
ングの操舵角θが小さいときには操舵角速度
【0103】
【外76】 が比較的大きくても旋回内輪となる駆動輪に制動力が加
えることなく旋回要求に応じた旋回特性が得られ、逆に
ステアリングの操舵角θが大きいときにはたとえ操舵角
速度
【0104】
【外77】 が小さくても旋回内輪となる駆動輪に制動力を加えなけ
れば旋回要求に応じた旋回特性を得ることができないた
めである。尚図9は左右後輪10RL,10RRの第1の基
準値
【0105】
【外78】 及び制御量KRL1,KRR1を決定するための操舵角補正
【0106】
【外79】 及び制御量CKθRL1,CKθRR1を算出するのに使用
されるマップであるが、左右後輪10RL,10RRの第2
の基準値
【0107】
【外80】 及び制御量KRL2,KRR2を決定するための操舵角補正
【0108】
【外81】 及び制御量CKθRL2,CKθRR2を算出する場合に
は、図9と同様の形状で、角補正値の絶対値が図9より
大きい値に設定されたマップが使用される。次にステッ
プ264は、基準値
【0109】
【外82】 及び制動制御量Kijの路面摩擦係数補正値
【0110】
【外83】 及びCKμijを算出するための処理で、例えば左後輪
10RLの第1の基準値
【0111】
【外84】 及び制御量KRL1を決定するための路面摩擦係数補正値
【0112】
【外85】 及びCKμRL1を算出する場合には、図10に示す如き
左後輪位置での路面摩擦係数μRLをパラメータとするマ
ップが使用される。図10に示す如く、この路面摩擦係
数補正値算出用のマップは、左後輪位置での路面摩擦係
数μRLが大きい程、基準値
【0113】
【外86】 の補正値
【0114】
【外87】 を小さく、制動制御量KRL1の補正値CKVRL1を大き
く設定するようにされており、また路面摩擦係数μRLが
所定値μo以下となると、路面摩擦係数μRLが小さい
程、基準値
【0115】
【外88】 の補正値
【0116】
【外89】 を小さくするようにされている。これは左後輪10RLが
高μ路上にある場合には、制動制御によって後輪にスリ
ップが発生することはないが、摩擦係数μRLが低くなる
とスリップが発生しやすくなり、更に雪路のような低μ
路となるとスピンが発生しやすくなるためである。つま
り図10に示す領域aの高μ路では補正値
【0117】
【外90】 を小さくして制動制御に入り易くし、領域bの中μ路で
はμが低くなるに従い補正値
【0118】
【外91】 を大きくして制動制御に入り難くし、領域cの低μ路で
は補正値
【0119】
【外92】 を小さくして旋回外輪となる後輪に対する制動制御が実
行されるようにしているのである。図10は、左後輪1
0RLの第1の基準値
【0120】
【外93】 及び制御量KRL1を決定するための路面摩擦係数補正値
【0121】
【外94】 及びCKμRL1を算出するのに使用されるマップである
が、左後輪10RLの第2の基準値
【0122】
【外95】 及び制御量KRL2を決定するための車体速度補正値
【0123】
【外96】 及びCKμRL2を算出する場合には、図10と同様の形
状で、角補正値
【0124】
【外97】 及びCKμRL2の絶対値が大きい値に設定されたマップ
が使用される。また右後輪10RRの基準値
【0125】
【外98】 及び制御量KRR1,KRR2を決定するための路面μ補正
【0126】
【外99】 及びCKμRR1,CKμRR2を算出する場合には、上記
図10と略同様で正負の反転された右後輪10RR位置で
の路面摩擦係数μRRをパラメータとするマップが使用さ
れる。そしてステップ265では、予め設定された基準
値の初期値
【0127】
【外100】 に上記ステップ261〜ステップ264で算出された基
準値
【0128】
【外101】 を加算することで基準値
【0129】
【外102】 が算出され、ステップ266では、予め設定された制動
制御量の初期値Koijに上記ステップ261〜ステッ
プ264で算出された基準値の補正値CKVij,
【0130】
【外103】 CKθij,CKμijを加算することで制動制御量K
ijが算出される。このようにステップ260の基準値
及び制御量算出処理では、車体速度、車体加速度、ステ
アリングの操舵角、及び路面摩擦係数に基づき、車両の
走行状態が運転者の旋回要求に対して旋回特性が大きく
ずれる走行状態となるほど、制御パターン設定用基準値
【0131】
【外104】 が小さい値に設定され、制御量Kijが大きい値に設定
される。また車両がスピン発生限界付近で走行されてい
ると制御パターン設定用基準値
【0132】
【外105】 の正負が反転される。このためステップ270では、車
両がスピン発生限界付近で走行されている場合には、車
両運転者の旋回要求に応じて旋回外輪となる後輪の制動
を行なうための制御パターンが選択され、逆に車両がス
ピンする心配のない場合には、車両運転者の旋回要求に
応じて旋回内輪となる後輪の制動を行なう制御パターン
が選択されることとなる。
【0133】尚本実施例ではこのステップ260及びス
テップ270の処理が、前述の車輪スリップ検出手段,
判断手段,旋回外輪及び旋回内輪制動制御手段に相当す
る。また上記制御量Kijを設定するためのマップは、
車両旋回時及び制動時にサスペンション特性によって発
生する後輪のト一変化を考慮して設定されている。つま
りサスペンション特性によって車両旋回時及び制動時に
は左右後輪のト一角に変位が生じ、このと一角変化によ
って同じブレーキ油圧であっても後輪に生ずる制動トル
クが変化してしまうので、本実施例ではこのと一変化に
よる制動トルクの変化を考慮して上記マップを設定する
ことで、制動制御実行時に左右後輪に生じる制動トルク
を目標トルクに制御できるようにされているのである。
【0134】さらにこのト一変化を積極的に利用するこ
とにより、走行中の操舵変化に際して、車両の安定性,
操舵性を向上させることができる。例えば、ダブルフィ
ッシュボーン型サスペンションのように、車輪に制動力
が加わるとトーイン方向へアライメント変化を引き起こ
すように設定されているサスペンションがある。このサ
スペンション特性は車両の制動時の安定性の保持に重要
な役割を果たしている。そしてこのサスペンション特性
を以下のように利用する。即ちまず車両低速旋回時に
は、旋回内輪側となる後輪に制動力を与える。すると、
この後輪のアライメントはトーイン方向に変化する。こ
のため前輪と後輪の舵角の関係は逆位相となり、低速度
旋回時においてヨー角速度応答遅れを減少させることが
できる。また車両の高速度旋回時には、旋回外輪となる
後輪に制動力を与える。すると、前輪と後輪の舵角の関
係は同位相となり、高速度旋回時において、横加速度応
答遅れを減少させることができる。以上によりあらゆる
速度において、車両の旋回時の過渡応答特性を向上させ
ることができる。
【0135】次に図11は所定時間毎に割り込み処理と
して実行される制御信号出力処理を表している。この処
理は、上記図4のメインルーチンで選択された制御パタ
ーンに応じて左右後輪10RL,10RRのブレーキ装置を
駆動して、左右後輪に制動をかけるための処理で、処理
が開始されるとまずステップ400を実行し、フラグF
1がセットされているか否か、即ち現在車両旋回時の制
動制御実行指令が行なわれている否かを判断する。そし
てフラグF1がリセット状態であれば、ステップ410
に移行して、制動制御実行時にセットされる上述の減圧
指令フラグF2をリセットすると共に、ステップ420
に移行して制動制御実行時に算出される左右後輪位置の
路面摩擦係数μRL,μRRを初期化し、ステップ430に
移行する。
【0136】またステップ430では制動制御実行のた
めの左右後輪10RL,10RRの制御量BL ,BR をOに
設定し、続くステップ440で角制御量BL ,BR の加
算値ΣBL ,ΣBR をOに設定する。また続くステップ
450では、制御実行信号Soの出力を停止し、次ステ
ップ460に移行して制御信号BL ,BR の出力を停止
し、一旦処理を終了する。
【0137】一方上記ステップ400で制御実行フラグ
F1がセット状態である旨判断された場合には、ステッ
プ470に移行して、減圧指令フラグF2がセットされ
ている否かを判断する。そして減圧指令フラグF2がセ
ットされていない場合には、上記ステップ270で選択
した制御パターンに応じて左右後輪10RL,10RRの制
御量KRL,KRRを読み込み、ステップ490に移行して
その読み込んだ制御量に応じた制御信号BL ,BR をブ
レーキ制御装置18に出力するまたステップ470で減
圧指令フラグF2がセットされていると判断された場
合、つまり制動制御によって後輪に制動スリップが発生
している場合には、その制動スリップを抑制するために
予め設定されたブレーキ油圧の減圧制御量(スリップ制
御量)を読み込み、ステップ490に移行して、その制
御量に応じた制御信号BL ,BR をブレーキ制御装置1
8に出力する。
【0138】尚ブレーキ制御装置18は、制御信号BL
,BR に応じたデューティ比により3位置弁50RL及
び50RRを駆動制御するため、各油圧ブレーキ装置40
RL及び40RRのブレーキ油圧は、図5(D)に示す如
く、上記選択された制動制御パターンに応じて増減さ
れ、左右後輪10RL及び10RRに夫々制動トルクが加え
られる。
【0139】次にステップ510では、その出力した制
御量BL ,BR を現在の制御量加算値ΣBL ,ΣBR に
加算してその値を更新することで、現在のブレーキ油圧
を算出し、ステップ520に移行する。ステップ520
では、その更新された制御量加算ΣBL がOになっか否
か、即ち制動制御によって増減制御される左後輪10RL
のブレーキ油圧がOになっか否かを判断する。そしてΣ
BL ≦Oで、左後輪10RLのブレーキ油圧がOになって
いると判断されると、続くステップ530に移行して、
今度は上記更新された制御量加算値ΣBR が0になった
か否かによって右後輪10RRのブレーキ油圧が0になっ
たか否かを判断する。
【0140】そしてこのステップ530においてもΣB
R ≦0であると判断されると、つまり図5に示す如く左
右後輪のブレーキ油圧がともに0になった場合には、次
のステップ540に移行して制御実行フラグF1をリセ
ットし、処理を一旦終了する。また上記ステップ520
でΣBL >0であると判断された場合、或はステップ5
30でΣBR >0であると判断された場合には、そのま
ま処理を終了する。
【0141】以上のように構成された本実施例の旋回制
御装置では、車両の走行状態に応じて車両旋回時の制動
制御パターンが選択され、車両運転者の旋回要求によっ
て車両がスピンするような場合には旋回外輪となる後輪
に制動トルクが加えられ、旋回要求によって車両スピン
しない場合には、その旋回要求に応じて旋回内輪となる
後輪に制動トルクが加えられる。このため車両運転者に
よる旋回要求によって車両がスピンするような場合に
は、車体に働くヨーモーメントを減少してスピンの発生
を抑制し、逆にスピンが発生しない場合には、旋回要求
に応じて車体に働くヨーモーメントを増加して旋回特性
を向上することができる。
【0142】また本実施例では、後輪に制動トルクを加
えた場合にそのスリップ状態を監視し、後輪に制動スリ
ップが発生した場合には強制的にブレーキ油圧を減圧し
てスリップの発生を抑制するように構成されているこの
ため車両旋回時の制動制御によって後輪に制動スリップ
が発生することはなく、安全性を確保することができ
る。
【0143】また更に本実施例では、左右後輪位置での
路面摩擦係数μRL,及びμRRを求め、この値を一つのパ
ラメータとして基準値
【0144】
【外106】 及び制御量Kijを設定するので、車両が雪道等の低μ
路を走行している場合の旋回特性をも最適に制御するこ
とができ、車両の操縦性及び安全性をより向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】旋回制御装置全体の構成を表す概略構成図であ
る。
【図2】ブレーキ制御装置の構成を表す油圧系統図であ
る。
【図3】ブレーキ制御装置によるブレーキ油圧の制御方
法を説明する線図である。
【図4】電子制御回路で繰り返し実行される旋回制御処
理を表すフローチャートである。
【図5】制御パターンの選択及びその選択された制御パ
ターンに応じて実行される制動制御の動作を説明する線
図である。
【図6】制御パターン設定用基準値及び制御量の算出処
理を表すフローチャートである。
【図7】車体速度補正値を算出するのみ用いられるマッ
プを表す線図である。
【図8】車体加速度補正値を算出するのに用いられるマ
ップを表す線図である。
【図9】操舵角補正値を算出するのに用いられるマップ
を表す線図である。
【図10】路面摩擦係数補正値を算出するのに用いられ
るマップを表す線図である。
【図11】制御信号出力処理を表す線図である。
【符号の説明】
10FL,10FR 前輪 10RL,10RR 後輪 12FL,12FR,12RL,12RR 車輪速度セ
ンサ 14 操舵角センサ 16 電子制御装置 18 ブレーキ制御装置 40RL,40RR 油圧ブレーキ装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員による車両旋回要求に相当する値を
    検出する旋回要求相当値検出手段と、 車両の各輪に車輪制動力を発生させる車輪制動力発生部
    材と、 前記車体の旋回外輪側の前記車輪制動力発生部材を特定
    する特定手段と、 前記車体のスピン状態を判定するスピン判定手段と、 前記スピン判定手段の判定結果において車両がスピン発
    生限界付近にあると判定されている場合には、前記特定
    手段によって特定された旋回外輪側の前記車輪制動力発
    生部材に対して、前記旋回要求相当値に応じて車輪制動
    力を付与する制御を実行する制御手段と、 を備えていることを特徴とする車両の旋回制御装置。
  2. 【請求項2】 前記旋回要求相当値検出手段は前記車両
    の旋回要求に相当する値として、乗員により操作される
    ステアリングの操舵角速度を採用することを特徴とする
    請求項1 に記載の車両の旋回制御装置。
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JP2019167035A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 マツダ株式会社 車両の制御装置
JP2019167037A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 マツダ株式会社 車両の制御装置
JP2019167033A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 マツダ株式会社 車両の制御装置

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JP2019167035A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 マツダ株式会社 車両の制御装置
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