JPH11188608A - 高速回転装置およびラビング装置 - Google Patents

高速回転装置およびラビング装置

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JPH11188608A
JPH11188608A JP35517997A JP35517997A JPH11188608A JP H11188608 A JPH11188608 A JP H11188608A JP 35517997 A JP35517997 A JP 35517997A JP 35517997 A JP35517997 A JP 35517997A JP H11188608 A JPH11188608 A JP H11188608A
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JP
Japan
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rubbing
roller
flange plate
clutch
rubbing roller
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Application number
JP35517997A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Imayama
寛隆 今山
Shigeki Matsuda
茂樹 松田
Ryoji Iwamura
亮二 岩村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】配向膜に異物によるラビングの乱れを無くして
全面にわたって均一な液晶配向能を付与する。 【解決手段】表面にバフ布3を巻回した円筒体の長手方
向端面を構成するローラフランジ板2にクラッチ受け4
を備えたラビングローラ1と、クラッチ受け4の一方に
係合するクラッチ軸5を有する駆動軸フランジ6を備え
た駆動軸7と、クラッチ受けの他方に係合するクラッチ
軸を有する従動軸フランジを備えた従動軸とを具備し、
配向膜を塗布したガラス基板の表面に沿ってラビングロ
ーラ1を所定の角度で配置し、ガラス基板の所定方向へ
の相対移動に対してラビングローラ1を回転させてバフ
布3が配向膜を摺ることにより、配向膜に液晶配向能を
付与するラビング装置であって、駆動軸フランジ板6と
ローラフランジ板2の少なくとも1つにラビングローラ
1の回転領域から離れる方向に空気流を発生するファン
8を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速回転体に係
り、特に液晶表示装置の製造工程で用いられる配向膜の
液晶配向能付与のためのラビング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、現在の液晶表示装置は、2枚の
ガラス基板の間に液晶層を挟持し、当該2枚のガラス基
板の少なくとも一方のガラス基板の内面に画素選択用の
電極あるいはスイッチング素子を形成し、上記一方また
は他方のガラス基板の内面にカラーフィルタを形成して
ある。
【0003】そして、上記液晶層とガラス基板の間に
は、当該液晶層を構成する液晶分子の初期配向方向を規
定するための配向膜が形成されている。
【0004】配向膜は、ポリイミド膜等の樹脂を基板上
に塗布し、その表面をラビング処理することで所定の方
向に液晶配向能が付与される。
【0005】図12はラビング処理の説明図であって、
表面にポリイミド樹脂からなる配向膜20を塗布したガ
ラス基板19に対して、ラビングローラ1を所定の角度
で配置し、このラビングローラ1を回転させながらガラ
ス基板20を定速度で移動させる。
【0006】ラビングローラ1は円筒体の周囲にレーヨ
ン等の細かい毛を縫い付けたバフ布2を巻付けてなり、
その両端のフランジ板(ラビングローラフランジ板)2
の一方に結合部17を介して駆動部15を接続し、他方
には結合部18を介して従動部16を接続して、長手方
向をガラス基板19に進行方向に対して所定の角度で配
置した状態で回転させる。この回転により、バフ布3が
配向膜20の表面を擦り、当該配向膜20の表面に所定
の方向の液晶配向能を付与する。
【0007】このラビング条件は、例えば、下記のとお
りである。
【0008】・ラビングローラの直径:75〜200m
m ・ラビングローラの回転数:800〜3000rpm ・ガラス基板とラビングローラの相対移動速度:30〜
150mm/s ・ラビングローラとガラス基板の間の間隙:1.3〜
2.0mm このようなラビング装置においては、何らかの原因で発
生した異物がラビングローラと配向膜の間に巻き込まれ
ると、この異物が付着した部分で強くラビングがなされ
て配向膜面でラビングの乱れを招き、製品となったとき
に、当該強くラビングされた部分の表示特性が周囲と異
なり、表示不良を招く。
【0009】従来、このような異物を除去するために、
例えば特開平8−334767号に開示されたように、
ラビングローラの回転方向下流にブレードを摺接させて
配置し、このブレードで異物を掻き落とすようにしてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、ブレードがバフ布の表面の毛を乱
し、配向不良を招くおそれがあり、また異物の付着場所
がブレードよりも回転方向下流に付着した場合は効果が
ないという問題があった。
【0011】この種のラビング装置では、前記図12で
説明したように、ラビングローラと駆動部あるいは従動
部を接続する結合部17,18の摩耗で発生する異物が
殆どである。
【0012】すなわち、ラビング装置では、バフ布の劣
化に応じてラビングローラ1毎に交換をするため、ラビ
ングローラ1と駆動部および従動部とは別部品としてあ
る。このラビングローラ1と駆動部および従動部との間
の駆動力の伝達は、ラビングローラ1側に形成した例え
ば円錐クラッチ受け穴と、駆動部および従動部側に形成
した例えば円錐クラッチ軸と結合部を構成し、ラビング
ローラの交換時に円錐クラッチ受け穴と円錐クラッチ軸
との係合を解除してラビングローラを着脱するような構
成とするのが一般的である。
【0013】このような結合部では、各ラビングローラ
1毎にその軸心あるいは円錐斜面の角度に製造上の寸法
誤差がある。そのため、結合部17,18ではラビング
ローラ1の偏心やガタにより摩耗が発生し、これが異物
発生の主たる原因となる。この部分で発生した異物はラ
ビングローラ1のバフ布の周囲に飛散して付着する。そ
のため、上記したブレードよりも回転方向下流に異物が
付着する場合が起こり、前記従来の技術では、このよう
な異物による配向の乱れを抑止することができないとい
う問題があった。
【0014】本発明の目的は、上記従来技術の諸問題を
解消し、異物によるラビングの乱れを無くし、高画質の
液晶表示装置を得ることのできるラビング装置を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ラビングローラと駆動部あるいは従動部
との結合部から発生する異物を当該ラビングローラの回
転領域に侵入させないような異物排除手段を設けた。
【0016】上記異物排除手段としては、上記結合部に
当該結合部あるいはラビングローラの回転に伴ってラビ
ングローラの回転領域外に向かう気流を発生する気流発
生翼、または気流発生溝、あるいは上記結合部の周囲に
ハウジングを設け、このハウジングの内部空間を減圧す
る減圧装置を用いる。
【0017】すなわち、本発明は、下記(1)〜(5)
の構成としたことを特徴とする。
【0018】(1)長手方向一端面に駆動部と着脱する
第1結合部を有すると共に他端面に従動部と着脱する第
2結合部を有する高速回転する円筒体と、前記第1結合
部と第2結合部の少なくとも一方に、前記円筒体の回転
領域から離れる方向に空気流を発生する空気流発生装置
を備えた。
【0019】この構成により、回転する円筒体に第1あ
るいは第2結合部から発生した異物、または当該円筒体
に付着しようとする異物を排除することができる。
【0020】なお、上記(1)の構成は、液晶表示装置
の製造設備のうちのラビング装置に組み込むのを好適と
するが、被加工回転体あるいは回転加工工具等の回転領
域に異物が混入するのを嫌う各種の工作機械装置、工
具、設備にも同様に適用できる。
【0021】(2)表面にバフ布を巻回した円筒体の長
手方向端面を構成するローラフランジ板に例えば円錐ク
ラッチ受を備えたラビングローラと、前記円錐クラッチ
受の一方に係合する例えば円錐クラッチ軸を有する駆動
軸フランジを備えた駆動軸と、前記円錐クラッチ受の他
方に係合する円錐クラッチ軸を有する従動軸フランジを
備えた従動軸とを具備し、配向膜を塗布したガラス基板
の表面に沿って前記ラビングローラを所定の角度で配置
し、前記ガラス基板の所定方向への相対移動に対して前
記ラビングローラを回転させて前記バフ布が前記配向膜
を摺ることにより、前記配向膜に液晶配向能を付与する
ラビング装置の前記駆動軸フランジ板と前記ローラフラ
ンジ板、または前記従動軸フランジ板と前記ローラフラ
ンジ板の少なくとも1つに前記ラビングローラの回転領
域から離れる方向に空気流を発生する空気流発生装置を
備えた。
【0022】この構成により、円錐クラッチ受と円錐ク
ラッチ軸の摩耗で生じる異物がラビングローラに巻回し
たバフ布に付着することを防止でき、配向膜の全域に均
一な液晶配向能が付与される。
【0023】(3)(2)における前記空気流発生装置
を前記駆動軸フランジ板または前記従動軸フランジ板、
若しくは前記ローラフランジ板に形成したファンで構成
した。上記のファンは、前記駆動軸フランジ板または前
記従動軸フランジ板、若しくは前記ローラフランジ板の
外周に一体成形で、または別部品を適宜の固定手段で固
定してなる。
【0024】この構成により、円錐クラッチ受と円錐ク
ラッチ軸の摩耗で生じる異物が当該ラビングローラの回
転領域から離れる方向に飛散されるため、ラビングロー
ラに巻回したバフ布に付着することがなく、配向膜に付
与される液晶配向能の均一性を阻害することがない。
【0025】(4)(2)における前記空気流発生装置
を前記駆動軸フランジ板または前記従動軸フランジ板、
若しくは前記ローラフランジ板の円周に形成した斜溝と
した。上記の斜溝は、前記駆動軸フランジ板または前記
従動軸フランジ板、若しくは前記ローラフランジ板の外
周に一体成形で、または別部品を適宜の固定手段で固定
してなる。
【0026】この構成によっても、円錐クラッチ受と円
錐クラッチ軸の摩耗で生じる異物が当該ラビングローラ
の回転領域から離れる方向に飛散されるため、ラビング
ローラに巻回したバフ布に付着することがなく、配向膜
に付与される液晶配向能の均一性を阻害することがな
い。
【0027】(5)表面にバフ布を巻回した円筒体の長
手方向端面を構成するローラフランジ板に円錐クラッチ
受を備えたラビングローラと、前記円錐クラッチ受の一
方に係合する円錐クラッチ軸を有する駆動軸フランジを
備えた駆動軸と、前記円錐クラッチ受の他方に係合する
円錐クラッチ軸を有する従動軸フランジを備えた従動軸
とを具備し、配向膜を塗布したガラス基板の表面に沿っ
て前記ラビングローラを所定の角度で配置し、前記ガラ
ス基板の所定方向への相対移動に対して前記ラビングロ
ーラを回転させて前記バフ布が前記配向膜を摺ることに
より、前記配向膜に液晶配向能を付与するラビング装置
において、少なくとも前記円錐クラッチ受けと前記円錐
クラッチ軸の結合領域を覆うハウジングと、このハウジ
ングの内部空間を減圧する減圧装置を備えた。
【0028】上記ハウジングは、前記円錐クラッチ受け
と前記円錐クラッチ軸の結合領域のみを覆うようなチャ
ンバーを別途設置してもよいが、前記円錐クラッチ軸を
駆動する駆動軸を覆うハウジングを上記円錐クラッチ受
けと前記円錐クラッチ軸の結合領域まで延在させてもよ
い。
【0029】また、上記減圧装置は、真空ポンプの吸引
口に一端を結合し、他端を上記ハウジングの内部空間に
開放した吸引管で構成される。
【0030】また、このような吸引管を用いることな
く、上記ハウジングの上記結合領域とは反対端に排気フ
ァンを設けた構成を採用することもできる。
【0031】この(5)の構成によっても、前記(2)
〜(4)の構成と同様に、円錐クラッチ受と円錐クラッ
チ軸の摩耗で生じる異物が当該ラビングローラの回転領
域から離れる方向に飛散されるため、ラビングローラに
巻回したバフ布に付着することがなく、配向膜に付与さ
れる液晶配向能の均一性を阻害することがない。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、実施例を参照して詳細に説明する。
【0033】図1は本発明によるラビング装置の第1実
施例の要部構成を説明する一部破断した側面図、図2は
図1に示した結合部の構成を説明する正面図であって、
(a)はラビングローラ側正面図、(b)は駆動軸側正
面図である。
【0034】図1と図2において、1はラビングロー
ラ、2はローラフランジ板、3はバフ布、4は円錐クラ
ッチ受け穴、5は円錐クラッチ軸、6は駆動軸フランジ
板、7は駆動軸、8はファン、矢印Aは駆動軸の回転方
向、同Bはラビングローラの回転方向、同Cは空気流の
流通方向を示す。
【0035】ラビングローラ1は、円筒体の表面にレー
ヨン等の細かい毛を縫い付けたバフ布3を巻回してな
り、当該円筒体の端面にローラフランジ板2を有する。
このローラフランジ板2の中心には円錐クラッチ受け穴
4が形成されている。
【0036】一方、駆動軸7に接続した駆動軸フランジ
6の中心にはラビングローラ1のローラフランジ板2に
形成した円錐クラッチ受け穴4と結合して当該ラビング
ローラ1を矢印方向Bに回転させるための円錐クラッチ
軸5が突設され、さらに当該駆動軸フランジ6の外周に
はファン8が設けられている。
【0037】このファン8は、駆動軸7による駆動軸フ
ランジ6の矢印方向Aの回転で矢印Aで示したような空
気流を発生する。この空気流によって円錐クラッチ受け
穴4と円錐クラッチ軸5の結合部分で発生する異物が当
該ラビングローラ1の回転領域外に排除される。
【0038】これにより、ラビングローラ1のバフ布に
円錐クラッチ受け穴4と円錐クラッチ軸5の結合部分で
発生する異物が付着することがなく、配向膜に付与され
る液晶配向能の均一性が保たれる。
【0039】図3は本発明によるラビング装置の第2実
施例の要部構成を説明する一部破断した側面図、図4は
図3に示した結合部の構成を説明する正面図であって、
(a)はラビングローラ側正面図、(b)は駆動軸側正
面図である。
【0040】この実施例では、第1実施例における駆動
軸7と円錐クラッチ軸5を形成した駆動軸フランジ6を
覆ってハウジング9を設けたものであり、その他の構成
は第1実施例と同様である。
【0041】このようなハウジング9を設けることによ
り、ファン8で発生した空気流はハウジング9内を矢印
Cに示したように流れる。この空気流の流速はハウジン
グ9の存在で強くなり、円錐クラッチ受け穴4と円錐ク
ラッチ軸5の結合部分で発生する異物が第1実施例より
もさらに強力に当該ラビングローラ1の回転領域外に排
除される。
【0042】図5は本発明によるラビング装置の第3実
施例の要部構成を説明する一部破断した側面図、図6は
図5に示した結合部の構成を説明する正面図であって、
(a)はラビングローラ側正面図、(b)は駆動軸側正
面図である。
【0043】この実施例では、ラビングローラ1のロー
ラフランジ板2にファン10を設けた点を除いて前記第
1実施例と同様の構成である。
【0044】円錐クラッチ受け穴4と円錐クラッチ軸5
を結合してラビングローラ1を回転させたとき、当該ロ
ーラフランジ板2に設けたファン10で発生する空気流
は矢印Cに示したように流れる。
【0045】この空気流によって円錐クラッチ受け穴4
と円錐クラッチ軸5の結合部分で発生する異物が当該ラ
ビングローラ1の回転領域外に排除され、ラビングロー
ラ1に巻回したバフ布3に異物が付着することがなく、
配向膜に付与される液晶配向能の均一性を阻害すること
がない。
【0046】図7は本発明によるラビング装置の第4実
施例の要部構成を説明する一部破断した側面図、図8は
図7に示した結合部の構成を説明する正面図であって、
(a)はラビングローラ側正面図、(b)は駆動軸側正
面図である。
【0047】この実施例では、第3実施例における駆動
軸7と円錐クラッチ軸5を形成した駆動軸フランジ6を
覆ってハウジング9を設けたものであり、その他の構成
は第3実施例と同様である。
【0048】このようなハウジング9を設けることによ
り、ファン10で発生した空気流はハウジング9内を矢
印Cに示したように流れる。この空気流の流速はハウジ
ング9の存在で強くなり、円錐クラッチ受け穴4と円錐
クラッチ軸5の結合部分で発生する異物が第3実施例よ
りもさらに強力に当該ラビングローラ1の回転領域外に
排除されてラビングローラ1に巻回したバフ布3に異物
が付着することがなく、配向膜に付与される液晶配向能
の均一性を阻害することがない。
【0049】図9は本発明によるラビング装置の第5実
施例の要部構成を説明する一部破断した側面図、図10
は図9に示した結合部の構成を説明する正面図であっ
て、(a)はラビングローラ側正面図、(b)は駆動軸
側正面図である。
【0050】この実施例では、円錐クラッチ軸5を形成
した駆動軸フランジ6の円周とラビングローラ1の円錐
クラッチ軸受け穴を設けたローラフランジ2のそれぞれ
に斜溝11、12を形成し、この斜溝により空気流を発
生させるように構成した。
【0051】上記斜溝は駆動軸フランジ6の円周、ロー
ラフランジ2の円周に、軸方向に所定の角度で傾斜した
溝(斜溝)を形成したものである。このような斜溝は、
駆動軸フランジ6、ローラフランジ2が回転すると前記
実施例のファンと同様に機能して矢印Cに示したような
空気流を発生する。
【0052】この空気流によって円錐クラッチ受け穴4
と円錐クラッチ軸5の結合部分で発生する異物が当該ラ
ビングローラ1の回転領域外に排除され、ラビングロー
ラ1に巻回したバフ布3に異物が付着することがなく、
配向膜に付与される液晶配向能の均一性を阻害すること
がない。
【0053】図11は本発明によるラビング装置の第6
実施例の要部構成を説明する一部破断した側面図であ
る。
【0054】この実施例では、駆動軸7を覆うハウジン
グ13の先端をラビングローラ1方向に延在させて駆動
軸フランジ6とローラフランジ2の結合部分を覆う空間
を形成すると共に、このハウジング13の延在部の内部
空間に吸引管14の端を開放し、この吸引管14を図示
しない真空ポンプの吸引口に接続する。
【0055】この構成により、円錐クラッチ受け穴4と
円錐クラッチ軸5の結合部分で発生する異物は吸引管1
4で吸引されて排出される。このときの吸引力、すなわ
ち真空減圧の大きさは、例えば前記従来技術で例示した
ラビング装置の条件下で、到達真空圧が約9Torr、
排気速度が毎分約60リットルで期待した効果を得るこ
とができる。
【0056】これにより、ラビングローラ1に巻回した
バフ布3に異物が付着することがなく、配向膜に付与さ
れる液晶配向能の均一性を阻害することがない。
【0057】なお、図11ではハウジング13の延在部
の内部空間に吸引管14を設けて内部空間の空気を吸引
する構成としたが、吸引管14を設けることなく、ハウ
ジング9の上記円錐クラッチ受け穴4と円錐クラッチ軸
5の結合部分と反対端にファン等の空気吸引装置、ある
いは真空ポンプを設置してハウジング13の延在部の内
部空間を減圧する構成としてもよい。
【0058】なお、以上の実施例では、円錐クラッチ受
け穴4と円錐クラッチ軸5の結合部分で発生する異物の
除去について説明したが、除去される異物はこの結合部
分で発生するものに限らず、外部からラビングローラ1
の回転領域方向に付着しようとする他の異物も同様に除
去できることは言うまでもない。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ラビングローラの回転領域への異物の進入を抑制するこ
とにより、円錐クラッチ受け穴と円錐クラッチ軸の摩耗
で生じる異物、その他の外部から進入する異物がラビン
グローラに巻回したバフ布に付着するのを防止でき、配
向膜の全域に均一な液晶配向能を付与することができ
る。
【0060】また、本発明はラビング装置に限るもので
はなく、旋盤、検索盤、スライサー、フライス盤、マシ
ニングセンタ等、高精度加工を行う工作機械、半導体製
造装置におけるレジスト露光マスクなどの印刷用スピナ
ー、フライトシミュレータの反射鏡を超平滑平面・曲面
研削する加工機械における切り粉や砥粒等の異物除去な
どにも同様に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるラビング装置の第1実施例の要部
構成を説明する一部破断した側面図である。
【図2】図1に示した結合部の構成を説明する正面図で
ある。
【図3】本発明によるラビング装置の第2実施例の要部
構成を説明する一部破断した側面図である。
【図4】図3に示した結合部の構成を説明する正面図で
ある。
【図5】本発明によるラビング装置の第3実施例の要部
構成を説明する一部破断した側面図である。
【図6】図5に示した結合部の構成を説明する正面図で
ある。
【図7】本発明によるラビング装置の第4実施例の要部
構成を説明する一部破断した側面図である。
【図8】図7に示した結合部の構成を説明する正面図で
ある。
【図9】本発明によるラビング装置の第5実施例の要部
構成を説明する一部破断した側面図である。
【図10】図9に示した結合部の構成を説明する正面図
である。
【図11】本発明によるラビング装置の第6実施例の要
部構成を説明する一部破断した側面図である。
【図12】ラビング処理の説明図である。
【符号の説明】
1 ラビングローラ 2 ローラフランジ板 3 バフ布 4 円錐クラッチ受け穴 5 円錐クラッチ軸 6 駆動軸フランジ板 7 駆動軸 8 ファン A 駆動軸の回転方向 B ラビングローラの回転方向 C 空気流の流通方向。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向一端面に駆動部と着脱する第1結
    合部を有すると共に他端面に従動部と着脱する第2結合
    部を有する高速回転する円筒体と、前記第1結合部と第
    2結合部の少なくとも一方に、前記円筒体の回転領域か
    ら離れる方向に空気流を発生する空気流発生装置を備え
    たことを特徴とする高速回転装置。
  2. 【請求項2】表面にバフ布を巻回した円筒体の長手方向
    端面を構成するローラフランジ板にクラッチ受を備えた
    ラビングローラと、前記クラッチ受の一方に係合するク
    ラッチ軸を有する駆動軸フランジを備えた駆動軸と、前
    記クラッチ受の他方に係合するクラッチ軸を有する従動
    軸フランジを備えた従動軸とを具備し、配向膜を塗布し
    たガラス基板の表面に沿って前記ラビングローラを所定
    の角度で配置し、前記ガラス基板の所定方向への相対移
    動に対して前記ラビングローラを回転させて前記バフ布
    が前記配向膜を摺ることにより、前記配向膜に液晶配向
    能を付与するラビング装置であって、 前記駆動軸フランジ板と前記ローラフランジ板、または
    前記従動軸フランジ板と前記ローラフランジ板の少なく
    とも1つに前記ラビングローラの回転領域から離れる方
    向に空気流を発生する空気流発生装置を備えたことを特
    徴とするラビング装置。
  3. 【請求項3】前記空気流発生装置が前記駆動軸フランジ
    板または前記従動軸フランジ板、若しくは前記ローラフ
    ランジ板に形成したファンであることを特徴とする請求
    項2に記載のラビング装置。
  4. 【請求項4】前記空気流発生装置が前記駆動軸フランジ
    板または前記従動軸フランジ板、若しくは前記ローラフ
    ランジ板の円周に形成した斜溝であることを特徴とする
    請求項2に記載のラビング装置。
  5. 【請求項5】表面にバフ布を巻回した円筒体の長手方向
    端面を構成するローラフランジ板にクラッチ受を備えた
    ラビングローラと、前記クラッチ受の一方に係合するク
    ラッチ軸を有する駆動軸フランジを備えた駆動軸と、前
    記クラッチ受の他方に係合するクラッチ軸を有する従動
    軸フランジを備えた従動軸とを具備し、配向膜を塗布し
    たガラス基板の表面に沿って前記ラビングローラを所定
    の角度で配置し、前記ガラス基板の所定方向への相対移
    動に対して前記ラビングローラを回転させて前記バフ布
    が前記配向膜を摺ることにより、前記配向膜に液晶配向
    能を付与するラビング装置であって、 少なくとも前記クラッチ受けと前記クラッチ軸の結合領
    域を覆うハウジングと、このハウジングの内部空間を減
    圧する減圧装置を備えたことを特徴とするラビング装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100921234B1 (ko) 2008-03-19 2009-10-12 위아코퍼레이션 주식회사 러빙장치에서 스핀들과의 결합을 위한 롤 플랜지의 구조
CN103659555A (zh) * 2013-12-23 2014-03-26 浙江松普换向器有限公司 一种换向器的壳体表面的处理机
CN107199500A (zh) * 2017-06-02 2017-09-26 浙江森拉特暖通设备有限公司 金属圆管磨光设备

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