JPH11188600A - ワイヤソー及びワーク搬入出方法 - Google Patents

ワイヤソー及びワーク搬入出方法

Info

Publication number
JPH11188600A
JPH11188600A JP36157997A JP36157997A JPH11188600A JP H11188600 A JPH11188600 A JP H11188600A JP 36157997 A JP36157997 A JP 36157997A JP 36157997 A JP36157997 A JP 36157997A JP H11188600 A JPH11188600 A JP H11188600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
wire saw
wire
loading
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36157997A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Kobayashi
茂雄 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippei Toyama Corp filed Critical Nippei Toyama Corp
Priority to JP36157997A priority Critical patent/JPH11188600A/ja
Publication of JPH11188600A publication Critical patent/JPH11188600A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D5/00Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
    • B28D5/0058Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material
    • B28D5/0082Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material for supporting, holding, feeding, conveying or discharging work

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工場内に通路を挟んで複数のワイヤソーを対
向設置した場合でも、ワイヤソーの前面側からのメンテ
ナンスを阻害することなく、ワークの搬入出を行うこと
ができるとともに、ワークの搬出時における流路へのス
ラリの滴下を防止することができるワイヤソーを提供す
る。 【解決手段】 複数の加工用ローラ24,25,26よ
りなる切断機構22の上方に、ワーク14を支持するた
めのワーク支持機構30を昇降可能に配設する。切断機
構22及びワーク支持機構30をカバー32により覆
う。カバー32の上面には、ワーク支持機構30に対し
てワーク14を搬入出するための搬入出口35を形成す
る。搬入出口35には、蓋体36を開閉可能に配設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤを用い
て、半導体材料、磁性材料、セラミック等の硬脆材料よ
りなるワークに対し、切断等の加工を施すようにしたワ
イヤソー及びワーク搬入出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のワイヤソーとしては、例
えば図7〜図9に示すような構成のものが知られてい
る。すなわち、工場内には複数のワイヤソー51がその
前面51aを通路52側に向けるように、通路52を挟
んで所定間隔おきに対向設置されている場合が多い。通
路52の床面上または通路52の上方部にはコンベア等
の搬送装置53が延長配置され、この搬送装置53によ
りワーク54が搬送されて、各ワイヤソー51に前面5
1a側から搬入出されるようになっている。
【0003】図8に示すように、前記各ワイヤソー51
には複数の加工用ローラ56,57,58よりなる切断
機構55が装備され、その上方にはワーク54を支持す
るためのワーク支持機構59が昇降可能に配設されてい
る。切断機構55の加工用ローラ56〜58間には1本
のワイヤ60が巻回されている。そして、このワイヤ6
0が走行されながら、ワイヤ60上に遊離砥粒を含むス
ラリが供給され、この状態でワイヤ60に対しワーク5
4が押し付け接触されて、ワーク54に切断等の加工が
施されるようになっている。
【0004】図8及び図9に示すように、前記切断機構
55及びワーク支持機構59を覆うように、それらの機
構55,59の外側部にはカバー61が配設されてい
る。そして、ワーク54の加工運転時に、このカバー6
1によって、スラリが周囲に飛散しないようになってい
る。
【0005】前記カバー61の前面には開口62が形成
され、その開口62にはシャッター状の扉63が開閉可
能に装着されている。そして、この扉63が開放された
状態で、開口62を介して搬送装置53と各ワイヤソー
51のワーク支持機構59との間にて、ワーク54が搬
入出されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来構
成においては、ワーク54がワイヤソー51の前面51
a側から、カバー61の前面開口62を介して搬入出さ
れるようになっている。このため、工場内に通路52を
挟んで複数のワイヤソー51を対向設置した場合、通路
52の床面上または上方部に搬送装置53が延長配置さ
れることになる。よって、各ワイヤソー51を前面51
a側からメンテナンスする際に、搬送装置53によるワ
ーク54の搬入出と干渉して通常の作業が困難であると
ともに、搬送装置53による加工後のワーク54の搬送
時に、そのワーク54上から通路52のスラリの滴下に
対して、工夫が必要であった。
【0007】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、工場内に通路を挟んで複数のワイヤソー
を対向設置した場合でも、ワイヤソーの前面51a側か
らのメンテナンスを阻害することなく、ワークの搬入出
を行うことができるとともに、ワークの搬出時に通路へ
のスラリの滴下を防止することができるワイヤソー及び
ワーク搬入出方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、複数の加工用ローラ
よりなる切断機構の上方に、ワークを支持するためのワ
ーク支持機構を昇降可能に配設し、その切断機構及びワ
ーク支持機構をカバーにより覆い、切断機構の加工用ロ
ーラ間に巻回したワイヤに対しワークを接触させて、加
工を施すようにしたワイヤソーにおいて、前記カバーの
上面には、ワーク支持機構に対してワークを搬入出する
ための搬入出口を形成したものである。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のワイヤソーにおいて、前記搬入出口には、蓋体を開
閉可能に配設したものである。請求項3に記載の発明で
は、請求項1または請求項2に記載のワイヤソーにおい
て、前記搬入出口の開口縁と蓋体との間には、シール体
を配設したものである。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し請求項3のいずれかに記載のワイヤソーにおいて、前
記切断機構上には、搬入出口の下方位置とワーク支持機
構に対応する位置との間で、ワークを移送するための移
送機構を配設したものである。
【0011】請求項5に記載の発明では、請求項1〜3
のうち何れか一項に記載のワイヤソーにおいて、前記搬
入出口をワーク支持機構の直上に配設し、ワーク支持機
構に対してその上方よりワークを着脱可能としたもので
ある。
【0012】請求項6に記載の発明では、複数の加工用
ローラよりなる切断機構の上方に、ワークを支持するた
めのワーク支持機構を昇降可能に配設し、その切断機構
及びワーク支持機構をカバーにより覆い、切断機構の加
工用ローラ間に巻回したワイヤに対しワークを接触させ
て、加工を施すようにしたワイヤソーにおいて、前記ワ
イヤソー対し、ワークをワイヤソーの上方より搬入出す
るようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、図面に基づいて説明する。図2及び図4に示すよう
に、この実施形態においては、工場の床面上に複数のワ
イヤソー11がその前面11aを通路12側に向けるよ
うに、通路12を挟んで所定間隔おきに対向設置されて
いる。通路12と平行に延びるように、各ワイヤソー1
1の上方にはコンベア等の搬送装置13が延長配置され
ている。そして、硬脆材料よりなるワーク14が、その
外周上面に予めカーボンやガラス等の中間板15を介し
てワーク取付板16を接着固定した状態で、この搬送装
置13により搬送されて、各ワイヤソー11に上方から
搬入出されるようになっている。
【0014】図1〜図3に示すように、前記各ワイヤソ
ー11には基台20が装備され、その上面にはコラム2
1が立設されている。コラム21の前面側には切断機構
22が設けられている。この切断機構22は、一対の支
持フレーム23に両端を支持された平行に延びる3本の
加工用ローラ24,25,26を備え、それらの外周に
は多数の環状溝24a,25a,26aが形成されてい
る。
【0015】前記加工用ローラ24,25,26の環状
溝24a,25a,26aには、1本の線材よりなるワ
イヤ27が連続的に巻回されている。切断機構22の両
側部には複数のガイドローラ29よりなるワイヤガイド
機構28が設けられ、加工用ローラ24,25,26に
対するワイヤ27の供給及び引き出しを案内するように
なっている。
【0016】そして、図示しないワイヤ走行用モータに
て、加工用ローラ24,25,26が回転されることに
より、ワイヤ27がワイヤガイド機構28を介して加工
用ローラ24,25,26上に給送されて所定の走行速
度で走行される。このワイヤ27の走行は、一定量前進
(例えば10m前進)及び一定量後退(例えば9m後
退)を繰り返し、全体として歩進的に前進するように行
われる。
【0017】前記切断機構22の上方に対向配置される
ように、コラム21の前面にはワーク支持機構30が昇
降可能に配設され、その下部にワーク14がワーク取付
板16を介して着脱自在にセットされる。コラム21上
にはワーク昇降用モータ31が配設され、このモータ3
1により図示しないボールスクリュー等の駆動機構を介
して、ワーク支持機構30が昇降される。
【0018】そして、このワイヤソー11の運転時に
は、ワイヤ27が切断機構22の加工用ローラ24,2
5,26間で走行されながら、ワーク支持機構30が切
断機構22に向かって下降される。このとき、図示しな
いスラリ供給機構により、ワイヤ27上へ遊離砥粒を含
む水性または油性のスラリが供給されるとともに、その
ワイヤ27に対しワーク14が押し付け接触され、ラッ
ピング作用によってワーク14がウェハ状に切断加工さ
れる。
【0019】図1〜図3に示すように、前記コラム21
の前面側において基台20上にはカバー32が装着さ
れ、このカバー32により切断機構22及びワーク支持
機構30が覆われている。そして、ワイヤソー11の運
転時には、一般にこのカバー32の内部が負圧状態に保
持されて、切断機構22のワイヤ27上に供給されるス
ラリが周囲に飛散しないようになっている。
【0020】前記カバー32の前面には開口33が形成
され、この開口33にはシャッター状の扉34が両側方
へ開放可能に装着されている。そして、この扉34を開
放した状態で、ワイヤソー11の前面11a側から開口
33を介して、切断機構22及びワーク支持機構30の
メンテナンスを行うようになっている。
【0021】前記搬送装置13の下方に対向配置される
ように、カバー32の上面には搬入出口35が形成さ
れ、搬送装置13にて搬送されるワーク14が、この搬
入出口35からカバー32内に搬入出される。搬入出口
35上には蓋体36が開閉回動可能に配設され、カバー
32内に配設されたモータ或いはシリンダ等の開閉用ア
クチュエータ37により開閉回動される。搬入出口35
の開口縁には環状のシール体38が配設され、閉鎖位置
に回動された蓋体36に接合して、搬入出口35を密閉
するようになっている。
【0022】前記切断機構22上には移送機構39が配
設されている。この移送機構39は、切断機構22の上
方に敷設された一対のレール40と、そのレールに沿っ
て移動可能に支持された一対の移送体41とから構成さ
れている。そして、この移送体41上にワーク14がワ
ーク取付板16を介して支持された状態で、図示しなモ
ータ等の移動用アクチュエータによりボールネジ等の駆
動機構を介して、移送体41が搬入出口35の下方位置
とワーク支持機構30に対応する位置との間で移動され
る。これにより、ワーク14が両位置間で移送されるよ
うになっている。
【0023】次に、前記のように構成されたワイヤソー
の動作を説明する。さて、このワイヤソー11において
は、搬送装置13により未加工のワーク14がワイヤソ
ー11の上方位置に搬送されるとともに、搬入出口35
を介して、搬入出口35の下方位置に待機されている移
送機構39の移送体41上に搬入される。そして、移送
体41の移動により、ワーク14が搬入出口35の下方
位置からワーク支持機構30と対応する位置に移送され
て、ワーク支持機構30の下部にセットされる。この状
態で、開閉用アクチュエータ37により蓋体36が回動
されて、搬入出口35が閉鎖され、ワーク14の切断加
工が開始される。
【0024】すなわち、ワーク支持機構30の下部にワ
ーク14がセットされた状態で、ワイヤ27がワイヤガ
イド機構28を介して切断機構22の加工用ローラ24
〜26に給送されて歩進的に走行される。そして、図示
しないスラリ供給機構により、加工用ローラ24〜26
間のワイヤ27上に遊離砥粒を含むスラリが供給されな
がら、ワーク支持機構30の下降により、ワイヤ27に
対してワーク14が押し付け接触される。これにより、
ワーク14が所定の厚さに切断加工される。
【0025】ワーク14の切断加工が終了すると、開閉
用アクチュエータ37により蓋体36が回動されて、搬
入出口35が開放される。それとともに、移送機構39
の移送体41がワーク支持機構30と対応する位置に移
動され、加工済みのワーク14がワーク支持機構30に
対するセット状態から解放されて、移送体41上に受け
渡される。そして、移送体41の移動により、ワーク1
4がワーク支持機構30に対応する位置から、搬入出口
35の下方位置に移送される。さらに、搬送装置13に
より加工済みのワーク14が、搬入出口35を介してワ
イヤソー11の上方に搬出されるとともに、搬送装置1
3に沿って各ワイヤソー11の設置位置から側方に搬送
される。
【0026】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。 ・ この実施形態のワイヤソーにおいては、複数の加工
用ローラ24,25,26よりなる切断機構22の上方
に、ワーク14を支持するためのワーク支持機構30が
昇降可能に配設されている。切断機構22及びワーク支
持機構30の外側には、それらの機構22,30を覆う
ようにカバー32が配設されている。カバー32の上面
には、ワーク支持機構30に対してワーク14を搬入出
するための搬入出口35が形成されている。
【0027】このため、工場内に通路を挟んで複数のワ
イヤソー11を対向設置した場合でも、搬送装置13を
各ワイヤソー11の上方部に沿って延長配置して、各ワ
イヤソー11の上方からカバー32の上面の搬入出口3
5を介して、ワーク14を容易に搬入出することができ
る。よって、ワイヤソー11へのワーク14の搬入出を
行う搬送装置13に阻害されることなく、ワイヤソー1
1の前面11a側からメンテナンスを容易に行うことが
できる。また、各ワイヤソー11から前面11aの通路
12側に加工後のワーク14が搬出されないため、ワー
ク14から通路12の床面にスラリが滴下するのを防止
することもできる。また、ワーク14から滴下するスラ
リを図示しないスラリ回収部に戻すことも容易である。
【0028】・ この実施形態のワイヤソー11におい
ては、搬入出口35に蓋体36が開閉可能に配設されて
いる。このため、ワーク14の加工運転中には、蓋体3
6により搬入出口35を閉鎖して、カバー32内を気密
状態に保持することができる。よって、スラリがカバー
32の外部に飛散するのを防止することができる。
【0029】・ この実施形態のワイヤソーにおいて
は、搬入出口35の開口縁と蓋体36との間にシール体
38が配設されている。このため、ワーク14の加工運
転中に、カバー32の内部を負圧状態に保持するように
構成した場合でも、蓋体36を搬入出口35に密閉する
ことができて、気密効果を高めることができる。
【0030】・ この実施形態のワイヤソーにおいて
は、切断機構22上に、搬入出口35の下方位置とワー
ク支持機構30に対応する位置との間でワーク14を移
送するための移送機構39が配設されている。このた
め、搬入出口35の下方位置とワーク支持機構30に対
応する位置との間で、移送機構39によりワーク14を
容易に移送することができる。
【0031】(第2実施形態)次に、第2実施形態につ
いて説明する。なお、前記第1実施形態と同一構成なる
ものについては同一符号を付し、説明を省略する。
【0032】図5,図6に示すように、この実施形態に
おけるワーク支持機構43は、切断機構22の直上方に
一対のクランプ装置44,45を備えている。クランプ
装置44,45の上方には搬入出口35が配置されてい
る。各クランプ装置44,45は、固定アーム46と、
その基端に水平軸47を介して回動可能に支持された可
動アーム48とから構成されている。各固定アーム46
の上面にはその幅方向に延びる凹部46aがそれぞれ形
成され、各凹部46aにワーク取付板16の両端部が係
合可能となっている。また、前可動アーム48はモータ
或いはシリンダ等からなる図示しないアクチュエータに
より開閉回動される。
【0033】さて、この実施形態のワイヤソー11にお
いては、搬送装置13により未加工のワーク14が、搬
入出口35を介して、各クランプ装置44,45に搬入
され、各固定アーム46の凹部46aにワーク取付板1
6の両端部が係合される。そして、図示しないアクチュ
エータにより各可動アーム48が閉じる方向に回動され
て、ワーク支持板46の両端部が両アーム46,48に
て挟み込まれ、ワーク14がワーク支持機構43にセッ
トされる。この状態で、搬送装置13が搬入出口35か
らカバー32の外へ出ると、開閉用アクチュエータ37
により蓋体36が回動されて、搬入出口35が閉鎖さ
れ、ワーク14の切断加工が開始される。
【0034】ワーク14の切断加工が終了すると、蓋体
36が回動されて搬入出口35が開放される。そして、
搬送装置13により加工済みのワーク14がワーク支持
機構43に対応する位置から搬入出口35を介してワイ
ヤソー11の上方に搬出されるとともに、搬送装置13
に沿って各ワイヤソー11の設置位置から側方に搬送さ
れる。
【0035】従って、第2実施形態においても、前述し
た第1実施形態とほぼ同様の効果を発揮させることがで
きる。また、この実施形態においては、ワーク支持機構
43は、搬入出口35の下方位置にワーク14を支持す
るクランプ装置44,45を備えている。そのため、ワ
ーク14を搬入出口35からその下方位置へ移動させる
だけでワーク14をワーク支持機構43にセットするこ
とができる。従って、第1実施形態で示した移送機構3
9を省略できることにより、ワイヤソー11の構造を簡
素化することができる。それとともに、ワイヤソー11
のカバー32内の省スペース化を図れるので、ワイヤソ
ー11全体を小型化できる。
【0036】更に、クランプ装置44,45は固定アー
ム46と、可動アーム48とから構成されているため、
両アーム46,48によりワーク取付板16をクランプ
することによりワーク14を支持することができる。従
って、簡単な構成にも拘わらず、ワーク14を確実に支
持することができる。
【0037】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 ・ 第1及び第2実施形態おいて、蓋体36をスライド
させることにより、搬入出口35を開閉するように構成
すること。
【0038】・ 第1及び第2実施形態おいて、シール
体38を搬入出口35の開口縁と対応するように、蓋体
36の下面側に配設すること。 ・ 第1及び第2実施形態おいて、蓋体36をカバー3
2の内側に開閉回動すること。この構成にすれば、蓋体
6の内面がスラリにより汚れていても、蓋体36を開放
した際にカバー32の外部が汚れない。
【0039】・ 第1及び第2実施形態において、ワイ
ヤ27の走行が前進のみのワイヤソーに具体化するこ
と。 ・ 第1及び第2実施形態において、ワイヤソー11の
カバー32を天井オープンタイプのものにすること。こ
れにより蓋体36等が不要になる。
【0040】次に、前記実施形態から把握できる請求項
以外の技術的思想について、それらの効果とともに記載
する。 (1)前記搬入出口の上方にワーク搬送経路(搬送装置
13)を設けた請求項1〜4に記載のワイヤソー。この
構成にすれば、工場内に通路を挟んで複数のワイヤソー
を対向設置した場合でも、対向するワイヤソー間の通路
幅を短くすることができる。
【0041】(2)前記ワーク支持機構は、搬入出口の
下方位置に配置されている請求項1〜3、前記(1)項
のうち何れか一項に記載のワイヤソー。この構成にすれ
ば、カバー内の省スペース化を図ることができる。
【0042】(3)前記ワーク支持機構は、ワークをク
ランプ支持するものである請求項1〜3、前記(1),
(2)項のうち何れか一項に記載のワイヤソー。この構
成にすれば、簡単な構成にも拘わらず、ワークを確実に
支持することができる。
【0043】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1又は請求項
6に記載の発明によれば、工場内に通路を挟んで複数の
ワイヤソーを対向設置した場合でも、ワイヤソーの前面
側からのメンテナンスを阻害することなく、ワークの搬
入出を行うことができる。また、加工後のワークの搬出
時に、ワークから、工場の通路へスラリが滴下するのを
防止することもできる。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、ワークの
加工運転中には、蓋体により搬入出口を閉鎖して、カバ
ー内を気密状態に保持することができ、スラリがカバー
の外部に飛散するのを防止することができる。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、ワークの
加工運転中に、蓋体を搬入出口に密閉することができ
て、気密効果を高めることができる。請求項4に記載の
発明によれば、搬入出口の下方位置とワーク支持機構に
対応する位置との間で、移送機構によりワークを容易に
移送することができる。
【0046】請求項5に記載の発明によれば、ワークを
搬入出口からその下方位置へ移動させるだけでワークを
ワーク支持機構にセットすることができる。従って、ワ
イヤソーの構造を簡素化することができるとともに、ワ
イヤソー全体を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態におけるワイヤソーの斜視図。
【図2】 そのワイヤソーの要部を示す部分側断面図。
【図3】 同じくワイヤソーの要部前断面図。
【図4】 工場における複数のワイヤソーの設置状態を
示す平面図。
【図5】 第2実施形態におけるワイヤソーの要部を示
す部分斜視図。
【図6】 同じくワイヤソーの要部を示す部分側断面
図。
【図7】 従来の工場におけるワイヤソーの設置状態を
示す平面図。
【図8】 従来のワイヤソーを示す要部側断面図。
【図9】 従来のワイヤソーを示す斜視図。
【符号の説明】
11…ワイヤソー、13…搬送装置、14…ワーク、2
2…切断機構、24,25,26…加工用ローラ、24
a,25a,26a…環状溝、27…ワイヤ、30…ワ
ーク支持機構、32…カバー、35…搬入出口、36…
蓋体、38…シール体、39…移送機構、40…レー
ル、41…移送体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の加工用ローラよりなる切断機構の
    上方に、ワークを支持するためのワーク支持機構を昇降
    可能に配設し、その切断機構及びワーク支持機構をカバ
    ーにより覆い、切断機構の加工用ローラ間に巻回したワ
    イヤに対しワークを接触させて、加工を施すようにした
    ワイヤソーにおいて、 前記カバーの上面には、ワーク支持機構に対してワーク
    を搬入出するための搬入出口を形成したワイヤソー。
  2. 【請求項2】 前記搬入出口には、蓋体を開閉可能に配
    設した請求項1に記載のワイヤソー。
  3. 【請求項3】 前記搬入出口の開口縁と蓋体との間に
    は、シール体を配設した請求項1または請求項2に記載
    のワイヤソー。
  4. 【請求項4】 前記切断機構上には、搬入出口の下方位
    置とワーク支持機構に対応する位置との間でワークを移
    送するための移送機構を配設した請求項1ないし請求項
    3のいずれかに記載のワイヤソー。
  5. 【請求項5】 前記搬入出口をワーク支持機構の直上に
    配設し、ワーク支持機構に対してその上方よりワークを
    着脱可能とした請求項1〜3のうち何れか一項に記載の
    ワイヤソー。
  6. 【請求項6】 複数の加工用ローラよりなる切断機構の
    上方に、ワークを支持するためのワーク支持機構を昇降
    可能に配設し、その切断機構及びワーク支持機構をカバ
    ーにより覆い、切断機構の加工用ローラ間に巻回したワ
    イヤに対しワークを接触させて、加工を施すようにした
    ワイヤソーにおいて、 前記ワイヤソー対し、ワークをワイヤソーの上方より搬
    入出するようにしたワイヤソーへのワーク搬入出方法。
JP36157997A 1997-12-26 1997-12-26 ワイヤソー及びワーク搬入出方法 Pending JPH11188600A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36157997A JPH11188600A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 ワイヤソー及びワーク搬入出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36157997A JPH11188600A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 ワイヤソー及びワーク搬入出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11188600A true JPH11188600A (ja) 1999-07-13

Family

ID=18474150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36157997A Pending JPH11188600A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 ワイヤソー及びワーク搬入出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11188600A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010149248A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Komatsu Ntc Ltd ワイヤソー及びワイヤソーシステム
WO2012031900A1 (en) * 2010-09-06 2012-03-15 Meyer Burger Ag Method and transfer appliance for loading and unloading a wire saw cutting machine
WO2014010468A1 (ja) * 2012-07-10 2014-01-16 コマツNtc 株式会社 ワイヤソー及びそのワイヤソーによるワーク加工方法
CN110733138A (zh) * 2019-11-15 2020-01-31 西安奕斯伟硅片技术有限公司 防止工件掉落的保护装置、工件切割系统及切割方法
JP2021049590A (ja) * 2019-09-20 2021-04-01 コマツNtc株式会社 ワイヤソー及びワイヤソーのワークの搬入出方法
JP2021049589A (ja) * 2019-09-20 2021-04-01 コマツNtc株式会社 ワイヤソー及びワイヤソーのワークの搬入出方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010149248A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Komatsu Ntc Ltd ワイヤソー及びワイヤソーシステム
WO2012031900A1 (en) * 2010-09-06 2012-03-15 Meyer Burger Ag Method and transfer appliance for loading and unloading a wire saw cutting machine
WO2014010468A1 (ja) * 2012-07-10 2014-01-16 コマツNtc 株式会社 ワイヤソー及びそのワイヤソーによるワーク加工方法
CN104411457A (zh) * 2012-07-10 2015-03-11 小松Ntc株式会社 线状锯以及基于该线状锯进行的工件加工方法
US9475209B2 (en) 2012-07-10 2016-10-25 Komatsu Ntc Ltd. Wire saw and workpiece machining method employing same
JP2021049590A (ja) * 2019-09-20 2021-04-01 コマツNtc株式会社 ワイヤソー及びワイヤソーのワークの搬入出方法
JP2021049589A (ja) * 2019-09-20 2021-04-01 コマツNtc株式会社 ワイヤソー及びワイヤソーのワークの搬入出方法
CN110733138A (zh) * 2019-11-15 2020-01-31 西安奕斯伟硅片技术有限公司 防止工件掉落的保护装置、工件切割系统及切割方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE59000868D1 (de) Hubtisch und transportverfahren.
KR20120031897A (ko) 물품 반송 설비
KR102679346B1 (ko) 기판 턴오버 머신 조립체 및 기판 턴오버 머신
JP2013502327A (ja) スラブの表面を研磨するためにスラブを取り扱う方法および装置
JPH11188600A (ja) ワイヤソー及びワーク搬入出方法
KR102679347B1 (ko) 기판 턴오버 머신 조립체 및 기판 턴오버 머신
US5988481A (en) Bonding apparatus with adjustable heating blocks, clamps, and rails
JPH01251799A (ja) サーフェイスマウンタのpwb反転/スルー装置
JPH11165250A (ja) ワイヤソー
KR102679348B1 (ko) 기판 턴오버 머신 조립체 및 기판 턴오버 머신
KR102043551B1 (ko) 슈트 커버장치
JPS6317579B2 (ja)
JP2004012048A (ja) クリーン組立モジュール装置およびこれにより構成した生産システム
TW201309574A (zh) 自動上料及下料系統
JP2533459Y2 (ja) 基板表面処理室の基板搬入口/搬出口遮断装置
JP4065997B2 (ja) 台車式搬送装置
JPH0930877A (ja) 施釉設備
KR100788005B1 (ko) 박막 디스크용 카세트 뚜껑 개폐장치
JP2973068B2 (ja) ワーク抜き取り装置
JPS6222881B2 (ja)
JP2524175Y2 (ja) レーザ加工装置
JPS6214013Y2 (ja)
JP2021118282A (ja) 搬送機構
JPH0341471Y2 (ja)
JP2003158164A (ja) キャリア受け渡し方法及びクリーンルームのキャリア搬入搬出部