JPH1118851A - 玄関用収納家具 - Google Patents

玄関用収納家具

Info

Publication number
JPH1118851A
JPH1118851A JP18215097A JP18215097A JPH1118851A JP H1118851 A JPH1118851 A JP H1118851A JP 18215097 A JP18215097 A JP 18215097A JP 18215097 A JP18215097 A JP 18215097A JP H1118851 A JPH1118851 A JP H1118851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
storage
entrance
shoe
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP18215097A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanako Nishihara
香奈子 西原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP18215097A priority Critical patent/JPH1118851A/ja
Publication of JPH1118851A publication Critical patent/JPH1118851A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Assembled Shelves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 土間上に設置されながら履物の出し入れ等が
容易で使いやすく、あるいはこれに加えて履物以外の物
品をも併せて収納することができる簡単な構造の玄関用
収納家具を提供する。 【解決手段】 玄関の土間10上に、壁14の壁面14
aに沿って床12に隣接させて設置される玄関用収納家
具20において、正面の幅が奥行きよりも長く形成され
背面を壁面14aに対面させて土間10上に設置される
略箱形の本体部22と、複数段の棚板48を備え正面の
幅が奥行きよりも長く形成されて本体部22に取り付け
られる靴収納棚40,50と、を含み、本体部22は、
床12に隣接する側面に対面する方向から靴収納棚4
0,50を収容可能な棚収容部24,26を備え、靴収
納棚40,50は、背面を壁面14aに対面させて配置
され、かつ、壁面14aとは平行に略水平にスライドさ
せて棚収容部24,26に出し入れ可能に取り付けられ
ること、を特徴とする玄関用収納家具20。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄関用収納家具に
関し、特に、土間上に設置されながら履物の出し入れ等
が容易で使いやすく、あるいはこれに加えて履物以外の
物品をも併せて収納することができる簡単な構造の玄関
用収納家具に関する。
【0002】
【背景技術】玄関の土間には、この土間に隣接する床が
接続される壁の壁面に沿って、靴等の履物を収納するた
めの履物収納家具が設置されることが多い。そして、そ
のような履物収納家具の大部分は、壁とは平行に移動可
能な引き違い戸を備え、土間上の空間に向かって開口す
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の履
物収納家具では、履物を出し入れする際、一旦土間に降
りなければならず、出し入れがしにくい。
【0004】また、開口部に取り付けられる戸が引き違
い戸であると、収納された履物を一度に全部目にするこ
とができず、目的の靴等を探しにくい。その一方、開き
戸としたのでは、開放時に狭い玄関ホール内で戸が邪魔
となり、かえって使いにくくなる。
【0005】そこで、土間上に設置されながら、履物の
出し入れ等が容易で使いやすい履物収納家具の開発が要
請されていた。
【0006】更に、玄関には、スキーやゴルフバック
等、履物以外の物が放置される場合も多い。このため、
これらを履物と併せて一カ所に収納することにより、狭
い玄関ホールをできるだけすっきりさせたいという要請
もあった。
【0007】これらの課題を解決する技術を探すため、
本出願人が、日本特許情報機構(JAPIO)の先行技
術調査(パトリス)を利用して、検索式「A47B61
/04.501C」で先行技術調査を行ったところ、移
動可能に形成される玄関用キャビネット(特開平6−1
54041)を抽出した。しかし、当該玄関用キャビネ
ットは、玄関用キャビネット全体を天井からスライド可
能に吊り下げるものであるため、移動機構が大がかりで
取り付けが大変であるという問題があった。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、土間上に設置されながら履物の出
し入れ等が容易で使いやすく、あるいはこれに加えて履
物以外の物品をも併せて収納することができる簡単な構
造の玄関用収納家具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、玄関の土間上に、この土間
及びこの土間に隣接する床の双方が接続される壁の壁面
に沿って前記床に隣接させて設置される玄関用収納家具
において、正面の幅が奥行きよりも長く形成され背面を
前記壁面に対面させて前記土間上に設置される略箱形の
本体部と、複数段の棚板を備え正面の幅が奥行きよりも
長く形成されて前記本体部に取り付けられる靴収納棚
と、を含み、前記本体部は、前記床に隣接する側面に対
面する方向から前記靴収納棚を収容可能な棚収容部を備
え、前記靴収納棚は、背面を前記壁面に対面させて配置
され、かつ、前記壁面とは平行に略水平にスライドさせ
て前記棚収容部に出し入れ可能に取り付けられること、
を特徴とする。
【0010】請求項1記載の発明によれば、土間上に設
置されながら履物の出し入れ等が容易で使いやすく、構
造も簡単な玄関用収納家具を得ることができる。つま
り、玄関の土間上において床に隣接させて壁沿いに設置
される本体部が、床面に隣接する側面に対面する方向か
ら靴収納棚を収容可能な靴収容部を備え、靴収納棚が、
壁面とは平行に略水平にスライドさせて出し入れ可能に
取り付けられることから、玄関用収納家具の設置時に土
間面からの靴収納棚の高さを調節することにより、靴収
納棚を土間上から床上に引き出すことが可能となる。こ
れにより、一々土間に降りることなく、靴収納棚を土間
の上から床の上に移動させて、床上で靴の出し入れを行
うことが可能となる。従って、使いやすい玄関用収納家
具を得ることができる。
【0011】また、靴収納棚が、複数段の棚板を備える
ことから、多数の靴を収納することが可能となる。そし
て、正面の幅が奥行きよりも長く形成され、背面を壁面
に対面させて配置されることから、靴収納可能領域を大
きくとりつつ壁面からの突出幅を小さくして、靴収納棚
を邪魔になりにくくすることができる。さらに、引き出
すことによって、棚の正面を壁面とは反対側に露出させ
ることができる。このため、靴の出し入れが行いやすく
なると共に、収納された靴を引き出し時に即座に一覧す
ることが可能となる。従って、一層使いやすい玄関用収
納家具を得ることができる。
【0012】なお、背面を壁面に対面させて土間上に設
置される本体部が、正面の幅が奥行きよりも長く形成さ
れることから、玄関用収納家具全体における壁面からの
突出幅を、その容量に比較して小さくすることができ
る。このため、狭い玄関ホールにおいて玄関用収納家具
が邪魔になることを防止することができる。
【0013】また、玄関の土間に略箱状の本体部を設置
し、この本体部に棚収容部を設けて靴収納棚を取り付け
るという簡単な構造であるため、玄関用収納家具の設置
作業を簡単なものとすることができる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記靴収納棚は、前記本体部が前記土間上に載置さ
れたときに下端部が前記床の床面よりも上になる位置に
取り付けられること、を特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明によれば、靴収納棚
が、本体部を土間上に載置したときに下端部が床面より
も上になる位置に予め取り付けられることから、設置時
における高さ調節作業が不要となり、設置作業を簡略化
することができる。また、高さ調節用の土台等が不要と
なることから、設置に要する費用の低減化をも図ること
が可能となる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2において、前記靴収納棚は、複数あって縦に積み重
ねて配置され、個別にスライド可能に取り付けられるこ
と、を特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明によれば、複数の靴収
納棚が備えられることから、靴収納棚毎の使い分けをす
ることができる。つまり、大人用の靴、子供用の靴、あ
るいは、おしゃれ用の靴、普段用の靴等のように、靴毎
に分類して収納することができ、靴の整理を行いやすく
なる。また、このような複数の靴収納棚が、縦に積み重
ねて配置されることから、小さな床面積上に多くの靴を
収納することが可能となり、狭い玄関ホールの有効活用
に役立つ。さらに、各靴収納棚が個別にスライド可能で
あることから、所望の靴収納棚のみを迅速に引き出すこ
とができ、靴の選択、出し入れが行いやすい。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1から請求
項3までのいずれかにおいて、前記本体部は、前記棚収
容部における前記靴収納棚の出し入れ口とは反対側に隣
接させて、この本体部の上端部から下端部にかけて連続
しこの本体部の前記正面側に開口する多目的収納空間を
備えること、を特徴とする。
【0019】請求項4記載の発明によれば、玄関用収納
家具に、仕切棚等のない多目的収納空間が備えられるこ
とから、ロングブーツ等の靴収納棚に納まり切らない靴
や、ゴルフバッグ等の靴以外の物品をも収納することが
できる。従って、玄関ホールの整理が容易となる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項4におい
て、前記本体部は、前記多目的収納空間内に取り外し可
能に取り付けられる棚板を備えること、を特徴とする。
【0021】請求項5記載の発明によれば、多目的収納
空間内に取り外し可能な棚板があることから、多目的収
納空間をより有効に活用することが可能となる。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項4又は請求
項5において、前記本体部は、少なくとも前記多目的収
納空間内部を覆い隠すためこの本体部の前記正面に取り
付けられる扉を備えること、を特徴とする。
【0023】請求項6記載の発明によれば、多目的収納
空間内部を覆い隠すための扉が本体部正面に取り付けら
れることから、多目的収納空間内に収納された物品を覆
い隠して、すっきりした外観を実現することができる。
従って、玄関ホールの印象をすっきりさせることが可能
となる。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項6におい
て、前記扉は、前記多目的収納空間内部及び前記棚収容
部を覆い隠し得る大きさをなし、前記壁面とは平行に水
平方向にスライド可能な片引き戸として形成されるこ
と、を特徴とする。
【0025】請求項7記載の発明によれば、扉が、壁面
とは平行に水平方向にスライド可能な片引き戸として形
成されることから、玄関ホールを狭めることなく、扉を
簡単に全開させることができる。また、この扉が棚収容
部をも覆い隠し得る大きさをなすことから、玄関用収納
家具の正面における段差をなくすことができ、よりシン
プルな外観の玄関用収納家具を得ることができる。
【0026】請求項8記載の発明は、請求項7におい
て、前記扉は、前記本体部の前記正面よりも上下方向の
長さが短く形成され、前記本体部を前記土間上に載置し
たときにこの扉の下端部が前記床面より上になる位置に
取り付けられること、を特徴とする。
【0027】請求項8記載の発明によれば、扉が、本体
部を土間上に載置したときに扉の下端部が床面よりも上
になる位置に予め取り付けられることから、本体部を土
間上に直接載置した場合であっても、スライド時に下端
部が床に引っかかることを防止することができる。その
ため、扉の開閉を確実に行うことができる。
【0028】なお、扉の上下の長さが、本体部の正面に
おける上下方向の長さよりも短く形成されることから、
下端部を床より上に位置させて取り付けやすい。
【0029】請求項9記載の発明は、請求項6から請求
項8までのいずれかにおいて、前記扉は、前記多目的収
納空間内部に対面する面とは反対側の面を鏡で覆われる
こと、を特徴とする。
【0030】請求項9記載の発明によれば、扉の表に露
出する面が鏡で覆われることから、玄関先で身なりの最
終確認等を迅速に行うことができる。また、玄関用収納
家具が、例えば等身大位の大きさに形成される場合に
は、扉を覆う鏡も大きくなることから、より広い印象の
玄関ホールを演出することが可能となる。さらに、鏡に
より反射される光の量が増えることから、玄関ホールを
一層明るくすることが可能となる。
【0031】請求項10記載の発明は、玄関の土間上
に、この土間及びこの土間に隣接する床の双方が接続さ
れる壁の壁面に沿って前記床に隣接させて設置される玄
関用収納家具において、靴の踵を係止可能な横棒又は横
板からなる靴係止部を複数段備え正面の幅が奥行きより
も長く形成され背面を前記壁面に対面させて配置される
靴収納部と、この靴収納部全体を前記土間の上方であっ
て前記床の床面よりも高い位置に支持する支持部と、を
含み、前記支持部は、前記壁面に沿って所定間隔をおい
て前期土間上に固定される少なくとも2本の縦材と、こ
の縦材間に取り付けられる横架材と、を備え、前記靴収
納部は、前記横架材に係止可能な係止部を背面に備え、
この係止部を介して前記横架材に沿ってスライドして前
記床の上に移動可能に取り付けられること、を特徴とす
る。
【0032】請求項10記載の発明によれば、土間上に
設置されながら履物の出し入れ等が容易で使いやすく、
構造も簡単な玄関用収納家具を得ることができる。つま
り、玄関の壁に沿って土間上に設置される支持部に、靴
収納部が、床面より高い位置において、横架材に沿って
いスライド可能に取り付けられることから、土間上に支
持される靴収納部を床上に引き出すことが可能となる。
これにより、玄関ホールの床を狭めることなく多数の靴
を一カ所に収納することができると共に、一々土間に降
りることなく靴の出し入れを行うことが可能となる。従
って、使いやすい玄関用収納家具を得ることができる。
【0033】また、靴収納部が、単なる棚板ではなく、
靴の踵を係止可能な横棒又は横板からなる複数段の靴係
止部を備えることから、靴を引っかけて収納することが
できる。このため、収納される靴の量に比較して、靴収
納部の奥行きを小さくすることができる。加えて、この
靴収納部の正面の幅が奥行きよりも長く形成され、背面
を壁面に対面させて配置されることから、靴収納可能領
域を大きくとりつつ壁面からの突出幅を小さくして、靴
収納部を邪魔になりにくくすることができる。同時に、
床上への引き出し時に、靴収納部の正面を壁面とは反対
側に露出させることができる。このため、靴の出し入れ
が行いやすくなると共に、収納された靴を引き出し時に
即座に一覧することが可能となる。従って、一層使いや
すい玄関用収納家具を得ることができる。
【0034】なお、支持部が、土間上に固定される少な
くとも2本の縦材と、この縦材間に取り付けられる横架
材と、を含む簡単な構成であることから、支持部を所定
位置に簡単に設置することができる。また、靴収納部の
背面に、横架材に係止可能な係止部が備えられることか
ら、靴収納部を支持部に簡単に取り付けることができ
る。従って、構成が簡単で設置が容易な玄関用収納家具
を得ることができる。
【0035】請求項11記載の発明は、請求項10にお
いて、前記縦材は、下端部が前記土間に固定され、上端
部が前記土間の上方に位置する天井に固定されること、
を特徴とする。
【0036】請求項11記載の発明によれば、縦材の下
端部が土間に固定され、上端部が天井に固定されること
から、支持部を形成する縦材を、所定位置に安定した状
態で確実に取り付けることができる。従って、安定の良
い玄関用収納家具を得ることができる。
【0037】請求項12記載の発明は、請求項10又は
請求項11において、前記土間の上方に位置する前記靴
収納部を前記壁面に対面する方向から覆い隠す目隠し部
を含み、前記目隠し部は、下端部が前記土間に固定され
上端部が前記天井に固定される少なくとも2本の他の縦
材と、この他の縦材を連結させて取り付けられる板状部
材と、を含むこと、を特徴とする。
【0038】請求項12記載の発明によれば、土間上に
支持される靴収納部を壁面に対面する方向から覆う目隠
し部があることから、玄関用収納家具の外観をすっきり
したものとすることができる。従って、すっきりした印
象の玄関ホールを創り出すことが可能となる。
【0039】また、目隠し部が、少なくとも2本の他の
縦材と、この他の縦材を連結させて取り付けられる板状
部材と、を含んでなることから、目隠し部を簡単に作る
ことができる。従って、形成しやすい玄関用収納家具を
得ることができる。
【0040】請求項13記載の発明は、請求項12にお
いて、前記靴収納部は、前記床から前記玄関の扉までの
距離よりも正面の幅が短く形成され、前記目隠し部は、
前記靴収納部よりも幅広く形成され、前記板状部材は、
上下方向の長さが前記床面から前記天井までの高さより
も短く形成され、かつ、下端部を前記床面よりも上に位
置させて幅方向にスライド可能に取り付けられること、
を特徴とする。
【0041】請求項13記載の発明によれば、目隠し部
の幅が靴収納部の正面の幅よりも広く形成されることか
ら、靴収納部及び支持部に隣接させて土間上に放置され
る物品等をも覆い隠すことができる。また、目隠し部の
板状部材が、幅方向にスライド可能に取り付けられるこ
とから、この板状部材をスライドさせて、他の物品の出
し入れ等を行うことが可能となる。従って、靴以外の物
品等をも収納可能であって、そのような物品等の出し入
れも容易な収納スペースを備える玄関用収納家具を得る
ことができる。
【0042】なお、板状部材は、上下の長さが、床面か
ら天井までの高さよりも短く形成され、下端部を床面よ
りも上に位置させて取り付けられることから、スライド
時に下端部が床に引っかかることがない。
【0043】請求項14記載の発明は、請求項12又は
請求項13において、前記板状部材は、前記靴収納部に
対面する面とは反対側の面を鏡で覆われること、を特徴
とする。
【0044】請求項14記載の発明によれば、板状部材
の表に露出する面が鏡で覆われることから、玄関先で身
なりの最終確認等を迅速に行うことができる。また、板
状部材が、例えば等身大位の大きさに形成される場合に
は、鏡の面積も大きくなることから、より広い印象の玄
関ホールを演出することが可能となる。さらに、鏡によ
り反射される光の量が増えることから、玄関ホールを一
層明るくすることが可能となる。
【0045】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0046】図1は、本発明の第一の実施形態を示す斜
視図である。
【0047】同図において、玄関用収納家具20は、本
体部22と、この本体部22に取り付けられる2つの靴
収納棚40,50と、同じく本体部22に取り付けられ
る扉60からなる。
【0048】この玄関用収納家具20の各構成要素の材
質は、家具としての使用に耐え得る限り、特に限定され
ないが、本実施形態においては、木材、集成材、合板等
といった木質系の材料を主として使用している。
【0049】本体部22は、正面の幅が奥行きよりも長
く、高さのある略箱形をなし、内部が縦に二分されて、
半分が棚収容部24,26として形成され、残り半分が
多目的収納空間28として形成されている。より具体的
には、本体部22は、厚みのある長方形の底部30の上
半分に、高さの異なる箱形の棚収容部24,26を縦に
積み重ねて固定し、底部30における正面側角隅に長板
状の支持材32を縦に固定し、この支持材32及び上に
位置する棚収容部24の上に、底部30より薄いが形状
及び大きさが同じである上板34を取り付け、さらにこ
の上板34の下面に板状の補強材36を取り付け、扉6
0用のガイド68を取り付けて形成される。
【0050】この本体部22は、同図に示すように、玄
関の土間10上の空間内にほぼ納まる大きさであって、
床12の床面から図2に示す天井18までの高さよりも
やや低い高さに形成される。また、幅については、図2
に示すように、床12からこの床12が接続される壁1
4に交差する壁15までの距離に相当する長さにほぼ等
しく設定される。さらに、奥行きについては、幅よりも
かなり狭く設定され、本実施形態においては、「幅:奥
行き」の比率が、ほぼ「3.14:1」になっている。
なお、図2は、本体部22への扉60の取付構造を示す
縦断面図である。
【0051】ここで、本体部22を形成する各構成要素
について見れば、次のようになる。まず、底部30は、
玄関用収納家具20全体の荷重を支持する部分であり、
矩形の厚板状をなして形成される。この底部30は、一
枚板で形成することもできるが、底部30として要求さ
れる耐荷強度を有する範囲において、複数枚の板状部材
を立体的に組み合わせて形成してもよい。
【0052】棚収容部24,26は、それぞれ、底部3
0の幅の約半分の幅と、底部30と同じ奥行きを有し、
一方の側面が開口24a,26aとして開放されたマッ
チ箱形をなす。また、棚収容部24は、棚収容部26よ
りも高く形成されている。そして、これらの棚収容部2
4,26は、開放された側面を底部30における一の短
辺に合わせて、棚収容部26、棚収容部24の順に縦に
積み重ねて配置されている。このように、2つの棚収容
部26,24があることから、2つの靴収納棚40,5
0を互いに独立させて収納することができる。
【0053】支持材32は、棚収容部24,26と共に
上板34を支持して多目的収納空間28を画するための
部材であり、長さのある板状部材として形成される。そ
の具体的な長さは、棚収容部24,26を積み重ねた高
さに相当する長さに設定される。また、板状の面を底部
30における短辺と平行にして固定される。
【0054】上板34は、平板状の部材であり、その上
面には、長辺に沿って1本の溝34aが形成されてい
る。そして、この溝34aを本体部22の正面側に位置
させて、棚収容部24及び支持材32の上に固定され
る。なお、溝34aの両端は、上板34の一対の短辺付
近で止められている。
【0055】補強材36は、支持材32と同様の部材を
短く形成したものであり、その長さは、底部30の幅か
ら棚収容部24,26の幅を引いた長さに設定される。
そして、長手方向を水平にして、板状の面を本体部22
の正面及び背面に平行にして、棚収容部24に隣接させ
て、上板34の下面及び棚収容部24における開口24
aとは反対側の側面に固定される。
【0056】底部30上に、このように棚収容部24,
26等の部材が取り付けられることにより、開口24
a,26aとは反対方向において、棚収容部24,26
に隣接させて、本体部22の上端部から下端部にかけて
連続する多目的収納空間28が形成される。つまり、多
目的収納空間28は、本体部22における正面及び背面
と、棚収容部24,26の開口24a,26a側の側面
とは反対側の側面に向かって開放された空間として形成
される。そして、このような多目的収納空間28がある
ことにより、靴収納棚40,50に収納困難な物品等を
も靴と合わせて収納することが可能となる。また、多目
的収納空間28を画する材料が少ないことから、製造コ
ストの低減化を図ることができる。
【0057】なお、この多目的収納空間28は、同図に
示すように、2つの壁14,15が交差する角隅に沿っ
て本体部22が設置されることにより、開放された側面
と背面が画され、底部30の上における物品の保持が容
易となる。
【0058】ガイド68は、扉60の開閉時に扉60の
下端部をガイドするための金具であり、図2に示すよう
に、扉60をはめ込み可能な略U字形の縦断面をなして
形成される。そして、本体部22の正面下端部におい
て、底部30に固定される。
【0059】靴収納棚40,50は、靴を直接収納する
ための棚であり、棚収容部24,26の形状及び大きさ
に合わせて形成され、かつ、正面の幅が奥行きよりも長
く設定されている。
【0060】より具体的には、靴収納棚40は、互いに
面を平行に対面させて間隔をおいて配置された2枚の側
板42の間に、上板46と、複数の棚板48を取り付け
て棚収容部24にはめ込み可能に形成された棚本体41
の一方の側面に、化粧板44を張り付けて形成される。
そして、この化粧板44は、開口24aの内法より大き
く、かつ、外法より小さく形成されている。
【0061】また、靴収納棚50は、互いに面を平行に
対面させて間隔をおいて配置された2枚の側板52の間
に複数の棚板56を取り付けて棚収容部26にはめ込み
可能に形成された棚本体51の一方の側面に、化粧板5
2を張り付けて形成される。この化粧板52は、開口2
6aの内法より大きく、かつ、外法より小さく形成され
ている。
【0062】そして、これらの靴収納棚40,50は、
化粧板44,54が取り付けられた側面を本体部22と
は反対側に向け、開口24a,26aに棚本体41,5
1をはめ込んで、棚収容部24,26内に出し入れ可能
に取り付けられる。このとき、化粧板44,54が開口
24a,26aの内法より大きく形成されていることか
ら、化粧板44,54によって開口24a,26aが覆
い隠され、本体部22の側面がすっきりしたものとな
る。
【0063】このように、それぞれ別個の棚収容部2
4,26に靴収納棚40,50が収容されることから、
各靴収納棚40,50を個別に出し入れすることができ
る。このため、いずれか一方のみを引き出して靴の選択
や出し入れを行うことができ、使いやすい玄関用収納家
具20を得ることができる。また、複数の靴収納棚4
0,50があることから、靴の整理を行いやすい。さら
に、引き出し時に、正面から各棚を即座に一覧すること
ができるため、靴の選択や出し入れが行いやすい。
【0064】扉60は、同図及び図2に示すように、本
体部22の正面より高さ方向にやや大きく形成された矩
形の板状部材であり、扉本体61の一方の面全体に鏡6
2を張り付け、周囲を縁材65で囲み、さらに、裏面6
0bの上端部に係止具64を取り付けて形成される。ま
た、表面60aにおいては、側端60cに沿って縁材6
5により凹条部66が形成されている。
【0065】ここで、係止具64は、扉60に固定され
て本体部22の溝34aに嵌合可能に形成された金属製
のレール状部材であり、図2に示すように、略手違い鎹
形の側面形状をなす。また、その長さは棚収容部24,
26の正面の幅にほぼ等しく設定され、長手方向を水平
に向けて、側端60c側に寄せて取り付けられている。
【0066】このような係止具64を備える扉60は、
鏡62を備える面60aを本体部22の正面とは反対側
に向けて配置され、係止具64を本体部22の上面に形
成された溝34aにはめ込み、かつ、下端部を本体部2
2の正面下端部に取り付けられたガイド68にはめ込ん
で、溝34aに沿って幅方向にスライド可能な状態で本
体部22に取り付けられる。これにより、本体部22に
おける多目的収納空間28及び棚収納部24,26が、
正面側から覆い隠される。従って、玄関用収納家具20
の外観がすっきりしたものとなる。また、扉60の表に
露出する面60aが鏡62で覆われていることから、扉
60の前で服装等の点検を即座に行うことができると共
に、鏡62の反射を利用して広く明るい印象の玄関ホー
ルを演出することが可能となる。
【0067】なお、棚収容部24,26の正面の幅に等
しい長さの係止具64が、側端60c側に寄せて取り付
けられていることから、側端60cとは反対側の側端方
向に扉60をスライドさせた際、多目的収納空間28の
内部がほぼ露出した時点で、係止具64が溝34aの端
部に係止される。このため、扉60が必要以上にスライ
ドすることが防止され、使いやすい玄関用収納家具20
が得られる。
【0068】また、側端60cに沿って凹条部66が形
成されていることから、この凹条部66に手をかけるこ
とができ、扉60の開閉を行いやすい。
【0069】このような構成を有する玄関用収納家具2
0は、図1に示すように、玄関の土間10の上に、背面
を土間10及び床12が接続される壁14の壁面14a
に対面させ、多目的収納空間28側の側面を土間10の
みが接続される壁15の壁面15aに対面させ、かつ、
これらの壁面14a,15aに沿って、基台16を介し
て、床12に隣接させて配置される。なお、基台16
は、土間10と床12との段差に相当する高さに形成さ
れている。
【0070】このように、玄関用収納家具20が土間1
0上に設置されることにより、靴その他の様々な物品等
を、玄関の土間10上にまとめて収納し、玄関ホールを
すっきりさせることが可能となる。
【0071】また、背面を壁面14aに対面させて、こ
の壁面14aに沿って設置されることにより、壁面14
aからの突出幅を小さくすることができ、狭い玄関ホー
ルで玄関用収納家具20が邪魔になることが防止され
る。
【0072】そして、多目的収納空間28側の側面を壁
面15aに対面させ、かつ、この壁面15aにも沿って
設置されることにより、壁面14a,15aによって、
多目的収納空間28の背面及び側面が画される。このた
め、多目的収納空間28内に納められる物品を、底部3
0の上に保持することが可能となる。
【0073】さらに、玄関用収納家具20が床12に隣
接させて設置され、本体部22の棚収容部24,26が
床12側に位置することから、靴収納棚40,50を床
12の上に引き出すことができる。このため、一々土間
10に降りることなく、靴収納棚40,50を床12上
に引き出して靴の出し入れを行うことができる。なお、
本体部22が基台16上に設置されることから、本体部
22の下端部が床12の床面とほぼ同じ高さに位置し、
靴収納棚50及び扉60の下端部が床12に引っかかる
ことが防止される。
【0074】また、扉60が壁面14aとは平行にスラ
イドすることから、扉60の開閉時に扉60が邪魔にな
りにくい。
【0075】なお、土間10上の所定位置に本体部22
を設置し、この本体部22に靴収納棚40,50及び扉
60を取り付けるという簡単な構造であることから、簡
単な作業で玄関用収納家具20を設置することができ
る。
【0076】従って、玄関の土間10上に設置されなが
ら、使いやすく、構造も簡単な玄関用収納家具20を得
ることができる。
【0077】次に、図3は、本発明の第二の実施形態を
示す斜視図である。
【0078】同図において、玄関用収納家具80は、本
体部82と、この本体部82に取り付けられる2つの靴
収納棚100,102と、同じく本体部82に取り付け
られる扉106からなる。この玄関用収納家具80は、
上述した第一の実施形態にかかる玄関用収納家具20と
基本的な構成を同じくする。従って、以下においては、
玄関用収納家具20の構成と同じ点についての詳しい説
明を省略し、異なる点を中心として説明を行う。
【0079】まず、本体部82は、土間70から図示し
ない天井までの高さよりもやや低く形成され、土間70
上に直接載設される。従って、設置時に別材としての基
台等を使用する必要がなく、設置作業の簡略化及び設置
費用の低減化を図ることが可能となる。
【0080】そして、棚収容部84,86及び多目的収
納空間88は、本体部82を土間70上に設置した際に
床12の床面より上になる位置に形成されている。これ
により、靴収納棚102の出し入れが床12によって妨
げられることが防止される。
【0081】また、多目的収納空間88は、底部90と
上板92の他、側板92及び背板94によって、予め外
部から画されている。従って、壁等に依存することな
く、独立して多目的収納空間88としての機能を発揮さ
せることができ、設置位置の自由度が広がる。さらに、
この多目的収納空間88には、棚板96が取り付けら
れ、空間を有効に活用し得るようになっている。本実施
形態においては、この棚板96は、総て取り外し自由に
取り付けられているが、全部又は一部を固定的に取り付
けるようにしてもよい。
【0082】靴収納棚100,102は、引き出し方向
の側面に把手104を備える。このため、靴収納棚10
0,102を引き出しやすい。
【0083】扉106は、本体部82よりも小さく、床
72の床面から天井までの間に納まる高さに形成され、
下端部を床面よりも上に位置させて本体部82に取り付
けられる。これにより、床72に妨げられることなく、
扉106の開閉を行うことが可能となる。なお、扉10
6の下端部を受け止めるガイド108は、扉106の下
端部の位置に合わせた位置において、底部90に取り付
けられている。
【0084】このような構成を有する玄関用収納家具8
0は、基台等を用いず土間70上に直接設置される点を
除き、上述した玄関用収納家具20と同様に設置され
る。つまり、床72に隣接させて、壁74の壁面74a
に背面を対面させ、この壁74及び壁75に沿って設置
される。
【0085】なお、本実施形態の作用、効果は、構成に
関連して述べた点を除き、上述した第一の実施形態と同
様であるので、詳しい説明を省略する。
【0086】図4は、本発明の第三の実施形態を示す図
であり、(a)は正面図、(b)は、(a)におけるb
−b線断面図である。
【0087】これらの図において、玄関用収納家具12
0は、靴収納部122と、この靴収納部122を土間1
10上に支持する支持部130と、土間110上に位置
する靴収納部122を覆い隠す目隠し部140からな
る。なお、(b)におけるA−A線は、(a)に示す床
112の床面の位置を示している。
【0088】靴収納部122は、正面から見た図が略は
しご状をなす。つまり、間隔をおいて平行に配置された
2本の縦棒124の間に、複数段の靴係止部126と、
支持部130に引っかけるための係止部128を取り付
けて形成されている。
【0089】この靴収納部122全体の大きさは、同図
(b)に示すように、高さが、A−A線から天井118
までの高さに相当する長さよりも低くされ、幅が、同図
(a)に示すように、床112から土間110のみが接
続される壁115までの距離に相当する長さよりも短く
設定されている。このため、土間110上の空間内にお
ける床112の床面よりも高い位置に、靴収納部122
を取り付けることが可能となる。
【0090】また、靴係止部126は、靴の踵を係止し
て所定位置に保持するための部材であり、幅の狭い長板
の長手方向を水平にして、かつ、面を靴係止部126の
背面側から正面側に向かって下降傾斜させて取り付けら
れる。これにより、同図(b)に示すように、靴の踵を
靴係止部126に引っかけて、各靴を斜めに収納するこ
とができる。収納された靴をも含めた靴収納部122の
奥行きが、水平な棚板を備える場合に比較して薄くなる
ことから、玄関用収納家具120全体をコンパクトに形
成することが可能となる。
【0091】係止部128は、上方から他の部材に係止
可能に形成されたレール状の部材であり、靴収納部12
2の上端部と下端部に取り付けられる。
【0092】なお、これらの靴係止部126、係止部1
28の長さは、靴収納部122の幅に等しい長さに設定
されている。また、これらの取付手段は、確実に取り付
け得る限り、特に問わない。
【0093】支持部130は、間隔をおいて配置された
2本の縦材132と、この縦材132間に取り付けられ
た横架材134からなる。
【0094】ここで、縦材132は、同図(b)に示す
ように、土間110から天井118までの距離にほぼ等
しい長さに形成され、長手方向を垂直に向けて、壁11
に沿って配置される。そして、下端部を土間110に固
定され、上端部を天井118に固定されて設置される。
この固定のための手段は、確実に固定し得る限り、特に
問わない。また、縦材132間の間隔は、靴収納部12
2の幅に等しく設定されている。
【0095】横架材134は、靴収納部122の係止部
128を下方から受け止め得るレール状の部材であり、
靴収納部122全体を床112より高い位置に支持可能
な位置に取り付けられる。
【0096】そして、靴収納部122は、この横架材1
34に係止部128を上から係止させ、横架材134に
沿って移動可能な状態で、本体部130に取り付けられ
る。このため、靴収納部122を,正面及び背面を壁面
114aに平行にして、略水平に、土間110上から床
112上に移動させることが可能となる。従って、一々
土間110に降りることなく、床112上において、靴
収納部122への靴の出し入れを行うことが可能とな
る。また、靴収納部122を床上に引き出すことによ
り、収納された総ての靴を即座に一覧することができる
ため、靴の選択が容易となる。
【0097】目隠し部140は、間隔をおいて設置され
た2本の他の縦材142と、この他の縦材142を連結
させて取り付けられる板状部材144を含んで形成され
る。
【0098】ここで、他の縦材142は、支持部130
を形成する縦材132と同様な長さをなし、縦材132
と同様な間隔をおいて、縦材132と同様に土間110
及び天井118に固定される。ただし、壁面114aか
らの距離は、縦材132よりも長く、同図(b)に示す
よう靴収納部122に収納された靴が、靴収納部122
の出し入れの際に他の縦材144にぶつからない距離に
設定される。
【0099】また、この縦材142間には、上端部付近
に他の横架材143が取り付けられている。なお、この
他の横架材143は、支持部130の横架材134と同
じ構成を有する。
【0100】板状部材144は、同図(a),(b)に
示すように、床112の床面から天井118までの間に
納まって靴収納部122を覆い隠し得る大きさをなす。
また、この板状部材144は、図示しない本体部の一方
の面全体を鏡148で覆って形成され、鏡148で覆わ
れる面とは反対側の面の上端部に、他の横架材143に
上方から係止可能なレール状の他の係止部146が取り
付けられている。そして、板状部材144は、他の縦材
142に対し、この他の係止部146及び他の横架材1
43を介して幅方向に移動可能に取り付けられる。この
ため、板状部材144をスライドさせることにより、土
間110上においても靴収納部122への靴の出し入れ
を行うことができる。従って、使用における自由度が高
い玄関用収納家具120を得ることができる。
【0101】なお、板状部材144における他の係止部
146の取付位置及び、他の縦材142における他の横
架材143の取付位置は、他の横架材143に他の係止
部146を上方から係止させた際、板状部材144の下
端部が床112の床面より上にくる位置であって、土間
110の上方にある靴収納部122を覆い隠し得る位置
とする。これにより、板状部材144によって靴収納部
122を確実に覆い隠して、玄関用収納部120の外観
をすっきりしたものとすることができる。また、床11
2に妨げられることなく、板状部材144を床112上
に移動させることができる。
【0102】このような構成とすることにより、土間1
10上に設置されながら、使いやすく、構造も簡単な玄
関用収納家具120を得ることができる。また、材料費
の削減によるコストダウンと、デザイン性の向上をも併
せて図ることが可能となる。
【0103】図5は、本発明の第四の実施形態を示す図
であり、(a)は正面図、(b)は、(a)における
b’−b’線断面図である。なお、(b)におけるB−
B線は、(a)に示す床162の床面の位置を示してい
る。
【0104】これらの図において、玄関用収納家具17
0は、2つの靴収納部172と、各靴収納部172を土
間160上に支持するための支持部180と、目隠し部
190と、を含んで形成される。なお、同図(a)にお
いては、理解を容易とするため、目隠し部190を省略
して描いてある。
【0105】この玄関用収納家具170は、上述した第
三の実施形態にかかる玄関用収納家具120と基本的な
構成を同じくする。従って、同じ点については説明を省
略し、異なる点を中心として説明を行う。
【0106】各靴収納部172は、床162から土間1
60のみが接続される壁165までの距離の約半分の幅
に形成されている。そして、背面を壁面164aに対面
させ、この壁面164aに交差する方向に靴収納部17
2を重ねて、床162側に寄せた状態で配置される。こ
のため、土間160上において上下に連続する空間19
2が、各靴収納部172に隣接させて残される。従っ
て、この空間192に多様な物品を収納することがで
き、利用価値の高い玄関用収納家具170を得ることが
できる。
【0107】また、各靴収納部172の下端部には、靴
収納部172の幅方向への移動を許容する車輪174が
備えられている。そして、各靴収納部172は、引き出
し時にこの車輪174が床162の床面に接する高さに
おいて、支持部180に可動に取り付けられる。このた
め、靴収納部172を安定した状態で円滑に出し入れす
ることが可能となる。
【0108】2つの支持部180のうち、壁164の近
くに位置するものは、縦材182間の距離が他方よりも
広く設定される。具体的には、壁164の近くに設置さ
れる縦材182は、床162から壁165までの距離に
ほぼ等しい間隔をおいて設置される。一方、壁164か
ら遠い方の支持部180を形成する縦材182は、靴収
納部172の幅にほぼ等しい間隔をおいて設置される。
【0109】目隠し部190は、壁164に近い方の支
持部180の幅に合わせた幅に形成される。このため、
靴収納部172に隣接する空間192が正面から覆い隠
される。従って、すっきりした外観の玄関用収納家具1
70を得ることができる。
【0110】なお、本発明の実施形態は、上述の例に限
られるものではなく、発明の範囲において種々変形実施
が可能である。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、靴収納棚が土間上に設置される箱形の本体
部の側面から出し入れ可能に取り付けられることから、
土間上に設置されながら履物の出し入れ等が容易で使い
やすく、構造も簡単な玄関用収納家具を得ることができ
る。
【0112】請求項2記載の発明によれば、靴収納棚
が、本体部を土間上に載置したときに下端部が床面より
も上になる位置に予め取り付けられることから、設置作
業の簡略化及び設置に要する費用の低減化等を図ること
が可能となる。
【0113】請求項3記載の発明によれば、縦に積み重
ねられ、個別にスライド可能な複数の靴収納棚が備えら
れることから、靴の整理、選択、取り出し等が容易で使
いやすく、玄関ホールの有効活用も可能な玄関用収納家
具を得ることができる。
【0114】請求項4記載の発明によれば、玄関用収納
家具に、仕切棚等のない多目的収納空間が備えられるこ
とから、靴以外の物品等の収納が可能となり、玄関ホー
ルの整理が容易となる。
【0115】請求項5記載の発明によれば、多目的収納
空間内に取り外し可能な棚板があることから、多目的収
納空間をより有効に活用することが可能となる。
【0116】請求項6記載の発明によれば、多目的収納
空間内部を覆い隠すための扉が本体部正面に取り付けら
れることから、多目的収納空間内に収納された物品を覆
い隠して、玄関ホールの印象をすっきりさせることがで
きる。
【0117】請求項7記載の発明によれば、扉が、靴収
納部をも覆い隠し得る大きさをなすことから、シンプル
な外観の玄関用収納家具を得ることができ、この扉が、
壁面とは平行に水平方向にスライド可能な片引き戸とし
て形成されることから、玄関ホールを狭めることなく、
扉を簡単に全開させ得る玄関用収納家具を得ることが可
能となる。
【0118】請求項8記載の発明によれば、扉が、本体
部を土間上に載置したときに扉の下端部が床面よりも上
になる位置に予め取り付けられることから、本体部を土
間上に直接載置した場合であっても、スライド時に下端
部が床に引っかからず、確実に扉の開閉を行うことがで
きる。
【0119】請求項9記載の発明によれば、扉の表に露
出する面が鏡で覆われることから、玄関先で身なりの最
終確認等を迅速に行うことができる。
【0120】請求項10記載の発明によれば、縦材と横
架材とを含んで土間上に設置される支持部に、靴収納部
が、横架材に沿ってスライド可能に取り付けられること
から、土間上に設置されながら履物の出し入れ等が容易
で使いやすく、構造も簡単な玄関用収納家具を得ること
ができる。
【0121】請求項11記載の発明によれば、縦材の下
端部が土間に固定され、上端部が天井に固定されること
から、支持部を形成する縦材を、所定位置に安定した状
態で確実に取り付けることができる。
【0122】請求項12記載の発明によれば、土間上に
支持される靴収納部を壁面に対面する方向から覆う目隠
し部があることから、玄関用収納家具の外観をすっきり
したものとして、すっきりした印象の玄関ホールを創り
出すことが可能となる。
【0123】請求項13記載の発明によれば、靴収納部
の幅よりも幅広く形成される目隠し部の板状部材が、幅
方向にスライド可能に取り付けられることから、靴以外
の物品等をも収納可能であって、そのような物品等の出
し入れも容易な収納スペースを備える玄関用収納家具を
得ることができる。
【0124】請求項14記載の発明によれば、板状部材
の表に露出する面が鏡で覆われることから、玄関先で身
なりの最終確認等を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態を示す斜視図である。
【図2】扉の取り付け構造を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第二の実施形態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第三の実施形態を示す図であり、
(a)は正面図、(b)は(a)におけるb−b線断面
図である。
【図5】本発明の第四の実施形態を示す図であり、
(a)は正面図、(b)は(a)におけるb’−b’線
断面図である。
【符号の説明】
10,70,110,160 土間 12,72,112,162 床 14,74,114,164 壁 14a,74a,114a,164a 壁面 18,118,168 天井 20,80,120,170 玄関用収納家具 22,82 本体部 24,26,84,86 棚収容部 28,88 多目的収納空間 40,50,100,102 靴収納棚 48,56,96 棚板 60,106 扉 62,148 鏡 122,172 靴収納部 126 靴係止部 128 係止部 130,180 支持部 132,182 縦材 134 横架材 140,190 目隠し部 142 他の縦材 144 板状部材

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玄関の土間上に、この土間及びこの土間
    に隣接する床の双方が接続される壁の壁面に沿って前記
    床に隣接させて設置される玄関用収納家具において、 正面の幅が奥行きよりも長く形成され背面を前記壁面に
    対面させて前記土間上に設置される略箱形の本体部と、
    複数段の棚板を備え正面の幅が奥行きよりも長く形成さ
    れて前記本体部に取り付けられる靴収納棚と、を含み、 前記本体部は、前記床に隣接する側面に対面する方向か
    ら前記靴収納棚を収容可能な棚収容部を備え、 前記靴収納棚は、背面を前記壁面に対面させて配置さ
    れ、かつ、前記壁面とは平行に略水平にスライドさせて
    前記棚収容部に出し入れ可能に取り付けられること、を
    特徴とする玄関用収納家具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記靴収納棚は、前記本体部が前記土間上に載置された
    ときに下端部が前記床の床面よりも上になる位置に取り
    付けられること、を特徴とする玄関用収納家具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、 前記靴収納棚は、複数あって縦に積み重ねて配置され、
    個別にスライド可能に取り付けられること、を特徴とす
    る玄関用収納家具。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれかに
    おいて、 前記本体部は、前記棚収容部における前記靴収納棚の出
    し入れ口とは反対側に隣接させて、この本体部の上端部
    から下端部にかけて連続しこの本体部の前記正面側に開
    口する多目的収納空間を備えること、を特徴とする玄関
    用収納家具。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記本体部は、前記多目的収納空間内に取り外し可能に
    取り付けられる棚板を備えること、を特徴とする玄関用
    収納家具。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5において、 前記本体部は、少なくとも前記多目的収納空間内部を覆
    い隠すためこの本体部の前記正面に取り付けられる扉を
    備えること、を特徴とする玄関用収納家具。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記扉は、前記多目的収納空間内部及び前記棚収容部を
    覆い隠し得る大きさをなし、前記壁面とは平行に水平方
    向にスライド可能な片引き戸として形成されること、を
    特徴とする玄関用収納家具。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記扉は、前記本体部の前記正面よりも上下方向の長さ
    が短く形成され、前記本体部を前記土間上に載置したと
    きにこの扉の下端部が前記床面より上になる位置に取り
    付けられること、を特徴とする玄関用収納家具。
  9. 【請求項9】 請求項6から請求項8までのいずれかに
    おいて、 前記扉は、前記多目的収納空間内部に対面する面とは反
    対側の面を鏡で覆われること、を特徴とする玄関用収納
    家具。
  10. 【請求項10】 玄関の土間上に、この土間及びこの土
    間に隣接する床の双方が接続される壁の壁面に沿って前
    記床に隣接させて設置される玄関用収納家具において、 靴の踵を係止可能な横棒又は横板からなる靴係止部を複
    数段備え正面の幅が奥行きよりも長く形成され背面を前
    記壁面に対面させて配置される靴収納部と、この靴収納
    部全体を前記土間の上方であって前記床の床面よりも高
    い位置に支持する支持部と、を含み、 前記支持部は、前記壁面に沿って所定間隔をおいて前期
    土間上に固定される少なくとも2本の縦材と、この縦材
    間に取り付けられる横架材と、を備え、 前記靴収納部は、前記横架材に係止可能な係止部を背面
    に備え、この係止部を介して前記横架材に沿ってスライ
    ドして前記床の上に移動可能に取り付けられること、を
    特徴とする玄関用収納家具。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記縦材は、下端部が前記土間に固定され、上端部が前
    記土間の上方に位置する天井に固定されること、を特徴
    とする玄関用収納家具。
  12. 【請求項12】 請求項10又は請求項11において、 前記土間の上方に位置する前記靴収納部を前記壁面に対
    面する方向から覆い隠す目隠し部を含み、 前記目隠し部は、下端部が前記土間に固定され上端部が
    前記天井に固定される少なくとも2本の他の縦材と、こ
    の他の縦材を連結させて取り付けられる板状部材と、を
    含むこと、を特徴とする玄関用収納家具。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 前記靴収納部は、前記床から前記玄関の扉までの距離よ
    りも正面の幅が短く形成され、 前記目隠し部は、前記靴収納部よりも幅広く形成され、 前記板状部材は、上下方向の長さが前記床面から前記天
    井までの高さよりも短く形成され、かつ、下端部を前記
    床面よりも上に位置させて幅方向にスライド可能に取り
    付けられること、を特徴とする玄関用収納家具。
  14. 【請求項14】 請求項12又は請求項13において、 前記板状部材は、前記靴収納部に対面する面とは反対側
    の面を鏡で覆われること、を特徴とする玄関用収納家
    具。
JP18215097A 1997-07-08 1997-07-08 玄関用収納家具 Withdrawn JPH1118851A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18215097A JPH1118851A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 玄関用収納家具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18215097A JPH1118851A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 玄関用収納家具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1118851A true JPH1118851A (ja) 1999-01-26

Family

ID=16113241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18215097A Withdrawn JPH1118851A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 玄関用収納家具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1118851A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5482162A (en) Tool chest assembly constructed of a plastic material
RU2763642C2 (ru) Ящик для настенной системы хранения
US20070080614A1 (en) Drawer cabinet storage kit
US20050168115A1 (en) Drawer cabinet storage kit
JPH1118851A (ja) 玄関用収納家具
JPH0635051Y2 (ja) 物品収納庫
JP2532877Y2 (ja) 作業台
JPH05130920A (ja) 厨房家具
JP2531229Y2 (ja) 多目的箪笥
JP3473326B2 (ja) キャビネット設置構造
JP2007282687A (ja) 間仕切り収納家具及び、これを有する建物
JP4312935B2 (ja) 厨房コーナーの収納装置
JP4662646B2 (ja) 組立式キャビネット
JP3386760B2 (ja) シューズボックス
JP2559188B2 (ja) 収納体
JP7062220B2 (ja) 収納家具
KR200334983Y1 (ko) 신발 수납장의 슬라이딩 인출식 다기능 우산보관구조
JPS6135108Y2 (ja)
JPH0646358Y2 (ja) 収納装置
JPH04221512A (ja) 収納家具
JPS6228237Y2 (ja)
EP1221879B1 (fr) Meuble d'exposition a colonnes creuses
JPH1030294A (ja) 壁状収納装置
JPH0756438Y2 (ja) 押入れ等で使用する収納ユニット
KR200175399Y1 (ko) 수납장

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041005