JPH11188417A - 熱延薄鋼板の搬送案内装置 - Google Patents

熱延薄鋼板の搬送案内装置

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JPH11188417A
JPH11188417A JP35755797A JP35755797A JPH11188417A JP H11188417 A JPH11188417 A JP H11188417A JP 35755797 A JP35755797 A JP 35755797A JP 35755797 A JP35755797 A JP 35755797A JP H11188417 A JPH11188417 A JP H11188417A
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JP
Japan
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hot
thin steel
guide
apron
rolled thin
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JP35755797A
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English (en)
Inventor
Sokichi Fujiwara
宗吉 藤原
Naoyuki Yuge
直幸 弓削
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送ローラとその出側に設けたエプロンガイ
ドとのなす隙間に熱延薄鋼板の先端部が入り込むトラブ
ルを防止する。 【解決手段】 搬送ローラ2の幅方向中央部とその隣接
部とに所定幅の凹状溝10、11を形成し、この凹状溝10、
11に隙間をもって嵌まり込む上面が水平な中央部エプロ
ンガイド14および隣接部エプロンガイド15を配置し、隣
接部エプロンガイド15の両側には搬送ローラ2の両サイ
ドローラ部外周に間隙をもって近接する上面が下向きに
傾斜した両サイド部エプロンガイド16を配置することに
より、隙間に熱延薄鋼板4の先端部が入り込むのを防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パスラインより下
方レベルに位置するように搬送ローラの出側に設けたエ
プロンガイドと、該エプロンガイド上方のピンチロール
入側に設けた上部ガイドプレートとを備えたコイル巻取
機への熱延薄鋼板の搬送案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホットストリップミルで熱間仕上げ圧延
された熱延薄鋼板は、パスライン上に搬送ローラを配列
した100 〜150 mの長さを有するホットランテーブルに
おいて所期の品質に応じた制御冷却が一般的に行われ
る。搬送ローラは熱延薄鋼板を安定して搬送するため搬
送速度より8〜20%速い周速度となるように回転駆動さ
れる。図4に示すように、パスライン上を搬送される熱
延薄鋼板4は、上流側に配置されたシヤー等により切断
された後、圧延された熱延薄鋼板4の先端部が円滑に搬
送されるように、出側にエプロンガイド1を備えた搬送
ローラ2およびエプロンガイド1の上方に配置された上
部ガイドプレート3によりガイドされ、トップピンチロ
ール5A、ボトムピンチロール5Bからなるピンチロール5
を介してコイル巻取機6が備えたマンドレル6Aにブロッ
カロール6Bを介して適正に巻き取られる。
【0003】ホットストリップミルのホットランテーブ
ルでは、熱延薄鋼板4が高速で通板を開始する場合、切
断された鋼板先端が搬送ローラ2とエプロンガイド1と
の隙間に突っ込むのを防止する目的と、ローラ熱膨張に
よるエプロンガイド1との接触を回避する目的とから、
搬送ローラ2とエプロンガイド1との間隙は、ある一定
範囲に調整しておく必要があり、定期的に隙間の調整が
行われていた。
【0004】このように搬送ローラ2とその間に介在す
るエプロンガイド1は熱延薄鋼板4の先端を搬送ローラ
2間で受けて円滑に搬送するためのものであり、図5お
よび図6に示すように、エプロンガイド1はピンチロー
ル5の入側に位置して搬送ローラ2の出側にパスライン
より下方レベルになるように架台9上に設けてある。こ
こで、搬送ローラ2の上方に配置された上部ガイドプレ
ート3の先端は、従来、熱延薄鋼板のパスラインより上
方に120mm 程度の高さに位置させ、また上部ガイドプレ
ートの傾斜角度をガイド側に20度程度に傾斜させてい
た。板状のエプロンガイド1は、搬送される熱延薄鋼板
4の最大幅よりも大きな幅寸法を有し、その入側先端が
所定の間隙Sをもって搬送ローラ2の表面に近接してい
る。また熱延薄鋼板4のガイド性をよくするためエプロ
ンガイド1の入側先端部1Aは上面が下向きに傾斜してい
る。
【0005】搬送ローラ2の上面に形成されるパスライ
ン上を走行する熱延薄鋼板4は、その先端部が搬送ロー
ラ4とエプロンガイド1との間隙Sに入り込んだときは
トラブルとなるので、常に隙間Sを最小の適正値に維持
管理する必要がある。隙間Sは、熱延薄鋼板4の先端部
が入り込まないようにするため、熱延薄鋼板4の板厚よ
り小さくすればよいが、熱膨張により搬送ローラ2とエ
プロンガイド1とが干渉・トリップするため隙間Sを小
さくするには限界があり、その下限値は1.5mm程度であ
る。このため、特に板厚が1.2mm 以下の場合、熱延薄鋼
板4が隙間Sに入り込み易く、曲げにも弱いのでトラブ
ルを起こす危険性が高い。
【0006】隙間Sに熱延薄鋼板が入り込むのを防止す
るため、特開平4-162909号公報には、図7〜図9に示す
ように、搬送ローラ2を胴部の軸方向中央部に直径の小
さい凹状溝7を形成する一方、エプロンガイド1の入側
先端中央部に凸状部8を形成し、搬送ローラ2の凹状溝
7にエプロンガイド1の凸状部8を間隙をもって嵌まり
合うものが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平4-162909号
公報に開示されている従来技術によれば、図7に示すよ
うに、熱延薄鋼板4の先端部が直線状(イ)、または中
央部が両側部より突き出たタング(舌)状(ロ)の場合
には、搬送ローラ2により搬送される熱延薄鋼板4の先
端中央部が、搬送ローラ2の凹状溝7内に嵌まり込んで
いるエプロンガイド1の凸状部8にガイドされるため、
隙間Sに入り込むことなく搬送することができる。しか
しながら、熱間圧延された熱延薄鋼板4の先端中央部が
両端部より窪んでいるフィッシュテイル(魚の尾)状
で、かつ幅が大きい(ハ)の場合、熱延薄鋼板4はフィ
ッシュテイル状に突き出た両側部が凸状部8のないエプ
ロンガイド1の両側部に到達するため、搬送ローラ2と
の隙間Sに入り込む危険性が大きく、搬送トラブルの原
因になるという問題点があった。
【0008】また、搬送ローラ2およびエプロンガイド
1に関係するトラブルとしては、隙間Sに熱延薄鋼板4
が入り込まないまでも、図10に示すように、エプロンガ
イド1の隙間Sに下反りした熱延薄鋼板4が突掛けて頭
下折れ4Aが生じたり、エプンガイド1の入側表面に形成
した下向き傾斜部に衝突して跳ね上がりにより頭上折れ
4Bが生じる。熱延薄鋼板4に頭下折れ4Aや頭上折れ4Bが
生じると、エプロンガイド1と搬送ローラ2上を移動し
た熱延薄鋼板4が図11に示すように、上部ガイドプレー
ト3との間に重なってアコーディオン状に屈曲して詰ま
り、マンドレルで巻き取ることができずスクラップとな
ってしまう。また、スクラップとなった熱延薄鋼板の処
理のため長時間ラインを停止する必要があり、さらに災
害を誘発する危険も伴うので大きな課題となっていた。
【0009】本発明は、前記従来技術の問題点を解消
し、パスラインより下方レベルに位置するように搬送ロ
ーラの出側に設けたエプロンガイドおよびエプロンガイ
ド上方に設けた上部ガイドプレートにより熱延薄鋼板を
トラブルなく安定してピンチロールに搬送し、コイル巻
取機に巻き取ることがことができる熱延薄鋼板の搬送案
内装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1記載の本発明は、パスラインより下方レベル
に位置するように搬送ローラの出側に設けたエプロンガ
イドと、該エプロンガイド上方のピンチロールの入側に
設けた上部ガイドプレートとを備えたコイル巻取機への
熱延薄鋼板の搬送案内装置において、前記搬送ローラの
幅方向中央部とその隣接部とに所定幅の凹状溝を形成
し、この凹状溝に隙間をもって嵌まり込む上面が水平な
中央部エプロンガイドおよび隣接部エプロンガイドを配
置し、前記隣接部エプロンガイドの両側には前記搬送ロ
ーラの両サイドローラ部外周に間隙をもって近接する上
面が下向きに傾斜した両サイド部エプロンガイドを配置
したことを特徴とする熱延薄鋼板の搬送案内装置であ
る。
【0011】請求項2記載の本発明は、前記上部ガイド
プレートは、その先端が熱延薄鋼板のパスラインより上
方に180 〜220mm 範囲の高さに位置し、パスラインに対
して13〜18度の範囲でガイド側に傾斜させたものである
ことを特徴とする請求項1記載の熱延薄鋼板の搬送案内
装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図3に示す。例えば、ピンチロール5の入側に位置す
る前後2個の搬送ローラ2には、その上流側に配置され
たシヤー等により切断された後、圧延された熱延薄鋼板
4の先端部が搬送されてくるため、それぞれ幅方向中央
部とその両側隣接部とに幅の狭いローラ部12を隔てて両
サイドローラ部13より直径の小さい所定幅の中央部凹状
溝10と隣接部凹状溝11とが形成され、ここでは中央部凹
状溝10の幅を隣接部凹状溝11の2倍程度にした例を示し
た。2個の搬送ローラ2の出側にそれぞれパスラインよ
り下方レベルになるように架台9上に搬送ローラ2の幅
方向中央部に形成した中央部凹状溝10に隙間をもって嵌
まり込む上面が水平な中央部エプロンガイド14を配置す
る。
【0013】また、各搬送ローラ2にそれぞれに形成し
た隣接部凹状溝11に隙間をもって嵌まり込む上面が水平
な隣接部エプロンガイド15を配置し、さらに隣接部エプ
ロンガイド15の両側に搬送ローラ2を構成する両サイド
ローラ部13の出側外周に間隙をもって近接する上面が下
向きに傾斜した両サイド部エプロンガイド16を配置して
ある。ここで、中央部エプロンガイド14および隣接部エ
プロンガイド15の上面を水平にし、両サイド部エプロン
ガイド16の上面を下向きに傾斜したのは、熱延薄鋼板4
が接触している搬送ローラ2の上流側に中央部エプロン
ガイド14および隣接部エプロンガイド15の先端部を位置
させ、両サイド部エプロンガイド16の先端部を下流側に
位置させるためである。
【0014】このため、中央部エプロンガイド14および
隣接部エプロンガイド15は、それぞれ中央部凹状溝10お
よび隣接部凹状溝11に嵌まり込むので間隙が実質的に零
になるため、間隙に熱延薄鋼板4の先端が入り込むのを
完全に防止できる。一方、両サイドローラ部13の出側外
周に対して両サイド部エプロンガイド16の先端部は間隙
Sが存在するが、両サイド部エプロンガイド16は入側部
の上面が下向きに傾斜しているため、間隙Sに熱延薄鋼
板4の先端が入り込む可能性を大幅に低減できる。例え
ば、隣接部エプロンガイド15の入側先端部15A に形成し
た下向き傾斜角度θを30度にした場合、間隙Sを6mmに
しても、中央部エプロンガイド14および隣接部エプロン
ガイド15の存在により熱延薄鋼板4の先端部が突っ込む
のが防止できる。中央部エプロンガイド14は、パスライ
ン上を搬送される熱延薄鋼板14の幅方向中央部をガイド
するのに対して、隣接部エプロンガイド15は、主として
熱延薄鋼板14の先端部がフィッシュテイル状になった場
合に、両側の突き出し部が搬送ローラ2との間隙Sに入
り込むのを防止するため配置するものである。また、熱
延薄鋼板4の先端部がタング状になった場合には、中央
エプロンガイド14が入り込みを防止する。
【0015】したがって、隣接部エプロンガイド15の位
置は、搬送される熱延薄鋼板4の幅に基づきフィッシュ
テイル状になった熱延薄鋼板4の両側突き出し部の位置
により定める。例えば、搬送する熱延薄鋼板4の幅が、
750mm 〜2200mmの範囲で変わる場合には、最小幅750mm
の熱延薄鋼板4が隙間に入り込まないように2個の隣接
部エプロンガイド15のセンタ距離をフィッシュテイルの
形状を考慮して例えば500mm とする。なお、中央部エプ
ロンガイド14と隣接部エプロンガイド15とを包含する幅
を有する1個のエプロンガイドにまとめることも考えら
れるが、幅が大きすぎると搬送ローラ2に形成する凹状
溝の幅が大きくなり、幅狭かつ先端がタング形状の熱延
薄鋼板が隙間に入り込む危険性が出てくる。
【0016】なお、本例では中央部エプロンガイド14を
隣接部エプロンガイド15の2倍としたエプロンガイドを
3本の例で示しているが、エプロンガイドが嵌まり込む
凹状溝の加工数削減のためであり、中央部エプロンガイ
ド14を複数に分割した構成としても同様の役割をはたす
ことは明らかである。同様に隣接部エプロンガイド15の
分割も可能である。
【0017】図1に示すように幅が大きく、かつフィッ
シュテイル状になった熱延薄鋼板4が搬送されてきて
も、両サイドローラ部13の出側外周に間隙をもって近接
する両サイド部エプロンガイド16の入側部は、上面が下
向きに傾斜しているので、隙間Sに熱延薄鋼板4が入り
込み難く、また熱延薄鋼板4の先端Aが両サイド部エプ
ロンガイド16の入側部に達するタイミングで熱延薄鋼板
4のB部が隣接部エプロンガイド15上に達するので隙間
Sへの入り込む危険性は少ない。
【0018】ところで、本発明の中央部エプロンガイド
14、隣接部エプロンガイド15および両サイドローラ部13
並びに両サイド部エプロンガイド16を配置しても、両サ
イド部エプロンガイド16の隙間Sに下反りした熱延薄鋼
板4が突掛けて頭下折れ4Aが生じたり、両サイド部エプ
ロンガイド16の入側上面に形成した下向き傾斜部に衝突
して跳ね上がって頭上折れ4Bが生じ、搬送ローラ2上を
移動した熱延薄鋼板4が、上部ガイドプレート3との間
に重なって折れ曲がり、これが上部ガイドプレート3に
つかえるトラブルが発生する可能性がある。
【0019】このようなトラブルの原因を調査したとこ
ろ、上部ガイドプレート3の配置状態(上部ガイドプレ
ート3の先端をパスラインより上方に120mm 、傾斜角度
20度)が熱延薄鋼板4をスムーズにガイドするのに必ず
しも適切でないことが分かった。そこで、上部ガイドプ
レート3の入側先端高さおよびガイド側への傾斜角度を
種々変更する実験を繰り返し試みた。その結果、上部ガ
イドプレート3の先端を熱延薄鋼板のパスラインより上
方に180 〜220mm 範囲の高さに位置させると共に、上部
ガイドプレート3の傾斜角度をパスラインに対して13〜
18度の範囲に傾斜させるのが好適であることが判明し
た。
【0020】ここで、上部ガイドプレート3の先端を熱
延薄鋼板4のパスラインより上方に180 〜220mm 範囲の
高さに位置させるのは、180mm 未満では間隔が狭すぎて
上部ガイドプレート3から熱延薄鋼板4がピンチロール
5まで送り込むのを困難とする。また、220mm を超える
と熱延薄鋼板4の先端部がトップピンチロール5Aに衝突
する頻度が増加し、トップピンチロール5Aの表面にロー
ル疵が生じ、このロール疵がピンチロール5を通過する
時に、熱延薄鋼板4の表面に転写され、表面欠陥の原因
となるからである。
【0021】一方、上部ガイドプレート3の傾斜角度を
パスラインに対して13〜18度の範囲に傾斜させるのは、
傾斜角度が13度未満では、熱延薄鋼板4に発生した頭下
折れや頭上折れがピンチロール5まで送り込むのを妨
げ、ミスコイルとなり、また、18度を超える角度になる
と上反りで搬送された熱延薄鋼板4が、上部ガイドプレ
ート3につかえて、アコーデオン状に詰まりピンチロー
ル5まで送り込むのを困難とするからである。なお、熱
延薄鋼板4に頭下折れがあっても、うまくガイドされて
ピンチロール5に噛み込むことができれば、コイル巻取
機に支障なく巻き取ることができ問題は起こらない。
【0022】本発明は、熱間圧延工場のホットストリッ
プミルで熱間仕上げ圧延された熱延薄鋼板を所期の品質
に応じた制御冷却を行うホットランテーブルにおいて、
板厚1.1 、1.2mm 程度の厚みの小さい熱延薄鋼板4に対
して特に有効であり、例えば、搬送される熱延薄鋼板
は、板幅750 〜2200mm、搬送速度 300〜1200m/min 、温
度300 〜900 ℃である。搬送ローラ2(直径300mm φ)
に形成する中央部凹状溝10の幅170mm および隣接部凹状
溝11の幅85mm、各凹状溝部の直径280mm φとし、中央部
エプロンガイド14および隣接部エプロンガイド15の幅
は、それぞれ中央部凹状溝10および隣接部凹状溝11に間
隙をもって嵌まり込む幅とし、また、両サイド部エプロ
ンガイド16の幅は850mm とした。さらに、上部ガイドプ
レート3の先端を熱延薄鋼板4のパスラインより上方に
150mm 高さに位置させると共に、上部ガイドプレート3
の傾斜角度をパスラインに対して15度に調整した。
【0023】本発明によれば、ホットストリップミルの
仕上げミル出側のホットランテーブル上での搬送ローラ
出側とエプロンガイドとの熱延薄鋼板4の入り込みおよ
び上部ガイドプレート3への頭折れによるトラブルは、
従来、年間15件程度であったのに対して皆無にすること
ができるという好成績を達成することができた。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
搬送ローラとその出側に配置されるエプロンガイドとが
形成される隙間に、熱延薄鋼板の先端部が入り込むトラ
ブル並びにエプロンガイドの隙間に熱延薄鋼板の先端部
が突掛けたり、エプロンガイドの入側表面に衝突するこ
とに起因する頭折れにより、熱延薄鋼板が上部ガイドプ
レートとエプロンガイドとの間に折れ重なって詰まるト
ラブルが、従来のような厳しい隙間管理を要することな
く簡単な構造改良により確実に防止され、熱延薄鋼板の
通板性改善により生産能率の向上が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱延薄鋼板の搬送案内装置を示す平面
図である。
【図2】図1のA−A矢視方向を示す断面図である。
【図3】図1のB−B矢視方向を示す断面図である。
【図4】従来の熱延薄鋼板の搬送案内装置を示す全体側
面図である。
【図5】従来の熱延薄鋼板の搬送案内装置を示す側面図
である。
【図6】従来の熱延薄鋼板の搬送案内装置を示す平面図
である。
【図7】他の従来の熱延薄鋼板の搬送案内装置を示す平
面図である。
【図8】図7のA−A矢視方向を示す断面図である。
【図9】図7のB−B矢視方向を示す断面図である。
【図10】従来の熱延薄鋼板の搬送案内装置に熱延薄鋼板
が頭折れする状況を示す説明図である。
【図11】従来の熱延薄鋼板の搬送案内装置に熱延薄鋼板
が折れ重なった状況を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エプロンガイド 1A 入側先端部 2 搬送ローラ 3 上部ガイドプレート 4 熱延薄鋼板 4A 頭下折れ 4B 頭上折れ 5 ピンチロール 5A トップピンチロール 5B ボトムピンチロール 6 コイル巻取機 6A マンドレル 6B ブロッカロール 7 凹状溝 8 凸状部 9 架台 10 中央部凹状溝 11 隣接部凹状溝 12 ローラ部 13 両サイドローラ部 14 中央部エプロンガイド 15 隣接部エプロンガイド 15A 入側先端部 16 両サイド部エプロンガイド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パスラインより下方レベルに位置するよ
    うに搬送ローラの出側に設けたエプロンガイドと、該エ
    プロンガイド上方のピンチロールの入側に設けた上部ガ
    イドプレートとを備えたコイル巻取機への熱延薄鋼板の
    搬送案内装置において、前記搬送ローラの幅方向中央部
    とその隣接部とに所定幅の凹状溝を形成し、この凹状溝
    に隙間をもって嵌まり込む上面が水平な中央部エプロン
    ガイドおよび隣接部エプロンガイドを配置し、前記隣接
    部エプロンガイドの両側には前記搬送ローラの両サイド
    ローラ部外周に間隙をもって近接する上面が下向きに傾
    斜した両サイド部エプロンガイドを配置したことを特徴
    とする熱延薄鋼板の搬送案内装置。
  2. 【請求項2】 前記上部ガイドプレートは、その先端が
    熱延薄鋼板のパスラインより上方に180 〜220mm 範囲の
    高さに位置し、パスラインに対して13〜18度の範囲でガ
    イド側に傾斜させたものであることを特徴とする請求項
    1記載の熱延薄鋼板の搬送案内装置。
JP35755797A 1997-12-25 1997-12-25 熱延薄鋼板の搬送案内装置 Pending JPH11188417A (ja)

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