JP2019171456A - 通板ガイド装置、通板ガイドおよびピンチロール - Google Patents

通板ガイド装置、通板ガイドおよびピンチロール Download PDF

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Abstract

【課題】ペイオフリールから巻き出された鋼帯が一対のピンチロールの間を通過してスムーズに移動できるようにすることを課題とする。【解決手段】鋼帯12が巻かれたペイオフリールから巻き出された鋼帯を挟み込む上下一対のピンチロール16,17と、下側のピンチロール17の鋼帯搬送方向下流側に配置され、上下一対のピンチロールが上下方向に離間した状態で鋼帯の先端がピンチロール間を通過して所定位置まで移動するように鋼帯をガイドする通板ガイド24とを備え、下側のピンチロールは、軸方向に交互に並ぶ凸部および凹部を有し、通板ガイドは、下側のピンチロールと接触する端部を有し、その端部には下側のピンチロールの軸方向に沿って交互に並ぶ凹部および凸部を有し、通板ガイドが下側のピンチロールに近接したときに、下側のピンチロールの凸部が通板ガイドの凹部に嵌り、通板ガイドの凸部が下側のピンチロールの凹部に嵌るように構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、通板ガイド装置、通板ガイドおよびピンチロールに関する。
鋼帯の処理ラインにおいては、ペイオフリールから巻き出された鋼帯を上下に配置されたピンチローラで挟み込み、このピンチローラよりも鋼帯搬送方向下流側に設けられた切断装置によりこの鋼帯のオフゲージ部のカットが行われる。この場合、上下のピンチロールは、鋼帯を挟み込む前に、互いに一旦離間される。また、ペイオフロールから巻き出された鋼帯の先端が、上下のピンチロールの間を通過して上記の切断装置に向けて移動できるように、下側のピンチロールの鋼帯搬送方向下流側に近接して通板ガイドが配置される。この通板ガイドにより鋼帯を切断装置に向けてガイドすることが可能となる。
しかし、ペイオフリールから巻き出された鋼帯の先端が切断装置に向けてスムーズに移動できない場合があった。例えば、ペイオフリールから巻き出された鋼帯の先端が、通板ガイドの端部に衝突して通板ガイドを破損させたり、下側のピンチロールと通板ガイドとの隙間に入り込んだりした場合などには、鋼帯の先端のスムーズな移動を阻害してしまう。
このような問題に対処することを目的とする通板ガイドの一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の通板ガイドは、先端が上面から下面に向かって逆テーパ状となっているとともに、先端から後端に向かって上り傾斜となっている。これにより、通板ガイドの上面と下ピンチロールとの隙間を小さくし、鋼帯の先端がピンチロールと通板ガイドとの隙間に入り込みにくくなっている。
特開2014−184444号公報
しかしながら、特許文献1における通板ガイドにおいては、ピンチロールと通板ガイドとの隙間を小さくしたとしても、鋼帯の先端が上記の隙間に入り込むことを完全には防止することができない。また、鋼帯の先端が通板ガイドの端部に突っかかって通板ガイドを破損させてしまうことについても、依然として解消することができない。
そこで、本発明では、ペイオフリールから巻き出された鋼帯の先端が切断装置に向けてスムーズに移動できるようにすることが可能な通板ガイド装置、通板ガイドおよびピンチロールを提供することを目的とする。
(1)本発明に係る通板ガイド装置は、鋼帯の処理ラインにおいて、鋼帯が巻かれたペイオフリールから巻き出された鋼帯を挟み込む上下一対のピンチロールと、前記上下一対のピンチロールのうち、下側のピンチロールの鋼帯搬送方向下流側に配置され、前記上下一対のピンチロールが上下方向に離間した状態で前記鋼帯の先端が前記上下一対のピンチロール間を通過して所定の位置まで移動するように前記鋼帯をガイドする通板ガイドと、を備え、前記下側のピンチロールは、当該下側のピンチロールの軸方向に交互に並ぶ凸部および凹部を有し、前記通板ガイドは、前記下側のピンチロールと接触する端部を有し、その端部には前記下側のピンチロールの軸方向に沿って交互に並ぶ凹部および凸部を有し、前記通板ガイドが前記下側のピンチロールに近接したときに、前記下側のピンチロールの凸部が前記通板ガイドの凹部に嵌り、前記通板ガイドの凸部が前記下側のピンチロールの凹部に嵌るように構成されてなることを特徴とする。
上記(1)の構成によれば、通板ガイドの凸部が下側のピンチロールの凹部に嵌ることで、通板ガイドの先端部は下側のピンチロールの凹部内に位置する。これにより、鋼帯の先端が通板ガイドの端部に突っかかることを防止することができ、通板ガイドの破損を防止することができる。また、通板ガイドの凸部が下側のピンチロールの凹部に嵌ることで、鋼帯の先端は、ピンチロールの外周面に接触してこの外周面に沿って移動した後に通板ガイドにおける端部以外の面に接触し、この面に沿って移動する。これにより、鋼帯の先端が下側のピンチロールと通板ガイドとの隙間に入り込むことを防止することができる。したがって、ペイオフリールから巻き出された鋼帯の先端が下側のピンチロールに接近した際に種々の問題が発生することを防止して、鋼帯が切断装置に向けてスムーズに移動できるようにすることが可能となる。なお、上記(1)における「上下」には、鉛直方向に沿った上下の他、鉛直方向に対して傾斜した方向に沿った上下も含まれる。
(2)本発明に係る通板ガイドは、鋼帯の処理ラインにおいて、鋼帯が巻かれたペイオフリールから巻き出された鋼帯を挟み込む上下一対のピンチロールと、前記上下一対のピンチロールのうち、下側のピンチロールの鋼帯搬送方向下流側に配置され、前記上下一対のピンチロールが上下方向に離間した状態で前記鋼帯の先端が前記上下一対のピンチロール間を通過して所定の位置まで移動するように前記鋼帯をガイドする通板ガイドと、を備える通板ガイド装置における前記通板ガイドであって、前記下側のピンチロールは、当該下側のピンチロールの軸方向に交互に並ぶ凸部および凹部を有し、前記通板ガイドは、前記下側のピンチロールと接触する端部を有し、その端部には前記ピンチロールの軸方向に沿って交互に並ぶ凹部および凸部が形成されるとともに、前記下側のピンチロールに近接したときに、前記下側のピンチロールの凸部が当該通板ガイドの凹部に嵌り、当該通板ガイドの凸部が前記下側のピンチロールの凹部に嵌るように構成されてなることを特徴とする。
上記(2)の構成によれば、通板ガイドの凸部が下側のピンチロールの凹部に嵌る。これにより、上記(1)の発明と同様に、鋼帯の先端が通板ガイドの端部に突っかかることを防止することができ、また、通板ガイドの先端が下側のピンチロールと通板ガイドとの隙間に入り込むことを防止することができる。したがって、鋼帯が切断装置に向けてスムーズに移動できるようにすることが可能となる。
(3)本発明に係るピンチロールは、鋼帯の処理ラインにおいて、鋼帯が巻かれたペイオフリールから巻き出された鋼帯を挟み込む上下一対のピンチロールと、前記上下一対のピンチロールのうち、下側のピンチロールの鋼帯搬送方向下流側に配置され、前記上下一対のピンチロールが上下方向に離間した状態で前記鋼帯の先端が前記上下一対のピンチロール間を通過して所定の位置まで移動するように前記鋼帯をガイドする通板ガイドと、を備える通板ガイド装置における前記下側のピンチロールであって、前記通板ガイドは、前記下側のピンチロール側の端部を有し、その端部には前記ピンチロールの軸方向に沿って交互に並ぶ凹部および凸部が形成され、前記下側のピンチロールは、当該下側のピンチロールの軸方向に交互に並ぶ凸部および凹部を有するとともに、前記通板ガイドが当該下側のピンチロールに近接したときに、当該下側のピンチロールの凸部が前記通板ガイドの凹部に嵌り、前記通板ガイドの凸部が当該下側のピンチロールの凹部に嵌るように構成されてなることを特徴とする。
上記(3)の構成によれば、通板ガイドの凸部が下側のピンチロールの凹部に嵌る。これにより、上記(1)の発明と同様に、鋼帯の先端が通板ガイドの端部に突っかかることを防止することができ、また、通板ガイドの先端が下側のピンチロールと通板ガイドとの隙間に入り込むことを防止することができる。したがって、鋼帯が切断装置に向けてスムーズに移動できるようにすることが可能となる。
本発明によれば、ペイオフリールから巻き出された鋼帯の先端が切断装置に向けてスムーズに移動できるようにすることが可能な通板ガイド装置、通板ガイドおよびピンチロールを提供することができる。
本発明の実施形態に係る通板ガイド装置を備えた鋼帯処理ラインを示す側面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る通板ガイド装置を示す側面図であり、(b)は、下側ピンチロールおよび通板ガイドが下側に移動した状態において、通板ガイドの凸部が下側ピンチロールの凹部に嵌っている状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る通板ガイド装置を構成する下側ピンチロールを示す軸方向断面図である。 図3における要部を拡大して示す軸方向断面図である。 本発明の実施形態に係る通板ガイド装置を構成する通板ガイドを示す平面図である。 図5におけるA−A方向断面図である。 本発明の実施形態に係る通板ガイドの凸部および凹部と、下側ピンチロールの凸部および凹部との対応関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る通板ガイド装置について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る通板ガイド装置を備えた鋼帯処理ラインを示す側面図である。図2の(a)は、本発明の実施形態に係る通板ガイド装置を示す側面図であり、図2の(b)は、下側ピンチロールおよび通板ガイドが下側に移動した状態において、通板ガイドの凸部が下側ピンチロールの溝部に嵌っている状態を示す断面図である。
本実施形態における鋼帯処理ライン1は、2つのペイオフリール(第1ペイオフリール(図示略)および第2ペイオフリール11)と、第1ペイオフリールから巻き出される第1鋼帯12および第2ペイオフリール11から巻き出される第2鋼帯13のうち、先行する鋼帯の後端と後行する鋼帯の先端とを溶接するウェルダー(図示略)と、第1鋼帯12を第1ペイオフリール10からウェルダーへ導く上パスライン14と、上パスライン14より下方に配置され、第2鋼帯13をウェルダーへ導く下パスライン15とを備えている。
上記のウェルダーは、鋼帯処理ライン1において、第1ペイオフリールから巻き出された第1鋼帯12の処理と、第2ペイオフリール11から巻き出された第2鋼帯13の処理とを連続的に行うために、これら2つの鋼帯のうち先行する鋼帯(以下、「先行鋼帯」と称する)の後端と後行する鋼帯(以下、「後行鋼帯」と称する)の先端とを溶接するものである。
また、鋼帯処理ライン1は、第1鋼帯12および第2鋼帯13を切断するダブルカットシャー(図示略)と、第1鋼帯12の搬送方向におけるダブルカットシャーの上流側に設けられた通板テーブル23と、第1鋼帯12の搬送方向における通板テーブル23(図2参照)の上流側に設けられた通板ガイド装置2と、第2鋼帯13の搬送方向におけるダブルカットシャーの上流側に設けられた通板テーブル(図示略)と、第2鋼帯13の搬送方向における上記の通板テーブルの上流側に設けられた通板ガイド装置(図示略)と、第1鋼帯12の先端部の形状を整える第1レベラーフィード20と、第2鋼帯13の先端部の形状を整える第2レベラーフィード21とを備えている。なお、上記のダブルカットシャーは、支柱22により支持されている。
通板ガイド装置2について、図2を参照しつつ説明する。
通板ガイド装置2は、第1鋼帯12を挟み込む上下一対のピンチロール(上側ピンチロール16および下側ピンチロール17)と、下側ピンチロール17の鋼帯搬送方向下流側に配置される通板ガイド24とを含む。
上側ピンチロール16は、略円筒状のピンチロールであって、下側ピンチロール17との間で、第1鋼帯12を挟み込むことが可能とされている。
下側ピンチロール17は、上下方向に移動可能とされている。図2に示される例では、上側に移動した状態を実線および破線で示し、下側に移動した状態を二点鎖線で示している。下側ピンチロール17は、上側に移動した状態では、上側ピンチロール16との間で第1鋼帯12を挟み込むことが可能である。
また、下側ピンチロール17は、下側に移動した状態では、上側ピンチロール16の下方に位置して、上側ピンチロール16との間で第1鋼帯1を通過させることが可能である。
下側ピンチロール17は、下側ピンチロール17を上下動させることが可能な昇降機構(図示略)により上下動するようになっている。この昇降機構は、制御部(図示略)からの指示により動作することができる。
上記の制御部は、下側ピンチロール17を上下動させることを可能とする所定のプログラムおよびデータを格納するROMおよびRAMと、ROMおよびRAMに格納されたプログラムおよびデータに基づいて所定の処理を実行するCPUとを有する。
下側ピンチロール17の構造について、図3および図4を参照しつつ説明する。図3は、下側ピンチロール17を示す軸方向断面図である。図4は、図3における要部を拡大して示す軸方向断面図である。
下側ピンチロール(本発明の「ピンチロール」に相当する)17は、金属製の軸部27と、軸部27の外周に設けられたゴム製で円筒状の表層部28とを有している。
表層部28は、軸方向に交互に並ぶ大径部25(本発明の「凸部」に相当する)および小径部26を有している。大径部25の半径r1、すなわち、下側ピンチロール17の径方向中心cから大径部25の外周面36までの距離は、小径部26の半径r2、すなわち、下側ピンチロール17の径方向中心cから小径部26の外周面37までの距離よりも大きい(図4参照)。そして、大径部25と小径部26との径の差異により、表層部28の周方向全体に亘って溝部29(本発明の「凹部」に相当する)が形成されている。なお、大径部25の外周面36は、第1鋼帯12と接触する面である。
図4に示される例では、軸方向における大径部25の長さW1aは、第1鋼帯12の帯幅より小さく、例えば、約100mmに設定されている。また、軸方向における小径部26の長さW1bは、第1鋼帯12の帯幅より小さく、例えば、約94mmに設定されている。また、大径部25と小径部26との段差の高さH1、すなわち半径r1と半径r2との差(r1−r2)は、例えば、約15mmに設定されている。なお、ここに記載した数値は一例であり、適宜に変更することが可能である。小径部26の長さW1bは、溝部29の溝幅と一致する。
通板ガイド24の構造について、図5および図6を参照しつつ説明する。図5は、通板ガイド24の一例を示す平面図である。図6は、図5におけるA−A方向断面図である。
通板ガイド24は、下側ピンチロール17の軸方向に沿って延びる平坦な帯板状の部材である(図5参照)。通板ガイド24は、その帯幅方向(図5の紙面左右方向)の一方側(下側ピンチロール17側)にピンチロール側端部30を有する。ピンチロール側端部30には、通板ガイド24の長手方向(図5の紙面上下方向)に沿って交互に並ぶ凹部31および凸部32が形成されている。また、長手方向における通板ガイド24の両端部付近には、通板ガイド24を後述の移動機構(図示略)にボルトおよびナット等の固定金具によって取り付けるための長孔40が形成されている。
通板ガイド24の厚みTは、図6に示される例では、例えば約6mmに設定されている。
凹部31の幅W2aは、下側ピンチロール17の大径部25の長さW1aよりも大きい値に設定されており、例えば、約106mmに設定されている。また、凸部32の幅W2bは、下側ピンチロール17の小径部26の長さW1bよりも小さい値に設定されており、例えば、約94mmに設定されている。なお、凹部31の幅W2aおよび凸部32の幅W2bは、いずれも、第1鋼帯12の帯幅より小さい値である。
凹部31において下側ピンチロール17に対向する面33は、通板ガイド24が下側ピンチロール17と接触するときに上側となる面35とのなす角度α1が鋭角となるように設定されており、図6に示される例では、角度α1は例えば約35度に設定されている。
凸部32において下側ピンチロール17と対向する面34は、通板ガイド24が下側ピンチロール17と接触するときに上側となる面35とのなす角度α2が鋭角となるように設定されており、図6に示される例では、角度α2は例えば約35度に設定されている。なお、凸部32において下側ピンチロール17と対向する面34のうち、上記の面35に隣接する部分が面取りされていてもよい(図6参照)。
凹部31と凸部32との段差の高さH2は、下側ピンチロール17の大径部25と小径部26との段差の高さH1よりも大きな値に設定されており、図6に示される例では、例えば約23mmに設定されている。また、上記の面33を含む仮想平面と、上記の面34を含む仮想平面との距離H3は、上記の高さH1よりも大きな値に設定されている。
通板ガイド24は、上側ピンチロール16および下側ピンチロール17が互いに上下方向に離間した状態で、第1鋼帯12の先端が上側ピンチロール16および下側ピンチロール17間を通過して通板テーブル23の上に移動するように第1鋼帯12をガイドすることが可能となっている。
通板ガイド24は、下側ピンチロール17の上下動に伴って上下動するように図外の移動機構により支持されている。すなわち、通板ガイド24は、下側ピンチロール17の上側への移動に伴って上側へ移動し、また、下側ピンチロール17の下側への移動に伴って下側へ移動する(図2参照)。図2においては、上側に移動した状態の下側ピンチロール17を実線で示し、下側に移動した状態の下側ピンチロール17を二点鎖線で示している。上記の移動機構は、上記の制御部(図示略)からの指示により動作することができる。
また、通板ガイド24は、上側に移動した状態において略水平状態となるように上記の移動機構により支持される一方、下側に移動した状態において第1鋼帯12の搬送方向下流側(図2の紙面右側)に向かって上り勾配で傾斜するように上記の移動機構により支持されている。図2に示される例では、通板ガイド24は、下側に移動した状態において、水平方向に対して例えば35度の角度をなすように傾斜している。
また、通板ガイド24は、下側に移動して傾斜した状態で、下側ピンチロール17と接触するように上記の移動機構により支持されている。
具体的には、通板ガイド24が下側に移動して傾斜した状態で、下側ピンチロール17の大径部25が通板ガイド24の凹部31に嵌り、通板ガイド24の凸部32が、下側ピンチロール17の溝部29に嵌るようになっている(図7参照)。なお、図7においては、便宜上、通板ガイド24の凸部32が、下側ピンチロール17に接触していない状態となっている。しかしながら、下側ピンチロール17および通板ガイド24が上記のように下側に移動した状態(図2参照)では、実際には、通板ガイド24の凸部32の下側ピンチロール17側と対向する面34が下側ピンチロール17の小径部26の外周面37と接触する(図2(b)参照)。このとき、下側ピンチロール17の大径部25の外周面36は、通板ガイド24に接触しない。また、通板ガイド24の凸部32の側面38は、下側ピンチロール17に接触しないことが好ましい。
一方、通板ガイド24が上側に移動して略水平となった状態においても、下側ピンチロール17の大径部25が通板ガイド24の凹部31に嵌り、通板ガイド24の凸部32が下側ピンチロール17の溝部29に嵌るようになっている(図2(a)参照)。しかしながら、この状態では、通板ガイド24の凸部32の下側ピンチロール17側と対向する面34が、下側ピンチロール17の小径部26の外周面37から離間した状態となる(図2(a)参照)。このとき、下側ピンチロール17の大径部25の外周面36は、通板ガイド24に接触しない。また、通板ガイド24の凸部32の側面38は、下側ピンチロール17に接触しないことが好ましい。
長孔40は、通板ガイド24の帯幅方向に延びるように形成されている。この長孔40にボルト等の固定金具を挿通することにより、上記の移動機構に取り付けることができる。また、ボルト等による固定状態を解除して、通板ガイド24を帯幅方向に移動させることにより、下側ピンチロール17に対する通板ガイド24の位置を調節することができる。
次に、本実施形態に係る通板ガイド装置2の使用例について、図2を参照しつつ説明する。
ここでは、鋼帯処理ライン1において、第1ペイオフリールから巻き出された第1鋼帯12の処理と、第2ペイオフリール11から巻き出された第2鋼帯13の処理とを連続的に行うために、第1鋼帯12を後行鋼帯とし、その第1鋼帯12の先端を上側ピンチロール16と下側ピンチロール17との間を通過させる場合の動作について説明する。
まず、下側ピンチロール17を降下させる(図2(a)に示す二点鎖線の下側ピンチロール17参照)。下側ピンチロール17を降下させた状態では、下側ピンチロール17の大径部25が通板ガイド24の凹部31に嵌り、通板ガイド24の凸部32が、下側ピンチロール17の溝部29に嵌る。また、通板ガイド24の凸部32の下側ピンチロール17と対向する面34が下側ピンチロール17の小径部26の外周面37と接触する。また、下側ピンチロール17の大径部25の外周面36は、通板ガイド24に接触しない。
この状態で、第1鋼帯12の先端12aが通板ガイド24に近づくように第1鋼帯12が搬送される。
ところで、上パスラインを通板する第1鋼帯12の先端12aは、通板ガイド24に対して上方から接近する。そのため、通板ガイド24のピンチロール側端部30が下側ピンチロール17の外周面よりも上方にある場合、第1鋼帯12の先端12aが、通板ガイド24のピンチロール側端部30に衝突して突っかかったり、通板ガイド24と下側ピンチロール17との隙間に入り込んでしまう可能性がある。この点、本実施形態では、上述のように、通板ガイド24の凸部32が下側ピンチロール17の溝部29に嵌ることで、通板ガイド24の先端部は下側ピンチロール17の溝部29内に位置する。これにより、第1鋼帯12の先端12aが通板ガイド24のピンチロール側端部30に突っかかることを防止することができ、通板ガイド24の破損を防止することができる。また、通板ガイド24の凸部32が下側ピンチロール17の溝部29に嵌ることで、第1鋼帯12の先端12aは、下側ピンチロール17の外周面36に接触してこの外周面36に沿って移動した後に通板ガイド24における端部以外の上面に接触し、この面に沿って移動する。これにより、第1鋼帯12の先端12aが下側ピンチロール17と通板ガイド24との隙間に入り込むことを防止することができる。したがって、第1ペイオフリールから巻き出された第1鋼帯12の先端12が下側ピンチロール17に接近した際に種々の問題が発生することを防止して、第1鋼帯12がダブルカットシャーに向けてスムーズに移動できるようにすることが可能となる。
第1鋼帯12は、第1鋼帯12の先端12aが下側ピンチロール17と通板ガイド24との隙間に入り込まないため、通板ガイド24により通板テーブル23へ向けて正常にガイドされ、ダブルカットシャーに向けて搬送される。
ダブルカットシャーへ搬送された第1鋼帯12は、ダブルカットシャーにより先端のオフゲージ部がカットされる。そして、オフゲージ部がカットされた第1鋼帯12の先端は、先行鋼帯である第2鋼帯13の後端と溶接装置(図示略)により溶接される。
その後、下側ピンチロール17は昇降機構により上側へ移動し、この移動に伴い、通板ガイド24が移動機構により上側へ移動する。下側ピンチロール17および通板ガイド24が上側へ移動した状態で、下側ピンチロール17の大径部25の外周面36と、上側ピンチロール16とにより、第1鋼帯12が挟み込まれる。この状態では、下側ピンチロール17と通板ガイド24とは接触しない。
下側ピンチロール17および通板ガイド24が上側へ移動した状態で、第1鋼帯12は、溶接装置より搬送方向下流側の所定の処理設備に向けて搬送される。
本実施形態によれば、上述のように、下側ピンチロール17の大径部25が通板ガイド24の凹部31に嵌り、通板ガイド14の凸部32が下側ピンチロール17の溝部29に嵌る。これにより、第1ペイオフリールから巻き出された第1鋼帯12の先端が下側ピンチロール17に接近する際の種々の問題の発生を防止して、第1鋼帯12が一対のピンチロール16,17の間を通過してダブルカットシャーに向けてスムーズに移動できるようにすることが可能となる。
また、本実施形態によれば、下側ピンチロール17における大径部25の外周面36が通板ガイド24と接触しないため、通板ガイド24との摩擦によって大径部25の外周面36(第1鋼帯12を押圧する面)が摩耗することを防止することが可能となる。
また、通板ガイド24の破損を防止することで、通板ガイド24の交換作業をなくして鋼帯の処理効率を高めることができるとともに、その交換作業に伴う危険性をなくして安全に鋼帯の処理を行うことが可能となる。
なお、上記実施形態では、上パスライン14を通板する第1鋼帯12をガイドする通板ガイド装置2に本願発明を適用する場合について説明したが、下パスライン15を通板する第2鋼帯13をガイドする通板ガイド装置(図示略)においても通板ガイドの破損等の懸念がある場合には、その通板ガイド装置を構成する下側ピンチロールおよび通板ガイドに本願発明を適用してもよい。
本発明によれば、ペイオフリールから巻き出された鋼帯の先端がピンチロールに接近する際の種々の問題の発生を防止して、鋼帯の処理効率の向上に貢献することができる。
1 鋼帯処理ライン
2 通板ガイド装置
12 第1鋼帯
17 下側ピンチロール
24 通板ガイド
25 大径部
26 小径部
29 溝部
31 凹部
32 凸部

Claims (3)

  1. 鋼帯の処理ラインにおいて、鋼帯が巻かれたペイオフリールから巻き出された鋼帯を挟み込む上下一対のピンチロールと、
    前記上下一対のピンチロールのうち、下側のピンチロールの鋼帯搬送方向下流側に配置され、前記上下一対のピンチロールが上下方向に離間した状態で前記鋼帯の先端が前記上下一対のピンチロール間を通過して所定の位置まで移動するように前記鋼帯をガイドする通板ガイドと、
    を備え、
    前記下側のピンチロールは、当該下側のピンチロールの軸方向に交互に並ぶ凸部および凹部を有し、
    前記通板ガイドは、前記下側のピンチロールと接触する端部を有し、その端部には前記下側のピンチロールの軸方向に沿って交互に並ぶ凹部および凸部を有し、
    前記通板ガイドが前記下側のピンチロールに近接したときに、前記下側のピンチロールの凸部が前記通板ガイドの凹部に嵌り、前記通板ガイドの凸部が前記下側のピンチロールの凹部に嵌るように構成されてなる
    ことを特徴とする通板ガイド装置。
  2. 鋼帯の処理ラインにおいて、鋼帯が巻かれたペイオフリールから巻き出された鋼帯を挟み込む上下一対のピンチロールと、
    前記上下一対のピンチロールのうち、下側のピンチロールの鋼帯搬送方向下流側に配置され、前記上下一対のピンチロールが上下方向に離間した状態で前記鋼帯の先端が前記上下一対のピンチロール間を通過して所定の位置まで移動するように前記鋼帯をガイドする通板ガイドと、
    を備える通板ガイド装置における前記通板ガイドであって、
    前記下側のピンチロールは、当該下側のピンチロールの軸方向に交互に並ぶ凸部および凹部を有し、
    前記通板ガイドは、
    前記下側のピンチロールと接触する端部を有し、その端部には前記ピンチロールの軸方向に沿って交互に並ぶ凹部および凸部が形成されるとともに、
    前記下側のピンチロールに近接したときに、前記下側のピンチロールの凸部が当該通板ガイドの凹部に嵌り、当該通板ガイドの凸部が前記下側のピンチロールの凹部に嵌るように構成されてなる
    ことを特徴とする通板ガイド。
  3. 鋼帯の処理ラインにおいて、鋼帯が巻かれたペイオフリールから巻き出された鋼帯を挟み込む上下一対のピンチロールと、
    前記上下一対のピンチロールのうち、下側のピンチロールの鋼帯搬送方向下流側に配置され、前記上下一対のピンチロールが上下方向に離間した状態で前記鋼帯の先端が前記上下一対のピンチロール間を通過して所定の位置まで移動するように前記鋼帯をガイドする通板ガイドと、
    を備える通板ガイド装置における前記下側のピンチロールであって、
    前記通板ガイドは、前記下側のピンチロール側の端部を有し、その端部には前記ピンチロールの軸方向に沿って交互に並ぶ凹部および凸部が形成され、
    前記下側のピンチロールは、
    当該下側のピンチロールの軸方向に交互に並ぶ凸部および凹部を有するとともに、
    前記通板ガイドが当該下側のピンチロールに近接したときに、当該下側のピンチロールの凸部が前記通板ガイドの凹部に嵌り、前記通板ガイドの凸部が当該下側のピンチロールの凹部に嵌るように構成されてなる
    ことを特徴とするピンチロール。
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