JPH11187420A - 信号処理装置及び信号処理方法 - Google Patents

信号処理装置及び信号処理方法

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JPH11187420A
JPH11187420A JP35487397A JP35487397A JPH11187420A JP H11187420 A JPH11187420 A JP H11187420A JP 35487397 A JP35487397 A JP 35487397A JP 35487397 A JP35487397 A JP 35487397A JP H11187420 A JPH11187420 A JP H11187420A
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JP
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signal
color space
color image
color
image signal
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JP35487397A
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English (en)
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Satoshi Yuya
聡 油谷
Masaki Hirose
正樹 広瀬
Hiroyuki Fujita
裕之 藤田
Yuichi Kojima
雄一 小島
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構成で複雑な非線形のフイルタリング処
理を実時間で行い得る信号処理装置及び信号処理方法を
実現し難かつた。 【解決手段】第1の変換テーブルに基づいて、供給され
る第1の色空間の第1のカラー画像信号を人間の視覚特
性に応じた所定の第2の色空間の第2のカラー画像信号
に順次変換し、重付けテーブルに基づいて、第2のカラ
ー画像信号に対して非線形のフイルタリング処理を施
し、第2の変換テーブルに基づいて、フイルタリング処
理された第2のカラー画像信号を第1の色空間の第3の
カラー画像信号に順次逆変換するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図5) 発明の実施の形態 (1)本実施の形態によるノイズ除去装置の構成(図1
〜図5) (2)変換テーブル及び重付けテーブルの書込み処理及
び変更処理(図1〜図5) (3)本実施の形態の動作及び効果(図1〜図5) (4)他の実施の形態(図1〜図5) 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は信号処理装置及び信
号処理方法に関し、例えばデイジタル化されたカラー画
像信号にノイズ除去処理を施すノイズ除去装置及びノイ
ズ除去方法に適用して好適なものである。
【0004】
【従来の技術】従来、カラー画像信号に対するノイズ除
去処理は、例えば放送局においてノイズに起因する画像
の劣化を放送前に修正したいといつた要望に応えるため
のものであり、撮影条件が悪くいわゆるSN比が悪い画
像のノイズや、フイルムで収録された画像の当該フイル
ムの傷に起因するノイズを除去する際に用いられる。
【0005】この場合この種のノイズは、基本的に画像
の画柄とは無相関であり、ローパスフイルタ等の線形の
フイルタを用いた場合にはかえつて本来の画質を劣化さ
せてしまうことが多いため、この種のノイズ除去手段と
して従来から非線形のフイルタが多く用いられいた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デイジタル
化されたカラー画像信号のノイズ除去処理を実時間で行
う場合、従来では3原色信号や、輝度信号(Y)及び色
差信号(R−Y、B−Y)からなるコンポーネント信号
に対して非線形フイルタによるフイルタリング処理を施
す方法が一般的に行われている。
【0007】しかしながらノイズの混入が3原色信号
や、輝度信号及び色差信号からなるコンポーネント信号
の状態で起こるとは限らないため、混入状況によつては
このような処理が適正とは限らず、またあるコンポーネ
ント(いずれかの原色信号や、輝度信号又は色差信号)
に対して行つた強度の非線形フイルタリング処理が他の
コンポーネントに対して影響を及ぼして画質を劣化させ
る可能性もあつた。
【0008】ここで実際上、例えばノイズ除去処理を実
時間で、かつ画質を劣化させることなく行うためには、
まず第1に、非線形処理を行うために理論的に問題があ
る3原色信号や、輝度信号及び色差信号からなるコンポ
ーネント信号に代えて、非線形処理に適した色空間にお
ける処理を可能とする仕組みを提供することが重要と考
えられる。
【0009】特に放送直前にノイズ除去処理を行う場
合、ノイズがどの信号形式に対して付加されたものか
(例えばフイルム段階での混入か、カメラ撮影の段階で
のSN劣化か、若しくはコンポジツト信号で伝送中に生
じたノイズか、又はこれらが複合的に作用しているもの
かなど)の判別が容易でないため、どの段階で混入した
ノイズに対してもノイズの混入状況に左右されずに一定
以上の効果を期待できる色空間の採用が望まれる。
【0010】また第2に、ハードウエア主体での装置の
実現性の課題がある。実際上、思い切つた非線形処理を
行うという観点からは、例えば人間が感じる明るさ(明
度)、色(色相)、色の強さ(色度)が完全に分離され
おり、しかも数値的な差が人間の感覚の差に等しい、い
わゆる均等視知覚空間での処理を行い得るようにするこ
とが、他のコンポーネントに対して悪影響を与え難いと
いう面でも、視覚に適合した処理を各コンポーネント毎
に使い分けられるという面でも望ましい。
【0011】しかしながら例えば3原色信号から均等視
知覚空間の1つである修正マンセルの色空間への変換が
非線形の変換であることからその回路の実現が難しい。
また均等視知覚空間については修正マンセル以外の提案
もあり、今後よりこの種の処理に適した色空間が提案さ
れる可能性もあるため、色空間の変換を容易に変更でき
る工夫が望まれる。
【0012】さらに第3に、非線形ノイズ除去が適用を
誤ると画質の劣化を招きやすいことを考慮に入れ、例え
ばその非線形特性を選択的に、かつ容易に変更し得るよ
うにすることも重要となる。しかもこの選択的特性変更
は、動画像の処理にも対応し得るようにすることが望ま
しい。
【0013】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で複雑な非線形のノイズ除去処理を実時
間で行い得る信号処理装置及び信号処理方法を提案しよ
うとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、信号処理装置において、第1の記
憶手段を有し、当該第1の記憶手段に記憶された第1の
変換テーブルに基づいて、供給される所定の第1の色空
間の第1のカラー画像信号を人間の視覚特性に応じた所
定の第2の色空間の第2のカラー画像信号に順次変換す
る色空間変換手段と、第2の記憶手段を有し、当該第2
の記憶手段に記憶された重付けテーブルに基づいて第2
のカラー画像信号に対して非線形のフイルタリング処理
を施すフイルタ手段と、第3の記憶手段を有し、当該第
3の記憶手段に記憶された第2の変換テーブルに基づい
て、フイルタ手段から出力されるフイルタリング処理が
施された第2のカラー画像信号を第1の色空間の第3の
画像信号に順次逆変換する色空間逆変換手段とを設ける
ようにした。
【0015】この結果この信号処理装置では、例えば色
空間の変換処理及び逆変換処理やノイズ除去処理などの
各種複雑な非線形処理を第1〜第3の記憶手段に記憶さ
れた第1及び第2の変換テーブルや重付けテーブルを用
いたルツクアツプ方式により実時間で行うことができ
る。またこの信号処理装置は、簡易に構築することがで
きる。
【0016】また本発明においては、信号処理方法にお
いて、所定の第1の変換テーブルに基づいて、供給され
る所定の第1の色空間の第1のカラー画像信号を人間の
視覚特性に応じた所定の第2の色空間の第2のカラー画
像信号に順次変換する第1のステツプと、所定の重付け
テーブルに基づいて上記第2のカラー画像信号に対して
非線形のフイルタリング処理を施す第2のステツプと、
所定の第2の変換テーブルに基づいて、上記フイルタ手
段から出力される上記フイルタリング処理が施された上
記第2のカラー画像信号を上記第1の色空間の第3のカ
ラー画像信号に順次逆変換する第3のステツプとを設け
るようにした。
【0017】この結果この信号処理方法では、例えば色
空間の変換処理及び逆変換処理やノイズ除去処理などの
各種複雑な非線形処理を第1及び第2の変換テーブルや
重付けテーブルを用いたルツクアツプ方式により実時間
で行うことができる。またこの信号処理方法では、この
ような信号処理を行う信号処理装置を簡易に構築するこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0019】(1)本実施の形態によるノイズ除去装置
の構成 図1において、10は全体として本実施の形態によるノ
イズ除去装置を示し、外部から与えられるデイジタル赤
色信号S1R、デイジタル緑色信号S1G及びデイジタ
ル青色信号S1Bのコンポーネント信号を色空間変換部
11において修正マンセルの色空間の明度信号V1、色
相信号H1及び色度信号C1のコンポーネント信号に変
換し、これら明度信号V1、色相信号H1及び色度信号
C1に対してノイズ除去処理部12においてオペレータ
の操作入力に応じた非線形のノイズ除去処理を施した
後、得られた明度信号V2、色相信号H2及び色度信号
C2のコンポーネント信号を色空間逆変換部13におい
て元の色空間のデイジタル赤色信号S3R、デイジタル
緑色信号S3G及びデイジタル青色信号S3Bのコンポ
ーネント信号に逆変換して出力するようになされてい
る。
【0020】実際上このノイズ除去装置10において、
色空間変換部11及びノイズ除去処理部12はそれぞれ
図2のように構成されており、ノイズ処理モード時、外
部から与えられる例えば各8ビツトのデイジタル赤色信
号S1R、デイジタル緑色信号S1G及びデイジタル青
色信号S1Bを色空間変換部11の第1〜第3の入力側
スイツチ回路20A〜20Cにおいてそれぞれ合成し、
得られた24ビツトの各合成信号S10をそれぞれ対応す
る第1〜第3の不揮発性メモリ21A〜21Cに送出す
る。
【0021】このとき第1〜第3の不揮発性メモリ21
A〜21Cには、予め合成信号S10を均等視知覚空間
の各8ビツトの明度信号、色相信号又は色度信号に変換
するための変換テーブルを構成する224個の変換データ
がそれぞれ合成信号S10の対応する値をアドレスとし
て格納されている。
【0022】かくして第1の不揮発性メモリ21Aは、
第1の入力側スイツチ回路20Aから供給される合成信
号S10に基づき、当該合成信号S10の値をアドレス
として対応するアドレス位置から変換データを読み出
し、これを明度信号V1として第1の出力側スイツチ回
路22Aを介してノイズ除去処理部12の第1のタイミ
ング調整遅延回路23Aに送出する。
【0023】また第2の不揮発性メモリ21Bは、第2
の入力側スイツチ回路20Bから供給される合成信号S
10に基づき、当該合成信号S10の値をアドレスとし
て対応するアドレス位置から変換データを読み出し、こ
れを色相信号H1として第2の出力側スイツチ回路22
B及びノイズ除去処理部12の第2の入力側スイツチ回
路24Bを順次介して当該ノイズ除去処理部12の第2
の非線形ノイズフイルタ25Bに送出する。
【0024】さらに第3の不揮発性メモリ21Cは、第
3の入力側スイツチ回路20Cから供給される合成信号
S10Cに基づき、当該合成信号S10Cの値をアドレ
スとして対応するアドレス位置から変換データを読み出
し、これを色度信号C1として第3の出力側スイツチ回
路22Cを介してノイズ除去処理部12の第2のタイミ
ング調整遅延回路23Bに送出する。
【0025】このときノイズ除去部12の第2の非線形
ノイズフイルタ25Bは、所望の色相についてのみフイ
ルタリング処理を強くするといつた、フイルタ特性を自
在に設定できる非線形の可変ノイズフイルタでなり、供
給される色相信号H1を設定されたフイルタ特性でフイ
ルタリング処理した後、かくして得られたノイズ除去さ
れた色相信号H2を第2の出力側スイツチ回路26Bを
介して第1及び第3の出力側スイツチ回路24A、24
Cと、図3に示す色空間逆変換部13の各第1〜第3の
入力側スイツチ回路27A〜27Cとにそれぞれ送出す
る。
【0026】またノイズ除去処理部12の第1のタイミ
ング調整遅延回路23Aに与えられた明度信号V1は、
当該第1のタイミング調整遅延回路23Aにおいて色相
信号H1が色相信号H2に変換される所定時間分だけ遅
延された後、第1の入力側スイツチ回路24Aを介して
第1の非線形フイルタ25Aに与えられる。
【0027】第1の非線形ノイズフイルタ25Aは、第
2の非線形ノイズフイルタ25Bと同様に、指定された
色相の明度についてのみフイルタリング処理を強くする
といつた、そのフイルタ特性を自在に設定できる非線形
の可変ノイズフイルタでなり、供給される明度信号V1
に対して色相信号H2を基準として設定されたフイルタ
特性でフイルタリング処理を施し、かくして得られたノ
イズ除去された明度信号V2を第1の出力側スイツチ回
路26Aを介して色空間逆変換部13(図3)の第1〜
第3のスイツチ回路27A〜27Cにそれぞれ送出す
る。
【0028】これと同様にして、ノイズ除去処理部12
の第2のタイミング調整遅延回路23Bに与えられた色
度信号C1は、当該第1のタイミング調整遅延回路23
Bにおいて色相信号H1が色加工処理後の色相信号H2
に変換される所定時間分だけ遅延された後、第3の入力
側スイツチ回路24Cを介して第3の非線形ノイズフイ
ルタ25Cに与えられる。
【0029】第3の非線形ノイズフイルタ25Cは、指
定された色相の色度についてのみフイルタリング処理を
強くするといつた、そのフイルタ特性を自在に設定でき
る非線形の可変ノイズフイルタでなり、供給される色度
信号C1に対して色相信号H2を基準として設定された
フイルタ特性でフイルタリング処理を施し、かくして得
られたノイズ除去された色度信号C2を第3の出力側ス
イツチ回路26Cを介して色空間逆変換部13の第1〜
第3の入力側スイツチ回路27A〜27Cにそれぞれ送
出する。
【0030】さらにこのようにして色空間逆変換部13
の第1〜第3の入力側スイツチ回路27A〜27Cに与
えられた明度信号V2、色相信号H2及び色度信号C2
は、これら第1〜第3の入力側スイツチ回路27A〜2
7Cにおいてそれぞれ合成され、24ビツトの合成信号S
11として対応する第1〜第3の不揮発性メモリ28A
〜28Cに与えられる。
【0031】このときこれら第1〜第3の不揮発性メモ
リ28A〜28Cには、それぞれ24ビツトの合成信号S
11A〜S11Cを8ビツトのデイジタル赤色信号、デ
イジタル緑色信号又はデイジタル青色信号に変換するた
めの変換テーブルを構成する224個の変換データがそれ
ぞれ合成信号S11A〜S11Cの対応する値をアドレ
スとして格納されている。
【0032】かくして第1〜第3の不揮発性メモリ28
A〜28Cは、それぞれ対応する第1〜第3の入力側ス
イツチ回路27A〜27Cから供給される合成信号に基
づいて対応するアドレス位置に格納された変換データを
読み出し、これらをそれぞれデイジタル赤色信号S3
R、デイジタル緑色信号S3G又はデイジタル青色信号
S3Bとして外部に出力する。
【0033】このようにしてこの色加工装置10では、
供給されるデイジタル赤色信号S1R、デイジタル緑色
信号S1G及びデイジタル青色信号S1Bに基づく画像
に含まれるノイズをオペレータにより指定された状態に
ノイズ除去処理してデイジタル赤色信号S3R、デイジ
タル緑色信号S3G及びデイジタル青色信号S3Bとし
て外部に出力する。
【0034】なお色空間変換部11の第1〜第3の不揮
発性メモリ21A〜21C(図2)及び色空間逆変換部
13の第1〜第3の不揮発性メモリ28A〜28C(図
3)の詳細構成を図4に示す。
【0035】この図4からも明らかなように、色空間変
換部11の第1〜第3の不揮発性メモリ21A〜21C
及び色空間逆変換部13の第1〜第3の不揮発性メモリ
28A〜28Cは、それぞれ汎用の21入力8出力の16メ
ガビツトRAM(Random Access Memory)30A〜30
Hを8個用いて構築されている。
【0036】そしてこれら各16メガビツトRAM30A
〜30Hには、入力する24ビツトの合成信号S10、S
11の各値にそれぞれ対応する224個の8ビツトの変換
データを合成信号S10、S11の例えば上位3ビツト
又は下位3ビツトの値に応じて8クラスに分けた場合の
各クラス毎の変換データ(221個)がそれぞれ格納され
ている。またこれら各16メガビツトRAM30A〜30
Hには、それぞれ入力する合成信号S10、S11の対
応する下位21ビツト又は上位21ビツト分のデータが与え
られる。
【0037】かくしてこれら各16メガビツトRAM30
A〜30Hは、それぞれ入力する下位21ビツト又は上位
21ビツト分の合成信号S10、S11の値をアドレスと
して、当該アドレス位置の変換データを読み出し、それ
ぞれこれをMSB(Most Signicant Bit)からLSB
(Least Signicant Bit )まで1ビツトずつ第1〜第8
のデータセレクタ回路31A〜31Hに順番に振り分け
て与える。
【0038】従つて例えば第1のデータセレクタ回路3
1Aには各16メガビツトRAM30Aからそれぞれ出力
された各変換データのMSBデータが与えられ、第2の
データセレクタ回路31Bには各16メガビツトRAMか
らそれぞれ出力される各変換データの上位2番目のビツ
トデータが与えられ、以下同様にして各第3〜第8のデ
ータセレクタ回路にそれぞれ各16メガビツトRAMから
それぞれ出力される各変換データの対応するビツトデー
タが与えられる。
【0039】またこのとき第1〜第8のデータセレクタ
回路31A〜31Hには、これら各16メガビツトRAM
30A〜30Hからそれぞれ出力された各変換データの
対応するビツトデータと共に、入力する合成信号S1
0、S11の上位3ビツト又は下位3ビツト分のデータ
が与えられる。
【0040】かくして第1〜第8のデータセレクタ回路
31A〜31Hは、供給される合成信号S10、S11
の上位3ビツト又は下位3ビツト分のデータに基づい
て、対応する16メガビツトRAM30A〜30Hから読
み出された変換データのビツトデータをそれぞれ読み出
し、これを出力する。
【0041】このようにしてこの不揮発性メモリ21A
〜21C、28A〜28Cは、第1〜第8のデータセレ
クタ回路31A〜31H全体として合成信号S10、S
11の上位3ビツト又は下位3ビツト分のデータ値に対
応する16メガビツトRAM30A〜30Hから読み出さ
れた8ビツトの変換データを出力し得るようになされ、
かくしてこれを上述のように明度信号V1、色相信号H
1若しくは色度信号C1、又はデイジタル赤色信号S3
R、デイジタル緑色信号S3G若しくはデイジタル青色
信号S3Bとして出力する。
【0042】またノイズ除去処理部の第1〜第3の非線
形ノイズフイルタ25A〜25Cの詳細構成を図5に示
す。
【0043】この図5からも明らかなように、第1〜第
3の非線形ノイズフイルタ25A〜25Cにおいては、
供給される明度信号V1、色相信号H1又は色度信号C
1に対してメデイアンフイルタ回路40において所定の
フイルタリング処理を施した後、得られたフイルタリン
グ信号S20を第1の乗算回路41に与える一方、当該
明度信号V1、色相信号H1又は色度信号C1を第1の
遅延回路42を介してメデイアンフイルタ回路40にお
いて生じる遅延時間と同じ時間だけ遅延させた後、得ら
れた遅延信号S21を第2の乗算回路43に送出する。
【0044】このとき不揮発性メモリ44には、どの色
相に対してはどの位のフイルタリング処理を施すといつ
た、オペレータにより予め設定された重付けテーブルを
構成する28 個の各色相レベル毎の重付け用の係数値
(以下、これを重付け係数値と呼ぶ)のデータDW がそ
れぞれ対応する色相レベルの値をアドレスとして格納さ
れている。
【0045】そしてこの不揮発性メモリ44に格納され
た各重付け係数値データDW のうち、対応するものが入
力する色相信号H2(第1の非線形ノイズフイルタ25
Aにおいては供給される色相信号H1を分岐してなる色
相信号H1)をアドレス信号として読み出され、第2の
遅延回路45を介して第1の遅延回路42と同じ遅延時
間だけ遅延された後、遅延重付け係数値データ信号S2
2として演算回路46及び第2の乗算回路43に与えら
れる。
【0046】さらに演算回路46は、供給される遅延重
付け係数値データ信号S22に基づき得られる重付け係
数値データDW に基づいて(1−W)を演算し、演算結
果を第1の乗算回路41に反転重付け係数値データ信号
S23として第1の乗算回路41に送出する。
【0047】かくして第1の乗算回路41は、メデイア
ンフイルタ回路40から与えられるフイルタリング信号
S20に対し、演算回路46から与えられる反転重付け
係数値データ信号S23に基づき得られる反転重付け係
数値を順次乗算し、得られた第1の重付け信号S24を
加算回路47に送出する。
【0048】また第2の乗算回路43は、第1の遅延回
路42から供給される遅延信号S21に対して第2の遅
延回路45から与えられる遅延重付け係数値データ信号
S22に基づき得られる重付け係数値を乗算し、得られ
た第2の重付け信号S25を加算回路47に送出する。
【0049】そして加算回路47は、供給される第1及
び第2の重付け信号S24、S25を加算し、加算結果
をノイズ除去処理後の明度信号V2、色相信号H2又は
色度信号C2として出力する。
【0050】このようにしてこれら第1〜第3の非線形
ノイズフイルタ25A〜25Cでは、不揮発性メモリ4
4に格納する重付け係数値データのデータ値を可変する
ことによつて、メデイアンフイルタ回路40によりフイ
ルタリング処理された明度信号V1、色相信号H1又は
色度信号C1と、フイルタリング処理されていない元の
明度信号V1、色相信号H1又は色度信号C1との加算
比率を可変させ得るようになされ、これによりフイルタ
リング処理の強さを自在に変化させ得るようになされて
いる。
【0051】(2)変換テーブル及び重付けテーブルの
書込み処理及び変更処理 ここで色空間変換部11の第1〜第3の不揮発性メモリ
21A〜21C及び色空間逆変換部13の第1〜第3の
不揮発性メモリ28A〜28Cに対する変換テーブルの
書込み処理及びこれら変換テーブルの変更処理は、以下
の手順により行われる。
【0052】すなわちこのノイズ除去装置10の場合、
初期時、色空間変換部11においてデイジタル赤色信号
S1R、デイジタル緑色信号S1G及びデイジタル青色
信号S1Bを均等視知覚空間の各8ビツトの明度信号V
1、色相信号H1及び色度信号C1にそれぞれ変換する
ための各28 個の変換データD10A〜D10Cがパー
ソナルコンピユータ50により算出され、これら各変換
データD10A〜D10Cがノイズ除去装置10のイン
ターフエース回路51を介してCPU52に順次与えら
れる。
【0053】CPU52は、供給される各変換データD
10A〜D10Cをデータバス53及び色空間変換部1
1の対応する出力側スイツチ回路22A〜22Cを順次
介して対応する第1〜第3の不揮発性メモリ21A〜2
1Cに与える一方、これと共に対応するアドレスを発生
し、これをアドレス信号S30としてアドレスバス54
及び色空間変換部11の対応する入力側スイツチ回路2
0A〜20Cを順次介して対応する第1〜第3の不揮発
性メモリ21A〜21Cに与える。
【0054】この結果各変換データD10A〜D10C
が対応する第1〜第3の不揮発性メモリ21A〜21C
の第1〜第8のデータセレクタ31A〜31Hを介して
対応する16ビツトRAM30A〜30Hに与えられ、こ
れと共にアドレス信号S30が対応する16メガビツトR
AM30A〜30Mに与えられることにより、各変換デ
ータD10A〜D11Cがそれぞれ第1〜第3の不揮発
性メモリ21A〜21C内の対応する16メガビツトRA
M30A〜30M内の対応するアドレス位置に格納され
る。
【0055】またパーソナルコンピユータ50は、初期
時、これと同様にして色空間逆変換部13において明度
信号V2、色相信号H2及び色度信号C2を8ビツトの
デイジタル赤色信号R3R、デイジタル緑色信号R3G
及びデイジタル青色信号R3Bにそれぞれ変換するため
の各28 個の変換データD11A〜D11Cを算出し、
これらをノイズ除去装置10のインターフエース回路5
1を介してCPU52に与える。
【0056】CPU52は、供給される各変換データD
11A〜D11Cをデータバス53及び色空間逆変換部
13の対応する出力側スイツチ回路29A〜29Cを順
次介して対応する第1〜第3の不揮発性メモリ28A〜
28Cに与える一方、これと共に対応するアドレスを発
生し、これをアドレス信号S30としてアドレスバス5
4及び色空間逆変換部13の対応する入力側スイツチ回
路27A〜27Cを順次介して対応する第1〜第3の不
揮発性メモリ28A〜28Cに与える。
【0057】この結果各変換データD11A〜D11C
が対応する第1〜第3の不揮発性メモリ28A〜28C
の第1〜第8のデータセレクタ31A〜31Hを介して
対応する16ビツトRAM30A〜30Hに与えられ、こ
れと共にアドレス信号S30が対応する16メガビツトR
AM30A〜30Mに与えられることにより、各変換デ
ータD11A〜11Dがそれぞれ第1〜第3の不揮発性
メモリ28A〜28Cの対応する16メガビツトRAM3
0A〜30M内の対応するアドレス位置に格納される。
【0058】このようにしてこのノイズ除去装置10で
は、色空間変換部11の第1〜第3の不揮発性メモリ2
1A〜21C及び色空間逆変換部13の第1〜第3の不
揮発性メモリ28A〜28Cに対する変換テーブルの書
込み処理を実行する。
【0059】またこのノイズ除去装置10では、この後
例えばオペレータの操作入力によりノイズ除去処理を行
う色空間の変更があつた場合にも、これと同様にしてそ
の新たな色空間に対応する各変換データD10A〜D1
0C、D11A〜D11Cをそれぞれ色空間変換部11
の第1〜第3の不揮発性メモリ21A〜21Cと、色空
間逆変換部13の第1〜第3の不揮発性メモリ28A〜
28Cとの対応するアドレス位置にそれぞれ格納する。
これによりこのノイズ除去装置10及びパーソナルコン
ピユータ50からなるノイズ除去システムでは、色空間
変換部11における色空間の変換処理と、色空間逆変換
部13における色空間の逆変換処理とを新たな色空間に
対応する変換処理又は逆変換処理に容易に変更し得るよ
うになされている。
【0060】一方ノイズ除去処理部12の第1〜第3の
非線形ノイズフイルタ25A〜25Cに対するフイルタ
特性の設定処理及びその変更処理は、以下の手順により
行われる。
【0061】すなわちこのノイズ除去装置10の場合、
初期時、オペレータにより操作入力に応じた色相信号H
1、H2の各レベルに対する各重付け係数値データDW
がパーソナルコンピユータ50により算出され、これが
ノイズ除去装置10のインターフエース回路51を介し
てCPU52に与えられる。
【0062】このときCPU52は、供給される各重付
け係数値データDW をデータバス53及びノイズ除去処
理部12の対応する出力側スイツチ回路26A〜26C
を順次介して対応する第1〜第3の非線形ノイズフイル
タ部25A〜25Cに与える。
【0063】またCPU53は、これと共に対応するア
ドレスを発生し、これをアドレス信号S30としてアド
レスバス54及びノイズ除去処理部12の対応する入力
側スイツチ回路24A〜24Cを順次介して対応する第
1〜第3の非線形ノイズフイルタ25A〜25Cに与え
る。
【0064】この結果これら第1〜第3の非線形ノイズ
フイルタ25A〜25Cに供給される重付け係数値デー
タDW 及びアドレス信号S30がこれら第1〜第3の非
線形ノイズフイルタ25A〜25C内の不揮発性メモリ
44(図5)に与えられ、これが当該不揮発性メモリ4
4内の対応するアドレス位置に格納される。
【0065】このようにしてこのノイズ除去装置10で
は、ノイズ除去処理部12の各第1〜第3の非線形ノイ
ズフイルタ25A〜25C内の不揮発性メモリ44にそ
れぞれ対応する重付けテーブルの書込み処理を実行す
る。
【0066】またこのノイズ除去装置10では、この後
オペレータの操作入力により例えばノイズ除去処理内容
の変更等があつた場合にも、これと同様にしてその新た
な設定に対応する重付けテーブルを構成する各重付け係
数値データDW をノイズ除去処理部12の対応する第1
〜第3の非線形ノイズフイルタ25A〜25C内の不揮
発性メモリ44における対応するアドレス位置にそれぞ
れ格納する。このようにしてこのノイズ除去装置10及
びパーソナルコンピユータからなるノイズ除去システム
では、ノイズ除去処理部12におけるノイズ除去処理の
内容を容易に変更し得るようになされている。
【0067】(3)本実施の形態の動作及び効果 以上の構成において、このノイズ除去装置10では、外
部から与えられるデイジタル赤色信号S1R、デイジタ
ル緑色信号S1G及びデイジタル青色信号S1Bを色空
間変換部11において均等視知覚空間の明度信号V1、
色相信号H1及び色度信号C1に変換し、これらに対し
てノイズ除去処理部12において非線形のノイズ除去工
処理を施した後、得られた明度信号V2、色相信号H2
及び色度信号C2を色空間逆変換部13において元の信
号形態のデイジタル赤色信号S3R、デイジタル緑色信
号S3G及びデイジタル青色信号S3Bに逆変換して出
力する。
【0068】この場合このノイズ除去装置10では、色
空間変換部11における色空間の変換処理が合成信号S
10をアドレス信号とする当該色空間変換部11の第1
〜第3の不揮発性メモリ21A〜21Cに格納された対
応する各変換データD10A〜D10Cの読み出しとい
つたルツクアツプテーブル方式で行われる一方、ノイズ
除去処理部12におけるノイズ除去処理も色相信号H
1、H2をアドレス信号とする第1〜第3の非線形ノイ
ズフイルタ内の不揮発性メモリ25A〜25Cに格納さ
れた対応する各重付け係数値データDW の読み出しとい
つたルツクアツプテーブル方式で行われ、かつ色空間逆
変換部13における色空間の逆変換処理も合成信号S1
1をアドレス信号とする色空間逆変換部13の第1〜第
3の不揮発性メモリ28A〜28Cに格納された対応す
る各変換データD11A〜11Cの読み出しといつたル
ツクアツプテーブル方式で行われる。
【0069】従つてこのノイズ除去装置10では、供給
されるデイジタル赤色信号S1R、デイジタル緑色信号
S1G及びデイジタル青色信号S1Bに対するノイズ除
去処理をほぼ実時間(処理遅延時間が固定でかつ数フレ
ーム間隔以内)で行うことができる。
【0070】またこのノイズ除去装置10では、このよ
うに色空間の変換処理、ノイズ除去処理及び色空間の逆
変換処理を複数の不揮発性メモリ21A〜21C、4
4、28A〜28Cを用いたルツクアツプテーブル方式
で行うため、非線形処理を含むにも係わらず全体として
簡易に構築することができる。
【0071】さらにこのノイズ除去装置10では、色空
間の変換処理及び逆変換処理用の不揮発性メモリ21A
〜21C、28A〜28Cと、ノイズ除去処理用の不揮
発性メモリ44とを分けているため、頻繁に行われるノ
イズ除去処理内容の変更時における重付け係数値の書換
え処理を容易にかつ迅速に行い得るようにすることがで
きる。
【0072】さらにこのノイズ除去装置10では、色空
間の変換処理及び逆変換処理用の不揮発性メモリ21A
〜21C、28A〜28Cと、ノイズ除去処理用の不揮
発性メモリ44とを分けているため、ノイズ除去処理す
る色空間の変換及び逆変換処理内容をも容易に変更する
ことができ、今後よりこの種の処理に適した空間が提案
された場合においても容易にかつ迅速に対処することが
できる。
【0073】これに加えてこのノイズ除去装置10で
は、色空間変換部11の第1〜第3の不揮発性メモリ2
1A〜21Cに格納する各変換データD10A〜D10
Cと、色空間逆変換部13の第1〜第3の不揮発性メモ
リ28A〜28Cに格納する各変換データDW の作成者
と、実際にこのノイズ除去装置10を使用するオペレー
タとを分離することができるため、少数の前者が高度な
技術知識をもとに有効な変換データD10A〜D10
C、D11A〜D11Cを作成し、多くの後者が理解が
困難な非線形処理を容易に行い得るようにすることがで
きる。
【0074】以上の構成によれば、外部から与えられる
デイジタル赤色信号S1R、デイジタル緑色信号S1G
及びデイジタル青色信号S1Bを色空間変換部11にお
いてルツクアツプテーブル方式により均等視知覚空間の
明度信号V1、色相信号H1及び色度信号C1に変換
し、これらをノイズ除去処理部12においてルツクアツ
プテーブル方式により非線形のノイズ除去処理した後、
得られた明度信号V2、色相信号H2及び色度信号C2
を色空間逆変換部13においてルツクアツプテーブル方
式により元のデイジタル赤色信号S3R、デイジタル緑
色信号S3G及びデイジタル青色信号S3Bに逆変換し
て出力するようにしたことにより、使い勝手を向上させ
ながら入力するデイジタル赤色信号S1R、デイジタル
緑色信号S1G及びデイジタル青色信号S1Bに対する
ノイズ除去処理をほぼ実時間で行い得るようにすること
ができ、かくして簡易な構成で複雑な非線形のノイズ除
去処理を実時間で行い得るノイズ除去装置を実現でき
る。
【0075】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、各変換テーブルや重
付けテーブルを記憶する記憶手段として不揮発性メモリ
21A〜21C、28A〜28C、44を適用するよう
にした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
対応する変換テーブル又は重付けテーブルを記憶できる
この他種々の記憶手段を広く適用することができる。
【0076】また上述の実施の形態においては、外部か
ら与えられるカラー画像信号がデイジタル赤色信号S1
R、デイジタル緑色信号S1G、デイジタル青色信号S
1Bのコンポーネント信号である(すなわち外部から与
えられるカラー画像信号の色空間が色を3原色の組み合
わせとして表す色空間である)場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、外部から与えられるカラー画像
信号の色空間がこれ以外の色空間であつても良い。
【0077】さらに上述の実施の形態においては、入力
するカラー画像信号S1R、S1G、S1Bに対する実
際のノイズ除去処理を、色を色相、色度及び明度の組み
合わせとして表す色空間において行うようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、要は、ノイズ
除去処理を人間の視覚特性に応じた色空間で行うように
するのであれば、その色空間としは、この他種々の色空
間を広く適用できる。
【0078】さらに上述の実施の形態においては、所定
の第1の変換テーブルに基づいて、供給される第1の色
空間の第1のカラー画像信号(すなわちデイジタル赤色
信号S1R、デイジタル緑色信号S1G及びデイジタル
青色信号S1Bのコンポーネント信号)を、色相信号H
1、色度信号C1及び明度信号V1に変換する色空間変
換手段としての色空間変換部11を図2のように構成す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、この他種々の構成を広く適用することができる。
【0079】さらに上述の実施の形態においては、所定
の重付けテーブルに基づいて、色相信号H1、色度信号
C1及び明度信号V1のコンポーネント信号でなる第2
のカラー画像信号に対して非線形のフイルタリング処理
を施すノイズ除去手段としてのノイズ除去処理部12を
図2のように構成するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、この他種々の構成を広く適
用することができる。
【0080】さらに上述の実施の形態においては、ノイ
ズ除去処理部12から出力されるノイズ除去処理された
色相信号H2、色度信号C2及び明度信号V2のコンポ
ーネント信号を、第2の変換テーブルに基づいて、色を
3原色の組み合わせで表す色空間の第3のカラー画像信
号(すなわちデイジタル赤色信号S1R、デイジタル緑
色信号S1G及びデイジタル青色信号S1B)に逆変換
する色空間逆変換手段としての色空間逆変換部13を図
3のように構成するようにした場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、この他種々の構成を広く適用す
ることができる。
【0081】さらに上述の実施の形態においては、入力
するカラー画像信号S1R、S1G、S1Bに対する実
際のノイズ除去処理を、均等視知覚空間の1つである修
正マンセルの色空間において行うようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の均等
視知覚空間を広く適用することができる。
【0082】さらに上述の実施の形態においては、ノイ
ズ除去処理部12の第1〜第3の非線形ノイズフイルタ
25A〜25C内に配設するノイズフイルタとしてメデ
イアンフイルタ回路40を適用するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、この他順序統計
フイルタや準同形フイルタ等、この他種々のフイルタを
広く適用することができる。
【0083】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、第1の変
換テーブルに基づいて、供給される第1の色空間の第1
のカラー画像信号を人間の視覚特性に応じた所定の第2
の色空間の第2のカラー画像信号に順次変換する色空間
変換手段と、重付けテーブルに基づいて、第2のカラー
画像信号に対して非線形のフイルタリング処理を施すノ
イズ除去手段と、第2の変換テーブルに基づいて、フイ
ルタリング処理された第2のカラー画像信号を第1の色
空間の第3のカラー画像信号に順次逆変換する色空間逆
変換手段とを設けるようにしたことにより、ノイズ除去
処理時における複雑な各種非線形処理を第1及び第2の
変換テーブルや重付けテーブルを用いたルツクアツプテ
ーブル方式によつて実時間で行うことができると共に、
構成を簡易化させることができ、かくして簡易な構成で
複雑な非線形のノイズ除去処理を実時間で行い得る信号
処理装置を実現できる。
【0084】また本発明によれば、所定の第1の変換テ
ーブルに基づいて、供給される第1の色空間の第1のカ
ラー画像信号を人間の視覚特性に応じた所定の第2の色
空間の第2のカラー画像信号に順次変換する第1のステ
ツプと、所定の重付けテーブルに基づいて、第2のカラ
ー画像信号に対して非線形のフイルタリング処理を施す
第2のステツプと、所定の第2の変換テーブルに基づい
て、フイルタリング処理された第2のカラー画像信号を
第1の色空間の第3のカラー画像信号に順次逆変換する
第3のステツプとを設けるようにしたことにより、ノイ
ズ除去処理時における複雑な各種非線形処理を第1及び
第2の変換テーブルや重付けテーブルを用いたルツクア
ツプテーブル方式によつて実時間で行うことができ、か
くして複雑な非線形のノイズ除去処理を実時間で行い得
る信号処理方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるノイズ除去装置の全体構成
を示すブロツク図である。
【図2】色空間変換部及びノイズ除去処理部の構成を示
すブロツク図である。
【図3】色空間逆変換部の構成を示すブロツク図であ
る。
【図4】不揮発性メモリの詳細構成を示すブロツク図で
ある。
【図5】非線形ノイズフイルタの詳細構成を示すブロツ
ク図である。
【符号の説明】
10……ノイズ除去装置、11……色空間変換部、12
……ノイズ除去処理部、13……色空間逆変換部、21
A〜21C、28A〜28C、44……不揮発性メモ
リ、25A〜25C……非線形ノイズフイルタ、50…
…パーソナルコンピユータ、52……CPU、D10A
〜D10C、D11A〜D11C……変換データ、DW
……重付け係数値データ、S1R、S3R……デイジタ
ル赤色信号、S1G、S3G……デイジタル緑色信号、
S1B、S3B……デイジタル青色信号、S10、S1
1……合成信号、S30……アドレス信号、V1、V2
……明度信号、H1、H2……色差信号、C1、C2…
…色度信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 雄一 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の第1の変換テーブルを記憶する第1
    の記憶手段を有し、当該第1の記憶手段に記憶された上
    記第1の変換テーブルに基づいて、供給される所定の第
    1の色空間の第1のカラー画像信号を人間の視覚特性に
    応じた所定の第2の色空間の第2のカラー画像信号に順
    次変換する色空間変換手段と、 所定の重付けテーブルを記憶する第2の記憶手段を有
    し、当該第2の記憶手段に記憶された上記重付けテーブ
    ルに基づいて上記第2のカラー画像信号に対して非線形
    のフイルタリング処理を施すフイルタ手段と、 所定の第2の変換テーブルを記憶する第3の記憶手段を
    有し、当該第3の記憶手段に記憶された上記第2の変換
    テーブルに基づいて、上記フイルタ手段から出力される
    上記フイルタリング処理が施された上記第2のカラー画
    像信号を上記第1の色空間の第3のカラー画像信号に順
    次逆変換する色空間逆変換手段とを具えることを特徴と
    する信号処理装置。
  2. 【請求項2】上記第2の色空間は、色を明度、色相及び
    色度で表す色空間でなることを特徴とする請求項1に記
    載の信号処理装置。
  3. 【請求項3】上記第2の色空間は、均等視知覚空間でな
    ることを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 【請求項4】上記1、第2及び第3の記憶手段は、それ
    ぞれ対応する上記第1の変換テーブル、上記重付けテー
    ブル又は上記第2の変換テーブルを変更自在に記憶する
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  5. 【請求項5】上記フイルタ手段は、上記重付けテーブル
    に基づいて、上記第2のカラー画像信号に対して上記色
    相を基準として上記明度及び上記色度に対するフイルタ
    リング処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の信
    号処理装置。
  6. 【請求項6】所定の第1の変換テーブルに基づいて、供
    給される所定の第1の色空間の第1カラー画像信号を人
    間の視覚特性に応じた所定の第2の色空間の第2のカラ
    ー画像信号に順次変換する第1のステツプと、 所定の重付けテーブルに基づいて上記第2のカラー画像
    信号に対して非線形のフイルタリング処理を施す第2の
    ステツプと、 所定の第2の変換テーブルに基づいて、上記フイルタ手
    段から出力される上記フイルタリング処理が施された上
    記第2のカラー画像信号を上記第1の色空間の第3のカ
    ラー画像信号に順次逆変換する第3のステツプとを具え
    ることを特徴とする信号処理方法。
  7. 【請求項7】上記第2の色空間は、色を明度、色相及び
    色度で表す色空間でなることを特徴とする請求項6に記
    載の信号処理方法。
  8. 【請求項8】上記第2の色空間は、均等視知覚空間でな
    ることを特徴とする請求項1に記載の信号処理方法。
  9. 【請求項9】上記第2のステツプでは、上記重付けテー
    ブルに基づいて、上記第2のカラー画像信号に対して上
    記色相を基準として上記明度及び上記色度に対するフイ
    ルタリング処理を行うことを特徴とする請求項7に記載
    の信号処理方法。
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