JPH11186165A - 多結晶薄膜の製造方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents
多結晶薄膜の製造方法および半導体装置の製造方法Info
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- JPH11186165A JPH11186165A JP35800697A JP35800697A JPH11186165A JP H11186165 A JPH11186165 A JP H11186165A JP 35800697 A JP35800697 A JP 35800697A JP 35800697 A JP35800697 A JP 35800697A JP H11186165 A JPH11186165 A JP H11186165A
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- film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 膜中の水素や、Ar等のスパッタリングガス
の含有量、あるいはボイドや面粗れの少ない多結晶薄膜
の製造方法を提供する。またこれを多結晶半導体薄膜に
適用した、キャリア移動度が大きく、また閾値電圧の安
定した半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 被処理基板1上にスパッタリング法によ
り非晶質薄膜1aを形成後、連続的に紫外光16を照射
して、膜中のAr等のスパッタリングガスを脱離させる
とともに、多結晶化する。 【効果】 非晶質薄膜中には原理的に水素が含まれない
ので、アニールを施してもボイドや面粗れが発生する虞
れが少ない。また紫外光照射により、膜の表面近傍が効
果的に加熱されてAr等のスパッタリングガスが脱離さ
れる。したがって、耐熱性に乏しい被処理基板を用いる
ことができる。
の含有量、あるいはボイドや面粗れの少ない多結晶薄膜
の製造方法を提供する。またこれを多結晶半導体薄膜に
適用した、キャリア移動度が大きく、また閾値電圧の安
定した半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 被処理基板1上にスパッタリング法によ
り非晶質薄膜1aを形成後、連続的に紫外光16を照射
して、膜中のAr等のスパッタリングガスを脱離させる
とともに、多結晶化する。 【効果】 非晶質薄膜中には原理的に水素が含まれない
ので、アニールを施してもボイドや面粗れが発生する虞
れが少ない。また紫外光照射により、膜の表面近傍が効
果的に加熱されてAr等のスパッタリングガスが脱離さ
れる。したがって、耐熱性に乏しい被処理基板を用いる
ことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多結晶薄膜の製造方
法および半導体装置の製造方法に関し、さらに詳しく
は、不純物含有量やボイド等の欠陥の少ない多結晶薄膜
の製造方法、およびキャリア移動度の制御性に優れたチ
ャネル層を有する薄膜トランジスタを有する半導体装置
の製造方法、ならびに閾値電圧の制御性に優れた絶縁ゲ
ート型電界効果トランジスタを有する半導体装置の製造
方法に関する。
法および半導体装置の製造方法に関し、さらに詳しく
は、不純物含有量やボイド等の欠陥の少ない多結晶薄膜
の製造方法、およびキャリア移動度の制御性に優れたチ
ャネル層を有する薄膜トランジスタを有する半導体装置
の製造方法、ならびに閾値電圧の制御性に優れた絶縁ゲ
ート型電界効果トランジスタを有する半導体装置の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン(Si)やシリコン−ゲルマニ
ウム(Si1-x Gex ,以下SiGeと記す)等の材料
から構成される多結晶薄膜の製造方法は、特にプロセス
温度の低温化が望まれる場合には、PE−CVD (Plas
ma Enhanced - Chemical VaporDeposition)法により非
晶質薄膜を形成し、これにレーザアニール等の熱処理を
施して多結晶薄膜とする手法が採用される。
ウム(Si1-x Gex ,以下SiGeと記す)等の材料
から構成される多結晶薄膜の製造方法は、特にプロセス
温度の低温化が望まれる場合には、PE−CVD (Plas
ma Enhanced - Chemical VaporDeposition)法により非
晶質薄膜を形成し、これにレーザアニール等の熱処理を
施して多結晶薄膜とする手法が採用される。
【0003】PE−CVD法においては、原料ガスとし
てSiH4 やGeH4 等の水素化合物を用いるため、成
膜された非晶質薄膜中に水素が多量に含有され、その量
は10〜20at%(原子%)に達する場合がある。こ
の状態のまま、レーザアニール等で直接結晶化すると、
膜中の多量の水素が凝集し、その後脱離するので膜中に
ボイド (Void) が発生したり、膜表面の面粗れを発生す
る。したがって、得られた多結晶薄膜を用いて半導体装
置等のデバイスを製造する際に、歩留りが低下する等の
不都合を生じる。
てSiH4 やGeH4 等の水素化合物を用いるため、成
膜された非晶質薄膜中に水素が多量に含有され、その量
は10〜20at%(原子%)に達する場合がある。こ
の状態のまま、レーザアニール等で直接結晶化すると、
膜中の多量の水素が凝集し、その後脱離するので膜中に
ボイド (Void) が発生したり、膜表面の面粗れを発生す
る。したがって、得られた多結晶薄膜を用いて半導体装
置等のデバイスを製造する際に、歩留りが低下する等の
不都合を生じる。
【0004】このため、通常はレーザアニール前に、一
旦抵抗加熱炉等を用いた予備アニール工程を挿入し、膜
中の水素を脱離させる手法が採られる。しかしながらこ
の予備アニール後も依然として数at%程度の水素が膜
中に残留し、この後のレーザアニールにより微細なボイ
ドが発生して膜が変質する虞れがあった。またこのよう
な水素を含む半導体材料でゲート電極を形成すると、閾
値電圧が不安定となることがあった。さらにPE−CV
D法では、原料ガスの混合比や原料ガス流の関係から、
膜全体に対して微量の不純物を均一かつ制御性よく導入
することは、一般的に困難であった。
旦抵抗加熱炉等を用いた予備アニール工程を挿入し、膜
中の水素を脱離させる手法が採られる。しかしながらこ
の予備アニール後も依然として数at%程度の水素が膜
中に残留し、この後のレーザアニールにより微細なボイ
ドが発生して膜が変質する虞れがあった。またこのよう
な水素を含む半導体材料でゲート電極を形成すると、閾
値電圧が不安定となることがあった。さらにPE−CV
D法では、原料ガスの混合比や原料ガス流の関係から、
膜全体に対して微量の不純物を均一かつ制御性よく導入
することは、一般的に困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】PE−CVD法におけ
る、水素混入によるかかる問題点を回避するため、高真
空中でのスパッタリング法により非晶質薄膜を形成する
方法を本願出願人は先に特願平9−156211号明細
書として提案した。スパッタリング法によれば、原理的
に水素の混入を無くすことが可能である。しかしなが
ら、この方法においても、いかに高真空雰囲気を採用し
ても、スパッタリングガス自体が膜中に混入する事態は
避けられない。スパッタリングガスに例えばアルゴン
(Ar)を用いた場合には、非晶質薄膜中にArが混入
し、得られた多結晶半導体薄膜により薄膜トランジスタ
(TFT ; Thin Film Transistor)を製造した場合、チ
ャネル層においてキャリアがArに衝突して散乱される
ので、移動度を大きくとることができなかった。
る、水素混入によるかかる問題点を回避するため、高真
空中でのスパッタリング法により非晶質薄膜を形成する
方法を本願出願人は先に特願平9−156211号明細
書として提案した。スパッタリング法によれば、原理的
に水素の混入を無くすことが可能である。しかしなが
ら、この方法においても、いかに高真空雰囲気を採用し
ても、スパッタリングガス自体が膜中に混入する事態は
避けられない。スパッタリングガスに例えばアルゴン
(Ar)を用いた場合には、非晶質薄膜中にArが混入
し、得られた多結晶半導体薄膜により薄膜トランジスタ
(TFT ; Thin Film Transistor)を製造した場合、チ
ャネル層においてキャリアがArに衝突して散乱される
ので、移動度を大きくとることができなかった。
【0006】したがって本発明の課題は、膜中に水素
や、希ガス等のスパッタリングガスの含有量の少ない、
またボイド等の膜欠陥の少ない多結晶薄膜の製造方法を
提供することである。また本発明の他の課題は、膜中に
水素や、希ガス等のスパッタリングガスの含有量の少な
い半導体薄膜をチャネル層に用いた、キャリア移動度の
大きい半導体装置を提供することである。さらに本発明
の他の課題は、膜中に水素や、希ガス等のスパッタリン
グガスの含有量の少ない半導体薄膜をゲート電極に用い
た、閾値電圧の安定した絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタを提供することである。
や、希ガス等のスパッタリングガスの含有量の少ない、
またボイド等の膜欠陥の少ない多結晶薄膜の製造方法を
提供することである。また本発明の他の課題は、膜中に
水素や、希ガス等のスパッタリングガスの含有量の少な
い半導体薄膜をチャネル層に用いた、キャリア移動度の
大きい半導体装置を提供することである。さらに本発明
の他の課題は、膜中に水素や、希ガス等のスパッタリン
グガスの含有量の少ない半導体薄膜をゲート電極に用い
た、閾値電圧の安定した絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の多結晶薄膜の製
造方法は、上述の課題を解決するために提案するもので
あり、被処理基板上に、希ガスを含むスパッタリングガ
スを用いたスパッタリング法により、希ガスを含む非晶
質薄膜を形成する工程、この非晶質薄膜を形成する工程
の後、連続的に、この非晶質薄膜に紫外光を照射するこ
とにより、この非晶質薄膜中の希ガスを除去するととも
に、この非晶質薄膜を多結晶化して多結晶薄膜とする、
紫外光照射工程を具備することを特徴とする。
造方法は、上述の課題を解決するために提案するもので
あり、被処理基板上に、希ガスを含むスパッタリングガ
スを用いたスパッタリング法により、希ガスを含む非晶
質薄膜を形成する工程、この非晶質薄膜を形成する工程
の後、連続的に、この非晶質薄膜に紫外光を照射するこ
とにより、この非晶質薄膜中の希ガスを除去するととも
に、この非晶質薄膜を多結晶化して多結晶薄膜とする、
紫外光照射工程を具備することを特徴とする。
【0008】また本発明の半導体装置の製造方法は、薄
膜トランジスタを具備する半導体装置の製造方法におい
て、この薄膜トランジスタのチャネル層の形成工程は、
被処理基板上に、希ガスを含むスパッタリングガスを用
いたスパッタリング法により、希ガスを含む非晶質半導
体薄膜を形成する工程、この非晶質半導体薄膜を形成す
る工程の後、連続的に、この非晶質半導体薄膜に紫外光
を照射することにより、この非晶質半導体薄膜中の希ガ
スを除去するとともに、この非晶質半導体薄膜を多結晶
化して多結晶半導体薄膜とする、紫外光照射工程を具備
することを特徴とする。
膜トランジスタを具備する半導体装置の製造方法におい
て、この薄膜トランジスタのチャネル層の形成工程は、
被処理基板上に、希ガスを含むスパッタリングガスを用
いたスパッタリング法により、希ガスを含む非晶質半導
体薄膜を形成する工程、この非晶質半導体薄膜を形成す
る工程の後、連続的に、この非晶質半導体薄膜に紫外光
を照射することにより、この非晶質半導体薄膜中の希ガ
スを除去するとともに、この非晶質半導体薄膜を多結晶
化して多結晶半導体薄膜とする、紫外光照射工程を具備
することを特徴とする。
【0009】さらに本発明の別の半導体装置の製造方法
は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタを具備する半導
体装置の製造方法において、この絶縁ゲート型電界効果
トランジスタのゲート電極の形成工程は、被処理基板上
に、希ガスを含むスパッタリングガスを用いたスパッタ
リング法により、希ガスを含む非晶質半導体薄膜を形成
する工程、この非晶質半導体薄膜を形成する工程の後、
連続的に、この非晶質半導体薄膜に紫外光を照射するこ
とにより、この非晶質半導体薄膜中の希ガスを除去する
とともに、この非晶質半導体薄膜を多結晶化して多結晶
半導体薄膜とする、紫外光照射工程を具備することを特
徴とする。
は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタを具備する半導
体装置の製造方法において、この絶縁ゲート型電界効果
トランジスタのゲート電極の形成工程は、被処理基板上
に、希ガスを含むスパッタリングガスを用いたスパッタ
リング法により、希ガスを含む非晶質半導体薄膜を形成
する工程、この非晶質半導体薄膜を形成する工程の後、
連続的に、この非晶質半導体薄膜に紫外光を照射するこ
とにより、この非晶質半導体薄膜中の希ガスを除去する
とともに、この非晶質半導体薄膜を多結晶化して多結晶
半導体薄膜とする、紫外光照射工程を具備することを特
徴とする。
【0010】いずれの発明においても、この多結晶薄膜
材料としては、SiあるいはSiGe等の半導体材料で
あるときに本発明の多結晶薄膜の製造方法を好ましく適
用できる。しかしながら一般的な多結晶薄膜の製造方法
に限っては、他の機能性材料、例えばPLZT[Pb y
La1-y (Zrx Ti1-x )]O3 等の強誘電体材料
や、KTP(KTiOPO4 )等の電気光学材料にも適
用できる。
材料としては、SiあるいはSiGe等の半導体材料で
あるときに本発明の多結晶薄膜の製造方法を好ましく適
用できる。しかしながら一般的な多結晶薄膜の製造方法
に限っては、他の機能性材料、例えばPLZT[Pb y
La1-y (Zrx Ti1-x )]O3 等の強誘電体材料
や、KTP(KTiOPO4 )等の電気光学材料にも適
用できる。
【0011】この多結晶薄膜の少なくとも一部における
希ガス含有量は、1×1020atms/cm3 未満であ
ることが望ましく、1×1019atms/cm3 未満で
あることがさらに望ましい。多結晶薄膜の少なくとも一
部とは、多結晶薄膜の面内方向の少なくとも一部の個
所、あるいは多結晶薄膜の厚さ方向の少なくとも一部の
ことである。なお希ガスとしてはArが一般的に用いら
れるが、場合によってはHe、Ne、Kr、あるいはX
e等を用いることもできる。
希ガス含有量は、1×1020atms/cm3 未満であ
ることが望ましく、1×1019atms/cm3 未満で
あることがさらに望ましい。多結晶薄膜の少なくとも一
部とは、多結晶薄膜の面内方向の少なくとも一部の個
所、あるいは多結晶薄膜の厚さ方向の少なくとも一部の
ことである。なお希ガスとしてはArが一般的に用いら
れるが、場合によってはHe、Ne、Kr、あるいはX
e等を用いることもできる。
【0012】本発明に用いる紫外光は、エキシマレーザ
光であることが望ましい。しかしながら、低圧水銀ラン
プあるいは高圧水銀ランプ等のランプ光源であってもよ
い。また、Nd:YAGレーザ等の長波長レーザを非線
型光学素子で高調波とした紫外光等であってもよい。な
お、連続的にという語は、スパッタリングにより非晶質
薄膜を形成する工程の後、水素抜きの予備アニールを施
すことなく、直ちに紫外光を照射する意味である。また
連続的にという語は、非晶質薄膜を形成した被処理基板
をスパッタリングチャンバから外界に搬出して大気に曝
すことなく、スパッタリングチャンバ内、あるいはゲー
トバルブ等を介して紫外光照射チャンバに真空搬送ある
いは不活性ガス雰囲気中搬送して紫外光照射することも
意味する。さらに被処理基板という語は、ガラス板等の
基板の他に、ゲート絶縁膜等が形成された下地構造を含
む基板をも意味する。
光であることが望ましい。しかしながら、低圧水銀ラン
プあるいは高圧水銀ランプ等のランプ光源であってもよ
い。また、Nd:YAGレーザ等の長波長レーザを非線
型光学素子で高調波とした紫外光等であってもよい。な
お、連続的にという語は、スパッタリングにより非晶質
薄膜を形成する工程の後、水素抜きの予備アニールを施
すことなく、直ちに紫外光を照射する意味である。また
連続的にという語は、非晶質薄膜を形成した被処理基板
をスパッタリングチャンバから外界に搬出して大気に曝
すことなく、スパッタリングチャンバ内、あるいはゲー
トバルブ等を介して紫外光照射チャンバに真空搬送ある
いは不活性ガス雰囲気中搬送して紫外光照射することも
意味する。さらに被処理基板という語は、ガラス板等の
基板の他に、ゲート絶縁膜等が形成された下地構造を含
む基板をも意味する。
【0013】本発明の多結晶薄膜の製造方法によれば、
高真空中で非晶質薄膜を形成するために、膜中への水素
の混入が原理的に回避される。また非晶質薄膜中に不可
避的に混入したAr等の希ガス(スパッタリングガスの
主要構成成分)は、紫外光の照射により効果的に除去さ
れる。また紫外光は短波長であるので、照射エネルギは
主に非晶質薄膜の表層部分で吸収され、被処理基板の加
熱は抑制される。この被処理基板加熱の抑制効果は、電
気炉アニールはもとより、長波長光源である赤外線アニ
ールでは達成が困難である。したがって、耐熱性に乏し
い被処理基板材料の採用が可能であり、スパッタリング
法ともども、低温成膜プロセスとの整合性に優れる。
高真空中で非晶質薄膜を形成するために、膜中への水素
の混入が原理的に回避される。また非晶質薄膜中に不可
避的に混入したAr等の希ガス(スパッタリングガスの
主要構成成分)は、紫外光の照射により効果的に除去さ
れる。また紫外光は短波長であるので、照射エネルギは
主に非晶質薄膜の表層部分で吸収され、被処理基板の加
熱は抑制される。この被処理基板加熱の抑制効果は、電
気炉アニールはもとより、長波長光源である赤外線アニ
ールでは達成が困難である。したがって、耐熱性に乏し
い被処理基板材料の採用が可能であり、スパッタリング
法ともども、低温成膜プロセスとの整合性に優れる。
【0014】また本発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、膜中の水素や、希ガス等のスパッタリングガスの含
有量が少なく、またボイドや面粗れのない多結晶薄膜が
得られるので、この多結晶薄膜をチャネル層に用いた、
キャリア移動度の大きい薄膜半導体装置が得られる。
ば、膜中の水素や、希ガス等のスパッタリングガスの含
有量が少なく、またボイドや面粗れのない多結晶薄膜が
得られるので、この多結晶薄膜をチャネル層に用いた、
キャリア移動度の大きい薄膜半導体装置が得られる。
【0015】さらに本発明の他の半導体装置の製造方法
によれば、膜中に水素や、希ガス等のスパッタリングガ
スの含有量が少なく、またボイドや面粗れのない多結晶
薄膜が得られるので、この多結晶薄膜をゲート電極に用
いた、閾値電圧の安定した絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタを得ることができる。
によれば、膜中に水素や、希ガス等のスパッタリングガ
スの含有量が少なく、またボイドや面粗れのない多結晶
薄膜が得られるので、この多結晶薄膜をゲート電極に用
いた、閾値電圧の安定した絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタを得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的実施の形態
につき、図面を参照しながら説明する。
につき、図面を参照しながら説明する。
【0017】まず、本発明の多結晶薄膜の製造方法の前
段の工程に使用したスパッタリング装置の一構成例を、
図1を参照して説明する。図1はスパッタリング装置の
一例としての、平行平板型スパッタリング装置の概略断
面図である。すなわち、スパッタリングチャンバ6内に
は、被処理基板1を載置した、基板ステージを兼ねるア
ノード電極2と、これに対向し、Si等のターゲット3
を装着したカソード電極4が配設されている。このカソ
ード電極4には、マッチングボックスを介してRF電源
5が接続される。スパッタリングチャンバ6には、スパ
ッタリングガス導入孔7から不図示のマスフローメータ
等を介して、Ar等の不活性ガスが導入される。このス
パッタリングチャンバ6は、ターボ分子ポンプやクライ
オポンプ等の真空ポンプ8により、例えば10-6Pa程
度以下の高真空に真空引きされる。符号9はゲートバル
ブであり、不図示の搬送手段により被処理基板を紫外光
照射チャンバに真空搬送することができる。その他の装
置細部、例えば被処理基板1の温度制御手段やターゲッ
ト3の冷却手段、圧力モニタおよび制御手段、膜厚モニ
タ手段等はいずれも図示を省略する。
段の工程に使用したスパッタリング装置の一構成例を、
図1を参照して説明する。図1はスパッタリング装置の
一例としての、平行平板型スパッタリング装置の概略断
面図である。すなわち、スパッタリングチャンバ6内に
は、被処理基板1を載置した、基板ステージを兼ねるア
ノード電極2と、これに対向し、Si等のターゲット3
を装着したカソード電極4が配設されている。このカソ
ード電極4には、マッチングボックスを介してRF電源
5が接続される。スパッタリングチャンバ6には、スパ
ッタリングガス導入孔7から不図示のマスフローメータ
等を介して、Ar等の不活性ガスが導入される。このス
パッタリングチャンバ6は、ターボ分子ポンプやクライ
オポンプ等の真空ポンプ8により、例えば10-6Pa程
度以下の高真空に真空引きされる。符号9はゲートバル
ブであり、不図示の搬送手段により被処理基板を紫外光
照射チャンバに真空搬送することができる。その他の装
置細部、例えば被処理基板1の温度制御手段やターゲッ
ト3の冷却手段、圧力モニタおよび制御手段、膜厚モニ
タ手段等はいずれも図示を省略する。
【0018】なお図1において、スパッタリング電源に
はRF電源を用いているが、ターゲットの固有抵抗が低
い場合には、DC電源を用いることもできる。またカソ
ード電極の背後に、固定あるいは可動のマグネットを配
したマグネトロンスパッタリング方式を採用してもよ
い。また平行平板型スパッタリング装置の他に、イオン
ビームスパッタリング装置、ECR (Electron Cyclotr
on Resonance) スパッタリング装置等、従来公知のスパ
ッタリング装置はいずれも使用することができる。
はRF電源を用いているが、ターゲットの固有抵抗が低
い場合には、DC電源を用いることもできる。またカソ
ード電極の背後に、固定あるいは可動のマグネットを配
したマグネトロンスパッタリング方式を採用してもよ
い。また平行平板型スパッタリング装置の他に、イオン
ビームスパッタリング装置、ECR (Electron Cyclotr
on Resonance) スパッタリング装置等、従来公知のスパ
ッタリング装置はいずれも使用することができる。
【0019】ターゲット3の材料としては、SiやSi
Ge等が選ばれる。これらは単結晶あるいは焼結体のい
ずれでもよい。SiGeの場合にはターゲットの組成比
を制御することにより、所望の組成の非晶質薄膜を形成
することができる。また、ターゲット中に所望の不純物
を入れておくことにより、成膜後の不純物導入工程を用
いることなしに、トランジスタの閾値特性を高精度で制
御することができる。
Ge等が選ばれる。これらは単結晶あるいは焼結体のい
ずれでもよい。SiGeの場合にはターゲットの組成比
を制御することにより、所望の組成の非晶質薄膜を形成
することができる。また、ターゲット中に所望の不純物
を入れておくことにより、成膜後の不純物導入工程を用
いることなしに、トランジスタの閾値特性を高精度で制
御することができる。
【0020】図2は、本発明の多結晶薄膜の製造方法に
用いられる紫外光照射装置の一構成例を示す図である。
すなわち、XeClエキシマレーザ等の紫外光光源11
から出射された紫外光16は、アテネータ12、ミラー
13、ビームホモジナイザ14およびシリンドリカルレ
ンズ15等を経由し、ラインビーム状紫外光16LBと
なって、不図示の基板ステージ上の被処理基板1上に形
成された非晶質薄膜1aを照射する。ラインビーム状紫
外光16LBの照射領域17は、ミラー13の傾動によ
り、ビーム走査方向BSに均一な照射エネルギとなるよ
うに移動する。この紫外光照射により、非晶質薄膜1a
に含有されたスパッタリングガス、例えばArが除去さ
れるとともに、結晶化して多結晶薄膜となる。不図示の
基板ステージは、被処理基板の冷却手段を設けておけ
ば、耐熱性に乏しい高分子樹脂等の被処理基板を採用す
る場合にさらに好都合である。
用いられる紫外光照射装置の一構成例を示す図である。
すなわち、XeClエキシマレーザ等の紫外光光源11
から出射された紫外光16は、アテネータ12、ミラー
13、ビームホモジナイザ14およびシリンドリカルレ
ンズ15等を経由し、ラインビーム状紫外光16LBと
なって、不図示の基板ステージ上の被処理基板1上に形
成された非晶質薄膜1aを照射する。ラインビーム状紫
外光16LBの照射領域17は、ミラー13の傾動によ
り、ビーム走査方向BSに均一な照射エネルギとなるよ
うに移動する。この紫外光照射により、非晶質薄膜1a
に含有されたスパッタリングガス、例えばArが除去さ
れるとともに、結晶化して多結晶薄膜となる。不図示の
基板ステージは、被処理基板の冷却手段を設けておけ
ば、耐熱性に乏しい高分子樹脂等の被処理基板を採用す
る場合にさらに好都合である。
【0021】これら紫外光照射装置および被処理基板1
等は、不図示の紫外光照射チャンバ内に一括して配設さ
れる。あるいは、被処理基板1のみを光透過窓を有する
紫外光照射チャンバ内に収納し、他の光学系は紫外光照
射チャンバの外部に配設してもよい。光透過窓の材料と
しては、高純度石英やフッ化マグネシウム等、短波長紫
外光の透過率の高いものが望ましい。この紫外光照射チ
ャンバは、高真空雰囲気としたり、ArやHe等の希ガ
スや、N2 等の雰囲気とすることができる。またこの紫
外光照射チャンバは、先に図1で示したスパッタリング
チャンバ6から、ゲートバルブ9を介して被処理基板1
を搬入することができる。すなわち全体の装置構成とし
て、ローディング装置、スパッタリング装置、搬送装
置、紫外光照射装置、およびアンローディングをクラス
タツールとして構成することにより、スループットの高
い多結晶薄膜製造装置を構成することができる。
等は、不図示の紫外光照射チャンバ内に一括して配設さ
れる。あるいは、被処理基板1のみを光透過窓を有する
紫外光照射チャンバ内に収納し、他の光学系は紫外光照
射チャンバの外部に配設してもよい。光透過窓の材料と
しては、高純度石英やフッ化マグネシウム等、短波長紫
外光の透過率の高いものが望ましい。この紫外光照射チ
ャンバは、高真空雰囲気としたり、ArやHe等の希ガ
スや、N2 等の雰囲気とすることができる。またこの紫
外光照射チャンバは、先に図1で示したスパッタリング
チャンバ6から、ゲートバルブ9を介して被処理基板1
を搬入することができる。すなわち全体の装置構成とし
て、ローディング装置、スパッタリング装置、搬送装
置、紫外光照射装置、およびアンローディングをクラス
タツールとして構成することにより、スループットの高
い多結晶薄膜製造装置を構成することができる。
【0022】また他の装置構成として、紫外光照射装置
をスパッタリング装置のスパッタリングチャンバ内に設
け、ここで紫外光照射を施してもよい。スパッタリング
チャンバに光照射窓を設け、スパッタリングチャンバの
外部から紫外光照射してもよい。
をスパッタリング装置のスパッタリングチャンバ内に設
け、ここで紫外光照射を施してもよい。スパッタリング
チャンバに光照射窓を設け、スパッタリングチャンバの
外部から紫外光照射してもよい。
【0023】図2の装置では、ラインビーム状紫外光1
6LBを用いたが、不図示のビームエキスパンダにより
矩形状、正方形状あるいは円形状紫外光としてスキャニ
ング照射、一括照射あるいはステップアンドリピート方
式で照射してもよい。照射領域のプロファイルは、例え
ば20mm角以上の大面積が可能である。紫外光光源1
1として、XeClエキシマレーザの他にKrF、Ar
F等他のエキシマレーザを用いてもよい。また水銀ラン
プのg線、i線等の紫外光を用いてもよい。YAGレー
ザ等の2回SHG光であってもよい。また被処理基板と
して、ガラス等の絶縁体基板やSi等の半導体基板の他
に、高分子樹脂基板であってもよい。高分子樹脂フィル
ムを用いる場合には、ロールツーロール方式の連続スパ
ッタリング装置および連続紫外光照射装置を構成するこ
とができる。
6LBを用いたが、不図示のビームエキスパンダにより
矩形状、正方形状あるいは円形状紫外光としてスキャニ
ング照射、一括照射あるいはステップアンドリピート方
式で照射してもよい。照射領域のプロファイルは、例え
ば20mm角以上の大面積が可能である。紫外光光源1
1として、XeClエキシマレーザの他にKrF、Ar
F等他のエキシマレーザを用いてもよい。また水銀ラン
プのg線、i線等の紫外光を用いてもよい。YAGレー
ザ等の2回SHG光であってもよい。また被処理基板と
して、ガラス等の絶縁体基板やSi等の半導体基板の他
に、高分子樹脂基板であってもよい。高分子樹脂フィル
ムを用いる場合には、ロールツーロール方式の連続スパ
ッタリング装置および連続紫外光照射装置を構成するこ
とができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明をさらに詳しく具体的な実施例
および比較例により説明する。しかしながら、本発明は
以下の実施例により何ら限定を受けるものではない。
および比較例により説明する。しかしながら、本発明は
以下の実施例により何ら限定を受けるものではない。
【0025】実施例1 本実施例は、請求項1の多結晶薄膜の製造方法を説明す
るものである。被処理基板としてはガラス板を採用し
て、この基板上に非晶質シリコン膜を形成し、連続的に
XeClエキシマレーザ光を照射して多結晶シリコン膜
とした例である。
るものである。被処理基板としてはガラス板を採用し
て、この基板上に非晶質シリコン膜を形成し、連続的に
XeClエキシマレーザ光を照射して多結晶シリコン膜
とした例である。
【0026】非晶質Si膜のスパッタリング図1に示し
たスパッタリング装置の基板ステージ上に、パシベーシ
ョン膜を例えば30nm形成したガラス板製の被処理基
板を載置する。このパシベーション膜は、ガラス板から
の不純物汚染を防止するバリア膜であり、スパッタリン
グ法あるいはプラズマCVD法によりSiO2 あるいは
Si3 N4 等の無機材料膜を形成し、必要によりアニー
ルを施したものである。
たスパッタリング装置の基板ステージ上に、パシベーシ
ョン膜を例えば30nm形成したガラス板製の被処理基
板を載置する。このパシベーション膜は、ガラス板から
の不純物汚染を防止するバリア膜であり、スパッタリン
グ法あるいはプラズマCVD法によりSiO2 あるいは
Si3 N4 等の無機材料膜を形成し、必要によりアニー
ルを施したものである。
【0027】スパッタリングチャンバ内を10-7Paま
で真空引きした後、下記スパッタリング条件により非晶
質Si膜を形成する。 ターゲット Siインゴット(純度99.9999%以上) Ar流量 100 sccm 圧力(成膜時) 1.3 Pa RF電力 800 W(13.56MHz) 膜厚 120 nm 成膜された非晶質Si中には、後述するように1020a
tms/cm3 程度の濃度のArが含まれる。
で真空引きした後、下記スパッタリング条件により非晶
質Si膜を形成する。 ターゲット Siインゴット(純度99.9999%以上) Ar流量 100 sccm 圧力(成膜時) 1.3 Pa RF電力 800 W(13.56MHz) 膜厚 120 nm 成膜された非晶質Si中には、後述するように1020a
tms/cm3 程度の濃度のArが含まれる。
【0028】非晶質Si膜への紫外光照射 非晶質Si膜が形成された被処理基板を紫外光照射装置
に真空搬送し、水素抜きのための予備アニールを施すこ
となく、連続的に下記条件により紫外光照射を施す。 紫外光光源 XeClエキシマレーザ(308nm) パルス周波数 200 Hz 照射領域形状 150×0.5 mm エネルギ密度 600 mJ/cm2 (1パルス当たり) 雰囲気 真空 本紫外光照射工程により、非晶質Si膜中のArが脱離
されるとともに多結晶化し、ボイドや面粗れを発生する
ことなく高品質の多結晶Si膜を得ることができた。
に真空搬送し、水素抜きのための予備アニールを施すこ
となく、連続的に下記条件により紫外光照射を施す。 紫外光光源 XeClエキシマレーザ(308nm) パルス周波数 200 Hz 照射領域形状 150×0.5 mm エネルギ密度 600 mJ/cm2 (1パルス当たり) 雰囲気 真空 本紫外光照射工程により、非晶質Si膜中のArが脱離
されるとともに多結晶化し、ボイドや面粗れを発生する
ことなく高品質の多結晶Si膜を得ることができた。
【0029】比較例 本比較例は、プラズマCVD法により非晶質Si膜を形
成したものであり、本発明のスパッタリング法による多
結晶薄膜の製造方法と比較したものである。非晶質Si
膜のプラズマCVD条件としては、原料ガスとしてSi
H4 を用い、通常の平行平板型プラズマCVD装置によ
り、基板温度260℃で成膜した。また成膜後の水素抜
き工程として、窒素雰囲気中400℃で2時間の熱処理
を施した。
成したものであり、本発明のスパッタリング法による多
結晶薄膜の製造方法と比較したものである。非晶質Si
膜のプラズマCVD条件としては、原料ガスとしてSi
H4 を用い、通常の平行平板型プラズマCVD装置によ
り、基板温度260℃で成膜した。また成膜後の水素抜
き工程として、窒素雰囲気中400℃で2時間の熱処理
を施した。
【0030】膜中の不純物含有量の測定 成膜した非晶質Si膜および多結晶Si膜中のAr、H
の含有量を、SIMS(Secondary Ion Mass Spectromet
er) により測定した。これらの結果を図3〜図5に示
す。これらのうち、図3はスパッタリング法により成膜
した非晶質Si膜を、図4はスパッタリング法により成
膜した非晶質Siに連続的に紫外光を照射して得た多結
晶Si膜を、そして図5はプラズマCVD法により成膜
した非晶質Si膜に水素抜きのアニールを施したものの
不純物含有量をそれぞれ示す。いずれのグラフも、縦軸
に不純物含有量を、横軸に膜表面からの深さ、すなわち
膜表面からの距離をとっている。ただし、SIMS測定
の際のチャージアップ防止のため、膜表面に30nmの
厚さの金(Au)をコーティングしたため、各図の横軸
の30nmより深い部分からが実際の非晶質Si膜ある
いは多結晶Si膜中のAr、Hの含有量を表す領域であ
る。このSIMS測定における不純物含有量の検出下限
は、 Ar : 3×1018 atms/cm3 H : 5×1019 atms/cm3 である。
の含有量を、SIMS(Secondary Ion Mass Spectromet
er) により測定した。これらの結果を図3〜図5に示
す。これらのうち、図3はスパッタリング法により成膜
した非晶質Si膜を、図4はスパッタリング法により成
膜した非晶質Siに連続的に紫外光を照射して得た多結
晶Si膜を、そして図5はプラズマCVD法により成膜
した非晶質Si膜に水素抜きのアニールを施したものの
不純物含有量をそれぞれ示す。いずれのグラフも、縦軸
に不純物含有量を、横軸に膜表面からの深さ、すなわち
膜表面からの距離をとっている。ただし、SIMS測定
の際のチャージアップ防止のため、膜表面に30nmの
厚さの金(Au)をコーティングしたため、各図の横軸
の30nmより深い部分からが実際の非晶質Si膜ある
いは多結晶Si膜中のAr、Hの含有量を表す領域であ
る。このSIMS測定における不純物含有量の検出下限
は、 Ar : 3×1018 atms/cm3 H : 5×1019 atms/cm3 である。
【0031】まずスパッタリング直後の非晶質Si膜の
グラフ(図3)を見ると、H含有量は3×1019atm
s/cm3 程度であり、検出下限に届く微量の値であ
る。すなわち、スパッタリングにより成膜される非晶質
Si膜は、何ら水素抜きの処理、例えば熱処理を加える
必要がないことが判る。Ar含有量については、膜厚の
全領域に渡り、1×1020atms/cm3 程度の濃度
で含まれる。
グラフ(図3)を見ると、H含有量は3×1019atm
s/cm3 程度であり、検出下限に届く微量の値であ
る。すなわち、スパッタリングにより成膜される非晶質
Si膜は、何ら水素抜きの処理、例えば熱処理を加える
必要がないことが判る。Ar含有量については、膜厚の
全領域に渡り、1×1020atms/cm3 程度の濃度
で含まれる。
【0032】つぎに、スパッタリング直後の非晶質Si
膜に、水素抜きの熱処理を加えることなく、連続的に紫
外光を照射して得た多結晶Si膜のグラフ(図4)を見
ると、H含有量は3×1019atms/cm3 程度と、
図3に比較して変化なく、これも検出下限以下の微量の
値である。Ar含有量については、最小濃度で1×10
19atms/cm3 を下回る値、最高濃度でも1×10
20atms/cm3 を下回る値に減少している。これは
膜厚の全領域に渡り、図3のスパッタリング直後の非晶
質Si膜のグラフに示したAr含有量より小さく、特に
膜の表面領域で最大で1桁以上小さな値である。すなわ
ち、紫外光照射により、非晶質Si膜中に含まれていた
Arは効果的に除去され、ボイドや面粗れのない多結晶
Si膜が得られることが判る。
膜に、水素抜きの熱処理を加えることなく、連続的に紫
外光を照射して得た多結晶Si膜のグラフ(図4)を見
ると、H含有量は3×1019atms/cm3 程度と、
図3に比較して変化なく、これも検出下限以下の微量の
値である。Ar含有量については、最小濃度で1×10
19atms/cm3 を下回る値、最高濃度でも1×10
20atms/cm3 を下回る値に減少している。これは
膜厚の全領域に渡り、図3のスパッタリング直後の非晶
質Si膜のグラフに示したAr含有量より小さく、特に
膜の表面領域で最大で1桁以上小さな値である。すなわ
ち、紫外光照射により、非晶質Si膜中に含まれていた
Arは効果的に除去され、ボイドや面粗れのない多結晶
Si膜が得られることが判る。
【0033】一方、プラズマCVD法により得られる非
晶質Si膜のグラフ(図5)を見ると、Ar含有量につ
いては、SIMSの検出下限の3×1018atms/c
m3程度であり、プラズマCVD法により得られる非晶
質Si膜中には、Arはほとんど含有されないことが判
る。しかしながら、H含有量に関しては、水素抜き熱処
理後も1×1021atms/cm3 程度含有されている
ことが判る。すなわち、この状態からさらに紫外光照射
等を施して多結晶化しても、ボイドや面粗れが発生する
虞れが多分に存在し、高品位の半導体装置等を製造する
には問題を残す。
晶質Si膜のグラフ(図5)を見ると、Ar含有量につ
いては、SIMSの検出下限の3×1018atms/c
m3程度であり、プラズマCVD法により得られる非晶
質Si膜中には、Arはほとんど含有されないことが判
る。しかしながら、H含有量に関しては、水素抜き熱処
理後も1×1021atms/cm3 程度含有されている
ことが判る。すなわち、この状態からさらに紫外光照射
等を施して多結晶化しても、ボイドや面粗れが発生する
虞れが多分に存在し、高品位の半導体装置等を製造する
には問題を残す。
【0034】実施例2 本実施例は請求項6および請求項11の半導体装置の製
造方法を説明するものであり、液晶表示パネル用のアク
ティブマトリクス型薄膜トランジスタの、チャネル層お
よびゲート電極を形成した例である。この工程を図6を
参照して説明する。
造方法を説明するものであり、液晶表示パネル用のアク
ティブマトリクス型薄膜トランジスタの、チャネル層お
よびゲート電極を形成した例である。この工程を図6を
参照して説明する。
【0035】まず、図6(a)に示すように、ガラス板
からなる大面積の被処理基板1上に、パシベーション膜
20としてSiO2 を30nmの厚さにスパッタリング
法により形成する。つぎに、不純物を含有する非晶質S
i膜21をスパッタリング法により、50nmの厚さに
形成する。ターゲットの単結晶Siは、不純物としてボ
ロン(B)を1×1016atms/cm3 以下の微量含
有する。スパッタリング条件は、膜厚を除き、実施例1
のスパッタリング条件に準じてよい。この非晶質Si膜
21は、H含有量が3×1019atms/cm3 程度と
微量であり、水素抜きの処理を加える必要はない。しか
しながら、スパッタリングガスであるArの混入によ
り、Ar含有量は1×1020atms/cm3 程度有
り、これを脱離させる必要がある。
からなる大面積の被処理基板1上に、パシベーション膜
20としてSiO2 を30nmの厚さにスパッタリング
法により形成する。つぎに、不純物を含有する非晶質S
i膜21をスパッタリング法により、50nmの厚さに
形成する。ターゲットの単結晶Siは、不純物としてボ
ロン(B)を1×1016atms/cm3 以下の微量含
有する。スパッタリング条件は、膜厚を除き、実施例1
のスパッタリング条件に準じてよい。この非晶質Si膜
21は、H含有量が3×1019atms/cm3 程度と
微量であり、水素抜きの処理を加える必要はない。しか
しながら、スパッタリングガスであるArの混入によ
り、Ar含有量は1×1020atms/cm3 程度有
り、これを脱離させる必要がある。
【0036】そこで、ゲートバルブを介して、スパッタ
リングチャンバと連接した紫外光照射装置に被処理基板
を真空搬送し、ここで非晶質Si膜21にXeClエキ
シマレーザ光を照射する。照射条件は実施例1と同じで
ある。この結果、非晶質Si膜21からArが脱離し、
同時に結晶化が進んで、図6(b)に示すように多結晶
Si膜22が形成される。多結晶Si膜22中のAr含
有量は、膜厚が薄いこともあり、最小濃度で1×1019
atms/cm3 を下回る値、最高濃度でも4×1020
atms/cm3 程度である。多結晶Si膜22は、ボ
イドや面粗れが発生することなく、緻密で平滑な表面を
有する。この多結晶Si膜22は、後工程を経て、薄膜
トランジスタのチャネル層となる部分である。
リングチャンバと連接した紫外光照射装置に被処理基板
を真空搬送し、ここで非晶質Si膜21にXeClエキ
シマレーザ光を照射する。照射条件は実施例1と同じで
ある。この結果、非晶質Si膜21からArが脱離し、
同時に結晶化が進んで、図6(b)に示すように多結晶
Si膜22が形成される。多結晶Si膜22中のAr含
有量は、膜厚が薄いこともあり、最小濃度で1×1019
atms/cm3 を下回る値、最高濃度でも4×1020
atms/cm3 程度である。多結晶Si膜22は、ボ
イドや面粗れが発生することなく、緻密で平滑な表面を
有する。この多結晶Si膜22は、後工程を経て、薄膜
トランジスタのチャネル層となる部分である。
【0037】つぎに、SiO2 からなるゲート絶縁膜2
3を常法に準じて10nmの厚さに形成後、再び非晶質
Si膜をスパッタリング法により50nm形成し、ここ
に紫外光を照射して脱ガスおよび結晶化処理を加えて多
結晶Si膜とする。スパッタリング条件および紫外光照
射条件は、同じく実施例1に準じてよい。この後、この
多結晶Si膜を0.35μmのゲート電極長にドライエ
ッチングによりパターニングし、ゲート電極24を形成
し、トップゲート型薄膜トランジスタの基本構造とす
る。この状態を図6(c)に示す。このゲート電極24
中のAr含有量は、最小濃度で1×1019atms/c
m3 を下回る値、最高濃度でも4×1020atms/c
m3 程度である。ゲート電極24は、ボイドや面粗れの
発生もなく、緻密で平滑な表面を有する。
3を常法に準じて10nmの厚さに形成後、再び非晶質
Si膜をスパッタリング法により50nm形成し、ここ
に紫外光を照射して脱ガスおよび結晶化処理を加えて多
結晶Si膜とする。スパッタリング条件および紫外光照
射条件は、同じく実施例1に準じてよい。この後、この
多結晶Si膜を0.35μmのゲート電極長にドライエ
ッチングによりパターニングし、ゲート電極24を形成
し、トップゲート型薄膜トランジスタの基本構造とす
る。この状態を図6(c)に示す。このゲート電極24
中のAr含有量は、最小濃度で1×1019atms/c
m3 を下回る値、最高濃度でも4×1020atms/c
m3 程度である。ゲート電極24は、ボイドや面粗れの
発生もなく、緻密で平滑な表面を有する。
【0038】この後、図6(d)に示すように、ゲート
電極24をマスクとし、不純物イオン25をイオン注入
して、セルフアライメントでソース領域(S)、チャネ
ル領域(Ch)およびドレイン領域(D)を形成する。
電極24をマスクとし、不純物イオン25をイオン注入
して、セルフアライメントでソース領域(S)、チャネ
ル領域(Ch)およびドレイン領域(D)を形成する。
【0039】最後に、図6(e)に示すように、ゲート
絶縁膜23をゲート電極24パターンにアライメントさ
せてパターニングする。ソース領域(S)およびドレイ
ン領域(D)も個々のトランジスタの素子領域の形状に
パターニングする。この後、層間絶縁膜28の形成、ソ
ース領域(S)およびドレイン領域(D)に臨む接続孔
の開口、信号配線26および画素電極27の形成を経
て、液晶表示パネル用アクティブマトリクス型薄膜トラ
ンジスタを得る。これらの工程は、いずれも常法に準拠
してよい。
絶縁膜23をゲート電極24パターンにアライメントさ
せてパターニングする。ソース領域(S)およびドレイ
ン領域(D)も個々のトランジスタの素子領域の形状に
パターニングする。この後、層間絶縁膜28の形成、ソ
ース領域(S)およびドレイン領域(D)に臨む接続孔
の開口、信号配線26および画素電極27の形成を経
て、液晶表示パネル用アクティブマトリクス型薄膜トラ
ンジスタを得る。これらの工程は、いずれも常法に準拠
してよい。
【0040】本実施例によれば、TFTのチャネル層に
水素やArの含有量が少なく、またボイドや面粗れの少
ない多結晶Si膜を用いることにより、キャリア移動度
の大きい薄膜半導体装置を得ることができる。TFTの
構造としては、トップゲート型の他に、ボトムゲート型
等他の構造であってもよい。また絶縁ゲート型電界効果
トランジスタのゲート電極に、同じくボイドや面粗れの
少ない多結晶Si膜を用いることにより、閾値電圧の安
定した半導体装置を得ることができる。
水素やArの含有量が少なく、またボイドや面粗れの少
ない多結晶Si膜を用いることにより、キャリア移動度
の大きい薄膜半導体装置を得ることができる。TFTの
構造としては、トップゲート型の他に、ボトムゲート型
等他の構造であってもよい。また絶縁ゲート型電界効果
トランジスタのゲート電極に、同じくボイドや面粗れの
少ない多結晶Si膜を用いることにより、閾値電圧の安
定した半導体装置を得ることができる。
【0041】以上、本発明を2例の実施例および比較例
により詳細に説明したが、本発明はこれら実施例に何ら
限定されるものではない。
により詳細に説明したが、本発明はこれら実施例に何ら
限定されるものではない。
【0042】例えば、スパッタリング装置およびその方
法、紫外光照射装置およびその方法等、各種変更が可能
である。また多結晶薄膜材料として、SiやSiGe等
の半導体材料の他に、各種機能性材料に対応することが
できる。
法、紫外光照射装置およびその方法等、各種変更が可能
である。また多結晶薄膜材料として、SiやSiGe等
の半導体材料の他に、各種機能性材料に対応することが
できる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の多結晶薄膜の製造方法によれば、膜中に含まれる、A
r等のスパッタリングガスや水素の濃度を低減できる。
また膜中のボイドや、膜表面の面粗れを低減でき、これ
を用いた信頼性の高い電子デバイス等を製造することが
できる。
の多結晶薄膜の製造方法によれば、膜中に含まれる、A
r等のスパッタリングガスや水素の濃度を低減できる。
また膜中のボイドや、膜表面の面粗れを低減でき、これ
を用いた信頼性の高い電子デバイス等を製造することが
できる。
【0044】また本発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、膜中の水素や、希ガス等のスパッタリングガスの含
有量が少なく、またボイドや面粗れの少ない多結晶薄膜
をチャネル層に用いた、キャリア移動度の大きい薄膜半
導体装置が得られる。
ば、膜中の水素や、希ガス等のスパッタリングガスの含
有量が少なく、またボイドや面粗れの少ない多結晶薄膜
をチャネル層に用いた、キャリア移動度の大きい薄膜半
導体装置が得られる。
【0045】さらに本発明の他の半導体装置の製造方法
によれば、膜中に水素や、希ガス等のスパッタリングガ
スの含有量が少なく、またボイドのない多結晶薄膜をゲ
ート電極に用いた、閾値電圧の安定した絶縁ゲート型電
界効果トランジスタを得ることができる。
によれば、膜中に水素や、希ガス等のスパッタリングガ
スの含有量が少なく、またボイドのない多結晶薄膜をゲ
ート電極に用いた、閾値電圧の安定した絶縁ゲート型電
界効果トランジスタを得ることができる。
【0046】いずれの発明においても、非晶質薄膜のア
ニール光源として短波長の紫外光を採用するので、膜表
面部分の局所的アニールが可能であり、被処理基板にガ
ラスや高分子フィルム等の、耐熱性に乏しい材料を用い
ることも可能となる。
ニール光源として短波長の紫外光を採用するので、膜表
面部分の局所的アニールが可能であり、被処理基板にガ
ラスや高分子フィルム等の、耐熱性に乏しい材料を用い
ることも可能となる。
【図1】本発明の多結晶薄膜の製造方法に使用したスパ
ッタリング装置の概略構成を示す断面図である。
ッタリング装置の概略構成を示す断面図である。
【図2】本発明の多結晶薄膜の製造方法に使用した紫外
光照射装置の一構成例を示す図である。
光照射装置の一構成例を示す図である。
【図3】スパッタリング直後の非晶質Si膜中の不純物
含有量を示すグラフである。
含有量を示すグラフである。
【図4】スパッタリング直後の非晶質Si膜に連続的に
紫外光照射を施して得た多結晶Si膜中の不純物含有量
を示すグラフである。
紫外光照射を施して得た多結晶Si膜中の不純物含有量
を示すグラフである。
【図5】プラズマCVD法により得られた非晶質Si膜
中の不純物含有量を示すグラフである。
中の不純物含有量を示すグラフである。
【図6】本発明の半導体装置の製造方法の工程を示す概
略断面図である。
略断面図である。
1…被処理基板、1a…非晶質薄膜、2…アノード電
極、3…ターゲット、4…カソード電極、5…RF電
源、6…スパッタリングチャンバ、7…スパッタリング
ガス導入孔、8…真空ポンプ、9…ゲートバルブ、11
…紫外光光源、12…アテネータ、13…ミラー、14
…ビームホモジナイザ、15…シリンドリカルレンズ、
16…紫外光、16LB…ラインビーム状紫外光、17
…照射領域、20…パシベーション膜、21…非晶質S
i膜、22…多結晶Si膜、23…ゲート絶縁膜、24
…ゲート電極、25…不純物イオン、26…信号配線、
27…画素電極、28…層間絶縁膜
極、3…ターゲット、4…カソード電極、5…RF電
源、6…スパッタリングチャンバ、7…スパッタリング
ガス導入孔、8…真空ポンプ、9…ゲートバルブ、11
…紫外光光源、12…アテネータ、13…ミラー、14
…ビームホモジナイザ、15…シリンドリカルレンズ、
16…紫外光、16LB…ラインビーム状紫外光、17
…照射領域、20…パシベーション膜、21…非晶質S
i膜、22…多結晶Si膜、23…ゲート絶縁膜、24
…ゲート電極、25…不純物イオン、26…信号配線、
27…画素電極、28…層間絶縁膜
Claims (15)
- 【請求項1】 被処理基板上に、希ガスを含むスパッタ
リングガスを用いたスパッタリング法により、前記希ガ
スを含む非晶質薄膜を形成する工程、 前記非晶質薄膜を形成する工程の後、連続的に、前記非
晶質薄膜に紫外光を照射することにより、前記非晶質薄
膜中の希ガスを除去するとともに、前記非晶質薄膜を多
結晶化して多結晶薄膜とする、紫外光照射工程を具備す
ることを特徴とする多結晶薄膜の製造方法。 - 【請求項2】 前記多結晶薄膜材料は、SiおよびSi
Geのうちのいずれか一方であることを特徴とする請求
項1記載の多結晶薄膜の製造方法。 - 【請求項3】 前記多結晶薄膜の少なくとも一部におけ
る希ガス含有量は、1×1020atms/cm3 未満で
あることを特徴とする請求項1記載の多結晶薄膜の製造
方法。 - 【請求項4】 前記多結晶薄膜の少なくとも一部におけ
る希ガス含有量は、1×1019atms/cm3 未満で
あることを特徴とする請求項1記載の多結晶薄膜の製造
方法。 - 【請求項5】 前記紫外光は、エキシマレーザ光である
ことを特徴とする請求項1記載の多結晶薄膜の製造方
法。 - 【請求項6】 薄膜トランジスタを具備する半導体装置
の製造方法において、 前記薄膜トランジスタのチャネル層の形成工程は、 被処理基板上に、希ガスを含むスパッタリングガスを用
いたスパッタリング法により、前記希ガスを含む非晶質
半導体薄膜を形成する工程、 前記非晶質半導体薄膜を形成する工程の後、連続的に、
前記非晶質半導体薄膜に紫外光を照射することにより、
前記非晶質半導体薄膜中の希ガスを除去するとともに、
前記非晶質半導体薄膜を多結晶化して多結晶半導体薄膜
とする、紫外光照射工程を具備することを特徴とする半
導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 前記多結晶半導体薄膜材料は、Siおよ
びSiGeのうちのいずれか一方であることを特徴とす
る請求項6記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記多結晶半導体薄膜の少なくとも一部
における希ガス含有量は、1×1020atms/cm3
未満であることを特徴とする請求項6記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項9】 前記多結晶半導体薄膜の少なくとも一部
における希ガス含有量は、1×1019atms/cm3
未満であることを特徴とする請求項6記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項10】 前記紫外光は、エキシマレーザ光であ
ることを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項11】 絶縁ゲート型電界効果トランジスタを
具備する半導体装置の製造方法において、 前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート電極の
形成工程は、 被処理基板上に、希ガスを含むスパッタリングガスを用
いたスパッタリング法により、前記希ガスを含む非晶質
半導体薄膜を形成する工程、 前記非晶質半導体薄膜を形成する工程の後、連続的に、
前記非晶質半導体薄膜に紫外光を照射することにより、
前記非晶質半導体薄膜中の希ガスを除去するとともに、
前記非晶質半導体薄膜を多結晶化して多結晶半導体薄膜
とする、紫外光照射工程を具備することを特徴とする半
導体装置の製造方法。 - 【請求項12】 前記多結晶半導体薄膜材料は、Siお
よびSiGeのうちのいずれか一方であることを特徴と
する請求項11記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項13】 前記多結晶半導体薄膜の少なくとも一
部における希ガス含有量は、1×1020atms/cm
3 未満であることを特徴とする請求項11記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項14】 前記多結晶半導体薄膜の少なくとも一
部における希ガス含有量は、1×1019atms/cm
3 未満であることを特徴とする請求項11記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項15】 前記紫外光は、エキシマレーザ光であ
ることを特徴とする請求項11記載の半導体装置の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35800697A JPH11186165A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 多結晶薄膜の製造方法および半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35800697A JPH11186165A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 多結晶薄膜の製造方法および半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11186165A true JPH11186165A (ja) | 1999-07-09 |
Family
ID=18457064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35800697A Pending JPH11186165A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 多結晶薄膜の製造方法および半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11186165A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003043070A1 (en) * | 2001-11-12 | 2003-05-22 | Sony Corporation | Laser annealing device and thin-film transistor manufacturing method |
JP2006140477A (ja) * | 2004-11-08 | 2006-06-01 | Samsung Electronics Co Ltd | シリコン薄膜の製造方法 |
JP2012134525A (ja) * | 2012-02-22 | 2012-07-12 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 光電変換装置の作製方法 |
-
1997
- 1997-12-25 JP JP35800697A patent/JPH11186165A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003043070A1 (en) * | 2001-11-12 | 2003-05-22 | Sony Corporation | Laser annealing device and thin-film transistor manufacturing method |
JP2006140477A (ja) * | 2004-11-08 | 2006-06-01 | Samsung Electronics Co Ltd | シリコン薄膜の製造方法 |
JP2012134525A (ja) * | 2012-02-22 | 2012-07-12 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 光電変換装置の作製方法 |
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