JPH11186158A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH11186158A
JPH11186158A JP36565697A JP36565697A JPH11186158A JP H11186158 A JPH11186158 A JP H11186158A JP 36565697 A JP36565697 A JP 36565697A JP 36565697 A JP36565697 A JP 36565697A JP H11186158 A JPH11186158 A JP H11186158A
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JP
Japan
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substrate
processing
cover
gas
pressure
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JP36565697A
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English (en)
Inventor
Izuru Izeki
出 井関
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Coating Apparatus (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板載置部とカバーとで囲まれ密閉された処
理空間で基板の表面へその側方の全周方向から処理ガス
を供給して基板に対し処理を施す場合に、基板表面に処
理ガスの流れによる模様むらが生じるのを避けるため、
排気を止めた状態で処理ガスを処理空間へ供給して、処
理空間の圧力が高くなり過ぎることがあっても、加圧さ
れた処理ガスが外部へ漏れ出すことを防止できる装置を
提供する。 【解決手段】 基板載置部10の上面と中央部に排気口
24を有するカバー12とで密閉された処理空間14が
形成され、基板載置部10上の基板の側方の全周方向か
ら処理空間へ処理ガスが供給される装置において、排気
口に連通接続された排気管26を開閉弁28より上流側
で分岐させ、分岐管30に、常時は閉塞し処理空間の圧
力が所定圧力を超えた時に開く安全弁32を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
液晶表示装置用あるいはフォトマスク用のガラス基板、
光ディスク用の基板などの基板の表面へ処理ガスを供給
することにより、基板に対して所定の処理を施すために
使用される基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の基板処理装置は、例えば、半導
体ウエハ等の基板の表面に付着した自然酸化膜や有機
物、重金属等のパーティクルなどを基板表面から除去す
るために、塩酸ガスや処理液を気化させて生成したガス
を処理ガスとして基板の表面へ供給して、基板に対しド
ライ洗浄等の処理を施したり、また、基板の表面とフォ
トレジストとの密着性を良くするために、ヘキサメチル
ジシラザン等の処理液を気化させて窒素ガス等のキャリ
アガスに混合させた処理ガスを、ホットプレート上に載
置されて加熱された基板の表面へ供給して、基板に対し
アドヒージョン処理を施したりする場合などに使用され
る。このような基板処理に使用される装置の構成の1例
を、図5に概略縦断面図で示す。
【0003】図5に示した基板処理装置は、上面に基板
Wを水平姿勢で載置する基板載置部10を有している。
この基板載置部10は、基板処理時に基板Wを冷却する
必要があるときはクールプレートとして構成され、図示
していないが内部に冷却媒体の流路が形設され、また、
基板処理時に基板Wを加熱する必要があるときはホット
プレートとして構成され、図示していないが内部にヒー
タが埋設される。また、図示を省略しているが、基板載
置部10には、複数個、例えば3個の貫通孔(図示せ
ず)が穿設されており、その各貫通孔にリフトピンがそ
れぞれ上下方向へ摺動自在に挿通されていて、3本のリ
フトピンは、アクチュエータに連結された昇降板に固着
されている。そして、アクチュエータによって昇降板を
上昇させることにより、各リフトピンの上端部を基板載
置部10の上面より上方へ突出させ、3本のリフトピン
によって基板Wを基板載置部10の上面から離間した状
態で支持し、また、3本のリフトピンによって基板Wを
支持した状態で、アクチュエータによって昇降板を下降
させることにより、各リフトピンを基板載置部10の上
面より下方へ引き入れ、これに伴って基板Wがリフトピ
ン上から基板載置部10の上面へ移載される。装置内へ
の基板Wの搬入および装置外への基板Wの搬出に際し
て、このようなリフトピンの昇降動作が行われる。
【0004】基板載置部10の上方には、基板載置部1
0上に載置される基板Wの上方および側方を覆うように
カバー1が配設されていて、基板載置部10の上面とカ
バー1との間に狭い処理空間2が形成されるようになっ
ている。カバー1は、図示しない支持機構によって基板
載置部10の上面と平行に支持され、図示しない昇降機
構によって上下方向へ往復移動させられるようになって
いる。そして、カバー1は、基板Wの搬入および搬出の
際には上方へ移動させられ、基板Wの処理時には下方へ
移動させられて図示した位置に保持され、基板載置部1
0との間に処理空間2を形成する。カバー1の周壁部に
は、その下端面にO−リング3が装着されており、カバ
ー1が図示の下方位置へ移動した時に、処理空間2の気
密性が保持される。
【0005】また、カバー1の周壁部には、一定の角度
間隔で複数個、例えば4個のガス導入口4が形設されて
おり、それぞれのガス導入口4は、ガス供給配管5を通
して処理ガス供給源(図示せず)に流路接続されてい
る。カバー1のガス導入口4は、基板載置部10の上面
より下方の位置に形成されており、処理ガス供給源から
ガス供給配管5を通って供給される処理ガスは、それぞ
れガス導入口4を通って、基板載置部10の円周面とカ
バー1の周壁部の内周面との間に形成された環状ガス通
路6へ流入し、環状ガス通路6内を上向きに流れて処理
空間2へ流れ込む。この際、処理ガスは、環状ガス通路
6の全周方向から均一に処理空間2へ供給される。ま
た、カバー1の上壁部の中央位置には、排気口7が形設
されており、排気口7は、排気管8を通して排気装置
(図示せず)に流路接続されている。排気管8の途中に
は、開閉弁9が設けられている。そして、処理空間2へ
導入された処理ガスは、カバー1の上壁部内面および基
板載置部10の上面に沿って基板Wの周辺部から中心部
へ向かって一様に流れ、処理空間2の中央部から排気口
7を通って排気管8内へ流れ込んで、処理空間2から排
出される。
【0006】図5に示した構成の上記基板処理装置によ
り基板の処理を行う場合において、処理液供給源から供
給されカバー1のガス導入口4を通ってカバー1内へ導
入された処理ガスは、環状ガス通路6内を上向きに流れ
て処理空間2へ流れ込み、基板載置部10の上面に載置
された基板Wの表面に沿ってその周辺部から中心部へと
流れる。このように、基板Wに対して処理ガスは、基板
載置部10上の基板Wの側方から供給され、基板Wの周
辺部から中心部へ向かって基板Wの表面上を流れる。こ
のため、基板Wの表面に、処理ガスの流れによる僅かな
模様むらが観察されることがある。そこで、一般には、
基板Wの表面上に処理ガスが流れるのを止めるために、
排気管8に設けられた開閉弁9を閉じ、その状態で処理
ガスを処理空間2へ供給するようにしている。そして、
所定時間後に、ガス供給配管5に設けられた開閉弁(図
示せず)を閉じて、処理空間2に処理ガスを充満させる
ようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、排気管8に
設けられた開閉弁9を閉じた状態で処理ガスを処理空間
へ供給する過程において、カバー1と基板載置部10と
で囲まれて密閉された処理空間2の圧力が高くなり過ぎ
ることが起こる。処理空間2の圧力が高くなり過ぎる
と、加圧された処理ガスが、カバー1の周壁部の下端面
に装着されたO−リング3の部分を通過して外部へ漏れ
出し、周辺の作業環境を悪化させる恐れがある。
【0008】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、基板を載置する基板載置部とカバー
とで囲まれて密閉された処理空間において基板の表面へ
その側方の全周方向から処理ガスを供給して基板に対し
所定の処理を施す場合に、基板の表面に処理ガスの流れ
による模様むらが生じることを避けるため、排気を止め
た状態で処理ガスを処理空間へ供給したときに、処理空
間の圧力が高くなり過ぎることがあっても、加圧された
処理ガスが外部へ漏れ出すことを有効に防止することが
できる基板処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
基板に対して所定の処理を施す基板処理装置であって、
上面に基板を載置する基板載置部と、中央部に処理ガス
を排気するための排気口を有し、前記基板載置部の上面
に載置された基板の上方および側方を覆うように配置さ
れ、前記基板載置部の上面との間に密閉された処理空間
を形成するカバーと、前記基板載置部の上面に載置され
た基板の側方から前記処理空間へ処理ガスを供給するガ
ス供給機構と、前記カバーの排気口と連通された排気管
と、前記排気管に設けられた開閉弁と、前記カバーの排
気口と前記開閉弁との間の前記排気管に接続した分岐管
と、前記分岐管に設けられ、常時は閉塞し前記処理空間
の圧力が所定の圧力を超えたときに開く安全弁と、を備
えたことを特徴とする。
【0010】請求項2に係る発明は、基板に対して所定
の処理を施す基板処理装置であって、上面に基板を載置
する基板載置部と、中央部に処理ガスを排気するための
排気口を有し、前記基板載置部の上面に載置された基板
の上方および側方を覆うように配置され、前記基板載置
部の上面との間に密閉された処理空間を形成するカバー
と、前記基板載置部の上面に載置された基板の側方から
前記処理空間へ処理ガスを供給するガス供給機構と、前
記カバーの排気口と連通された排気管と、前記排気管に
設けられた開閉弁と、前記処理空間内の圧力を検知する
圧力検知手段と、前記圧力検知手段によって検知された
圧力が所定の圧力を超えたときに、前記開閉弁を閉塞状
態から開放状態へ動作させる制御手段と、を備えたこと
を特徴とする。なお、請求項1および請求項2の基板載
置部には、基板載置板や基板載置台が含まれる。
【0011】請求項1に係る発明の基板処理装置におい
ては、基板載置部とカバーとで囲まれて密閉された処理
空間において基板載置部の上面に載置された基板の表面
へその側方から処理ガスを供給して基板に対し所定の処
理を施す場合に、基板の表面に処理ガスの流れによる模
様むらが生じることを避けるため、カバーの中央部の排
気口に連通された排気管に設けられた開閉弁を閉じて排
気を行わない状態で、ガス供給機構により処理ガスを処
理空間へ供給したときに、処理空間の圧力が高くなり過
ぎることが起こる。この装置には、排気管から分岐され
た分岐管に安全弁が設けられており、処理空間の圧力が
高くなり過ぎて所定圧力を超えると、それまで閉塞して
いた安全弁が開いて、処理空間から処理ガスがカバーの
排気口を通り排気管の一部および分岐管を通って排気さ
れる。このため、処理空間の圧力が高くなり過ぎること
があっても、加圧された処理ガスが外部へ漏れ出すこと
がない。
【0012】請求項2に係る発明の基板処理装置におい
ては、基板載置部とカバーとで囲まれて密閉された処理
空間において基板載置部の上面に載置された基板の表面
へその側方から処理ガスを供給して基板に対し所定の処
理を施す場合に、基板の表面に処理ガスの流れによる模
様むらが生じることを避けるため、カバーの中央部の排
気口に連通された排気管に設けられた開閉弁を閉じて排
気を行わない状態で、ガス供給機構により処理ガスを処
理空間へ供給したときに、処理空間の圧力が高くなり過
ぎることが起こる。この装置では、圧力検知手段によっ
て処理空間の圧力が検知され、処理空間の圧力が高くな
り過ぎて、圧力検知手段によって検知された圧力が所定
圧力を超えると、その検知信号が制御手段へ送られ、制
御手段により、排気管に設けられた開閉弁が作動させら
れ、それまで閉塞していた開閉弁が開いて、処理空間か
ら処理ガスがカバーの排気口を通り排気管を通って排気
される。このため、処理空間の圧力が高くなり過ぎるこ
とがあっても、加圧された処理ガスが外部へ漏れ出すこ
とがない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
について図1ないし図4を参照しながら説明する。
【0014】図1および図2は、この発明の1実施形態
を示し、図1は、基板処理装置の要部の構成を示す概略
縦断面図であり、図2は、図1のII−II矢視断面図であ
る。この基板処理装置は、図5に示した上記装置と同様
に、上面に基板Wを水平姿勢で載置する基板載置部10
を有し、基板載置部10の上方に、基板載置部10上に
載置される基板Wの上方および側方を覆うようにカバー
12が配設されていて、基板載置部10の上面とカバー
12との間に狭い処理空間14が形成されるようになっ
ている。
【0015】なお、図示を省略しているが、図5に示し
た上記装置と同様に、基板載置部10は、基板処理時に
基板Wを冷却する必要があるときは内部に冷却媒体の流
路が形設されてクールプレートとして構成され、また、
基板処理時に基板Wを加熱する必要があるときは内部に
ヒータが埋設されてホットプレートとして構成される。
また、基板載置部10には、例えば3個の貫通孔(図示
せず)が穿設され、その各貫通孔に、アクチュエータに
連結された昇降板に固着されたリフトピンがそれぞれ上
下方向へ摺動自在に挿通されている。一方、カバー12
は、支持機構によって基板載置部10の上面と平行に支
持され、昇降機構によって上下方向へ往復移動させられ
るようになっている。そして、カバー12は、基板Wの
搬入および搬出の際には上方へ移動させられ、基板Wの
処理時には下方へ移動させられて図示した位置に保持さ
れる。
【0016】また、図5に示した上記装置と同様に、カ
バー12の周壁部の下端面には、カバー12が図示の下
方位置へ移動した時に処理空間14の気密性が保持され
るようにO−リング16が装着されている。また、カバ
ー12の周壁部には、基板載置部10の上面より下方の
位置に、一定の角度間隔で複数個、例えば4個のガス導
入口18が形設されており、それぞれのガス導入口18
は、ガス供給配管20を通して処理ガス供給源(図示せ
ず)に流路接続されている。そして、処理ガス供給源か
らガス供給配管20を通って供給される処理ガスは、そ
れぞれガス導入口18を通って、基板載置部10の円周
面とカバー12の周壁部の内周面との間に形成された環
状ガス通路22へ流入し、環状ガス通路22内を上向き
に流れて、環状ガス通路22の全周方向から均一に処理
空間14へ流れ込む。また、カバー12の上壁部の中央
位置には、排気口24が形設されている。排気口24に
は、排気管26が連通接続されており、排気管26は、
排気装置(図示せず)に流路接続されていて、排気管2
6の途中に開閉弁28が設けられている。そして、この
装置では、排気管26が、開閉弁28より上流側で分岐
しており、排気管26から分岐した分岐管30に、常時
は閉塞し処理空間14の圧力が所定圧力を超えた時に開
く安全弁(リリーフ弁)32が設けられている。
【0017】図1および図2に示した基板処理装置を使
用して基板に対し処理を施すときは、まず、基板Wを装
置内へ搬入して基板載置部10の上面に載置した後、図
1に示したように、カバー12を下方へ移動させて、カ
バー12と基板載置部10との間に密閉された処理空間
14を形成する。次に、図示しない処理ガス供給源から
ガス供給配管20を通って供給される処理ガスを、カバ
ー12の周壁部に等配された4個所のガス導入口18を
それぞれ通って処理空間14へ導入し、処理空間14の
中央部から排気口24を通り排気管26内を通って排気
し、その直後に、排気管26に設けられた開閉弁28を
閉じる。そして、排気を行わない状態で、引続き処理空
間14へ処理ガスを供給し、所定時間後に、ガス供給配
管20に設けられた開閉弁(図示せず)を閉じて、処理
空間14に処理ガスを充満させるようにし、基板Wの処
理を行う。
【0018】上記したように排気を行わない状態で処理
ガスを処理空間14へ供給すると、処理空間14の圧力
が次第に高まり、ガス供給配管20に設けられた開閉弁
(図示せず)を閉じて処理ガスの供給を停止させる前
に、処理空間14の圧力が高くなり過ぎることが起こ
る。そのような場合は、処理空間14の圧力が高くなり
過ぎて所定圧力、例えば1.05kg/cm2を超えた時点
で、分岐管30に設けられ常時は閉塞している安全弁3
2が直ちに開く。そして、加圧された処理ガスは、処理
空間14からカバー12の排気口24を通り排気管26
の一部および分岐管30を通って緊急排気される。この
ため、処理空間14の圧力が高くなり過ぎることがあっ
ても、加圧された処理ガスがカバー12の周壁部下端面
のO−リング16の部分を通過して外部へ漏れ出す、と
いったことが防止される。分岐管30を通して排気が行
われ、処理空間14の圧力が下がって所定圧力以下にな
ると、安全弁32は元の閉塞状態に復帰する。
【0019】処理空間14に処理ガスを充満させた状態
で基板Wの処理が行われ、その処理が終了すると、カバ
ー12を上昇させて基板Wを搬出する前に、処理空間1
4を窒素ガスなどでパージする。この際には、開閉弁2
8が開かれ、処理ガスおよびパージ用ガスは、排気管2
6を通って排気される。
【0020】図3に、この発明の別の実施形態を示す。
この図3に概略縦断面図を示した基板処理装置におい
て、基板載置部10およびカバー12の基本構成は、図
1に示した上記装置と同じであり、それぞれの構成部材
に図1で使用した符号と同一符号を付してそれらの説明
を省略する。
【0021】この基板処理装置では、カバー12の中央
部の排気口24に連通接続された排気管34は、図1に
示した装置のように安全弁32を有する分岐管30が分
岐されておらず、その代わりに、排気管34に自動制御
開閉弁(電磁弁)36が設けられている。また、カバー
12に、基板載置部10の上面とカバー12との間に形
成される処理空間14の圧力を検知する圧力センサ38
が付設されている。そして、圧力センサ38がコントロ
ーラ(マイコン)40に接続されており、圧力センサ3
8からの検知信号がコントローラ40へ入力されるよう
になっている。また、コントローラ40の出力端子に自
動制御開閉弁36が電気接続されており、コントローラ
40から出力される制御信号が自動制御開閉弁36へ入
力されるようになっている。
【0022】図3に示した基板処理装置による基板の処
理も、上記した図1に示した装置と同様の手順で行われ
るが、排気を行わない状態で処理ガスを処理空間14へ
供給して処理空間14の圧力が高くなり、処理ガスの供
給を停止させる前に処理空間14の圧力が高くなり過ぎ
た場合、図3に示した装置では、圧力センサ38によっ
て処理空間14の圧力が所定圧力、例えば1.05kg/
cm2を超えたことが検知され、その検知信号がコントロ
ーラ40へ送られ、コントローラ40から制御信号が出
力されて、排気管34に設けられた自動制御開閉弁36
が作動させられ、それまで閉塞していた自動制御開閉弁
36が直ちに開く。そして、加圧された処理ガスは、処
理空間14からカバー12の排気口24を通り排気管3
4を通って緊急排気される。このため、処理空間14の
圧力が高くなり過ぎることがあっても、加圧された処理
ガスがカバー12の周壁部下端面のO−リング16の部
分を通過して外部へ漏れ出す、といったことが防止され
る。排気により処理空間14の圧力が下がって所定圧力
以下になると、圧力センサ38の検知信号に基づいてコ
ントローラ40から制御信号が自動制御開閉弁36へ送
られて、自動制御開閉弁36は元の閉塞状態に復帰す
る。
【0023】なお、上記した実施形態では、上下方向へ
移動自在に支持されたカバー12の周壁部に複数個のガ
ス導入口18を形設して、それらのガス導入口18を通
して処理空間14へ処理ガスを導入するようにしたが、
図4に概略縦断面図を示すように、基板載置部10の円
周面の外側に、間隔を設けて基板載置部10と同心的に
環状部材42を固設し、その環状部材42に、複数個の
ガス導入口44を円周方向に等配して形設し、それぞれ
のガス導入口44にガス供給配管46を連通接続して、
処理ガス供給源から供給される処理ガスを、環状部材4
2のガス導入口44を通してカバー48と基板載置部1
0の上面との間の処理空間50へ導入するような構成と
してもよい。図4中の符号52は、カバー48の上壁部
の中央位置に形設された排気口であり、符号54は排気
管、符号56は開閉弁、符号58は分岐管、符号60は
安全弁、符号62は、カバー48の周壁部の下端面に装
着され環状部材42の上面に密着するO−リングであ
る。
【0024】また、上記した実施形態では、処理ガスを
処理空間14から排出させるための排気口24をカバー
12の上壁部の中央位置に1個だけ形設したが、処理ガ
スの一様な流れに影響を及ぼさない範囲で、カバーの上
壁部の中央位置から多少ずらした位置に排気口が形設さ
れていてもよく、また、カバーの上壁部の中央付近に複
数個の排気口を形設するようにしてもよい。さらに、上
記実施形態では、カバー12の周壁部に形成されたガス
導入口18が、基板載置部10の上面より下方に位置す
るようにしているが、処理空間14の側方にガス導入口
を形成して、処理空間14の側方の全周方向から基板載
置部10上の基板Wの表面へ処理ガスが供給されるよう
にしてもよい。
【0025】
【発明の効果】請求項1および請求項2に係る各発明の
基板処理装置を使用したときはそれぞれ、基板載置部と
カバーとで囲まれて密閉された処理空間において基板載
置部上の基板の表面へその側方から処理ガスを供給して
基板に対し所定の処理を施す場合に、基板の表面に処理
ガスの流れによる模様むらが生じることを避けるため、
排気を止めた状態で処理ガスを処理空間へ供給して、処
理空間の圧力が高くなり過ぎることがあっても、加圧さ
れた処理ガスが外部へ漏れ出すことを有効に防止するこ
とができ、周辺の作業環境の安全性を確保することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施形態を示し、基板処理装置の
要部の構成を示す概略縦断面図である。
【図2】図1のII−II矢視断面図である。
【図3】この発明の別の実施形態を示し、基板処理装置
の要部の構成を示す概略縦断面図である。
【図4】この発明の変形の実施形態を示し、基板処理装
置の要部の構成を示す概略縦断面図である。
【図5】従来の基板処理装置の要部の構成の1例を示す
概略縦断面図である。
【符号の説明】
10 基板載置部 12、48 カバー 14、50 処理空間 16、62 O−リング 18、44 ガス導入口 20、46 ガス供給配管 22 環状ガス通路 24、52 排気口 26、34、54 排気管 28、56 開閉弁 30、58 分岐管 32、60 安全弁(リリーフ弁) 36 自動制御開閉弁 38 圧力センサ 40 コントローラ 42 環状部材 W 基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に対して所定の処理を施す基板処理
    装置であって、 上面に基板を載置する基板載置部と、 中央部に処理ガスを排気するための排気口を有し、前記
    基板載置部の上面に載置された基板の上方および側方を
    覆うように配置され、前記基板載置部の上面との間に密
    閉された処理空間を形成するカバーと、 前記基板載置部の上面に載置された基板の側方から前記
    処理空間へ処理ガスを供給するガス供給機構と、 前記カバーの排気口と連通された排気管と、 前記排気管に設けられた開閉弁と、 前記カバーの排気口と前記開閉弁との間の前記排気管に
    接続した分岐管と、 前記分岐管に設けられ、常時は閉塞し前記処理空間の圧
    力が所定の圧力を超えたときに開く安全弁と、を備えた
    ことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 基板に対して所定の処理を施す基板処理
    装置であって、 上面に基板を載置する基板載置部と、 中央部に処理ガスを排気するための排気口を有し、前記
    基板載置部の上面に載置された基板の上方および側方を
    覆うように配置され、前記基板載置部の上面との間に密
    閉された処理空間を形成するカバーと、 前記基板載置部の上面に載置された基板の側方から前記
    処理空間へ処理ガスを供給するガス供給機構と、 前記カバーの排気口と連通された排気管と、 前記排気管に設けられた開閉弁と、 前記処理空間内の圧力を検知する圧力検知手段と、 前記圧力検知手段によって検知された圧力が所定の圧力
    を超えたときに、前記開閉弁を閉塞状態から開放状態へ
    動作させる制御手段と、を備えたことを特徴とする基板
    処理装置。
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