JPH11186145A - 結像特性の誤差解析方法、及び該方法を使用する投影露光装置 - Google Patents
結像特性の誤差解析方法、及び該方法を使用する投影露光装置Info
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- JPH11186145A JPH11186145A JP35704097A JP35704097A JPH11186145A JP H11186145 A JPH11186145 A JP H11186145A JP 35704097 A JP35704097 A JP 35704097A JP 35704097 A JP35704097 A JP 35704097A JP H11186145 A JPH11186145 A JP H11186145A
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Abstract
する。 【解決手段】 走査型露光装置によってウエハ上のショ
ット領域SA上に露光、及び現像によって形成された複
数のレジストパターンの線幅を測定し、走査方向(Y方
向)に平行に配列されたレジストパターンの線幅の平均
値と、非走査方向(X方向)に沿って配列されたレジス
トパターンの線幅の平均値とをそれぞれ求める。非走査
方向に沿って形成された同一種類のパターンの線幅がば
らつきを示す場合には、投影光学系による誤差があると
みなし、走査方向に沿って形成されたパターンが所定の
傾向を示す場合には、露光量誤差、フォーカス誤差、又
は同期誤差があるとみなす。
Description
表示素子、又は薄膜磁気ヘッド等を製造するためリソグ
ラフィ工程で用いられる投影露光装置の結像特性の誤差
解析方法に関する。
してのレチクルのパターンの像を投影光学系を介して基
板としてのレジストが塗布されたウエハ(又はガラスプ
レート等)上の各ショット領域に転写する投影露光装置
が使用されている。従来は、投影露光装置として、所謂
ステップ・アンド・リピート方式(一括露光型)の投影
露光装置(ステッパー)が多用されていたが、最近では
レチクルとウエハとを投影光学系に対して同期走査して
露光を行うステップ・アンド・スキャン方式のような走
査露光型の投影露光装置(走査型露光装置)も注目され
ている。
ンを高い解像度で忠実にウエハ上に転写するために、投
影光学系の転写忠実度、露光量の誤差、フォーカス誤差
(デフォーカス)等の結像特性の誤差をできるだけ低減
しておく必要がある。このためには、結像特性最適値、
又はこれからの誤差を要因別に求める必要がある。従
来、一括露光型の投影露光装置で結像特性の最適値、又
は誤差を求める場合には、露光量やフォーカス位置等を
種々に変えて評価用のパターンの像を評価用のウエハに
露光するテストプリント法が用いられていた。この場
合、露光された像を現像して得られるレジストパターン
の形状を走査型電子顕微鏡(SEM)等で計測し、計測
結果を所定の基準値と比較することによって最適露光量
やベストフォーカス位置、又は線幅誤差等が決定されて
いた。このように一括露光型では全ての評価用パターン
が同時に転写されるため、結像特性の短時間の経時変化
の影響はほとんど考慮する必要がなかった。
露光装置の結像特性を評価するためにテストプリント法
を適用した場合、同一時刻に露光されるのはショット領
域の一部のみであり、他の部分はその前後に露光される
ため、露光中に結像特性の誤差の変化が生じたような場
合には、ショット領域内で評価用パターンの像の形状の
ばらつき(分布)が発生する。この場合、当該ショット
領域内の各位置におけるそれぞれの評価用パターンの像
の形状を直接基準パターン等と比較するだけでは、結像
誤差を要因別に特定することは困難であった。そのた
め、結像特性の誤差の補正が困難であった。
ては、厳密な意味ではショット領域内の位置毎の結像特
性のばらつきの影響がある。今後、回路パターンの一層
の微細化に対応するためには、そのような位置毎の結像
特性のばらつきの影響も軽減することが望ましい。本発
明は斯かる点に鑑み、投影露光装置において結像特性の
誤差が生じた場合に、その誤差を要因別に正確に特定で
きる結像特性の誤差解析方法を提供することを第1の目
的とする。また、本発明では、走査型露光装置におい
て、結像特性が時間によって変動する場合でも、結像特
性の誤差を要因別に特定できる結像特性の誤差解析方法
を提供することを第2の目的とする。また、本発明で
は、そのような結像特性の誤差解析方法を使用できる投
影露光装置を提供することをも目的とする。
解析方法は、マスク(R)のパターンの像を投影光学系
(PL)を介して基板(W)上に転写する投影露光装置
の結像特性の誤差解析方法において、そのマスク(R)
のパターンとして複数種類の異なるパターン(51A〜
51D)を基板(W)上に転写し、この基板(W)上に
転写された複数種類の異なるパターン(51A〜51
D)の結像情報をそれぞれ検出し、この検出結果からそ
の基板(W)上に形成されたパターンの結像誤差の要因
を求めるものである。
よれば、基板(W)上に転写された複数種類の異なるパ
ターン(51A〜51D)の結像情報から、結像特性の
誤差の複数の要因を正確に特定できる。その結像特性を
要因別に補正することによって、良好な結像特性が得ら
れる。この場合、その結像誤差の要因の一例は、投影光
学系(PL)による誤差(ディストーション、転写忠実
度等)と、露光量誤差と、フォーカス誤差と、マスク
(R)と基板(W)との相対位置誤差との少なくとも一
つである。
情報の一例は、そのパターン(51A〜51D)の位置
とそのパターン(51A〜51D)の形状との少なくと
も一方を含むものである。そのパターンの位置情報より
投影光学系のディストーション等が求められ、その形状
の情報より転写忠実度やフォーカス誤差等が求められ
る。
情報の他の例は、そのパターン(51A〜51D)の密
度、そのパターン(51A〜51D)の方向、及び基板
(W)上のレジスト特性の少なくとも一つに依存するも
のである。また、複数種類のパターン(51A〜51
D)の一例は、互いに密度の異なるパターンを含むもの
である。
(W)の露光中における露光量誤差とフォーカス誤差と
を評価してもよい。また、複数種類のパターン(51A
〜51D)の他の例は、互いに異なる方向に伸びるパタ
ーンを含むものである。この場合、その結像情報に基づ
いて、基板(W)の露光中におけるマスク(R)と基板
(W)との相対位置誤差を評価してもよい。
スク(R)と基板(W)とを同期移動しながらそのマス
ク(R)のパターンの像をその基板(W)上に転写する
走査型露光装置である。この場合、複数種類のパターン
(51A〜51D)は、基板(W)の同期移動の方向と
平行な走査方向に沿ってその基板(W)上の複数箇所に
それぞれ転写されるとともに、その基板(W)の同期移
動の方向と直交する非走査方向に沿ってその基板(W)
上の複数箇所にそれぞれ転写され、その走査方向に沿っ
て転写されたパターンの結像情報と、その非走査方向に
沿って転写されたパターンの結像情報とを、同一種類の
パターン毎にそれぞれ平均化して結像特性の誤差を解析
することが望ましい。その走査方向に沿った複数のパタ
ーンの結像情報を平均化することによって、その結像特
性の時間による変動の影響を軽減できる。
ターンの結像情報と、非走査方向に沿って転写されたパ
ターンの結像情報とに基づいて、結像特性の非走査方向
に関する均一性とその結像特性の時間的な安定性の少な
くとも一方を評価することが望ましい。即ち、複数種類
のパターン(51A〜51D)は、基板(W)の同期移
動の方向と直交する非走査方向に沿ってその基板(W)
上の複数箇所にそれぞれ転写されている場合、この非走
査方向に沿って転写されたパターン(51A〜51D)
の結像情報に基づいて、その投影光学系(PL)による
誤差を評価することが望ましい。
D)は、その基板(W)の同期移動の方向と平行な走査
方向に沿ってその基板(W)上の複数箇所にそれぞれ転
写されている場合、この走査方向に沿って転写されたパ
ターンの結像情報に基づいて、その基板(W)の露光中
におけるその投影露光装置のシステム誤差を評価するこ
とが望ましい。
は、一例として、基板(W)の露光中の露光量誤差と、
その基板(W)の露光中のフォーカス誤差と、その基板
(W)の露光中のマスク(R)とその基板(W)との相
対位置誤差との少なくとも一つを含むものである。次
に、本発明による投影露光装置は、マスク(R)のパタ
ーンの像を投影光学系(PL)を介して基板(W)上に
転写する投影露光装置において、その基板(W)上に転
写された複数種類のパターン(51A〜51D)の結像
情報をそれぞれ測定する測定系(36)と、この測定系
(36)の測定結果よりそのマスク(R)のパターンの
像の結像特性の誤差を、投影光学系(PL)の誤差と、
露光量変化による誤差と、フォーカス位置の変化による
誤差と、そのマスク(R)とその基板(W)との相対位
置変化による誤差とに分けて求める演算装置(44)
と、この演算装置(44)の演算結果より求められる誤
差に基づいてその結像特性の制御を行う制御系(41)
とを有するものである。
定系(36)と演算装置(44)とにより、結像特性の
誤差を、投影光学系(PL)の誤差、露光量変化による
誤差、フォーカス位置変化による誤差、及びマスク
(R)と基板(W)との相対位置変化による誤差とに要
因別に分けて求めるため、本発明の結像特性の誤差解析
方法を使用することができ、更に、求められた誤差を要
因別に制御することで良好な結像特性が得られる。
につき図1〜図4を参照して説明する。本例は、ステッ
プ・アンド・スキャン方式の投影露光装置で結像特性の
誤差解析を行う場合に本発明を適用したものである。図
1は本例で使用されるステップ・アンド・スキャン方式
の投影露光装置を示し、この図1において、KrF(波
長248nm)、ArF(波長193nm)、又はF2
(波長157nm)等のエキシマレーザ光源よりなる露
光光源1から射出された紫外パルス光よりなる露光光I
Lは、光路折り曲げ用のミラー4で反射された後、第1
レンズ8A、光路折り曲げ用のミラー9、及び第2レン
ズ8Bを介してフライアイレンズ10に入射する。第1
レンズ8A、及び第2レンズ8Bより構成されるビーム
整形光学系によって、露光光ILの断面形状がフライア
イレンズ10の入射面に合わせて整形される。なお、露
光光源1としては水銀ランプ等も使用できる。
系の開口絞り板11が回転自在に配置され、開口絞り板
11の回転軸の周りには、通常照明用の円形の開口絞り
13A、複数の偏心した小開口よりなる変形照明用の開
口絞り13B、輪帯照明用の輪帯状の開口絞り13C、
及び小さい円形の小さいコヒーレンスファクタ(σ値)
用の開口絞り13Dが配置されている。そして、装置全
体の動作を統轄制御するコンピュータよりなる主制御系
41が、駆動モータ12を介して開口絞り板11を回転
することによって、フライアイレンズ10の射出面に所
望の照明系開口絞りを配置できるように構成されてい
る。
を通過した露光光ILの一部は、ビームスプリッタ14
にて反射された後、集光レンズ15を介して光電検出器
よりなるインテグレータセンサ16に入射する。インテ
グレータセンサ16の検出信号は露光量制御系43に供
給され、露光量制御系43は、その検出信号より露光光
ILのウエハWの表面での照度(パルスエネルギー)、
及びウエハW上の各点での積算露光量を間接的にモニタ
する。そして、このようにモニタされる照度、又は積算
露光量が主制御系41に指示された値になるように、露
光量制御系43は露光光源1の出力、及び不図示の光量
減衰器での露光光ILの減衰率等を制御する。
光光ILは、第1リレーレンズ17Aを経て順次固定視
野絞り(レチクルブラインド)18A、及び可動視野絞
り18Bを通過する。固定視野絞り18A、及び可動視
野絞り18Bは近接して、ほぼ転写対象のレチクルRの
パターン面との共役面に配置されている。固定視野絞り
18Aは、レチクルR上の矩形の照明領域の形状を規定
する視野絞りであり、可動視野絞り18Bは、走査露光
の開始時及び終了時に不要な部分への露光が行われない
ように照明領域を閉じるために使用される。
8Bを通過した露光光ILは、第2リレーレンズ17
B、光路折り曲げ用のミラー19、及びコンデンサレン
ズ20を経て、レチクルRのパターン面(下面)に設け
られたパターン領域31内の矩形の照明領域21Rを照
明する。露光光ILのもとで、レチクルRの照明領域2
1R内のパターンは、投影光学系PLを介して所定の投
影倍率β(βは1/4,1/5等)でレジストが塗布さ
れたウエハW上の露光領域21Wに縮小投影される。投
影光学系PL内のレチクルRのパターン面に対する光学
的フーリエ変換面(瞳面)内には開口絞り35が配置さ
れており、開口絞り35によって開口数NAが設定され
る。以下、投影光学系PLの光軸AXに平行にZ軸を取
り、Z軸に垂直な平面内で走査露光時の走査方向に沿っ
てY軸を取り、走査方向に垂直な非走査方向に沿ってX
軸を取って説明する。
持され、レチクルステージ22はレチクルベース23上
にリニアモータによってY方向に連続移動できるように
載置されている。更に、レチクルステージ22には、レ
チクルRをX方向、Y方向、回転方向に微動する機構も
組み込まれている。一方、ウエハWはウエハホルダ24
上に吸着保持され、ウエハホルダ24はウエハWのフォ
ーカス位置(Z方向の位置)及び傾斜角を制御するZチ
ルトステージ25上に固定され、Zチルトステージ25
はXYステージ26上に固定され、XYステージ26は
例えば送りねじ方式又はリニアモータ方式等によって、
ベース27上でZチルトステージ25(ウエハW)をY
方向に連続移動すると共に、X方向及びY方向にステッ
ピング移動する。Zチルトステージ25、XYステージ
26、及びベース27よりウエハステージ28が構成さ
れている。レチクルステージ22(レチクルR)、及び
ウエハステージ28(ウエハW)の2次元的な位置はそ
れぞれ不図示のレーザ干渉計によって高精度に計測さ
れ、この計測結果に基づいてステージ駆動系42によっ
てレチクルステージ22及びウエハステージ28の動作
が制御されている。
してレチクルステージ22及びウエハステージ28の位
置情報が供給され、主制御系41からステージ駆動系4
2に対してアライメント情報、及び走査露光のタイミン
グ情報等が供給されている。また、ステージ駆動系42
からの各ステージの同期情報によって不図示の駆動系を
介して可動視野絞り18Bの開閉も行われる。
介してレチクルRを照明領域21Rに対して+Y方向
(又は−Y方向)に速度VRで移動するのと同期して、
XYステージ27を介してウエハWを露光領域21Wに
対して−Y方向(又は+Y方向)に速度β・VR(βは
レチクルRからウエハWへの投影倍率)で移動すること
によって、レチクルRのパターン領域31内のパターン
像がウエハW上の1つのショット領域SAに逐次転写さ
れる。その後、XYステージ26をステッピングさせて
ウエハ上の次のショット領域を走査開始位置に移動し
て、走査露光を行うという動作がステップ・アンド・ス
キャン方式で繰り返されて、ウエハW上の各ショット領
域への露光が行われる。この際に、インテグレータセン
サ16の検出信号に基づいて、露光量制御系43が各シ
ョット領域上の各点に対する露光量を所定の目標値に制
御する。その目標値はウエハW上のレジストの露光光I
Lに対する感度(レジスト特性の一例)に応じて定めら
れる。
いて説明する。本例では、図1のレチクルRとしてX方
向、Y方向に所定ピッチで2種類の評価用パターンより
なるパターンユニットが形成されたテストレチクルを使
用して、このテストレチクルのパターンの像を走査露光
方式で未露光のウエハW上の所定のショット領域(ショ
ット領域SAとする)にテストプリントし、その後現像
して得られるレジストパターンの各位置での線幅を、例
えば走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて計測する。そ
の後、そのショット領域内の各位置で得られた線幅を後
述のように統計処理する。
明するための概念図であり、この図2において、面45
は所定のテストレチクルのパターンの像を走査露光して
から現像して得られるショット領域SA内の各位置にお
けるレジストパターンの線幅の分布の一例を表す。ま
た、面46は面45の線幅分布を走査方向(Y方向)に
垂直な非走査方向(X方向)に平均化して得られる走査
方向の線幅分布であり、面47は面45の線幅分布を走
査方向に平行な方向に平均化して得られる非走査方向の
線幅分布である。
線上にある点は、投影光学系PLの露光領域21W内の
同じ位置を用いて露光され、ショット領域SA上の走査
方向に平行な直線上にない点は投影光学系PLの露光領
域21W内の異なる位置を用いて露光される。従って、
ショット領域SA上の走査方向に平行な直線上のパター
ンの線幅を平均化することにより、露光中に生じる結像
特性の経時変動による誤差、テストレチクルの評価用パ
ターンの描画誤差、プロセスによる誤差、及び計測誤差
の影響を低減することができる。その後、面47の線幅
分布より投影光学系PLの露光領域21W内の異なる点
により露光されたパターン間の線幅の差、即ち、結像性
能の非走査方向の位置による差を求めることができる。
直な直線上にある点は、同一時刻に露光が開始され、同
一時刻に露光が終了するため、走査方向に垂直な直線上
のパターンの線幅を平均化することにより、露光領域2
1W内の結像性能の差、テストレチクルの描画誤差、プ
ロセスによる誤差、計測誤差の影響を低減することがで
きる。その後、面46の線幅分布より異なる時刻に露光
された評価用パターン間の線幅の差、即ち、露光中の結
像性能の経時変化を求めることができる。
化の要因としては、露光量の変化、ベストフォーカス位
置の変化(フォーカス誤差、又はデフォーカス量)、及
びレチクルとウエハとの同期精度の変化がある。フォー
カス誤差と露光量変化とは、デフォーカス特性が異なる
パターンの比較により区別することができる。例えば、
ある露光量の範囲内において、デフォーカスにより線幅
が増加する密集パターンと、デフォーカスにより線幅が
減少する孤立パターンとの両方の評価用パターンの線幅
を計測する。両パターンともに露光量の増加により線幅
は減少するか、又は増加する。線幅の増減はレジストが
ネガ、又はポジであるかによっても異なる。従って、両
パターンともに線幅が減少又は増加した場合には露光量
の変化が、密集パターンの線幅は増大し、孤立パターン
の線幅が減少しているような場合にはフォーカス誤差
が、結像特性の誤差の要因として特定される。
では同期精度が低下すると像のコントラストが低下し
て、線幅が減少することが知られている。しかし、これ
はそのパターンの短手方向(線幅方向)に同期精度が悪
化する場合であり、長手方向に同期精度が悪化する場合
には線幅は変化しない。そこで、線幅方向が走査方向に
平行なパターンと垂直なパターンとの両方の線幅を評価
することにより、同期精度の影響を評価できる。
用のテストレチクルの評価用パターンについて説明す
る。図3(a)は本例の評価用のウエハWのショット領
域SAに投影されたテストレチクルのパターン像の拡大
斜視図を示し、この図3(a)において、ショット領域
SA中には、走査方向に垂直な方向(X方向)にm個、
走査方向(Y方向)にn個の計m×n個の誤差解析用の
設計上は同一のパターン群50i,j (i=1〜m,j=
1〜n)が投影される。なお、m,nはそれぞれ2以上
の整数である。
1つの誤差解析用のパターン群50 i,j の拡大斜視図を
示し、この図3(b)において、パターン群50i,j
は、走査方向に伸びた孤立パターン像51A、非走査方
向に伸びた孤立パターン像51B、非走査方向に所定ピ
ッチで配列されたライン・アンド・スペースパターンよ
りなる密集パターン像51C、走査方向に所定ピッチで
配列されたライン・アンド・スペースパターンよりなる
密集パターン像51Dより形成されている。
現像して得られるレジストパターンを示し、この図3
(c)において、孤立レジストパターン51A’,51
B’、及び密集レジストパターン51C’,51D’
は、それぞれ図3(b)の孤立パターン像51A,51
B、及び密集パターン51C,51Dを現像して得られ
る凸パターンである。また、d1X,d1Y,d2X,
d2Yは、それぞれY方向に伸びた孤立レジストパター
ン51A’、X方向に伸びた孤立レジストパターン51
B’、Y方向に伸びた密集レジストパターン51C’、
X方向に伸びた密集レジストパターン51D’の線幅で
ある。図3(a)のパターン像を現像した後、各パター
ン群50i,j のレジストパターン毎に計測した線幅をシ
ョット領域SA内の位置に対応させてプロットした図
が、図2の面45である。
PLによる誤差、フォーカス誤差、露光量誤差、及び同
期誤差を評価する方法の一例について説明する。図4は
本例の結像特性の誤差解析方法を示すフローチャートで
あり、まずステップ101において、図3(a)に示す
ようにショット領域SA上に投影されたパターン像を現
像して得られるレジストパターンの線幅を、例えば走査
型電子顕微鏡(SEM)により測定する。ここで、図3
(a)のパターン群50i,j (i=1〜m,j=1〜
n)毎に図3(c)のレジストパターンの線幅を計測す
るものとして、各レジストパターンを番号kで表し、孤
立レジストパターン51Aを1、孤立レジストパターン
51Bを2、密集レジストパターン51Cを3、密集レ
ジストパターン51Dを4とする。そして、(i,j)
で指定されるパターン群50i,j 内のk番目のレジスト
パターンの線幅をw(i,j,k)として表す。
平行な直線上のパターン(図3(b)のパラメータjが
一定のパターン群のレジストパターン)の線幅の平均値
W(j,k)と、走査方向に平行な直線上のパターン
(図3(b)のパラメータjが一定のパターン群のレジ
ストパターン)の線幅の平均値W(i,k)とを、それ
ぞれ以下の式により求める。これらの線幅の算出、及び
以下の判定は評価用のコンピュータによって行われる。
満たない場合には、m,nを実際のデータ数に変更す
る。図2を参照して説明したように、走査方向に平行な
直線上のパターンの線幅を平均化することにより、露光
中に生じる経時変動による誤差、テストレチクルの描画
誤差、プロセスによる誤差、及び計測誤差の影響を低減
することができる。また、走査方向に垂直な直線上のパ
ターンの線幅の平均化することにより、露光領域21W
内の結像性能の差、テストレチクルの描画誤差、プロセ
スによる誤差、及び計測誤差の影響を低減することがで
きる。
W(i,k)(i=1〜m,k=1〜4)を評価する。
走査方向に沿った直線上に形成された同一種類のパター
ンの線幅の平均値W(i,k)が、非走査方向にばらつ
きを示している場合には、投影光学系PLによる結像誤
差が発生していると判断する。従って、同じkに対する
線幅の平均値W(i,k)の最大値と最小値との差(ば
らつき)が基準値以上である場合には、ステップ104
に進み、例えば別の管理用コンピュータ、及び図1の主
制御系41に投影光学系PLによる誤差の発生を警告す
る。
n,k=1〜4)を評価する。非走査方向に沿った直線
上に形成された同一種類のパターンの線幅の平均値W
(j,k)が、走査方向に所定のばらつきを示している
場合には、露光量誤差、フォーカス誤差、又は同期精度
の悪化による誤差が発生しているとみなす。即ち、ま
ず、ステップ105に進み、線幅の平均値W(j,k)
に基づいて露光量誤差の評価を行う。孤立レジストパタ
ーン51A’,51B’の線幅d1X,d1Yの経時変
化と密集レジストパターン51C’,51D’の線幅d
2X,d2Yの経時変化とが、jの変化に対して、とも
に増加傾向、又はともに減少傾向にある場合、即ち、W
(j,k)の変化の傾向が、異なるkにおいて同様なj
依存性を示すような場合には、露光量誤差が発生してい
ると判断する。具体的には、W(j,1)〜W(j,
4)の平均値を求め、この平均値の最大値と最小値との
差が基準値以上である場合には、ステップ106に進
み、管理用のコンピュータ等に露光量誤差の発生を警告
する。
誤差の評価を行う。孤立レジストパターン51A’,5
1B’の線幅d1X,d1Yの経時変化が増加傾向にあ
り、密集レジストパターン51C’,51D’の線幅d
2X,d2Yの経時変化が減少傾向にある場合、又はそ
の逆に孤立レジストパターンの線幅d1X,d1Yの経
時変化が減少傾向にあり、密集レジストパターンの線幅
d2X,d2Yの経時変化が増加傾向にある場合には、
フォーカス誤差が発生していると判断する。具体的に
は、各j毎にW(j,1)とW(j,2)との平均値A
(j)と、W(j,3)とW(j,4)との平均値B
(j)を求め、A(j)とB(j)との差の最大値と最
小値との差が基準値以上である場合には、ステップ10
8に進み、管理用のコンピュータ等にフォーカス誤差の
発生を警告する。
評価を行う。Y方向に伸びたレジストパターン51
A’,51C’の線幅d1X,d2Xの経時変化が増加
傾向にあり、X方向に伸びたレジストパターン51
B’,51D’の線幅d1Y,d2Yの経時変化が減少
傾向にあるような場合、又はその逆にレジストパターン
51A’,51C’の線幅d1X,d2Xの経時変化が
減少傾向にあり、レジストパターン51B’,51D’
の線幅d1Y,d2Yの経時変化が増加傾向にあるよう
な場合には、同期精度の悪化による誤差が発生している
と判断する。具体的に、各j毎のW(j,1)とW
(j,2)との差分C(j)の最大値と最小値との差
C、又はW(j,3)とW(j,4)との差分D(j)
の最大値と最小値との差Dを求め、差C、又は差D(ば
らつき)が基準値以上である場合には、ステップ110
に進み、管理用のコンピュータ等に同期精度の悪化を警
告する。
び誤差が検出された項目は、管理用のコンピュータのデ
ィスク装置に記録されるとともに、管理用のコンピュー
タの画面表示等により警告される。その警告情報は主制
御系41にも供給され、主制御系41はステージ駆動系
42、露光量制御系43を介して対応する同期誤差、又
は露光量誤差を補正する。更に、主制御系41は、例え
ば不図示の投影光学系PL内の一部のレンズを駆動する
補正系等を介して、投影光学系PLの結像特性を補正す
る。
誤差、フォーカス誤差、及び同期精度の評価は、必ずし
も上述の順番通りに行う必要はなく、任意に評価する順
番を決めることができる。次に、図4の誤差解析方法を
適用した具体的な実施例につき、表1を参照して説明す
る。この実施例では図1の露光光源1としてKrFエキ
シマレーザ光源(波長248nm)を使用し、図3
(c)の各レジストパターンの線幅d1X,d1Y,d
2X,d2Yの設計値を0.25μm(250nm)と
して、図3(a)のパターン群50i,j をショット領域
SA内の非走査方向(X方向)に5点(m=5)、走査
方向(Y方向)に7点(n=7)の計35点配置したも
のである。
ぞれY方向の孤立レジストパターン51A’(k=
1)、X方向の孤立レジストパターン51B’(k=
2)、Y方向の密集レジストパターン51C’(k=
3)、X方向の密集レジストパターン51D’(k=
4)の線幅d1X〜d2Yの実測値の分布の一例を示
す。この場合には、Y方向の孤立レジストパターンとX
方向の孤立レジストパターンとにおいてショット領域S
A内の中心と左右とでの線幅差がみられ、更にショット
領域SAの中心と上下の端とで密集レジストパターンと
孤立レジストパターンとの線幅差が発生している。密集
レジストパターンと孤立レジストパターンとの平均の線
幅差はほとんど変化していない。
4のフローチャートに従って処理した結果が表1
(e),(f)である。即ち、非走査方向に平均化され
た線幅W(j,k)が表1(e)、走査方向に平均化さ
れた線幅W(i,k)が表1(f)として表されてい
る。この場合のばらつき量としては、投影光学系PLに
よる誤差についてはW(i,k)の最大値と最小値との
差を、露光中のフォーカス誤差についてはW(i,1)
とW(i,2)との平均値とW(i,3)とW(i,
4)との平均値の差の最大値と最小値との差を、露光中
の露光量誤差についてはW(i,k)〜W(i,4)の
平均値の差の最大値と最小値との差を、露光中の同期精
度の変化についてはW(i,1)とW(i,2)の最大
値と最小値との差、又はW(i,3)とW(i,4)と
の最大値と最小値との差をそれぞれ評価する。従って、
ばらつき量の基準値を10nmとすると、本実施例で
は、表1(e)の領域P1で示す投影光学系PLの結像
誤差の発生、及び表1(f)の領域P2で示す露光中の
フォーカス誤差の発生が警告される。
示する内容は、それぞれの項目ごとにばらつき量を表示
してもよく、ばらつき量の基準値は項目ごとに独立に設
定してもよい。なお、非走査方向については全ての位置
について線幅を平均化する必要はなく、一部の位置のみ
を平均化して処理してもよい。例えば、図3(a)〜
(c)において、ショット領域SAの左(X方向)につ
いて、左側の線幅の平均値WL(j,k)、右側の線幅
の平均値WR(j,k)を以下の式により求めるように
してもよい。
カス量の差による線幅差を求めることができ、更に、ウ
エハ表面の凹凸量(ウエハフラットネス)、及び投影光
学系PLによる結像面とウエハW表面との平行度(レベ
リング量)を求めることができる。また、ショット領域
SAの左右についてのみでなく、ショット領域SAの中
心付近の線幅の平均値を求めてもよい。例えば、図3
(a),(b)において、mを奇数としてショット領域
SAの中央付近の線幅の平均WC(j,k)を以下の式
により求めるようにしてもよい。
(j,k)との差を求めることで、ショット領域SA全
体にデフォーカスが発生したのか、ショット領域SAの
一部のみにデフォーカスが発生したのかの区別が容易に
なる。なお、本例では、W(j,k)を異なるkに対し
て別々に求めていたが、露光量差を評価する場合には、
以下の式により、kに対する平均化を行うようにしても
よい。
には、線幅の平均値W(j,k)の評価を行う際にパタ
ーン形状の走査方向依存性を求めることもできる。ま
た、W(i,k)、及びW(j,k)の評価はベストフ
ォーカス位置においてのみ行われるものではなく、フォ
ーカス位置を変えて露光した結果に対して行う場合に
は、フォーカス特性の情報が加わるため、露光量誤差と
フォーカス誤差との分離が容易となる。更に、W(i,
k)の評価により、像面湾曲や像面傾斜を求めることも
できる。
を露光光源として用いたが、本発明は、ある程度の大き
さの露光領域を持つ露光装置であれば、転写型のエレク
トロンビームやイオンビームを用いた露光装置にも適用
できる。この場合、投影光学系は磁界を用いた電子レン
ズとなる。次に、本発明の第2の実施の形態につき図5
を参照して説明する。本例は第1の実施の形態に対し
て、誤差解析用のパターンの形状を変更したものであ
る。図5(a)は、本例でポジタイプのレジスト上に形
成した誤差解析用のパターンであるY方向に伸びた孤立
レジストパターン52AとX方向に伸びた孤立レジスト
パターン52Bとを示し、この図5(a)において、d
3X、d3Yはそれぞれ孤立レジストパターン52A、
孤立レジストパターン52Bの線幅を表す。図5(b)
は、本例でネガタイプのレジスト上に形成した誤差解析
用のパターンであるY方向に伸びた凹の孤立レジストパ
ターン53AとX方向に伸びた凹の孤立レジストパター
ン53Bとを示し、この図5(b)において、d4X、
d4Yはそれぞれ孤立レジストパターン53A、孤立レ
ジストパターン53Bの線幅を表す。
ガタイプのレジスト毎にそれぞれ図3(a)と同様にシ
ョット領域上に計m×n個のそれぞれ図5(a)、又は
(b)に対応するパターン像よりなるパターン群を露光
し、その現像によって形成されたレジストパターンの線
幅を計測する。そして、ポジタイプ、及びネガタイプの
レジスト毎にレジストパターンの線幅を平均し、平均値
を比較することによってレジストの感度の差等を評価す
る。
6を参照して説明する。本例も第1の実施の形態に対し
て、誤差解析用のパターンの形状を変更したものであ
る。図6(a)は、本例でポジタイプのレジスト上に形
成された誤差解析用のパターンであるY方向に長い凸の
菱形レジストパターン54Aと、X方向に長い凸の菱形
レジストパターン54Bを示し、この図6(a)におい
て、L1Y、L1Xはそれぞれ菱形レジストパターン5
4A、菱形レジストパターン54Bの長さを表す。図6
(b)は、本例でネガタイプのレジスト上に形成された
誤差解析用のパターンである凹の菱形レジストパターン
55Aと凹の菱形レジストパターン55Bを示し、この
図6(b)において、L2Y、L2Xはそれぞれ縦の菱
形レジストパターン55A、横の菱形レジストパターン
55Bの長さを表す。
6(a)又は(b)のレジストパターンが走査露光及び
現像によってショット領域上に所定の配列で形成され
る。但し、例えば、図6(a)のレジストパターン54
A,54Bの長さL1Y,L1Xを計測する場合には、
例えば図1において、投影光学系PLの側面に備えられ
ているオフ・アクシス方式でLSA(レーザ・ステップ
・アライメント)方式のアライメントセンサ36を使用
する。このとき、アライメントセンサ36からはスリッ
ト状のレーザビームが被検パターンに照射されるため、
ウエハステージ28を介して評価用のウエハWを移動し
て、アライメントセンサ36で受光した被検レジストパ
ターンからの回折光の光電信号を図1のアライメント信
号処理系44で処理することによって、レジストパター
ン54A,54Bの長さL1Y,L1Xが高精度に計測
できる。この計測結果を走査方向、非走査方向別に平均
化して、各点で最も長さL1Y,L1Xが長くなるとき
のフォーカス位置を求めることによって、像面を高精度
に決定できる。同様にネガレジストについても像面を高
精度に決定できる。
れず、例えば一括露光型の投影露光装置(ステッパー)
の結像誤差の評価に適用するなど、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々の構成を取り得ることは勿論である。
ば、基板上に転写された複数種類の異なるパターンの結
像情報から、結像特性の誤差の要因を特定することによ
り、投影露光装置の結像特性の誤差を要因別に正確に求
めることができる利点がある。また、結像誤差の要因
が、投影光学系による誤差と、露光量誤差と、フォーカ
ス誤差と、マスクと基板との相対位置誤差との少なくと
も一つを含む場合には、結像特性の誤差の主な要因をほ
とんど含むことができる。
位置とパターンの形状との少なくとも一方を含む場合に
は、その結像情報に基づいた的確な結像特性の誤差解析
を行うことができる。また、パターンの結像情報が、パ
ターンの密度、パターンの方向、基板上のレジスト特性
の少なくとも一つに依存する場合には、その結像情報に
基づいて的確に結像特性の誤差の原因を特定することが
できる。
の異なるパターンを含む場合には、その結像情報に基づ
いて基板の露光中における露光量誤差とフォーカス誤差
とをそれぞれ独立的に評価することができる。また、複
数種類のパターンが、互いに異なる方向に伸びるパター
ンを含む場合には、結像情報に基づいて、基板の露光中
におけるマスクと基板との相対位置誤差を独立的に評価
することができる。
を使用し、走査方向に沿って形成されたパターンの結像
情報と、非走査方向に沿って形成されたパターンの結像
情報とを、同一種類のパターン毎にそれぞれ平均化して
結像特性の誤差を解析する場合には、走査型露光装置に
おいてレチクルによる誤差、プロセスによる誤差、及び
計測誤差等を要因別に求めることができるとともに、結
像特性の非走査方向に関する均一性と結像特性の時間的
な安定性との少なくとも一方を高精度に評価することが
できる。
に沿って基板上の複数ヶ所に形成される場合には、その
結像情報に基づいて、投影光学系による誤差を独立的に
評価することができる。また、複数種類のパターンが、
走査方向に沿って基板上の複数ヶ所に形成される場合に
は、その結像情報に基づいて、露光中に発生する露光量
誤差と、露光中に発生するフォーカス誤差と、露光中に
発生するマスクと基板との相対位置誤差との少なくとも
一つを評価することができる。
結像特性の誤差解析方法を使用することができ、結像特
性の誤差が発生した際に、誤差を要因別に補正すること
で良好な結像特性が維持できる。
を示す斜視図である。
析方法の説明に供する図である。
のショット領域SAに投影されるパターンを示す拡大斜
視図、(b)は図3(a)の1つのパターン群50i,j
を示す拡大斜視図、(c)は図3(b)のパターンを現
像して得られるレジストパターンを示す拡大斜視図であ
る。
析方法を示すフローチャートである。
性の誤差解析用のパターンを示す拡大斜視図である。
性の誤差解析用のパターンを示す拡大斜視図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 マスクのパターンの像を投影光学系を介
して基板上に転写する投影露光装置の結像特性の誤差解
析方法において、 前記マスクのパターンとして複数種類の異なるパターン
を基板上に転写し、 該基板上に転写された複数種類の異なるパターンの結像
情報をそれぞれ検出し、 該検出結果から前記基板上に形成されたパターンの結像
誤差の要因を求めることを特徴とする結像特性の誤差解
析方法。 - 【請求項2】 前記結像誤差の要因は、前記投影光学系
による誤差と、露光量誤差と、フォーカス誤差と、前記
マスクと前記基板との相対位置誤差と、の少なくとも一
つを含むことを特徴とする請求項1記載の結像特性の誤
差解析方法。 - 【請求項3】 前記パターンの結像情報は、前記パター
ンの位置と前記パターンの形状との少なくとも一方を含
むことを特徴とする請求項1記載の結像特性の誤差解析
方法。 - 【請求項4】 前記パターンの結像情報は、前記パター
ンの密度、前記パターンの方向、及び前記基板上のレジ
スト特性の少なくとも一つに依存することを特徴とする
請求項1記載の結像特性の誤差解析方法。 - 【請求項5】 前記複数種類のパターンは、互いに密度
の異なるパターンを含むことを特徴とする請求項1記載
の結像特性の誤差解析方法。 - 【請求項6】 前記結像情報に基づいて、前記基板の露
光中における露光量誤差とフォーカス誤差とを評価する
ことを特徴とする請求項5記載の結像特性の誤差解析方
法。 - 【請求項7】 前記複数種類のパターンは、互いに異な
る方向に伸びるパターンを含むことを特徴とする請求項
1記載の結像特性の誤差解析方法。 - 【請求項8】 前記結像情報に基づいて、前記基板の露
光中における前記マスクと前記基板との相対位置誤差を
評価することを特徴とする請求項7記載の結像特性の誤
差解析方法。 - 【請求項9】 前記投影露光装置は、前記マスクと前記
基板とを同期移動しながら前記マスクのパターンの像を
前記基板上に転写する走査型露光装置であることを特徴
とする請求項1記載の結像特性の誤差解析方法。 - 【請求項10】 前記複数種類のパターンは、前記基板
の同期移動の方向と平行な走査方向に沿って前記基板上
の複数箇所にそれぞれ転写されるとともに、前記基板の
同期移動の方向と直交する非走査方向に沿って前記基板
上の複数箇所にそれぞれ転写され、 前記走査方向に沿って転写されたパターンの結像情報
と、前記非走査方向に沿って転写されたパターンの結像
情報とを、同一種類のパターン毎にそれぞれ平均化して
結像特性の誤差を解析することを特徴とする請求項9記
載の結像特性の誤差解析方法。 - 【請求項11】 前記走査方向に沿って転写されたパタ
ーンの結像情報と、前記非走査方向に沿って転写された
パターンの結像情報とに基づいて、前記結像特性の非走
査方向に関する均一性と前記結像特性の時間的な安定性
との少なくとも一方を評価することを特徴とする請求項
10記載の結像特性の誤差解析方法。 - 【請求項12】 前記複数種類のパターンは、前記基板
の同期移動の方向と直交する非走査方向に沿って前記基
板上の複数箇所にそれぞれ転写され、 該非走査方向に沿って転写されたパターンの結像情報に
基づいて、前記投影光学系による誤差を評価することを
特徴とする請求項9記載の結像特性の誤差解析方法。 - 【請求項13】 前記複数種類のパターンは、前記基板
の同期移動の方向と平行な走査方向に沿って前記基板上
の複数箇所にそれぞれ転写され、 該走査方向に沿って転写されたパターンの結像情報に基
づいて、前記基板の露光中における前記投影露光装置の
システム誤差を評価することを特徴とする請求項9記載
の結像特性の誤差解析方法。 - 【請求項14】 前記投影露光装置のシステム誤差は、
前記基板の露光中の露光量誤差と、前記基板の露光中の
フォーカス誤差と、前記基板の露光中の前記マスクと前
記基板との相対位置誤差との少なくとも一つを含むこと
を特徴とする請求項13記載の結像特性の誤差解析方
法。 - 【請求項15】 マスクのパターンの像を投影光学系を
介して基板上に転写する投影露光装置において、 前記基板上に転写された複数種類のパターンの結像情報
をそれぞれ測定する測定系と、 該測定系の測定結果より前記マスクのパターンの像の結
像特性の誤差を、投影光学系の誤差と、露光量変化によ
る誤差と、フォーカス位置変化による誤差と、前記マス
クと前記基板との相対位置変化による誤差と、に分けて
求める演算装置と、 該演算装置の演算結果より求められる誤差に基づいて前
記結像特性の制御を行う制御系と、を有することを特徴
とする投影露光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35704097A JP4207097B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 結像特性の誤差解析方法及び投影露光装置 |
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JPH11186145A true JPH11186145A (ja) | 1999-07-09 |
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