JP4210249B2 - レチクルに依存しないレチクル・ステージの較正 - Google Patents

レチクルに依存しないレチクル・ステージの較正 Download PDF

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Description

本発明は一般に、リソグラフィ装置におけるレチクル・ステージの較正に関する。
本明細書で使用する「パターン形成手段(パターニング手段)」という用語は、基板のターゲット部分に作成するパターンに対応するパターンが形成された断面を、入射する放射線ビームに付与するために用いることができる手段を指すものと広く解釈すべきである。「光弁(light valve)」という用語もまたこの意味で用いることができる。一般にパターンは、集積回路や他のデバイスなど、ターゲット部分に作成されるデバイスの特定の機能層に対応している(以下参照)。こうしたパターン形成手段の例には以下のものが含まれる。
(a)マスク
マスクまたはレチクルの概念はリソグラフィの分野では周知であり、それにはバイナリ・レチクル、交互位相シフト・レチクル、および減衰位相シフト・レチクルなどのレチクル・タイプ、並びに様々なハイブリッド型のレチクル・タイプが含まれる。こうしたレチクルを放射線ビーム中に配置すると、レチクル・パターンに従って、レチクル上に衝突する放射線の選択的透過(透過性マスクの場合)または反射(反射性マスクの場合)が行われる。レチクルの場合、その支持構造は、一般に、入射する放射線ビーム中の所望の位置にレチクルを保持できること、および必要であればビームに対してレチクルを移動できることを保証するレチクル・テーブルである。
(b)プログラマブル・ミラー・アレイ
このようなデバイスの一例は、粘弾性制御層および反射面を有する、マトリクス状にアドレス指定可能な表面である。こうした装置の背景となる基本原理は、(例えば)反射面のアドレス指定された領域が入射光を回折光として反射し、アドレス指定されていない領域が入射光を非回折光として反射することにある。適切なフィルタを用いると、前記非回折光を反射ビームから濾去し、背後に回折光のみを残すことができる。このようにして、マトリクス状にアドレス指定可能な表面のアドレス指定パターンに従ってビームにパターンが形成される。必要なマトリクス・アドレス指定は、適切な電子手段を用いて実施することができる。こうしたミラー・アレイに関する他の情報は、例えば米国特許第5,296,891号明細書および米国特許第5,523,193号明細書から得られ、これらを参照によって本明細書に組み込む。プログラマブル・ミラー・アレイの場合、前記支持構造は、例えばフレームまたはテーブルとして実施することができ、これらは必要に応じて固定することも移動させることもできる。
(c)プログラマブルLCDアレイ
このような構成の例は米国特許第5,229,872号明細書に示されており、これを参照によって本明細書に組み込む。この場合の支持構造は、上述のように、例えば必要に応じて固定することも移動させることもできるフレームまたはテーブルとして実施することができる。
簡略化のために、本明細書の他の部分では、特定の箇所で、特にレチクルおよびレチクル・テーブルに関する実施例に言及していることがあるが、こうした実施例の中で論じる一般原理は、先に述べたように、パターン形成手段のより広い意味において理解すべきである。また以下では投影システムを「レンズ」と呼ぶことがあるが、この用語は、例えば屈折光学系、反射光学系、および反射屈折光学系を含めて様々なタイプの投影システムを包含するものとして広く解釈すべきである。放射線システムはまた、放射線の投影ビームの方向付け、成形または制御を行うために、これらの設計タイプのいずれかに従って動作する構成を含むことができ、こうした構成要素も以下では一括して、または単独で「レンズ」と呼ぶことがある。
リソグラフィ露光装置は、例えば集積回路(IC)の製造に用いることができる。このような場合、パターン形成手段は、ICの個々の層に対応する回路パターンを生成することが可能であり、このパターンを、放射線感光材料(レジスト)の層で被覆した基板(シリコン・ウェハ)上の(例えば1つまたは複数のダイを含む)ターゲット部分に結像させることができる。一般に単一のウェハは、投影システムにより1つずつ連続的に照射される隣接ターゲット部分の全ネットワークを含んでいる。
レチクル・テーブル上のレチクルによるパターン形成を採用する現在の装置は、異なる2つのタイプの装置に区別することができる。一方のタイプのリソグラフィ露光装置では、レチクル・パターン全体をターゲット部分の上に一度に露光することによって各ターゲット部分を照射するようになっており、こうした装置は一般にウェハ・ステッパと呼ばれる。もう一方の装置は、一般にステップ・アンド・スキャン式装置と呼ばれ、レチクル・パターンを投影ビームの下で所与の基準方向(「走査」方向)に漸次走査し、それと同時にこの方向に対して平行または逆平行に基板テーブルを同期して走査することによって各ターゲット部分を照射する。一般に、投影システムは倍率M(一般にM<1)を有するため、基板テーブルを走査する速度Vはレチクル・テーブルを走査する速度のM倍になる。本明細書に記載するリソグラフィ装置に関するさらに詳しい情報は、例えば米国特許第6,046,792号から得ることができ、これを参照によって本明細書に組み込む。
リソグラフィ装置は2以上の基板テーブル(および/または2以上のレチクル・テーブル)を有するタイプのものであってもよい。こうした「マルチ・ステージ」装置では、追加のテーブルを並行して用いてもよく、或いは1つまたは複数のテーブル上で予備ステップを実施し、それと同時に1つまたは複数の他のテーブルを露光に用いることもできる。例えば米国特許第5,969,441号明細書および国際公開第98/40791号パンフレットには2ステージ・リソグラフィ装置が記載されており、これらを参照によって本明細書に組み込む。
リソグラフィ・システムは、とりわけ集積回路(IC)の製造に用いられる。図1Aに概略的に示すように、こうしたシステムは一般に、シリコン・ウェハ基板Wの層上のターゲット・フィールドCに、レチクルRE上にある回路パターンを照射用の投影ビームPBによって投影、または露光するリソグラフィ露光装置100を使用する。投影ビームPBは、それだけには限らないが、紫外線(UV)および極紫外線(EUV)を含めた様々なタイプの電磁放射線、並びにイオン・ビームや電子ビームなどの粒子ビームを包含することができる。
特にリソグラフィ装置100は、投影ビームPBを提供するための放射線源LAおよび照明系IL、レチクルREを保持するためのレチクル・ホルダを備えた第1のオブジェクト・テーブル(例えばレチクル・テーブル)RT、並びにレチクルREの照射された部分を基板Wの(例えば1つまたは複数のダイを含む)ターゲット部分Cの上に結像するための投影システムPL(例えばレンズ)を含む。レチクルRE、レチクル・テーブルRT、およびレチクルに関連する構成要素を組み合わせたものを、一般にレチクル・ステージRSと呼ぶ。図示するように、リソグラフィ装置100は透過タイプの(すなわち透過性マスクを有する)ものである。しかし一般に、(反射性マスクを有する)反射タイプのものであってもよく、或いは装置100には先に示したタイプのプログラマブル・ミラー・アレイなど、他の種類のパターン形成手段を用いてもよい。
リソグラフィ装置100は、ウェハ基板W(例えばレジスト塗布シリコン・ウェハ)を保持するための基板ホルダを備えた第2のオブジェクト・テーブル(例えばウェハ基板テーブル)WTをさらに有している。ウェハ基板W、ウェハ・テーブルWT、およびウェハに関連する構成要素を組み合わせたものを、一般にウェハ基板ステージWSと呼ぶ。
放射線源LAは放射線ビームを生成し、この放射線ビームは、直接、または例えばビーム・エキスパンダーEXなどの調節手段を通過した後に、照明系(照明器)IL内に送られる。照明器ILは、ビームの強度分布の外側および/または内側の半径方向範囲(それぞれ一般にσ−アウタ(σ−outer)、σ−インナ(σ−inner)と呼ばれる)を設定するための調整手段AMを含むことができる。さらに、調整手段AMは、一般には積算器INやコンデンサCOなど他の様々な構成要素を含む。このようにして、レチクルRE上に衝突するビームPBは、所望される断面の均一性および強度分布を有する。
ビームPBはその後、レチクル・テーブルRT上に保持されているレチクルREによって遮られる。レチクル・テーブルRTおよび/またはレチクル・ステージRSは、高さ、傾斜、回転およびレベル位置を含めたレチクル・テーブルRTの位置を調整するための作動機構(アクチュエーティング機構)を含むことができる。レチクルREを通過したビームPBはレンズPLを通過し、このレンズPLはビームPBをウェハ基板Wのターゲット部分Cの上に集束させる。第2の位置決め手段(および干渉測定手段IF)を用いて、基板テーブルWTを(例えば異なるターゲット部分CをビームPBの経路内に位置決めするように)、正確に移動させることができる。同様に(例えばレチクル・ライブラリからレチクルREを機械的に取り出した後、またはスキャン中に)、第1の位置決め手段を用いてレチクルREをビームPBの経路に対して正確に位置決めすることができる。
一般に、オブジェクト・テーブルRT、WTの移動は、長ストローク・モジュール(粗い位置決め)および短ストローク・モジュール(細かい位置決め)を用いて実現されるが、これらは図1Aに明示されていない。しかし、(ステップ・アンド・スキャン式装置ではなく)ウェハ・ステッパの場合には、レチクル・テーブルRTを、短ストローク・アクチュエータに接続するだけでもよいし、または固定してもよい。
リソグラフィ装置100は、次の異なる2つのモードで動作することができる。
(a)ステップ・モード
レチクル・テーブルRTを本質的に静止した状態に保ち、レチクルのイメージ全体を1回(すなわち、ただ1回の「フラッシュ」)でターゲット部分Cの上に投影する。次いで、異なるターゲット部分CをビームPBで照射することができるように、基板テーブルWTをxおよび/またはy方向に移動させる。
(b)スキャン・モード
所与のターゲット部分Cを1回の「フラッシュ」で露光しないことを除けば、本質的に同じ方法が適用される。代わりに、レチクル・テーブルRTは速度vで所与の方向(例えばy方向など、いわゆる「走査方向」)に移動可能であり、それによって投影ビームPBはレチクルのイメージ全体を走査する。それと同時に、基板テーブルWTを、速度V=Mv(ただし、MはレンズPLの倍率であり、一般にM=1/4または1/5)で同じ方向または反対方向に同時に移動させる。この方法では、解像度を損なうことなく、比較的大きいターゲット部分Cを露光することができる。
使用するモードにかかわらず、リソグラフィ露光装置100の結像品質は、レチクルのイメージをウェハ基板W上に集束させる精度次第である。集束させるイメージの精度に影響を与える重要なファクタは、レチクル・ステージRSの、完全な平坦性からの「ずれ」である。図1Bは、レチクル・ステージRSの非平坦性(RSU)の例を示している。レチクル・ステージRSの非平坦性に起因する高さおよび/または傾斜のずれにより、レチクルREに対する照明ビームの有効入射角が局部的に変化する。このためウェハWにおけるイメージのフィーチャのXY位置が変化し、それによって結果として得られるイメージに異常な形状が生じ、その精度が損なわれる。
さらに問題を複雑にするのは、図1Bに示すようにレチクルREもまた変形していることである。レチクル・ステージRSの変形による歪みを軽減するために、レチクル・ステージRSを較正するための様々な方法が開発されてきた。こうした方法は、レチクルREの変形の影響も含めたレチクル・ステージRSの較正を含んでいる。
本明細書において具体化され、また概略を説明される本発明の原理に準じたシステム、装置および方法は、レチクルに依存しないレチクル・ステージの較正を提供する。一実施例において、本発明は、リソグラフィ・システムを通してレチクルの結像し、結像したレチクルに基づいて1組の高さオフセットを測定し、そして複数の歪みファクタに応じて、測定した1組の高さオフセットを分解するという概念を示している。本発明はさらに、歪みファクタに基づいてレチクルの変形特性(属性)を決定し、歪みファクタおよびレチクルの変形特性に基づいてレチクル・ステージの変形特性を決定し、そしてレチクル・ステージの変形特性に基づいてレチクル・ステージを較正することを含む。
本明細書では、本発明の装置をICの製造に用いることについて特に言及していることがあるが、こうした装置は他にも多くの用途に使用可能であることを明確に理解すべきである。例えば、一体型光学システム、磁気ドメイン・メモリ用の誘導および検出パターン、液晶ディスプレイ・パネル、薄膜磁気ヘッドなどの製造に使用することができる。
次に本発明の実施例を、添付の概略図を参照して例示のみの目的で説明する。
図中、同じ参照記号は同じ部品を指すものであることに留意されたい。
先に言及したように、レチクル・ステージRSを較正し、また焦点イメージに対するレチクル・ステージの非平坦性の影響を軽減するために、様々な方法が開発されてきた。これらの方法は、必ずレチクルREの変形とレチクル・ステージRSの変形との両方を組み合わせた影響を較正するものであり、したがってこの較正は必然的にレチクルREのトポロジーに部分的に依存している。レチクル・ステージRSの変形がレチクルREの変形とひとまとめにされており、これはレチクル・ステージRSの真の非平坦性を分かりにくくする。それゆえ、従来のこうした較正は、レチクル・ステージRSの実際の変形を修正することができなかった。
後で詳細に記載するように、本発明はレチクルに依存しないレチクル・ステージの較正を企図するものである。そのような較正工程には、レチクル固有の変形を決定するために露光の情報が利用される。次いで、所望のレチクル・ステージの変形を得るために、これらのレチクル固有の変形がファクタ化される。そうすると、レチクルREとは無関係にレチクル・ステージRSを較正することが可能になる。
図2Aは、本発明の特定の実施例に従って構成され動作するレチクル・ステージ較正工程200に関する本発明の一般的な概念を示している。図2Aに示すように、工程200は、レチクルREを結像して1組のレチクルの高さオフセットを生成する処理タスクP202で始まる。すなわち、放射線の投影ビームPBがレチクルREを通過して、レチクルRE上のパターンのイメージを生成する。一実施例では、露光を実施して高さオフセットの「フローティングzマップ(floating z−map)」を生成することができる。一般に、zマップはレチクルの高さオフセットの集合を提供するものであり、これはレチクルREとウェハ基板Wの間で遭遇する様々な構成要素に起因するz方向の変化を示す。したがってこうしたオフセットは、レチクルREおよびレチクル・ステージRSの歪みを含む様々な構成要素に起因する焦点の歪みを一元的に表している。
一般に、レチクルのzマップは、基準面に物理的に接続された検出器を有する1つまたは複数の透過イメージ・センサ(TIS)を用いることによって得られる。透過イメージ・センサTISは、投影レンズPLの下でレチクルREから投影されたイメージの垂直方向の焦点位置を決定するように構成されている。一般に、透過イメージ・センサTISは、ウェハWに覆われた領域の外側の基板テーブルWTの上面に取り付けられた基準板に取り付けられた光感受性の検出器を有する開口を含んでいる。基準板は、きわめて低い熱膨張係数を有する非常に安定した材料(例えばインバー)で作成され、アライメント処理で用いられるマーカーを備えることができる平坦な反射性の上面を有している。
焦点面の位置を決定するため、図2Bに示すように、対照的な明領域と暗領域とを有する、レチクルRE上に設けたTISパターンのイメージを投影レンズPLによって空間内に投影する。次いでエアリアル・イメージが存在すると予想される空間をTISの開口が通過するようにウェハ・ステージWSが水平および垂直に走査される。TISの開口がTISパターンのイメージの明部および暗部を通過すると、光感受性の検出器の出力が変動する。光検出器による出力の振幅の変化率が最高になる垂直方向のレベルは、TISパターンのイメージが最大のコントラストを有するレベルを意味し、したがって最適な焦点の面を示す。このタイプのTISの例は、米国特許第4,540,277号明細書にさらに詳しく記載されている。TISの代わりに、米国特許第5,144,363号明細書に記載されるような反射イメージ・センサ(RIS)を用いることもできる。
上述の測定走査工程において、レチクルREは走査方向に(例えばy方向に沿って)動く。しかし本発明の原理によれば、浮動しているTISに高さオフセットのマップを与えるために、レチクルREを固定して維持し且つ透過イメージ・センサTISを浮動させることによって「フローティングzマップ」が得られる。すなわち図2Cに示すように、所与の繰り返し(例えば、繰り返しA)において、レチクルREは位置yrsで一定に保たれ、同時にTISマークを複数の所定の位置に移動または「フローティング」させてTISの走査測定が実施される。所定のTISの位置を通るTISの測定走査サイクルの後、レチクルREを他の位置yrs+1に配置して一定に保ち(例えば、繰り返しBにおいて)、次いで浮動しているTIS走査測定が始めから終わりまで再度繰り返される。
この手順を複数回繰り返して、浮動しているTISに対する高さオフセットの集合を作成することができる。後でさらに詳細に論じるように、このオフセットの集合は、レチクルREの位置に基づく1組の測定点、並びにレチクル・ステージRSの位置についての1組の測定点を提供する。レチクルREの位置を固定しながらTISを浮動させることができるため、レチクルREの点とレチクル・ステージRSの点とが必ずしも一致せず、そのため様々な変形の寄与を特定する扱いやすい方法が可能になる。
別の実施例では、高さオフセットの「静的zマップ」を生成するように露光を実施することができる。「静的zマップ」は、ウェハ基板Wのターゲット・フィールドC上におけるレチクルREの一連の静的露光に基づいて、レチクルの高さオフセットを生成するものである。すなわち図2Dに示すように、レチクルREはアライメント・マークA1〜A3を備えており、これらにより、ウェハ基板Wのターゲット・フィールドCへの露光が行われるときにウェハ基板W上の焦点を測定することが可能になる。アライメント・マークA1〜A3の組は、複数のレチクル・ステージRSの位置に対して、スリットを通してウェハ基板W上に静的に露光される。露光されたアライメント・マークA1〜A3は集束の情報を反映しており、次いでこの情報を評価して高さオフセットの「静的zマップ」を作成する。
図2Aに戻ると、フローティングzマップのデータを得た後、工程200は処理タスクP204へ進み、そこでは測定されたzオフセットZmeas(x,yrs)はその構成要素ファクタに分解される。先に示したように、zマップのデータはレチクルREとウェハ基板Wとの間の様々な構成要素に起因するz方向の変化を示している。こうしたzオフセットは注目すべきいくつかの特徴を示し、以下の式で表すことができる。
meas(x,yrs)=
+W・yrs+Ry・x+C・x・yrs+Q・yrs ・・・(1)
上式で、
: 高さオフセット
W: レチクルおよびレチクル・ステージに起因する1次(線形)のウェッジ(楔)状歪み
Ry: レチクル、レチクル・ステージ、およびTISセンサに起因する走査スリット内の傾斜オフセット(すなわち左右の焦点ずれ)
C: レチクルおよびレチクル・ステージに起因する「らせん状」または1次のうねり(roll)の効果(すなわちRy−1次のウェッジ)
x: レチクルのスリットにおけるx位置
rs: レチクル・ステージのy位置
Q: レチクルおよびレチクル・ステージによる2次のウェッジ状歪み
である。
レチクルREおよびレチクル・ステージRSによる2次のウェッジ状歪みQは、レチクルREおよびレチクル・ステージRSの非平坦性に最大の影響を及ぼすものであり、したがって最大の歪み効果を有することに留意されたい。さらに、予備的事項として、測定されたzオフセットZmeas(x,yrs)はスリット内でのTISの位置の影響を受けることが理解されよう。したがって、式(1)を以下のように表すことができる。
meas(x,yrs,ysl,y)=
0sl+Wsl・ysl+Rysl・x+Qsl・ysl +Csl・x・ysl
0rs+Wrs・yrs+Ryrs・x+Qrs・yrs +Crs・x・yrs
0r+W・y+Ry・x+Q・y +C・x・y ・・・(2)
上式で、
meas(x,yrs,ysl,y): レチクル・ステージの位置がyrsである場合の、スリット位置x,yslにおけるTISの高さ
rs: レチクル・ステージのy方向の位置
x,ysl: TISセンサの位置
: レチクルのy方向の位置(y=yrs+ysl
: TIS、レンズ、レチクルおよびレチクル・ステージの高さオフセット
Rysl: TISのx方向でのスリットの傾斜
Ry: レチクルの傾斜オフセット(‘Ry’)
Ryrs: レチクルおよびレチクル・ステージの傾斜オフセット(‘Ry’)
sl: スリットにおけるウェッジ状歪み、すなわちRxsl
: レチクルのウェッジ状歪み
rs: レチクル・ステージのウェッジ状歪み
sl: スリットの2次の寄与(すなわちFClens+FCyTIS
: レチクルの2次のウェッジ状歪み
rs: レチクル・ステージの2次のウェッジ状歪み
sl: スリットのらせん状歪み、すなわちTISの変形
: レチクルのらせん状歪み
rs: レチクル・ステージのらせん状歪み
である。
レチクルREのy方向の位置はスリットとレチクル・ステージRSのy方向の位置を組み合わせたもの、すなわちy=ysl+yrsであるという妥当な仮定を行うと、式(2)を書き直し、以下のように表すことができる。
meas(x,yrs,ysl)=
+(Rysl+Ryrs+Ry)・x+
(Wsl+W)ysl+(Wrs+W)yrs+(Csl+C)x・ysl
(Crs+C)x・yrs+(Qsl+Q)・ysl
(Qrs+Q)・yrs +Q・2yrs・ysl ・・・(3)
先に言及したように、測定されたzオフセットZmeas(x,yrs,ysl)は、レチクルREとウェハ基板Wとの間の構成要素による歪みを示す各ファクタを組み合わせたものを反映している。こうしたファクタには、TISおよびレチクルREの高さ、レチクル・ステージRSのRxおよびRyの傾斜が含まれる。測定されたzオフセットZmeas(x,yrs,ysl)を、これらのファクタによって以下のように表すことができる。
meas(x,ysl,yrs)=
sl(x,ysl)+Z(x,y)+Zrs(yrs)+
sl・Rxrs(yrs)+x・Ryrs(yrs) ・・・(4)
上式で、
meas(x,ysl,yrs): レチクル・ステージ位置がyrsである場合の、スリット位置x,yslにおけるTISの高さ
sl(x,ysl): x,yでのTISによる高さ
(x,y): x,yでのレチクルによる高さ
rs(yrs): 位置yrsでのレチクル・ステージによる高さ
Rxrs(yrs): 位置yrsでのレチクル・ステージに対する前後のRxの傾斜
Ryrs(yrs): 位置yrsでのレチクル・ステージに対する左右のRyの傾斜
rs: レチクル・ステージのy方向の位置
x,ysl: TIS検出器のx方向、y方向の位置
である。
TISファクタの高さの寄与Zsl(x,ysl)を、以下のように近似することができる。
sl(x,ysl)=
Rxsl・ysl+Rysl・x+Csl・x・ysl
FClens・(x+ysl )+FCxTIS・x
FCyTIS・ysl ・・・(5)
上式で、
sl(x,ysl): TISで測定された高さ(平均)
x: x位置
sl: スリットのy位置
Rxsl: イメージの傾斜Rx
Rysl: イメージの傾斜Ry
sl: 非平坦性およびレベリングによるTIS板のらせん状歪み
FClens: レンズのイメージ面湾曲の歪み
FCTIS: TIS板の2次のそりによる歪み
である。
x,yでのレチクルREによる高さの寄与Z(x,y)を、以下のように表すことができる。
(x,y)=
+W・y+Ry・x+C・x・y+Q・y ・・・(6)
上式で、
(x,y): 位置yおよびxでの高さ
: レチクルのy方向の位置
x: レチクルのx方向の位置
: 高さオフセット
: レチクルの変形による1次のウェッジ状歪み
Ry: レチクルの傾斜オフセット
: レチクルの変形による2次のウェッジ状歪み
: レチクルの変形によるらせん状歪み(Ry−1次のウェッジ)
である。
位置yrsでのレチクル・ステージRSによる高さの寄与Zrs(yrs)を、以下のように近似することができる。
rs(yrs)=
+Wrs・yrs+Qrs・yrs ・・・(7)
上式で、
rs(yrs): 位置yrsでのレチクル・ステージに対する高さ
rs: レチクル・ステージの(y方向の)位置
: 高さオフセット(レチクル・ステージ装置の定数)
rs: レチクル・ステージ・チャックのウェッジによる1次のウェッジ状歪み
rs:レチクル・ステージ・チャックのウェッジによる2次のウェッジ状歪み
である。
位置yrsでのレチクル・ステージに対するRxの前後の傾斜の寄与Rxrs(yrs)を、以下のように近似することができる。
Rxrs(yrs)=rx+Wrs+Qrs・2・yrs ・・・(8)
上式で、
rx: 傾斜オフセットRx
rs: レチクル・ステージ・チャックのウェッジによる1次のウェッジ状歪み
rs: レチクル・ステージ・チャックのウェッジによる2次のウェッジ状歪み
rs: レチクル・ステージの(y方向の)位置
である。
傾斜の動きに関連する動的な外乱を最小限に抑えるために、実際のRxの動きについてレチクル・ステージ・チャックのウェッジによる2次のウェッジ状歪みQrsを無視する。したがって、式(8)を以下のように近似することができる。
Rxrs(yrs)=rx+Wrs ・・・(8a)
位置yrsでのレチクル・ステージに対するRyの前後の傾斜の寄与Ryrs(yrs)を、以下のように表すことができる。
Ryrs(yrs)=ry+Crs・yrs ・・・(9)
上式で、
ry: 傾斜オフセットRy
rs: らせん状歪み
rs: レチクル・ステージの(y方向の)位置
である。
式(6)、(7)、(8a)および(9)を式(4)に代入すると、式(4)の測定されたzオフセットZmeas(x,ysl,yrs)が処理され、その構成ファクタによって以下のように表すことができる。
meas(x,ysl,yrs)=
+(FClens+FCxTIS)x+(Rysl+ry+Ry)x+
(Rxsl+rx+W+Wrs)ysl+(W+Wrs)yrs
(Csl+C)x・ysl+(Crs+C)x・yrs
(Q+Qrs)yrs +Q2・ysl・yrs
(FClens+FCyTIS+Q)ysl ・・・(10)
式(10)は特に興味深い2つの項(Q+Qrs)yrs とQ2・ysl・yrsとを含んでいる。先に言及したように、係数QはレチクルREの2次のウェッジ状歪みを表し、係数Qrsはレチクル・ステージRSの2次のウェッジ状歪みを表す。したがって、Qを特定することにより、2次のウェッジ状歪みをレチクル・ステージRSのみによって決定することが可能になる。
測定されたzオフセットZmeas(x,ysl,yrs)をその構成ファクタに分解した後、工程200は2次のレチクルREの寄与を決定するための処理タスクP206へ進む。これは、高さオフセットを式(10)に適用し、次いでレチクルREの2次のウェッジ状歪みの係数Qについて解くことによって実施される。これが可能であるのは、浮動しているTISの測定走査手順の間レチクルREの位置をyrsで一定に保つと、yslの変化が同程度のyrsの変化をもたらすように位置yslとyrsの間の関係を決定することができるためである。このことは、TISがスリット内のレチクル・ステージRSの動きに「追従する」ことを意味している。
換言すれば、TISとレチクル・ステージRSが一緒に移動するため、レチクルRE上の1つのTISマークは、所定のyslおよびyrsで測定される。これはレチクルRE上のTISマークに対して行われるため、浮動しているTISのオフセットは、TISとレチクル・ステージRSのオフセットのマップ(すなわち、TIS+RSのマップのオフセット)と同じになる。TISの寄与はレチクルのTISマークからレチクルのTISマークまで一定であり、したがって違いはレチクル・ステージRSとレチクルREの寄与のみである(すなわち、RS+REのマップのオフセット)。TIS+RSのマップのオフセット、またはRS+REのマップのオフセットは別々に測定することができるため、測定されたTISの高さ(TIS+レンズ、RSまたはRE)から3つの部分のいずれかを選択的に得ることが可能である。
先に論じた「静的zマップ」を使用する別の実施例では、アライメント・マークA1〜A3の組を複数のレチクル・ステージRSの位置に対して静的に露光するため、集束の情報などレチクル固有の特性はウェハ基板W上の異なる露光に反映される。次いでこの情報が測定され、レチクルREと関連付けられる。
複数の位置それぞれについて測定した値を適用した後、最小二乗法など適切な最小化手法を利用する。式(10)では、レチクルREの2次のウェッジ状歪みの量が係数Qのみによって項(Q2・ysl・yrs)として表されるため、レチクルREの2次のウェッジ状歪みを決定することができる。さらにQの決定後、レチクルREとレチクル・ステージRSの2次のウェッジ状歪みを組み合わせた量を表す項(Q+Qrs)yrs をQrsについて解く。したがって、レチクル・ステージRSの2次のウェッジ状歪みQrsが決まる。
次いで処理タスクP208に示すように、このレチクル・ステージRSの2次のウェッジ状歪みQrsを利用して、工程200によりレチクル・ステージRSを2次の歪みについて較正することが可能であり、これはレチクルREと無関係に行うことができる。一実施例では、レチクル・ステージRSに関連する作動機構を調整することによってレチクル・ステージRSを較正する。特に、その量がQrsで表される2次の歪みをレチクル・ステージRSの軌跡のプロフィールによって補正するように、レチクル・ステージRSの作動機構に対する調整を行う。例えば、図3A、3Bに示すように、レチクル・ステージRSの作動機構を調整して、走査部分を線状とするように、したがってレチクル・ステージRSの2次歪みの影響を最小限に抑えるようにレチクル・ステージRSを傾斜させる(例えば較正されたRS部分:A、B、Cと、較正されていない部分A、B、C)。
先に言及したように、2次のウェッジ状歪み(すなわちQおよびQrs)は、レチクルREおよびレチクル・ステージRSの非平坦性に最大の影響を及ぼすものであり、したがって最大の歪みの影響を及ぼす。しかし、例えばレチクルREおよびレチクル・ステージRSの1次のウェッジ状歪みW、Wrs、並びにらせん状(すなわち線状のうねり)のレチクルREおよびレチクル・ステージRSの歪みC、Crsなど、他の変形ファクタもレチクルREおよびレチクル・ステージRSの非平坦性の一因となる。したがって、処理タスクP210に示すように、測定されたzオフセットZmeas(x,ysl,yrs)をその構成要素ファクタに分解した後、工程200により、1次のウェッジ状歪みW、Wrs、およびらせん状歪みC、Crsなど、他のレチクルREおよびレチクル・ステージRSの寄与を決定する。
一実施例では、露光中にレチクルREを異なる2つの方向(例えば0°および180°)にロード可能とする特定のTISパターンを有するレチクルREを露光することにより、1次および2次のレチクルREおよびレチクル・ステージRSの歪みW、Wrs、C、Crsを決定することができる。図4に示すように、パターンは互いの鏡像である1組のマークとして構成されている。こうしたパターンでは、1つの方向でレチクルREのロードおよび露光を行い、次いでウェハ基板Wを測定する。続いて、第2の方向で同じレチクルREの回転および露光を行い、次いでウェハ基板Wを再度測定する。このようにすると、2方向の間での測定によって対をなす高さオフセットの組が与えられ、これを式(10)に適用してレチクルREの1次のウェッジ状およびらせん状の歪みW、Cを決定することができる。
レチクルREの1次のウェッジ状およびらせん状の歪みW、Cを計算した後、次いでレチクル・ステージRSの1次のウェッジ状およびらせん状の歪みWrs、Crsを、式(10)に従って計算することができる。
レチクル・ステージRSの1次のウェッジ状およびらせん状の歪みWrs、Crsが計算されれば、処理タスクP212で示すように、レチクル・ステージRSに関連する作動機構を調整することにより、レチクル・ステージRSをレチクルREとは無関係に較正することができる。
このように、開示した本発明は、露光の情報を利用してレチクル固有の変形を決定し、次いでこれらの変形をファクタから除外して所望のレチクル・ステージの変形を得ることができる。次いでレチクル・ステージRSをレチクルREとは無関係に較正して、様々なレチクル・ステージRSの歪みの影響を補正することができる。
上述の詳細な説明では、本発明に準じた例示的な実施例を示す添付図面を参照している。他の実施例も可能であり、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく実施例に変更を加えることができる。例えば、上述の実施例を、その代わりに図示した構成要素にソフトウェア、ファームウェアおよびハードウェアの異なる実施例で実装することができる。したがって、本明細書に記載される詳細なレベルが与えられれば各実施例の変更形態および変形形態が可能であるという認識の下に、本発明の動作および働きを説明してきた。したがって、上述の詳細な説明は本発明を限定することを意味する、またはそれを企図するものではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によって定められる。
本発明によるリソグラフィ・システムの概略図である。 レチクル・ステージの非平坦性を示す図である。 本発明の一実施例を示す機能的な流れ図である。 本発明によるマップを示す図である。 本発明の一実施例による露光技術を示す図である。 本発明の一実施例による露光技術を示す図である。 本発明の一実施例による較正技術を示す図である。 本発明の一実施例による較正技術を示す図である。 本発明の一実施例によるマップを示す図である。
符号の説明
100 リソグラフィ装置
AM 調整手段
C ターゲット部分、ターゲット・フィールド
IL 照明系
LA 放射線源
PB 投影ビーム
PL 投影レンズ
RE レチクル
RS レチクル・ステージ
RT レチクル・テーブル
W ウェハ基板、基板
WS ウェハ・ステージ
WT 基板テーブル、ウェハ・テーブル

Claims (17)

  1. リソグラフィ・システムのレチクル・ステージを較正する方法であって、
    レチクルを通して投影ビームを導き、それによって前記リソグラフィ・システムが前記レチクルのイメージを生成するようにするステップと、
    前記レチクルのイメージに基づいて1組の高さオフセットを測定するステップと、
    測定した前記1組の高さオフセットを、複数の歪みファクタに分解するステップと、
    前記歪みファクタに基づいてレチクル変形特性を決定するステップと、
    前記歪みファクタおよび前記レチクルの変形特性に基づいてレチクル・ステージ変形特性を決定するステップと、
    前記レチクル・ステージの変形特性に基づいて前記レチクル・ステージを較正するステップと
    を含むレチクル・ステージ較正方法。
  2. 前記イメージ生成ステップが、前記レチクル上に配置された識別可能なマーカーを、スリット領域内で走査するステップを含む請求項1に記載のレチクル・ステージ較正方法。
  3. 前記イメージ生成ステップが、垂直位置焦点レベルを検出するためにセンサを動作させるステップを含む請求項1に記載のレチクル・ステージ較正方法。
  4. 前記イメージ生成ステップが、基板上の前記レチクルを露光するステップを含む請求項1に記載のレチクル・ステージ較正方法。
  5. 前記歪みファクタが次式:
    meas(x,ysl,yrs)=
    +(FClens+FCxTIS)x+(Rysl+ry+Ry)x+
    (Rxsl+rx+W+Wrs)ysl+(W+Wrs)yrs
    (Csl+C)x・ysl+(Crs+C)x・yrs
    (Q+Qrs)yrs +Q2・ysl・yrs
    (FClens+FCyTIS+Q)ysl
    によって特徴付けられ、上式において、
    meas(x,ysl,y)が、前記レチクル・ステージの位置がyrs、である場合の、前記走査スリット位置x,yslにおける前記識別可能なマーカーの高さを表し、
    rsが前記レチクル・ステージのy方向の位置を表し、
    x,yslが、前記識別可能なマーカーと共に動作するセンサの位置を表し、
    が前記レチクルのy方向の位置を表し(y=yrs+ysl)、
    が前記識別可能なマーカー、レンズ、前記レチクルおよび前記レチクル・ステージの高さオフセットを表し、
    Ryslが前記識別可能なマーカーのx方向での前記走査スリットの傾斜を表し、
    Ryが前記レチクルの傾斜オフセットを表し、
    Ryrsが前記レチクルおよびレチクル・ステージの傾斜オフセットを表し、
    Wsが前記走査スリットにおけるウェッジ状歪みを表し、
    が前記レチクルのウェッジ状歪みを表し、
    rsが前記レチクル・ステージのウェッジ状歪みを表し、
    slが前記走査スリットの2次の寄与を表し、
    が前記レチクルの2次のウェッジ状歪みを表し、
    rsが前記レチクル・ステージの2次のウェッジ状歪みを表し、
    slが前記走査スリットのらせん状歪みを表し、
    が前記レチクルのらせん状歪みを表し、
    rsが前記レチクル・ステージのらせん状歪みを表している
    請求項1に記載のレチクル・ステージ較正方法。
  6. 前記露光ステップは、前記識別可能なマーカーを複数の所定の位置に移動させたときに、前記識別可能なマーカーの走査測定を実施しながら前記レチクルを所定の位置に固定させ続けるステップを含む請求項2に記載のレチクル・ステージ較正方法。
  7. 前記露光ステップは、識別可能なマーカーを複数の所定の位置に移動させたときに、走査測定を実施しながら前記レチクルを所定の位置に固定させ続けるステップを含む請求項2に記載のレチクル・ステージ較正方法。
  8. 前記識別可能なマーカーが、互いの鏡像である1組のマークを含み、前記露光ステップが2つの方向で走査測定を実施するステップを含む請求項2に記載のレチクル・ステージ較正方法。
  9. 前記較正ステップが、前記レチクル・ステージの変形特性を補正するように前記レチクル・ステージに関連する作動機構を調整するステップを含む請求項1に記載のレチクル・ステージ較正方法。
  10. リソグラフィ・システムのレチクル・ステージを較正するためのシステムであって、
    前記レチクル・ステージによって支持されたレチクルを通して放射線の投影ビームを方向付けして前記レチクルのイメージを生成するように構成された露光装置と、
    前記レチクルのイメージに基づいて1組の高さオフセットを測定するための測定装置と、
    測定した前記1組の高さオフセットを、複数の歪みファクタに分解し、前記歪みファクタに基づいてレチクル変形特性を決定し、前記歪みファクタおよび前記レチクルの変形特性に基づいてレチクル・ステージ変形特性を決定するように構成された処理機構と、
    前記レチクル・ステージの位置を制御するレチクル・ステージ作動機構であって、前記レチクル・ステージ変形特性に基づいて前記レチクル・ステージを較正する際に調整されるレチクル・ステージ作動機構と
    を有するシステム。
  11. 前記露光装置が、前記レチクル上に配置された識別可能なマーカーを、スリット領域内で走査することによって前記レチクルのイメージを生成する請求項10に記載のシステム。
  12. 前記露光装置が、垂直位置の焦点レベルを検出するセンサを作動させることによって前記レチクルのイメージを生成する請求項10に記載のシステム。
  13. 前記露光装置が、基板上の前記レチクルを露光することによって前記レチクルのイメージを生成する請求項10に記載のシステム。
  14. 前記歪みファクタが次式:
    meas(x,ysl,yrs)=
    +(FClens+FCxTIS)x+(Rysl+ry+Ry)x+
    (Rxsl+rx+W+Wrs)ysl+(W+Wrs)yrs
    (Csl+C)x・ysl+(Crs+C)x・yrs
    (Q+Qrs)yrs +Q2・ysl・yrs
    (FClens+FCyTIS+Q)ysl
    によって特徴付けられ、上式において、
    meas(x,ysl,y)が、前記レチクル・ステージの位置がyrs、である場合の、前記走査スリット位置x,yslにおける前記識別可能なマーカーの高さを表し、
    rsが前記レチクル・ステージのy方向の位置を表し、
    x,yslが、前記識別可能なマーカーと共に動作するセンサの位置を表し、
    が前記レチクルのy方向の位置を表し(y=yrs+ysl)、
    が、前記識別可能なマーカー、レンズ、前記レチクルおよび前記レチクル・ステージの高さオフセットを表し、
    Ryslが、前記識別可能なマーカーのx方向での前記走査スリットの傾斜を表し、
    Ryが前記レチクルの傾斜オフセットを表し、
    Ryrsが前記レチクルおよびレチクル・ステージの傾斜オフセットを表し、
    slが前記走査スリットにおけるウェッジ状歪みを表し、
    が前記レチクルのウェッジ状歪みを表し、
    rsが前記レチクル・ステージのウェッジ状歪みを表し、
    slが前記走査スリットの2次の寄与を表し、
    が前記レチクルの2次のウェッジ状歪みを表し、
    rsが前記レチクル・ステージの2次のウェッジ状歪みを表し、
    slが前記走査スリットのらせん状歪みを表し、
    が前記レチクルのらせん状歪みを表し、
    rsが前記レチクル・ステージのらせん状歪みを表している
    請求項10に記載のシステム。
  15. 前記露光装置による前記露光ステップは、前記識別可能なマーカーを複数の所定の位置に移動させるときに、前記識別可能なマーカーの走査測定を実施しながら前記レチクルを所定の位置に固定した状態に保つステップを含む請求項11に記載のシステム。
  16. 前記露光装置による前記露光ステップは、識別可能なマーカーを複数の所定の位置に移動させるときに、走査測定を実施しながら前記レチクルを所定の位置に固定した状態に保つステップを含む請求項11に記載のシステム。
  17. 前記識別可能なマーカーが、互いの鏡像である1組のマークを含み、前記露光ステップが2つの方向で走査測定を実施するステップを含む請求項11に記載のシステム。
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