JPH11185274A - 発光素子制御装置及び光記録再生装置 - Google Patents
発光素子制御装置及び光記録再生装置Info
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- JPH11185274A JPH11185274A JP9354715A JP35471597A JPH11185274A JP H11185274 A JPH11185274 A JP H11185274A JP 9354715 A JP9354715 A JP 9354715A JP 35471597 A JP35471597 A JP 35471597A JP H11185274 A JPH11185274 A JP H11185274A
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Abstract
において、発光素子から過大な出力が出ることを防止で
きる発光素子制御装置及び光記録再生装置を提供する。 【解決手段】 モノマルチバイブレータ11はパルス発
光状態から直流発光状態への移行時において、所定時間
幅の信号を出力する。ゲート回路14は上記所定時間幅
の信号が出力されている期間、半導体レーザ3への電流
源1からの電力の供給を停止する。
Description
録,再生或いは消去を行う光ディスク装置等の光情報記
録再生装置の光源として用いられる発光素子の出射光量
を制御する発光素子制御装置及び光記録再生装置に関す
る。
て光ディスク装置が知られている。この光ディスク装置
では光源として半導体レーザが使用されるが、一般に半
導体レーザは温度ドリフトの影響が大きいため、出射光
量制御を行う半導体レーザ制御装置を用いて、光ディス
クに照射される光ビームの光量を所定値に保持するよう
になされている。
て、記録時に半導体レーザをパルス発光させる方法が提
案されている。このようにパルス発光による記録を行う
場合でも、再生時には、半導体レーザは一定出力で直流
発光される。よって、半導体レーザ制御装置では、記録
時には、パルス発光の光量制御を行い、再生時には直流
光の光量制御を行う必要がある。このような、直流発光
とパルス発光の光量制御を行う半導体レーザ制御装置と
して、特開平2−18722号公報に開示されている。
図を示す。以下、図面を参照して、従来例を説明する。
電流aはスイッチ2を介して半導体レーザ3に入力され
半導体レーザ3が駆動される。半導体レーザ3から出射
された光ビームは光情報記録媒体である光ディスク(図
示しない)に向かうとともに、その一部が光検出器4に
入射し、半導体レーザ3の出射光量bが検出される。光
検出器4の出力電流cは電流電圧変換回路5で電圧に変
換された後、差動増幅器6の一方の入力端子に入力され
る。差動増幅器6の他方の入力端子には切り替えスイッ
チ7を介して、再生モード基準電圧源8あるいは記録モ
ード基準電圧源9が接続される。電流電圧変換回路5の
出力電圧信号dと、再生モードあるいは記録モードに応
じた基準電圧信号eとの差が差動増幅器6により演算増
幅され(信号f)、抵抗RとコンデンサCよりなるロー
パスフィルタに接続される。ローパスフィルタの出力g
は、制御回路10によりゲイン調整および位相補償など
が施された後、電流源1にフィードバックされる。こう
して、基準電圧eと電流電圧変換回路5の出力dとが等
しくなるように制御動作が行われ、その結果、半導体レ
ーザ3からの出射光量bが所定の値に保持される。この
ように、記録モード、再生モードいずれの場合も、定常
状態においては半導体レーザ3の出射光量を検出し、そ
れをフィードバックすることにより、出射光量を制御し
ている。
御系が必要以上の制御帯域を持つことにより、発振等の
不安定な状態になるのを防ぐものである。半導体レーザ
の制御は、温度ドリフト等の時間的にゆっくりとした変
化を抑制するためのものなので、その制御帯域は低く設
定されるのが一般的である。また、このローパスフィル
タはサージ等の高周波ノイズが半導体レーザに加わるの
を防ぐ役目も果たしている。また、パルス発光時におい
ては、電流電圧変換回路5の出力dに含まれるパルス成
分を除去する働きもある。
とを切り替えるための信号であり、図示しないコントロ
ーラから与えられる。モード信号hが「H」レベルの時
に記録モードとなり、「L」レベルの時に再生モードと
なる。また、モード信号hはゲート回路13にも接続さ
れており、変調信号iをモード信号hが「H」レベルの
時のみ通過させるように働く。
反転したのち、ゲート回路13に加えられる。変調信号
iは、記録方法に応じた信号であり、単一周波数や所定
のパターンの信号である。
御動作について説明する。再生モードにおいては、モー
ド信号hは「L」レベルとなる。このとき、切り替えス
イッチ7は、再生モード基準電圧源8に接続される。ま
た、ゲート回路13の出力は、「H」レベルに固定され
るため、スイッチ2は常にオンとなる。
れ、その出射光量bがモード信号hにより選択された再
生モード基準電圧源8で設定された光量となるように、
駆動電流aが制御される。このときの半導体レーザの出
射光量は数mW程度の比較的低い光量にされる。
還光によるノイズを抑制するために駆動電流aに数百M
Hzの高周波電流を重畳する、いわゆる高周波重畳を行
う場合もあるが、ここでは説明を簡単にするために半導
体レーザは直流駆動されるとして説明する。
て説明する。記録モード時には、モード信号が「H」レ
ベルとなり、切り替えスイッチ7は記録モード基準電圧
源9に接続される。また、モード信号が「H」レベルと
なるので、ゲート回路13の出力kは変調信号iに応じ
た信号となり、「H」もしくは「L」レベルとなる。
時、スイッチ2は、オンとなり、電流源1から出力され
る電流aが半導体レーザ3に流れる。また、ゲート回路
13の出力kが「L」レベルの時は、スイッチ2はオフ
となり、半導体レーザ3には電流は流れない。こうして
半導体レーザ3は変調信号iに応じてパルス発光され
る。ここで、変調信号iの周波数は数MHzから数十M
Hzの比較的高い周波数なので、パルス発光による検出
信号は平滑化され、電流電圧変換回路5の出力にはパル
ス発光された光の平均光量が現れることになる。よっ
て、その平均光量が記録モード基準電圧源で設定された
光量となるように、駆動電流aが制御される。
クの記録膜に物理的な変化を起こす必要があるため、比
較的高い出力の出射光量が必要であるが、特にパルス発
光により記録する場合は、パルス幅が数十nsのパルス
状の光で記録するため、直流発光により記録する場合に
比べてさらに高い出力の出射光量が必要となる。具体的
には数十mWの出射光量が必要である。
ような従来の半導体レーザ光量制御装置では、記録モー
ドから再生モードに切り替わった際に、一定時間の間、
記録モードにおいて出力するのと同等の高い出力の出射
光量が持続してしまうという問題を有している。
5には、図4に示す装置における(a)モード信号h、
(b)ローパスフィルタの出力gおよび(c)出射光量
bを示す。記録モード時、すなわちモード信号hが、
「H」レベルの期間中は、前述したように駆動電流aは
変調信号iに応じて、スイッチ2によりオン/オフさ
れ、半導体レーザ3の出射光量bは、スイッチ2がオン
のときは出射光量bはPwmaxとなり、スイッチ2が
オフの時は出射光量bは0となる。また、出射光量の平
均値は、記録モード基準電圧源9で設定された電圧にな
るように制御されている。
わるとスイッチ2はオン状態となる。このとき、電流源
1は、それまでの、パルス発光時と同様の光量すなわ
ち、Pwmaxが得られるような、電流を半導体レーザ
3に流す。これは、制御系がフィードバック系として構
成されていることに起因する。すなわち、フィードバッ
ク系では、検出信号が所定の目標値からずれたことを検
出して初めて、それをフィードバックし、制御量を調整
するように動作するからである。よって、記録モードに
おいてPwmaxに相当する電流を半導体レーザ3に流
すように制御動作していた状態から、再生モードに切り
替えた直後は、記録モードにおいて流していたPwma
xに相当する電流を半導体レーザ3に流すのである。し
かし、Pwmaxを連続して流すと、再生モードにおけ
る所定の出射光量Prに対して光量が大きすぎるので、
電流源1に流す電流を減らすよう制御がされる。ここ
で、前述のように制御系は所定の制御帯域を有してい
る。よって、出射光量bは記録モード時のピーク光量P
wmaxから再生光量Prに、制御系の制御帯域で決ま
る応答時間にしたがって徐々に低下して行く。光量制御
系の制御帯域は、通常数kHz程度とされるので、応答
時間は数百μs程度である。よって、記録モードから再
生モードに切り換わる際に、数百μsの間、数十mWも
の非常に高い出力を出すことになる。
定格は数十mWであるが、連続発光時の定格はパルス発
光時の2分の1以下であり、パルス発光時と同じ出射光
量を長時間に渡り出力すると、半導体レーザの破壊、も
しくは劣化を招くという重大な問題を有している。した
がって、上記のごとく記録モードから再生モードへの移
行時に高い出力を出せば、その破壊や劣化が生じる虞れ
がある。
応答時間を短くすることで、大きな出射光量を出す期間
を短縮することは可能であるが、制御帯域を広くすると
制御系が不安定になり易く、また、温度ドリフトの抑圧
に必要とされる制御帯域以上の制御帯域を持つことにな
るため、高い周波数にも応答してしまい、サージ等のノ
イズが半導体レーザの駆動電流に混入し、半導体レーザ
を破壊してしまうという問題がある。
あって、記録モードから再生モードに切り換わる際の発
光素子からの出射光量の増大を防ぎ、発光素子の劣化を
回避できる発光素子制御装置及び光記録再生装置を提供
することを目的とする。
子制御装置は、発光素子を、パルス駆動である第1の状
態と、該第1の状態よりも低駆動電力且つ低周波数での
駆動である第2の状態と、で少なくとも駆動する発光素
子制御装置であって、前記発光素子の出射光量を検出す
る検出手段と、該検出手段の検出結果に応じて、前記発
光素子に加える駆動電力を制御する第1の制御手段と、
該第1の制御手段による前記発光素子の駆動を、前記第
1の状態と前記第2の状態との間で切り替える切り替え
手段と、前記第1の状態から前記第2の状態への切り替
え時に、前記第1の制御手段による前記発光素子の駆動
を一旦休止させ、前記発光素子に加える駆動電力を減少
させた後、再び前記第1の制御手段による前記発光素子
の駆動を再開させる第2の制御手段と、を備えたことを
特徴としている。
求項1に記載の発光素子制御装置において、前記第1の
制御手段による前記発光素子の駆動を休止している期間
中に、前記第1の制御手段の有する時定数を減少させる
第3の制御手段を備えたことを特徴としている。
求項1または請求項2に記載の発光素子制御装置におい
て、前記第1の制御手段による前記発光素子の駆動の休
止期間は、該休止期間経過時に前記発光素子に加わって
いる駆動電力が前記第2の状態における駆動電力と略同
一となる期間に設定されていることを特徴としている。
求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発光素子制御装
置において、前記第1の制御手段による制御の休止期間
中に、前記発光素子への電力の供給を遮断するスイッチ
手段を有することを特徴としている。
光素子を、パルス駆動である第1の状態と、該第1の状
態よりも低駆動電力且つ低周波数での駆動である第2の
状態と、で少なくとも駆動する発光素子制御装置であっ
て、前記発光素子の出射光量を検出する検出手段と、該
検出手段の検出結果に応じて、前記発光素子に加える駆
動電力を制御する第1の制御手段と、該第1の制御手段
による前記発光素子の駆動を、前記第1の状態と前記第
2の状態との間で切り替える切り替え手段と、前記第1
の状態から前記第2の状態への切り替え時に、前記第1
の制御手段の有する時定数を減少させる第3の制御手
段、を備えたことを特徴としている。
素子をパルス駆動して記録媒体に記録された情報を記録
(消去)するとともに、記録(消去)時よりも低駆動電
力且つ低周波数で前記発光素子を駆動して記録媒体から
情報を再生する光記録再生装置において、前記発光素子
の出射光量を検出する検出手段と、該検出手段の検出結
果に応じて、前記発光素子に加える駆動電力を制御する
第1の制御手段と、該第1の制御手段による前記発光素
子の駆動を、記録(消去)状態と再生状態との間で切り
替える切り替え手段と、記録(消去)状態から再生状態
への切り替え時に、前記第1の制御手段による前記発光
素子の駆動を一旦休止させ、前記発光素子に加える駆動
電力を減少させた後、再び前記第1の制御手段による前
記発光素子の駆動を再開させる第2の制御手段と、を備
えたことを特徴としている。
数”は勿論“直流”をも含むものである。
実施の形態について、図面を参照して説明する。図1に
本発明による実施の形態における半導体レーザ制御装置
の構成図を示す。
電流aはスイッチ2を介して半導体レーザ3に入力され
半導体レーザ3が駆動される。半導体レーザ3から出射
された光ビームは光情報記録媒体である光ディスク(図
示しない)に向かうとともに、その一部が光検出器4に
入射し、半導体レーザ3の出射光量bが検出される。光
検出器4の出力電流cは電流電圧変換回路5で電圧に変
換された後、差動増幅器6の一方の入力端子に入力され
る。差動増幅器6の他方の入力端子には切り替えスイッ
チ7を介して、再生モード基準電圧源8あるいは記録モ
ード基準電圧源9が接続される。電流電圧変換回路5の
出力電圧信号dと、再生モードあるいは記録モードに応
じた基準電圧信号eとの差が差動増幅器6により演算増
幅され、抵抗RとコンデンサCよりなるローパスフィル
タに接続される。コンデンサCの両端には、スイッチ1
2が接続されている。スイッチ12は、モノマルチバイ
ブレータ11の出力nに応じてオン/オフする。ローパ
スフィルタの出力gは、制御回路10によりゲイン調整
および位相補償などが施された後、電流源1にフィード
バックされる。こうして、基準電圧eと電流電圧変換回
路5の出力dとが等しくなるように制御動作が行われ、
その結果、半導体レーザ3からの出射光量bが所定の値
に保持される。
とを切り替えるための信号であり、図示しないコントロ
ーラから与えられる。モード信号hが「H」レベルの時
に記録モードとなり、「L」レベルの時には、再生モー
ドとなる。
続されており、変調信号iをモード信号hが「H」レベ
ルの時のみ通過させるように働く。変調信号iは、イン
バータ16により極性反転したのち、ゲート回路13に
加えられる。変調信号iは、記録方法に応じた信号であ
り、単一周波数や所定のパターンの信号である。
ブレータ11の入力にも接続されている。モノマルチバ
イブレータ11は所定の時間幅のパルスを出力するもの
で、ここではモード信号hが「H」レベルから「L」レ
ベルに変化する立ち下がりでトリガされ、所定の時間幅
のパルスを出力する。モノマルチバイブレータ11の出
力nは、前述したように、スイッチ12に接続されてい
る。また、インバータ15を通してゲート回路14にも
接続されており、モノマルチバイブレータ11の出力n
が「L」レベルの時のみ、ゲート回路13の出力jを通
過させるように働く。
御動作について説明する。再生モードにおいては、モー
ド信号hは「L」レベルとなる。このとき、切り替えス
イッチ7は再生モード基準電圧源8に接続される。ま
た、ゲート回路13の出力は変調信号iに関係なく
「H」レベルに固定される。モノマルチバイブレータ1
1の出力は「L」レベルであるので、ゲート回路14の
出力kは「H」レベルとなり、スイッチ2は常にオンと
なる。
流発光され、その出射光量bがモード信号hにより選択
された再生モード基準電圧源で設定された光量となるよ
うに、駆動電流aが制御される。このときの半導体レー
ザの出射光量は数mW程度の比較的低い出力にされる。
て説明する。記録モード時にはモード信号が「H」レベ
ルとなり、切り替えスイッチ7は記録モード基準電圧源
9に接続される。また、モード信号が「H」レベルとな
るので、ゲート回路13の出力は変調信号iに応じて
「H」もしくは「L」レベルとなる。モノマルチバイブ
レータ11の出力は「L」レベルなので、ゲート回路1
4の出力には変調信号iと同一の信号が現れる。
時、スイッチ2は、オンとなり、電流源1から出力され
る電流aが半導体レーザ3に流れる。また、ゲート回路
14の出力kが「L」レベルの時は、スイッチ2はオフ
となり、半導体レーザ3には電流は流れない。こうして
半導体レーザ3は変調信号iに応じて、パルス発光され
る。ここで、変調信号iの周波数は、数MHzから数十
MHzの比較的高い周波数なので、パルス発光による検
出信号は平滑化され、電流電圧変換回路5の出力には、
パルス発光された光の平均光量が現れることになる。よ
って、その平均光量が記録モード基準電圧源で設定され
た光量となるように、駆動電流aが制御される。
スクの記録膜に物理的な変化を起こす必要があるため、
比較的高い出力の出射光量が必要であるが、特にパルス
発光により記録する場合は、パルス幅が数十nsのパル
ス状の光で記録するため、直流発光により記録する場合
に比べてさらに高い出力の出射光量が必要となる。具体
的には数十mWの出射光量が必要とされる。
れの場合も、定常状態においては、半導体レーザ3の出
射光量を検出し、それをフィードバックすることによ
り、出射光量を制御している。
える際の動作について説明する。図2に記録モードから
再生モードに切り替える際の各部の信号を示す。図2に
おいては、(a)モード信号h、(b)モノマルチバイ
ブレータの出力n、(c)ローパスフィルタの出力g、
(d)出射光量bを示している。
めに、モード信号hは、「H」レベルから「L」レベル
となる(図2(a))。モノマルチバイブレータ11
は、前述のようにモード信号が「H」レベルから「L」
レベルとなる立ち下がり時点でトリガされる。これによ
り、モノマルチバイブレータ11の出力nには、あらか
じめ設定された時間幅Tのパルスが発生する(図2
(b))。モノマルチバイブレータ11の出力nは、イ
ンバータ15を通してゲート回路14に接続されている
ので、Tの期間だけゲート回路14の出力kは「L」レ
ベルとなり、スイッチ2はオフとされる。この結果、電
流源1から半導体レーザ3へ流れる電流は遮断され、出
射光量bは0となる。すなわち、スイッチ2がオフとな
った時点で光量制御系は、フィードバック制御状態を一
時的に休止することになる。こうして、記録モードから
再生モードへの切り替え時に半導体レーザ3から高い出
力が出されることを防ぐことができる。
nはスイッチ12にも接続されており、Tの期間スイッ
チ12がオンとなるので、その結果コンデンサCの両端
が短絡される。
gには半導体レーザ3に記録パワーPwmaxに相当す
る電流を流すように電圧が発生しており、これによっ
て、コンデンサCに電荷が蓄えられている。スイッチ1
2が短絡することにより、コンデンサCに充電された電
荷が放電される。このため、ローパスフィルターの出力
電圧gは、コンデンサCの容量とスイッチ12のオン抵
抗で決まる時定数で急速に0に減少する(図2
(c))。この結果、電流源1から流すべき電流値も0
となる。
以下と非常に小さな値とできる。このようにオン抵抗値
の非常に小さな素子として、例えばMOSFETがあ
る。こうした素子を使うことにより、放電の時定数は1
μs以下の極めて小さな値とすることができる。
力nが「L」レベルに戻るとスイッチ12がオフとな
り、また、スイッチ2がオンとなるので、フィードバッ
ク動作による通常の光量制御動作が再開され、半導体レ
ーザ3の出射光量は制御帯域で決まる応答時間で、所定
の再生モードの光量Prまで上昇することになる。この
場合、前述のようにコンデンサCは放電されており、ロ
ーパスフィルタの出力gは0となっているので、出射光
量bは0から上昇していくことになり、半導体レーザか
ら高い出力が出されることは全くない(図2(d))。
るパルスの時間幅Tは、コンデンサCに蓄えられた電荷
を放電するのに十分な時間に設定されている。前述のよ
うに、放電の時定数は1μs以下であるので、出射光量
が0となっても光ディスク装置のフォーカス、トラッキ
ングサーボに悪影響を及ぼすことはない。
バイブレータ11により発生するパルスの時間幅Tを、
コンデンサCに蓄えられた電荷が0になる時間幅に設定
したが、コンデンサCの両端の電圧が再生モードでの半
導体レーザ3の出射光量Prに相当する電圧にほぼ等し
くなった時点で、フィードバック制御を再開するように
時間幅Tを設定するとさらに良い。このように設定した
場合の各信号の波形を図3に示す。
(b)はモノマルチバイブレータ11の出力nを、
(c)はローパスフィルタ出力gを、(d)は半導体レ
ーザの出射光量bを示している。
電荷が0になるまで、スイッチ12をオンしており、ロ
ーパスフィルタの出力gは0となる。このため、その
後、モノマルチバイブレータ11の出力nが「L」レベ
ルに戻って、フィードバック動作による通常の光量制御
状態が再開されても、半導体レーザ3の出射光量が所定
の再生光量Prに達するまでは、制御帯域で決まる応答
時間分だけの時間がかかってしまう。この場合、所定の
再生光量Prに達するまでは、光ディスク装置は、記録
された情報を読み出す等の再生動作を行うことができな
いため、高速性を求められる応用分野では問題がある。
ルタの出力gが再生光量Prに相当する電圧にほぼ等し
い値になった時点で通常の光量制御状態が再開されるよ
うにすれば、半導体レーザ3の出射光量がPrに達する
までの時間を短縮することができる。ここで、ローパス
フィルタの出力gと半導体レーザの出射光量は半導体レ
ーザの温度ドリフト等により必ずしも1対1の対応とな
るわけではないので、再生光量Prに完全に一致させる
ことはできないが、その場合でも、コンデンサCの電荷
を完全に0にする場合に比べて短い時間で再生光量Pr
に到達することができる。
における半導体レーザ制御装置では、記録モードから再
生モードに切り替える際に、所定の時間フィードバック
制御状態を休止し、電流源1から半導体レーザ3に流れ
る電流をスイッチ2により完全に0にするとともに、同
時に、制御系の中で最も応答時間が遅い部分の時定数を
一時的に小さくすることにより、極めて短い時間で電流
源1の電流出力値を0とするようにしている。そして、
これにより半導体レーザ3の破壊や劣化を防止してい
る。しかしながら、半導体レーザ3への電流の遮断と、
時定数の低減の2つを両方行う必要はなく、時定数の低
減のみを行っても良い。この場合、高い出力が半導体レ
ーザ3から出射される時間は1μs以下と極めて短くで
きるので、記録時の光量が比較的小さい場合には、半導
体レーザ3に及ぼす影響を大幅に低減できる。
レーザをパルス駆動からそれより低駆動電力の直流駆動
へと切り替える場合に、半導体レーザの出射光量の増大
を防止できる点について述べたが、本発明の効果は、半
導体レーザをパルス駆動からそれより低駆動電力,低駆
動電流駆動へと切り替える場合であれば同様に得ること
ができる。
生時への切り替え時について述べたが、消去時から再生
時への切り替え時についても同様に対応できる。
再生時への切り替え時に半導体レーザに供給する駆動電
力を0としているが、必ずしも0にする必要はなく、駆
動電力を減少させるだけでも構わない。但し、この場
合、減少させた駆動電力は半導体レーザへの供給電流が
過大とならないレベルに設定しておく必要がある。
に、発光ダイオード等の他の発光素子が使用できる。
をパルス駆動する第1の状態から発光素子を低周波数駆
動(直流駆動を含む)する第2の状態への切り替え時
に、通常の光量制御を行うフィードバック制御動作を一
時的に休止するとともに、休止期間中に発光素子の出射
光量を減少させるようにするので、発光素子が過大な出
力を出す期間を短くすることができ、発光素子の劣化、
破壊が防止できる。
いる期間中に制御系の時定数を小さくするようにするこ
とにより、発光素子が過大な出力を出す期間を更に短く
することができ、発光素子の劣化、破壊防止効果が更に
高まる。
間経過時に発光素子に加わっている電力が再生光量に相
当する電力にほぼ等しい値になった時点で、再びフィー
ドバック動作による通常の光量制御状態が再開されるよ
うにしているので、再生光量に整定するまでの時間を短
縮でき、再生動作を迅速に再開できる。
いる期間中に発光素子への電力の供給を遮断するスイッ
チ手段を設けているため、発光素子が過大な出力を出す
ことが全くなく、発光素子の劣化、破壊が完全に防止で
きる。
子をパルス駆動する記録(消去)時から、発光素子を低
周波数駆動(直流駆動を含む)する再生時への切り替え
時に、通常の光量制御を行うフィードバック制御動作を
一時的に休止するとともに、休止期間中に発光素子の出
射光量を減少させるようにするので、発光素子が過大な
出力を出す期間を短くすることができ、発光素子の劣
化、破壊が防止できる。
である。
図である。
する説明図である。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 発光素子を、パルス駆動である第1の状
態と、該第1の状態よりも低駆動電力且つ低周波数での
駆動である第2の状態と、で少なくとも駆動する発光素
子制御装置であって、 前記発光素子の出射光量を検出する検出手段と、 該検出手段の検出結果に応じて、前記発光素子に加える
駆動電力を制御する第1の制御手段と、 該第1の制御手段による前記発光素子の駆動を、前記第
1の状態と前記第2の状態との間で切り替える切り替え
手段と、 前記第1の状態から前記第2の状態への切り替え時に、
前記第1の制御手段による前記発光素子の駆動を一旦休
止させ、前記発光素子に加える駆動電力を減少させた
後、再び前記第1の制御手段による前記発光素子の駆動
を再開させる第2の制御手段と、を備えたことを特徴と
する発光素子制御装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の発光素子制御装置にお
いて、 前記第1の制御手段による前記発光素子の駆動を休止し
ている期間中に、前記第1の制御手段の有する時定数を
減少させる第3の制御手段を備えたことを特徴とする請
求項1に記載の発光素子制御装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の発光素
子制御装置において、 前記第1の制御手段による前記発光素子の駆動の休止期
間は、該休止期間経過時に前記発光素子に加わっている
電力が前記第2の状態における駆動電力と略同一となる
期間に設定されていることを特徴とする発光素子制御装
置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
の発光素子制御装置において、 前記第1の制御手段による制御の休止期間中に、前記発
光素子への駆動電力の供給を遮断するスイッチ手段を有
することを特徴とする発光素子制御装置。 - 【請求項5】 発光素子を、パルス駆動である第1の状
態と、該第1の状態よりも低駆動電力且つ低周波数での
駆動である第2の状態と、で少なくとも駆動する発光素
子制御装置であって、 前記発光素子の出射光量を検出する検出手段と、 該検出手段の検出結果に応じて、前記発光素子に加える
駆動電力を制御する第1の制御手段と、 該第1の制御手段による前記発光素子の駆動を、前記第
1の状態と前記第2の状態との間で切り替える切り替え
手段と、 前記第1の状態から前記第2の状態への切り替え時に、
前記第1の制御手段の有する時定数を減少させる第3の
制御手段、を備えたことを特徴とする発光素子制御装
置。 - 【請求項6】 発光素子をパルス駆動して記録媒体に記
録された情報を記録(消去)するとともに、記録(消
去)時よりも低駆動電力且つ低周波数で前記発光素子を
駆動して記録媒体から情報を再生する光記録再生装置に
おいて、 前記発光素子の出射光量を検出する検出手段と、 該検出手段の検出結果に応じて、前記発光素子に加える
駆動電力を制御する第1の制御手段と、 該第1の制御手段による前記発光素子の駆動を、記録
(消去)状態と再生状態との間で切り替える切り替え手
段と、 記録(消去)状態から再生状態への切り替え時に、前記
第1の制御手段による前記発光素子の駆動を一旦休止さ
せ、前記発光素子に加える駆動電力を減少させた後、再
び前記第1の制御手段による前記発光素子の駆動を再開
させる第2の制御手段と、を備えたことを特徴とする光
記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35471597A JP3709064B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 発光素子制御装置及び光記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35471597A JP3709064B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 発光素子制御装置及び光記録再生装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11185274A true JPH11185274A (ja) | 1999-07-09 |
JP3709064B2 JP3709064B2 (ja) | 2005-10-19 |
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JP35471597A Expired - Fee Related JP3709064B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 発光素子制御装置及び光記録再生装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3709064B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100682690B1 (ko) * | 2001-01-18 | 2007-02-15 | 엘지전자 주식회사 | 광디스크장치의 광원 제어장치 및 제어방법 |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP35471597A patent/JP3709064B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR100682690B1 (ko) * | 2001-01-18 | 2007-02-15 | 엘지전자 주식회사 | 광디스크장치의 광원 제어장치 및 제어방법 |
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