JP2539374B2 - 光学式デイスク再生装置 - Google Patents

光学式デイスク再生装置

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JP2539374B2 JP61059126A JP5912686A JP2539374B2 JP 2539374 B2 JP2539374 B2 JP 2539374B2 JP 61059126 A JP61059126 A JP 61059126A JP 5912686 A JP5912686 A JP 5912686A JP 2539374 B2 JP2539374 B2 JP 2539374B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光学式ディスク再生装置に係り、特に再生信
号の鏡面反射レベルを一定に保つのに好適な光量制御回
路に関する。
〔従来の技術〕
光学式ディスク再生装置の発光部の制御回路の従来技
術については、特開昭59−152532号公報により述べられ
ている。上記公報においては、受光部により検出された
電圧信号を直流電圧変換回路により、平均直流電圧に変
換し、この平均直流電圧と基準電圧との差成分を取り出
す比較回路により差電圧を取り出して、この差電圧によ
り発光部の出力光量を制御し、受光部により検出された
信号の平均直流電圧を基準電圧と等しくするように発光
部の制御を行なうものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術は、以下に述べるような点については配
慮されていなかった。
第2図は、光学式ディスクの再生信号を示したもので
あり、Pは光がディスクのミラー面で反射された場合の
再生信号レベルであり、mはディスクの変調度であり、
P(1−m)は、ディスクのピット面に光が当った場合
の再生信号レベルである。この再生信号に対し、平均電
(一定)となるように発光部の発光量を制御すると、再
生信号のミラー面反射レベルは となる。即ち、ディスクの変調度により、再生信号のミ
ラー面反射レベルが変化してしまうことになる。これ
は、ディスクによる変調度バラツキにより、フォーカス
エラー検出信号,トラックエラー検出信号,RF信号がバ
ラツクのに乗じて、さらにミラー面レベルが変動するた
めに、上記各信号のバラツキが変調度によるバラツキよ
りもさらに大きくなる結果となる。第2図を用いてRF信
号について具体的に説明すると、変調度mのときのRF信
号の交流振幅は であるのに対し、変調度m′(m′<m)の時の交流振
幅は となり、振幅比は、 となる。m′<mの場合には、 である。一方、ミラー面レベルP′をP′=Pとなるよ
うに制御した場合には、振幅比はm′/mであるから、再
生信号の平均レベルを一定に制御した場合、変調度が低
いディスクを再生した場合のRF信号の振幅低下は、単に
変調度のバラツキに関する低下よりも、さらに悪くな
り、RF信号のS/N比が劣化するという問題点があった。
本発明の目的は、上記問題点を解決するため、変調度
がディスクによりバラツキがあっても、変調度バラツキ
以上にRF信号等の振幅がバラツクことなく、又光源の特
性がバラツイたり、光学系の部品が経年変化等により変
化してもトラックエラー検出信号,フォーカスエラー検
出信号,RF信号等の受光部出力電圧を一定に保つことが
でき、かつ、光ディスクのフォーカス引き込みに時等
に、レーザダイオードが破壊することがない光学式ディ
スク再生装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
発光部の駆動回路と、該駆動回路を固定電圧で駆動す
る第1の基準電圧を発生する第1の基準電圧発生手段
と、受光部により再生された信号の鏡面反射レベルと第
2の基準電圧との差電圧を発生し、該差電圧により前記
駆動回路を制御して前記発光部の出力する光量を制御す
る光量制御回路と、前記第1の基準電圧のみにより前記
駆動回路を駆動するか、または、前記発光部の発光開始
後所定時間経過後に前記第1の基準電圧と前記光量制御
回路の出力の和信号により前記駆動回路を駆動するかを
切り換える切換手段と、を備えることにより達成され
る。
〔作用〕
レーザダイオードの発光開始直後は第1の基準電圧の
みで発光を行い、一定時間経過後は、第1の基準電圧と
光量制御回路の両方によりレーザダイオードの発光量の
制御を行うようにして、発光開始後の不安定な期間にお
いて過大な発光を行うことになるレーザダイオードの破
壊を防止することが出来る。
〔実施例〕
まず、本発明の前提となる光学式ディスク再生装置の
光量制御を第1図により説明する。1は光学式ディス
ク、2は対物レンズ、3はビームスプリッタ、4は受光
部、26は電流電圧変換器、5は発光部、6は光学式ピッ
クアップ、7は発光部5の駆動回路、8は光量制御回路
である。
発光部5から照射された光ビームは、ビームスプリッ
タ3を通り、対物レンズ2を介して、光学式ディスク1
に焦点を結び、ディスクに反射されて再び対物レンズ2
を逆方向に通過した後、ビームスプリッタ3により反射
されて、受光部4に入射する。受光部4では、入射光量
に応じて電流が出力され、電流電圧変換器26では、入力
電流に応じた電圧が出力され、ディスク記録信号の再生
信号となる。電流電圧変換器26の出力は、光量制御回路
8に入力し、光量制御回路8では再生信号のミラー面反
射レベルを検出し、ミラー面反射レベルと、基準電圧の
差電圧を出力する。差電圧は、駆動回路7に入力し、駆
動回路7は、差電圧に応じて発光部の光量を制御して、
光量制御回路の出力差電圧が0となるように動作する。
以上により、第1図の構成によれば、ディスク再生信号
のミラー面反射レベルを一定となるように制御すること
ができる。
次に、本発明の前提となる光学式ディスク再生装置の
光量制御の他の例を第3図を用いて説明する。第3図で
第1図と同一番号の構成要素は、同一の構成要素を示
す。又、9はミラー面反射レベル検波回路、10はVBを中
心に動作する差動増幅器、11は基準電圧発生回路、12は
レーザダイオード(LD)、13はモニタダイオード(M
D)、14は定電圧源VB、15は定電圧源Vr、16は差動増幅
器、17はトランジスタ、R1〜R7は抵抗である。受光部4
及び電流電圧変換器26で再生された信号は、ミラー面反
射レベル検波回路により、ミラー面反射レベルが検出さ
れる。今、レーザーダイオード12の発光々量が少ないた
めに、ミラー面反射レベルが、基準電圧発生回路11の発
生する電圧よりも小さい場合、差動増幅器10の出力には
VBより大きい信号が発生し、駆動回路7の入力に印加さ
れる。駆動回路7は、定電圧Vrとモニタダイオード13の
感度及び抵抗R6によって決まる発光量からVBより大きい
電圧が入力されたことにより、増幅器16の出力電圧が低
下し、トランジスタ17のベース電位が低下して、トラン
ジスタ17を流れる電流が増加し、レーザーダイオード12
を流れる電流が増加して、発光量が増加し、信号のミラ
ー面反射レベルが基準電圧発生回路11の発生電圧と等し
くなるように制御を行なう。又、ミラー面反射レベルが
基準電圧発生回路11の発生電圧よりも高くなった場合に
は、逆に、レーザーダイオード12の発光々量を小さくし
て、ミラー面反射レベルが、基準電圧発生回路11の発生
電圧と等しくなるように制御を行なう。以上の説明によ
れば、レーザーダイオード12を発光部に用いた場合に、
再生信号のミラー面反射レベルを基準電圧に等しくなる
ように制御することができる。
第4図は、第3図の光量制御回路のミラー面反射レベ
ル検波回路の具体例を示したものである。第4図で、18
はトランジスタ、19は抵抗、20はコンデンサ、21は抵
抗、22はトランジスタであり、23は検波回路入力、24は
出力である。再生信号を入力23より入力すると入力電圧
がコンデンサ20の電位よりもVf1以上高い場合には、ト
ランジスタ18を介して、コンデンサ20に電流が注入さ
れ、コンデンサ20の電位は上昇する。次に、入力電圧
が、コンデンサ20の電位よりVf1以上高くない場合に
は、コンデンサ20の電荷は、抵抗19を通して徐々に放電
される。よって、入力信号23の周波数に対し、コンデン
サ20と抵抗19より成る放電回路の時定数を十分に長くと
っておけば、信号23のミラー面反射レベルの検出を行な
うことができる。又、トランジスタ22及び抵抗21は、実
際のミラー面反射レベルは、トランジスタ18により、Vf
1だけ低くシフトしているので、本発明においては制御
誤差となるため、これをできる限り防ぐための、レベル
シフト回路であり、コンデンサ20の電圧をVf2だけ高く
なるようにシフトする。
次に、第5図,第6図を用いて本発明の一実施例につ
いて説明する。第5図において、第3図と同一番号の構
成要素は、同一の構成要素を示す。又、25はスイッチで
ある。又、第6図は光量制御のタイミングを示したもの
である。第6図において、光学式ディスクプレイヤーの
電源がオンになった瞬間は、ピックアップからディスク
に照射されるレーザー光がディスク上に焦点を結んでい
ないために再生信号のレベルは不安定である。この不安
定な期間Tの間に、第1図及び第3図による光量制御を
行なうと信号振幅が小さい場合に、レーザーダイオード
の発光々量が小ないとして、レーザーダイオードの発光
々量を上げるが、実際はディスク上に焦点が合っていな
いことによる信号振幅の低下であるために、レーザーダ
イオードを異常に大きな光量で発光させて、破壊させる
場合がある。従って、電源投入直後は、スイッチ25をB
側にして、基準電圧をミラー面反射レベル検波回路に入
力し、差動増幅器10の出力をVBとし、定電圧15Vrのみに
よってレーザーダイオードを発光させ、次に、前述した
不安定な期間T通過後、ミラー面反射レベルがほぼ一定
値となるので、この期間経過後スイッチ25をA側にし
て、前述した第3図と同様の動作により光量制御を行な
う。又、これは光学式ディスク再生装置が電源はオンと
なっていても停止状態から、再生状態に移る時も同様で
ある。
以上、本実施例によれば、電源投入時や停止から再生
状態に移行する時などの過渡状態において、レーザーダ
イオードを破壊する可能性のない安全な光量制御を行な
うことができるという効果がある。
〔発明の効果〕
以上、本発明によれば、ディスクにより変調度バラツ
キがあっても、変調度バラツキ以上にディスク再生信号
等の振幅がバラツクことなく、又、光源や光学系のバラ
ツキがあってもディスク再生信号等の振幅を一定に保つ
ことができ、かつ発光開始後の不安定な期間において過
大な発光を行うことになるレーザダイオードの破壊を防
止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の前提となる光学式ディスク再生装置の
光量制御を説明するための構成図、第2図は光学式ディ
スクの再生信号を示す図、第3図は本発明の前提となる
光学式ディスク再生装置の光量制御の他の例を説明する
ための構成図、第4図は第3図の光量制御回路のミラー
面反射レベル検波回路の具体例を示す構成例、第5図は
本発明の実施例の構成図、第6図は光量制御のタイミン
グを示す図である。 8……光量制御回路、 9……ミラー面レベル検波回路、 10……差動増幅器、11……基準電圧発生回路、 25……スイッチ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号が記録された光学式ディスクに対し、
    該ディスクの記録信号トラック上を発光部と受光部を具
    備した光学式ピックアップが追尾することにより前記デ
    ィスクに記録された信号を再生する光学式ディスク再生
    装置において、 前記発光部の駆動回路(7)と、 該駆動回路を固定電圧で駆動する第1の基準電圧を発生
    する第1の基準電圧発生手段(15)と、 前記受光部により再生された信号の鏡面反射レベルと第
    2の基準電圧(11)との差電圧を発生し、該差電圧によ
    り前記駆動回路を制御して前記発光部の出力する光量を
    制御する光量制御回路(8)と、 前記発光部の発光開始時に前記第1の基準電圧のみによ
    り前記駆動回路を駆動し、前記発光部の発光開始後所定
    時間経過後に前記第1の基準電圧と前記光量制御回路の
    出力の和信号により前記駆動回路を駆動するように切り
    換える切換手段(25)と、 を備えることを特徴とする光学式ディスク再生装置。
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