JPH06338073A - 半導体レーザパワー制御装置及びこれに用いる光ディスク - Google Patents

半導体レーザパワー制御装置及びこれに用いる光ディスク

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JPH06338073A
JPH06338073A JP5126555A JP12655593A JPH06338073A JP H06338073 A JPH06338073 A JP H06338073A JP 5126555 A JP5126555 A JP 5126555A JP 12655593 A JP12655593 A JP 12655593A JP H06338073 A JPH06338073 A JP H06338073A
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semiconductor laser
power
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JP5126555A
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English (en)
Inventor
Shunji Ohara
俊次 大原
Yuji Takagi
裕司 高木
Yuji Kumon
裕二 久門
Yoshiyuki Miyahashi
佳之 宮端
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体レーザの特性変化にも安定にパワー制御
ができ、記録毎のパワー学習が不要な半導体レーザパワ
ー制御装置を提供することを目的とする。 【構成】演算回路1が、半導体レーザ10のパワーに対
応してピンダイオード11からAD変換回路15を介し
てモニターしたデジタル信号値に応じて、演算回路1か
らDA変換回路25へ出力するデジタル信号値を制御し
て、レーザ駆動電流源26を介して半導体レーザ10の
駆動電流を制御する。パワー学習モードで計算した半導
体レーザ10の駆動電流とパワーの傾きに基づいて記録
パワー制御モードで学習したデジタル信号値でDA変換
回路25を制御し、半導体レーザ10の記録電流値を決
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的記録再生装置に
用いる半導体レーザパワー制御装置と光ディスクに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザのパワーは温度や経時変化
(寿命)により大きく変動するため、光学的記録再生装
置の光源として用いる場合、パワーを安定させるための
パワー制御を行う必要がある。
【0003】従来の半導体レーザパワー制御装置の詳細
が特開平1−107335号公報に、また要約が昭和6
3年電子情報通信学会秋季全国大会C−302「1ビー
ムオーバーライト光ディスク用半導体レーザの高速三値
パワー制御」に記載されている。
【0004】図7に従来の半導体レーザパワー制御装置
のブロック図を示し、図8に半導体レーザより出力され
るパワーを示す。半導体レーザ10からのパワーはピン
ダイオード11で受光され、発生したピン電流は電流電
圧変換回路51で電圧に変換される。
【0005】光ディスク再生時は基準電圧源52から出
力される再生パワー基準電圧Vrと前記電流電圧変換回
路51からの出力がサーボアンプ53で比較され、サン
プルホールド回路54、電流源55を通じて、再生パワ
ー基準電圧Vr相当の再生パワーPrが常に出力される
ように半導体レーザ10に電流が流される。
【0006】記録時、半導体レーザ10のパワーは図8
に示すようにバイアスパワーPbとピークパワーPpの
2値に変調され光ディスク上に記録される。まずバイア
スパワーPbは、図7の基準電圧源52を前記Vrから
バイアスパワーPb相当のバイアスパワー基準電圧Vb
に切り替えることで得られる。半導体レーザ10のパワ
ーがバイアスパワーPbになった後、そのバイアスパワ
ー電流値はサンプルホールド回路54にて保持される。
【0007】つぎにピークパワーPpは、基準電圧源5
2から出力されるピークパワー基準電圧Vpと前記電流
電圧変換回路51からの出力がサーボアンプ56で比較
され、サンプルホールド回路57、電流源58を通じ
て、前記バイアスパワー電流に重畳される形で半導体レ
ーザ10にピークパワー電流が流され、ピークパワーP
pが得られる。
【0008】半導体レーザ10のパワーがピークパワー
Ppになった後、そのピークパワー電流値はサンプルホ
ールド回路57にて保持される。前記ピークパワーPp
はデータDにより切り替えられるスイッチ手段59でオ
ン,オフされ半導体レーザ10のパワーはバイアスパワ
ーPbとピークパワーPp間を変調される。
【0009】3つのパワー値(再生パワーPrの値,バ
イアスパワーPbの値,ピークパワーPpの値)は、基
準電圧源52の各々の基準電圧を変えることで任意のパ
ワー値を得ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の構成で
は、記録毎に、その直前に、図8に示すようなバイアス
パワーPbおよびピークパワーPpを決めるための時間
Tbおよび時間Tpが必要で、記録毎に、これらの時間
に対応して試し書きをするオートレーザパワーコントロ
ール(以下ALPCと略す)領域が光ディスク上に必要
となり、それだけ光ディスクの情報が記録できる容量が
減るという問題点がある。
【0011】また、記録毎に、毎回ピークパワーPpを
決める時間Tpのあいだ高パワーの光が光ディスク上に
照射されることになり、光ディスクの劣化や半導体レー
ザ10の劣化を早めるという問題点もある。
【0012】これは、時間Tpが通常4μsec以上必
要であり、これに対し記録時に用いられるピークパワー
Ppの照射時間は50nsec以下でよく、ピークパワ
ーPpの決定時には、記録時の約80倍もの長時間のあ
いだ半導体レーザ10が発光することとなるためであ
る。
【0013】さらに、半導体レーザ10の経時変化など
により特性が変化しても、その変化に対応して回路定数
を変更することが困難であり、その結果、回路が発振し
て半導体レーザ10に過大電流が流れ、そのため半導体
レーザ10が破壊するという問題点がある。
【0014】本発明は、記録毎にバイアスパワーPbお
よびピークパワーPpを決めることが不要で、これらの
パワーPb,Ppを決める際の試し書きをするALPC
領域が記録毎に必要なく、光ディスクの情報の記録容量
の低下が防げるとともに、記録毎の高パワーの光照射に
よる光ディスクおよび半導体レーザ10の劣化を早め
ず、半導体レーザ10の経時変化などによる特性の変化
があっても回路が発振せず、安定した半導体レーザ10
のパワー制御ができる半導体レーザパワー制御装置を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の半導体
レーザパワー制御装置は、半導体レーザにより光ディス
クに記録再生を行う光学的記録再生装置において、半導
体レーザに電流を流すレーザ駆動電流源と、デジタル信
号の入力をアナログ変換しレーザ駆動電流源へ出力して
半導体レーザに流す電流を決定するDA変換回路と、半
導体レーザの光を検出するピンダイオードと、ピンダイ
オードの電流を電圧変換して出力する電流電圧変換回路
と、電流電圧変換回路より出力されたアナログ信号をデ
ジタル変換して出力するAD変換回路と、再生時に前記
AD変換回路より出力されたデジタル信号値に応じて前
記DA変換回路に出力するデジタル信号値を制御する演
算回路とを設けたことを特徴とする。
【0016】請求項2に記載の半導体レーザパワー制御
装置は、半導体レーザにより光ディスクに記録再生を行
う光学的記録再生装置において、半導体レーザに電流を
流すレーザ駆動電流源と、デジタル信号の入力をアナロ
グ変換しレーザ駆動電流源へ出力して半導体レーザに流
す電流を決定するDA変換回路と、半導体レーザの光を
検出するピンダイオードと、ピンダイオードの電流を電
圧変換して出力する電流電圧変換回路と、電流電圧変換
回路より出力されたアナログ信号をデジタル変換して出
力するAD変換回路と、記録時でない学習期間に前記D
A変換回路にデジタル信号を出力して、前記AD変換回
路の出力信号の変化を読み取って半導体レーザの電流と
パワーとの傾きを計算して、記録時に前記DA変換回路
へ出力するデジタル信号値を学習し、記録時に前記学習
で求めたデジタル信号値を前記DA変換回路へ出力する
演算回路とを設けたことを特徴とする。
【0017】請求項3に記載の光ディスクは、光学的記
録再生装置における半導体レーザパワー制御装置により
記録再生が行われる光ディスクであって、半導体レーザ
の電流とパワーとの傾きを計算してパワー学習する場合
に走査する領域を、情報を記録するユーザデータ領域外
に設けたことを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1の構成によると、再生パワー制御モー
ド時に、演算回路がAD変換回路より出力されたデジタ
ル信号値を確認しながら、このデジタル信号値に応じて
演算回路がDA変換回路に出力するデジタル信号値を制
御して、半導体レーザの再生パワーを制御する。
【0019】請求項2の構成によると、記録時以外のパ
ワー学習モードの期間に、演算回路がDA変換回路にデ
ジタル信号を出力して、AD変換回路の出力信号の変化
を読み取って半導体レーザの電流とパワーとの傾きを計
算して、記録時にDA変換回路へ出力するデジタル信号
値を学習する。
【0020】記録パワー制御モード時には、演算回路が
記録時以外の期間の学習で求めたデジタル信号値をDA
変換回路へ出力する。請求項3の構成によると、光ディ
スクに、情報が記録されるユーザデータ領域外にパワー
学習する際に走査される領域が設けられて、この領域が
パワー学習モード時に走査される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に述べ
る。図2は再生時と記録時に、本発明の半導体レーザパ
ワー制御装置により制御されるパワーの様子を示した図
である。横軸は時間を示し、縦軸はパワーを示す。半導
体レーザより出力されるパワーは、再生時には再生パワ
ーPrに、記録時には、記録されるデータに応じてバイ
アスパワーPbとピークパワーPpに変調される。
【0022】図3は半導体レーザの駆動電流とパワーの
関係を示した図である。横軸は半導体レーザの駆動電流
であり、縦軸はパワーである。半導体レーザは、再生時
にはレーザノイズを軽減するために、200MHz〜7
00MHzの高周波電流を半導体レーザの駆動電流に重
畳することが公知である。
【0023】図3において、グラフAは再生時に高周波
電流を重畳した時の半導体レーザの駆動電流とパワーの
特性を示し、グラフBは記録時に高周波電流の重畳をや
めた時の半導体レーザの駆動電流とパワーの特性を示
す。ここで、グラフAとグラフBの差が半導体レーザの
駆動電流に重畳された高周波電流である。
【0024】図4は、再生時の半導体レーザの駆動電流
とパワーの関係を示した図であり、図3のグラフAのみ
を表している。図5は、記録時の半導体レーザの駆動電
流とパワーの関係を示した図であり、実線によって図3
のグラフBを表している。
【0025】図1は本実施例の半導体レーザパワー制御
装置のブロック図を示す。図1において、半導体レーザ
10より出力された光のパワーはピンダイオード11で
モニターされる。ピンダイオード11からのモニター電
流は電流電圧変換回路12で電圧に変換され、モニター
効率のバラツキを吸収する可変抵抗VR1を経て、例え
ば10倍の増幅回路13に加えられる。
【0026】スイッチ14は、再生時には信号WTGT
が”L”となり端子aとbが導通し、逆に記録時には信
号WTGTは”H”となり端子aとcが導通する。再生
時に10倍の増幅回路13を通したのは、記録パワーに
比べ再生パワーPrは小さく、そのままではAD変換回
路15のダイナミックレンジを最大限有効に生かせない
ためである。
【0027】スイッチ14の端子aからの出力はAD変
換回路15を経てマイクロプロセッサー(CPU)もし
くはデジタルシグナルプロセッサー(DSP)からなる
演算回路1に加えられ、AD変換回路15からの出力は
半導体レーザ10のパワーをモニターしていることにな
る。
【0028】DA変換器回路25は、半導体レーザ10
のしきい値パワーまでの電流を決めるDATH回路2
と、再生電流を決めるDARD回路3と、バイアス電流
を決めるDABS回路4と、ピーク電流を決めるDAP
K回路5とで構成されている。
【0029】抵抗R1と抵抗R2はDA変換回路25の
DATH回路2とDARD回路3の出力を加算するため
の抵抗であり、レーザ駆動電流源26は、再生電流を流
す再生電流源6と、バイアス電流を流すバイアス電流源
7と、ピーク電流を流すピーク電流源8とで構成されて
いる。
【0030】9はデータDに応じて、ピーク電流源8か
ら半導体レーザ10に流れ込むピーク電流をON,OF
Fするスイッチ回路である。16は半導体レーザ10に
高周波電流を重畳するための高周波モジュールで、17
は高周波モジュール16を駆動する高周波モジュール駆
動回路であり、演算回路1よりのHFON信号で高周波
モジュール16はON,OFFする。
【0031】本発明の半導体レーザパワー制御装置の動
作は以下の3つのモードに分けられる。この3つのモー
ドは、再生パワー制御モードと、パワー学習モードと、
記録パワー制御モードであり、これらの各々について図
1,図4,図5を用いて説明する。ここで、図4,図5
の横軸に示した値は、半導体レーザ10に駆動電流を流
すために図1に示す演算回路1からDA変換回路25に
出力されるデジタルビット値を示し、縦軸に示した値
は、半導体レーザ10のパワーに相当するAD変換回路
15から演算回路1に入力されるデジタルビット値を示
している。
【0032】以下の説明では、半導体レーザ10の駆動
電流としてこれに対応したDA変換回路25のデジタル
ビット値を用い、半導体レーザ10のパワーとしてこれ
に対応したAD変換回路15のデジタルビット値を用い
て説明する。
【0033】まず、1つ目の再生パワー制御モードにつ
いて説明する。最初、DA変換回路25のDATH回路
2,DARD回路3,DABS回路4,DAPK回路5
の出力は0である。演算回路1からDATH回路2への
出力を最小ビットずつ徐徐に大きくして半導体レーザ1
0に電流を流す。同時に、演算回路1はAD変換回路1
5の出力(半導体レーザ10のパワーと等価)もモニタ
ーしており、演算回路1にて半導体レーザ10が図4に
示すように再生パワーPrより十分小さいADTHaの
しきい値(例えば0.2mW相当)を出力したことを判
断すると、その時の駆動電流値DATHaを保持するよ
うに、DA変換回路25のDATH回路2への出力が保
持される。
【0034】目標とする再生パワーPrをADRDX
(例えば1.2mW相当)とすると、演算回路1は、A
D変換回路15の出力が常にADRDXの値になるよう
に、DA変換回路25のDARD回路3を最小ビットず
つ徐徐にコントロールし、半導体レーザ10にDARD
Xに対応する駆動電流を流す。
【0035】周囲温度が変化し半導体レーザ10のパワ
ーも変動すると、DA変換回路25のDATH回路2へ
の出力は保持されたままで、DARD回路3への出力の
みを最小ビットずつ徐徐に変化させて、再生パワーPr
が常にADRDX(1.2mW相当)になるよう演算回
路1にてDA変換回路25のDARD回路3が制御され
る。
【0036】図4で、駆動電流DATHaは一度決めた
ら変化せず、DATHaに重畳される駆動電流DARD
Xが、半導体レーザ10のパワー変化に追従してコント
ロールされている。
【0037】このように再生電流を、しきい値のパワー
までの駆動電流値DATHaと実際に発光する駆動電流
値DARDXに分けたのは、再生パワーPrをコントロ
ールするための再生電流DARDXの変化に比べ、しき
い値パワーまでの駆動電流値DARDaの占める割合が
大きく、これらを1つのDA変換回路25で制御すると
再生パワーPrのコントロールの精度が悪くなるためで
ある。
【0038】つぎに2つ目のパワー学習モードについて
説明する。再生パワー制御モードは解除されるが、DA
変換回路25のDATH回路2はDATHaを保持した
ままである。
【0039】まず、高周波モジュール16はONのま
ま、図4に示すような再生パワーPr近傍の駆動電流と
パワーの傾きKr(傾き=駆動電流/パワー)を求め
る。DA変換回路25のDARD回路3への出力を徐徐
に変化させ、AD変換回路15の出力がADRDa(例
えば1mW相当),ADRDb(例えば1.4mW相
当)の値になるように、DA変換回路25のDARD回
路3をコントロールし、各々の駆動電流値DARDa,
DARDbを求める。
【0040】再生パワーPr近傍の傾きKrは、 Kr=(DARDb−DARDa)/(ADRDb−A
DRDa) より求めることができる。
【0041】つぎに、バイアスパワーPbおよびピーク
パワーPp近傍の傾きKbおよびKpを求める。DA変
換回路25のDATH回路2はDATHaを、DARD
回路3は直前のDARDXをそれぞれ保持する。
【0042】信号HFONを”L”にして高周波モジュ
ール16をOFFにし、信号WTGTを”H”にしてス
イッチ14の端子aとcを導通状態にする。記録時は高
周波モジュール16をOFFにするため、半導体レーザ
10の駆動電流とパワーの特性は図5のグラフBに示す
ようになる。
【0043】まず、バイアスパワーPb近傍の傾きKb
を求める。DA変換回路25のDABS回路4への出力
を演算回路1で徐徐に大きくしながら、AD変換回路1
5の出力がADBSa(例えば4mW相当),ADBS
b(例えば8mW相当)の値になるように、DA変換回
路25のDABS回路4をコントロールし、各々の駆動
電流値DABSa,DABSbを求める。
【0044】バイアスパワーPb近傍の傾きKbは、 Kb=(DABSb−DABSa)/(ADBSb−A
DBSa) より求めることができる。
【0045】ここで、傾きをもとめる下限のパワーをA
DRDX(1.2mW相当)にせずADBSa(4mW
相当)にした理由は、バイアス電流源7よりのバイアス
電流は、再生パワーPr(1.2mW)より高いバイア
スパワーPbを出力するために再生電流源6よりの再生
電流に重畳されるわけであるが、バイアス電流が小さい
とき(1.2mW近傍)にはバイアス電流源7の回路,
DA変換回路25のDABS回路4の非直線性が発生
し、正しい傾きKbが求められないためである。
【0046】したがって、ある程度バイアス電流が流さ
れたときのパワーADBSa(4mW相当)を基準に傾
きKbを求めるようにしている。つぎに、ピークパワー
Pp近傍のKpを求める。
【0047】DA変換回路25のDABS回路4はDA
BSbを保持し、DA変換回路25のDAPK回路5へ
の出力を徐徐に大きくしながら、AD変換回路15の出
力がADPKa(例えば11mW相当),ADPKb
(例えば15mW相当)の値になるように、DA変換回
路25のDAPK回路5をコントロールし、各々の駆動
電流値DAPKa,DAPKbを求める。
【0048】同様にピークパワーPp近傍の傾きKp
は、 Kp=(DAPKb−DAPKa)/(ADPKb−A
DPKa) より求めることができる。
【0049】ここで、傾きを求める下限のパワーをAD
BSb(8mW相当)にせずADPKa(11mW相
当)にした理由は、前述のバイアスパワーPbの傾きを
求めた時と同様で、ピーク電流が小さいとき(8mW近
傍)のピーク電流源8の回路,DA変換回路25のDA
PK回路5の非直線性領域を避けるためである。
【0050】以上の各パワーでの傾きの計算が終了する
と、信号HFONを”H”にして高周波モジュール16
をONし、信号WTGTを”L”にしてスイッチ14の
端子aとbを導通状態にして、前述の再生パワー制御モ
ードの状態に復帰する。
【0051】これらのパワー学習は、記録時以外の期間
で光ディスク装置が立ち上がる前、すなわち公知のフォ
ーカス制御がかかる前に1回だけ行うようにする。つぎ
に3つ目の記録パワー制御モードについて説明する。
【0052】記録時に必要とするバイアスパワーPbを
AD変換回路15の出力値でADBSX(例えば6mW
相当)とし、ピークパワーPpをADPKX(例えば1
3mW相当)とすると、これらのパワーを出力するため
の演算回路1よりDA変換回路25のDABS回路4,
DAPK回路5への出力値DABSX,DAPKXは以
下のようして求めることができる。
【0053】DABSX=Kb×(ADBSXーADB
Sa)+DABSa DAPKX=Kp×(ADPKX−ADBSX−(AD
PKa−ADBSb))+DAPKa 記録時は、再生パワー制御モードを解除し、DA変換回
路25のDATH回路2ではDATHaを保持し、DA
RD回路3では再生パワーPrをだすための直前のDA
RDXを保持する。また、DA変換回路25のDABS
回路4,DAPK回路5へはDABSX,DAPKXを
出力しバイアスパワーPb,ピークパワーPpを得る。
【0054】記録後は、再生パワー制御モードに戻り、
周囲温度変化にADRDXが追従する再生パワー制御状
態となる。ここで、複数のセクターを連続して記録する
場合には、再生パワー制御状態は例えばセクターアドレ
スを再生する時間として得られるが、この再生時間は短
く(通常<50nsec)この短い時間では再生パワー
の制御が十分行われない可能性がある。
【0055】再生パワー制御が正しく行われないと、例
えば記録で半導体レーザ温度は徐徐に上昇し、正しいバ
イアスパワーPb,ピークパワーPpも得られなくな
る。この場合には、再生状態になった瞬間のAD変換回
路15の出力ADRDYを求め、この値から下記の式を
用いて半導体レーザが正しい再生パワーPrが出力でき
るDARDYを求める。
【0056】DARDY=DARDX+Kr×(ADR
DX−ADRDY) 再生状態が短いときの記録中は、上記計算より得られた
DARDYをDA変換回路25のDARD回路3に出力
する。
【0057】この構成により、囲温度の変化や半導体レ
ーザ10の劣化により半導体レーザ10に特性の変化が
あっても回路が発振せず、安定した半導体レーザ10の
再生パワーPrの制御ができる。
【0058】また、演算回路1は、記録毎に記録パワー
Pb,Ppを決めることが不要となり、記録パワーP
b,Ppを決める際の試し書きをするALPC領域が記
録毎に必要なく、光ディスクの情報の記録容量の低下が
防げるうえ、記録毎の高パワーの光照射による光ディス
クおよび半導体レーザ10の劣化の進行を遅らすことが
できる。
【0059】上記実施例ではパワー学習は、光ディスク
装置が立ち上がる前、すなわち公知のフォーカス制御が
かかる前に行ったが、光ディスク装置が立ち上がった後
でも、ホストコンピュータからの指令があった場合、あ
るいは、あらかじめ規定した一定時間のあいだ記録再生
動作が行われない場合、あるいは、再生電流を出力する
ためのDA変換回路25のDARD回路3の出力値DA
RDXを演算回路1で常にモニターしておき、DARD
Xが定められた範囲を越えた場合のいずれかの場合にパ
ワー学習モードに入り、各傾きを再び求めるよう構成す
ることによって、周囲温度が大きく変わったり、もしく
は半導体レーザ10が劣化した場合でも、半導体レーザ
10の再生パワーPr,バイアスパワーPb,ピークパ
ワーPpの各パワーを規定値に保持できる。
【0060】また、再生電流を出力するためのDA変換
回路25のDARD回路3への出力値DARDXを演算
回路1で常にモニターしておき、DARDXが、前述と
は別に定められ半導体レーザ10が破壊しない範囲の駆
動電流に相当した範囲を越えた場合に、再生パワー制御
モードを解除するようにしておけば、たとえば、AD変
換回路15の故障などによってDA変換回路25のDA
RD回路3への出力値DARDXが増大して、半導体レ
ーザ10に過大な駆動電流が流れることによる半導体レ
ーザ10の破壊なども防止できる。
【0061】上記の各実施例では、フォーカス制御を停
止させてパワー学習モードに入るように構成したが、図
6に示すように、光ディスクにユーザデータ領域Eの外
側または内側の少なくとも一方に1セクター以上のパワ
ー学習領域Fを設け、パワー学習時には、この領域に光
ヘッドを走査させるよう構成することによって、光ディ
スク装置が立ち上がった後にパワー学習する場合にも、
フォーカス制御を停止させなくても光ディスクのトラッ
クを破壊することなくパワー学習ができる。
【0062】
【発明の効果】請求項1の構成によれば、演算回路は、
再生パワー制御モード時にAD変換回路より出力された
デジタル信号を確認しながら、このデジタル信号値に応
じてDA変換回路に出力するデジタル信号値を最小ビッ
トずつ制御するようにできるので、半導体レーザに特性
の変化があっても回路が発振せず、安定した半導体レー
ザのパワー制御ができる。
【0063】請求項2の構成によれば、演算回路は、記
録時にDA変換回路へ出力するデジタル信号値の学習
を、記録時以外の期間に1回だけ行うようにすれば、演
算回路は、学習したデジタル信号値を、記録毎にDA変
換回路に出力するデジタル信号値として使用できるの
で、演算回路は、記録毎に記録パワーを決めることが不
要となり、記録パワーを決める際の試し書きをするAL
PC領域が記録毎に必要なく、光ディスクの情報の記録
容量の低下が防げるうえ、記録毎の高パワーの光照射に
よる光ディスクおよび半導体レーザの劣化の進行を遅ら
すことができる。
【0064】請求項3の構成によれば、パワー学習モー
ド時には、光ディスクのユーザデータ領域外に設けられ
たパワー学習専用の領域が走査できるので、光ディスク
の情報の記録容量の低下が防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の半導体レーザパワー制御装
置のブロック図
【図2】同実施例の半導体レーザパワー制御装置による
パワー制御の説明図
【図3】半導体レーザの駆動電流とパワーの関係図
【図4】再生時の半導体レーザの駆動電流とパワーの関
係図
【図5】記録時の半導体レーザの駆動電流とパワーの関
係図
【図6】本発明の一実施例の光ディスクの構成を示す平
面図
【図7】従来の半導体レーザパワー制御装置のブロック
【図8】従来の半導体レーザパワー制御装置によるパワ
ー制御の説明図
【符号の説明】
1 演算回路 6 レーザ駆動電流源 10 半導体レーザ 11 ピンダイオード 12 電流電圧変換回路 15 AD変換回路 25 DA変換回路 E ユーザデータ領域
フロントページの続き (72)発明者 宮端 佳之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザにより光ディスクに記録再生
    を行う光学的記録再生装置において、半導体レーザに電
    流を流すレーザ駆動電流源と、デジタル信号の入力をア
    ナログ変換しレーザ駆動電流源へ出力して半導体レーザ
    に流す電流を決定するDA変換回路と、半導体レーザの
    光を検出するピンダイオードと、ピンダイオードの電流
    を電圧変換して出力する電流電圧変換回路と、電流電圧
    変換回路より出力されたアナログ信号をデジタル変換し
    て出力するAD変換回路と、再生時に前記AD変換回路
    より出力されたデジタル信号値に応じて前記DA変換回
    路に出力するデジタル信号値を制御する演算回路とを設
    けた半導体レーザパワー制御装置。
  2. 【請求項2】半導体レーザにより光ディスクに記録再生
    を行う光学的記録再生装置において、半導体レーザに電
    流を流すレーザ駆動電流源と、デジタル信号の入力をア
    ナログ変換しレーザ駆動電流源へ出力して半導体レーザ
    に流す電流を決定するDA変換回路と、半導体レーザの
    光を検出するピンダイオードと、ピンダイオードの電流
    を電圧変換して出力する電流電圧変換回路と、電流電圧
    変換回路より出力されたアナログ信号をデジタル変換し
    て出力するAD変換回路と、記録時でない学習期間に前
    記DA変換回路にデジタル信号を出力して、前記AD変
    換回路の出力信号の変化を読み取って半導体レーザの電
    流とパワーとの傾きを計算して、記録時に前記DA変換
    回路へ出力するデジタル信号値を学習し、記録時に前記
    学習で求めたデジタル信号値を前記DA変換回路へ出力
    する演算回路とを設けた半導体レーザパワー制御装置。
  3. 【請求項3】光学的記録再生装置における半導体レーザ
    パワー制御装置により記録再生が行われる光ディスクで
    あって、半導体レーザの電流とパワーとの傾きを計算し
    てパワー学習する場合に走査する領域を、情報を記録す
    るユーザデータ領域外に設けた光ディスク。
JP5126555A 1993-05-28 1993-05-28 半導体レーザパワー制御装置及びこれに用いる光ディスク Pending JPH06338073A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6683836B2 (en) 2000-02-09 2004-01-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Laser control device
US8514679B2 (en) 2010-12-15 2013-08-20 Panasonic Corporation Optical information record/playback device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6683836B2 (en) 2000-02-09 2004-01-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Laser control device
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