JP2002232072A - 半導体レーザ駆動回路 - Google Patents

半導体レーザ駆動回路

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JP2002232072A
JP2002232072A JP2001021259A JP2001021259A JP2002232072A JP 2002232072 A JP2002232072 A JP 2002232072A JP 2001021259 A JP2001021259 A JP 2001021259A JP 2001021259 A JP2001021259 A JP 2001021259A JP 2002232072 A JP2002232072 A JP 2002232072A
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Takeshi Yuwaki
武志 湯脇
Katsunori Sato
勝則 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐圧マージンが設定され、高周波特性に優れ
た微細化構造の半導体集積回路を使用し、半導体レーザ
の高速駆動可能な半導体レーザ駆動回路の提供。 【解決手段】 半導体レーザLD1のカソードとアース
間に接続された抵抗10aによる簡単な構成によって、
非作動状態の半導体レーザLD1には、常時アイドリン
グ電流が流れ、バンドギャップ電圧が設定されており、
トランジスタTr1のコレクタ・エミッタ間に電源電圧
Vccが印加されることはなく、トランジスタTr1に
は、バンドギャップ電圧Vb=Vcc−Vc分の耐圧マ
ージンが設定される。このために、設定される耐圧マー
ジン分だけ、耐圧条件を緩和して高周波特性に優れた微
細化構造の半導体集積回路を使用することが可能にな
り、半導体レーザLD1に短波長のレーザ光を放射させ
て、例えば光ディスクに対して高密度記録を行うことが
可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザの駆
動発光を行う半導体レーザ駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザは、小型で駆動電流に高速
に応答してレーザ光を発光するために、光ディスク装
置、光通信装置、レーザプリンタなどに広く利用されて
いる。例えば光ディスク装置に利用される場合について
説明すると、書換可能な光ディスクとしては、磁化方向
を符号とする光磁気方式ディスクと、結晶状態と非結晶
状態の反射率を符号とする相変化方式ディスクとがあ
り、現在では光磁気方式ディスクが標準化されている。
この光磁気方式ディスクでは、記録膜として、キューリ
ー温度が低く光磁気カー効果の大きなTbFeCo系の
材料が使用され、光ディスクへの情報の記録は、強いレ
ーザ光でキューリー温度まで温度が上昇した光ディスク
に、磁界をかけて記録膜を新しい方向に磁化させること
により行い、情報の再生は、弱いレーザ光を光ディスク
に照射して、反射光の方向が記録膜の磁化により回転す
るのを、偏光フィルタで光強度に変換して検出する。こ
の種の光ディスクで大記録容量を実現するためには、記
録密度を高めることが必要であり、この目的でレーザ光
波長の短波長化が検討されている。
【0003】一般に、波長λ、ビームウエストにおける
スポットサイズω0のガウスビームのビームウエストか
ら距離zにおけるスポットサイズωは次式で表される。
【0004】 ω=ω0√(1+A2) (1) A=(z・λ)/π・(ω0)2
【0005】(1)式及び(2)式で明らかなように、
スポットサイズωは光源であるレーザ光の波長に比例す
るので、レーザ光の波長を短くするとスポットサイズω
を絞ることが可能になり、記録ピットサイズとトラック
ピッチ小さくして高密度記録が可能になる。
【0006】このように、記録ピットサイズが小さくな
ると、半導体レーザの高速駆動が重要な課題となる。半
導体レーザの代表的なI−V特性を図2を流用して説明
すると、半導体レーザには所定の閾値電流Ithが存在
し、半導体レーザには、この閾値電流Ithを越える電
流を流さないとレーザ発振は起こらず、レーザ光が放射
されることはない。従って、光ディスクに対する記録、
再生、消去の動作時には、半導体レーザ駆動回路から、
閾値電流Ith以上の電流が、半導体レーザに供給され
ることが必要となる。また、半導体レーザは、閾値電流
Ith以下の微小電流領域では、ダイオード特性を示
し、電流値を0より僅かに増加させて行くと、電圧は急
激に増加し微小なアイドリング電流Ithで、バンドギ
ャップ電圧Vb に達することが知られている。このバ
ンドギャップ電圧Vbは、プランク定数をh=6.63
・10-34〔J・S〕、真空中の光速度をc=3.00
・108〔m/s〕、素電荷をq=1.60・10
-19〔C〕、波長をλとして次式で表される。
【0007】 Vb=h・c/(q・λ) (2)
【0008】(3)式から明らかなように、バンドギャ
ップ電圧Vbは波長λに反比例することになり、半導体
レーザの短波長化に伴って、半導体レーザのバンドギャ
ップ電圧Vbが上昇し、発光駆動時の半導体レーザの電
圧も上昇することになる。このために、半導体レーザの
短波長化によって、半導体レーザ駆動回路の電源電圧も
上昇させることが必要になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した半導体レーザ
駆動回路には、一般に半導体集積回路が使用されている
が、半導体レーザ駆動回路に使用される半導体素子は、
精密デザインにより微細化構造にすると高周波特性が向
上するが、反面で耐圧性が低下してしまい、高周波特性
と耐圧性とは背反する条件となる。このために、半導体
レーザの短波長化に伴って、半導体レーザ駆動回路の電
源電圧を上昇させるために、高耐圧プロセスの半導体集
積回路からなる半導体レーザ駆動回路を使用すると、立
ち上がり時間が長くなり、立ち上がり時間の短い微細化
構造の半導体集積回路からなる半導体レーザ駆動回路を
使用すると耐圧性に問題が生じる。
【0010】本発明は、使用するレーザ光波長の短波長
化に対応する前述したような半導体レーザ駆動回路の動
作の現状に基づきなされたものであり、その目的は、耐
圧マージンが設定され、高周波特性に優れた微細化構造
の半導体集積回路を使用することにより、半導体レーザ
の高速駆動が可能な半導体レーザ駆動回路を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、電流駆動手段によって半導
体レーザを駆動することにより、該半導体レーザに発光
電流を流して発光動作を行わせる半導体レーザ駆動回路
において、前記電流駆動手段の非作動時に、前記半導体
レーザにアイドリング電流を流すことにより、該半導体
レーザに常時バンドギャップ電圧を設定するアイドリン
グ電流供給手段を有することを特徴とするものである。
【0012】このような手段によると、電流駆動手段に
よって半導体レーザが駆動され、半導体レーザに発光電
流が流され発光動作が行われるが、電流駆動手段の非作
動時には、アイドリング電流供給手段によって、半導体
レーザにアイドリング電流が流され、半導体レーザに
は、常時バンドギャップ電圧が設定されているので、電
流駆動手段は、バンドギャップ電圧から発光領域電圧ま
での微偏差電圧に基づき、半導体レーザを迅速に駆動し
て、半導体レーザに適確な発光電流が流され所定レベル
の発光が行われる。
【0013】同様に前記目的を達成するために、請求項
2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ア
イドリング電流供給手段が抵抗回路で構成され、該抵抗
回路によって、前記電流駆動手段に耐圧マージンが設定
されることを特徴とするものである。
【0014】このような手段によると、請求項1記載の
発明で得られる効果に加えて、アイドリング電流供給手
段が簡単な抵抗回路で構成され、この抵抗回路によっ
て、電流駆動手段に耐圧マージンが設定され、耐圧条件
が緩和されるので、高周波動作特性に優れた電流駆動手
段を使用することにより、半導体レーザから短波長のレ
ーザ光が安定に発光され、例えば光ディスクに対して高
密度記録が行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]本発明の第
1の実施の形態を、図1及び図2を参照して説明する。
図1本実施の形態の要部の構成を示す回路図、図2は本
実施の形態の動作特性を示す動作特性図である。
【0016】本実施の形態では、図1に示すように、レ
ーザ光を発光する半導体レーザLD1のアノードに電源
電圧Vcc端子が接続され、半導体レーザLD1のカソ
ードとアース間に、抵抗値R1の抵抗10aが接続され
ており、半導体レーザLD1と抵抗10aの接続点に、
半導体レーザLD1を駆動することにより、半導体レー
ザLD1に発光電流を流すトランジスタTr1のコレク
タが接続されている。また、トランジスタTr1のエミ
ッタはアースされ、トランジスタTr1のベースに、制
御電圧Ebeが入力されるように構成されている。そし
て、抵抗10aの抵抗値R1は、制御電圧Ebe=0の
状態で、半導体レーザLD1に、図2に示すバンドギャ
ツプ電圧Vbを設定するために、ほぼ1mAの電流が流
れるように数KΩに選択されている。
【0017】このような構成の本実施の形態の動作を説
明する。本実施の形態では、Ebe=0の非作動状態で
は、抵抗10aにほぼ1mAのアイドリング電流Iiが
流れており、このアイドリング電流Iiによって、半導
体レーザLD1と抵抗10aの接続点の電圧はVc=R
1・Iiとなり、半導体レーザLD1のアノードには電
源電圧Vccが、カソードには電圧Vcが印加され、半
導体レーザLD1にはバンドギャップ電圧Vbが設定さ
れている。このように、本実施の形態では、非作動状態
でトランジスタTr1のコレクタ・エミッタ間に電源V
ccが印加されることはなく、Vcc−VcとVccよ
りも低い電圧が印加されている。ここで、通常の再生動
作時、記録動作時及び消去動作時の半導体レーザLD1
の抵抗値は、数Ω程度であるために、抵抗R1に流れる
アイドリング電流Iiは、図2の発光領域Dで流れる発
光電流には殆ど影響を及ぼさない。
【0018】本実施の形態においては、前述のように、
非作動状態ではトランジスタTr1のコレクタ・エミッ
タ間には、電圧(Vcc−Vc)が印加されているが、
作動状態では、トランジスタTr1のベース・エミッタ
間に制御電圧Ebeを印加して、ベース・エミッタ間に
順方向電流Ibを流すことにより、コレクタ・エミッタ
間にコレクタ電流Icが流れ、コレクタ電流によって半
導体レーザLD1が駆動され、半導体レーザLD1に
は、発光領域に対応する発光電流が流れて、半導体レー
ザLD1からレーザ光が発光される。このために、例え
ば光ディスクに対して、記録動作、再生動作及び消去動
作を行わせる場合には、制御電圧Ebeの信号レベルを
制御することにより、半導体レーザLD1からのレーザ
光の出力レベルを変化させて、それぞれの動作に対応す
る出力レベルのレーザ光により対応する動作が行われ
る。
【0019】このように、本実施の形態では、半導体レ
ーザLD1のカソードとアース間に接続された抵抗10
aによる簡単な構成によって、非作動状態の半導体レー
ザLD1には、常時バンドギャップ電圧Vbが設定され
ており、トランジスタTr1のコレクタ・エミッタ間に
電源電圧Vccよりも小さい電圧(Vcc−Vc)が印
加され、トランジスタTr1には、バンドギャップ電圧
Vb=Vcc−Vc分の耐圧マージンが設定される。こ
のために、設定される耐圧マージン分だけ、耐圧条件を
緩和して高周波特性に優れた微細化構造の半導体集積回
路を使用することが可能になり、半導体レーザLD1に
短波長のレーザ光を放射させて、例えば光ディスクに対
して高密度記録を行うことが可能になる。
【0020】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態を、図3を参照して説明する。図3は本実施の形
態の要部の構成を示す回路図である。
【0021】本実施の形態では、図3に示すように、レ
ーザ光を発光する半導体レーザLD2のアノードと電源
電圧Vcc端子との間に、抵抗値R2の抵抗10bが接
続され、半導体レーザLD2のカソードはアースされ、
半導体レーザLD2を駆動することにより、半導体レー
ザLD2に発光電流を流すトランジスタTr2のエミッ
タに電源電圧Vcc端子が接続されている。さらに、ト
ランジスタTr2のコレクタが、半導体レーザLD2と
抵抗10bの接続点に接続され、トランジスタTr2の
ベースに、制御電圧Ebeが入力されるように構成され
ている。そして、抵抗10bの抵抗値R2は、制御電圧
Ebe=0の状態で、半導体レーザLD2にバンドギャ
ツプ電圧Vbを設定するために、抵抗10bにはほぼ1
mAの電流が流れるようにその抵抗値は数KΩに選択さ
れている。
【0022】このような構成の本実施の形態の動作を説
明する。本実施の形態では、Ebe=0の非作動状態
で、抵抗10bにほぼ1mAのアイドリング電流Iiが
流れており、このアイドリング電流Iiによって、半導
体レーザLD2と抵抗10bの接続点の電圧はVc=V
cc−R2・Iiとなり、半導体レーザLD2のアノー
ドとカソード間には電圧Vcが印加され、半導体レーザ
LD2にはバンドギャップ電圧Vbが設定されている。
この場合、通常の再生動作時、記録動作時及び消去動作
時の半導体レーザLD2の抵抗値は、数Ω程度であるた
めに、抵抗10bに流れるアイドリング電流Iiは、図
2に示す半導体レーザLD2の発光領域Dで流れる発光
電流には殆ど影響を及ぼさない。このようにして、本実
施の形態においては、Ebe=0の非作動状態で、トラ
ンジスタスタTr2のコレクタ・エミッタ間には、Vc
c−VcとVccよりも低い電圧が印加されている。
【0023】本実施の形態においては、前述のように、
非作動状態ではトランジスタTr2のコレクタ・エミッ
タ間には、電圧(Vcc−R2・Ii)が印加されてい
るが、作動状態においては、トランジスタTr2のベー
ス・エミッタ間に制御電圧Ebeを印加して、エミッタ
・コレクタ間に逆方向電流Ibが流されることにより、
エミッタ・コレクタ間にコレクタ電流Icが流れる。こ
のコレクタ電流Icによって、半導体レーザLD2が駆
動され、半導体レーザLD2には、発光領域に対応する
発光電流が流れて、半導体レーザLD2からレーザ光が
発光される。従って、例えば光ディスクに対して、記録
動作、再生動作及び消去動作を行わせる場合には、制御
電圧Ebeの信号レベルを制御することにより、半導体
レーザLD2からのレーザ光の出力レベルを変化させ
て、それぞれの動作に対応する出力レベルのレーザ光に
より対応する動作が行われる。
【0024】このように、本実施の形態では、半導体レ
ーザLD2のアノードと電源電圧Vcc端子間に接続さ
れた抵抗10bによる簡単な構成によって、非作動状態
の半導体レーザLD2には、常時バンドギャップ電圧V
bが設定されており、トランジスタTr2のコレクタ・
エミッタ間には、電源電圧Vccより低い電圧(Vcc
−Vc)が印加され、トランジスタTr2には、バンド
ギャップ電圧Vb=Vcc−Vc分の耐圧マージンが設
定される。このために、バンドギャップ電圧Vb分だけ
耐圧条件を緩和して、高周波特性に優れた微細化構造の
半導体集積回路を使用することが可能になり、半導体レ
ーザLD2により短波長のレーザ光を放射させて、例え
ば光ディスクに対して高密度記録を行うことが可能にな
る。
【0025】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
の形態を、図4を参照して説明する。図4は本実施の形
態の要部の構成を示す回路図である。
【0026】本実施の形態では、図4に示すように、レ
ーザ光を発光する半導体レーザLD3のカソードがアー
スされ、半導体レーザLD3のアノードと電源電圧Vc
c端子間に、抵抗値R3の抵抗10cが接続され、半導
体レーザLD3のアノードとアース間に、抵抗値R4の
抵抗10dが接続されている。また、半導体レーザLD
3を駆動することにより、半導体レーザLD3に発光電
流を流すトランジスタTr3のエミッタに電源電圧Vc
c端子が接続され、トランジスタTr3のエミッタとコ
レクタ間に抵抗10cが接続され、トランジスタTr3
のコレクタが、半導体レーザLD3のアノードに接続さ
れ、トランジスタTr3のベースに制御信号Ebeが入
力されるように構成されている。そして、抵抗10cの
抵抗値R3と抵抗10dの抵抗値R4とは、制御信号E
be=0の状態で、半導体レーザLD3にバンドギャツ
プ電圧Vbを設定するために以下に示すように抵抗値が
選択されている。
【0027】図4において、制御信号Ebe=0でトラ
ンジスタTr3が非作動状態の場合に、抵抗10c、1
0dに流れる電流をそれぞれI1、I2、半導体レーザ
LD3に流れるアイドリング電流をIiとし、半導体レ
ーザLD3の抵抗値をRLとすると、キルヒホッフの法
則により次式が成立する。
【0028】 I1=I2+Ii (3) I1・R3+I2・R4=Vcc (4) Ii・RL=I2・R4 (5)
【0029】この場合、半導体レーザLD3のアノード
に生じる電圧Vaを、(3)式ないし(5)式から求め
ると、M=R3(1/RL+1/R4) として次式が
得られる。
【0030】 Va=Vcc−I1R3 =Vcc/(1+M) (6)
【0031】本実施の形態においては、(4)式で与え
られる電圧Vaがバンドギャップ電圧Vbになるよう
に、電源電圧Vcc及び抵抗値R3、R4 が選択され
る。
【0032】このような構成の本実施の形態の動作を説
明する。本実施の形態においては、前述のように、非作
動状態ではトランジスタTr3のコレクタ・エミッタ間
には、電圧Vi=Vcc−Vbが印加されているが、作
動状態では、トランジスタTr3のベース・エミッタ間
に制御電圧Ebeを印加して、エミッタ・コレクタ間に
逆方向電流Ibが流されることにより、エミッタ・コレ
クタ間にコレクタ電流Icが流れる。このコレクタ電流
Icによって、半導体レーザLD3が駆動され、半導体
レーザLD3には、発光領域に対応する発光電流が流れ
て、半導体レーザLD3からレーザ光が発光される。従
って、例えば光ディスクに対して、記録動作、再生動作
及び消去動作を行わせる場合には、制御電圧Ebeの信
号レベルを制御することにより、半導体レーザLD3か
らのレーザ光の出力レベルを変化させて、それぞれの動
作に対応する出力レベルのレーザ光により対応する動作
が行われる。
【0033】このように、本実施の形態では、半導体レ
ーザLD3のアノードと電源電圧Vcc端子間に接続さ
れた抵抗10cと、半導体レーザLD3のアノードとア
ース間に接続された抵抗10dとからなる簡単な抵抗回
路によって、非作動状態の半導体レーザLD3には、常
時バンドギャップ電圧Vbが設定されており、トランジ
スタTr3のコレクタ・エミッタ間には、電源電圧Vc
cより低い電圧(Vcc−Vb)が印加されるので、ト
ランジスタTr3には、バンドギャップ電圧Vb分の耐
圧マージンが設定される。このために、バンドギャップ
電圧Vb分だけ耐圧条件を緩和して、高周波特性に優れ
た微細化構造の半導体集積回路を使用することが可能に
なり、半導体レーザLD3に、より短波長のレーザ光を
放射させて、例えば光ディスクに対して高密度記録を行
うことが可能になる。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、電流駆動
手段によって半導体レーザを駆動することにより、半導
体レーザに発光電流を流して発光動作が行われるが、電
流駆動手段の非作動時には、アイドリング電流供給手段
によって、半導体レーザにアイドリング電流が流され、
半導体レーザには、常時バンドギャップ電圧が設定され
ているので、電流駆動手段は、バンドギャップ電圧から
発光領域電圧までの微偏差電圧に基づき、半導体レーザ
を迅速に駆動することにより、半導体レーザに適確な発
光電流を流し、所定レベルの発光を行わせることが可能
になる。
【0035】請求項2記載の発明によると、アイドリン
グ電流供給手段が簡単な抵抗回路で構成されており、こ
の抵抗回路によって、電流駆動手段に耐圧マージンが設
定されるので、請求項1記載の発明で得られる効果に加
えて、耐圧条件を緩和して、高周波動作特性に優れた電
流駆動手段を使用することにより、半導体レーザから短
波長のレーザ光を安定に発光させることが可能になり、
例えば光ディスクに対して高密度記録を行うことが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の要部の構成を示す
回路図である。
【図2】同実施の形態の動作特性を示す動作特性図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態の要部の構成を示す
回路図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の要部の構成を示す
回路図である。
【符号の説明】
Vcc・・電源電圧、LD1、LD2、LD3・・半導
体レーザ、Tr1、Tr2、Tr3・・トランジスタ、
10a、10b、10c、10d・・抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA03 AA59 AA61 AA72 5D119 AA22 BA01 BB04 BB05 FA05 HA68 5F073 BA01 BA06 BA07 EA14 GA01 GA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流駆動手段によって半導体レーザを駆
    動することにより、該半導体レーザに発光電流を流して
    発光動作を行わせる半導体レーザ駆動回路において、 前記電流駆動手段の非作動時に、前記半導体レーザにア
    イドリング電流を流すことにより、該半導体レーザに常
    時バンドギャップ電圧を設定するアイドリング電流供給
    手段を有することを特徴とする半導体レーザ駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記アイドリング電流供給手段が抵抗回
    路で構成され、該抵抗回路によって、前記電流駆動手段
    に耐圧マージンが設定されることを特徴とする請求項1
    記載の半導体レーザ駆動回路。
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