JP2008028256A - レーザー駆動回路および光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザー駆動回路の温度が上昇するのを抑制し、光ディスクの記録品質、再生品質が低下するのを抑制し、光ディスク装置が大型化するのを抑制すること。
【解決手段】レーザー駆動回路20は、赤色レーザーダイオード用のLDドライバ21と、抵抗22とから構成されている。LDドライバ21には、ソース25aとドレイン25bとの間の耐電圧が、赤色のレーザー光を出射する赤色レーザーダイオードの動作電圧以上であって青紫LD11の動作電圧に満たないpチャネル電界効果トランジスタ25が設けられている。また、抵抗22は、青紫LD11のアノードと外部端子(+B)との間で、pチャネル電界効果トランジスタ25と並列に接続されている。そして、抵抗22は、停止状態において青紫LD11からレーザー光が出射されない範囲の電流を青紫LD11に流す抵抗値(400Ω)を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、レーザー駆動回路および光ディスク装置に関し、特に、赤色レーザーダイオードを駆動する赤色レーザードライバを用いて、青紫レーザーダイオードを駆動するレーザー駆動回路およびそのレーザー駆動回路を備えた光ディスク装置に関する。
近年、DVD(Digital Versatile Disk)やCD(Compact Disc)などの光ディスクに情報の記録や再生を行う光ディスク装置のみならず、DVDやCDよりも大容量のBD(Blu-Ray Disk)やHD−DVD(High Definition DVD)などに情報の記録や再生を行う光ディスク装置が普及している。DVDやCDなどを利用する光ディスク装置では、赤色レーザーダイオード(以下、赤色LDと記載する)から出射されたレーザー光(発光波長:650nm〜780nm)により、情報の記録や再生を行っている。また、BDやHD−DVDなどを利用する光ディスク装置では、青紫レーザーダイオード(以下、青紫LDと記載する)から出射されたレーザー光(発光波長:300nm〜500nm)により、情報の記録や再生を行っている。
上記した赤色LDと青紫LDとの電気的特性の差は、動作電圧(Vop)にある。具体的には、赤色LDは、図5に示すように、約2.0Vの動作電圧(Vop)で発振するのに対して、青紫LDは、図6に示すように、約5.0Vの動作電圧(Vop)で発振する。そして、赤色LDを駆動する赤色LDドライバには、図7に示すように、停止状態では約5.0Vの電圧(Vstop)が加わり、読み出し状態では約2.9Vの電圧(V)が加わり、書き込み状態では約2.7Vの電圧(V)が加わる。したがって、赤色LDの駆動を制御する赤色LDドライバには、耐電圧が約5.0V程度のトランジスタが設けられるのが一般的である。
また、青紫LDの駆動を制御する青紫LDドライバには、図8に示すように、停止状態では約8.0Vの電圧が加わり、読み出し状態では約3.5Vの電圧が加わり、書き込み状態では約3.2Vの電圧が加わる。したがって、青紫LDの駆動を制御する青紫LDドライバには、耐電圧が約8.0V程度のトランジスタを設ける必要がある。すなわち、青紫LDの駆動を制御するためには、一般的に普及した赤色LDドライバをそのまま利用することができず、約8.0V程度の耐電圧を有するトランジスタを含む専用の青紫LDドライバを用いる必要がある。
しかしながら、耐電圧が約8.0V程度のトランジスタを含む専用の青紫LDドライバをレーザー駆動回路に用いた場合には、高価なハード構成となるという問題点があった。特に、記録機能を有さない再生専用の光ディスク再生装置では、経済性が悪化するという問題点があった。
そこで、安価な普及品の赤色LDドライバを用いて、青紫LDを駆動するために、赤色LDドライバと青紫LDとの間に緩衝回路を設ける技術が提案されている。以下、図9を参照して、従来の一例による緩衝回路221が設けられたレーザー駆動回路220について説明する。
このレーザー駆動回路220に設けられる緩衝回路221は、図9に示すように、抵抗221a〜221cと、トランジスタ221dとから構成されている。抵抗221aおよび抵抗221bは、青紫LD230との反射を軽減するために設けられており、数Ω〜約10Ωの値に設定されている。
赤色LDドライバ222のpチャネル電界効果トランジスタ222aに電流が流れていない停止状態では、図6に示した青紫LD230の特性から順電流(Iop)が0となり、青紫LD230の動作電圧(Vop)も0となる。そして、K点、A点およびC点は、−3Vの同電位であり、赤色LDドライバ222のOUT端子222bおよびE点は、0Vである。次に、光ディスクから情報を読み取る状態では、赤色LDドライバ222のOUT端子222bから抵抗221a、トランジスタ221dおよび抵抗221bを経由して、赤色LDドライバ222に約50mAの電流が供給される。したがって、E点の電圧(V)は、4.5V(=5V−(50mA×10Ω))、A点の電圧(V)は、1.5V(=−3V+Vop(4.5V))、C点の電圧(V)は、2.0V(=V(1.5V)+(50mA×10Ω))、トランジスタ221dの電圧(C点とE点との間の電圧:Vce)は、2.5V(=V−V=4.5V−2.0V)となる。そして、トランジスタ221dで消費する電力(Pd)は、125mW(=2.5V×50mA)となる。また、光ディスクに情報を記録する状態では、赤色LDドライバ222のOUT端子222bから抵抗221a、トランジスタ221dおよび抵抗221bを経由して、赤色LDドライバ222に約70mAの電流が供給される。したがって、E点の電圧(V)は、4.3V=(5V−(70mA×10Ω))、A点の電圧(V)は、1.8V(=−3V+Vop(4.8V))、C点の電圧(V)は、2.5V(=V(1.8V)+(750mA×10Ω))、トランジスタ221dの電圧(C点とE点との間の電圧:Vce)は、1.8V(=V−V=4.3V−2.5V)となる。そして、トランジスタ221dで消費する電力(Pd)は、126mW(=1.8V×70mA)となる。これらの結果は、図10に示すようになる。このようにして、汎用の赤色LDドライバ222を用いて、赤色LDの動作電圧より高い動作電圧(Vop)を有する青紫LD230を駆動している。
また、目標動作電圧の異なる2つの半導体レーザー素子(赤色LDおよび青紫LD)を切り替えて駆動するレーザー駆動回路も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−78202号公報
しかしながら、図9に示した従来のレーザー駆動回路220では、赤色LDドライバ222と青紫LD230との間に緩衝回路221を設けるのに起因して、図10に示したように、緩衝回路221のトランジスタ221dにおいて電力が消費されるという問題点がある。このため、緩衝回路221が、温度上昇の熱源要因となるという問題点もある。
また、BDやHD−DVDは、CDやDVDに比べて、約5倍の記録密度を有しているため、BD等に記録された情報を読み出す場合は、CD等に記録された情報を読み出す場合に比べて、高い周波数の読み出し電流が青紫LD230に要求される。また、同様に、BD等に情報を書き込む場合は、CD等に情報を書き込む場合に比べて、周期が短く、立ち上がり時間/立下り時間が短い書き込み電流が青紫LD230に要求される。例えば、1倍速の再生時では、図11に示すように、400MHz以上の高周波の読み出し電流を青紫LD230に流すことにより、青紫LD230を発振させる必要があり、1倍速の記録時では、立ち上がり時間/立ち下がり時間が1ns以下で、周期が31ns以下の書き込み電流パルスを流すことにより、青紫LD230を発振させる必要がある。また、高倍速の記録再生時では、レーザー駆動回路220として、さらに広帯域特性が要求される。しかしながら、図9に示した従来のレーザー駆動回路220では、緩衝回路221を設けるのに起因して、応答特性が劣化するので、光ディスクへの記録品質や再生品質が低下するという問題点がある。
また、上記したような緩衝回路221が設けられたレーザー駆動回路220を、光ピックアップに組み込んで光ディスク装置を構成した場合に、緩衝回路221を組み込んだ分だけ、光ピックアップや光ディスク装置の小型化を図ることが困難になるという問題点もある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、レーザー駆動回路における消費電力が増大するのを抑制して、レーザー駆動回路の温度が上昇するのを抑制することである。また、この発明のもう1つの目的は、光ディスクの記録品質、再生品質が低下するのを抑制することである。さらに、この発明のもう1つの目的は、レーザー駆動回路が大型化するのを抑制するとともに、このレーザー駆動回路を光ピックアップユニットに組み込んで光ディスク装置を構成した場合でも、光ピックアップユニットや光ディスク装置が大型化するのを抑制することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明のレーザー駆動回路は、光ディスクに対して青紫色のレーザー光を照射する青紫レーザーダイオードを駆動する。そして、このレーザー駆動回路は、入力端子、出力端子、及び、入力端子と出力端子との間を流れる電流を制御する制御端子を有する半導体スイッチを含み、半導体スイッチの入力端子と出力端子との間の耐電圧が、赤色のレーザー光を出射する赤色レーザーダイオードの動作電圧以上であって青紫レーザーダイオードの動作電圧に満たず、入力端子及び出力端子の一方が青紫レーザーダイオードの一方の端子に接続され、入力端子及び出力端子の他方が電位の固定された外部端子に接続された赤色レーザードライバと、青紫レーザーダイオードの一方の端子と外部端子との間で半導体スイッチと並列に接続されており、入力端子と出力端子との間に電流が流れていない状態において青紫レーザーダイオードからレーザー光が出射されない範囲の電流を青紫レーザーダイオードに流す抵抗値を有する抵抗とを備えている。
この発明によるレーザー駆動回路では、上記のように、青紫レーザーダイオードの一方の端子と外部端子との間で半導体スイッチと並列に、入力端子と出力端子との間に電流が流れていない状態において青紫レーザーダイオードからレーザー光が出射されない範囲の電流を青紫レーザーダイオードに流す抵抗値を有する抵抗を接続することによって、青紫レーザーダイオードからレーザー光が出射されるのを防止しながら、抵抗および青紫レーザーダイオードに定電流を流すことができる。これにより、入力端子と出力端子との間に電流が流れていない状態でも、青紫レーザーダイオードにおいて、電圧降下が生じるので、半導体スイッチの入力端子と出力端子との間に、青紫レーザーダイオードを発振させるのに必要な動作電圧が加わるのを防止することができる。その結果、入力端子と出力端子との間に電流が流れていない状態において、上記した動作電圧が加わることに起因して、汎用の赤色レーザードライバの半導体スイッチが破壊されるのを防止することができるので、以下の効果を有するレーザー駆動回路を得ることができる。
1.青紫レーザーダイオードを発振させるための専用の青紫色用レーザードライバを用いる必要がないので、レーザー駆動回路を安価に構成することができる。
2.緩衝回路を設けた従来の一例によるレーザー駆動回路と異なり、レーザー駆動回路における消費電力が増大するのを抑制することができるので、レーザー駆動回路の温度が上昇するのを抑制することができる。
3.赤色レーザードライバに1つの抵抗を接続するという簡素な構成であるため、光ディスクの記録品質、再生品質が低下するのを抑制することができる。
4.緩衝回路を設けた従来の一例によるレーザー駆動回路と異なり、赤色レーザードライバと1つの抵抗とにより構成しているため、レーザー駆動回路が大型化するのを抑制することができる。
上記レーザー駆動回路において、好ましくは、赤色レーザードライバは、半導体スイッチの制御端子に接続され、光ディスクに記録された情報を読み出すためのレーザー光を生成するための読み出し電流を供給するための読み出し電流源と、半導体スイッチの制御端子に接続され、光ディスクに任意の情報を書き込むためのレーザー光を生成するための書き込み電流を供給するための書き込み電流源とを含んでいる。このように構成すれば、光ディスクに記録された情報を読み出すレーザー光を出射させるだけでなく、光ディスクに情報を書き込むレーザー光を出射させることが可能なレーザー駆動回路を得ることができる。
上記レーザー駆動回路において、好ましくは、半導体スイッチは、pチャネル電界効果トランジスタであり、pチャネル電界効果トランジスタのソースは、電位が固定された外部端子に接続されるとともに、pチャネル電界効果トランジスタのドレインは、青紫レーザーダイオードのアノードに接続され、青紫レーザーダイオードのカソードは、外部端子より電位が低い外部端子に接続されている。
また、上記レーザー駆動回路において、半導体スイッチは、nチャネル電界効果トランジスタであり、nチャネル電界効果トランジスタのソースは、電位が固定された外部端子に接続されるとともに、nチャネル電界効果トランジスタのドレインは、青紫レーザーダイオードのカソードに接続され、青紫レーザーダイオードのアノードは、外部端子より電位が高い外部端子に接続されている。
この発明の光ディスク装置は、上記したいずれかのレーザー駆動回路と、レーザー駆動回路に駆動されることにより光ディスクに対してレーザー光を出射する青紫レーザーダイオードとを含む光ピックアップユニット、光ディスクを回転させるスピンドルモータ、および、光ピックアップユニットを光ディスクの径方向に移動させるスレッドモータを備えている。このように、上記したいずれかのレーザー駆動回路を、光ディスク装置に適用すれば、上記した効果と同様の効果を有する光ディスク装置を得ることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による光ディスク装置のブロック図である。図2は、第1実施形態による光ディスク装置のレーザー駆動回路の回路図である。図3は、青紫レーザーダイオードの電圧(Vop)および電流(Iop)と、その動作点における電流波形とを示した図である。図1〜図3を参照して、光ディスク装置1の構成について詳細に説明する。
本実施形態による光ディスク装置1は、約300nm〜約500nmの発光波長を有する青紫色のレーザー光を照射することにより、DVDやCDよりも大容量のBDやHD−DVDなどの光ディスク2に情報の記録や再生を行う。
この光ディスク装置1は、図1に示すように、光ピックアップユニット1aと、光ピックアップユニット1aを径方向に移動させる駆動源となるスレッドモータ1bと、光ディスク2を回転させる駆動源となるスピンドルモータ1cと、モータ1b、1cおよび光ピックアップユニット1aの動作を制御するドライバ1dと、後述する信号処理回路1fが必要とする信号を生成するRF回路1eと、RF回路1eにより生成された信号に所定の処理を施し外部へ出力するとともに、外部から入力された信号に所定の処理を施しドライバ1dに出力する信号処理回路1fとを備えている。
光ピックアップユニット1aは、光ディスク2に任意の情報を書き込むために、スピンドルモータ1cにより回転される光ディスク2にレーザー光を照射するとともに、光ディスク2に書き込まれた情報を読み取るために、レーザー光が照射された光ディスク2からの反射光を取得するために設けられている。この光ピックアップユニット1aは、光ピックアップ10と、レーザー駆動回路20と、OPIC(Optical Integrated Circuit)30とから構成されている。
光ピックアップ10は、光ディスク2の記録面に青紫色のレーザー光を出射する青紫LD(Laser Diode)11と、青紫LD11から出射されたレーザー光をモニタするモニタダイオード12とを備えている。
青紫LD11は、約300nm〜約500nmの発光波長を有するレーザー光を出射することが可能である。また、この青紫LD11を発振させるためには、図3に示すように、約5.0Vの動作電圧(Vop)が必要である。また、青紫LD11は、動作電流Iopが0の場合には、動作電圧Vopも0であるが、僅かに動作電流Iopが流れると、顕著に動作電圧Vopが上昇することが分かる。したがって、約10mA程度の動作電流Iopを流したとしても、動作電圧Vopは上昇するが発振しない。
モニタダイオード12は、上記した青紫LD11から出射されるレーザー光のパワーを検知するために設けられており、検知結果を後述するレーザー駆動回路20のLDドライバ21にフィードバックする機能を有している。これにより、青紫LD11から出射されるレーザー光を、安定して光ディスク2に照射することが可能となる。
レーザー駆動回路20は、図2に示すように、LDドライバ21と、抵抗22とから構成されている。
このLDドライバ21は、赤色LDを駆動するための安価な普及品である。LDドライバ21は、青紫LD11を制御することにより、青紫LD11から、光ディスク2の記録面に情報を記録するための記録レーザー光や光ディスク2の記録面の情報を読み出すための読み出しレーザー光を出射させるために設けられている。そして、このLDドライバ21は、図2に示すように、光ディスク2に記録された情報を読み出すレーザー光を生成するための読み出し電流を供給するための読み出し電流源23と、光ディスク2に任意の情報を書き込むレーザー光を生成するための書き込み電流を供給するための書き込み電流源24と、pチャネル電界効果トランジスタ25とが設けられている。
読み出し電流源23は、直流電流を供給するための直流電流源23aと、所定の周波数の交流電流を供給するための交流電流源23bとから構成されている。そして、読み出し電流源23は、直流電流源23aから供給される直流電流に、交流電流源23bから供給される交流電流を重畳することにより、光ディスク2に記録された情報を読み出すレーザー光を生成するための読み出し電流(図3参照)を生成する。また、直流電流源23aおよび交流電流源23bは、pチャネル電界効果トランジスタ25のベース25cに接続されている。
書き込み電流源24は、信号処理回路1fから送信された信号に基づいて、光ディスク2に任意の情報を書き込むレーザー光を生成するためのパルス状の書き込み電流(図3参照)を生成する。また、書き込み電流源24は、pチャネル電界効果トランジスタ25のベース25cに接続されている。
pチャネル電界効果トランジスタ25は、赤色LDを駆動するためのLDドライバ21に設けられているため、その耐電圧は、赤色LDからレーザー光を出射させる動作電圧(約2.0V)以上であり、かつ、青紫LD11からレーザー光を出射させる動作電圧(約5.0V)に満たない。このpチャネル電界効果トランジスタ25は、ソース25a、ドレイン25b、および、ソース25aとドレイン25bとの間を流れる電流を制御するベース25cを有している。そして、pチャネル電界効果トランジスタ25のソース25aは、電位(約+5V)が固定された外部端子(+B)に接続されており、ドレイン25bは、青紫LD11のアノード11aに接続されている。なお、青紫LD11のカソード11bは、5Vの電位の外部端子(+B)より低電位(約−3V)の外部端子(−B)に接続されている。
ここで、第1実施形態では、図2に示すように、青紫LD11のアノード11aと電位(約+5V)が固定された外部端子(+B)との間には、pチャネル電界効果トランジスタ25と並列に抵抗22が接続されている。この抵抗22は、pチャネル電界効果トランジスタ25のソース25aとドレイン25bとの間に電流が流れていない状態(以下、停止状態とする)において、青紫LD11からレーザー光が出射されない範囲の約10mAの電流を青紫LD11に流す約400Ωの抵抗値を有している。これにより、青紫LD11に約10mAの電流が流れて、図3に示すように、青紫LD11の動作電圧Vopが約4.0Vとなる。したがって、pチャネル電界効果トランジスタ25のドレイン25bの電位は、約1.0V(=約−3.0V+約4.0V(Vop))となり、pチャネル電界効果トランジスタ25には、約4.0V(=約5.0V−約1.0V)の電圧がかかる。その結果、停止状態において、pチャネル電界効果トランジスタ25が破壊されるのを防止することができる。
また、読み出し状態においては、Vop=4.5Vであるため、pチャネル電界効果トランジスタ25のドレイン25bの電位は、約1.5V(=約−3.0V+約4.5V(Vop))となり、pチャネル電界効果トランジスタ25には、約3.5V(=約5.0V−約1.5V)の電圧がかかる。また、書き込み状態においては、Vop=4.8Vであるため、pチャネル電界効果トランジスタ25のドレイン25bの電位は、約1.8V(=約−3.0V+4.8V)となり、pチャネル電界効果トランジスタ25には、約3.2V(=約5.0V−約1.8V)の電圧がかかる。その結果、全てのモード(停止状態、読み出し状態、書き込み状態)において、pチャネル電界効果トランジスタ25が破壊されるのを防止することができる。
OPIC30は、光ディスク2からの反射光(光信号)を電気信号に変換するために設けられている。そして、このOPIC30により変換された電気信号は、RF回路1eに送信される。
RF回路1eは、OPIC30から送信された電気信号を増幅するために設けられている。そして、RF回路1eにより増幅された電気信号は、振幅が所定のレベルとなるようにAGC(Auto Gain Control)処理が施されて、信号処理回路1fに送信される。
信号処理回路1fは、光ディスク2の再生時に、RF回路1eから送信された電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換するとともに、複合化処理を行って、外部に出力する機能を有している。また、光ディスク2への記録時には、信号処理回路1fは、外部から入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換するとともに、暗号化処理を行って、LDドライバ21に出力する機能を有している。
第1実施形態では、上記のように、青紫LD11のアノード11aと、電位(約+5V)が固定された外部端子(+B)との間でpチャネル電界効果トランジスタ25と並列に、停止状態において青紫LD11からレーザー光が出射されない範囲の電流(約10mA)を青紫LD11に流す抵抗値(約400Ω)を有する抵抗22を接続することによって、青紫LD11からレーザー光が出射されるのを防止しながら、青紫LD11に定電流を流すことができる。これにより、停止状態でも、青紫LD11において、電圧降下が生じるので、pチャネル電界効果トランジスタ25のソース25aとドレイン25bとの間に、pチャネル電界効果トランジスタ25に青紫LD11を発振させる動作電圧(約8.0V)が加わるのを防止することができる。その結果、停止状態において、上記した動作電圧が加わることに起因して、汎用のLDドライバ21のpチャネル電界効果トランジスタ25が破壊されるのを防止することができるので、以下の効果を有する光ディスク装置1を得ることができる。
1.青紫LD11を発振させるための専用の青紫色用レーザードライバを用いる必要がないので、光ディスク装置1を安価に構成することができる。
2.緩衝回路221を設けた従来の一例によるレーザー駆動回路(図5参照)と異なり、レーザー駆動回路20における消費電力が増大するのを抑制することができるので、レーザー駆動回路20および光ディスク装置1の温度が上昇するのを抑制することができる。
3.LDドライバ21に1つの抵抗22を接続するという簡素な構成であるため、光ディスク2の記録品質、再生品質が低下するのを抑制することができる。
4.緩衝回路221を設けた従来の一例によるレーザー駆動回路(図5参照)と異なり、LDドライバ21と抵抗22とによりレーザー駆動回路20を構成しているため、レーザー駆動回路20および光ディスク装置1が大型化するのを抑制することができる。
(第2実施形態)
この第2実施形態では、上記した第1実施形態と異なり、レーザー駆動回路にnチャネル電界効果トランジスタを設ける例について説明する。なお、第2実施形態では、pチャネル電界効果トランジスタをnチャネル電界効果トランジスタに変更したレーザー駆動回路120を用いたこと以外、第1実施形態と同様の構成であるので、その説明を省略する。図4は、第2実施形態による光ディスク装置のレーザー駆動回路の回路図である。
レーザー駆動回路120は、図4に示すように、LDドライバ121と、抵抗122とから構成されている。そして、LDドライバ121には、光ディスク2に記録された情報を読み出すレーザー光を生成するための読み出し電流を供給するための読み出し電流源23と、光ディスク2に任意の情報を書き込むレーザー光を生成するための書き込み電流を供給するための書き込み電流源24と、nチャネル電界効果トランジスタ125とが設けられている。
nチャネル電界効果トランジスタ125は、赤色LDを駆動するためのLDドライバ121に設けられているため、その耐電圧は、赤色LDからレーザー光を出射させる動作電圧(約2.0V)以上であり、かつ、青紫LD11からレーザー光を出射させる動作電圧(約5.0V)に満たない。このnチャネル電界効果トランジスタ125は、ソース125a、ドレイン125b、および、ソース125aとドレイン125bとの間を流れる電流を制御するベース125cを有している。そして、nチャネル電界効果トランジスタ125のソース125aは、電位が固定された外部端子(GND)に接地されており、ドレイン125bは、青紫LD11のカソード11bに接続されている。なお、青紫LD11のアノード11aは、0Vの電位の外部端子(GND)より高電位(約8.0V)の外部端子(+B)に接続されている。
ここで、第2実施形態では、青紫LD11のカソード11bと電位(0V)が固定された外部端子(GND)との間には、nチャネル電界効果トランジスタ125と並列に抵抗122が接続されている。この抵抗122は、nチャネル電界効果トランジスタ125のソース125aとドレイン125bとの間に電流が流れていない状態(停止状態)において、青紫LD11からレーザー光が出射されない範囲の約10mAの電流を青紫LD11に流す約400Ωの抵抗値を有している。これにより、青紫LD11に約10mAの電流が流れて、図3に示すように、青紫LD11の動作電圧Vopが約4.0Vとなる。したがって、nチャネル電界効果トランジスタ125のソース125aの電位は、約4.0V(=約8.0V−約4.0V(Vop))となり、nチャネル電界効果トランジスタ125には、約4.0Vの電圧がかかる。その結果、停止状態において、nチャネル電界効果トランジスタ125が破壊されるのを防止することができる。
また、読み出し状態においては、Vop=4.5Vであるため、nチャネル電界効果トランジスタ125のソース125aの電位は、約3.5V(=約8.0V−約4.5V(Vop))となり、nチャネル電界効果トランジスタ125には、約3.5Vの電圧がかかる。また、書き込み状態においては、Vop=4.8Vであるため、nチャネル電界効果トランジスタ125のソース125aの電位は、約3.2V(=約8.0V−4.8V)となり、nチャネル電界効果トランジスタ125には、約3.2Vの電圧がかかる。その結果、全てのモード(停止状態、読み出し状態、書き込み状態)において、nチャネル電界効果トランジスタ125が破壊されるのを防止することができる。
第2実施形態でも、上記のように、青紫LD11のカソード11bと電位が固定された外部端子(GND)との間にnチャネル電界効果トランジスタ125と並列に、停止状態において青紫LD11からレーザー光が出射されない範囲の電流(約10mA)を青紫LD11に流す抵抗値(約400Ω)を有する抵抗122を接続することによって、上記した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
一例として、pチャネル電界効果トランジスタまたはnチャネル電界効果トランジスタを含むレーザー駆動回路を用いる例について説明したが、本発明はこれに限らず、MOSFETの代わりにバイポーラトランジスタを用いてもよい。
本発明の第1実施形態による光ディスク装置のブロック図である。 第1実施形態による光ディスク装置のレーザー駆動回路の回路図である。 青紫レーザーダイオードの電圧(Vop)および電流(Iop)と、その動作点における電流波形とを示した図である。 第2実施形態による光ディスク装置のレーザー駆動回路の回路図である。 赤色レーザーダイオードの電圧(Vop)および電流(Iop)の特性を示した図である。 青紫レーザーダイオードの電圧(Vop)および電流(Iop)の特性を示した図である。 赤色LDドライバの各動作状態における電圧を示した図である。 青紫LDドライバの各動作状態における電圧を示した図である。 従来の一例による緩衝回路が設けられたレーザー駆動回路の回路図である。 従来の一例によるレーザー駆動回路のトランジスタで消費される電力を示した表である。 青紫レーザーダイオードを駆動するのに要求される電流波形を示した図である。
符号の説明
1 光ディスク装装置
1a 光ピックアップユニット
1b スレッドモータ
1c スピンドルモータ
11 青紫LD
20 レーザー駆動回路
21、121 LDドライバ(赤色レーザードライバ)
22、122 抵抗
23 読み出し電流源
24 書き込み電流源
25 pチャネル電界効果トランジスタ(半導体スイッチ)
125 nチャネル電界効果トランジスタ(半導体スイッチ)
25a、125a ソース(入力端子)
25b、125b ドレイン(出力端子)
25c、125c ベース(制御端子)

Claims (5)

  1. 光ディスクに対して青紫色のレーザー光を照射する青紫レーザーダイオードを駆動するレーザー駆動回路であって、
    入力端子、出力端子、及び、前記入力端子と前記出力端子との間を流れる電流を制御する制御端子を有する半導体スイッチを含み、前記半導体スイッチの前記入力端子と前記出力端子との間の耐電圧が、赤色のレーザー光を出射する赤色レーザーダイオードの動作電圧以上であって前記青紫レーザーダイオードの動作電圧に満たず、前記入力端子及び前記出力端子の一方が前記青紫レーザーダイオードの一方の端子に接続され、前記入力端子及び前記出力端子の他方が電位の固定された外部端子に接続された赤色レーザードライバと、
    前記青紫レーザーダイオードの前記一方の端子と前記外部端子との間で前記半導体スイッチと並列に接続されており、前記入力端子と前記出力端子との間に電流が流れていない状態において前記青紫レーザーダイオードからレーザー光が出射されない範囲の電流を前記青紫レーザーダイオードに流す抵抗値を有する抵抗とを備えたことを特徴とする、レーザー駆動回路。
  2. 前記赤色レーザードライバは、
    前記半導体スイッチの前記制御端子に接続され、前記光ディスクに記録された情報を読み出すためのレーザー光を生成するための読み出し電流を供給するための読み出し電流源と、
    前記半導体スイッチの前記制御端子に接続され、前記光ディスクに任意の情報を書き込むためのレーザー光を生成するための書き込み電流を供給するための書き込み電流源とを含むことを特徴とする、請求項1に記載のレーザー駆動回路。
  3. 前記半導体スイッチは、pチャネル電界効果トランジスタであり、
    前記pチャネル電界効果トランジスタのソースは、電位が固定された前記外部端子に接続されるとともに、前記pチャネル電界効果トランジスタのドレインは、前記青紫レーザーダイオードのアノードに接続され、
    前記青紫レーザーダイオードのカソードは、前記外部端子より電位が低い外部端子に接続されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のレーザー駆動回路。
  4. 前記半導体スイッチは、nチャネル電界効果トランジスタであり、
    前記nチャネル電界効果トランジスタのソースは、電位が固定された前記外部端子に接続されるとともに、前記nチャネル電界効果トランジスタのドレインは、前記青紫レーザーダイオードのカソードに接続され、
    前記青紫レーザーダイオードのアノードは、前記外部端子より電位が高い外部端子に接続されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のレーザー駆動回路。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のレーザー駆動回路と、前記レーザー駆動回路に駆動されることにより光ディスクに対してレーザー光を出射する青紫レーザーダイオードとを含む光ピックアップユニット、
    前記光ディスクを回転させるスピンドルモータ、および、
    前記光ピックアップユニットを前記光ディスクの径方向に移動させるスレッドモータを備えたことを特徴とする、光ディスク装置。
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