JP3440497B2 - レーザダイオード駆動回路 - Google Patents

レーザダイオード駆動回路

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JP3440497B2
JP3440497B2 JP15431893A JP15431893A JP3440497B2 JP 3440497 B2 JP3440497 B2 JP 3440497B2 JP 15431893 A JP15431893 A JP 15431893A JP 15431893 A JP15431893 A JP 15431893A JP 3440497 B2 JP3440497 B2 JP 3440497B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光磁気ディスク
装置のような光記録再生装置もしくは光記録装置に用い
て好適なレーザダイオード駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、光記録再生装置の一例として、
光磁気ディスク装置の基本的構成を示している。この光
磁気ディスク装置は、いわゆる磁界変調オーバライト光
磁気ディスクドライブである。
【0003】図7において、ディスク1は、スピンドル
モータ2により所定の速度で回転されるように構成され
ている。ディスク1の下側には光ピックアップもいう光
ヘッド3が配置され、ディスク1の上側には磁界ヘッド
4が配置されている。
【0004】この光ヘッド3は、レーザダイオードと、
光ディテクタとしてのフォトダイオードとを内蔵してい
る。このレーザダイオードより出射したレーザ光をディ
スク1に照射し、ディスク1からのレーザ光の反射光を
フォトダイオードで受光する。フォトダイオードからは
RF信号とMO信号が出力され、サーボ回路10と信号
デコーダ9に送られる。
【0005】レーザダイオード駆動回路であるLDドラ
イバ6は、コントローラ5からの制御信号により制御さ
れて、光ヘッド3のレーザダイオードを駆動する。
【0006】信号デコーダ9は、入力された信号をデコ
ードしてコントローラ5に供給している。サーボ回路1
0は、入力された信号からクロックを生成して、コント
ローラ5とエンコーダ7に出力している。
【0007】また、サーボ回路10は、入力された信号
からフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を
生成し、このエラー信号に対応して、光ヘッド3を制御
する。
【0008】エンコーダ7は、コントローラ5より供給
される書込みデータをエンコードして、磁界ヘッドドラ
イバ8に供給している。この磁界ヘッドドライバ8は、
磁界ヘッド4を駆動して、ディスク1に対して所定の磁
界を印加する。コントローラ5は、ホストコンピュータ
と接続され、ディスク1に対する記録、再生動作を制御
する。
【0009】次に、この光磁気ディスク装置における記
録モード時(書込み時ともいう)と再生モード時(読み
出し時ともいう)の動作について、図8を参照して説明
する。
【0010】まず、記録モードについて説明する。記録
モード時、図7のコントローラ5には、ホストコンピュ
ータより書込みデータが供給される。
【0011】この書込みデータは、コントローラ5から
エンコーダ7に供給され、エンコードされ、磁界ヘッド
ドライバ8を介して磁界ヘッド4に供給される。これに
より、磁界ヘッド4は、磁界変調して、例えば論理1を
記録するとき、N極の磁界を発生し、論理0を記録する
とき、S極の磁界を発生する(図8(a)参照)。
【0012】一方、磁界ヘッド4により論理1および論
理0を記録するタイミングに合せて、図7のコントロー
ラ5はLDドライバ6に制御信号を送り、レーザダイオ
ードをオン/オフしてデータを書き込む(図8(b)参
照)。
【0013】その結果、ディスク1上には、光磁気的に
論理1と論理0が記録されることになる。
【0014】次に、再生モードについて説明する。再生
モード時では、図7のコントローラ5は、LDドライバ
6を介して光ヘッド3に内蔵されているレーザダイオー
ドを基本的には連続的に点灯させる。
【0015】ただし、実際には、連続的に点灯させる
と、所謂SCOOP効果によるノイズが発生するので、
これを抑制するために、高周波信号を重畳する。その結
果、高周波で点灯または消灯されるレーザ光がディスク
1に照射される。
【0016】光ヘッド3のフォトダイオードは、ディス
ク1からの反射光を受光し、その検出信号を出力する。
信号デコーダ9は、フォトダイオードが出力する信号か
らMO成分を分離し、これをデコードして、読み出しデ
ータとしてコントローラ5に出力する。この読み出しデ
ータは、コントローラ5からホストコンピュータに転送
される。
【0017】以上説明した記録モードおよび再生モード
時において、サーボ回路10は光ヘッド3のフォトダイ
オードが出力するRF信号を検出し、非点収差法やプッ
シュプル法に基づき、フォーカスエラー信号やトラッキ
ングエラー信号を生成する。そして、これらのエラー信
号に対応して、光ヘッド3に内蔵されているアクチュエ
ータを駆動する。これにより、光ヘッド3はフォーカス
方向およびトラッキング方向に駆動される。
【0018】また、サーボ回路10は、RF信号からク
ロック成分を抽出し、コントローラ5とエンコーダ7に
供給している。コントローラ5とエンコーダ7は、この
クロックを基準として、書込みデータや読み出しデータ
の処理を実行する。
【0019】次に、図9を参照して、レーザダイオード
を駆動するための従来のレーザダイオード駆動回路につ
いて説明する。NPNトランジスタ11と12は、差動
接続され、これらのNPNトランジスタ11と12のエ
ミッタは、NPNトランジスタ13と抵抗16を介して
接地されている。NPNトランジスタ11のコレクタに
は、レーザダイオード14が接続され、NPNトランジ
スタ12のコレクタには、抵抗15が接続されている。
【0020】次に、この従来のレーザダイオード駆動回
路の動作について説明する。記録モード時には、NPN
トランジスタ13のベースには電圧Vapcが印加され
る。その結果、NPNトランジスタ13のコレクタ−エ
ミッタ間には、この電圧Vapcに対応する定電流が流
れる。一方、NPNトランジスタ11と12のベースに
は、それぞれ記録データに対応する逆極性の電圧Dat
a1とData2が印加される。
【0021】即ち、NPNトランジスタ11のベースが
高レベルであるとき、NPNトランジスタ12のベース
は低レベルとなる。逆に、NPNトランジスタ11のベ
ースが低レベルとなったとき、NPNトランジスタ12
のベースは高レベルとなる。NPNトランジスタ11と
12のベースに、高レベルの電圧が印加された方がオン
し、低レベルの電圧が印加された方がオフする。
【0022】NPNトランジスタ11がオンしたとき、
NPNトランジスタ13により規定される定電流が、レ
ーザダイオード14、NPNトランジスタ11、NPN
トランジスタ13、抵抗16の経路で流れる。これによ
り、レーザダイオード14からレーザ光が発生する。
【0023】これに対して、NPNトランジスタ12が
オンしたとき、抵抗15、NPNトランジスタ12、N
PNトランジスタ13、抵抗16の経路で電流が流れ
る。このとき、レーザダイオード14には電流が流れな
いために、レーザ光は発生しない(消灯)。
【0024】一方、再生モード時においては、NPNト
ランジスタ11が連続的にオンされレーザダイオード1
4はオン(DC発光)し、NPNトランジスタ12が連
続的にオフされる。そして高周波モジュールをかけて、
例えば500MHzの周波数の高周波重畳信号を出力
し、レーザダイオード14のカソードに印加する。
【0025】その結果、レーザダイオード14が、この
高周波重畳信号に対応してオン、オフし、レーザ光が高
周波で点滅される。このように高周波モジュール17を
用いるのは、再生モード時(読み出し時)に、レーザ光
のもどり光による雑音を防ぐためである。この高周波モ
ジュールの周波数は、数百MHz、例えば500MHz
程度の高周波である必要があり、この周波数はなるべく
高い方が望ましい。
【0026】このレーザダイオードのモジュールをスイ
ッチングにより行うと、モジュールの消費電力が小さく
でき、発振周波数の安定度が増し、しかもモジュールの
効率が良くなり、温度や再生信号(RF信号)が安定す
るという利点がある。
【0027】このように、LDドライバが、記録モード
時にはレーザダイオードをパルス発光し、図8に示すよ
うに磁界が必要な強さで出ている間に発光すればきれい
に書き込めるために、高密度記録に向いている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のレー
ザダイオード駆動回路においては、レーザダイオード1
4が、差動接続されたNPNトランジスタ11と12の
一方に接続されている。
【0029】その結果、上述したようにレーザダイオー
ドを点灯している場合はもとより、消灯している場合に
おいても、常に点灯する場合と同一の値の大きい電流が
回路部分に流れ、消費電力が必要以上に大きくなる。
【0030】そこで、本発明者は、省電力を図るため
に、定電流回路を介してレーザダイオードを設けるレー
ザダイオード駆動回路を提案しようとしている。このレ
ーザダイオード駆動回路では、この駆動回路に常に流れ
る電流を、レーザダイオードに供給される電流より少な
くして省電力化を図ろうとしている。
【0031】この上述した本発明者が提案しようとして
いる定電流回路を用いた省電力型のレーザダイオード駆
動回路に対して、上述したように再生モード時(読み出
し時)にレーザ光のもどり光による雑音を防ぐための高
周波モジュールを、適用する場合を想定する。つまり、
図9における駆動回路に定電流回路を加えて、しかも入
力信号Data1とData2を高周波数でオン/オフ
することを考える。このように入力信号Data1とD
ata2を高い周波数でオン/オフする場合には、次の
ような問題が生じる。
【0032】即ち、高周波モジュールのスイッチングで
きる周波数は、定電流回路の周波数特性によって決まっ
てしまい、レーザ光をたとえば500MHz程度の高周
波スイッチングモジュールすることができない。この理
由は、この定電流回路において、スイッチングされた信
号の振幅がある電流比で増幅されてしまうためである。
この定電流回路で電流比を大きくするに従って、周波数
特性が悪化するためである。つまり、たとえば電流比を
1対10で設定すると、周波数特性はトランジスタ単体
の場合の1/10になる。
【0033】本発明は、上記課題を解消するためになさ
れたものであり、消費電力を少なくすることができ、し
かも定電流回路の周波数特性に関係なくレーザ光を高周
でスイッチングすることができる、レーザダイオード
駆動回路を提供することを目的としている。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあつては、制御電極に駆動パルスが供給されてス
イッチングする、差動接続されたスイッチングトランジ
スタと、前記スイッチングトランジスタに流れる電流の
n倍の大きさの電流がレーザダイオードに流れるように
設けられた定電流回路と、前記定電流回路と前記レーザ
ダイオードとの間に設けられており、前記レーザダイオ
ードを高周波でスイッチングするための差動駆動回路と
を備えることを特徴とするレーザダイオード駆動回路に
より、達成される。
【0035】本発明にあっては、好ましくは前記定電流
回路は、カレントミラー回路もしくはウィルソン定電流
回路である。
【0036】
【作用】スイッチングトランジスタとレーザダイオード
との間に接続した定電流回路により、スイッチングトラ
ンジスタに流れる電流のn倍の大きさの電流がレーザダ
イオードに流れる。つまり、レーザダイオードからレー
ザ光が発光されていないときには、レーザダイオード以
外の回路部分に流れている電流は小さい。この時に、差
動駆動回路は、定電流回路の周波数特性に制限されず
に、レーザダイオードを高周波でスイッチングすること
ができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
【0038】本発明のレーザダイオード駆動回路は、例
えば、高密度記録できる光磁気ディスク装置において用
いることができる。この場合における光磁気ディスク装
置の基本的構成および動作は、図7および図8に示した
光磁気ディスク装置と同様である。
【0039】図1は、本発明のレーザダイオード駆動回
路の好ましい実施例を構成するための前提となる、定電
流回路50を備えるレーザダイオード駆動回路を示して
いる。図1の定電流回路50を備えるレーザダイオード
駆動回路においては、次のような構成となっている。
【0040】スイッチングトランジスタとしてのNPN
トランジスタ20とNPNトランジスタ22が差動接続
され、これらのNPNトランジスタ20,22のエミッ
タの共通接続点は、NPNトランジスタ24と抵抗26
を介して接地されている。
【0041】NPNトランジスタ20のコレクタは、抵
抗28を介して所定の基準電位Vccに接続されてい
る。また、NPNトランジスタ22のコレクタも、定電
流回路50を介して基準電位Vccに接続されている。
【0042】NPNトランジスタ24のベースには、所
定の電圧Vapcが印加され、NPNトランジスタ20
と22のベースは、制御電極であり、これらのベースに
は相互に逆極性の記録データ(入力データ)に対応する
差動の入力信号Data1またはData2がそれぞれ
印加されるようになっている。さらに、定電流回路50
には、レーザダイオード37が接続されている。
【0043】図2は、図1に示したレーザダイオード駆
動回路の内の定電流回路50の好ましい構成例を具体的
に示していて、本発明のレーザダイオード駆動回路の好
ましい実施例を構成するための前提となる回路である。
【0044】図2においては、定電流回路50としての
実際の好ましい例として、カレントミラー回路を用いて
いる。この定電流回路50は、PNPトランジスタ30
とPNPトランジスタ32により構成されている。PN
Pトランジスタ30のエミッタは、抵抗34を介して基
準電位Vccに接続され、PNPトランジスタ32のエ
ミッタは、抵抗36を介して基準電圧Vccに接続され
ている。PNPトランジスタ30のコレクタは、NPN
トランジスタ22のコレクタに接続されている。
【0045】PNPトランジスタ30のベースは、PN
Pトランジスタ32のベースに接続されているととも
に、PNPトランジスタ30のコレクタに接続されてい
る。これらの抵抗34の抵抗値R34と抵抗36の抵抗
値R36の比が、数式1に示すように、n対1に設定さ
れている。
【0046】
【数1】
【0047】このように、2つのPNPトランジスタ3
0と32の抵抗値の比を設定することにより、PNPト
ランジスタ30と32の特性を所定の値に調整するので
はなく、PNPトランジスタ30と32は同一の特性の
ものを用いればよい。
【0048】この実施例では、接続されている抵抗34
の抵抗値と抵抗36の抵抗値が、n対1に設定されてい
るため、PNPトランジスタ30と32のエミッタ−コ
レクタ間に流れる電流の比を1対nに設定することがで
きる。つまり、PNPトランジスタ30に1の電流が流
れると、PNPトランジスタ32にはPNPトランジス
タ30に流れる1の電流のn倍の電流が流れるようにな
っている。
【0049】このように、抵抗値により電流値を調整す
るようにした方が、トランジスタ自体の特性を相互に適
切に異ならしめるように設定する場合に比べて、製造が
容易となる。
【0050】次に、図2のレーザダイオード駆動回路の
動作について説明する。このレーザダイオード駆動回路
では、定電流回路50を差動駆動する。NPNトランジ
スタ20,22は電流スイッチング用トランジスタであ
り、PNPトランジスタ30,32はカレントミラー回
路を構成するトランジスタである。また、NPNトラン
ジスタ24は電流設定用のトランジスタである。
【0051】このNPNトランジスタ24のベースに
は、所定の電圧Vapcが印加されている。このため、
NPNトランジスタ24のベース−エミッタ間電圧をV
beとするときに、NPNトランジスタ24にかかる電
圧Vapcからベース−エミッタ間電圧Vbeを引いた
電圧が抵抗26にかかる。したがって、NPNトランジ
スタ24のコレクタ−エミッタ間に流れる電流(抵抗2
6に流れる電流)iは、数式2で表わすことができる。
【0052】
【数2】
【0053】尚、ここでR26は、抵抗26の抵抗値を
示している。
【0054】従って、電圧Vapcを所定の電圧に制御
することにより、抵抗26に流れる電流iを一定の電流
に制御することができる。
【0055】図2の駆動回路における記録モードについ
て説明する。記録モード 記録モード時(書き込み時)には、NPNトランジスタ
20とNPNトランジスタ22のベースには、記録デー
タに対応する逆極性のパルスが印加される。即ち、NP
Nトランジスタ20のベースに高レベルのパルスが印加
されるとき(Data1が1のとき)、NPNトランジ
スタ22のベースには低レベルのパルス(Data2が
0)が印加される。
【0056】また、逆に、NPNトランジスタ20のベ
ースに低レベルのパルスが印加されるとき(Data1
が0のとき)、NPNトランジスタ22のベースには高
レベルのパルス(Data2が1)が印加される。
【0057】NPNトランジスタ20と22は、そのベ
ースに高レベルのパルスが印加されたときオンし、低レ
ベルのパルスが印加されたときオフする。
【0058】NPNトランジスタ20がオンしたとき、
抵抗28、NPNトランジスタ20,24、抵抗26の
経路で電流が流れる。このときはレーザダイオード37
には電流は流れない。
【0059】一方、NPNトランジスタ22がオンした
とき、定電流回路50、NPNトランジスタ22,2
4、抵抗26の経路で電流が流れる。
【0060】この様にして定電流回路50のPNPトラ
ンジスタ30に電流iが流れるときに、PNPトランジ
スタ32は、PNPトランジスタ30に流れる電流iの
n倍(nは1より大きい値)の電流をレーザダイオード
37に流すように動作する。
【0061】つまり、回路に流れる電流は、レーザダイ
オード37がオンの時に電流iの(n+1)倍の電流が
流れ、レーザダイオード37がオフの時には回路に流れ
る電流は電流iに低減する。
【0062】従って、NPNトランジスタ22が記録デ
ータ(Data2)に対応してオン/オフするとき、レ
ーザダイオード37は、そのオン/オフに対応してレー
ザ光を発生する。
【0063】次に、図2の駆動回路における再生モード
について説明する。再生モード 再生モード時(読み出し時)、NPNトランジスタ20
には、常に低レベルの信号(Data1が0)が入力さ
れ、NPNトランジスタ22には、常に高レベルの信号
(Data2が1)が入力される。その結果、定電流回
路50は、レーザダイオード37を常に駆動するように
動作する。
【0064】ところで、図2で示したようなレーザダイ
オード駆動回路の構成において、上述した再生モード
(読み出し時)の高周波モジュールとして、差動の入力
信号Data1とData2を高い周波数でオン/オフ
することを考える。
【0065】このレーザダイオード駆動回路の場合、差
動スイッチングされた信号が1対nの電流比の定電流回
路50を通るので、ここでスイッチングされた信号の振
幅が増幅される。このためにスイッチングできる周波数
は定電流回路50の周波数特性に従ってしまう。つま
り、このままではレーザダイオード37に対して数百M
Hz、例えば500MHzの高周波モジュールが行えな
いことになる。定電流回路の電流比を1対nとすると、
この回路の周波数特性は単体のトランジスタの1/nと
なる。
【0066】たとえば、トランジスタの周波数特性が3
GHzまであったとしてもn=10とすると、定電流回
路としては300MHzまでの周波数特性しかもたない
ことになる。500MHzのモジュールが必要だとする
と、要求を満たせないことになる。ここで、nを小さく
すると、レーザダイオードを消した時に、電流を無駄に
流す量が増えるために、好ましくない。
【0067】また、差動スイッチング回路であれば、3
GHzのトランジスタをもちいれば、GHzクラスのス
イッチングも可能である(500MHzのスイッチング
は問題がない)。定電流回路からは文字通り一定の電流
を流すのみであるので、定電流回路の周波数特性には制
約されない。
【0068】そこで、この様な高周波モジュールを定電
流回路50の周波数特性に関係なく行えるようにするた
めに、図3に示すようなレーザダイオード駆動回路の構
成とする。すなわち、図3は、本発明のレーザダイオー
ド駆動回路の好ましい実施例を示している。
【0069】図3において、定電流回路50の出力側で
あって、レーザダイオード37に関連して高周波モジュ
ール用の差動駆動回路60が設定されている。この差動
駆動回路60は、差動スイッチング回路ともいい、図4
に具体的に示している。
【0070】この差動駆動回路60は、PNPトランジ
スタ40,42を備えている。PNPトランジスタ40
のエミッタをPNPトランジスタ42のエミッタが接続
され、しかも定電流回路50のPNPトランジスタ32
のコレクタに接続されている。
【0071】PNPトランジスタ40のコレクタとレー
ザダイオード37が接続されている。PNPトランジス
タ42のコレクタは、抵抗44を介して接地されてい
る。
【0072】さらに、PNPトランジスタ40のベース
には、入力信号XDmodが入力でき、PNPトランジ
スタ42のベースには入力信号Dmodが入力できる。
これらの入力信号XDmodとDmodは、逆相の信号
であり、この入力信号として高周波を与えることによ
り、高周波のスイッチングをかけることができる。
【0073】NPNトランジスタ20,22は、書込み
時のデータ駆動用トランジスタであり、PNPトランジ
スタ40,42は、読み出し時の高周波モジュール用の
トランジスタである。
【0074】PNPトランジスタ40,42に逆相の入
力信号XDmod,Dmodを高周波として与えること
でモジュールをかけることができる。このように、定電
流回路50とレーザダイオード37の間の位置に、差動
スイッチング回路60を挿入することにより、定電流回
路50の周波数特性以上の周波数での高周波モジュール
実現可能になる。
【0075】次に、本発明の好ましい他の実施例につい
て説明する。他の実施例 図5と図6は、本発明のレーザダイオード駆動回路の別
の好ましい実施例を示している。まず、図5の実施例で
は、図4で用いた定電流回路50に代えて、定電流回路
150を用いている。この定電流回路150では抵抗を
用いずに、PNPトランジスタ130,132の特性が
次のように設定されている。
【0076】つまり、PNPトランジスタ130のエミ
ッタ−コレクタに所定の電流iが流れたときに、もう一
方のPNPトランジスタ132のエミッタ−コレクタに
その電流iのn倍の電流が流れるように設定されたもの
である。これらPNPトランジスタ130,132によ
りカレントミラー回路を構成しており、定電流回路15
0における入出力電流の比は1対nになるように特性が
設定されている。
【0077】図6の実施例においては、定電流回路25
0がウィルソン定電流回路により構成されている。
【0078】即ち、PNPトランジスタ51のエミッタ
が基準電位Vccに接続され、PNPトランジスタ51
のコレクタがNPNトランジスタ22のコレクタに接続
されている。PNPトランジスタ51のベースは、PN
Pトランジスタ52のベースとコレクタに接続されてい
る。PNPトランジスタ52のエミッタは、基準電位V
ccに接続され、PNPトランジスタ52のコレクタ
は、PNPトランジスタ53のエミッタに接続されてい
る。
【0079】PNPトランジスタ53のベースは、PN
Pトランジスタ51のコレクタに接続されており、PN
Pトランジスタ53のコレクタは、差動駆動回路60の
PNPトランジスタ40のエミッタに接続されている。
この図6の実施例においても、PNPトランジスタ51
に所定の電流が流れたとき、そのn倍の電流がPNPト
ランジスタ52とPNPトランジスタ53に流れるよう
に、それらのPNPトランジスタ51,52,53の特
性が調整されている。
【0080】ところで、たとえば図4の実施例におい
て、レーザダイオード37に流れる大電流を供給するP
NPトランジスタ32と、これと対をなすPNPトラン
ジスタ30は、これをIC化すると、不利となる。即
ち、大電流を流すトランジスタ30,32をIC化する
と、放熱のため、金属パッケージを必要とし、高価とな
る。そこで、PNPトランジスタ30,32、抵抗3
4,36は、ICの外に配置するのが好ましい。
【0081】これに対して、NPNトランジスタ20,
22,24、抵抗26は、IC内に配置することができ
る。これは、そこに流れる電流が小さくてすむからであ
る。このように、IC化すると、トランジスタはより高
速駆動することが可能となる。この点に関しては、他の
図5と図6の実施例においても同様である。
【0082】本発明の実施例で示した光磁気ディスク装
置のような光記録装置においては、高密度記録化を実現
するために、レーザダイオードをパルス発光させる。レ
ーザダイオード駆動回路は書き込み時(記録モード)に
パルス発光し、読み出し時(再生モード)にDC発光す
る。
【0083】レーザダイオードをパルス発光した場合
に、磁界が必要な強さで出ている間に発光すればきれい
に書き込めるため高密度記録に向いている。また非発光
時にレーザダイオード以外のところに流れている電流を
減らすことができれば消費電力を低減できる。
【0084】また、レーザダイオードのモジュールをス
イッチングにより行うと、モジュールの消費電力が小さ
くでき、発振周波数の安定度が増し、しかもモジュール
の効率が良くなり、温度や再生信号(RF信号)が安定
するという利点がある。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレーザダ
イオード駆動回路によれば、スイッチングトランジスタ
とレーザダイオードとの間に定電流回路を接続し、スイ
ッチングトランジスタに流れる電流のn倍の大きさの電
流をレーザダイオードに流れるようにしたので、消費電
力を小さくすることができ、しかも定電流回路の周波数
特性に制限されずに、レーザダイオードを高周波でスイ
チングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザダイオード駆動回路の好ましい
実施例を構成する前提となる定電流回路を備えるレーザ
ダイオード駆動回路を示す図である。
【図2】図1の定電流回路の構成例を具体的に示す回路
図である。
【図3】本発明のレーザダイオード駆動回路の好ましい
実施例を示す図である。
【図4】図3の本発明の実施例をさらに詳しく示す回路
図である。
【図5】本発明のレーザダイオード駆動回路の別の好ま
しい実施例を示す図である。
【図6】本発明のレーザダイオード駆動回路のさらに別
の好ましい実施例を示す図である。
【図7】従来の光磁気ディスク装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図8】図7の従来の光磁気ディスク装置における記録
モード時の動作を説明するタイミングチャートである。
【図9】従来のレーザダイオード駆動回路の構成例を示
す回路図である。
【符号の説明】
20,22,24 NPNトランジスタ 30,32,40,42 PNPトランジスタ 37 レーザダイオード 50,150,250 定電流回路 60 モジュール用の差動駆動回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電極に駆動パルスが供給されてスイ
    ッチングする、差動接続されたスイッチングトランジス
    タと、前記 スイッチングトランジスタに流れる電流のn倍の大
    きさの電流がレーザダイオードに流れるように設けられ
    た定電流回路と、 前記定電流回路と前記レーザダイオードとの間に設けら
    れており、前記レーザダイオードを高周波でスイッチン
    グするための差動駆動回路と を備えることを特徴とする
    レーザダイオード駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記定電流回路は、カレントミラー回路
    である、請求項1に記載のレーザダイオード駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記定電流回路は、ウィルソン定電流回
    路である、請求項1に記載のレーザダイオード駆動回
    路。
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