JPH11182548A - すべり軸受 - Google Patents

すべり軸受

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JPH11182548A
JPH11182548A JP34682097A JP34682097A JPH11182548A JP H11182548 A JPH11182548 A JP H11182548A JP 34682097 A JP34682097 A JP 34682097A JP 34682097 A JP34682097 A JP 34682097A JP H11182548 A JPH11182548 A JP H11182548A
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JP
Japan
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bearing
sliding
solid lubricating
insertion hole
solid
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JP34682097A
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Susumu Ishibashi
進 石橋
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動部材の表面に固体潤滑部材を確実に付着
させ、かつその膜厚を厚く形成することによって固体潤
滑機構の効果を増大させる。 【解決手段】 軸受ポケット11及び軸受本体12のそ
れぞれに、互いに連通可能な挿入孔16及び作用孔19
を形成する。軸受組立時に、挿入孔16の一端側を軸受
本体12の外周面で閉塞した状態で固体潤滑部材13、
バネ14をこの順に挿入し、セットねじ20をねじ込
む。軸受の使用に際しては、主軸18の挿入後、軸受本
体12を作用孔19と挿入孔16とが連通するように周
方向に回転し、バネ14の弾発力によって固体潤滑部材
13を主軸18に向けて移動させる。これにより、固体
潤滑部材13を主軸表面18aに押圧し、固体潤滑膜の
生成を積極的に行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーン等の揚重
機械や建設機械等の関節継手部分に用いて好適なオイル
レス固体潤滑機構を備えるすべり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、回転揺動機械(図示せず)に用
いられる軸受としては、従来から図16に示す構成のす
べり軸受が知られている。このすべり軸受は、摺動部材
である主軸1が回転自在に挿入される軸受本体2と、軸
受ボックス3と、固体潤滑部材4とから主構成されてい
る。
【0003】軸受本体2は、銅系材料から中空円柱状に
形成されており、その内周面の一部に固体潤滑部材4の
先端が露出して軸受面5が構成されている。この固体潤
滑部材4は、図17に示すような固体潤滑剤黒鉛、テフ
ロン等から円柱状に形成されている。
【0004】また、固体潤滑部材4は、図18に示すよ
うに、軸受面5を平面展開視した場合の配列が千鳥状と
なるように軸受本体2に挿入されている。そして、この
ような構成の下、主軸1が軸受面5上を回転すると、主
軸表面1aに固体潤滑部材4が付着して固体潤滑膜6が
形成され、オイルレス固体潤滑機構を構成するようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
すべり軸受では、軸受本体2に挿入された固体潤滑部材
4が主軸表面1aに接しているだけであるため、固体潤
滑部材4を積極的に主軸表面1aに付着させて固体潤滑
膜6を生成させるといった作用がなく、また、固体潤滑
部材4は、摩減するに従って次第に主軸表面1aに接し
難くなるという欠点を有していた。
【0006】このため、主軸表面6に固体潤滑部材4が
付着し難い上に、生成される固体潤滑膜6の膜厚fも薄
く、良好な潤滑状態を長時間維持することができないと
いう問題があった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、摺動部材の表面に固体潤滑部材を確実に付着させ、
かつその膜厚を厚く形成することによって固体潤滑機構
の効果を増大させることのできるすべり軸受の提供を目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明
は、内部に挿入された固体潤滑部材の先端が軸受面の一
部を構成してなり、摺動部材を摺動自在に支持するすべ
り軸受であって、前記固体潤滑部材を前記軸受面側に押
圧する押圧手段を備えることを特徴とするものである。
【0009】このような構成によれば、軸受使用時に固
体潤滑部材が軸受面側に押圧されるため、摺動部材の表
面に固体潤滑膜が確実かつ強固に形成される。また、使
用時間の経過に比例して固体潤滑部材の付着量が増大す
るため、固体潤滑膜が広範囲かつ所定の厚さに生成さ
れ、固体潤滑作用の大幅な向上が図られる。
【0010】さらに、固体潤滑部材が摩減しても、該固
体潤滑部材が摺動部材から離間することなく追従し、良
好な潤滑状態を長時間維持することができる。ここで、
前記軸受面は、周方向に回転する軸状の摺動部材を支持
する円筒面であっても、平坦な摺動面を備える摺動部材
を支持する平坦面であってもよい。
【0011】また、前記押圧手段としては、前記固体潤
滑部材の挿入孔の閉端部側に圧縮状態に配されたバネの
弾発力や、該挿入孔に連通状態に形成した加圧ポケット
に供給される作動流体の流体圧を用いる技術が採用され
る。
【0012】前者の技術では、バネの弾発力によって固
体潤滑部材を摺動部材に押圧する機構を簡易な構造にて
容易に構成することができる。また、後者の技術では、
固体潤滑部材の摩滅状態に応じて作動流体を適宜補給す
ることで、加圧ポケット内の流体圧を一定圧力に保持し
たり増大させることができるため、より良好な潤滑状態
を長時間にわたって維持することができる。
【0013】なお、本発明のすべり軸受は、一の面に開
口する挿入孔に前記固体潤滑部材が挿入された軸受ボッ
クスと、一の面が前記軸受面をなし、他の面が前記軸受
ボックスの挿入孔開口側に接して前記固体潤滑部材を前
記挿入孔内に保持する軸受本体とを備えてなり、前記軸
受本体には、一端が前記軸受ボックスへの接触面に開口
するとともに他端が前記軸受面に開口し、前記軸受ボッ
クスに対する相対移動時に前記固体潤滑部材を前記挿入
孔側から貫通移動させてその先端を前記軸受面に露出さ
せる作用孔が形成された構成であってもよい。
【0014】このような構成では、未使用時には、押圧
手段によって軸受面側に押圧付勢された固体潤滑部材を
軸受本体によって軸受ボックスの挿入孔内に保持してお
くことができ、また、使用に際しては、挿入孔と作用孔
とが連通するように軸受本体を軸受ボックスに対して相
対移動させることで、軸受面側に押圧された固体潤滑部
材を挿入孔側から作用孔を貫通移動させ、摺動部材に押
圧することができる。
【0015】また、一の面が前記軸受面をなし、該軸受
面に開口する挿入孔に前記固体潤滑部材が挿入された軸
受本体と、前記軸受本体の挿入孔開口側に配され、使用
時に前記摺動部材に固定されて該摺動部材と一体摺動し
つつ、前記固体潤滑部材の先端を前記軸受面内に保持す
る保持部材とを備えた構成であってもよい。
【0016】このような構成でも、未使用時には、押圧
手段によって軸受面側に押圧付勢された固体潤滑部材を
保持部材によって軸受本体の挿入孔内に保持しておくこ
とができる。また、使用に際しては、保持部材を摺動部
材に固定することで、軸受面側に押圧された固体潤滑部
材を、摺動部材と一体摺動する保持部材に押圧すること
ができる。
【0017】さらに、使用時であっても、押圧付勢され
た固体潤滑部材の移動が保持部材によって拘束された状
態であるため、すべり軸受を摺動部材から取り外す際
に、固体潤滑部材を周囲に飛散させることがなく、作業
性の飛躍的な向上が図られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるすべり軸受
の第一の実施形態について、図1から図7を参照しなが
ら説明する。本実施形態のすべり軸受は、図1に示すよ
うに、軸受ボックス11と、軸受本体12と、固体潤滑
部材13と、バネ(押圧手段)14とから主構成される
ものである。
【0019】軸受ボックス11は、軸受本体12を内挿
状態に固定するもので、一般材から中空円柱状に作製さ
れ、その一端側には雌ねじ15が形成されているととも
に、長さ方向には内周面と外周面とを径方向に貫通する
挿入孔16が複数形成されている(図1参照)。
【0020】これら挿入孔16は、軸受ボックス11の
周面を平面展開視した場合に千鳥状の配列となるように
形成されていて、その外周面側端部には、雌ねじ17が
形成されている。
【0021】軸受本体12は、例えば銅系の材料から円
筒状に作製され、その内空部において主軸(摺動部材)
18を回転自在に支持するもので、一端部にフランジ1
2aが形成されているとともに、長手方向には内周面と
外周面とを径方向に貫通する作用孔19が前記挿入孔1
6と同配列となるように千鳥状に形成されている(図4
参照)。
【0022】すなわち、これら作用孔19は、前記軸受
ボックス11に軸受本体12を内挿し、該軸受本体12
を軸受ボックス11に対して周方向に相対回転させた場
合に、作用孔19の軸線と挿入孔16の軸線とが互いに
一致して連通した状態(図1参照)、あるいは挿入孔1
6が閉塞された状態(図5参照)に切り替え可能なよう
に形成されている。
【0023】なお、図1は、本実施形態におけるすべり
軸受の使用状態を示すもので、図5の状態においてセッ
トねじ20およびバネ14と共に挿入孔16に内挿され
た固体潤滑部材13の先端が、軸受本体12の内周面に
露出して軸受面21の一部を構成している状態を示して
いる。
【0024】次に、上記構成からなるすべり軸受の使用
方法について説明する。まず、軸受本体12を軸受ボッ
クス11に挿入し、これらをボルト22にて固定する
(図5参照)。このボルト止めに先立っては、挿入孔1
6の内周側端面が閉塞されるように、あらかじめ軸受本
体12を軸受ボックス11に対して周方向に回転してお
く。
【0025】そして、挿入孔16に固体潤滑部材13、
バネ14をこの順に挿入した後、セットねじ20をねじ
込む。このとき、バネ14は圧縮状態となり、軸受本体
11には固体潤滑部材13が押圧されて押込力Fが作用
している。
【0026】そして、軸受本体12に主軸18を内挿し
た後、ボルト22を外し、挿入孔16の軸線と作用孔1
9の軸線とが一致するまで軸受本体12を軸受ボックス
11に対して周方向に回転し、再度、これらをボルト2
2にて一体固定する。このとき、バネ14の弾発力によ
って固体潤滑部材13は挿入孔16側から作用孔19を
貫通移動して主軸表面18aに押圧されることになる
(図1参照)。
【0027】このような構成からなるすべり軸受によれ
ば、バネ14の弾発力によって固体潤滑部材13が主軸
表面18aに常時押圧された状態で主軸18が接触摺動
するため、図7において細線で示すような従来構成のす
べり軸受のように、一定時間が経過すると固体潤滑部材
が主軸表面から離間して固体潤滑膜の生成がそれ以降行
われなくなるというのではなく、同図において太線で示
すように、時間経過に比例して主軸表面18aへの付着
量が増大し、固体潤滑膜23が広範囲に広がると共に膜
厚fも所定の厚さに保たれ、優れた潤滑作用を発揮する
ことができる。
【0028】また、固体潤滑部材13が摩減しても、バ
ネ18の弾発力によって固体潤滑部材13の先端を主軸
表面18aを追従させておくことができるので、良好な
潤滑状態を長時間維持することができる。
【0029】なお、本実施形態にあっては、軸受本体1
2を軸受ボックス11に固定することによって、主軸1
8の支持力を主として軸受ボックス11側に負担させる
構成であるため、軸受本体12を薄肉にしてわずかな材
料から製作することができるようになっている。
【0030】次に、本発明に係わるすべり軸受の第二の
実施形態について、図8および図9を参照しながら説明
する。本実施形態のすべり軸受は、図8に示すように、
軸受本体31と、スリーブ(保持部材)32と、固体潤
滑部材33と、バネ34とから主構成されている。
【0031】軸受本体31は、例えば銅系の材料から中
空円柱状に作製されるとともに、内周面と外周面とを径
方向に貫通する挿入孔35が、該軸受本体31の周面を
平面展開視した場合に千鳥状の配列となるように形成さ
れている。
【0032】これら挿入孔35には、その外周側端部に
ねじ込まれたセットねじ36に続いて、バネ34、固体
潤滑部材33がこの順に挿入されており、該固体潤滑部
材33の先端は、バネ34の弾発力によって軸受本体3
1に内挿されたスリーブ32に押圧されている。
【0033】スリーブ32は、一般材から円筒状に作製
され、軸受本体31に回転自在に内挿されている。そし
て、スリーブ32に主軸37が内挿されると、該主軸3
7はキー38によってスリーブ32に対して回転止めさ
れ、該スリーブ32と共に軸受本体31に対して相対回
転するようになっている(図9参照)。
【0034】すなわち、本実施形態のすべり軸受は、ス
リーブ32が軸受本体31に一体固定されることによっ
て該スリーブ32の内周面が軸受面をなすものではな
く、使用に際してスリーブ32が主軸37側に一体固定
されることによって、軸受本体31の内周面を軸受面に
して主軸37と共にスリーブ32が回転摺動するという
点で前述の第一の実施形態におけるすべり軸受と構成を
異にする。
【0035】このような構成からなるすべり軸受によっ
ても、バネ34の弾発力によって固体潤滑部材33がス
リーブ表面32aに押圧された状態でスリーブ32が主
軸37と共に一体回転する構成であるため、前述の第一
の実施形態におけるすべり軸受と同様、良好な潤滑状態
を長時間維持することができる。
【0036】また、固体潤滑部材33が主軸37を直接
押圧するのではなく、スリーブ32を押圧する構成であ
るため、単にキー38を外してスリーブ32と主軸37
との係合状態を解除するだけで、固体潤滑部材33やバ
ネ34を周囲に飛散させることなくすべり軸受を主軸3
7から容易に取り外すことができる。
【0037】すなわち、本実施形態では、バネ34の弾
発力によって付勢された固体潤滑部材33の押圧方向へ
の移動をスリーブ32によって拘束しているため、挿入
孔34からの固体潤滑部材33およびばね34の飛散防
止がなされている。よって、飛散防止のために主軸27
を挿入したままの状態で軸受本体31の外周面側からセ
ットねじ36を外してバネ34を取り除かなければなら
ないといった煩わしさをなくし、作業性を飛躍的に向上
させることができる。
【0038】次に、本発明に係るすべり軸受の第三の実
施形態について、図10および図11を参照しながら説
明する。本実施形態のすべり軸受は、固体潤滑部材の押
圧手段として流体圧が用いられるという点で、押圧手段
としてバネの弾発力が用いられる前記各実施形態のすべ
り軸受と構成を異にする。
【0039】すなわち、本実施形態のすべり軸受は、銅
系の材料から中空円柱状に製作された軸受本体41に一
般材からなる軸受ボックス42が外挿され、この軸受ボ
ックス42には、軸受本体41に形成された固体潤滑部
材43の挿入孔44に連通し、かつ一端面側に開口する
加圧ポケット45が形成されていて、この加圧ポケット
45にグリース、水等の作動流体46をポンプ47,4
8で供給することによって固体潤滑部材43に流体圧を
作用させるものである。
【0040】このような構成からなるすべり軸受によっ
ても、軸受本体41に主軸49を内挿した状態で固体潤
滑部材43に流体圧Pを作用させることで、主軸表面4
9aに固体潤滑部材43の先端が押圧されるため、前記
各実施形態のすべり軸受と同様、良好な潤滑状態を長時
間維持することができる。
【0041】さらに、本実施形態にあっては、固体潤滑
部材43の摩滅状態に応じて作動流体46を加圧ポケッ
ト45に適宜補給することで、使用時間の長さに関係な
く前記流体圧Pを一定に保持したり、所望の圧力値に増
大させることができるので、より良好な潤滑状態を長時
間にわたって維持することができる。
【0042】次に、本発明に係るすべり軸受の第四の実
施形態について、図12〜図15を参照しながら説明す
る。本実施形態のすべり軸受は、前記第一の実施形態に
おける円筒型のすべり軸受を平面型のすべり軸受に応用
したものであり、構成は略同一である。
【0043】すなわち、本実施形態のすべり軸受は、一
般材から矩体状に作製された軸受ボックス51と、銅系
の材料から板状に作製された軸受本体52と、これら軸
受ボックス51および軸受本体52にそれぞれ形成され
た挿入孔53および作用孔54に移動自在に挿入された
固体潤滑部材55と、バネ56とから主構成され、この
すべり軸受に支持されるスライダ57は、往復運動を行
う長板状の摺動部材とされている(図12参照)。
【0044】また、このような構成からなるすべり軸受
を使用する方法も、前述の第一の実施形態と同様とされ
ている。すなわち、挿入孔53の図13示下端部側が閉
塞されるように、軸受ボックス51の下面側に軸受本体
52をボルト58で一体固定しておき、挿入孔53に固
体潤滑部材55、バネ56をこの順に挿入した後、該バ
ネ56が圧縮状態となるようにセットねじ59をねじ込
む(図13参照)。
【0045】そして、これをスライダ51上に位置決め
した後、前記ボルト58を外し、挿入孔53の軸線と作
用孔54の軸線とが一致するまで軸受本体52を軸受ボ
ックス51に対して移動させて再度ボルト58にて一体
固定すると、挿入孔53と作用孔54とが連通し、バネ
56の弾発力によって固体潤滑部材53がスライダ57
に向けて移動してスライダ表面57aに押圧される。
【0046】このような構成からなるすべり軸受によっ
ても、バネ56の弾発力によって固体潤滑部材55がス
ライダ表面57aに押圧された状態でスライダ57が接
触摺動する構成であるため、良好な潤滑状態を長時間維
持することができる。
【0047】また、スライダ57の支持力を主として軸
受ボックス51側に負担させる構成であるため、軸受本
体52を薄肉にしてわずかな材料から製作することがで
きるようになっている。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、押圧手段によって摺動部材に固体潤滑部材が
押圧されるため、摺動部材の表面に固体潤滑膜を確実か
つ強固に生成することができる。
【0049】また、その押圧力によって、使用時間の経
過に比例して固体潤滑部材の付着量が増大し、固体潤滑
膜が広範囲かつ所定の厚さに生成されるため、固体潤滑
作用の大幅な向上を図ることができる。さらに、固体潤
滑部材が摩減しても、該固体潤滑部材が摺動部材から離
間することなく追従し、良好な潤滑状態を長時間維持す
ることができる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、未使用時に
は、押圧手段によって押圧付勢された固体潤滑部材の軸
受面側への移動を拘束し、使用に際しては、その拘束を
解除して固体潤滑部材を摺動部材に押圧するといった機
構を簡易な構造にて構成することができる。
【0051】また、請求項3の発明によっても、未使用
時には、押圧手段によって押圧付勢された固体潤滑部材
の移動を保持部材にて拘束し、使用に際しては、保持部
材を摺動部材と共に一体摺動させることにより、軸受面
を摺動する保持部材に固体潤滑部材を押圧するといった
機構を簡易な構造にて構成することができる。
【0052】さらに、使用時であっても、押圧付勢され
た固体潤滑部材の移動が保持部材によって拘束された状
態であるため、すべり軸受を摺動部材から取り外す際
に、固体潤滑部材を周囲に飛散させることがなく、作業
性を飛躍的に向上させることができる。
【0053】請求項5記載の発明によれば、バネの弾発
力によって固体潤滑部材を摺動部材に押圧する機構を簡
易な構造にて容易に構成することができる。
【0054】請求項6記載の発明によれば、固体潤滑部
材の摩滅状態に応じて作動流体を適宜補給することによ
って、加圧ポケット内の流体圧を一定圧力に保持したり
増大させることができるため、より良好な潤滑状態を長
時間にわたって維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるすべり軸受の第一の実施形態
を示す縦断面図および側面図である。
【図2】 図1に示すすべり軸受を構成する軸受ボック
スを示す縦断面図である。
【図3】 図1に示すすべり軸受に内挿されるセットね
じ、バネおよび固体潤滑部材を示す斜視図である。
【図4】 図1に示すすべり軸受を構成する軸受本体を
示す縦断面図である。
【図5】 図1に示すすべり軸受の摺動部材内挿前の状
態を示す縦断面図である。
【図6】 摺動部材に固体潤滑膜が生成された状態を示
す斜視図である。
【図7】 図1に示すすべり軸受と従来構成のすべり軸
受との時間経過に伴う固体潤滑部材の付着量を比較する
グラフである。
【図8】 本発明に係わるすべり軸受の第二の実施形態
を示す縦断面図である。
【図9】 図8に示すすべり軸受の使用状態を示す縦断
面図である。
【図10】 本発明に係わるすべり軸受の第三の実施形
態を示す縦断面図である。
【図11】 図10に示すすべり軸受の使用状態を示す
縦断面図である。
【図12】 本発明に係わるすべり軸受の第四の実施形
態であって、摺動部材に固体潤滑部材を押圧させる前の
状態を示す斜視図である。
【図13】 図12に示すすべり軸受のA−A線断面図
である。
【図14】 図12に示すすべり軸受の使用状態を示す
斜視図である。
【図15】 図14に示すすべり軸受のB−B線断面図
である。
【図16】 すべり軸受の一従来例であって、その使用
状態を示す一部を破断した斜視図である。
【図17】 図16に示すすべり軸受に挿入される固体
潤滑部材を示す斜視図である。
【図18】 図16に示すすべり軸受による摺動部材へ
の固体潤滑膜の生成状態を示す平面図である。
【符号の説明】
13、33、43、55 固体潤滑部材 14、34、56 バネ(押圧手段) 16、35、44、53 挿入孔 18、37、49 主軸(摺動部材) 21 軸受面 32 スリーブ(保持部材) 45 加圧ポケット 46 作動流体 57 スライダ(摺動部材)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に挿入された固体潤滑部材の先端が
    軸受面の一部を構成してなり、摺動部材を摺動自在に支
    持するすべり軸受であって、 前記固体潤滑部材を前記軸受面側に押圧する押圧手段を
    備えることを特徴とするすべり軸受。
  2. 【請求項2】 一の面に開口する挿入孔に前記固体潤滑
    部材が挿入された軸受ボックスと、 一の面が前記軸受面をなし、他の面が前記軸受ボックス
    の挿入孔開口側に接して前記固体潤滑部材を前記挿入孔
    内に保持する軸受本体とを備えてなり、 前記軸受本体には、一端が前記軸受ボックスへの接触面
    に開口するとともに他端が前記軸受面に開口し、前記軸
    受ボックスに対する相対移動時に前記固体潤滑部材を前
    記挿入孔側から貫通移動させてその先端を前記軸受面に
    露出させる作用孔が形成されていることを特徴とする請
    求項1記載のすべり軸受。
  3. 【請求項3】 一の面が前記軸受面をなし、該軸受面に
    開口する挿入孔に前記固体潤滑部材が挿入された軸受本
    体と、 前記軸受本体の挿入孔開口側に配され、使用時に前記摺
    動部材に固定されて該摺動部材と一体摺動しつつ、前記
    固体潤滑部材の先端を前記軸受面内に保持する保持部材
    とを備えてなることを特徴とする請求項1記載のすべり
    軸受。
  4. 【請求項4】 前記軸受面は、周方向に回転する軸状の
    摺動部材を支持する円筒面であることを特徴とする請求
    項1から請求項3のいずれかに記載のすべり軸受。
  5. 【請求項5】 前記軸受面は、平坦な摺動面を備える摺
    動部材を支持する平坦面であることを特徴とする請求項
    1から請求項3のいずれかに記載のすべり軸受。
  6. 【請求項6】 前記押圧手段として、前記固体潤滑部材
    の挿入孔の閉端部側に圧縮状態に配されたバネの弾発力
    が用いられることを特徴とする請求項1から請求項5の
    いずれかに記載のすべり軸受。
  7. 【請求項7】 前記押圧手段として、前記固体潤滑部材
    の挿入孔に連通状態に形成した加圧ポケットに供給され
    る作動流体の流体圧が用いられることを特徴とする請求
    項1から請求項5のいずれかに記載のすべり軸受。
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