JPH11182456A - リリーフバルブ付きポンプ - Google Patents

リリーフバルブ付きポンプ

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JPH11182456A
JPH11182456A JP35134897A JP35134897A JPH11182456A JP H11182456 A JPH11182456 A JP H11182456A JP 35134897 A JP35134897 A JP 35134897A JP 35134897 A JP35134897 A JP 35134897A JP H11182456 A JPH11182456 A JP H11182456A
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ball
relief
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Nobuo Senba
総夫 仙波
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リリーフバルブの作動時にバルブ部分を通過
する流体の流れによりバルブ構成部品が振動することに
より生じる異音、圧力変動の発生を抑制する。 【解決手段】 ポンプ吐出側の流体圧が所定圧になった
ときにポンプ吸込側にリリーフさせるリリーフバルブ7
0は、バルブシートのリリーフ孔75aを開閉するボー
ル76と、これを保持するボール受け77と、ボールを
リリーフ孔を閉じる方向に付勢する圧縮コイルばね78
とを有する。これらを組込み配置したバルブ孔70aの
内壁面にはリリーフ孔からリリーフされた圧力流体をポ
ンプ吸込側に還流させるための通路孔が開口している。
前記ボール受けの一部に環状を呈する弾性部材90を嵌
装し、これによりボール受けをバルブ孔内に可動自在に
保持させる。前記バルブ孔の一端側に圧縮コイルばねを
設けたばね室81を形成し、このばね室をポンプ吸込側
に絞り通路92を介して接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はたとえば自動車のハ
ンドル操作力を軽減する動力舵取装置のような圧力流体
利用機器に用いる可変容量形ベーンポンプ、容量形ベー
ンポンプ等のポンプに関し、特に流体圧が所定圧となっ
たときに圧力流体をポンプ吸込側にリリーフさせるリリ
ーフバルブ付きポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】動力舵取装置用ポンプとして従来一般に
は、自動車用エンジンで直接回転駆動される容量形のベ
ーンポンプが用いられている。このような容量形ポンプ
は、エンジン回転数に対応して吐出流量が増減するた
め、自動車の停車中や低速走行時に操舵補助力を大きく
し、高速走行時に操舵補助力を小さくするという動力舵
取装置に要求される操舵補助力とは相反する特性をもっ
ている。したがって、このような容量形ポンプでは、回
転数が低い低速走行時にも必要な操舵補助力が得られる
程度の吐出流量を確保できる大容量のものを用いてい
る。そして、回転数が高い高速走行時のためには、吐出
流量を一定量以下に制御する流量制御弁(フローコント
ロールバルブ)を備えている。
【0003】また、上述した容量形ポンプでは構成部品
点数が比較的多く、構造や通路構成が複雑し易いことか
ら最近では、一回転当たりの吐出流量(cc/rev)
を回転数の増加に比例して減少させることが可能な可変
容量形ベーンポンプが、たとえば特開昭53−1305
05号公報、特開昭56−143383号公報、特開昭
58−93978号公報、実公昭63−14078号公
報、特開平5−278622号公報、特開平7−243
385号公報等によって提案されている。このような可
変容量形ポンプによれば、上述した容量形ポンプのよう
な流量制御弁が不要で、また駆動馬力の無駄が防げるた
めエネルギ効率の面でも優れ、またタンク側への戻りも
ないことから油温が上昇するというようなことがなく、
しかもポンプ内部での漏れや容積効率が低下するという
問題も防止することができる。
【0004】このような可変容量形のベーンポンプの一
例を、特開平7ー243385号公報におけるポンプ構
造を示す図14を用いて簡単に説明すると、図中1はポ
ンプボディ、1aはアダプタリング、2はこのボディ1
のアダプタリング1a内に形成される楕円形空間部1b
内で揺動支点となる支軸部2aを介して揺動可能に設け
られたカムリングで、図中白抜き矢印Fで示す方向に押
圧する付勢手段(圧縮コイルばね)により付勢されてい
る。3はロータで、前記カムリング2内でポンプ室4を
一側に形成するように他側寄りに偏心して収容され外部
駆動源によって回転駆動されることで放射方向に進退自
在に保持したベーン3aを進退させる。なお、図中3b
はロータ3の駆動軸で、ロータ3は図中矢印で示す方向
に回転駆動される。
【0005】5,6はボディ1のアダプタリング1aの
楕円形空間部1b内でカムリング2の外周面両側に形成
された高圧側、低圧側となる一対の流体圧室で、これら
の室5,6には、カムリング2を揺動させるための制御
圧としてポンプ吐出側通路11に設けた可変オリフィス
12の前後の流体圧を導く通路5a,6aが、後述する
スプール式制御バルブ10を介して開口している。そし
て、これらの通路5a,6aによりポンプ吐出側通路1
1の可変オリフィス12の前後の流体圧を導入すること
により、カムリング2を所要の方向に揺動させてポンプ
室4内の容積を変え、ポンプ吐出側での流量に対応して
吐出流量を制御する。すなわち、ポンプ回転数の増加に
伴って吐出側の流量を減少させるように吐出側の流量制
御を行なう。
【0006】7は前記ポンプ室4のポンプ吸込側領域4
Aに臨んで開口されるポンプ吸込側開口(吸込ポー
ト)、8はポンプ室4のポンプ吐出側領域4Bに臨んで
開口されるポンプ吐出側開口(吐出ポート)である。こ
れらの開口7,8は、ロータ3およびカムリング2から
なるポンプ構成要素を両側から挾み込んで保持するため
の固定壁部であるプレッシャプレートおよびサイドプレ
ート(図示せず)のいずれかに形成されている。カムリ
ング2は図中Fで示すように流体圧室6側から圧縮コイ
ルばねによって付勢力が与えられ、前記ポンプ室4内の
容積を最大に維持する方向に押圧されている。また、図
中2bはカムリング2の外周面に設けられ軸支部2aと
ともに左、右両側に流体圧室5,6を画成するためのシ
ール材である。
【0007】なお、7a,8aは前記ポンプ吸込側開口
7、ポンプ吐出側開口8のポンプ回転方向の終端部に連
続して形成されたひげ状のノッチである。これらのノッ
チ7a,8aは、ロータ3の回転に伴って各ベーン3a
の先端をカムリング2の内周面に摺接させてポンプ作用
を行わせる場合に、各開口7,8の端部に接近するベー
ン間で挾まれた空間とこれに隣接するベーン間の空間と
の間で流体圧を高圧側から低圧側へと徐々に逃がし、サ
ージ圧やこれによる脈動を低減するためのものである。
【0008】前記スプール式制御バルブ10は、ポンプ
吐出側通路11の途中に設けた可変メータリングオリフ
ィス12の前後での差圧P1,P2により作動し、ポン
プ吐出側の流量の大小に応じた流体圧P3を、前記カム
リング2の外側部で高圧側の流体圧室5に対し導入する
ことにより、ポンプ作動初期において充分な流量を確保
できるように構成している。特に、このような制御バル
ブ10は、圧力流体利用機器の作動による負荷作用時
に、可変オリフィス12の前後での差圧が所定の値以上
になったときに可変オリフィス12よりも上流側の流体
圧P1を制御圧としてカムリング2外側の高圧側流体圧
室5に導入することにより、カムリング2の揺動を防止
できるように構成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した構成による従
来の可変容量形ベーンポンプのようなポンプ装置におい
て、ポンプボディあるいはこれに一体的に付設されるバ
ルブボディの一部には、ポンプ吐出側通路内の流体圧が
一定圧以上になったときにその圧力流体をポンプ吸込側
(またはタンク)に還流させるための圧力制御弁として
リリーフバルブが設けられている。このようなリリーフ
バルブとして従来から種々の構造のものが知られている
が、最も一般にはバルブシートによって形成したリリー
フ孔を開閉する弁体としてボールを用い、このボールを
ボール受けにより保持するとともに、圧縮コイルばねに
より常時は弁閉状態を保てるような構造のものがある。
【0010】このようなリリーフバルブによれば、ポン
プの運転動作中においてポンプ吐出側の流体圧が予め定
めた設定圧以上に達したときに流体の流れの一部または
全量をポンプ吸込側(タンク側)に逃がすことができ
る。このようなリリーフバルブは、容量形ポンプでは前
述したフローコントロールバルブとして機能する流量制
御弁に一体的に組込んだり、この流量制御弁に並列に組
込むことにより設けられている。また、前述した可変容
量形ベーンポンプでは、ポンプボディ等の適宜の位置に
ポンプ吐出側通路とポンプ吸込側通路とを接続する通路
の途中に設けられている。
【0011】後者の可変容量形のポンプでは、前者の容
量形ポンプのような流量制御弁が設けられていないの
で、ポンプ吐出側からポンプ吸込側に圧力流体を還流さ
せるために必要なものの一つである。特に、この可変容
量形ポンプでは、リリーフバルブの作動時にその内部を
ポンプ吸込側に還流させるための全ての流量が全量通過
して排出される構造であり、このリリーフ時における流
体の流れによる悪影響が生じないような対策を講じるこ
とが必要である。
【0012】すなわち、上述したリリーフバルブ付きの
ポンプにおいて、ポンプ運転動作中におけるリリーフ時
における圧力流体の流れによってリリーフバルブを構成
するバルブ部品、たとえばボールやボール受け、さらに
は圧縮コイルばねが振動して、異音や圧力変動を引き起
こすという問題がある。
【0013】このようなリリーフバルブの作動時におけ
る異音としては、リリーフバルブの内部を流体が流れる
ことにより「シュー」、「ピー」という流体音がある。
また、ボール、ボール受け等が流体の流れや断続的なリ
リーフ動作によって振動することで他の部品との衝突に
伴う打音(振動音)がある。このような異音は制御する
流体流量が多い可変容量形のポンプでは特に問題であっ
た。
【0014】また、上述したリリーフバルブにおいて、
リリーフ時に流れる流体の流量が多いと、圧力変動も大
きくなる。これは、リリーフバルブは所定圧に達したか
否かによって断続的に作動し、この作動に伴うボールや
ボール受けの動き、圧縮コイルばねの伸縮動作が著し
く、その結果圧力変動が大きくなる。このような圧力変
動は、リリーフバルブ部分を通過する流量が多いほど大
きい。
【0015】このようなリリーフバルブでのリリーフ時
における異音や圧力変動が生じるという問題は、前述し
た可変容量形ポンプは勿論、容量形ポンプにおけるパイ
ロット型のリリーフバルブにおいても同様であり、この
ようなポンプに用いているリリーフバルブにおけるリリ
ーフ時の異音等の発生を阻止できる何らかの対策を講じ
ることが必要となっている。
【0016】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、リリーフバルブのリリーフ時に流体の流れによ
りリリーフバルブ内部の構成部品が振動することにより
引き起こされていた異音や圧力変動を抑制することがで
きるリリーフバルブ付きポンプを得ることを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るリリーフバルブ付きポンプは、ポン
プボディ内に設けたポンプ構成要素によって構成したポ
ンプ室からのポンプ吐出側の流体圧が所定圧になったと
きにポンプ吸込側にリリーフさせるリリーフバルブを、
バルブシートのリリーフ孔を開閉するボールと、このボ
ールを保持するボール受けと、前記ボールにリリーフ孔
を閉じる方向に付勢する圧縮コイルばねとを有し、これ
らの部材を組込み配置したバルブ孔の内壁面に前記リリ
ーフ孔からリリーフされた圧力流体をポンプ吸込側に還
流させるための通路孔を開口させているリリーフバルブ
付きポンプにおいて、前記ボール受けの一部に環状を呈
する弾性部材を嵌装し、この弾性部材によりこのボール
受けを前記バルブ孔内に可動自在に保持させたものであ
る。
【0018】また、本発明に係るリリーフバルブ付きポ
ンプは、上述したリリーフバルブ付きポンプにおいて、
前記バルブ孔の一端側に前記圧縮コイルばねを設けたば
ね室を形成し、このばね室を前記ポンプ吸込側に絞り通
路を介して接続したものである。
【0019】さらに、本発明に係るリリーフバルブ付き
ポンプは、上述したリリーフバルブ付きポンプにおい
て、前記ボール受けの一部に環状を呈する弾性部材を嵌
装し、この弾性部材によりこのボール受けを前記バルブ
孔内に可動自在に保持させるとともに、前記バルブ孔の
一端側に前記圧縮コイルばねを設けたばね室を形成し、
このばね室を前記ポンプ吸込側に絞り通路を介して接続
したものである。
【0020】本発明によれば、ポンプ吐出側の圧力流体
が所定圧となったときにその圧力流体をポンプ吐出側か
らポンプ吸込側にリリーフするリリーフバルブにおい
て、ボール受けに嵌装した環状の弾性部材やボール受け
の背面側に形成されるばね室とポンプ吸込側との間に形
成した絞り通路によってボール受けの流体の流れによる
振動を抑制し、従来のリリーフバルブにおいてリリーフ
時における流体の流れの影響でリリーフバルブの構成部
品が振動することにより引き起こされていた異音の発生
や、圧力変動を軽減することができる。
【0021】リリーフバルブのバルブ孔とは、たとえば
ポンプボディのバルブ組込み部に組込んだスリーブ部材
の内部に形成した孔部によって構成されるが、これに限
らず、ポンプボディ等に形成した孔部であってもよい。
ボール受けは、ボールを保持するボール受け部とこのボ
ール受け部に一体的に設けたばねガイド部とから構成さ
れるが、これに限らず、ボール受け部のみを有するもの
であってもよい。
【0022】環状の弾性部材とは、たとえば合成樹脂材
により形成した矩形断面、円形断面の樹脂リングあるい
はOリングからなり、ボール受けのばねガイド部やボー
ル受け部の外周に形成した環状溝内に組込んだものをい
う。絞り通路とは、たとえばバルブ孔内周面とボール受
けのボール受け部外周面との間の隙間、バルブ孔内周面
とボール受け部外周面のいずれかに凹設した溝部、ボー
ル受け部に形成した孔部またはバルブ孔内周面の一部に
開口する孔部のいずれかによって構成されるが、これに
は限らない。
【0023】また、リリーフバルブ付きポンプとは、た
とえば可変容量形ポンプをいうが、これに限らず、容量
形ポンプであってもよく、要はリリーフバルブを備えた
ポンプであればよい。
【0024】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は本発明に係るリ
リーフバルブ付きポンプを可変容量形ポンプに適用した
場合の第1の実施の形態を示し、これらの図において、
この実施の形態では動力舵取装置の油圧発生源となるベ
ーンタイプのオイルポンプである場合を説明する。
【0025】図3、図4において全体を符号20で示す
ベーンタイプの可変容量形ポンプは、ポンプボディを構
成するフロントボディ21およびリアボディ22を備え
ている。このフロントボディ21は、図3に示すように
全体が略カップ状を呈し、その内部にポンプカートリッ
ジとしてのポンプ構成要素23を収納配置する収納空間
24が形成されるとともに、この収納空間24の開口端
を閉塞するようにリアボディ22が組合わせられ一体に
組立てられる。なお、このフロントボディ21には、ポ
ンプ構成要素23の回転子であるロータ25を外部から
回転駆動するためのドライブシャフト26が貫通した状
態で軸受26a,26b,26c(26a,26bはフ
ロントボディ21側、26cはリアボディ22側に配設
される)により回転自在に支持されている。また、26
dはオイルシールである。
【0026】27はベーン25aを有するロータ25の
外周部に嵌装して配置される内側カム面27aを有し、
かつこの内側カム面27aとロータ25との間にポンプ
室28を形成するカムリングで、このカムリング27
は、後述するように、ポンプ室28の容積を可変するよ
うに収納空間24内で空間内壁部分に嵌合状態で設けら
れたアダプタリング29内で移動変位可能に配置されて
いる。なお、このアダプタリング29は、ボディ21の
収納空間24内でカムリング27を移動変位可能に保持
するためのものである。
【0027】30は上述したロータ25、カムリング2
7およびアダプタリング29によって構成されているポ
ンプカートリッジ(ポンプ構成要素23)のフロントボ
ディ21側に圧接して積層配置されるプレッシャプレー
トで、またポンプカートリッジの反対側面には前記リア
ボディ22の端面がサイドプレートとして圧接され、フ
ロントボディ21とリアボディ22との一体的な組立て
によって所要の組立状態とされる。そして、これらの部
材によって、前記ポンプ構成要素23が構成されてい
る。なお、プレッシャプレート30と、これにカムリン
グ27を介して積層されるサイドプレートとなるリアボ
ディ22とは、カムリング27の揺動変位用の軸支部お
よび位置決めピンとして機能し、さらにカムリング27
を揺動させる流体圧室を画成するシール機能を有する後
述する支点ピン31や適宜の回り止め手段(図示せず)
によって回転方向で位置決めされた状態で一体的に組付
け固定されている。
【0028】33は前記フロントボディ21の収納空間
24内でその底部側に形成されるポンプ吐出側圧力室
で、この圧力室33によってポンプ吐出側圧力がプレッ
シャプレート30に作用する。34はこのポンプ吐出側
圧力室33にポンプ室28からの圧油を導くようにプレ
ッシャプレート30に穿設されているポンプ吐出側開口
34aを有するポンプ吐出側通路である。
【0029】35は図3に示すようにフロントボディ2
1の一部に設けられたポンプ吸込ポートで、このポート
35を介してタンク(図示せず)から流入する吸込側流
体は、フロントボディ21内に形成されたポンプ吸込側
通路35a、これに連続してリアボディ22内に形成さ
れた通路35b,35cを通り、リアボディ22の端面
に開口するポンプ吸込側開口36からポンプ室28内に
供給される。
【0030】38は図4に示すようフロントボディ21
の側方に向かって開口するポンプ吐出ポートで、前述し
たポンプ室28からポンプ吐出側通路34、ポンプ吐出
側圧力室33、プレッシャプレート30の異なる位置に
穿設した流体通路孔39,39a、後述する第2の流体
圧室42、カムリング27を付勢するばね51を収納す
るプラグ52によるばね室52a、フロントボディ21
に形成した切欠き溝53、ボディ21内に形成した通路
孔54を介して給送されるポンプ吐出側流体圧を吐出
し、図示しないパワーステアリング装置等の油圧機器に
給送するための部分である。
【0031】ここで、上述したポンプ吐出側通路(3
4,33,39,52a,53,54)において、第2
の流体圧室42に開口する前記流体通路孔39とカムリ
ング27の側面部とによって開口面積を増減させ得る可
変メータリングオリフィス50が形成されている。ここ
で、この可変メータリングオリフィス50は、カムリン
グ27の移動変位に伴って側壁部で通路孔39の小径開
口端39aが開閉されることにより構成されている。な
お、このオリフィス50を、その開閉量がポンプ吐出側
の流体圧の大きさに応じて制御される適宜の形状で形成
すると、カムリング27の移動変位を所望の状態に制御
でき、流量特性の多様化が図れる。
【0032】図4中41,42は前記アダプタリング2
9の内周部とカムリング27の外周部との間に形成した
一対の流体圧室で、これらの流体圧室41,42は、カ
ムリング27を揺動自在に支持するシール機能を有する
支点ピン31とその軸対象位置に設けたシール材43と
によって左、右に分割して形成されている。ここで、図
中44はポンプ吐出側において、可変オリフィス50よ
りも上流側のポンプ吐出圧を、高圧側(図中左側)の流
体圧室41に供給するための通路である。また、他方の
低圧側流体圧室42内には、前述した可変オリフィス5
0の構造から明らかなように、その下流側のポンプ吐出
圧が導かれている。
【0033】55は上述したカムリング27を揺動させ
るための一対の流体圧室41,42に導く流体圧制御を
行うスプールバルブによる制御バルブである。このスプ
ール式の制御バルブ55を形成するバルブ孔55aは、
図4に示すように、前記フロントボディ21の一部で一
端が外表面に開口するように回転軸26の軸線方向と直
交する方向に形成され、このバルブ孔55a内に制御バ
ルブ55を構成するバルブ部品、スプール56、圧縮コ
イルばね57を組込むとともに、開口端がプラグ58に
より閉塞されている。
【0034】このような制御バルブ55の一端側(プラ
グ58側)には前記ポンプ吐出側圧力室33から図3に
示す通路59a,59bにより前記可変オリフィス50
の上流側のポンプ吐出圧が導かれ、また制御バルブ55
の他端側の圧縮コイルばね57を設けたばね室には可変
オリフィス50の下流側のポンプ吐出圧が導かれてい
る。なお、スプール56の中央部分は前記ポンプ吸込ポ
ート35からポンプ吸込圧をリアボディ22側に導く通
路35aが貫通している。
【0035】図3中45はポンプ吐出側通路の一部に臨
んで設けた流体圧検出スイッチである。また、上述した
カムリング27の外周部には、第1の流体圧室41をア
ダプタリング29への接触時にも確保できるような略半
周程度の凹溝等を周方向に沿って形成しておくとよい。
なお、以上のようなベーンタイプの可変容量形ポンプ2
0において、上述した以外の構成は従来から広く知られ
ているもので、具体的な説明は省略する。
【0036】上述した構造を有する可変容量形ポンプ2
0において、ポンプ吐出側とポンプ吸込側との間に設け
られ前記ポンプ室28からのポンプ吐出側の流体圧が所
定圧になったときに作動油(圧力流体)をポンプ吸込側
にリリーフするリリーフバルブ70を、図1、図2に示
すように、前記リアボディ22内で前記ポンプ吐出側通
路の一部(前記低圧側の流体圧室42や前記フロントボ
ディ21側の切欠き溝53に連通する図中71を付した
部分)に臨ませた状態で設けている。
【0037】そして、このリリーフバルブ70は、リア
ボディ22の後端側からフロントボディ21との接合面
に開口するように穿設したバルブ組込み空間72に筒状
部73を組込んだプラグ部材74を備えている。このプ
ラグ部材74の筒状部73内に形成したバルブ孔70a
には、前記リリーフバルブ70を構成するバルブシート
部材75、ボール76、ボール受け77、圧縮コイルば
ね78が組込まれている。
【0038】前記バルブシート部材75は、前記筒状部
73内のバルブ孔70aにおける内方端側に嵌合したリ
ング状部材として形成され、リリーフ孔75aを有しこ
のリリーフ孔75aの開口端が弁体であるボール76の
バルブシートとして機能している。なお、このようなバ
ルブシート部材75は必ずしも必要なものではなく、同
等の機能をボディまたはプラグ側に設けてもよい。
【0039】前記ボール受け77は、前記ボール76で
前記バルブシート部材75のリリーフ孔75aを開閉す
るようにこのボール76を保持するくぼみを有するボー
ル受け部77aと、このボール受け部77aの背面側か
ら延設されたばねガイド部77bとから構成されてい
る。このボール受け77は前記筒状部73のバルブ孔7
0a内で摺動自在に保持され、そのばねガイド部77b
には前記圧縮コイルばね78が嵌装され、前記ボール7
6がリリーフ孔75aを閉じる方向への付勢力を与えて
いる。この圧縮コイルばね78は、前記バルブ孔70a
の外方端側に形成したばね室81に配設されている。
【0040】前記バルブ孔70aを形成する筒状部73
の一部には、前記バルブシート部材75のリリーフ孔7
5aからリリーフされた圧力流体をポンプ吸込側に還流
させるための通路孔82が形成されている。この通路孔
82は、前記筒状部73におけるバルブシート部材75
のボール76で開閉されるバルブシート部分に対応する
位置に形成され、この筒状部73とバルブ組込み空間7
2との環状隙間83を介して前記リアボディ22に形成
したポンプ吸込側に接続される通路84に連通してい
る。
【0041】ここで、この実施の形態では、通路84は
前記ロータ25の回転軸であるドライブシャフト26を
軸支する軸孔85に連通するように前記リアボディ22
に形成され、この軸孔85に接続されている通路86に
より前記ポンプ吸込側の通路35cに接続されている。
なお、上述した環状隙間83から前記ポンプ吸込側の通
路35cにかけて通路を設け、これらを直接接続しても
よい。このようにすると、戻り通路が短くなり、流れが
スムーズになる。
【0042】上述したリリーフバルブ70において、こ
の実施の形態では、前記ボール受け77の一部に環状を
呈する弾性部材90を嵌装し、この弾性部材90により
このボール受け77を前記バルブ孔70a内に可動自在
に保持させている。前記弾性部材90は、たとえば耐油
性のフッ素樹脂等の弾性を有する合成樹脂材やゴム等に
よって断面が矩形状を呈する環状部材として形成され、
ボール受け77におけるボール受け部77aのばねガイ
ド部77b側の部分に嵌装して設けられている。この弾
性部材90のばねガイド部77b側には前記圧縮コイル
ばね78が当接し、付勢力をこの弾性部材90を介して
ボール受け77のボール受け部77aに作用させてい
る。
【0043】このような構造では、弾性部材90は、前
記ボール受け部77aの外周部とともに、このボール受
け77をバルブ孔70a内での摺動部の面積を確保し、
その摺動動作を確実に得ることができるものであり、こ
の弾性部材90の存在によってボール受け77のバルブ
孔70a内での揺動運動を抑制することができる。すな
わち、このボール受け77におけるバルブ孔70aへの
摺動保持部分が、ボール受け部77aの外周部と弾性部
材90の外周部とによって構成され、ボール受け77の
バルブ孔70a内での揺動動作を抑制することができ
る。
【0044】そして、このような構造では、上述した弾
性部材90によってボール受け77の揺動運動の速さを
遅延させる(動きを鈍くする)ことができ、揺動運動を
減衰させてボール76とボール受け77との衝突、ボー
ル受け77のバルブ孔70a内での揺動に伴う圧縮コイ
ルばね78との衝突、さらに圧縮コイルばね78のバル
ブ孔70aの内壁との衝突を抑制することができる。
【0045】また、このような構造では、リリーフ時に
おける流体の流れに伴うボール76の挙動を、このボー
ル76を保持するボール受け77の摺動動作を鈍くする
ことにより抑制することができ、その結果ボール76と
ボール受け77との金属同士の衝突に伴う異音を軽減す
ることができる。
【0046】換言すると、上述したようにリリーフ時に
おける圧力変動によってボール76の開閉動作が早くな
ると、ボール76がこの開閉動作や流体の流れによって
断続的にボール受け77と衝突する状態となるが、上述
した弾性部材90を設けたことによりボール受け77の
摺動動作を抑制し、追従することができなくなった場合
にボール受け77からボール76を離し、上述した衝突
を抑制することができる。
【0047】また、この実施の形態によれば、前記圧縮
コイルばね78を配設するばね室81を、上述したボー
ル受け77のボール受け部77aによって前記ボール7
6が設けられリリーフ孔75aから流入する還流側の圧
力流体を前記ポンプ吸込側の通路孔82側に導く還流室
89と区画して前記バルブ孔70aの一端側(図中右端
側)に形成し、この密封されているばね室81をダンパ
効果を与えるための絞り通路92を介してポンプ吸込側
(タンク側)に接続している。
【0048】ここで、この実施の形態では、上述した絞
り通路92を、バルブ孔70aの一端側(図中右端側)
にボール受け77の動きの有無にかかわらず密封して形
成されるばね室81を前記筒状部73の外周側の環状空
間83に接続する径方向の通路孔によって形成してい
る。なお、このような絞り通路92としては、筒状部7
3の外周部に径方向に形成した通路孔に限らず、たとえ
ば前記弾性部材90の外周部の一部に溝部等を形成し、
この溝部等と含む前記ボール受け部77aの外周部のバ
ルブ孔70aとの間の隙間によって前記絞り通路を形成
してもよい。
【0049】上述した構造によれば、ばね室81に絞り
通路92によってダンパ効果を与えてボール受け77の
振動を吸収することが可能で、前述したリリーフ時の流
体の流れに伴うボール76、ボール受け77の動きを抑
制し、その速さを鈍くして揺動動作を減衰させることが
できる。したがって、このような絞り通路92によれ
ば、リリーフバルブ70において、リリーフ時に発生し
ていた異音や圧力変動を軽減させることができる。
【0050】換言すれば、上述したばね室81を流体の
流れから区画し圧力変化の時間を遅らせることにより、
上述したボール受け77の動きを遅らせたり、ばね室8
1からの連通路を絞り通路92で絞ることによりボール
受け77の動きによる体積変化によって生じるばね室8
1の圧力変動の応答性を遅らせると、ボール受け77の
動きが遅くなって振動を緩和することができる。
【0051】この実施の形態では、上述したようにリリ
ーフバルブ70において、ボール受け77に弾性部材9
0を嵌装し、揺動動作を吸収することができるととも
に、このボール受け77のボール受け部77aにより区
画したばね室81を絞り通路92によりポンプ吸込側に
接続することにより、ダンパ効果を与えて揺動動作を緩
和することができるため、リリーフ時に生じていた異音
の発生や圧力変動の発生を減少させることがより一層効
果的に行える。しかし、これに限らず、上述した弾性部
材90と絞り通路92とのいずれか一方を採用してもよ
い。
【0052】また、この実施の形態では、本発明を図2
〜図4に示すように可変容量形ポンプ20におけるリリ
ーフバルブ70に適用しており、このリリーフバルブ7
0のリリーフ作動時における異音の発生や圧力変動を抑
制するうえで効果がある。すなわち、この種の可変容量
形ポンプ20では、ポンプ吐出側での流体圧が所定圧以
上になったときにポンプ吸込側(タンク側)に還流させ
るためのリリーフ通路が、このリリーフバルブ70のみ
であり、リリーフされる流体は全てこのリリーフバルブ
70内を流れる。したがって、流体の流量は多くその流
れによってボール76やボール受け77、さらには圧縮
コイルばね78が振動し部品同士の衝突による異音が発
生するとともに、バルブ内通路を流れる流体によって異
音を生じることを避けられないが、本発明によれば、前
述した理由からこのような問題を解消することができ、
特に可変容量形ポンプに適用した場合に効果的である。
【0053】図5および図6は本発明に係るリリーフバ
ルブ付きポンプの第2の実施の形態を示し、前述した図
1〜図4と同一または相当する部分には同一番号を付し
てその説明は省略する。この実施の形態では、リリーフ
バルブ70におけるバルブ孔70a内でボール受け77
に、流体の流れによる振動を抑制するためにゴム材から
なるOリング93を弾性部材として付設している。図中
94はこのOリング93に圧縮コイルばね78の付勢力
が必要以上に作用しないようにするばね押さえで、94
aで示す段部によって係止されOリング93を押しつぶ
さないように構成されている。
【0054】このOリング93はその外周側が前記バル
ブ孔70aに接触しない状態におかれ、このOリング9
3の外周側のバルブ孔70aの内周面との間の隙間およ
びボール受け部77aの外周部のバルブ孔70aの内周
面との間の隙間を、前記ばね室81にダンパ効果を与え
るための絞り通路95として構成している。
【0055】図7は本発明に係るリリーフバルブ付きポ
ンプの第3の実施の形態を示し、前述した図1〜図6と
同一または相当する部分には同一番号を付してその説明
は省略する。この実施の形態では、前述した図5および
図6のリリーフバルブ70において、絞り通路92を筒
状部73の一部に形成した通路孔によって構成した場合
である。この実施の形態では、Oリング93は軸線方向
においてボール受け部77aの背面側とばね押さえ94
によって挟み込まれるとともに外周部がバルブ孔70a
に接している。
【0056】図8(a),(b)は本発明に係るリリー
フバルブ付きポンプの第4の実施の形態を示し、前述し
た図1〜図7と同一または相当する部分には同一番号を
付してその説明は省略する。この実施の形態では、前述
した図5および図6、図7のリリーフバルブ70におい
て、弾性部材としてのOリング93をボール受け部77
aの外周部に凹設した環状溝93a内に嵌め込むととも
に、このボール受け部77aの一部に軸線方向に沿って
絞り通路孔96を形成した場合である。なお、この実施
の形態では、Oリング93はその外周部がバルブ孔70
aの内周面に接した状態で摺動動作するように構成され
ている。
【0057】図9は本発明に係るリリーフバルブ付きポ
ンプの第5の実施の形態を示し、前述した図1〜図8と
同一または相当する部分には同一番号を付してその説明
は省略する。この実施の形態では、前述した図8
(a),(b)のリリーフバルブ70において、ボール
受け部77aの絞り通路孔96の代わりに、絞り通路9
2を筒状部73の一部に形成した通路孔によって構成し
た場合である。
【0058】図10(a),(b)は本発明に係るリリ
ーフバルブ付きポンプの第6の実施の形態を示し、前述
した図1〜図9と同一または相当する部分には同一番号
を付してその説明は省略する。この実施の形態では、前
述した実施の形態において絞り通路92,95,96の
代わりに、バルブ孔70aの内周部に略接した状態で摺
動動作するボール受け部77aの外周部の一部にV字状
を呈する絞り通路溝97を形成した場合を示す。
【0059】なお、この実施の形態では、弾性部材は用
いていないが、絞り通路溝97によってばね室81での
ダンパ効果を得て、リリーフ時の振動を抑制し異音の発
生を防止する効果は得られる。また、この実施の形態で
は、ボール受け77のボール受け部77aの外周部のバ
ルブ孔70aと接する部分の面積を確保できるように、
軸線方向の長さを確保している。勿論、これに限定され
ることはない。
【0060】図11は本発明に係るリリーフバルブ付き
ポンプの第7の実施の形態を示し、前述した図1〜図1
0と同一または相当する部分には同一番号を付してその
説明は省略する。この実施の形態では、前述した図10
(a),(b)のリリーフバルブ70において、ボール
受け部77aの絞り通路溝97の代わりに、絞り通路9
2を筒状部73の一部に形成した通路孔によって構成し
た場合である。
【0061】図12は本発明に係るリリーフバルブ付き
ポンプの第8の実施の形態を示し、前述した図1〜図1
1と同一または相当する部分には同一番号を付してその
説明は省略する。この実施の形態では、前述した各実施
の形態でのリリーフバルブ70において、ボール受け7
7の形状を変更し、ばねガイド部の代わりにばね受け溝
77cを形成した場合を示す。このとき、絞り通路92
としては、ボール受け77の外周部とバルブ孔70aの
内周部との間の間隙通路、ボール受け77の外周部に形
成した通路溝、あるいは筒状部73に形成した通路孔等
で適宜形成することができる。
【0062】そして、上述した第2〜第8の実施の形態
の構造を適宜採用しても、前述した第1の実施の形態で
の作用効果を同等の作用効果を得られることはいうまで
もない。要するに、リリーフバルブ70においてリリー
フ時のボール76、ボール受け77、圧縮コイルばね7
8等の振動を弾性部材や絞り通路によるダンパ効果によ
って抑制し、従来のような異音や圧力変動を軽減できる
構造であればよい。
【0063】なお、本発明は上述した実施の形態構造に
限定されず、リリーフバルブ70を含めたポンプとして
の可変容量形ポンプ20の各部の形状、構造等を、適宜
変形、変更することは自由であり、種々の変形例が考え
られる。たとえば上述した実施の形態では、本発明を特
徴づけるリリーフバルブ70を可変容量形ポンプ20に
適用した場合を説明したが、本発明はこれに限定され
ず、種々の変形例が考えられる。
【0064】すなわち、上述した実施の形態では、ベー
ンタイプの可変容量形ポンプ20におけるポンプボディ
をフロントボディ21とリアボディ22とからなる二体
構造で構成した場合を説明したが、本発明はこれに限定
されず、ポンプボディをフロントボディ21、リアボデ
ィ22とともにその間に介在されポンプ構成要素を収納
するカムケースを用いた三体構造の場合であっても適用
することができる。
【0065】また、上述した実施の形態では、バルブ孔
70aをプラグ部材74に一体に設けた筒状部73内に
形成し、その内部にリリーフバルブ70を構成する部品
を組込んでおり、ポンプボディに組込む前に予めバルブ
ユニットを組立てできるようにしているが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
【0066】さらに、本発明は上述したベーンタイプの
可変容量型ポンプ20に限定されず、従来から広く知ら
れている容量形ポンプにおいて、たとえば特公昭48−
20043号公報、特開平8−175408号公報に示
すように、流量制御弁(フローコントロールバルブ)と
ともに用いられるパイロット型のリリーフバルブとして
も適用することができる。
【0067】これを図13を用いて簡単に説明すると、
符号101は全体の図示を省略した容量形ポンプのポン
プボディであり、このボディ101内でポンプ吸込側通
路102とポンプ吐出側通路103との間には、フロー
コントロールバルブと呼ばれる流量制御弁104が設け
られている。この流量制御弁104のスプール105に
は、前述した実施の形態と同等のリリーフバルブ70が
組込まれ、ポンプ吐出側の流体圧が所定圧になったとき
にポンプ吸込側にリリーフするように構成されている。
【0068】図中106はポンプ吐出ポート、Pはポン
プ室、Tはタンク、PSは油圧利用機器としてのパワー
ステアリングである。そして、このような構成による容
量形ポンプに用いているリリーフバルブ70において
も、前述した実施の形態と同様に、異音、圧力変動の発
生を抑制することができるのである。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るリリー
フバルブ付きポンプによれば、リリーフバルブを構成す
るボール受けに嵌装した環状の弾性部材またはばね室を
ポンプ吸込側に接続する絞り通路によって、ポンプ吐出
側が所定圧となったときのリリーバルブ作動時に圧力流
体の流れに伴うバルブ構成部品の振動を抑制し、従来問
題であった異音の発生や圧力変動の影響を軽減すること
ができる。
【0070】すなわち、本発明によれば、リリーフバル
ブを構成する部品のうち、異音や圧力変動の原因となる
ボール受けに弾性部材を設けたり、これを付勢する圧縮
コイルばねを配置したばね室を絞り通路を介してポンプ
吸込側に接続したことにより、ダンパ効果を与えてボー
ル受け等の振動現象を抑制し、異音の発生や圧力変動の
発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るリリーフバルブ付きポンプを可
変容量形ポンプに適用した第1の実施の形態を示し、リ
リーフバルブ部分の拡大した要部拡大断面図である。
【図2】 図1のリリーフバルブの周辺構造を説明する
ための断面図である。
【図3】 本発明を適用する可変容量形ポンプの全体構
造を説明するための縦断面図である。
【図4】 図3のVI−VI線で断面した可変容量形ポンプ
のポンプ室付近の横断面図である。
【図5】 本発明に係るリリーフバルブ付きポンプの第
2の実施の形態を示す要部拡大断面図である。
【図6】 図5の要部拡大断面図である。
【図7】 本発明に係るリリーフバルブ付きポンプの第
3の実施の形態を示す要部拡大断面図である。
【図8】 本発明に係るリリーフバルブ付きポンプの第
4の実施の形態を示し、(a)は要部拡大断面図、
(b)はそのVIII−VIII線断面図である。
【図9】 本発明に係るリリーフバルブ付きポンプの第
5の実施の形態を示す要部拡大断面図である。
【図10】 本発明に係るリリーフバルブ付きポンプの
第6の実施の形態を示し、(a)は要部拡大断面図、
(b)はそのX−X線断面図である。
【図11】 本発明に係るリリーフバルブ付きポンプの
第7の実施の形態を示す要部拡大断面図である。
【図12】 本発明に係るリリーフバルブ付きポンプの
第8の実施の形態を示す要部拡大断面図である。
【図13】 本発明に係るリリーフバルブ付きポンプを
容量形ポンプに用いられる流量制御弁のスプールに組込
んだリリーフバルブに適用した場合を説明する要部断面
図である。
【図14】 可変容量形ポンプの概要を説明するための
説明図である。
【符号の説明】
20…ベーンタイプの可変容量形ポンプ(リリーフバル
ブ付きポンプ)、21…フロントボディ(ポンプボデ
ィ)、22…リアボディ(ポンプボディ)、23…ポン
プ構成要素、24…収納空間、25…ロータ、26…ド
ライブシャフト(回転軸)、27…カムリング、28…
ポンプ室、30…プレッシャプレート、31…支点ピ
ン、33…ポンプ吐出側圧力室、34…ポンプ吐出側通
路、35…ポンプ吸込ポート、35a,35b,35c
…ポンプ吸込側通路、36…ポンプ吸込側開口、38…
ポンプ吐出ポート、39,39a…ポンプ吐出側の流体
通路孔、41,42…第1、第2の流体圧室、44…通
路、50…可変メータリングオリフィス、51…ばね、
53…切欠き溝、54…ポンプ吐出側の通路孔、55…
制御バルブ、59a,59b…通路、70…リリーフバ
ルブ、70a…バルブ孔、71…切欠き溝、72…バル
ブ組込み空間、73…筒状部、74…プラグ部材、75
…バルブシート部材、75a…リリーフ孔、76…ボー
ル、77…ボール受け、77a…ボール受け部、77b
…ばねガイド部、78…圧縮コイルばね、81…ばね
室、82…通路孔、83…環状隙間、84…通路、85
…軸孔、86…通路、90…弾性部材、92…通路孔に
よる絞り通路、93…Oリング(弾性部材)、93a…
環状溝、94…ばね押さえ、94a…段部、95…隙間
による絞り通路、96…絞り通路孔、97…絞り通路
溝、101…容量形ポンプのポンプボディ、102…ポ
ンプ吸込側通路、103…ポンプ吐出側通路、104…
流量制御弁(フローコントロールバルブ)、105…バ
ルブスプール。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプボディ内に設けたポンプ構成要素
    と、 このポンプ構成要素によって構成したポンプ室からのポ
    ンプ吐出側の流体圧が所定圧になったときにポンプ吸込
    側にリリーフさせるリリーフバルブを備え、 このリリーフバルブを、バルブシートのリリーフ孔を開
    閉するボールと、このボールを保持するボール受けと、
    このボール受けを介して前記ボールにリリーフ孔を閉じ
    る方向に付勢する圧縮コイルばねとを有し、これらの部
    材を組込み配置したバルブ孔の内壁面に前記リリーフ孔
    からリリーフされた圧力流体をポンプ吸込側に還流させ
    るための通路孔を開口させているリリーフバルブ付きポ
    ンプにおいて、 前記ボール受けの一部に環状を呈する弾性部材を嵌装
    し、この弾性部材によりこのボール受けを前記バルブ孔
    内に可動自在に保持させたことを特徴とするリリーフバ
    ルブ付きポンプ。
  2. 【請求項2】 ポンプボディ内に設けたポンプ構成要素
    と、 このポンプ構成要素によって構成したポンプ室からのポ
    ンプ吐出側の流体圧が所定圧になったときにポンプ吸込
    側にリリーフさせるリリーフバルブを備え、 このリリーフバルブを、バルブシートのリリーフ孔を開
    閉するボールと、このボールを保持するボール受けと、
    このボール受けを介して前記ボールにリリーフ孔を閉じ
    る方向に付勢する圧縮コイルばねとを有し、これらの部
    材を組込み配置したバルブ孔の内壁面に前記リリーフ孔
    からリリーフされた圧力流体をポンプ吸込側に還流させ
    るための通路孔を開口させているリリーフバルブ付きポ
    ンプにおいて、 前記バルブ孔の一端側に前記圧縮コイルばねを設けたば
    ね室を形成し、このばね室を前記ポンプ吸込側に絞り通
    路を介して接続したことを特徴とするリリーフバルブ付
    きポンプ。
  3. 【請求項3】 ポンプボディ内に設けたポンプ構成要素
    と、 このポンプ構成要素によって構成したポンプ室からのポ
    ンプ吐出側の流体圧が所定圧になったときにポンプ吸込
    側にリリーフさせるリリーフバルブを備え、 このリリーフバルブを、バルブシートのリリーフ孔を開
    閉するボールと、このボールを保持するボール受けと、
    このボール受けを介して前記ボールにリリーフ孔を閉じ
    る方向に付勢する圧縮コイルばねとを有し、これらの部
    材を組込み配置したバルブ孔の内壁面に前記リリーフ孔
    からリリーフされた圧力流体をポンプ吸込側に還流させ
    るための通路孔を開口させているリリーフバルブ付きポ
    ンプにおいて、 前記ボール受けの一部に環状を呈する弾性部材を嵌装
    し、この弾性部材によりこのボール受けを前記バルブ孔
    内に可動自在に保持させるとともに、 前記バルブ孔の一端側に前記圧縮コイルばねを設けたば
    ね室を形成し、このばね室を前記ポンプ吸込側に絞り通
    路を介して接続したことを特徴とするリリーフバルブ付
    きポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3記載のリリーフ
    バルブ付きポンプにおいて、 前記絞り通路を、前記バルブ孔内周面と前記ボール受け
    のボール受け部外周面との間の隙間、バルブ孔内周面と
    前記ボール受け部外周面のいずれかに凹設した溝部、ボ
    ール受け部に形成した孔部または前記バルブ孔の内周面
    の一部に開口する孔部のいずれかによって構成したこと
    を特徴とするリリーフバルブ付きポンプ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    に記載のリリーフバルブ付きポンプにおいて、 前記ポンプ構成要素は可変容量形ポンプを構成する部材
    からなることを特徴とするリリーフバルブ付きポンプ。
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