JP4499694B2 - 可変容量形ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば自動車のハンドル操作力を軽減する動力舵取装置のような圧力流体利用機器に用いる可変容量形ポンプに関する。
動力舵取装置用ポンプとして従来一般には、自動車用エンジンで直接回転駆動される容量形のベーンポンプが用いられている。このような容量形ポンプは、エンジン回転数に対応して吐出流量が増減するため、自動車の停車中や低速走行時に操舵補助力を大きくし、高速走行時に操舵補助力を小さくするという動力舵取装置に要求される操舵補助力とは相反する特性をもっている。したがって、このような容量形ポンプには、回転数が低い低速走行時にも必要な操舵補助力が得られる程度の吐出流量を確保できる大容量のものを用いる必要がある。しかも、回転数が高い高速走行時には、吐出流量を一定量以下に制御する流量制御弁が必須となる。このため、容量形ポンプでは、構成部品点数が増え、構造や通路構成が複雑で、全体の大型化やコスト高となることが避けられない。
このような容量形ポンプの不具合を解決するために、一回転当たりの吐出流量(cc/rev)を回転数の増加に比例して減少させることが可能な可変容量形ベーンポンプが、たとえば特許文献1〜特許文献4等によって提案されている。これらの可変容量形ポンプによれば、容量形ポンプのような流量制御弁が不要となり、また駆動馬力の無駄が防げるためエネルギ効率の面でも優れている。また、タンク側への戻りもないことから油温が上昇するというようなことがなく、しかもポンプ内部での漏れや容積効率が低下するという問題も防止できる。
このような可変容量形のベーンポンプの一例を、たとえば特許文献4等におけるポンプ構造を示す図11を用いて簡単に説明すると、図中1はポンプボディ、1aはアダプタリング、2はこのボディ1のアダプタリング1a内に形成される楕円形空間部1b内で支軸部となる揺動支点ピン2aを介して揺動可能に設けられたカムリングで、図中左方向に押圧するばね手段(圧縮コイルばね2b)により付勢されている。
3はロータで、前記カムリング2内の一側にポンプ室4を形成するように他側寄りに偏心して収容されている。このロータ3が外部駆動源によって回転駆動されることにより、放射方向に進退自在に保持したベーン3aを進退させる。なお、図中3bはロータ3の駆動軸で、ロータ3は図中矢印で示す方向に回転駆動される。ここでは、ポンプ室4を、カムリング2内でロータ3の一側に形成されるほぼ三日月形状を呈する空間部であって、後述する吸込側開口7から吐出側開口8にかけて形成される空間部を示すものとして説明する。
5,6はボディ1内に設けたアダプタリング1aの楕円形空間部1b内でカムリング2の外周面両側に形成され、それぞれが高圧側と低圧側となる第1、第2の流体圧室である。これらの室5,6には、カムリング2を揺動させるための制御圧としてポンプ吐出側通路11に設けたメータリング絞りの上、下流側の流体圧を導く通路5a,6aが、後述するスプール式制御バルブ10を介して開口している。
この例では、可変メータリング絞り12を、第2の流体圧室6を形成するボディ1の側壁面に開口した孔部12aと、この孔部12aを開閉するように移動するカムリング2の側縁部12bとによって形成している。このため、第2の流体圧室6は、上述した可変メータリング絞り12の下流側の流体圧の状態におかれており、この流体圧が前記通路6aを介して前記制御バルブ10の低圧側の室に導かれている。
また、上述した可変メータリング絞り12下流側のポンプ吐出側通路を符号13で示す。
なお、図11中、符号7は前記ポンプ室4のポンプ吸込側領域4Aに臨んで開口されるポンプ吸込側開口(吸込ポート)、8はポンプ室4のポンプ吐出側領域4Bに臨んで開口されるポンプ吐出側開口(吐出ポート)である。これらの開口7,8は、ロータ3およびカムリング2からなるポンプ構成要素を両側から挾み込んで保持するための固定壁部であるプレッシャプレートおよびサイドプレート(図示せず)の少なくともいずれか一方に形成されている。
前記カムリング2は前記圧縮コイルばね2bによって流体圧室6側から付勢され、前記ポンプ室4内の容積(ポンプ容量)を最大に維持する方向に押圧されている。また、図中2cはカムリング2の外周面に設けられ揺動支点ピン2aと共に左、右両側に流体圧室5,6を画成するためのシール材である。
前記スプール式制御バルブ10は、ポンプ吐出側通路11,13の途中に設けたメータリングオリフィスのような可変メータリング絞り12の上、下流側での差圧P1,P2により作動し、ポンプ吐出側の流量の大小に応じた流体圧P3を、前記カムリング2の外側部で高圧側の流体圧室5に対し導入することにより、ポンプ始動直後においても充分な流量を確保できるように構成している。
すなわち、上述したようにポンプ吐出側通路11,13の可変メータリング絞り12の上、下流側の流体圧を制御バルブ10で制御して前記カムリング2両側の流体圧室5,6に導入することにより、図11中黒塗り矢印または白抜き矢印で示すように、カムリング2を所要の方向に揺動させてポンプ室4内の容積を変え、図13の流量特性に示すようにポンプ吐出側での流量に対応させて吐出流量を制御することができる。また、ポンプ回転数の増加に伴って吐出側の流量を所定流量まで立上げてその状態を維持するとともにポンプの高回転数域では流量を減少させるという流量制御を行なうことができる。
上述した図11は図12中領域Aから領域Bにかけての状態を示し、ポンプ回転数が一定以上になると、前記可変メータリング絞り12の上、下流側の流体圧力差が増大し、その結果カムリング2は図中右側(黒塗り矢印で示す方向)に揺動し、可変メータリング絞り12を絞ることによりその絞り量に応じてポンプからの吐出流量が減少し、最小の絞り位置で領域Cで示すように一定流量に維持されることになる。
また、前記制御バルブ10は、圧力流体利用機器(図中PSで示す)の作動による負荷作用時に、可変メータリング絞り12の上、下流側での差圧が所定の値以上になったときに可変メータリング絞り12よりも上流側の流体圧P1を制御圧としてカムリング2外側の高圧側の流体圧室5に導入し、カムリング2の揺動を防止するように動作する。
なお、前記ポンプボディ1には、タンクTから前記スプール式制御バルブ10の低圧室を通って前記ポンプ室4のポンプ吸込側領域4Aに至るポンプ吸込側通路14を設けている。また、前記ポンプ吐出側通路13には、ポンプ吐出側の流体圧が一定圧以上になったときに前記ポンプ吸込側通路14を介してポンプ吸込側(またはタンクT側)に圧力流体をポンプ吸込側(タンクT側)にリリーフさせる位置に圧力制御弁として直動型のリリーフバルブ15を設けている。
上述した構造による可変容量形ポンプでは、カムリング2を揺動動作させるための一対の流体圧室5,6のうち、第2の流体圧室6に可変メータリング絞り12の下流側の流体圧を直接導入する構造となっている。すなわち、第2の流体圧室6を構成するポンプボディ1側の側壁に設けた孔部12aと揺動動作するカムリング2の外周縁部とで可変メータリング絞り12が形成され、この第2の流体圧室6を通って前記ポンプ吐出側通路13側に給送されている。
特開平5−278622号公報 特開平6−200883号公報 特開平7−243385号公報 特開平8−200239号公報
上述したような構造による従来の可変容量形ポンプにおいて、カムリング2が第1、第2の流体圧室5,6の圧力と前記第2の流体圧室6内に設けた圧縮コイルばね2bの付勢力とによって、ポンプ回転数に伴う流体の供給流量の増減に応じて揺動動作し、ポンプ容量が所要の大きさになるように制御しているが、このカムリング2の揺動動作を適切に制御するうえで問題がある。
たとえばポンプが高回転域に至ったときに、制御バルブ10により可変メータリング絞り12の上流側の流体圧を導入する第1の流体圧室5は、一部に絞り部を有する通路5aを介して流体圧を導入する構造であるから、カムリング2がこの第1の流体圧室5側に揺動したときには、前記通路5aの絞り部によるダンパ機能によって、前記カムリング2に対して所要の制動力を作用させることができる。
しかし、第2の流体圧室6には、圧縮コイルばね2bを設けているだけであって、上述した第1の流体圧室5側のようにカムリング2に制動力を与えるダンパ機能をもつ手段が設けられていない。このため、カムリング2が第2の流体圧室6側に揺動したときには、ばね2bが撓むことによる弾撥力は多少作用するものの、ダンパ機能による制動力を効かせることができない。したがって、カムリング2の第1、第2の流体圧室5,6側への揺動動作が不安定となり易い。そして、カムリング2が振動したり、ポンプ吐出側の流体圧に脈動を生じることが避けられない。
すなわち、第2の流体圧室6に開口する孔部12aからポンプ吐出側の流体圧が噴流となって流入し、これをカムリング2の外側縁部で開閉しようとしたときにカムリング2が振動しやすく、しかもこのような孔部12aからの噴流をカムリング2の外側縁部で開閉することにより、ポンプ吐出側において脈動が大きくなる。
このような振動や脈動を生じると、動力舵取装置において、操舵力が変動したり、流体音等の騒音が大きくなるという問題につながるおそれがあり、このような問題を解決することができる何らかの対策を講じることが望まれている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ポンプ内部で揺動動作するカムリングの動きを所要の状態で制御する第1、第2の流体圧室の両方でダンパ機能による制動力を作用させるように構成することにより、従来問題となっていたカムリングの振動や吐出側流体圧での脈動を軽減し、騒音問題を解決することができる可変容量形ポンプを得ることを目的としている。
この目的を達成するために、本発明に係る可変容量形ポンプは、自動車の動力舵取装置に流体を供給する可変容量形ポンプであって、内部に収納空間を有するポンプボディと、前記収納空間内に揺動可能に収容され、環状に形成されたカムリングと、前記カムリング内に回転可能に収容されたロータと、前記ロータの放射方向に進退自在に前記ロータに保持されると共に、前記カムリングおよびロータと共に複数のポンプ室を形成する複数のベーンと、前記ポンプボディに設けられ、前記ロータに対する前記カムリングの偏心量が大きくなる方向に前記カムリングを付勢する付勢手段と、前記ポンプボディの収納空間内で前記カムリングの外周部との間にシール手段を介して分割形成され、前記カムリングを揺動させる流体圧が導かれると共に、前記シール手段を挟んで前記付勢手段とは反対側に形成された第1の流体圧室および前記付勢手段側に形成された第2の流体圧室と、前記ポンプボディに設けられ、前記第1の流体圧室の圧力を制御するスプールを有する制御バルブと、前記複数のポンプ室のうち、前記ロータの回転に伴い容積が増大する領域に開口するポンプ吸込側開口と、前記ポンプ吸込側開口に接続され、前記ポンプ吸込側開口へ流体を供給するポンプ吸込側通路と、前記収納空間内であって前記カムリングおよび前記ロータの軸方向端面と対向するように設けられたプレッシャプレートと、前記プレッシャプレートに設けられ、前記複数のポンプ室のうち、前記ロータの回転に伴い容積が減少する領域に開口するポンプ吐出側開口と、前記ポンプボディに設けられ、前記ポンプ吐出側開口から吐出された流体が導入されるポンプ吐出側圧力室と、前記プレッシャプレートに設けられ、前記ポンプ吐出側圧力室と前記第2の流体圧室とを連通するように設けられた孔部であって、前記孔部と前記カムリングとの相対位置変化に伴い前記ポンプ吐出側圧力室と前記第2の流体圧室とを連通する通路の開口面積を可変に制御する可変メータリング絞りを構成すると共に、前記可変メータリング絞りの下流側圧力が前記第2の流体圧室に作用するように形成された貫通孔と、前記ポンプボディに設けられ、前記ポンプ吐出側圧力室に導入された流体を前記ポンプボディ外部へ吐出するポンプ吐出側ポートと、前記第2の流体圧室と前記ポンプ吐出側ポートとを連通する連通路に設けられたダンパ絞りと、を有することを特徴とするものである。
以上説明したように本発明に係る可変容量形ポンプによれば、固定メータリング絞りと可変メータリング絞りとを二系統に分岐した吐出側通路系に設けるとともに、カムリングの両側に形成される第1、第2の流体圧室にダンパ機能を付加しているため、カムリングの両揺動方向ともダンパ機能を適切に作用させることができ、カムリングの揺動時の振動を適切に減衰させることができるとともに、ポンプ吐出側での脈動を改善することができる。したがって、従来問題であった騒音を少なくすることができる。
また、本発明によれば、ドルーピングタイプの流量特性をもつポンプを構成するにあたって、固定メータリング絞りと可変メータリング絞りとを通る二系統のポンプ吐出側の通路構造を採用しているから、ポンプの回転数に対する供給流量の特性の調整や変更を簡単に行うことができる。
図1ないし図7は本発明に係る可変容量形ポンプの実施の形態を示す図である。ここで、この実施の形態では、本発明に係るベーンポンプが動力舵取装置の油圧発生源となるベーンタイプのオイルポンプであって、その吐出流量をポンプの回転数が増大するにしたがって、最大吐出流量よりも少ない所定流量になり、その流量を維持するという、いわゆるドルーピング特性をもつポンプによって説明する。また、この実施の形態では、図2に示すように、直動型のリリーフバルブを備えている例を示す。
図1、図2において全体を符号20で示すベーンタイプの可変容量形ポンプは、ポンプボディを構成するフロントボディ21およびリアボディ22を備えている。このフロントボディ21は、図1、図2に示すように全体が略カップ状を呈し、その内部にポンプカートリッジとしてのポンプ構成要素23を収納配置する収納空間24が形成されるとともに、この収納空間24の開口端を閉塞するようにリアボディ22が組合わせられ一体に組立てられる。このフロントボディ21には、ポンプ構成要素23を構成するロータ25を外部から回転駆動するためのドライブシャフト26が貫通した状態で軸受26a,26b(26aはフロントボディ21側、26bはリアボディ22側に配設される)により回転自在に支持されている。26cはオイルシールである。
27はカムリングで、このカムリング27はベーン25aを有するロータ25の外周部に嵌装して配置される内側カム面27aを有し、かつこの内側カム面27aとロータ25との間にポンプ室28を形成している。また、このカムリング27は、後述するようにポンプ室28の容積(ポンプ容量)を可変できるように収納空間24内で空間内壁部分に嵌合状態で設けられたアダプタリング29内で移動変位可能に配置されている。
なお、このアダプタリング29は、ボディ21の収納空間24内でカムリング27を移動変位可能に保持するためのものである。
図2、図3において符号30はプレッシャプレートで、このプレッシャプレート30は、上述したロータ25、カムリング27およびアダプタリング29によって構成されているポンプカートリッジ(ポンプ構成要素23)のフロントボディ21側に圧接して積層配置されている。また、ポンプカートリッジの反対側面には前記リアボディ22の端面がサイドプレートとして圧接され、フロントボディ21とリアボディ22との一体的な組立てによって所要の組立状態とされる。そして、これらの部材によって、前記ポンプ構成要素23が構成されている。
前記プレッシャプレート30と、これにカムリング27を介して積層されるサイドプレートとなるリアボディ22とは、後述する揺動支点ピン31や適宜の回り止め手段(図示せず)によって回転方向で位置決めされた状態で一体的に組付け固定されている。前記揺動支点ピン31は、カムリング27を揺動可能とするための軸支部および位置決めピンとして機能し、またカムリング27を揺動させる流体圧室を画成するシール機能も有する。
33は前記フロントボディ21の収納空間24内でその底部側に形成されるポンプ吐出側圧力室で、この圧力室33によってポンプ吐出側圧力がプレッシャプレート30に作用する。34はこのポンプ吐出側圧力室33にポンプ室28からの圧油を導くようにプレッシャプレート30に穿設されているポンプ吐出側開口である。
前記リアボディ22の一部には、図示しないがポンプ吸込側開口35(図1ではポンプ室28に対する開口位置を示す)が設けられ、この吸込側開口35を介してタンクTから流入する吸込側流体は、リアボディ22の一部に設けた吸込側ポートからボディ22内に形成したポンプ吸込側通路(共に図示せず)を通り、リアボディ22の端面に開口するポンプ吸込側開口35からポンプ室28内に供給される。図3中35aはポンプ吸込側開口35に対向する溝部である。
40はフロントボディ21の上方に前記シャフト26と直交する方向に形成されたバルブ孔41とスプール42とからなる制御バルブである。この制御バルブ40により、前記アダプタリング29内でカムリング27の両側に前記揺動支点ピン31とその軸対象位置に設けたシール材45により分割形成した第1、第2の流体圧室43,44に導入する流体圧を制御するように構成されている。
前記バルブ孔41の一端側には、図示しないが前記ポンプ吐出側圧力室33からの通路51(図1中破線で示す)が接続されている。
前記スプール42の軸線方向に沿って通路52が形成されている。この通路52の一部、ここではスプール42の他端側に設けられるばね54aを有するばね室54側に固定メータリング絞り53が設けられている。前記ばね室54の外方端には、ポンプ吐出側ポート55が通路孔55aを介して形成され、図示しない油圧利用機器としてのパワーステアリング装置に圧油を給送する。
前記スプール42は、前述したように第1、第2の流体圧室43,44に対して固定メータリング絞り53の上、下流側の流体圧を、ポンプ回転数に応じて導入するように構成されている。固定メータリング絞り53の上流側の流体圧は、制御バルブ40のバルブ孔41において一端寄りに開口する通路孔56を介して導入するように構成されている。この通路孔56はスプール42が図1中左方に位置している初期状態ではランド42aにより遮断されており、このときにはスプール42の中央の環状溝を介してこの部分に開口しているポンプ吸込側(タンクTの圧力)がランド42aの小径部分との間の隙間通路42bを介して導入されている。
また、前記スプール42が固定メータリング絞り53および後述する可変メータリング絞りの上、下流側の流体圧の差圧によって図中左方に移動するにしたがって、上述したポンプ吸込側から切り離され、絞りの上流側の流体圧が通路孔56を介して第1の流体圧室43に導入される。このような通路孔56への制御バルブ40による供給流体圧の制御は、図5に対応する図6(a),(b)、図7(a),(b)に示す通りである。
前記通路孔56の一部はダンパ絞り56aとして構成されている。
一方、前記固定メータリング絞り53の下流側の流体圧は、前記吐出ポート55の一部に開口しダンパ絞りとして機能する通路孔57を介して第2の流体圧室44に作用する。
前記ポンプ吐出側通路の一部、この実施の形態では、プレッシャプレート30に形成した三つの小孔58による通路が、ポンプ吐出側圧力室33から前記吐出側通路51とは別に分岐して形成され、第2の流体圧室44に開口している。これらの小孔58の開口端と前記カムリング27の外周縁の周縁部とによって、前記可変メータリング絞り59が形成されている。この可変メータリング絞り59を通過する流体圧は、第2の流体圧室44、アダプタリング29の切欠き部分を通り、前記通路孔57から前記吐出ポート55に開口している。
図1、図2において、符号61は前記カムリング27を付勢する圧縮コイルばねで、この圧縮コイルばね61は前記第2の流体圧室44の一部に臨む円形空間内に配置されている。この円形空間は、前記フロントボディ21の外方から形成された孔部62を閉塞するように螺入したプラグ部材63の筒状部内に形成され、この筒状部には一端が開口するプランジャダンパ64が前記ばね61の弾撥力によってカムリング27の外周部に当接するとともに、このカムリング27の揺動動作にかかわらず、常にカムリング27に対してばね61による付勢力を作用させるように構成されている。図中64aはプランジャダンパ64の外周部でプラグ部材63の筒状部との間をシールするシール材としてのOリングである。
前記プランジャダンパ64の一部には、ばね61を配設した内部と第2の流体圧室44とを連通する小孔によるダンパ絞り65が形成されている。なお、このダンパ絞り65に代えて、前記プラグ部材63の一部に大気に開口するブリード孔63aを設け、このブリード孔63aの働きで前記ばね61とプランジャダンパ64とによってダンパ機能が得られるように構成してもよい。
上述したダンパ絞り65はたとえば0.6mm程度の穴径で形成すればよい。また、前記プランジャダンパ64の外周にはOリングが介装され、この部分をシールしているが、このOリングはカムリング27の振動を抑制する効果も備えている。
図2中48はリアボディ22の一部に設けたリリーフバルブであり、前記第2の流体圧室44に開口することによりポンプ吐出側通路の一部に接続され、ポンプ吐出側の流体圧をリアボディ22に設けた通路48aを介してポンプ吸込側に逃がすことができるように構成されている。
以上のようなベーンタイプの可変容量形ポンプ20において、上述した以外の構成は従来から広く知られている通りであり、ここでの具体的な説明は省略する。
上述した構造による可変容量形ポンプ20によれば、ポンプ吐出側圧力室33からの吐出側通路51,52,55a、58,57を、固定メータリング絞り53、可変メータリング絞り59を設けた二系統としている。また、これらのメータリング絞り53,59の上流側の流体圧とポンプ吸込側の流体圧(タンク圧)とから制御バルブ40によって制御した制御圧をカムリング27の揺動方向の一側である第1の流体圧室43に導入している。一方、前記メータリング絞り53,59の下流側の流体圧を前記カムリング27の揺動方向の他側である第2の流体圧室44に導入している。
このような構造によれば、カムリング27をポンプ吐出側の流量の大きさに応じて所要の状態で揺動させ、ポンプ吐出側への供給流量を図5に示すように一定量またはポンプ回転数の増加とともに一定量以下の任意の量に維持することができる。
ここで、図5において、ポンプ回転が低速から中速域に至ると、a−b、さらにcに示すように供給流量が変化する。このとき、制御バルブ40は、図6(a),(b)に示すように、ポンプ回転が低速であるときには、第1の流体圧室43には通路孔56、ダンパ絞り56aを介してポンプ吸込側の流体圧(タンク圧)が導かれ、両メータリング絞り53,59の絞り量によって得られる差圧で決められた一定量を維持する。
ポンプ回転数が高速域に至ると、制御バルブ40のスプール42が図7(a),(b)に示すように左行し、第1の流体圧室43への通路孔56をメータリング絞り53,59の上流側の流体圧に切り換える。したがって、前記カムリング27は、ばね61を設けている第2の流体圧室44側に揺動し、これにより可変メータリング絞り59は徐々に閉じられる。
上述した可変メータリング絞り59を構成する小孔58がカムリング27の外側縁部によって完全に閉じられると、固定メータリング絞り53の上、下流側の差圧で制御バルブ40が制御され、これによって定められる流量を維持することができる(図5中d−eで示す)。このような流量特性がいわゆるドルーピング特性である。
ここで、上述した可変メータリング絞り59を構成する小孔58とカムリング27の外側縁部の変位による開口量との関係を変更すると、図5中一点鎖線で示すように流量特性を変更することができる。
なお、この実施の形態では、上述した小孔58を三個用いており、これによって形成される可変メータリング絞り59は、従来から広く知られているタイプの可変絞りにおける開口量よりも小さい。また、このような可変メータリング絞り59としては、上述した図1ないし図4に示すようにカムリング2の外側縁部で開閉される三個の小孔58に限らず、一個またはそれ以上の小孔58によって構成することができる。
前記カムリング27の揺動量は、現行品ではたとえば1.9mm程度であり、複数個の小孔58(合計の開口量が1個のものと同等)を設けると、カムリング27の少ない変位によって絞りを開閉することができるから、ポンプ性能の設定上から便利である。この実施の形態では、たとえば三個の小孔58として、一個の1mm径の小孔58(カムリング27の変位方向の先端側)と二個の1.1mm径の小孔58(変位方向の後側)とを用いるとよいが、これに限らない。前述したように特性を変更するには、これらの孔の径を適宜変更したり、開口位置をカムリング27の移動方向に並ぶようにずらしたり、この移動方向に沿って開口量を変化させればよい。
また、このような小孔58は円形のものに限らず、角穴、異形穴などであってもよい。
また、前記カムリング27を揺動させる第1、第2の流体圧室43,44を、ダンパ絞り56a,57を介して制御バルブ40、ポンプ吐出側通路(吐出側ポート55)に接続しているから、ポンプ回転数の増減による吐出側通路の途中のメータリング絞り53,59の上、下流側での流体圧の圧力差に伴ってカムリング27が揺動する際に、カムリング27に対して両揺動方向で所要の制動力を与えることができる。
ここで、上述したダンパ絞り56aはたとえば1.2mm程度の穴径とすればよい。また、可変メータリング絞り59の下流側に位置するダンパ絞りとなる通路孔57は、たとえば2mm程度の穴径で形成するとよい。
このような構造によれば、第1、第2の流体圧室43,44側への揺動時に適切な制動力を与えることができるから、カムリング27が振動したり、ポンプ吐出側で脈動を生じたりすることがないようにカムリング27を所要の状態で円滑に揺動させることができる。なお、上述したダンパ絞りとなる通路孔57は、固定メータリング絞り53の下流側であればよいから、たとえば制御バルブ40のばね室54側に連通させることもできる。
この実施の形態では、付勢手段である圧縮コイルばね61の付勢力をプランジャダンパ62を介してカムリングに作用させているから、カムリング27に対して付勢力と制動力を適切に作用させ、円滑な揺動をより一層効果的に得ることができる。
ここで、このプランジャダンパ62の動きを適切に制御するには、エアブリード孔63aを設け、ばね61を設けた側の空間を大気に所定の絞りを介して開口させることにより、効果をより一層向上させることができる。
図8は上述した実施の形態における可変容量形ポンプ20を、ドルーピングタイプから定流量タイプに変更した場合の第1の参考例を示し、図2に対応する側断面図である。
この第1の参考例では、上述したドルーピングタイプのものとは異なり、可変メータリング絞りが必要ないから、プレッシャプレート30での第2の流体圧室44に開口する小孔58を省略している。また、制御バルブ40におけるスプール42の固定メータリング絞り53は、要求されるポンプ特性に合わせて適宜の絞り径で形成すればよい。
また、図示しないが、前記制御バルブ40のスプール42に設けた固定メータリング絞り53の下流側の流体圧を第2の流体圧室44に導く通路孔57を絞り部として機能する径で形成するか、その一部に絞り部を設けるとよい。
勿論、このような構造であっても、プランジャダンパ64やダンパ絞りとなる通路孔57とによって、第2の流体圧室44側でもカムリング27へのダンパ効果を作用させることができる。したがって、このような構造のポンプでも、上述した実施の形態と同様に、カムリング27の揺動動作時における振動を減衰させ、ポンプ吐出側での脈動を低減し、騒音を抑制することができる。
また、この第1の参考例における構造では、可変容量形ポンプ20において、ドルーピングタイプのものと定流量タイプのものとの間で、可変メータリング絞りを構成する以外の部分は部品の共通化を図ることができ、仕様の変更に対する対応を簡素化することができるという利点がある。
図9および図10はドルーピングタイプの流量特性をもつ場合の第2の参考例を示す。これらの図において、前述した図1〜図7と同一または相当する部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。
この第2の参考例も、上述した実施の形態と同様に、ポンプ吐出側の流量を回転数の増加に伴って供給流量を最大流量よりも減少させる、いわゆるドルーピング特性とする可変容量形ポンプである。
この第2の参考例では、可変メータリング絞り70を、前述した実施の形態とは異なり、カムリング27の揺動に連動するプランジャダンパ64の動きを利用して設けている。
これを詳述すると、図9および図10に示すように、ポンプ吐出側圧力室33から前記制御バルブ40側への吐出側通路51とは別に分岐した通路71をポンプボディ21に設けている。この通路71は、圧縮コイルばね61を収納したプラグ部材63とボディ21との間の空間からなる通路部72から径方向に穿設した通路孔73を経て、前記プランジャダンパ64の外周部に凹設した環状溝74の外方端側に連通している。
前記環状溝74の内方端側は、前記通路孔73とは別の径方向の小径孔75を介してプラグ部材63の筒状部外周の一部に形成した空間からなる通路部76からボディ21に形成した通路孔77を経て前記ポンプ吐出側ポート55に連通している。
そして、上述したプランジャダンパ64の環状溝74と小径孔75とによって前記可変メータリング絞り70が形成されている。すなわち、プランジャダンパ64がカムリング27の揺動に伴って移動すると、小径孔75が徐々に閉じられることにより、可変メータリング絞り70が、前記第2の流体圧室44に対して区画された位置に形成されている。
ここで、この小径孔75としては、カムリング27の揺動に伴う変位で可変メータリング絞りを開閉する場合に比べて、穴径の選択がより一層自由になる。すなわち、前述した実施の形態での小孔よりも穴径を小さくすることができ、ポンプの回転数に対する供給流量特性の選択幅が広がる。また、ダンパ効果をより一層効果的に作用させることもできる。
また、このような構造では、カムリング27が振動してもその影響が可変メータリング絞り70には直接影響しないので、脈動の発生を少なくすることができる。このような利点は、上述したように可変メータリング絞り70を第2の流体圧室44とは区画された位置に設けることで、より一層効果的となる。
また、前述した実施の形態では、プレッシャプレート30に設けた小孔58を変更することによりポンプの流量特性を変更しているから、プレッシャプレートの共通化が図れないという問題があるが、この第2の参考例では、この問題はなくなり、プレッシャプレート30を標準部品として用いることができる。
さらに、この第2の参考例では、前述した実施の形態とは異なり、ばね61を組み付けるためのプラグ部材63やプランジャダンパ64の交換のみでポンプの流量特性を変更するにあたって、ポンプ本体部の分解作業が必要ないという利点がある。
なお、本発明は上述した実施の形態構造に限定されず、可変容量形ポンプ20の各部の形状、構造等を、適宜変形、変更することは自由であり、種々の変形例が考えられる。
また、上述した各実施の形態では、固定メータリング絞り53や可変メータリング絞り59というように単に「絞り」として説明したが、これはこのような絞り部分がオリフィスであってもチョークであってもよいからである。
以上説明したように本発明に係る可変容量形ポンプによれば、固定メータリング絞りと可変メータリング絞りとを二系統に分岐した吐出側通路系に設けるとともに、カムリングの両側に形成される第1、第2の流体圧室にダンパ機能を付加しているため、カムリングの両揺動方向ともダンパ機能を適切に作用させることができ、カムリングの揺動時の振動を適切に減衰させることができるとともに、ポンプ吐出側での脈動を改善することができる。したがって、従来問題であった騒音を少なくすることができる。
また、本発明によれば、ドルーピングタイプの流量特性をもつポンプを構成するにあたって、固定メータリング絞りと可変メータリング絞りとを通る二系統のポンプ吐出側の通路構造を採用しているから、ポンプの回転数に対する供給流量の特性の調整や変更を簡単に行うことができる。
また、本発明によれば、ポンプの吐出側通路の一系統を制御バルブを通過するように設けることにより、脈動を低減することができる。
また、上述した利点をもつ可変容量形ポンプを、従来と同等の大きさで簡単に構成することができる。
また、本発明によれば、プランジャダンパ部分に可変メータリング絞りを設けることにより、カムリングの揺動動作時における振動が可変メータリング絞りに直接伝わらないため、この可変メータリング絞りを通過する圧力流体での脈動の発生を少なくすることができる。しかも、このようなプランジャダンパは必要に応じて簡単に追加することができるから、従来タイプのポンプを簡単に改造することができる。
以上に記載した実施の形態を例えば特許請求の範囲の記載の形式に表すと次の通りとなる。
ロータを一側寄りに片寄らせた状態で配置しこのロータの他側寄りの部分との間にポンプ室を形成するカムリングと、前記カムリングをその外周面の一部に設けた揺動支点ピンを支点として揺動可能に支持する内部空間を有するポンプボディと、前記ポンプボディ内で前記カムリングを前記ポンプ室からのポンプ容量を最大とする方向に付勢する付勢手段と、前記ポンプボディの内部空間内で前記カムリングの外周部との間にシール手段を介して分割形成され前記カムリングを揺動させる流体圧が導かれる第1および第2の流体圧室と、前記ポンプ室から吐出される圧力流体の吐出側通路の途中に設けたメータリング絞りの上、下流側の流体圧により作動され前記カムリングの揺動を制御するスプール式の制御バルブとを備えた可変容量形ポンプにおいて、前記メータリング絞りを、前記吐出側通路の一部に設けた固定メータリング絞りと、この固定メータリング絞りの上流側の吐出側通路から分岐した通路の一部で前記カムリングの揺動により開閉するように設けた可変メータリング絞りとによって構成するとともに、前記固定メータリング絞りと固定メータリング絞りの上流側の流体圧を前記制御バルブにより制御することによりダンパ絞り部を介して前記第1の流体圧室に導入する流路を設け、前記固定メータリング絞りと可変メータリング絞りの下流側の流体圧をダンパ絞り部を介して前記第2の流体圧室に導入する流路を設けたことを特徴とする可変容量形ポンプ。
この可変容量形ポンプは、図1〜図10によって説明したものである。
前記段落0073に記載の可変容量形ポンプにおいて、前記制御バルブのスプールを摺動自在に支持するバルブ孔の一端に前記吐出側通路を接続し、前記スプール内に軸線方向に沿って吐出側通路を構成する通路孔を形成するとともに、前記バルブ孔の他端を前記ポンプボディに設けたポンプ吐出側ポートに接続し、前記スプール内の通路孔の一部に前記固定メータリング絞りを設けたことを特徴とする可変容量形ポンプ。
この可変容量形ポンプは、図1〜図10によって説明したものである。
前記段落0073または段落0074に記載の可変容量形ポンプにおいて、前記分岐通路を、前記第2の流体圧室の側壁部で前記カムリングの外側縁部で開閉される位置に開口した開口によって、前記可変メータリング絞りを構成したことを特徴とする可変容量形ポンプ。
この可変容量形ポンプは、図1〜図7によって説明したものである。
前記段落0075に記載の可変容量形ポンプにおいて、前記分岐通路の前記第2の流体圧室への開口を複数の小孔によって構成したことを特徴とする可変容量形ポンプ。
この可変容量形ポンプは、図1〜図7によって説明したものである。
段落0073、段落0074、段落0075または段落0076に記載の可変容量形ポンプにおいて、前記付勢手段を内設したプランジャダンパを、前記第2の流体圧室内に設け、このプランジャダンパを前記カムリングの側部に当接させたことを特徴とする可変容量形ポンプ。
この可変容量形ポンプは、図1〜図10によて説明したものである。
段落0073、段落0074に記載の可変容量形ポンプにおいて、前記付勢手段を内設したプランジャダンパを、前記第2の流体圧室内に設け、このプランジャダンパを前記カムリングの側部に当接させるとともに、前記カムリングの揺動に伴って移動するプランジャダンパの動きで前記分岐通路の一部を開閉する可変メータリング絞りを、前記第2の流体圧室とは区画された位置に設けたことを特徴とする可変容量形ポンプ。
この可変容量形ポンプは、図9および図10によって説明したものである。
本発明に係る可変容量形ポンプにおいてドルーピングタイプの流量特性をもつ場合の第1の実施の形態を示し、低回転時(図5のa−bの直前)の状態にあるポンプの要部断面図である。 図1のII−II線で断面した片側の断面図である。 図1、図2の可変容量形ポンプにおいてカムリングの一側に配設されるプレッシャプレートの側面図である。 プレッシャプレートに穿設した三つの小孔とカムリングの外周縁部の揺動動作による関係を説明するための図である。 図1、図2の可変容量形ポンプにおけるポンプ回転数に対する供給流量を説明するための特性図である。 (a)はポンプの低回転時(図5のa−bの直前)における制御バルブによる第1の流体圧室への制御圧力を説明するための制御バルブ部の断面図、(b)はその要部拡大図である。 (a)はポンプの低回転時(図5のb−e)における制御バルブによる第1の流体圧室への制御圧力を説明するための制御バルブ部の断面図、(b)はその要部拡大図である。 図1、図2でのドルーピングタイプの流量特性をもつ可変容量形ポンプを定流量タイプとして用いる場合のポンプ構造を説明するための図2に対応する断面図である。 可変容量形ポンプにおいてドルーピングタイプの流量特性をもつ場合の第2の参考例を示し、(a)は低回転時の状態にあるポンプの要部断面図、(b)はその要部拡大図である。 図9(a)のX−X線で断面した片側の断面図である。 従来の可変容量形ポンプを示す低回転時の状態での作動説明図である。 図11のポンプにおけるポンプ回転数に対する供給流量を説明する特性図である。
符号の説明
20…ベーンタイプの可変容量形ポンプ(可変容量形ベーンポンプ)、21…フロントボディ(ポンプボディ)、22…リアボディ(ポンプボディ)、23…ポンプ構成要素、24…収納空間、25…ロータ、25a…ベーン、26…ドライブシャフト(回転軸)、27…カムリング、28…ポンプ室、29…アダプタリング、30…プレッシャプレート、31…揺動支点ピン、33…ポンプ吐出側圧力室、34…ポンプ吐出側開口、35…ポンプ吸込側開口、40…スプール式制御バルブ、41…バルブ孔、42…スプール、42a…ランド部、42b…隙間通路、43,44…第1、第2の流体圧室、45…シール材、48…リリーフバルブ、51…吐出側通路、53…固定メータリング絞り、55…ポンプ吐出側ポート、55a…通路、56…通路孔、56a…ダンパ絞り、57…通路孔(ダンパ絞り)、58…小孔(可変メータリング絞り)、59…可変メータリング絞り、61…圧縮コイルばね(付勢手段)、62…孔部、63…プラグ部材、63a…ブリード孔、64…プランジャダンパ、64a…Oリング、64b…開口、65…ダンパ絞り、70…可変メータリング絞り、71…ポンプ吐出側の分岐通路、72…通路部、73…通路孔、74…環状溝、75…小径孔、76…通路部、77…通路孔、78…ダンパ絞り部となる通路孔、79…ダンパ絞り、T…タンク。

Claims (4)

  1. 自動車の動力舵取装置に流体を供給する可変容量形ポンプであって、
    内部に収納空間を有するポンプボディと、
    前記収納空間内に揺動可能に収容され、環状に形成されたカムリングと、
    前記カムリング内に回転可能に収容されたロータと、
    前記ロータの放射方向に進退自在に前記ロータに保持されると共に、前記カムリングおよびロータと共に複数のポンプ室を形成する複数のベーンと、
    前記ポンプボディに設けられ、前記ロータに対する前記カムリングの偏心量が大きくなる方向に前記カムリングを付勢する付勢手段と、
    前記ポンプボディの収納空間内で前記カムリングの外周部との間にシール手段を介して分割形成され、前記カムリングを揺動させる流体圧が導かれると共に、前記シール手段を挟んで前記付勢手段とは反対側に形成された第1の流体圧室および前記付勢手段側に形成された第2の流体圧室と、
    前記ポンプボディに設けられ、前記第1の流体圧室の圧力を制御するスプールを有する制御バルブと、
    前記複数のポンプ室のうち、前記ロータの回転に伴い容積が増大する領域に開口するポンプ吸込側開口と、
    前記ポンプ吸込側開口に接続され、前記ポンプ吸込側開口へ流体を供給するポンプ吸込側通路と、
    前記収納空間内であって前記カムリングおよび前記ロータの軸方向端面と対向するように設けられたプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートに設けられ、前記複数のポンプ室のうち、前記ロータの回転に伴い容積が減少する領域に開口するポンプ吐出側開口と、
    前記ポンプボディに設けられ、前記ポンプ吐出側開口から吐出された流体が導入されるポンプ吐出側圧力室と、
    前記プレッシャプレートに設けられ、前記ポンプ吐出側圧力室と前記第2の流体圧室とを連通するように設けられた孔部であって、前記孔部と前記カムリングとの相対位置変化に伴い前記ポンプ吐出側圧力室と前記第2の流体圧室とを連通する通路の開口面積を可変に制御する可変メータリング絞りを構成すると共に、前記可変メータリング絞りの下流側圧力が前記第2の流体圧室に作用するように形成された貫通孔と、
    前記ポンプボディに設けられ、前記ポンプ吐出側圧力室に導入された流体を前記ポンプボディ外部へ吐出するポンプ吐出側ポートと、
    前記第2の流体圧室と前記ポンプ吐出側ポートとを連通する連通路に設けられたダンパ絞りと、
    を有することを特徴とする可変容量形ポンプ。
  2. 自動車の動力舵取装置に流体を供給する可変容量形ポンプであって、
    内部に収納空間を有するポンプボディと、
    前記収納空間内に揺動可能に収容され、環状に形成されたカムリングと、
    前記カムリング内に回転可能に収容されたロータと、
    前記ロータの放射方向に進退自在に前記ロータに保持されると共に、前記カムリングおよびロータと共に複数のポンプ室を形成する複数のベーンと、
    前記ポンプボディに設けられ、前記ロータに対する前記カムリングの偏心量が大きくなる方向に前記カムリングを付勢する付勢手段と、
    前記ポンプボディの収納空間内で前記カムリングの外周部との間にシール手段を介して分割形成され、前記カムリングを揺動させる流体圧が導かれると共に、前記シール手段を挟んで前記付勢手段とは反対側に形成された第1の流体圧室および前記付勢手段側に形成された第2の流体圧室と、
    前記ポンプボディに設けられ、前記第1の流体圧室の圧力を制御するスプールを有する制御バルブと、
    前記制御バルブと前記第1の流体圧室とを連通する連通路に設けられたダンパ絞り部と、
    前記複数のポンプ室のうち、前記ロータの回転に伴い容積が増大する領域に開口するポンプ吸込側開口と、
    前記ポンプ吸込側開口に接続され、前記ポンプ吸込側開口へ流体を供給するポンプ吸込側通路と、
    前記収納空間内であって前記カムリングおよび前記ロータの軸方向端面と対向するように設けられたプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートに設けられ、前記複数のポンプ室のうち、前記ロータの回転に伴い容積が減少する領域に開口するポンプ吐出側開口と、
    前記ポンプボディに設けられ、前記ポンプ吐出側開口から吐出された流体が導入されるポンプ吐出側圧力室と、
    前記プレッシャプレートに設けられ、前記ポンプ吐出側圧力室と前記第2の流体圧室とを連通するように設けられた孔部であって、前記孔部と前記カムリングとの相対位置変化に伴い前記ポンプ吐出側圧力室と前記第2の流体圧室とを連通する通路の開口面積を可変に制御する可変メータリング絞りを構成すると共に、前記可変メータリング絞りの下流側圧力が前記第2の流体圧室に作用するように形成された貫通孔と、
    前記ポンプボディに設けられ、前記ポンプ吐出側圧力室に導入された流体を前記ポンプボディ外部へ吐出するポンプ吐出側ポートと、
    前記第2の流体圧室と前記ポンプ吐出側ポートとを連通する連通路に設けられたダンパ絞りと、
    を有することを特徴とする可変容量形ポンプ。
  3. 自動車の動力舵取装置に流体を供給する可変容量形ポンプであって、
    内部に収納空間を有するポンプボディと、
    前記収納空間に収容され、環状に形成されたアダプタリングと、
    前記アダプタリングに設けられ径方向に貫通するように形成された貫通孔と、
    前記アダプタリング内に揺動可能に収容され、環状に形成されたカムリングと、
    前記カムリング内に回転可能に収容されたロータと、
    前記ロータの放射方向に進退自在に前記ロータに保持されると共に、前記カムリングおよびロータと共に複数のポンプ室を形成する複数のベーンと、
    前記ポンプボディに設けられ、前記アダプタリングの貫通孔を通過するように配置され、前記ロータに対する前記カムリングの偏心量が大きくなる方向に前記カムリングを付勢する圧縮コイルばねと、
    前記ポンプボディの収納空間内で前記カムリングの外周部との間にシール手段を介して分割形成され、前記カムリングを揺動させる流体圧が導かれると共に、前記シール手段を挟んで前記圧縮コイルばねとは反対側に形成された第1の流体圧室および前記圧縮コイルばね側に形成された第2の流体圧室と、
    前記ポンプボディに設けられ、前記第1の流体圧室の圧力を制御するスプールを有する制御バルブと、
    前記複数のポンプ室のうち、前記ロータの回転に伴い容積が増大する領域に開口するポンプ吸込側開口と、
    前記ポンプ吸込側開口に接続され、前記ポンプ吸込側開口へ流体を供給するポンプ吸込側通路と、
    前記収納空間内であって前記カムリングおよび前記ロータの軸方向端面と対向するように設けられたプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートに設けられ、前記複数のポンプ室のうち、前記ロータの回転に伴い容積が減少する領域に開口するポンプ吐出側開口と、
    前記ポンプボディに設けられ、前記ポンプ吐出側開口から吐出された流体が導入されるポンプ吐出側圧力室と、
    前記プレッシャプレートに設けられ、前記ポンプ吐出側圧力室と前記第2の流体圧室とを連通するように設けられた孔部であって、前記孔部と前記カムリングとの相対位置変化に伴い前記ポンプ吐出側圧力室と前記第2の流体圧室とを連通する通路の開口面積を可変に制御する可変メータリング絞りを構成すると共に、前記可変メータリング絞りの下流側圧力が前記第2の流体圧室に作用するように形成された貫通孔と、
    前記ポンプボディに設けられ、前記ポンプ吐出側圧力室に導入された流体を前記ポンプボディ外部へ吐出するポンプ吐出側ポートと、
    前記アダプタリングの貫通孔と前記ポンプ吐出側ポートとの間に配置された絞り部であって、前記可変メータリング絞りを通過し前記第2の流体圧室に導入された後、前記アダプタリングの貫通孔を通過した流体が、前記絞り部を介して前記ポンプ吐出側ポートに導入されるように設けられたダンパ絞りと、
    を有することを特徴とする可変容量形ポンプ。
  4. 自動車の動力舵取装置に流体を供給する可変容量形ポンプであって、
    内部に収納空間を有するポンプボディと、
    前記収納空間に収容され、環状に形成されたアダプタリングと、
    前記アダプタリングに設けられ径方向に貫通するように形成された貫通孔と、
    前記アダプタリング内に揺動可能に収容され、環状に形成されたカムリングと、
    前記カムリング内に回転可能に収容されたロータと、
    前記ロータの放射方向に進退自在に前記ロータに保持されると共に、前記カムリングおよびロータと共に複数のポンプ室を形成する複数のベーンと、
    前記ポンプボディに設けられ、前記アダプタリングの貫通孔を通過するように配置され、前記ロータに対する前記カムリングの偏心量が大きくなる方向に前記カムリングを付勢する圧縮コイルばねと、
    前記ポンプボディの収納空間内で前記カムリングの外周部との間にシール手段を介して分割形成され、前記カムリングを揺動させる流体圧が導かれると共に、前記シール手段を挟んで前記圧縮コイルばねとは反対側に形成された第1の流体圧室および前記圧縮コイルばね側に形成された第2の流体圧室と、
    前記ポンプボディに設けられ、前記第1の流体圧室の圧力を制御するスプールを有する制御バルブと、
    前記複数のポンプ室のうち、前記ロータの回転に伴い容積が増大する領域に開口するポンプ吸込側開口と、
    前記ポンプ吸込側開口に接続され、前記ポンプ吸込側開口へ流体を供給するポンプ吸込側通路と、
    前記収納空間内であって前記カムリングおよび前記ロータの軸方向端面と対向するように設けられたプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートに設けられ、前記複数のポンプ室のうち、前記ロータの回転に伴い容積が減少する領域に開口するポンプ吐出側開口と、
    前記ポンプボディに設けられ、前記ポンプ吐出側開口から吐出された流体が導入されるポンプ吐出側圧力室と、
    前記プレッシャプレートに設けられ、前記ポンプ吐出側圧力室と前記第2の流体圧室とを連通するように設けられた孔部であって、前記孔部と前記カムリングとの相対位置変化に伴い前記ポンプ吐出側圧力室と前記第2の流体圧室とを連通する通路の開口面積を可変に制御する可変メータリング絞りを構成すると共に、前記可変メータリング絞りの下流側圧力が前記第2の流体圧室に作用するように形成された貫通孔と、
    前記ポンプボディに設けられ、前記ポンプ吐出側圧力室に導入された流体を前記ポンプボディ外部へ吐出するポンプ吐出側ポートと、
    前記アダプタリングの貫通孔と前記ポンプ吐出側ポートとの間に配置された絞り部であって、前記可変メータリング絞りを通過し前記第2の流体圧室に導入された後、前記アダプタリングの貫通孔を通過した流体が、前記絞り部を介して前記ポンプ吐出側ポートに導入されるように配置されると共に、前記カムリングが前記第2の流体圧室側に揺動するとき前記第2の流体圧室の容積の減少に伴い前記第2の流体圧室内の流体が前記ポンプ吐出側ポート側へ排出される流れを抑制するように形成されたダンパ絞りと、
    を有することを特徴とする可変容量形ポンプ。
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