JPH11182090A - 耐震壁の取付部の構造 - Google Patents
耐震壁の取付部の構造Info
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- JPH11182090A JPH11182090A JP34891297A JP34891297A JPH11182090A JP H11182090 A JPH11182090 A JP H11182090A JP 34891297 A JP34891297 A JP 34891297A JP 34891297 A JP34891297 A JP 34891297A JP H11182090 A JPH11182090 A JP H11182090A
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Abstract
部の構造を得る。 【解決手段】 耐震壁を構成するせん断パネル1の外周
部に設けられて、該耐震壁を主架構に接続する耐震壁の
取付部の構造であって、ウェブ13bを外方に向けて配
置したT形断面形鋼13のフランジ13aの外面にせん
断パネル1の外周部を接合してなる。
Description
左右の柱と上下の梁とで構成した開口部に設置され、地
震時において構造物に入力されるエネルギーを吸収さ
せ、構造物の塑性化を低減するための耐震壁に関し、特
に耐震壁の取付部の構造に関するものである。
において、1は鋼板からなるせん断パネル、3はせん断
パネル1の表面に縦横に設置された補剛リブ、5はせん
断パネル1の周囲に設置された端部補強リブ、7は端部
補強リブ5の外周部に設置された額縁と称する接合板、
7aは接合板7に設けられた複数のボルト穴である。
構成される主架構に取り付けられ、せん断パネル1を主
架構に先行して降伏させることによって履歴エネルギー
として吸収し、主架構の塑性化を低減させるというもの
である。したがって、せん断パネル1が降伏する前にせ
ん断パネル3が座屈してしまったのでは十分にエネルギ
ーを吸収できないので、せん断パネル1の座屈を防止す
るために、補剛リブ3をせん断パネル1の表裏両面に設
置して該補剛リブ3によってせん断パネル1を区画して
いる。このとき、せん断パネル1の各区画の全周が補剛
リブによって囲われる必要があるため、せん断パネル1
の最外周にも補剛リブを設置する必要があり、この最外
周の補剛リブの役割をするのが、端部補強リブ5であ
る。
の座屈を防止するものであるから、せん断パネル1の厚
み方向に一定の高さを有するものである必要がある。一
方、接合板7は耐震壁を柱と梁とで構成される開口部に
設置するためのものであり、あまり厚みがあったのでは
取付や作業性の面で不都合である。そこで、通常、耐震
壁の取付部の構造は、端部補強リブ5と接合板7とを別
部材とし、端部補強リブ5を一定の高さのある筒状体で
構成すると共に、この筒状体に平板状の接合板7を溶接
したものとしている。
図、図8は図6におけるA−A矢視断面図である。次
に、図7及び図8に基づいて耐震壁の取付部の接合構造
について説明する。図において、10は端部補強リブ5
相互の溶接部、11は端部補強リブ5と接合板7との溶
接部、13は接合板7相互の溶接部を示し(以上図7参
照)、14は補剛リブ3とせん断パネル1との溶接部、
15はせん断パネル1と端部補強リブ5との溶接部を示
している(以上図8参照)。
ブ3とせん断パネル1との溶接部14は隅肉溶接など簡
単な溶接でよいが、その他の溶接部10,11,13,
15については耐震壁の強度上の要請から突き合わせ溶
接であることが必須である。
7相互間を接合することは必ずしも必要ではなく、例え
ば、図9に示すように、端部補強リブ5相互間のみを接
合する構造でもよい。
震壁の取付部の構造においては、上述したように端部補
強リブ5と接合板7とを別部材で構成し、これらを突き
合わせ溶接にて接合していた。しかし、端部補強リブ5
と接合板7との溶接部11はせん断パネル1の全周に亘
るためにコストがかかるという問題がある。
た所定の寸法に区画された開口部に配置してその四辺を
柱又は梁に接合しなくてはならないため、極めて高い寸
法精度が要求されるものであるが、突き合わせ溶接のよ
うな溶接入熱の大きな溶接を用いれば、縮みや曲がり、
あるいは倒れなどのために精度不良が発生しやすいとい
う問題もあった。
れたものであり、溶接工数が少なく、精度のよい耐震壁
の取付部の構造を得ることを目的としている。
付部の構造は、耐震壁を構成するせん断パネルの外周部
に設けられて、該耐震壁を主架構に接続する耐震壁の取
付部の構造であって、ウェブを外方に向けて配置したT
形断面形鋼のフランジ外面にせん断パネルの外周部を接
合してなるものである。
の端部を45度の傾斜で切断すると共に、フランジ部の
端部をウェブ端からフランジ板厚程度を切り取る加工を
施し、該加工を施した各端部を溶接したものである。
込み部を折曲して隅角部を形成したものである。
部の説明図であり、従来技術を示した図8に相当するも
のである。本実施の形態においては、従来技術において
別部材であった端部補強リブ5と接合板7とに代えてT
形断面形鋼13を利用したものである。すなわち、図1
に示すように、T形断面形鋼13のウェブ13bを外方
に向けて配置し、T形断面形鋼13のフランジ13aの
外面にせん断パネル1の外周部を接合したものである。
したがって、T形断面形鋼13のフランジ部13a及び
ウェブ13bが従来技術におけるそれぞれ端部補強リブ
5及び接合板7に相当する。
は、フランジ部13a及びウェブ13bがもともと連結
されているので、従来技術のように別途溶接で接合する
必要がない。したがって、溶接の手間とコストがかから
ないと共に、寸法精度のよい構造と言える。
互を接合する場合には、図2に示すように、ウェブ13
bの端部を45度の傾斜で切断すると共に、フランジ部
13aの端部をフランジ部13aの厚み程度の距離分1
6だけ切り取るようにする。このようにすることによっ
て、図3に示すように、隣り合うT形断面形鋼13のウ
ェブ13b相互間及びフランジ部13aの溶接が可能に
なる。
従来技術における接合板7相互を接合しない場合には、
図4に示すように、ウェブ13bの全部及びフランジ部
13aの一部に切り込みを入れて、この部分を90度に
折り曲げることによって、角隅部を形成することもでき
る。このようにすれば、各角隅部における溶接も不要に
なり、さらに溶接の手間とコストを削減できる。なお、
図5に示すように、ウェブ13bの一部を一定間隔だけ
切り取って、フランジ部13aにRを付けて曲げるよう
にしてもよい。このようにすれば、角隅部に応力集中が
生じにくくなり、性能の優れた耐震壁が実現できる。
ウェブを外方に向けて配置したT形断面形鋼のフランジ
外面にせん断パネルの外周部を接合した構造にしたの
で、従来必要であった端部補強リブと接合板との溶接が
不要になる。このため、溶接量、組立工数が大幅に低減
できる。また、溶接組立時の熱等の影響による歪み(曲
がり、ねじれ、倒れ)がなく、組立精度に優れた構造と
なる。
み部を折曲して隅角部を形成するものにおいては、T形
断面形鋼のウェブに切り込みを入れるだけで、容易に隅
角部が形成でき、さらに溶接作業を少なくすることがで
きる。このため、溶接の手間とコストをさらに削減でき
ると共に、寸法精度の優れた耐震壁の取付部の構造を得
ることができる。
る。
拡大図である。
る。
る。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 耐震壁を構成するせん断パネルの外周部
に設けられて、該耐震壁を主架構に接続する耐震壁の取
付部の構造であって、 ウェブを外方に向けて配置したT形断面形鋼のフランジ
外面にせん断パネルの外周部を接合してなることを特徴
とする耐震壁の取付部の構造。 - 【請求項2】 隅角部となるT形断面形鋼のウェブの各
端部を45度の傾斜で切断すると共に、フランジ部の端
部をウェブ端からフランジ板厚程度を切り取る加工を施
し、該加工を施した各端部を溶接したことを特徴とする
請求項1記載の耐震壁の取付部の構造。 - 【請求項3】 ウェブに切り込みを入れ、該切り込み部
を折曲して隅角部を形成したことを特徴とする請求項1
記載の耐震壁の取付部の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34891297A JP3252777B2 (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 耐震壁の取付部の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34891297A JP3252777B2 (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 耐震壁の取付部の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11182090A true JPH11182090A (ja) | 1999-07-06 |
JP3252777B2 JP3252777B2 (ja) | 2002-02-04 |
Family
ID=18400230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34891297A Expired - Fee Related JP3252777B2 (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 耐震壁の取付部の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3252777B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010095989A (ja) * | 2008-09-17 | 2010-04-30 | Kozo Zairyo Kenkyukai:Kk | 異方性補強金属平板 |
-
1997
- 1997-12-18 JP JP34891297A patent/JP3252777B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010095989A (ja) * | 2008-09-17 | 2010-04-30 | Kozo Zairyo Kenkyukai:Kk | 異方性補強金属平板 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3252777B2 (ja) | 2002-02-04 |
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