JPH11181081A - ポリケトン樹脂からなる摺動部品 - Google Patents

ポリケトン樹脂からなる摺動部品

Info

Publication number
JPH11181081A
JPH11181081A JP35582697A JP35582697A JPH11181081A JP H11181081 A JPH11181081 A JP H11181081A JP 35582697 A JP35582697 A JP 35582697A JP 35582697 A JP35582697 A JP 35582697A JP H11181081 A JPH11181081 A JP H11181081A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
polyketone resin
sliding
weight
polyketone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35582697A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Shikamata
昭紀 鹿又
Koji Yamauchi
幸二 山内
Shunei Inoue
俊英 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP35582697A priority Critical patent/JPH11181081A/ja
Publication of JPH11181081A publication Critical patent/JPH11181081A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Tool Units (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyethers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】耐摩擦・磨耗特性優れ、特に摺動部品に加工し
た際の寸法精度および消音特性に優れたポリケトン樹脂
からなる摺動部品を提供する。 【解決手段】一般式(1)と(2)で表される繰り返し
単位からなるポリケトン共重合体であって、y/xが
0.01〜0.10であることを特徴とするポリケトン
樹脂からなる摺動部品。 【化1】 [x、yはポリマー中の一般式(1)および(2)それ
ぞれのモル%を表す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐摩擦・磨耗特性
優れ、特に摺動部品に加工した際の寸法精度および消音
特性に優れた自動車用、電気・電子機器製品などのポリ
ケトン樹脂からなる摺動部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートやポリブチ
レンテレフタレートに代表される熱可塑性ポリエステル
は機械特性、耐熱性、耐薬品性、耐候性、電気的特性に
優れているため自動車、電気・電子部品などの広い分野
で使用されている。
【0003】近年、これらの樹脂はより過酷な条件下で
使用される傾向にあり、さらに高度な性質が要求されて
いる。この様な性質の一つとして、自動車、電気・電子
製品などの摺動部品においては、摩擦磨耗特性の向上
と、その長期的な持続性および摺動に伴う摩擦音の低減
などが要求されている。
【0004】このような要求特性を改良する方法とし
て、例えば特開平6−228417号公報では、ポリブ
チレンテレフタレートにシリコーンオイルを配合する方
法などが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリブ
チレンテレフタレート樹脂では、耐摩擦磨耗性はかなら
ずしも十分ではなく、また成形収縮が大きいため、摺動
部品に加工した際の寸法精度に問題があった。またポリ
ブチレンテレフタレート樹脂にシリコーンオイルを配合
することにより耐摩擦磨耗特性は向上するものの、近年
の要求を十分に満足するものではなく、また実際に歯
車、軸受け、キーボード部品などの摺動部品に成形した
際の摺動に伴う摩擦音の低減効果は不十分であった。そ
こで本発明は、耐摩擦磨耗特性に優れ、摺動部品に成形
した際の摺動に伴う摩擦音が低減された摺動部品を得る
ことを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、一般式(1)と
(2)で表される繰り返し単位からなるポリケトン共重
合体であって、y/xが0.01〜0.10であること
を特徴とするポリケトン樹脂からなる摺動部品である。
【0008】
【化2】 [x、yは、ポリマー中の一般式(1)および(2)そ
れぞれのモル%を表す。]
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明のポリケトン樹脂か
らなる摺動部品について具体的に説明する。
【0010】本発明のポリケトン共重合体とは、下記一
般式(1)と(2)で表される繰り返し単位からなる構
造を有する。
【0011】
【化3】 [x、yはポリマー中の一般式(1)および(2)それ
ぞれのモル%を表す。] ここで、得られるポリケトン樹脂組成物の機械特性、衝
撃強度の面で、y/xは0.01〜0.10であり、好
ましくは0.03〜0.10、特に好ましくは0.05
〜0.10である。
【0012】また本発明のポリケトン共重合体の分子量
は特に制限はないが、通常、標準細管粘度測定装置で、
m−クレゾール中、60℃で測定したポリマーの極限粘
度数(LVN)は、0.5〜10.0dl/gのものを
使用することができ、好ましくは0.8〜4.0dl/
g、特に好ましくは1.5〜2.0dl/gである。
【0013】このようなポリケトン共重合体の融点は1
75℃〜300℃であり、好ましくは210℃〜270
℃のものである。
【0014】このようなポリケトンの製造方法は、特に
制限はないが、通常、一酸化炭素とエチレンおよびプロ
ピレンとを、パラジウム化合物、pKaが約6以下(1
8℃の水溶液中で測定)のハロゲン化水素酸でない酸の
アニオンおよび燐二座配位子から生成する触媒組成物の
存在下で接触させるものである。
【0015】ここでパラジウム化合物としては、パラジ
ウムを含有する化合物であれば特に制限はないが、例え
ば、酢酸パラジウム、パラジウムアセチルアセトネート
を使用することができる。またこれらの化合物は、炭素
上に担持させたもの、あるいはイオン交換体、例えばス
ルホン酸基を含むイオン交換体に結合させたものも使用
することができる。
【0016】パラジウム化合物の使用量は特に制限はな
いが、通常、重合すべきモノマー総モル数に対して、1
-8〜10-1モルであることが好ましい。
【0017】pKaが約6以下(18℃の水溶液中で測
定)のハロゲン化水素酸でない酸のアニオンの具体例と
して、スルホン酸のアニオン、例えば、メタンスルホン
酸、トリフルオロメタンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸、ならびにカルボン酸、例えば、トリクロロ酢
酸、ジフロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、モノクロロ酢
酸、ジフルオロプロピオン酸、酢酸、酒石酸および2,
5−ジヒドロキシ安息香酸、その他塩酸、フッ化水素
酸、臭化水素酸等からなるアニオンが挙げられる。これ
らの中で、特にp−トルエンスルホン酸、トリフルオロ
酢酸からなるアニオンが好ましく使用することができ
る。
【0018】pKaが6以下の酸のアニオンの量はパラ
ジウム化合物中、パラジウム金属1g原子当たり、0.
5〜200当量、特に1.0〜100当量が好ましい。
【0019】また2座配位子の構造は特に制限はない
が、通常1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパ
ン、1,3−ビス[ジ(2−メトキシフェニル)ホスフ
ィノ]プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)ブタン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(ジフェ
ニルホスフィノ)ブタン、1,5−ビス(メチル−フェ
ニル−ホスフィノ)ペンタン、1,4−ビス(ジシクロ
ヘキシルホスフィノ)ブタン、1,5−ビス(ナフチル
ホスフィノ)ペンタン、1,3−ビス(ジp−トリルホ
スフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジ−p−メトキシ
フェニルホスフィノ)プロパン、1,2−ビス(フェニ
ルホスフィノ)エテン、2,3−ビス(フェニルホスフ
ィノ)−2−オキサプロパン、2−メチル,2−(メチ
ルジフェニルホスフィノ)−1,3−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)プロパン、0,0'−ビス(ジフェニルホ
スフィノ)ビフェニル、1,2−ビス(ジフェニルホス
フィノ)ベンゼン、2,3−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)ナフタレン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)シクロヘキサン、2,2−ジメチル−4,5−ビス
(ジフェニルホスフィノ)ジオキソランおよび
【化4】 等が挙げられるが、好ましくは1,3−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)プロパン、1,3−ビス[ジ(2−メト
キシフェニル)ホスフィノ]プロパンである。
【0020】このような二座配位子の使用量は特に制限
はないが、通常、パラジウム化合物1モル当たり、0.
1〜10モル使用することができ、好ましくは0.2〜
5モル、特に好ましくは0.33〜3モルである。
【0021】重合は、実質的に反応希釈剤を含まない気
相中、またはアルカノール(例えばメタノールまたはエ
タノール)などの反応希釈剤を含む液相中で行うことが
できる。反応剤は重合条件において、触媒組成物の存在
下、反応容器中で振盪または撹拌するなどの常法により
接触させことができる。好適な反応温度は20〜150
℃、好ましくは50〜135℃である。典型的な反応圧
力は1〜100バールであり、10〜100バールが好
ましい。反応後ポリマーをデカンテーションまたは、濾
過により回収することができる。ポリマー生成物は触媒
組成物残さを含んでいてもよいが、所望ならば、溶媒ま
たは残さに対して選択的な錯化剤によって処理すること
により除去する。
【0022】また、本発明の摺動部品はガラス転移温度
が20℃以下のエラストマーを添加すると衝撃特性およ
び高速回転下における摺動部品の摺動特性や摺動部品の
劣化による機械強度の低下を改善することができる。
【0023】ガラス転移温度が20℃以下のエラストマ
ーとしては、たとえば、オレフィン系エラストマー、ナ
イロン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、
ポリエステルポリエーテル系エラストマー、ポリエステ
ルポリエステル系エラストマー、ポリエステルポリアミ
ド系エラストマーなどが好ましく、さらに好ましくはポ
リエステルポリエーテル系エラストマー、オレフィン系
エラストマー、特に好ましくはオレフィン系エラストマ
ーである。このようなオレフィン系エラストマーの具体
例としては、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン
/1−ブテン共重合体、エチレン/プロピレン/共役ジ
エン共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、
エチレン/メタクリル酸共重合体、エチレン/メタクリ
ル酸グリシジル共重合体、エチレン/酢酸ビニル/メタ
クリル酸グリシジル共重合体、エチレン/アクリル酸エ
チル−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/メタク
リル酸メチル−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン
/アクリル酸エチル−g−マレイミド共重合体、エチレ
ン/アクリル酸エチル−g−N−フェニルマレイミド共
重合体、エチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸共
重合体、エチレン/ブテン−1−g−無水マレイン酸共
重合体、エチレン/プロピレン/1,4−ヘキサジエン
−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/プロピレン
/ジシクロペンタジエン−g−無水マレイン酸共重合
体、エチレン/プロピレン/2,5−ノルボルナジエン
−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/プロピレン
−g−N−フェニルマレイミド共重合体、スチレン/無
水マレイン酸共重合体、スチレン/ブタジエン/スチレ
ン−g−無水マレイン酸ブロック共重合体、スチレン/
ブタジエン/スチレンブロック共重合体を水素添加した
後、無水マレイン酸をグラフト化して得られるスチレン
・エチレン/ブチレン・スチレン−g−無水マレイン酸
ブロック共重合体、スチレン/イソプレン−g−無水マ
レイン酸ブロック共重合体、エチレン/アクリル酸アイ
オノマー、エチレン/メタクリル酸アイオノマー、エチ
レン/イタコン酸アイオノマーなどを挙げることがで
き、これらは各々単独あるいは混合物の形で用いること
ができる。
【0024】また、このようなオレフィン系エラストマ
ーは、ポリケトン樹脂との相溶性を向上させることを目
的として、さらにポリマー分子中あるいはポリマー末端
に水酸基、カルボン酸基、カルボン酸エステル基、カル
ボン酸金属塩基、カルボン酸無水物基、イミド基等の
内、少なくとも一種類の官能基が化学的に結合したポリ
オレフィンエラストマーを使用することもできる。
【0025】あるいはこれらのオレフィン系エラストマ
ーはポリケトンとの相溶性を向上させるために、溶融混
練時にアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、クロトン酸、メチルマレイン酸、メチ
ルフマル酸、メサコン酸、シトラコン酸、グルタル酸お
よびこれらカルボン酸の金属塩、マレイン酸水素メチ
ル、イタコン酸水素メチル、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸2−エチル
ヘキシル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル
酸アミノエチル、マレイン酸ジメチル、イタコン酸ジメ
チル、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコ
ン酸、エンドビシクロ−(2,2,1)−5−ヘプテン
−2,3−ジカルボン酸、エンドビシクロ−(2,2,
1)−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸無水物、マ
レイミド、N−エチルマレイミド、N−ブチルマレイミ
ド、N−フェニルマレイミド、アクリル酸グリシジル、
メタクリル酸グリシジル、エタクリル酸グリシジル、イ
タコン酸グリシジル、シトラコン酸グリシジルなどを添
加することにより、オレフィン系エラストマーやポリケ
トンを化学的に変性することもできる。
【0026】本発明においてガラス転移温度が20℃以
下のエラストマーの添加量は、ポリケトン樹脂100重
量部に対して、通常、5〜100重量部であり、好まし
くは10〜60重量部、さらに好ましくは15〜40重
量部である。
【0027】なかでもエラストマーを比較的少量使用す
る場合、樹脂組成物中のエラストマーは、マトリックス
としてのポリケトン樹脂中に分散相として存在する。本
発明の組成物によって得られた成形品がより優れた衝撃
強度を保有するには、微分散していることが望ましい。
樹脂組成物中の混合状態を評価する方法の一つとして分
散相の粒径を評価尺度とする方法があるが、本発明の樹
脂組成物にエラストマーを配合する場合、エラストマー
部分の分散平均は、粒径が20ミクロン以下が好まし
く、さらに好ましくは10ミクロン以下である。
【0028】また本発明の摺動部品は摺動特性、耐衝撃
性、成形加工性の向上を目的としてエポキシ化合物を配
合することができる。
【0029】このようなエポキシ化合物としてはエポキ
シ基を分子中に含有するエポキシ化合物であれば特に制
限はないが、モノエポキシ化合物、ジエポキシ化合物、
トリエポキシ化合物が好ましく、特にジエポキシ化合物
を好ましく使用することができる。このようなジエポキ
シ化合物としては、具体的に下記一般式(3)、
(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、
(10)で表されるジエポキシ化合物を挙げることがで
きる。
【0030】
【化5】 (nは1以上の整数を表す。) このようなエポキシ化合物の添加量はポリケトン樹脂1
00重量部に対して、通常、0.01〜5重量部、好ま
しくは0.05〜3重量部、さらに好ましくは0.2〜
1重量部である。
【0031】また、本発明の摺動部品は、結晶核剤を添
加すると機械的特性や摺動部品に成形加工する際の寸法
精度が著しく向上する。
【0032】本発明の結晶核剤としては、ポリケトン樹
脂の結晶化を促進する化合物であれば特に制限はない
が、タルク、マイカ、カオリン、シリカ、クレーや無機
カルボン酸塩、無機スルホン酸塩、炭酸塩、有機カルボ
ン酸塩、有機スルホン酸塩などが好ましく使用され、こ
れらの中で、タルク、マイカ、カオリンが特に好まし
い。
【0033】本発明の結晶核剤の添加量は、通常、ポリ
ケトン樹脂100重量部に対して0.01〜20重量
部、好ましくは0.02〜15重量部、さらに好ましく
は0.03〜10重量部である。
【0034】本発明の摺動部品には、さらに摩擦磨耗特
性をさらに向上させる目的で、スピンドル油、タービン
油、シリンダー油、マシン油、冷凍機油、ギヤ油などの
鉱油、ポリエチレンワックス、流動パラフィン、パラフ
ィンワックスなどの炭化水素、ラウリン酸、ベヘン酸、
モンタン酸等の脂肪酸、ヘキシルアルコール、ジオール
類、グリセリン、ポリグリセロール、ペンタエリスリト
ールなどのアルコール、および上記脂肪酸とアルコール
から構成される、例えばステアリルステアレート、ベヘ
ニルベヘネート、ペンタエリスリトールトリステアレー
ト、ペンタエリスリトールテトラステアレート、グリセ
リンモノステアレート、グリセリンモノベヘネートなど
の脂肪酸エステル、パルミチルアミド、ステアリルアミ
ド、オレイルアミド、メチレンビスステアリルアミド、
エチレンビスステアリルアミドなどの脂肪酸アミド、ス
テアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛のような金属石
鹸、モンタンロウなどの天然ワックス、グラファイト、
二硫化モリブデン、シリコーンオイルなどの固体潤滑
剤、ポリエチレン樹脂、ポリ四フッ化エチレン樹脂、ポ
リエーテルエステルブロックポリマーなどの良流動性を
付与し得る公知のポリマー等を配合することができる。
【0035】本発明の摺動部品は機械強度、耐熱性の向
上を目的として、さらに充填材を配合することができ
る。このような充填材としては、ガラス繊維、炭素繊
維、金属繊維、アラミド繊維、アスベスト、チタン酸カ
リウムウィスカ、ホウ酸アルミニウムウィスカ、ワラス
テナイト、ガラスフレーク、ガラスビーズ、酸化チタン
および酸化アルミニウムなどが挙げられる。
【0036】上記充填剤中、ガラス繊維が好ましく使用
される。ガラス繊維の種類は、一般に樹脂の強化用に用
いるものなら特に限定はなく、例えば長繊維タイプや短
繊維タイプのチョップトストランド、ミルドファイバー
などから選択して用いることができる。
【0037】本発明の充填剤の添加量はポリケトン樹脂
100重量部に対して通常1〜200重量部であり、好
ましくは5〜150重量部、より好ましくは10〜10
0重量部である。
【0038】さらに本発明の摺動部品には、本発明の目
的を損なわない範囲でヒンダードフェノール系、リン
系、イオウ系酸化防止剤などの酸化防止剤や熱安定剤、
紫外線吸収剤(例えばレゾルシノール、サリシレート、
ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノンなど)、着色防止
剤(亜リン酸塩、次亜リン酸塩など)、可塑剤、難燃
剤、離型剤、帯電防止剤、および染料・顔料を含む着色
剤(たとえば、硫化カドミウム、フタロシアニンなど)
などの通常の添加剤を1種以上添加することができる。
また本発明の樹脂組成物は通常公知の方法で製造され
る。例えば、ポリケトン樹脂、充填材およびその他の必
要な添加剤を予備混合して、またはせずに押出機などに
供給して、230℃〜280℃の温度範囲において十分
溶融混練することにより調製される。この場合、例え
ば”ユニメルト”タイプのスクリューを備えた単軸押出
機、二軸、三軸押出機およびニーダタイプの混練機など
を用いることができ、特にアスペクト比をコントロール
することから、スクリューにニーディングエレメントを
数個挿入、あるいは挿入しないことにより使用すること
が好ましい。 本発明の摺動部品は上記のポリケトン樹
脂あるいはポリケトン樹脂組成物を射出成形することに
より容易に得ることができる。
【0039】また、本発明のポリケトン樹脂からなる摺
動部品は摺動特性や消音性に優れるため、自動車、電気
・電子機器、事務機、雑貨等の摺動部品に好適であり、
さらに具体的には、たとえば歯車、軸受、キーボード部
品に特に好適である。
【0040】
【実施例】本発明をさらに具体的に説明するために、以
下、実施例および比較例を挙げて説明する。
【0041】なお、実施例および比較例中に記載されて
いる諸特性は以下の方法で測定した。
【0042】<評価項目>なお、実施例および比較例中
に記載されている諸特性は以下の方法で測定した。
【0043】・動的磨耗特性評価用サンプルの成形:樹
脂ペレットを住友ネスタール射出成形機プロマット40
/25(住友重機械工業(株)製)に供し、各成形品を
射出成形して得た。
【0044】・動的磨耗特性:鈴木式摩擦磨耗試験機を
用い、荷重5kg、線速度200mm/sec、プーリ
ー系60.15mm、接円中心17・8mm、同種の材
料を相手材とし、60分摺動させた後の、チャート上の
荷重を測定し、下記式より動摩擦係数(μ)を測定し
た。また試験片の初期重量と試験後の重量より比磨耗量
を測定し、下記式より時間あたりの磨耗量を算出した。
【0045】動摩擦係数(μ)=(プーリー径×チャー
ト上荷重)/(接触中心円×荷重) (プーリー径:60.15mm、接触円中心:17.8
mm、チャート上荷重:測定値) 比磨耗量(mm3/kgf・km)=(磨耗重量(mg)/密
度(g/cm3))/(滑り距離×荷重):(滑り距離=20
m/分×60分) 時間当たりの磨耗量(μm/h)=比磨耗量×60分×
荷重×速度(m/分)×10-2 ・耐加水分解性:3.2mm厚のASTM1号ダンベルを1
21℃、100%RH、1000時間湿熱処理した後の
引張強度をASTM−D638に従い測定し、強度保持
率を下記式により算出し、耐加水分解性の指標とした。
【0046】強度保持率(%)=(処理後の試験後の引
張強度)/(未処理の引張強度)×100 <摺動部品(歯車)の評価> ・ペレットを住友ネスタール射出成形機プロマット(住
友重機械工業(株)製)に供し、シリンダー温度280
℃、金型温度80℃の条件で、ピッチ円直径42mm、
モジュール1.0、厚さ8mmの歯車を4点ゲートにて
成形した。この歯車の真円度を東京精密(株)製真円度
測定機で測定した。
【0047】・得られた二枚の歯車を線速度200mm
/secで、200時間回転させた時のきしみ音を下記
基準により評価した。
【0048】 きしみ音がしない:◎ わずかにきしみ音がする:△ きしみ音がする:× ・得られた歯車を121℃、100%RH、1000時
間湿熱処理した後の歯車のクラックの発生の有無を観察
した。
【0049】 ◎;クラック発生なし △;クラックがわずかに発生している ×;クラック発生あり 参考例1 ポリケトンの製造 触媒組成物として、酢酸パラジウム0.1mmol、
1,3−ビス[(ジ(2−メトキシフェニル)ホスフィ
ノ]プロパン0.15mmolおよびトリフロロ酢酸2
mmolを秤量し、250mlの耐圧オートクレーブ
に、投入した。その後、一酸化炭素でオートクレーブ内
を置換し、20バールの圧力のエチレン、1.4バール
のプロピレンおよび30バールの圧力の一酸化炭素をオ
ートクレーブ内に投入し、90℃、1時間反応させた。
反応終了後、オートクレーブを冷却した後、オートクレ
ーブ内のポリマーを取り出した。収率[ポリマー重量/
Pd(g)/時間は3500g/g/hであった。得ら
れたポリマーをm−クレゾールと少量の重水素化ジメチ
ルスルホキシドに90℃に加熱し溶解させ、90MHz
1H−NMRより、x、yのモル比を測定したところ、
仕込量とほぼ同じy/x=0.072のポリマー、融点
221℃、m−クレゾール中、60℃で測定したLVN
は1.8dl/gであった。
【0050】実施例で使用した熱可塑性ポリエステル樹
脂、熱可塑性ポリアミドおよびその他の添加剤は下記の
通りである。
【0051】・ポリブチレンテレフタレート(PB
T):東レPBT1100s(東レ(株)製)を使用し
た。
【0052】・ポリエチレンテレフタレート(PE
T):LVNが0.65dl/g(25℃、フェノール
/テトラクロロエタンの1:1混合溶液)のPETを使
用した。
【0053】・ナイロン6:アミランCM1010(東
レ(株)製)を使用した。
【0054】・ガラス転移温度20℃以下のエラストマ
ー:グリシジルメタクリレート変性共重合ポリエチレン
(”ボンドファースト”EPX−6、住友化学社製)を
使用した。
【0055】・エポキシ化合物:下記一般式(3)で表
されるジエポキシ化合物を使用した。
【0056】
【化6】 ・結晶核剤:タルク("LMS−300"、富士タルク社
製)を使用した。
【0057】実施例1、比較例1〜3 樹脂ペレットを住友ネスタール射出成形機プロマット4
0/25(住友重機械工業(株)製)に供し、各成形品
を射出成形して得た。
【0058】また摺動部品の一例として歯車を、上記記
載の方法で成形し、真円度、回転時のきしみ音を観察し
た。
【0059】結果を表1に示す。
【0060】
【表1】 実施例1、比較例1〜3の測定結果より、ポリケトン樹
脂は摺動特性に優れ、磨耗量も少ないことがわかる。ま
た歯車の真円度に優れ、かつ歯車の回転時のきしみ音も
少ないことがわかる。またポリケトン樹脂は耐加水分解
性にも優れ、また歯車に加工した際の耐加水分解性も良
好であることがわかる。
【0061】一方、比較例1、2、3からPBT、PE
T、N6では、摺動特性、磨耗量、真円度、歯車のきし
み音が大きく、また加水分解性にも劣ることがわかる。
【0062】実施例2〜4 参考例で得られたポリケトン樹脂とその他の添加剤をL
/D=45の30mm2軸押出機を用いて、280℃で
溶融混練しペレットとした。
【0063】実施例2ではガラス転移温度20℃以下の
エラストマー:グリシジルメタクリレート変性共重合ポ
リエチレン(”ボンドファースト”EPX−6、住友化
学社製)をポリケトン100重量部に対して、20部配
合した。
【0064】尚、得られた樹脂組成物中のエラストマー
の分散粒径を測定するため、評価用試験片をウルトラミ
クロトームを用いて、薄片を切り出し、これを光学顕微
鏡(透過光)および透過型電子顕微鏡を用いて写真撮影
し、この顕微鏡写真から無作為に選んだ個体数100個
の平均値を測定した。その結果、樹脂組成物中のエラス
トマーの分散粒径は1.6μm以下と極めて微分散して
いた。
【0065】実施例3では下記一般式(3)で表される
ジエポキシ化合物をポリケトン100重量部に対して、
1重量部配合した。
【0066】
【化7】 実施例4では結晶核剤:タルク”LMS−300、富士
タルク社製)をポリケトン100重量部に対して、0.
3重量部配合した。
【0067】一連の配合処方と得られた結果を表2に示
す。
【0068】比較例4〜6 PBT樹脂とその他の添加剤をL/D=45の30mm
2軸押出機を用いて、280℃で溶融混練しペレットと
した。
【0069】比較例4ではガラス転移温度20℃以下の
エラストマー:グリシジルメタクリレート変性共重合ポ
リエチレン(”ボンドファースト”EPX−6、住友化
学社製)をPBT樹脂100重量部に対して、20部配
合した。
【0070】尚、得られた樹脂組成物中のエラストマー
の分散粒径を測定するため、評価用試験片をウルトラミ
クロトームを用いて、薄片を切り出し、これを光学顕微
鏡(透過光)および透過型電子顕微鏡を用いて写真撮影
し、この顕微鏡写真から無作為に選んだ個体数100個
の平均値を測定した。その結果、樹脂組成物中のエラス
トマーの分散粒径は1.6μm以下と極めて微分散して
いた。
【0071】比較例5では下記実施例3と同様のジエポ
キシ化合物をPBT樹脂100重量部に対して、1重量
部配合した。
【0072】比較例6では結晶核剤:タルク”LMS−
300、富士タルク社製)をPBT樹脂100重量部に
対して、0.3重量部配合した。
【0073】一連の配合処方と得られた結果を表2に示
す。
【0074】
【表2】 実施例2、3、4に示したように、ポリケトン樹脂にガ
ラス転移温度が20℃以下のエラストマーやエポキシ化
合物あるいは結晶核剤を添加することにより、摺動特性
や歯車の真円度、歯車のきしみ音がさらに向上すること
がわかる。特に結晶核剤としてタルクを配合した実施例
4では磨耗量が特異的に低減できる。またエラストマ
ー、ジエポキシ化合物、核剤の配合により耐加水分解性
も向上することがわかる。一方、比較例4〜6に示した
ようにPBTに同じようにガラス転移温度が20℃以下
のエラストマーやエポキシ化合物、核剤を配合しても、
摺動特性の向上効果は小さいことがわかる。
【0075】
【発明の効果】本発明のポリケトン樹脂からなる摺動部
品は、耐摩擦・磨耗特性優れ、特に摺動部品に加工した
際の寸法精度および消音特性に優れている。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/098 C08K 5/098 5/15 5/15 5/42 5/42 13/00 13/00 C08L 21/00 C08L 21/00 23/16 23/16 63/00 63/00 A 73/00 73/00 F16C 33/20 F16C 33/20 A

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)と(2)で表される繰り返し
    単位からなるポリケトン共重合体であって、y/xが
    0.01〜0.10であることを特徴とするポリケトン
    樹脂からなる摺動部品。 【化1】 [x、yは、ポリマー中の一般式(1)および(2)そ
    れぞれのモル%を表す。]
  2. 【請求項2】y/xが、0.05〜0.10であること
    を特徴とする請求項1に記載のポリケトン樹脂からなる
    摺動部品。
  3. 【請求項3】ポリケトン樹脂100重量部に対して、ガ
    ラス転移温度が20℃以下のエラストマーを5〜100
    重量部配合してなる請求項1または2に記載のポリケト
    ン樹脂からなる摺動部品。
  4. 【請求項4】ガラス転移温度が20℃以下のエラストマ
    ーが、オレフィン系エラストマーである請求項3に記載
    のポリケトン樹脂からなる摺動部品。
  5. 【請求項5】ポリケトン樹脂マトリックス相中に、ガラ
    ス転移温度20℃以下のエラストマーからなる分散相が
    存在し、かかる分散相の平均粒径が20ミクロン以下で
    ある請求項3または4に記載のポリケトン樹脂からなる
    摺摺動部品。
  6. 【請求項6】ポリケトン樹脂100重量部に対し、エポ
    キシ化合物 0.01〜5重量部を含有せしめてなる請
    求項1〜5いずれかに記載のポリケトン樹脂からなる摺
    動部品。
  7. 【請求項7】ポリケトン樹脂100重量部に対して結晶
    核剤0.01〜20重量部を含有せしめた請求項1〜6
    いずれかに記載のポリケトン樹脂からなる摺動部品。
  8. 【請求項8】結晶核剤が、タルク、マイカ、カオリン、
    シリカ、クレー、無機カルボン酸塩、無機スルホン酸
    塩、炭酸塩、有機カルボン酸塩、有機スルホン酸塩から
    選ばれる1種または2種以上の混合物である請求項7に
    記載のポリケトン樹脂からなる摺動部品。
  9. 【請求項9】摺動部品が、自動車、電気・電子機器、事
    務機、雑貨部品、歯車、軸受、キーボード部品である請
    求項1〜8に記載のポリケトン樹脂からなる摺動部品。
  10. 【請求項10】摺動部品が、歯車、軸受、キーボード部
    品である請求項1〜8に記載のポリケトン樹脂からなる
    摺動部品。
JP35582697A 1997-12-24 1997-12-24 ポリケトン樹脂からなる摺動部品 Pending JPH11181081A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35582697A JPH11181081A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 ポリケトン樹脂からなる摺動部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35582697A JPH11181081A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 ポリケトン樹脂からなる摺動部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11181081A true JPH11181081A (ja) 1999-07-06

Family

ID=18445949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35582697A Pending JPH11181081A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 ポリケトン樹脂からなる摺動部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11181081A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005042617A1 (ja) 2003-10-31 2005-05-12 Fuji Xerox Co. Ltd. 主鎖にケトン基を有する脂肪族ポリマーの製造方法及び主鎖にケトン基を有する脂肪族ポリマー含有組成物の製造方法
WO2005042618A1 (ja) * 2003-10-31 2005-05-12 Fuji Xerox Co. Ltd. 主鎖にケトン基とエーテル結合を有する脂肪族ポリマー、および樹脂組成物
KR20160059881A (ko) * 2014-11-19 2016-05-27 주식회사 효성 폴리케톤 자동차용 정션 박스
KR20160059903A (ko) * 2014-11-19 2016-05-27 주식회사 효성 자동차 수소탱크 라이너용 폴리케톤 수지 조성물
KR20160059883A (ko) * 2014-11-19 2016-05-27 주식회사 효성 Atm 기어용 폴리케톤 수지 조성물
KR20160059884A (ko) * 2014-11-19 2016-05-27 주식회사 효성 폴리케톤 플라스틱 판재
CN107075244A (zh) * 2014-11-07 2017-08-18 株式会社晓星 具有优异耐磨性的聚酮树脂组合物
JP2017524044A (ja) * 2014-07-18 2017-08-24 ヒョスン コーポレーション 耐水性に優れたポリケトン樹脂組成物
WO2017154709A1 (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 日立化成株式会社 エポキシ化合物を含有するポリケトン組成物、ポリケトン硬化物、光学素子及び画像表示装置
KR101867937B1 (ko) * 2016-12-30 2018-06-15 주식회사 효성 내수성 및 내열성이 뛰어난 폴리케톤 조성물을 포함하는 수도용 볼 밸브
WO2018122963A1 (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 住友電気工業株式会社 成形体、成形体の製造方法
WO2018124576A1 (ko) * 2016-12-30 2018-07-05 (주)효성 폴리케톤 조성물을 포함하는 수도용 볼 밸브 및 파이프 캡
KR101867936B1 (ko) * 2016-12-30 2018-07-17 주식회사 효성 치수안정성이 높은 폴리케톤 조성물을 포함하는 수도 파이프 캡
WO2018198989A1 (ja) * 2017-04-28 2018-11-01 オイレス工業株式会社 摺動部材用樹脂組成物および滑り軸受
KR20190092131A (ko) * 2018-01-30 2019-08-07 효성화학 주식회사 내마모성이 우수한 폴리케톤 조성물
KR20200038373A (ko) * 2018-10-02 2020-04-13 효성화학 주식회사 난연성 및 내열성이 향상된 폴리케톤 조성물

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005042617A1 (ja) 2003-10-31 2005-05-12 Fuji Xerox Co. Ltd. 主鎖にケトン基を有する脂肪族ポリマーの製造方法及び主鎖にケトン基を有する脂肪族ポリマー含有組成物の製造方法
WO2005042618A1 (ja) * 2003-10-31 2005-05-12 Fuji Xerox Co. Ltd. 主鎖にケトン基とエーテル結合を有する脂肪族ポリマー、および樹脂組成物
JP2005133035A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Fuji Xerox Co Ltd 脂肪族ポリケトン類ポリマー及び脂肪族ポリケトン類ポリマー含有組成物の製造方法
JP2005133034A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Fuji Xerox Co Ltd 脂肪族ポリエーテルケトン類ポリマー、および樹脂組成物
KR100779150B1 (ko) * 2003-10-31 2007-11-28 후지제롯쿠스 가부시끼가이샤 주쇄에 케톤기를 가진 지방족 폴리머의 제조 방법 및주쇄에 케톤기를 가진 지방족 폴리머 함유 조성물의 제조방법
US7528215B2 (en) 2003-10-31 2009-05-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Aliphatic polymer having ketone group and ether bonding in its main chain and resin composition containing the same
US7576172B2 (en) 2003-10-31 2009-08-18 Fuji Xerox Co., Ltd. Method of preparing aliphatic polymer having ketone group in main chain thereof and method of preparing composition containing the same
JP2017524044A (ja) * 2014-07-18 2017-08-24 ヒョスン コーポレーション 耐水性に優れたポリケトン樹脂組成物
CN107075244A (zh) * 2014-11-07 2017-08-18 株式会社晓星 具有优异耐磨性的聚酮树脂组合物
JP2017533327A (ja) * 2014-11-07 2017-11-09 ヒョスン コーポレーション 耐摩耗性に優れたポリケトン樹脂組成物
KR20160059883A (ko) * 2014-11-19 2016-05-27 주식회사 효성 Atm 기어용 폴리케톤 수지 조성물
KR20160059884A (ko) * 2014-11-19 2016-05-27 주식회사 효성 폴리케톤 플라스틱 판재
KR20160059881A (ko) * 2014-11-19 2016-05-27 주식회사 효성 폴리케톤 자동차용 정션 박스
KR20160059903A (ko) * 2014-11-19 2016-05-27 주식회사 효성 자동차 수소탱크 라이너용 폴리케톤 수지 조성물
CN108713043A (zh) * 2016-03-09 2018-10-26 日立化成株式会社 含有环氧化合物的聚酮组合物、聚酮固化物、光学元件和图像显示装置
WO2017154709A1 (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 日立化成株式会社 エポキシ化合物を含有するポリケトン組成物、ポリケトン硬化物、光学素子及び画像表示装置
US10759937B2 (en) 2016-03-09 2020-09-01 Hitachi Chemical Company, Ltd. Polyketone composition including epoxy compound, cured polyketone, optical element, and image display device
JPWO2017154709A1 (ja) * 2016-03-09 2019-01-10 日立化成株式会社 エポキシ化合物を含有するポリケトン組成物、ポリケトン硬化物、光学素子及び画像表示装置
WO2018122963A1 (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 住友電気工業株式会社 成形体、成形体の製造方法
KR101867936B1 (ko) * 2016-12-30 2018-07-17 주식회사 효성 치수안정성이 높은 폴리케톤 조성물을 포함하는 수도 파이프 캡
WO2018124576A1 (ko) * 2016-12-30 2018-07-05 (주)효성 폴리케톤 조성물을 포함하는 수도용 볼 밸브 및 파이프 캡
KR101867937B1 (ko) * 2016-12-30 2018-06-15 주식회사 효성 내수성 및 내열성이 뛰어난 폴리케톤 조성물을 포함하는 수도용 볼 밸브
WO2018198989A1 (ja) * 2017-04-28 2018-11-01 オイレス工業株式会社 摺動部材用樹脂組成物および滑り軸受
JP2018188530A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 オイレス工業株式会社 摺動部材用樹脂組成物および滑り軸受
KR20190092131A (ko) * 2018-01-30 2019-08-07 효성화학 주식회사 내마모성이 우수한 폴리케톤 조성물
KR20200038373A (ko) * 2018-10-02 2020-04-13 효성화학 주식회사 난연성 및 내열성이 향상된 폴리케톤 조성물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11181081A (ja) ポリケトン樹脂からなる摺動部品
JP2015071739A (ja) 樹脂組成物、樹脂成形品、樹脂成形品の製造方法およびレーザーダイレクトストラクチャリング添加剤
JPH11126643A (ja) ポリケトン樹脂製コネクター
KR20200089665A (ko) 액정 폴리에스테르 수지 조성물 및 성형체
EP1848772A2 (en) Toughened poly (ethylene terephthalate) compositions
JP2008523216A (ja) 耐加水分解性ポリエステル組成物および該組成物から製造された物品
US20200165444A1 (en) Liquid crystalline polyester resin composition and molded product produced therefrom
JPH11182340A (ja) ポリケトン樹脂からなる自動車シリンダーヘッドカバー
JP7199853B2 (ja) 耐摺動摩耗部材用液晶性樹脂組成物及びそれを用いた耐摺動摩耗部材
US5013818A (en) Modified polyarylate resin and composition comprising the same
JPH10237293A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物
JP7152558B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
JPH0768438B2 (ja) 芳香族ポリエステル組成物
JPH11124444A (ja) ポリプロピレンテレフタレート樹脂からなる摺動部品
JP3079543B2 (ja) 液晶ポリエステル樹脂組成物
JP3029036B2 (ja) 樹脂組成物
JP7129445B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
JPH11181273A (ja) ポリケトン樹脂からなる自動車ウォーターポンプ関連部品
JP2019183073A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP3122551B2 (ja) 樹脂組成物
JP2018177856A (ja) ワイヤーハーネスコネクタ用樹脂組成物、およびこれから得られるワイヤーハーネスコネクタ
JP3162812B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3111483B2 (ja) ポリアセタール樹脂組成物
JP2011074095A (ja) 樹脂組成物及び該樹脂組成物からなる成形体
JP3107925B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物