JP3111483B2 - ポリアセタール樹脂組成物 - Google Patents

ポリアセタール樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた機械的性質、電
気的性質を有し、摩擦・摩耗特性に優れたポリアセター
ル樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアセタール樹脂は、バランスのとれ
た機械的性質を有し、耐熱性、耐薬品性、電気特性に優
れているために、自動車分野、電気・電子分野で広く利
用されている。しかし、かかる分野においては次第に要
求特性が高度化しており、特に、機構部品、電気・電子
機器用部品としての利用が多いため、機械的性質、電気
的性質とともに優れた摩擦・摩耗特性の向上が要求され
ている。
【0003】これらの要求特性の中で、特に摩擦・摩耗
特性を改善する目的で、特開平2−138357号公報
には、ポリアセタール樹脂に特殊なグラフト共重合体と
潤滑剤を添加した組成物が開示されている。きしみ音に
代表される摺動特性は改良されるものの、帯電防止性に
代表される電気特性や機械的強度と耐衝撃性に代表され
る機械的性質は改善されない。特開昭51−64560
号公報では、ポリアセタール樹脂にポリエーテルエステ
ルブロック共重合体を配合し、また特開昭59−646
54号公報ではポリアセタール樹脂にαーオレフィンと
α、βー不飽和酸のグリシジルエステルからなるオレフ
ィン系共重合体を配合し、ポリアセタール樹脂の耐衝撃
性を改良することが提案されている。しかしながら、こ
の組成物においても、耐衝撃性は改善されるものの、摩
擦・摩耗特性は改善されない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
公知の方法は、機械的性質、電気的性質、摩擦・摩耗特
性の見地から未だ十分でなく、これらの性質が改良され
た材料が望まれている。
【0005】よって、本発明は、優れた機械的性質と電
気的性質を有するとともに、摩擦・摩耗特性が優れたポ
リアセタール樹脂組成物を得ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】その結果、本発明者らは
ポリアセタール樹脂にポリエーテルエステルブロック共
重合体とオレフィン系共重合体を添加することにより、
上記課題が解決されることを見出し、本発明に到達し
た。即ち本発明は、A.ポリアセタール樹脂100重量
部にB.ポリエーテルエステルブロック共重合体を0.
1〜50重量部及びC.αーオレフィンとα、βー不飽
和酸のグリシジルエステルからなるオレフィン系共重合
体0.1〜50重量部を含有してなるポリアセタール樹
脂組成物を提供するものである。
【0007】本発明においてはポリアセタール樹脂に対
し、ポリエーテルエステルブロック共重合体とオレフィ
ン系共重合体の両方を配合することが重要であり、これ
により、耐衝撃性だけでなく、電気特性、耐摩擦・摩耗
特性に優れた樹脂組成物が得られるのである。
【0008】以下に本発明の構成について詳しく説明す
る。本発明に使用するA成分のポリアセタール樹脂とし
ては、オキシメチレン単位の連鎖からなるホモポリマ及
び大部分がオキシメチレン単位の連鎖からなり、少量の
環状エーテルないしは環状アセタールが共重合されたア
セタールコポリマのいずれも使用することができる。ま
た、ポリアセタールを公知の方法で架橋ないしはグラフ
ト共重合して変性したものも使用できる。また、重合度
等も成形可能な限り制限がないが、ASTMD−123
8法に従って、190℃、2160gの荷重で測定した
メルトインデックス(MI)値が、1.0〜60の範囲
にあることが好ましい。
【0009】ポリアセタール樹脂の製造方法について
も、特に限定されるものではなく、通常公知の方法で製
造することができる。
【0010】次に、本発明で使用するポリエーテルエス
テルブロック共重合体とは、芳香族ジカルボン酸、分子
量500以下のジオール及び分子量500以上のポリ
(アルキレンオキシド)グリコールを通常公知の方法で
縮合重合して得られるものであり、芳香族ジカルボン酸
と分子量500以下のジオールからなるハードセグメン
トと芳香族ジカルボン酸と分子量500以上のポリ(ア
ルキレンオキシド)グリコールからなるソフトセグメン
トを有するポリエーテルエステルブロック共重合体であ
る。
【0011】このポリエーテルエステルブロック共重合
体を構成する芳香族ジカルボン酸成分としては、テレフ
タル酸やナフタリンジカルボン酸が主として使用される
が、30モル%以下の少量であれば、イソフタル酸、フ
タル酸、ナトリウムスルホイソフタル酸のような他の芳
香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン
二酸、ダイマー酸のような脂肪族ジカルボン酸、シクロ
ヘキサンジカルボン酸のような脂環式ジカルボン酸等が
含有されていても使用することができる。
【0012】また、ポリエーテルエステルブロック共重
合体を構成する分子量500以下のジオール成分として
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,4
−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、2−メチルペンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールなどのジオールが使用できる。また、これらのジ
オールは、単独でも混合物であっても使用することがで
きる。これらのジオール成分の中でも、ポリエーテルエ
ステルブロック共重合体の重合性、結晶性の点から、エ
チレングリコール、1,4−ブタンジオールが特に好ま
しく使用される。
【0013】更に、ポリエーテルエステルブロック共重
合体を構成する分子量500以上のポリ(アルキレンオ
キシド)グリコール成分としては、ポリ(エチレンオキ
シド)グリコール、ポリ(プロピレンオキシド)グリコ
ール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポ
リ(エチレンオキシド/プロピレンオキシド)グリコー
ル、ポリ(エチレンオキシド/テトラメチレンオキシ
ド)グリコール、ポリ(プロピレンオキシド)グリコー
ルのエチレンオキシド付加重合物等が使用できる。これ
らのポリ(アルキレンオキシド)グリコールの中でも、
摩擦・摩耗特性の点から、ポリ(エチレンオキシド)グ
リコール、ポリ(プロピレンオキシド)グリコール、ポ
リ(テトラメチレンオキシド)グリコールが特に好まし
く使用される。これらのポリ(アルキレンオキシド)グ
リコールの分子量は、500以上であれば特に限定され
るものでないが摩擦・摩耗特性の点から2000以上、
特に5000以上のものが好ましく使用される。
【0014】本発明のポリエーテルエステルブロック共
重合体の共重合組成は、特に限定されるものではない
が、芳香族ジカルボン酸と分子量500以上のポリ(ア
ルキレンオキシド)グリコールから誘導される単位すな
わちソフトセグメントが、ポリエーテルエステルブロッ
ク共重合体中の5〜95重量%であることが好ましい。
特に、好ましくは10〜90重量%である。5重量%未
満の場合には、摩擦・摩耗特性の改良効果が小さく、ま
た95重量%を越える場合には、衝撃強度に代表される
機械的強度の改良効果が小さくなり使用できない。
【0015】また、本発明のポリエーテルエステルブロ
ック共重合体の製造方法は、特に限定されるものではな
く、通常公知の方法で製造される。重合度も特に限定さ
れるものではなく、本発明の組成物が成形可能な限り使
用することができる。
【0016】本発明において、ポリエーテルエステルブ
ロック共重合体の添加量は、ポリアセタール樹脂100
重量部に対して、0.1〜50重量部であり、好ましく
は1〜40重量部である。ポリエーテルエステルブロッ
ク共重合体の添加量が、0.1重量部より小さい値で
は、摩擦・摩耗特性の改良が十分でなく、50重量部を
越えると、機械的強度が著しく損なわれるので好ましく
ない。
【0017】更に、本発明に使用されるC成分のαーオ
レフィンとα、βー不飽和酸のグリシジルエステルから
なるオレフィン系共重合体におけるαーオレフィンとは
エチレン、プロピレン、ブテン−1などであり、エチレ
ンが好ましく使用される。
【0018】またα、βー不飽和酸のグリシジルエステ
ルとは、一般式(1)
【0019】
【化1】
【0020】で示される化合物であり、具体的にはアク
リル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、エタクリ
ル酸グリシジルなどであり、メタクリル酸グリシジルが
好ましく使用される。また、α、βー不飽和酸のグリシ
ジルエステルの共重合量は1〜50重量%の範囲が適当
である。
【0021】本発明におけるオレフィン系共重合体の好
ましい例は、エチレン/メタクリル酸グリシジル共重合
体、プロピレン/メタクリル酸グリシジル共重合体、エ
チレン/アクリル酸グリシジル共重合体などであり、エ
チレン/メタクリル酸グリシジル共重合体が最も好まし
く使用される。
【0022】本発明において、C成分のオレフィン系共
重合体の添加量は、ポリアセタール樹脂100重量部に
対して、0.1〜50重量部である。0.1重量部より
小さい値では、摩擦・摩耗特性の改良が十分でなく、5
0重量部を越えると、機械的強度が著しく損なわれるの
で好ましくない。
【0023】本発明のポリアセタール樹脂組成物の製造
方法は特に限定されるものではないが、ポリアセタール
樹脂とポリエーテルエステルブロック共重合体及びオレ
フィン系共重合体とを溶融混練することによって製造さ
れるのが好ましい。溶融混練の方法として、例えばバン
バリーミキサー、ロール混練機、1軸ないしは2軸押出
機などを使用して、120〜280℃の温度で溶融混練
する方法が採用できる。また、一旦組成の異なるペレッ
ト(マスターバッチ)を調製し、そのペレットを所定量
混合(稀釈)する方法も採用できる。
【0024】本発明のポリアセタール樹脂組成物には、
電気的性質を更に向上する目的で、4級アンモニウム化
合物に代表されるカチオン系界面活性剤、アルキルスル
ホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、有機カルボン酸金属塩などに代表されるアニオン
系界面活性剤、ポリ(エチレンオキシド)グリコール構
造を有する化合物に代表される非イオン系界面活性剤の
ような帯電防止剤を添加することができる。
【0025】また、本発明のポリアセタール樹脂組成物
には、摩擦・摩耗特性を更に向上する目的で、スピンド
ル油、タービン油、シリンダー油、マシン油、冷凍機
油、ギヤ油などの鉱油、ポリエチレンワックス、流動パ
ラフィン、パラフィンワックスなどの炭化水素、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ア
ラキジン酸、ベヘン酸、モンタン酸などの脂肪酸、ヘキ
シルアルコール、オクチルアルコール、ステアリルアル
コール、ベヘニルアルコール、ジオール類、グリセリ
ン、ポリグリセロール、ペンタエリスリトールなどのア
ルコール、及び上記脂肪酸とアルコールから構成され
る、例えばステアリルステアレート、ベヘニルベヘネー
ト、ペンタエリスリトールトリステアレート、ペンタエ
リスリトールテトラステアレート、グリセリンモノステ
アレート、グリセリンモノベヘネートなどの脂肪酸エス
テル、パルミチルアミド、ステアリルアミド、オレイル
アミド、メチレンビスステアリルアミド、エチレンビス
ステアリルアミドなどの脂肪酸アミド、ステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バ
リウム、ステアリン酸亜鉛のような金属石鹸、モンタン
ロウなどの天然ワックス、シリコーンオイル、弗素樹脂
などの潤滑剤を添加することができる。
【0026】また本発明の目的を損なわない範囲で、公
知のヒンダードフェノール系、ホスファイト系、チオエ
ーテル系、アミン系などの酸化防止剤、ベンゾフェノン
系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系などの
耐候剤、メラミン、ジシアンジアミド、ポリアミド、ポ
リビニルアルコール共重合体などのホルムアルデヒド捕
捉剤、酸化チタン、カーボンブラックなどの紫外線遮蔽
剤、ガラス繊維、カーボン繊維、チタン酸カリ繊維など
の強化剤、シリカ、クレー、炭酸カルシウム、硫酸カル
シウム、ガラスビーズ、ガラスフレークなどの充填剤、
タルク、分岐ないしは網状化ポリアセタールのような核
剤、その他公知の離形剤、難燃剤、可塑剤、接着助剤、
粘着剤などを任意に含有せしめることができる。更に、
本発明のポリアセタール樹脂組成物の機械的強度を向上
する目的で、他の熱可塑性ポリマや熱可塑性エラストマ
を含有させることもできる。
【0027】本発明のポリアセタール樹脂組成物は、電
気的性質、機械的性質及び摩擦・摩耗特性が優れている
ため、歯車やカムのような機構部品に使用されると優れ
た効果を発現する。
【0028】
【実施例】以下に実施例により本発明の効果を説明す
る。なお、実施例中の%及び部はすべて重量基準であ
る。また、ポリエーテルエステルブロック共重合体の相
対粘度(ηr)とは、o−クロルフェノールを溶媒と
し、0.5%のポリマ溶液を25℃で測定した値であ
る。更に、実施例及び比較例中に示した成形品の機械物
性、表面固有抵抗、摩擦係数及び比摩耗量は、次のよう
に測定した。
【0029】成形:80トンの型締圧を有する射出成形
機を用いて、シリンダ温度190℃、金型温度80℃及
び成形サイクル40秒に設定して、ASTM1号ダンベ
ル引張試験片、アイゾット衝撃試験片及び3mm厚の角板
を射出成形した。
【0030】機械物性:上記射出成形で得られたAST
M1号ダンベル引張試験片を使用して、ASTM D−
638法に準じて、引張特性を測定した。また、アイゾ
ット衝撃試験片を用い、ASTM D−256法に準じ
て衝撃強度を測定した。
【0031】電気的性質:上記射出成形で得られた80
mm×80mm×3mm厚の角板を用いて、表面固有抵抗を測
定した。
【0032】摩擦係数、比摩耗量:鈴木式摩擦・摩耗試
験機を用い、加圧下(1.8kg/cm2 )、線速度25cm
/秒、接触面積2.0cm2 で、相手材を一般のポリアセ
タール樹脂(ポリプラスチックス(株)製、商品名ジュ
ラコン、グレード番号M90−44)とし、動摩擦係
数、比摩耗量を測定した。
【0033】参考例1 ポリエーテルエステルブロック共重合体の重合ジメチル
テレフタレート48.7部、数平均分子量6,000の
ポリ(エチレンオキシド)グリコール63.5部及び
1,4−ブタンジオール13.5部をチタンテトラブト
キシド触媒0.05%(対ポリマ)とともに、ヘリカル
リボン型攪拌翼を備えた反応器に仕込み、190〜22
5℃の温度で3時間加熱してエステル交換反応を行っ
た。次いで、245℃に昇温し、50分かけて系内の圧
力を1mmHgの減圧とし、その条件下で2.5時間重合
した。得られたポリマを水中にストランド状で吐出した
後、カッティングを行ってペレット状にした。このポリ
マをB−1とする。
【0034】同様に、重合を行って、表1に示す組成の
ポリエーテルエステルブロック共重合体B−2、B−
3、B−4を調製した。表1には得られたポリマの相対
粘度(ηr)も併記した。
【0035】
【表1】
【0036】実施例1〜11、比較例1〜7 表2および表3に記載したように、(A)成分のポリア
セタール樹脂にコポリマタイプのジュラコンM90−4
4(ポリプラスチック社製)、(B)成分として参考例
1で重合した各種ポリエーテルエステルブロック共重合
体及び(C)成分として各種潤滑剤を表2に示した割合
でドライブレンドした後、30mmφのスクリューを有す
る2軸押出機を使用し、190℃の温度で溶融混練後ペ
レタイズを行い、ペレット状の組成物を調製した。次い
で、このペレットを用いて、各種試験片を射出成形し、
引張強度、アイゾット衝撃強度、表面固有抵抗、動摩擦
係数、比摩耗量を測定した。測定結果を表3に示した。
また、表2および表3には比較のために、ポリエーテル
エステルブロック共重合体単独、潤滑剤単独を配合した
場合についても同様に評価した結果も示した。
【0037】表2および表3より、本発明の組成物が機
械的性質、電気的性質及び摩擦・摩耗特性に優れている
ことが明白である。
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】実施例12 実施例1の組成物にモノグリセリンベヘネートを1重量
部追加して実施例1と同様に溶融混練し、評価を行った
ところ 引張強度 56 MPa アイゾット衝撃強度 68 J/m 1/2"Vノッチ付き 表面固有抵抗 8.6×1012 Ω 動摩擦係数 0.18 比摩耗量 0.5 mm3 /kg kmと、優れた物
性を示した。
【0041】実施例13 実施例1のポリアセタール樹脂を、コポリマタイプのジ
ュラコンM90−44(ポリプラスチック社製)の代わ
りに、ホモポリマタイプのデルリン500NC10を使
用して、実施例1と同様にポリエーテルエステルブロッ
ク共重合体と潤滑剤を溶融混練し、評価を行ったところ 引張強度 69 MPa アイゾット衝撃強度 70 J/m 1/2"、Vノッチ付き 表面固有抵抗 4.9×1012 Ω 動摩擦係数 0.19 比摩耗量 1.2 mm3 /kg kmと、優れた物
性を示した。
【0042】
【発明の効果】本発明のポリアセタール樹脂組成物は、
機械的性質、電気的性質、摩擦・摩耗特性に優れている
ため、オーディオ、ビデオ関係のギヤ、カム、レバー、
クラッチ、ガイドローラ等の摺動部材及びこれらの部材
と摺動するシャーシ、プレート等に好適に用いられる。
また、繊維機械、ラジオ、カメラ、ファクシミリ、コン
ピュータ、プリンター等の各種のOA機器等の機構部
品、摺動部材等にも使用することができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−4849(JP,A) 特開 昭63−51445(JP,A) 特開 昭54−155248(JP,A) 特開 昭59−64654(JP,A) 特開 平4−88063(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 59/00 - 59/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.ポリアセタール樹脂100重量部に
    B.ポリエーテルエステルブロック共重合体を0.1〜
    50重量部及びC.αーオレフィンとα、βー不飽和酸
    のグリシジルエステルからなるオレフィン系共重合体
    0.1〜50重量部を含有してなるポリアセタール樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 B成分を構成するポリエーテルエステル
    ブロック共重合体が、主たるジカルボン酸成分としてテ
    レフタル酸、主たるジオール成分としてエチレングリコ
    ール及び/又は1,4−ブタンジオール及び主たるポリ
    (アルキレンオキシド)グリコール成分としてポリ(エ
    チレンオキシド)グリコール、ポリ(プロピレンオキシ
    ド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリ
    コールから選ばれた少なくとも一種の長鎖グリコール成
    分から誘導されたポリエーテルエステルブロック共重合
    体である請求項1記載のポリアセタール樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 C成分を構成するオレフィン系共重合体
    がαーオレフィン成分としてエチレン、α、βー不飽和
    酸のグリシジルエステル成分としてメタクリル酸グリシ
    ジルから誘導されたオレフィン系共重合である請求項1
    記載のポリアセタール樹脂組成物。
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