JPH11181012A - 共役ジエン重合体の製造方法 - Google Patents

共役ジエン重合体の製造方法

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JPH11181012A
JPH11181012A JP35447297A JP35447297A JPH11181012A JP H11181012 A JPH11181012 A JP H11181012A JP 35447297 A JP35447297 A JP 35447297A JP 35447297 A JP35447297 A JP 35447297A JP H11181012 A JPH11181012 A JP H11181012A
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JP
Japan
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compound
conjugated diene
cation
group
polymerization
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JP35447297A
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Nobuhiro Tsujimoto
信弘 辻本
Kazuhiro Akigawa
和宏 秋川
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な触媒系による制御された共役ジエン重
合体を高活性で製造する方法を提供する。 【解決手段】 (A)周期律表3族金属の化合物、
(B)非配位性アニオンとカチオンとのイオン性化合
物、(C)有機アルミニウム化合物、及び、(D)水
(但し、(C):(D)=1:0.01〜2(モル比)
である。)から得られる触媒を用いて、共役ジエン化合
物を重合させることを特徴とする共役ジエン重合体の製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周期律表3族金属
の化合物からなる重合触媒を用いた共役ジエン類の重合
体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブタジエン、イソプレンなどの共役ジエ
ンの重合触媒に関しては、従来より数多くの提案がなさ
れており、種々のミクロ構造の重合体が可能となり、そ
の幾つかは工業化されている。
【0003】高シス−1,4構造のポリブタジエン等の
共役ジオレフィン重合体を得る方法として、遷移金属化
合物と有機金属を組み合わせた触媒が知られており、例
えばチタン化合物と有機アルミニウムの組合せ、コバル
ト化合物と有機アルミニウムの組合せ、ニッケル化合
物、3フッ化ホウ素及び有機アルミニウム化合物の組合
せからなる触媒がよく用いられる。
【0004】一方、周期律表3族の金属化合物を用いた
重合触媒としては、特公昭47−14729号公報に
は、セリウムオクタノエ−ト等の周期律表3族の金属
の化合物とジイソブチルアルミニウムハイドライド等
のアルキルアルミニウムハイドライドやトリアルキルア
ルミニウムとエチルアルミニウムジクロライド等のア
ルミニウムハライドからなる触媒系が示されており、特
に触媒をブタジエンの存在下で熟成することにより触媒
活性が増加することが示されている。
【0005】また、特公昭63−64444号公報には
希土類元素のカルボキシレート、有機アルミニウム及び
ルイス酸からなる触媒系、特公平4−2601号公報に
は希土類元素のカルボキシレート、有機アルミニウム及
び有機ハロゲン誘導体からなる触媒系、特開平7−26
8013号公報には希土類の塩、周期律表第I〜III族
の金属化合物及び3価のホウ素の有機金属誘導体からな
る触媒系、特公平3−22887号公報にはネオジウム
化合物、有機アルミニウム化合物及び水からなる触媒系
が開示されている。しかしながら、これらの触媒系は重
合活性が充分でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】新規な周期律表3族金
属化合物系の重合触媒を用いて、制御された共役ジエン
重合体を高活性で製造する方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)周期律
表3族金属の化合物、(B)非配位性アニオンとカチオ
ンとのイオン性化合物、(C)有機アルミニウム化合
物、及び(D)水(但し、(C):(D)=1:0.0
1〜2(モル比)である。)から得られる触媒を用い
て、共役ジエン化合物を重合させることを特徴とする共
役ジエン重合体の製造方法に関する。
【0008】又、本発明は、(A)周期律表3族金属の
化合物、(B)非配位性アニオンとカチオンとのイオン
性化合物、(C)有機アルミニウム化合物、及び(D)
水(但し、(C):(D)=1:0.01〜2(モル
比)である。)からなる触媒を用いて、共役ジエン化合
物を重合させることを特徴とする共役ジエン重合体の製
造方法に関する。
【0009】本発明の触媒系の(A)成分である周期律
表3族金属の化合物を構成する金属は、周期律表3族に
属する原子であり、ランタン系列元素、アクチニウム系
列元素などが挙げれる。好ましくは、希土類元素が挙げ
られる。具体的には、ネオジウム、プラセオジウム、セ
リウム、ランタン、ガドリニウム又はこれらの混合物で
ある。特に、好ましくは、ネオジウムが挙げられる。
【0010】本発明の触媒系の(A)成分である周期律
表3族金属の化合物としては、周期律表3族金属のカル
ボン酸塩、アルコキサイド、β−ジケトン錯体、リン酸
塩また亜リン酸塩などであり、中でもカルボン酸塩、リ
ン酸塩が好ましく、特にカルボン酸塩が好ましい。
【0011】本発明の触媒系の(A)成分である周期律
表3族金属のカルボン酸塩は、一般式(RCO2 3
(式中、Mは周期律表3族金属であり、Rは炭素数1〜
20の炭化水素基である。)で表される化合物である。
【0012】Rは、飽和又は不飽和のアルキル基であ
り、かつ直鎖状、分岐状又は環状であり、カルボキシル
基CO2 は1級、2級又は3級の炭素原子に結合してい
る。具体的には、オクタン酸、2−エチル−ヘキサン
酸、オレイン酸、ステアリン酸、安息香酸、ナフテン酸
及びバ−サチック酸(シェル化学の商品名であって、カ
ルボキシル基が 3級炭素原子に結合しているカルボン
酸である)などの塩が挙げられる。中でも、2−エチル
−ヘキサン酸及びバ−サチック酸が好ましい。
【0013】周期律表3族金属のアルコキサイドは、一
般式(RO)3 M(式中、MおよびRは前記と同じであ
る。)で表される化合物である。ROで表されるアルコ
キシ基の例として、2−エチル−ヘキシルアルコキシ、
オレイルアルコキシ、ステアリルアルコキシ、フェノキ
シ及びベンジルアルコキシ基が挙げられる。中でも、2
−エチル−ヘキシルアルコキシ及びベンジルアルコキシ
基が好ましい。
【0014】周期律表3族金属のβ−ジケトン錯体とし
ては、周期律表3族金属のアセチルアセトン、ベンゾイ
ルアセトン、プロピオニトリルアセトン、バレリルアセ
トン及びエチルアセチルアセトン錯体などが挙げられ
る。中でもアセチルアセトン及びエチルアセチルアセト
ン錯体が好ましい。
【0015】周期律表3族金属のリン酸塩又は亜リン酸
塩としては、周期律表3族金属のリン酸ビス(2−エチ
ルヘキシル)、リン酸ビス(1−メチルヘプチル)、リ
ン酸ビス(p−ノニルフェニル)、リン酸ビス(ポリエ
チレングリコ−ル−p− ノニルフェニル)、リン酸
(1−メチルヘプチル)(2−エチルヘキシル)、リン
酸(2−エチルヘキシル)(p−ノニルフェニル)、2
−エチルヘキシルホスホン酸モノ−2− エチルヘキシ
ル、2−エチルヘキシルホスホン酸モノ−2− ノニル
フェニル、ビス(2−エチルヘキシル)ホスフィン酸、
ビス(1−メチルヘプチル)ホスフィン酸、ビス(p−
ノニルフェニル)ホスフィン酸、(1−メチルヘプチ
ル)(2−エチルヘキシル)ホスフィン酸、(2−エチ
ルヘキシル)(p−ノニルフェニル)ホスフィン酸など
の塩が挙げられる。中でも、リン酸ビス(2−エチルヘ
キシル)、リン酸ビス(1−メチルヘプチル)、2−エ
チルヘキシルホスホン酸モノ−2− エチルヘキシル、
ビス(2−エチルヘキシル)ホスフィン酸などの塩が好
ましい。
【0016】以上の例示した中でも、特に好ましいのは
ネオジウムのリン酸塩又はネオジウムのカルボン酸塩で
あり、さらにネオジウムの2−エチル− ヘキサン塩及
びネオジウムのバ−サチック酸塩などのカルボン酸塩が
最も好ましい。
【0017】本発明の触媒系の(B)成分の非配位性ア
ニオンとカチオンとのイオン性化合物を構成する非配位
性アニオンとしては、例えば、テトラ(フェニル)ボレ
−ト、テトラ(フルオロフェニル)ボレ−ト、テトラキ
ス(ジフルオロフェニル)ボレ−ト、テトラキス(トリ
フルオロフェニル)ボレ−ト、テトラキス(テトラフル
オロフェニル)ボレ−ト、テトラキス(ペンタフルオロ
フェニル)ボレ−ト、テトラキス(テトラフルオロメチ
ルフェニル)ボレ−ト、テトラ(トルイル)ボレ−ト、
テトラ(キシリル)ボレ−ト、(トリフェニル,ペンタ
フルオロフェニル)ボレ−ト、[トリス(ペンタフルオ
ロフェニル),フェニル]ボレ−ト、トリデカハイドラ
イド−7,8−ジカルバウンデカボレ−トなどが挙げら
れる。
【0018】一方、カチオンとしては、カルベニウムカ
チオン、オキソニウムカチオン、アンモニウムカチオ
ン、ホスホニウムカチオン、シクロヘプチルトリエニル
カチオン、遷移金属を有するフェロセニウムカチオンな
どを挙げることができる。
【0019】カルベニウムカチオンの具体例としては、
トリフェニルカルベニウムカチオン、トリ置換フェニル
カルベニウムカチオンなどの三置換カルベニウムカチオ
ンを挙げることができる。トリ置換フェニルカルベニウ
ムカチオンの具体例としては、トリ(メチルフェニル)
カルベニウムカチオン、トリ(ジメチルフェニル)カル
ベニウムカチオンを挙げることができる。
【0020】アンモニウムカチオンの具体例としては、
トリメチルアンモニウムカチオン、トリエチルアンモニ
ウムカチオン、トリプロピルアンモニウムカチオン、ト
リブチルアンモニウムカチオン、トリ(n−ブチル)ア
ンモニウムカチオンなどのトリアルキルアンモニウムカ
チオン、N,N−ジメチルアニリニウムカチオン、N,
N− ジエチルアニリニウムカチオン、N,N−2,4,
6−ペンタメチルアニリニウムカチオンなどのN,N−
ジアルキルアニリニウムカチオン、ジ(i−プロピル)
アンモニウムカチオン、ジシクロヘキシルアンモニウム
カチオンなどのジアルキルアンモニウムカチオンを挙げ
ることができる。
【0021】ホスホニウムカチオンの具体例としては、
トリフェニルホスホニウムカチオン、トリ(メチルフェ
ニル)ホスホニウムカチオン、トリ(ジメチルフェニ
ル)ホスホニウムカチオンなどのトリアリ−ルホスホニ
ウムカチオンを挙げることができる。
【0022】該イオン性化合物は、上記で例示した非配
位性アニオン及びカチオンの中から、それぞれ任意に選
択して組み合わせたものを好ましく用いることができる
【0023】中でもイオン性化合物としては、トリフェ
ニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレ−ト、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキ
ス(ペンタフルオロフェニル)ボレ−ト、1,1'−ジメ
チルフェロセニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレ−トなどが好ましい。イオン性化合物を単独で
用いてもよく、また、二種以上を組み合わせて用いても
よい。
【0024】本発明の触媒系の(C)成分の有機アルミ
ニウム化合物の具体的な化合物としては、トリメチルア
ルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチル
アルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチ
ルアルミニウム、トリデシルアルミニウムなどのトリア
ルキルアルミニウムを挙げることができる。
【0025】さらに、ジメチルアルミニウムクロライ
ド、ジエチルアルミニウムクロライドなどのジアルキル
アルミニウムクロライド、セスキエチルアルミニウムク
ロライド、エチルアルミニウムジクロライドなどのよう
な有機アルミニウムハロゲン化合物、ジエチルアルミニ
ウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドラ
イド、セスキエチルアルミニウムハイドライドのような
水素化有機アルミニウム化合物も含まれる。これらの有
機アルミニウム化合物は、二種類以上併用することがで
きる。
【0026】各触媒成分の配合割合は、各種条件により
異なるが、(A)成分と(B)成分とのモル比は、好ま
しくは1:0.1〜10、より好ましくは1:0.2〜5
である。
【0027】(A)成分と(C)成分とのモル比は、好
ましくは1:0.1〜1000、より好ましくは1:1
〜500である。
【0028】(C)成分と(D)成分とのモル比は、
1:0.01〜2であり、好ましくは1:0.01〜
1.5であり、特に好ましくは1:0.1〜1.5であ
る。
【0029】触媒成分の添加順序は、特に、制限はない
が、例えば次の順序で行うことができる。 重合すべき共役ジエン化合物モノマ−又はモノマ−と
溶媒の混合物に(D)成分を添加し、(C)成分を添加
した後、(A)成分と(B)成分を任意の順序で添加す
る。 重合すべき共役ジエン化合物モノマ−又はモノマ−と
溶媒の混合物に(D)成分と(C)成分を添加した後、
(A)成分と(B)成分を任意の順序で添加する。
【0030】また、各成分をあらかじめ熟成して用いて
もよい。中でも、(A)成分と(C)成分とを熟成する
ことが好ましい。
【0031】熟成条件としては、不活性溶媒中、共役ジ
エンの存在下、(A)成分と(C)成分を混合する。熟
成温度は0〜100℃、好ましくは10〜60℃であ
り、熟成時間は特に制限はないが、通常は0.5分以上
であれば充分であり、数日間は安定である。
【0032】本発明においては、各触媒成分を無機化合
物、又は有機高分子化合物に担持して用いることができ
る。
【0033】本発明における触媒を用いて重合できるモ
ノマ−としては、α−オレフィン、環状オレフィン、共
役ジエンなど特に限定されないが、共役ジエン化合物モ
ノマ−が特に好適である。
【0034】共役ジエン化合物モノマ−としては、1,
3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、
2−エチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチルブタ
ジエン、2−メチルペンタジエン、4−メチルペンタジ
エン、2,4−ヘキサジエンなどが挙げられる。中で
も、1,3−ブタジエンを主成分とする共役ジエン化合
物モノマ−が好ましい。これらのモノマ−成分は、一種
用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0035】ここで重合すべき共役ジエン化合物モノマ
−とは、モノマ−の全量であっても一部であってもよ
い。モノマ−の一部の場合は、上記の接触混合物を残部
のモノマ−あるいは残部のモノマ−溶液と混合すること
ができる。共役ジエンの他に、エチレン、プロピレン、
ブテン−1、ブテン−2、イソブテン、ペンテン−1、
4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1
等の非環状モノオレフィン、シクロペンテン、シクロヘ
キセン、ノルボルネン等の環状モノオレフィン、及び/
又はスチレンやα−メチルスチレン等の芳香族ビニル化
合物、ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−2−ノ
ルボルネン、1,5−ヘキサジエン等の非共役ジオレフ
ィン等を少量含んでいてもよい。
【0036】重合方法は、特に制限はなく、1,3−ブ
タジエンそのものを重合溶媒とする塊状重合(バルク重
合)、又は溶液重合などを適用できる。溶液重合での溶
媒としては、トルエン、ベンゼン、キシレン等の芳香族
系炭化水素、n−ヘキサン、ブタン、ヘプタン、ペンタ
ン等の脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサ
ン等の脂環式炭化水素、1−ブテン、シス−2−ブテ
ン、トランス−2−ブテン等のオレフィン系炭化水素、
ミネラルスピリット、ソルベントナフサ、ケロシン等の
炭化水素系溶媒、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素
系溶媒等が挙げられる。
【0037】中でも、トルエン、シクロヘキサン、ある
いは、シス−2−ブテンとトランス−2−ブテンとの混
合物などが好適に用いられる。
【0038】重合温度は−100〜100℃の範囲が好
ましく、−50〜60℃の範囲が特に好ましい。重合時
間は10分〜12時間の範囲が好ましく、30分〜6時
間が特に好ましい。
【0039】所定時間重合を行った後、重合槽内部を必
要に応じて放圧し、洗浄、乾燥工程等の後処理を行う。
【0040】本発明の触媒を用いて共役ジエンを重合し
た場合には、得られたポリマ−のミクロ構造は触媒や重
合条件によって異なるが、特に(C)成分の種類や量を
変えることによりシス構造の含有量が40〜98重量
%、好ましくは50〜95重量%、より好ましくは65
〜90%であり、トランス構造の含有量が1〜60重量
%、好ましくは1〜50重量%、より好ましくは10〜
35%であり、ビニル構造の含有量が0.5〜3重量%
である共役ジエン重合体が得られる。
【0041】
【実施例】実施例において「重合活性」とは、重合反応
に使用したネオジウム化合物のネオジウム金属1mmo
l当たり、重合時間1時間当たりの重合体収量(g)で
ある。分子量分布は、ポリスチレンを標準物質として用
いたGPCから求めた重量平均分子量Mw及び数平均分
子量Mnの比Mw/Mnによって評価した。ミクロ構造
は赤外吸収スペクトル分析によって行った。シス740
cm-1、トランス967cm-1、1,2−910cm-1
の吸収強度比からミクロ構造を算出した。
【0042】(実施例1〜14)内容量1.5Lのオ−
トクレ−ブの内部を窒素置換し、脱水ブタジエン3.8
mol(205g)を仕込んで攪拌した。表1に示す水
(H2O)を添加し、30分間攪拌溶解した。次いで、
(C)成分としてトリエチルアルミニウム(TEA)を
表1に示す量添加し、(A)成分としてネオジウムバ−
サテ−ト(NdV 3)0.025mmol、及び(B)成
分としてトリフェニルカルベニウムテトラ(ペンタフル
オロフェニル)ボレ−ト(Ph3CB(C6F5)4)0.05mm
olをそれぞれトルエン溶液として添加して、重合温度
50℃で 1時間重合を行った。重合後、老化防止剤を
添加して未反応の1,3−ブタジエンの一部をオ−トク
レ−ブから放出した。重合液をエタノ−ルに投入し、ポ
リマ−を沈澱、洗浄、ロ過、乾燥した。表1、表2及び
表3に、重合条件及び重合結果を示した。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【発明の効果】新規な周期律表3族金属化合物系の重合
触媒を用いて、制御された共役ジエン重合体を高活性で
製造できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)周期律表3族金属の化合物、
    (B)非配位性アニオンとカチオンとのイオン性化合
    物、(C)有機アルミニウム化合物、及び(D)水(但
    し、(C):(D)=1:0.01〜2(モル比)であ
    る。)から得られる触媒を用いて、共役ジエン化合物を
    重合させることを特徴とする共役ジエン重合体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 (A)周期律表3族金属の化合物、
    (B)非配位性アニオンとカチオンとのイオン性化合
    物、(C)有機アルミニウム化合物、及び(D)水(但
    し、(C):(D)=1:0.01〜2(モル比)であ
    る。)からなる触媒を用いて、共役ジエン化合物を重合
    させることを特徴とする共役ジエン重合体の製造方法。
JP35447297A 1997-12-24 1997-12-24 共役ジエン重合体の製造方法 Pending JPH11181012A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006049016A1 (ja) * 2004-11-01 2006-05-11 Ube Industries, Ltd. 共役ジエン重合体の重合用触媒及びそれを用いた共役ジエン重合体の製造方法、タイヤ用ゴム組成物並びにゴルフボール用ゴム組成物
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